JP2014112097A - ベルト張力算出プログラム及びベルト固有周波数算出プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトの張力、又は張力設定の際のベルトの目標固有周波数をより正確に求めるベルト張力算出プログラムを提供する。
【解決手段】ベルトの固有周波数及びスパンを受け取る処理と、前記ベルトの張力を求める計算を、前記固有周波数、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行う処理と、前記張力を表示器に表示させる処理とをコンピュータに実行させる。前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされている。
【選択図】図3

Description

本開示は、ベルトの張力算出、及びベルトの張力設定のための固有周波数算出を行う技術に関する。
プーリ等に掛けられたベルトの摩耗や伝動効率の低下を防ぐためには、ベルトの張力を適切に保つ必要がある。このため、ベルトの張力を測定する必要がある。簡便に張力を測定できるように、ベルトの固有周波数(固有振動の周波数)からベルトの張力を測定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、マイクロホンを用いて音波によってベルトの振動を検出し、所定の計算式に従って張力を計算する装置が記載されている。
特開2005−257350号公報
しかし、特許文献1の装置によると、音波によってベルトの振動を検出するので、周囲の雑音の影響を受けることがある。そこで、その他の方法でベルトの固有周波数を測定しても、張力を求められるようにする必要がある。また、実際に測定される固有周波数には、ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が含まれているので、これを考慮して、ベルトの張力をより正確に求める必要がある。一方、ベルトの固有周波数が適切な値になるようにすることにより、ベルト張力の設定を行うことができる。この場合にも、同様に誤差を考慮して、目標とする張力に対応する目標固有周波数をより正確に求める必要がある。
本発明は、ベルトの張力、又は張力設定の際のベルトの目標固有周波数をより正確に求めることを目的とする。
本発明の実施形態によるベルト張力算出プログラムは、ベルトの固有周波数及びスパンを受け取る処理と、前記ベルトの張力を求める計算を、前記固有周波数、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行う処理と、前記張力を表示器に表示させる処理とをコンピュータに実行させる。前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされている。
これによると、ベルトの固有周波数を受け取って張力を求めるので、固有周波数をどのような方法で測定する場合であっても、ベルトの張力を求めることができる。また、ベルトの曲げ剛性に起因する誤差を小さくするように補正処理を行って張力を求めるので、より正確に張力を求めることができる。
本発明の実施形態によるベルト固有周波数算出プログラムは、ベルトの目標張力及びスパンを受け取る処理と、前記ベルトの目標固有周波数を求める計算を、前記目標張力、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行う処理と、前記目標固有周波数を表示器に表示させる処理とをコンピュータに実行させる。前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされている。
本発明の実施形態によるベルト張力算出方法は、ベルトの固有周波数及びスパンを受け取り、前記ベルトの張力を求める計算を、前記固有周波数、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行い、前記張力を表示器に表示させる。前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされている。
本発明の実施形態によるベルト固有周波数算出方法は、ベルトの目標張力及びスパンを受け取り、前記ベルトの目標固有周波数を求める計算を、前記目標張力、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行い、前記目標固有周波数を表示器に表示させる。前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされている。
本発明の実施形態によるベルト張力算出装置は、ベルトの固有周波数及びスパンを受け取る入力デバイスと、前記ベルトの単位質量を格納するメモリと、前記ベルトの張力を求める計算を、前記固有周波数、前記スパン、及び前記メモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行うプロセッサと、前記張力を表示する表示器とを有する。前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされている。
本発明の実施形態によるベルト固有周波数算出装置は、ベルトの目標張力及びスパンを受け取る入力デバイスと、前記ベルトの単位質量を格納するメモリと、前記ベルトの目標固有周波数を求める計算を、前記目標張力、前記スパン、及び前記メモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行うプロセッサと、前記目標固有周波数を表示する表示器とを有する。前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされている。
本発明の実施形態によれば、固有周波数の測定方法によらず、ベルトの張力又はベルトの目標とすべき固有周波数を求めることができる。ベルトの曲げ剛性に起因する誤差を考慮するので、より正確にベルトの張力等を求めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る算出装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、測定等の対象となるベルトの例を示す説明図である。 図3は、図1の算出装置における処理の流れの例を示すフローチャートである。 図4は、ベルト張力と固有周波数との間の関係を求めるための測定装置の例を示す説明図である。 図5は、あるタイプのVベルトについて、スパンと測定された張力との間の関係の例を示すグラフである。 図6は、図5の場合に対応する、スパンと係数Aとの間の関係の例を示すグラフである。 図7は、加速度センサの質量を考慮して求められたベルトの固有周波数fと、ベルトの理論的な固有周波数fとの間の関係の例を示すグラフである。 図8は、ベルトの単位質量と係数Bとの間の関係の例を示すグラフである。 図9は、図1の算出装置における、張力設定を行う場合の処理の流れの例を示すフローチャートである。 図10は、図1の算出装置における、ベルト単位質量及び推奨張力を表示する場合の処理の流れの例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る算出装置の構成例を示すブロック図である。図2は、測定等の対象となるベルトの例を示す説明図である。プーリ52とプーリ54との間に、測定等の対象となるベルト56が掛けられている。ベルト56には、例えば3次元加速度センサ57が取り付けられている。
図1の算出装置100は、図2のベルト56が振動する際に測定される固有周波数に基づいて、ベルト56の張力を算出する。また、算出装置100は、ベルトの張力を設定する場合に目標張力に対応する適切なベルトの固有周波数を算出することや、ベルトの単位質量及び推奨張力を表示することも行う。すなわち、算出装置100は、ベルト張力算出装置及びベルト固有周波数算出装置等として動作する。
図1の算出装置100は、プロセッサ12と、メモリ14と、タッチスクリーン16と、送受信部22と、インタフェース24とを有する。プロセッサ12は、例えば送受信部22又はインタフェース24を介してデータを送受信する。送受信部22は、外部のネットワーク、例えば携帯電話ネットワーク82との間で、無線によってデータの送受信を行う。インタフェース24は、通信リンクを介して外部のPC(personal computer)86等の機器との間で有線でデータの送受信を行う。通信リンクは、例えばUSB(universal serial bus)である。PC86はLAN(local area network)83に接続されている。送受信部22は、LAN83との間で、無線によってデータの送受信を行ってもよい。
携帯電話ネットワーク82及びLAN83は、インターネット84等のWAN(wide area network)に接続されている。送受信部22又はインタフェース24は、例えばインターネット84を介して所定のサーバ88に接続される。プロセッサ12は、プログラム及びその他の計算用データ等をサーバ88からダウンロードして予めメモリ14に格納させておく。
計算用データには、例えば、ベルトの単位質量、推奨張力、理論式を補正するための補正式、及び補正式の適用範囲が含まれる。これらの単位質量、推奨張力、補正式、及び補正式の適用範囲は、ベルトの種類又はタイプ毎に用意されている。プログラムには、固有周波数と張力との間の関係を示す理論式が含まれている。計算用データ等は、プログラムに組み込まれていてもよい。
プロセッサ12は、メモリ14からプログラムをロードして実行する。プロセッサ12は、表示すべき画像のデータをタッチスクリーン16に出力する。タッチスクリーン16は、表示器と、入力デバイスとしてのタッチセンサパネルとを含む。表示器は、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)素子(有機発光ダイオードともいう)を用いたディスプレイ等であり得る。タッチセンサパネルは、タッチ感応面を有し、ほぼ透明であり得る。タッチセンサパネルは、表示器の画面の少なくとも一部を覆うように配置されている。タッチスクリーン16は、プロセッサ12の出力データに従って画像を表示する。また、タッチスクリーン16には、ユーザがその表面に触れることによってデータ(例えばベルトの固有周波数及びスパン)が入力される。タッチスクリーン16は、入力されたデータをプロセッサ12に出力する。プロセッサ12は、入力されたデータに基づいて所定の計算を行い、得られた結果をタッチスクリーン16に出力する。タッチスクリーン16は、計算結果を表示する。
このように、算出装置100は、コンピュータとしての構成部分を有し、プログラムを実行する。このプログラムは、例えば、以下で説明される処理の少なくとも一部を、算出装置100に実行させるプログラムである。算出装置100は、典型的にはスマートフォン(高機能携帯電話)、タブレットPC、その他のPC等であり得る。
図3は、図1の算出装置100における処理の流れの例を示すフローチャートである。以下の各フローチャートの処理は、例えば、メモリ14からロードされたプログラムをプロセッサ12が実行することによって行われる。ブロックS102において、プロセッサ12は、ユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ここで表示されるメッセージは、ユーザが使用したい機能が張力測定、張力設定、及びベルト単位質量・推奨張力の表示のいずれであるかを質問するメッセージである。ユーザは、機能をタッチスクリーン16に触れて選択する。プロセッサ12は、ユーザの選択をタッチスクリーン16から受信する。ユーザが張力測定を選択した場合には、ブロックS104に進む。ユーザが張力設定を選択した場合には、F2に進む。ユーザがベルト単位質量・推奨張力の表示を選択した場合には、F3に進む。
ブロックS104において、プロセッサ12は、ベルトの種類をユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ベルトの種類には、例えば、Vベルト、Vリブドベルト、シンクロベルト、及びその他が含まれる。ユーザは、ベルトの種類をタッチスクリーン16に触れて選択する。プロセッサ12は、ユーザの選択をタッチスクリーン16から受信する。ユーザがVベルトを選択した場合には、ブロックS112に進む。ユーザがシンクロベルト、Vリブドベルト、及びその他を選択した場合には、ブロックS142、ブロックS154、及びブロックS164にそれぞれ進む。
ユーザがVベルトを選択した場合には、ブロックS112において、プロセッサ12は、Vベルトのタイプをユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ユーザは、ベルトのタイプをタッチスクリーン16に触れて選択する。プロセッサ12は、ユーザの選択をタッチスクリーン16から受信する。ブロックS114において、プロセッサ12は、選択されたベルトの単位質量μ[kg/m]をメモリ14から読み出す。
ブロックS118において、プロセッサ12は、スパンL[m]をユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ユーザは、スパンLをタッチスクリーン16に触れて入力する。タッチスクリーン16はスパンLを受け取り、プロセッサ12は入力されたスパンLをタッチスクリーン16から受信する。
ブロックS120において、プロセッサ12は、ベルトの固有周波数をユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ユーザは、図2のようにプーリ52及び54に掛けられたベルト56をハンマー等で叩き、例えばベルト56に取り付けられた加速度センサ57の出力を用いて、ベルト56の固有周波数を測定する。この際、ベルト56が発生する音をマイクロホン等のセンサで受け取り、その出力から固有周波数を測定してもよい。加速度センサ57は、1次元又は2次元の加速度センサであってもよい。ユーザは、このように算出装置100の外部でセンサを用いて測定された固有周波数f[Hz]を、タッチスクリーン16に触れて入力する。タッチスクリーン16は固有周波数fを受け取り、プロセッサ12は入力された固有周波数fをタッチスクリーン16から受信する。
ブロックS122において、プロセッサ12は、測定対象のベルトに対応した、ベルトの種類及びタイプ毎に設定された所定の範囲を示す情報を、例えばメモリ14から読み出す。プロセッサ12は、入力されたスパンがそのような所定の範囲内であるか否かを判断する。スパンが所定の範囲内である場合にはブロックS124に進み、その他の場合にはブロックS126に進む。
ブロックS124において、プロセッサ12は、張力補正式kの係数を、ベルトの種類及びタイプに応じてメモリ14から読み出して設定する。張力補正式kは、ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように、所定の計算式を補正するために用いられる。張力補正式kは、例えばスパンの1次式であるが、これとは異なる形式の式であってもよい。張力補正式kは、ベルトの種類及びタイプ毎に異なる式であってもよく、ブロックS124において、プロセッサ12は、張力補正式kを、ベルトの種類及びタイプに応じてメモリ14から読み出してもよい。このような場合、ブロックS122における所定の範囲は、ベルトの種類及びタイプに応じた範囲である。
ブロックS122における所定の範囲は、このような補正式の適用範囲を示す。入力されたスパンがそのような所定の範囲の外にあってブロックS124の処理が行われない場合には、kの値が1であるとして処理する。張力補正式kについては後述する。
ブロックS126において、プロセッサ12は、スパン質量Xを、
X=μL (式1)
によって計算する。ブロックS128において、プロセッサ12は、スパン質量Xが所定の範囲内であるか否かを判断する。スパン質量Xが所定の範囲内である場合にはブロックS130に進み、その他の場合にはブロックS134に進む。
ベルト56に取り付けられた加速度センサ57の出力を用いて、ベルト56の固有周波数を測定する場合には、測定された固有周波数fは加速度センサ57の質量の影響を受けていることがある。そこで、測定された固有周波数fを、この影響が小さくなるようにする周波数補正式kで補正し、その結果を固有周波数として用いてもよい。ブロックS130において、プロセッサ12は、測定された固有周波数fを、加速度センサ57の質量の影響が小さくなるように、例えば
=k (式2)
によって補正する。
周波数補正式kは、ベルトの種類及びタイプにかかわらず同一の式であってもよいし、ベルトの種類、タイプ、又は加速度センサ57のセンサ質量毎に設定された式であってもよい。周波数補正式kがベルトの種類、タイプ、又はセンサ質量毎に設定されている場合には、プロセッサ12は、例えばブロックS130において、ベルト56及びセンサ質量に対応する周波数補正式kをメモリ14から読み出す。このような場合、ブロックS128における所定の範囲は、ベルトの種類、タイプ、及びセンサ質量に応じた範囲である。加速度センサ57の質量の影響を考慮しない場合には、周波数補正式kを1とすればよい。以下においても同様である。周波数補正式kについては後述する。
ブロックS132において、プロセッサ12は、Vベルト用の所定の計算式を用いてベルトの張力を計算する。ベルトの張力の計算について説明する。一般に、ベルトの張力T[N]、ベルトの単位質量μ、スパンL、及び固有周波数f[Hz]の間には、
f=1/(2L)・(T/μ)1/2 (式3)
の関係がある。これを変形すると、固有周波数から張力を求めるための理論式、
=4μL (式4)
となる。ブロックS132においては、プロセッサ12は、ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように式4を補正して、ベルトの張力を計算する。すなわち、プロセッサ12は、式4で求められる張力Tに、ベルト56に対応する張力補正式kを乗算して得られる式、すなわち、
T=4μL (式5)
を用いて、ベルトの張力Tを計算する。ここでは、固有周波数fとして、補正された固有周波数fを用いている。
ブロックS134においても、ブロックS132と同様に、プロセッサ12は、Vベルト用の所定の計算式を用いて、ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように、ベルトの張力を計算する。ここでは、プロセッサ12は、測定された固有周波数fを用いて、
T=4μL (式6)
によってベルトの張力Tを計算する。このように、式5及び式6には、ベルト56に対応する張力補正式kが乗算されることにより補正が行われている。
ブロックS132及びS134においては、プロセッサ12は、求められた張力Tを所定の割合増加させた張力T又は減少させた張力Tを求めてもよい。例えば、測定の誤差が10%程度見込まれる場合には、プロセッサ12は、
=1.1T
及び/又は
=0.9T
を更に求めてもよい。更に、プロセッサ12は、これらの値に対応する固有周波数を求めてもよい。
ブロックS136において、プロセッサ12は、ブロックS132又はS134で求められた張力T等や測定された固有周波数f等を、タッチスクリーン16に出力して表示させる。タッチスクリーン16は、例えば、張力T,T,及びT、測定された固有周波数f、並びに張力T及びTのそれぞれに対応する固有周波数の表示を行う。
張力補正式k及びその求め方の例について説明する。図4は、ベルト張力と固有周波数との間の関係を求めるための測定装置の例を示す説明図である。プーリ62とプーリ64との間に、ベルト66が掛けられている。スパンLは自由に設定可能である。プーリ64の軸は移動可能であり、プーリ64の軸には、重り68の重力が、プーリ62から離れる向きに与えられている。例えばロードセルを用いてプーリ64の軸に与えられる力を測定してもよい。ベルト66には、例えば3次元加速度センサ67が取り付けられている。図4の装置はベルトの各種の試験に用いられるものであるので、スパンLを数mの長さにすることが可能である。実際のベルトの使用状態に近いので、より正確に補正式を求めることができる。
このような状態で、ベルト66をハンマー等で叩き、例えば加速度センサ67の出力から、ベルト66の固有周波数を測定する。ベルト66が発生する音をマイクロホン等のセンサで受け取り、その出力から固有周波数を測定してもよい。測定された周波数を用いて、図3のフローに従って処理を行って、張力を計算する。この際、補正式k及びkの値を1に固定する。異なるいくつかのスパンについて、同様に張力を計算する。
図5は、あるタイプのVベルトについて、スパンと測定された張力との間の関係の例を示すグラフである。実際の張力は一定であるが、測定値は変化している。すなわち、スパンに応じて張力の誤差が変化していることがわかる。
図6は、図5の場合に対応する、スパンと係数Aとの間の関係の例を示すグラフである。実際の張力に対する測定値の比を、各測定値について求める。求められた比の逆数が係数Aとして図6に示されている。つまり、測定値に係数Aを乗算すれば、正しい張力が求められる。ここでは、例えば最小二乗法を用いて、図6のスパンL[m]と係数Aとの間の関係を1次関数で近似する。その結果、係数Aが、
A=0.20L+0.644
によって得られることがわかる。したがって、ここで測定に用いたタイプのベルトの場合には、図3のブロックS132及びS134において、張力補正式として
=0.20L+0.644
を用いるようにする。
また、一般にスパンが短い場合に張力の誤差が大きいという傾向、及び図5から、この式はスパン1700mm以下が適用範囲であると考えられる。このため、ここで測定に用いたタイプのベルトの場合には、図3のブロックS122においては、スパンが1700mm以下であるか否かを判定する。同様にして、他の種類や他のタイプのベルトについても、補正式及びその適用範囲を求めて、メモリ14に格納したり、プログラムに組み込んでおく。一般化された式を例示すると、張力補正式kは、スパンLの1次式であって、
=aL+b (式7)
である(a及びbは実数の定数)。
ベルトの一部の種類及びタイプの場合にのみ、張力補正式kを用いた補正を行うようにしてもよい。例えば、Vベルトの全てのタイプとシンクロベルトの一部のタイプの場合には式7の張力補正式kを用い、その他のベルトの場合にはkの値を1にしてもよい。
次に、周波数補正式kについて説明する。図7は、加速度センサ57の質量を考慮して求められたベルトの固有周波数fと、ベルトの理論的な固有周波数fとの間の関係の例を示すグラフである。理論的な固有周波数fは、加速度センサ57の質量を考慮しないで求められている。3次元梁要素モデルを用いて、有限要素法によってベルトの固有周波数fを求めた。この際、ベルトの、加速度センサ57が取り付けられる部分の密度を、センサの質量に相当する量だけ増加させた。図7は、センサ質量2g、ベルトの単位質量54g/mの場合に、スパン及び張力を変化させて求められた結果である。
固有周波数fと固有周波数fとの間には、最小二乗法を用いて、ほぼ、
=Bf
という関係が得られた(図7の場合、係数Bは1.1027)。他の単位質量を有するベルトについても同様に計算を行って係数Bを求める。
図8は、ベルトの単位質量と係数Bとの間の関係の例を示すグラフである。ここでは、例えば最小二乗法を用いて、図8の単位質量μと係数Bとの間の関係を指数関数で近似する。その結果、係数Bが、
B=1.76μ−0.12
によって得られることがわかる。したがって、ここで測定に用いたタイプのベルトの場合には、図3のブロックS132及びS134において、周波数補正式として
=1.76μ−0.12
を用いるようにする。
また、例えばセンサ質量が2gの場合には、ベルトのスパン質量が約60gより大きいときには、固有周波数fの固有周波数fに対する誤差は、スパン及び張力にかかわらず3%程度に収まることが、応答曲面法による解析によってわかった。よって、この補正式を、スパン質量が60g未満の場合にのみ適用するようにしてもよい。この場合、ブロックS128において、プロセッサ12は、スパン質量Xが60g未満であるか否かを判断する。同様にして、他の種類やタイプのベルトについても、補正式及びその適用範囲を求めて、メモリ14に格納したり、プログラムに組み込んでおいてもよい。また、同様に他のセンサ質量についても、補正式及びその適用範囲を求めておいてもよい。一般化された式を例示すると、周波数補正式kは、ベルトの単位質量μの指数関数の式であって、
=cμ (式8)
である(c及びdは定数)。
図3の説明に戻る。ユーザがシンクロベルトを選択した場合には、ブロックS142において、プロセッサ12は、シンクロベルトのタイプをユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ユーザは、ベルトのタイプをタッチスクリーン16に触れて選択する。プロセッサ12は、ユーザの選択をタッチスクリーン16から受信する。ブロックS144において、プロセッサ12は、選択されたベルトの単位質量σ[kg/m2]をメモリ14から読み出す。
ブロックS146において、プロセッサ12は、ベルト幅をユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ユーザは、ベルト幅をタッチスクリーン16に触れて入力する。プロセッサ12は、入力されたベルト幅W[m]をタッチスクリーン16から受信する。
シンクロベルトの場合、ブロックS132及びS134において、プロセッサ12は、シンクロベルト用の所定の計算式を用いてベルトの張力を計算する。すなわち、式5及び6において単位質量μに代えて単位質量σとベルト幅Wとの積を用いる。具体的には、式5に代えて
T=4σWL (式9)
を用い、式6に代えて
T=4σWL (式10)
を用いて張力を計算する。その他の処理は、Vベルトの場合と同様である。
ユーザがVリブドベルトを選択した場合には、ブロックS154において、プロセッサ12は、Vリブドベルトの単位質量μ[kg/m](1リブの単位長さ当たりの質量)をメモリ14から読み出す。
ブロックS156において、プロセッサ12は、ベルトのリブ数をユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ユーザは、リブ数をタッチスクリーン16に触れて入力する。プロセッサ12は、入力されたリブ数nをタッチスクリーン16から受信する。
Vリブドベルトの場合、ブロックS132及びS134において、プロセッサ12は、Vリブドベルト用の所定の計算式を用いてベルトの張力を計算する。すなわち、式5及び6において単位質量μに代えて単位質量μとリブ数nとの積を用いる。具体的には、式5に代えて
T=4nμ (式11)
を用い、式6に代えて
T=4nμ (式12)
を用いて張力を計算する。その他の処理は、Vベルトの場合と同様である。
ユーザがその他を選択した場合には、ブロックS164において、プロセッサ12は、ベルトの単位質量をユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ユーザは、単位質量をタッチスクリーン16に触れて入力する。プロセッサ12は、入力された単位質量μ[kg/m]をタッチスクリーン16から受信する。ブロックS132及びS134においては、補正式kの値を例えば1にする。その他の処理は、Vベルトの場合と同様である。
このように、図1の算出装置100によると、ベルトの固有周波数が入力されるので、固有周波数の測定方法によらず、ベルトの張力を求めることができる。スパンがベルトに対応する所定の範囲内である場合には、そのベルトに対応する張力補正式によって、ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるようにし、スパン質量がベルトに対応する所定の範囲内である場合には、そのベルトに対応する周波数補正式によって、固有周波数の測定に用いられるセンサの質量の影響を小さくする。したがって、より正確にベルトの張力を求めることができる。また、スパンやスパン質量が所定の範囲外である場合には、必要のない補正を行わない。
図9は、図1の算出装置100における、張力設定を行う場合の処理の流れの例を示すフローチャートである。張力設定においては、目標張力に対応する固有周波数(すなわち目標固有周波数)が求められる。ブロックS204の処理は、ブロックS104とほぼ同様である。ユーザがVベルト、シンクロベルト、Vリブドベルト、及びその他を選択した場合には、ブロックS212,S242,S254,及びS264にそれぞれ進む。
ユーザがVベルトを選択した場合について説明する。ブロックS212,S214,及びS218における処理は、図3のブロックS112,S114,及びS118における処理とそれぞれ同様である。
ブロックS220において、プロセッサ12は、ベルトの目標張力T[N]をユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ユーザは、目標張力Tをタッチスクリーン16に触れて入力する。タッチスクリーン16は目標張力Tを受け取り、プロセッサ12は入力された目標張力Tをタッチスクリーン16から受信する。ブロックS222,S224及びS226における処理は、図3のブロックS122,S124及びS126における処理とそれぞれ同様である。ブロックS224の処理が行われない場合には、kの値が1であるとして処理する。ブロックS228において、プロセッサ12は、スパン質量Xが所定の範囲内であるか否かを判断する。スパン質量Xが所定の範囲内である場合にはブロックS230に進み、その他の場合にはブロックS234に進む。
ブロックS230において、プロセッサ12は、ベルトの目標張力に対応する固有周波数(すなわち目標固有周波数)を計算する。Vベルト用の式5を変形すると、
=1/(2L)・(T/μk1/2 (式13)
が得られる。ブロックS230においては、プロセッサ12は、式13を用いてベルト56の目標固有周波数を計算する。
ブロックS232において、プロセッサ12は、求められた固有周波数を、ベルト56に取り付けられて固有周波数の測定に用いられるべき加速度センサ57の質量の影響が小さくなるように補正する。すなわち、プロセッサ12は、求められた周波数fを、
=f/k (式14)
によって補正することによって、目標固有周波数fを求める。この式は前述の式2から求められる。
Vベルト用の式6を変形すると、
=1/(2L)・(T/μk1/2 (式15)
が得られる。ブロックS234においては、プロセッサ12は、式15を用いてベルト56の目標固有周波数を計算する。式13及び式15は、固有周波数を求める式3に、ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされた式である。この補正は、ベルト56に対応する張力補正式kの平方根で除算されることにより行われている。
ブロックS230及びS234においては、プロセッサ12は、求められた目標固有周波数fを所定の割合増加させた目標固有周波数f又は減少させた目標固有周波数fを求めてもよい。例えば、測定の誤差が10%程度見込まれる場合には、プロセッサ12は、
=1.1f
及び/又は
=0.9f
を更に求めてもよい。更に、プロセッサ12は、これらの値に対応する張力を求めてもよい。
ブロックS236において、プロセッサ12は、ブロックS230又はS234で求められた目標固有周波数fや入力された目標張力等を、タッチスクリーン16に出力して表示させる。タッチスクリーン16は、例えば、目標固有周波数f,f,及びf、入力された目標張力、並びに目標固有周波数f及びfのそれぞれに対応する張力の表示を行う。その後、ユーザは、加速度センサ57等をベルト56に取り付けて固有周波数を測定し、固有周波数が例えば目標固有周波数fになるように、ベルトの張力を調整する。これにより、ベルトの張力がほぼ目標張力になるようにすることができる。
ユーザがシンクロベルトを選択した場合について説明する。ブロックS242,S244,及びS246における処理は、図3のブロックS142,S144,及びS146における処理とそれぞれ同様である。
シンクロベルトの場合、ブロックS230及びS234において、プロセッサ12は、シンクロベルト用の所定の計算式を用いて目標固有周波数を計算する。すなわち、式13に代えて、
=1/(2L)・(T/σWk1/2 (式16)
を用い、式15に代えて、
=1/(2L)・(T/σWk1/2 (式17)
を用いて目標固有周波数を計算する。式16は式9を変形して得られ、式17は式10を変形して得られる。その他の処理は、Vベルトの場合と同様である。
ユーザがVリブドベルトを選択した場合について説明する。ブロックS254及びS256における処理は、図3のブロックS154及びS156における処理とそれぞれ同様である。
Vリブドベルトの場合、ブロックS230及びS234において、プロセッサ12は、Vリブドベルト用の所定の計算式を用いて目標固有周波数を計算する。すなわち、式13に代えて、
=1/(2L)・(T/nμ1/2 (式18)
を用い、式15に代えて、
=1/(2L)・(T/nμ1/2 (式19)
を用いて目標固有周波数を計算する。式18は式11を変形して得られ、式19は式12を変形して得られる。その他の処理は、Vベルトの場合と同様である。
ユーザがその他を選択した場合について説明する。ブロックS264における処理は、図3のブロックS164における処理と同様である。ブロックS230及びS234においては、補正式kの値を例えば1にする。その他の処理は、Vベルトの場合と同様である。
このように、図1の算出装置100によると、ベルトの目標張力に基づいて、目標張力に対応する目標固有周波数を求めることができる。ユーザは、ベルトの固有周波数を測定しながら、ベルトの固有周波数が目標固有周波数となるようにベルトの張力を設定する。すると、ベルトの張力を目標張力に設定することができる。
スパンがベルトに対応する所定の範囲内である場合には、そのベルトに対応する張力補正式によって、ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるようにし、スパン質量がベルトに対応する所定の範囲内である場合には、そのベルトに対応する周波数補正式によって、固有周波数の測定に用いられるセンサの質量の影響を小さくする。したがって、より正確にベルトの目標固有周波数を求めることができる。また、スパンやスパン質量が所定の範囲外である場合には、必要のない補正を行わない。
図10は、図1の算出装置100における、ベルト単位質量及び推奨張力を表示する場合の処理の流れの例を示すフローチャートである。ブロックS304において、プロセッサ12は、ベルトの種類をユーザに質問するメッセージをタッチスクリーン16に表示させる。ベルトの種類には、例えば、Vベルト、Vリブドベルト、及びシンクロベルトが含まれる。ユーザは、ベルトの種類をタッチスクリーン16に触れて選択する。プロセッサ12は、ユーザの選択をタッチスクリーン16から受信する。ユーザがVベルトを選択した場合には、ブロックS312に進む。ユーザがシンクロベルト、及びVリブドベルトを選択した場合には、ブロックS342,及びS354にそれぞれ進む。
ユーザがVベルトを選択した場合について説明する。ブロックS312における処理は、図3のブロックS112における処理と同様である。ブロックS314において、プロセッサ12は、選択されたベルトの単位質量及び推奨張力をメモリ14から読み出す。ブロックS336において、プロセッサ12は、読み出された単位質量及び推奨張力をタッチスクリーン16に出力する。タッチスクリーン16は、単位質量及び推奨張力の表示を行う。
ユーザがシンクロベルトを選択した場合について説明する。ブロックS342,及びS346における処理は、図3のブロックS142,及びS146における処理とそれぞれ同様である。ブロックS344において、プロセッサ12は、選択されたベルトの単位質量及び単位幅当たりの推奨張力をメモリ14から読み出す。ブロックS334において、プロセッサ12は、単位幅当たりの推奨張力にベルト幅を乗算して、推奨張力を求める。S336における処理は、Vベルトの場合と同様である。
ユーザがVリブドベルトを選択した場合について説明する。ブロックS354において、プロセッサ12は、ベルトの単位質量及びリブ当たりの推奨張力をメモリ14から読み出す。ブロックS356における処理は、図3のブロックS156における処理と同様である。ブロックS334において、プロセッサ12は、リブ当たりの推奨張力にリブ数を乗算して、推奨張力を求める。S336における処理は、Vベルトの場合と同様である。
このように、図1の算出装置100によると、ユーザは、設計資料等を参照することなく、ベルトの単位質量及び推奨張力を知ることができる。
本明細書における各機能ブロックは、典型的にはハードウェアで実現され得る。例えば各機能ブロックは、IC(集積回路)の一部として半導体基板上に形成され得る。ここでICは、LSI(large-scale integrated circuit)、ASIC(application-specific integrated circuit)、ゲートアレイ、FPGA(field programmable gate array)等を含む。代替としては各機能ブロックの一部又は全ては、ソフトウェアで実現され得る。例えばそのような機能ブロックは、プロセッサ及びプロセッサ上で実行されるプログラムによって実現され得る。換言すれば、本明細書で説明される各機能ブロックは、ハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアで実現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せで実現され得る。
上述の処理がソフトウェアで実現される場合には、例えば、マイクロコード、アセンブリ言語のコード、又はより高レベルの言語のコードが用いられ得る。コードは、1以上の揮発性又は不揮発性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納され得る。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)、フラッシュメモリ、磁気記録媒体、光記録媒体等を含む。
本発明の多くの特徴及び優位性は、記載された説明から明らかであり、よって添付の特許請求の範囲によって、本発明のそのような特徴及び優位性の全てをカバーすることが意図される。更に、多くの変更及び改変が当業者には容易に可能であるので、本発明は、図示され記載されたものと全く同じ構成及び動作に限定されるべきではない。したがって、全ての適切な改変物及び等価物は本発明の範囲に入るものとされる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、固有周波数の測定方法によらず、ベルトの張力を求めることができるので、本発明は、ベルト張力算出プログラム、方法及び装置、並びに、ベルト固有周波数算出プログラム、方法、及び装置等について有用である。
12 プロセッサ
14 メモリ
16 タッチスクリーン(入力デバイス、表示器)
100 算出装置(ベルト張力算出装置、ベルト固有周波数算出装置)

Claims (6)

  1. ベルト張力算出プログラムであって、
    ベルトの固有周波数及びスパンを受け取る処理と、
    前記ベルトの張力を求める計算を、前記固有周波数、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行う処理と、
    前記張力を表示器に表示させる処理と
    をコンピュータに実行させ、
    前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされており、
    前記補正は、前記ベルトに対応する補正式が乗算されることにより行われ、
    前記補正式は前記スパンの1次式である
    ベルト張力算出プログラム。
  2. ベルト張力算出プログラムであって、
    ベルトの固有周波数及びスパンを受け取る処理と、
    前記ベルトの張力を求める計算を、前記固有周波数、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行う処理と、
    前記張力を表示器に表示させる処理と
    をコンピュータに実行させ、
    前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされており、
    前記張力を求める計算では、前記固有周波数が、前記ベルトに取り付けられて前記固有周波数の測定に用いられたセンサの質量の影響が小さくなるように補正して用いられる
    ベルト張力算出プログラム。
  3. 請求項1又は2に記載のプログラムにおいて、
    前記張力を所定の割合増加又は減少させた値を求めて前記表示器に表示させる処理を更にコンピュータに実行させる
    ベルト張力算出プログラム。
  4. ベルト固有周波数算出プログラムであって、
    ベルトの目標張力及びスパンを受け取る処理と、
    前記ベルトの目標固有周波数を求める計算を、前記目標張力、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行う処理と、
    前記目標固有周波数を表示器に表示させる処理と
    をコンピュータに実行させ、
    前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされており、
    前記補正は、前記ベルトに対応する補正式の平方根で除算されることにより行われ、
    前記補正式は前記スパンの1次式である
    ベルト固有周波数算出プログラム。
  5. ベルト固有周波数算出プログラムであって、
    ベルトの目標張力及びスパンを受け取る処理と、
    前記ベルトの目標固有周波数を求める計算を、前記目標張力、前記スパン、及びメモリから読み出された前記ベルトの単位質量に基づいて、所定の計算式を用いて行う処理と、
    前記目標固有周波数を表示器に表示させる処理と
    をコンピュータに実行させ、
    前記スパンが前記ベルトに対応する所定の範囲内である場合には、前記所定の計算式には、前記ベルトの曲げ剛性に起因する誤差が小さくなるように補正がされており、
    前記目標固有周波数を求める計算では、求められた固有周波数が、前記ベルトに取り付けられて固有周波数の測定に用いられるべきセンサの質量の影響が小さくなるように補正される
    ベルト固有周波数算出プログラム。
  6. 請求項4又は5に記載のプログラムにおいて、
    前記目標固有周波数を所定の割合増加又は減少させた値を求めて前記表示器に表示させる処理を更にコンピュータに実行させる
    ベルト固有周波数算出プログラム。
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