JP2014111908A - スクロール型流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部周りの構造を簡素化しつつ、スクロール芯出しを容易に行うことが可能なスクロール型流体機械を提供する。
【解決手段】ラップ3L,4Lがそれぞれ形成された固定及び可動スクロール3,4を、互いのラップ3L,4Lを対向配置して備え、ラップ3Lとラップ4Lとの間に作動流体の作動室(1,2)を形成するスクロールユニット20と、固定軸6と、固定軸6に回動可能に軸支され可動スクロール4を固定軸6の軸心X1周りに公転旋回運動可能に支持する支持部30と、を備えたスクロール型流体機械100であって、支持部30に、支持部30の回動操作用の治具を係合可能な係合穴31eを設け、係合穴31eに前記治具を係合して、可動スクロール4を固定軸3の軸心X1周りに公転旋回可能に構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクロール型流体機械に係り、詳しくは、圧縮機一体型膨張機として用いて好適なスクロール型流体機械に関する。
従来のスクロール型流体機械として、例えば、特許文献1に記載されたスクロール型流体機械が知られている。特許文献1に記載されたスクロール型流体機械は、渦巻き状のラップが形成された可動スクロールと、この可動スクロールのラップと噛合う渦巻き状のラップが形成された固定スクロールと、可動スクロールを駆動軸の軸心周りに公転旋回運動可能に支持する支持部とを備え、この固定スクロールの渦巻きラップと可動スクロールの渦巻きラップとの間の作動区域を、仕切り壁により圧縮作動区域と膨張作動区域とに仕切って圧縮部と膨張部とを形成して構成されている。このスクロール型流体機械では、上記駆動軸を電動機等の駆動源により回転駆動させて可動スクロールを公転旋回させている。
特許第4026747号公報
ところで、この種のスクロール型流体機械では、駆動軸はメインフレームに固定されておらず可動スクロールの公転旋回運動時にメインフレーム等に片当たりし易い構造のため、駆動エネルギーの機械損失を増大させてしまうおそれがあるという問題がある。これに対し、メインフレームに固定した固定軸に支持部を軸支し、この支持部を介して可動スクロールを公転旋回運動可能に支持する構成のスクロール型流体機械の場合、上記問題は解消する。
しかしながら、駆動軸を備えた上記スクロール型流体機械では、スクロール芯出しを行う場合、駆動軸を回すことで可動スクロールを回動操作して固定スクロールの位置決めを行うことができるが、固定軸を用いた上記スクロール型流体機械においては、スクロール芯出し時に可動スクロールを回動操作させることが困難であり、工夫が求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、スクロール芯出しを容易に行うことが可能なスクロール型流体機械を提供することを目的とする。
このため、本発明に係るスクロール型流体機械は、渦巻き状のラップがそれぞれ形成された固定スクロール及び可動スクロールを、互いの前記ラップを対向配置して備え、前記固定スクロールの渦巻きラップと前記可動スクロールの渦巻きラップとの間に作動流体の作動室を形成するスクロールユニットと、固定軸と、前記固定軸に回動可能に軸支され前記可動スクロールを前記固定軸の軸心周りに公転旋回運動可能に支持する支持部と、を備えたスクロール型流体機械であって、前記支持部に、当該支持部の回動操作用の治具を係合可能な係合穴を設け、前記係合穴に前記治具を係合して、前記可動スクロールを前記固定軸の軸心周りに公転旋回可能に構成したことを特徴とする。
本発明のスクロール型流体機械によれば、可動スクロールの支持部に設けた係合穴に回動操作用の治具を係合してこの支持部を回動操作することで、可動スクロールを前記固定軸の軸心周りに公転旋回可能に構成したので、可動スクロールと固定スクロールとを噛合わせて組立てる際のスクロール芯出し時に、可動スクロールを容易に回動操作させることができる。
このようにして、スクロール芯出しを容易に行うことが可能なスクロール型流体機械を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るスクロール型流体機械の縦断面図である。 図1の固定スクロールを可動スクロール側からみた平面図である。 図1の可動スクロールを固定スクロール側からみた平面図である。 図1の偏心ブッシュの斜視図である。 本実施形態における回動操作用の治具の断面図である。 図1のスクロール型流体機械のスクロール芯出し方法の説明図である。 本発明の第2実施形態に係るスクロール型流体機械の縦断面図である。 図7のスクロール型流体機械のスクロール芯出し方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されたスクロール型流体機械の第1実施形態である圧縮機一体型膨張機100の縦断面図である。
図1において、圧縮機一体型膨張機100は、図示省略した冷凍回路(蒸発器及び凝縮器)に接続され、取り込んだ冷媒の膨張エネルギーによって、可動スクロールを公転旋回駆動させ、この発生させた旋回駆動力によって冷媒を圧縮して吐出するものであり、作動室としての膨張部1及び圧縮部2を備えて構成されている。この膨張部1及び圧縮部2については、後に詳述する。
図1に示すように、圧縮機一体型膨張機100はハウジング10を備え、このハウジング10内には、主に、固定スクロール3及び可動スクロール4を備えたスクロールユニット20と、可動スクロール4を支持する支持部30とが配設されている。
前記ハウジング10は、固定スクロール3を固定支持するメインフレーム11と、メインフレーム11の上部を閉止するキャップ状のトップシェル12と、メインフレーム11の下部を閉止するキャップ状のボトムシェル13とを備え、トップシェル12とボトムシェル13との間にメインフレーム11を挟み込むようにしている。
前記トップシェル12側には、図1に模式的に示すように、冷凍回路からの冷媒を膨張部1内へ流入させる膨張側吸入管14と、膨張部1で膨張された冷媒を冷凍回路に向けて吐出する膨張側吐出管15と、圧縮部2で圧縮された冷媒を冷凍回路に向けて吐出する圧縮側吐出管16とが配置されている。膨張側吸入管14、膨張側吐出管15は、固定スクロール3に形成された、膨張側吸入室3d、膨張側吐出室3eにそれぞれ接続され、圧縮側吐出管16は、トップシェル12とメインフレーム11との間に形成された圧縮側吐出室12aに接続されている。また、メインフレーム11の外周部側には、冷凍回路から取り込んだ冷媒を圧縮部2内へ流入させる圧縮側吸入管17が配置され、この圧縮側吸入管17は、固定スクロール3に形成された圧縮側吸入室3fに接続されている。
前記スクロールユニット20は、渦巻き状のラップ3L,4L(図2及び図3参照)がそれぞれ形成された固定スクロール3及び可動スクロール4を、互いのラップ3L,4Lを対向配置して備えている。スクロールユニット20は、ラップ3Lとラップ4Lとの間に作動流体の作動室を構成する膨張部1及び圧縮部2(図1参照)を形成している。
前記固定スクロール3は、図1に示すように、ラップ形成面側を下方に向けて、メインフレーム11に形成された段付き状凹部11aの最上部座面11a1に固定されている。図2に示すように、固定スクロール3には、渦巻き状のラップ3Lとしての内側ラップ3La及び外側ラップ3Lbが形成されると共に、環状の中間仕切り壁3a及び外側仕切り壁3bが立設されている。内側ラップ3Laは中間仕切り壁3aよりも中心側に立設され、外側ラップ3Lbは中間仕切り壁3aと外側仕切り壁3bとの間に立設される。また、固定スクロール3には、シールリング5(図1参照)が嵌挿される環状溝3c(図2参照)が中間仕切り壁3aの端面に形成されている。
また、固定スクロール3には、図2に示すように、膨張側吸入室3dが膨張部1の内周端である中心部に形成され、膨張側吐出室3eが中間仕切り壁3aの内側の膨張部1の外周端に形成され、圧縮側吸入室3fが外側仕切り壁3bの内側の圧縮部2の外周端に形成され、中間仕切り壁3aの外側の圧縮部2の内周端に圧縮側吐出孔3gが貫通して形成されている。
前記可動スクロール4は、オルダムリング等の自転阻止機構50により自転を阻止された状態で、ラップ形成面側を上方に向けてメインフレーム11の中間台座面11a2に載置されつつ、支持部30により後述する固定軸6の軸心周りに公転旋回運動可能に支持されている。可動スクロール4には、図3に示すように、渦巻き状のラップ4Lとしての内側ラップ4La及び外側ラップ4Lbが形成されている。内側ラップ4Laの壁面は、固定スクロール3の内側ラップ3Laの壁面と対向し、外側ラップ4Lbの壁面は、固定スクロール3の外側ラップ3Lbの壁面と対向し、各ラップ4La,4Lbは相反する渦巻の方向で立設されている。また、可動スクロール4のラップ形成面とは反対面には、図1に示すように後述する偏心ブッシュ31が可動スクロール4に対して相対回動可能に内挿される凹部4aが形成されている。
これらの固定スクロール3及び可動スクロール4を、図1に示すように各ラップの壁面を対向させて組み合わせて、固定スクロール3の内側ラップ3Laと可動スクロール4の内側ラップ4Laとの間で膨張部1を形成し、固定スクロール3の外側ラップ3Lbと可動スクロール4の外側ラップ4Lbとの間で圧縮部2を形成する。このように、本実施形態のスクロールユニット20は、各ラップの壁面を対向させた一対の固定スクロール3及び可動スクロール4によって冷媒の作動室としての膨張部1及び圧縮部2を形成する、いわゆる単板型スクロールユニットである。
前記支持部30は、固定軸6に回動可能に軸支され、可動スクロール4を固定軸6の軸心X1周りに公転旋回運動可能に支持するものである。支持部30は、具体的には、偏心ブッシュ31と、ニードルベアリング32と、ラジアルベアリング33、スラストベアリング34とを備えて構成される。
前記偏心ブッシュ31は、固定軸6の軸心X1に対して偏心して回動可能に固定軸6に軸支され、可動スクロール4に形成される凹部4aに、可動スクロール4に対して相対回動可能に内挿されている。
具体的には、偏心ブッシュ31は、図4に示すように、可動スクロール4の凹部4aの内径より大きく拡径された鍔部31aと、鍔部31aの中心から立設される円柱部31bと、鍔部31aの外周部の一部に一体形成されるバランスウェイト31cとを備える。円柱部31bは、この円柱部31bの軸心X3に対して偏心されて固定軸6の軸心X1と一致する中心軸を有する孔部31dを有し、固定軸6の軸心X1に対し偏心して組み付け可能に形成されている。この孔部31dに固定軸6の軸部6a(図1参照)がニードルベアリング32を介して嵌挿され、偏心ブッシュ31が固定軸6に回動可能に軸支される。円柱部31bは、ラジアルベアリング33を介して可動スクロール4の凹部4aに内挿される。鍔部31aと、固定軸6の基部6b(図1参照)との間にはスラストベアリング34が配設される。
前記固定軸6は、図1に示すように、上端側の軸部6aと、メインフレーム11の底部に貫通して形成される孔部11cに嵌挿される基部6bと、下端側に拡径されて形成された鍔部6cとを有し、軸部6aと基部6bは同軸(X1)で形成されている。固定軸6は、例えば、孔部11cに基部6bを嵌挿させて、鍔部6cをメインフレーム11の下面にボルト止め等することにより、その軸心X1を固定スクロール3の中心軸X2とほぼ一致させて、メインフレーム11に固定される。つまり、固定軸6は、偏心ブッシュ31を回動可能に支持するだけであり、自身が回転することはない。
このように、偏心ブッシュ31、ニードルベアリング32、ラジアルベアリング33及びスラストベアリング34から成る支持部30は、固定軸6にニードルベアリング32を介して軸支される偏心ブッシュ31の円柱部31bを固定軸6の軸心X1に対して偏心させ、その円柱部31bを可動スクロール4の凹部4aに、可動スクロール4に対して相対回動可能に、ラジアルベアリング32を介して内挿させることにより、可動スクロール4を軸心X1周りに公転旋回運動可能に支持する。
また、支持部30の偏心ブッシュ31には、この偏心ブッシュ31の回動操作用の治具としての操作用治具60を、例えば、その突起部60c(図5参照)を介して係合可能な係合穴31e(図1参照)が鍔部31aに設けられており、この係合穴31eに突起部60cを係合して、可動スクロール4を固定軸6の軸心X1周りに公転旋回可能に構成されている。操作用治具60は、図5に示すように、上端側の軸部60aと、メインフレーム11の孔部11cに嵌挿される基部60bと、基部60bの軸部60a側の端面に形成される突起部60cと、基部60bの後端面に形成される係合穴60dとを備えている。
次に、本実施形態の圧縮機一体型膨張機100のスクロール芯出し方法を、図6を用いて概略説明する。なお、スクロール芯出し前は、固定スクロール3はメインフレーム40に対して固定されていない。
まず、スクロール芯出しの前準備について説明する。
図6に示すように、図5に示す操作用治具60の基部60bをメインフレーム11の孔部11cに嵌挿させつつ、軸部60aを偏心ブッシュ31の孔部31dに内挿することにより、偏心ブッシュ31を固定軸6に替わって軸支すると共に、操作用治具60に形成される突起部60cを係合穴31eに嵌挿させて係合させる。そして、操作用治具60の端部に形成された係合穴60dに、操作用ハンドル61側の角ピン61aを嵌挿させる。
上記スクロール芯出しの準備完了後、操作用ハンドル61が、例えば、90°、180°、270°、360°の回転位置まで順次回動操作されると、偏心ブッシュ31は回動し、可動スクロール4は固定軸6の軸芯X1周りに上記各回転位置まで公転旋回する。これら各回転位置で、固定スクロール3をX方向(図1参照)又はY方向(図1では紙面に垂直方向)に移動させて、固定スクロール3のラップ3Lの壁面を可動スクロール4のラップ4Lの壁面に接触させ、移動後の各固定スクロール3の位置(座標)をそれぞれ測定する。次に、これらの各回転位置における位置測定結果に基づき、+X方向における各ラップ3L,4L間の最小クリアランスと、−X方向における各ラップ3L,4L間の最小クリアランスとが等しくなり、かつ、+Y方向における各ラップ3L,4L間の最小クリアランスと、−Y方向における各ラップ3L,4L間の最小クリアランスとが等しくなるように固定スクロール3を移動させる。このように、旋回スクロール4を基準に固定スクロール3を位置決めし、この状態で固定スクロール3をメインフレーム11に固定してスクロール芯出しが完了する。
次に、本実施形態の圧縮機一体型膨張機100の芯出し後の動作について、図1を用いて概略説明する。
膨張側吸入管14から吸入された高圧の冷媒は、膨張側吸入室3dを経て膨張部1に取り込まれる。膨張部1は、各スクロール3,4の間の容積を増大させ、冷媒の膨張エネルギーによって可動スクロール4を固定スクロール3の軸心X1周りに継続して公転旋回運動させる。可動スクロール4の公転旋回運動に供した冷媒を、膨張側吐出室3e及び膨張側吐出管15を介して冷凍回路に向けて吐出させる。一方、圧縮側吸入管17から吸入された低圧の冷媒は、圧縮側吸入室3fを経て圧縮部2に取り込まれる。圧縮部2は、可動スクロール4の公転旋回運動により各スクロール3,4の間の容積を減少させ、これに伴い取り込んだ冷媒を圧縮する。そして圧縮した冷媒を、圧縮側吐出孔3g、圧縮側吐出室12a及び圧縮側吐出管16を介して冷凍回路に向けて吐出する。このように、冷媒の膨張エネルギーによってスクロールユニット20が駆動され、このスクロールユニット20の駆動力によって冷媒の圧縮エネルギーを発生させる。
かかる本実施形態の圧縮機一体型膨張機100によれば、可動スクロール4の支持部30に設けた係合穴31eに操作用治具60を係合してこの支持部30を回動操作することで、可動スクロール4を固定軸6の軸心周りに公転旋回可能に構成したので、可動スクロール4と固定スクロール3とを噛合わせて組立てる際のスクロール芯出し時に、可動スクロール4を容易に回動操作させることができる。
このようにして、スクロール芯出しを容易に行うことが可能なスクロール型流体機械を提供することができる。
図7は、本発明が適用されたスクロール型流体機械の第2実施形態である圧縮機一体型膨張機100の縦断面図である。なお、図1の第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態において、固定軸6は、その基部6bに貫通孔6dが形成されている。この貫通孔6dを介して操作用の治具としての係合ピン70を係合穴31eに係合可能に構成している。本実施形態において、係合ピン70は、操作用ハンドル71の基部71aに固定されており、この状態で貫通孔6dを介して係合穴31eに嵌挿される。また、操作用ハンドル71は、その基部71aを介して固定軸6の鍔部6cにボルト等により固定される。
次に、本実施形態の圧縮機一体型膨張機100のスクロール芯出し方法を、図8を用いて概略説明する。なお、スクロール芯出しの前準備完了後の内容については、第1実施形態と同じであるため、説明を簡略化する。また、本実施形態のスクロール型流体機械のスクロール芯出し後の動作については、第1実施形態と同一であるため説明を省略する。
まず、組立て部品として複数個の在庫されている各固定軸6の基部6の外径をそれぞれ測定する。一方、組立てに用いるメインフレーム11を一つ用意し、このメインフレーム11の孔部11cの内径を測定する。そして、例えば、この孔部11cの内径とのクリアランスが最小となる外径を有する固定軸6を、上記組立て部品として複数用意されたものの中から一つ選択する。そして、図7に示すように、基部6の外径が最適な固定軸6をメインフレーム11の孔部11cに嵌挿させ、軸部6aを偏心ブッシュ31の孔部31dに内挿して、偏心ブッシュ31を軸支する。そして、固定軸6に形成される貫通孔6dを介して係合ピン70を係合穴31eに嵌挿させる。そして、係合ピン70が固定された操作用ハンドル71の基部71aを固定軸6の鍔部6cに固定する。上記スクロール芯出しの準備完了後、操作用ハンドル71の回転操作により、可動スクロール4を各回転位置まで公転旋回させ、各回転位置でラップ3Lの壁面をラップ4Lの壁面に接触させ、その接触位置での各固定スクロール3の位置を測定する。次に、各回転位置における位置測定結果に基づいて固定スクロール3を位置決めしてメインフレーム11に固定し、スクロール芯出しが完了する。
かかる本実施形態の圧縮機一体型膨張機100によれば、固定軸6に貫通孔6dを形成し、この貫通孔6dを介して係合ピン70を係合穴31eに係合可能に構成したので、スクロール芯出し時から製品部品としての固定軸6を利用できる。したがって、第1実施形態のようにスクロール芯出し時には操作用治具60を挿入し、芯出し完了後には固定軸6を挿入するという軸の入替え作業が不要になるため、作業者は、第1実施形態と比べてスクロール芯出し作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態のように、基部6bの外径と孔部11cの内径とのクリアランスが最小になるように組合せて選択した固定軸6及びメインフレーム11を用いることにより、固定軸6の基部6bの外径及びメインフレーム11の孔部11cの孔径の寸法公差を高めることなく、スクロール芯出し時の固定軸6の芯振れ量を抑制することができるため、加工コストを高めることなく芯出し精度を向上させることができる。
また、上記第1及び第2実施形態では、偏心ブッシュ31と、凹部4a及び軸部6aとの間には、ニードルベアリング32及びラジアルベアリング33を設けた場合で説明したが、これに限らず、これらベアリング32,33を設けずに、偏心ブッシュ31自体を可動スクロール4及び軸部6aの互いの相対回転を受容する滑り軸受としても良い。
さらに、上記第1及び第2実施形態では、固定軸6は、その軸心X1を固定スクロール3の中心軸X2とほぼ一致させて、メインフレーム11に固定される場合で説明したが、これに限らず、軸心X1を固定スクロール3の中心軸X2とずらして固定するようにしてもよい。この場合、スクロール芯出しにおいて、固定スクロール3は、前述した各回転位置における位置測定結果と、軸心X1と中心軸X2間の意図する偏心量及び偏心方向とに基づいて定まる位置で、メインフレーム11に固定されるようにする。
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
100・・・スクロール型流体機械(圧縮機一体型膨張機)
1・・・・・膨張部(作動室)
2・・・・・圧縮部(作動室)
3・・・・・固定スクロール
3L・・・・渦巻き状のラップ
4・・・・・可動スクロール
4a・・・・凹部
4L・・・・渦巻き状のラップ
6・・・・・固定軸
6d・・・・貫通孔
20・・・・スクロールユニット
30・・・・支持部
31・・・・偏心ブッシュ
31e・・・係合穴
60・・・・操作用治具(回動操作用の治具)
70・・・・係合ピン(回動操作用の治具)

Claims (3)

  1. 渦巻き状のラップがそれぞれ形成された固定スクロール及び可動スクロールを、互いの前記ラップを対向配置して備え、前記固定スクロールの渦巻きラップと前記可動スクロールの渦巻きラップとの間に作動流体の作動室を形成するスクロールユニットと、固定軸と、前記固定軸に回動可能に軸支され前記可動スクロールを前記固定軸の軸心周りに公転旋回運動可能に支持する支持部と、を備えたスクロール型流体機械であって、
    前記支持部に、当該支持部の回動操作用の治具を係合可能な係合穴を設け、前記係合穴に前記治具を係合して、前記可動スクロールを前記固定軸の軸心周りに公転旋回可能に構成したスクロール型流体機械。
  2. 前記固定軸に貫通孔を形成し、当該貫通孔を介して前記治具を前記係合穴に係合可能に構成した、請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  3. 前記支持部は、前記固定軸の前記軸心に対して偏心して回動可能に前記固定軸に軸支され、前記可動スクロールのラップ形成面とは反対面に形成される凹部に、前記可動スクロールに対して相対回動可能に内挿される偏心ブッシュを備えて構成される請求項1又は2に記載のスクロール型流体機械。
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