JP2014111784A - 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート - Google Patents

両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート Download PDF

Info

Publication number
JP2014111784A
JP2014111784A JP2014031933A JP2014031933A JP2014111784A JP 2014111784 A JP2014111784 A JP 2014111784A JP 2014031933 A JP2014031933 A JP 2014031933A JP 2014031933 A JP2014031933 A JP 2014031933A JP 2014111784 A JP2014111784 A JP 2014111784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
adhesive sheet
double
layer
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014031933A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Kamoshita
琢也 鴨下
Kohei Horiuchi
浩平 堀内
Yukihisa Ishida
恭久 石田
Hiromasa Kawai
宏政 河合
Shinichi Yahata
信一 八幡
Yoshinobu Ogawa
宜伸 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2014031933A priority Critical patent/JP2014111784A/ja
Publication of JP2014111784A publication Critical patent/JP2014111784A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】異なる物性を有する光重合樹脂を多層化する両面粘着シートを光透過性カバーフィルムのロスなく、かつ高歩留で製造する方法を提供する。
【解決手段】物性が異なる複数の樹脂層を有する両面粘着シートの製造方法であって、(1)塗工対象面に複数の光重合樹脂組成物を同時に塗工し、複数の樹脂層を形成する工程と、(2)形成した樹脂層に光透過性フィルムをラミネートする工程と、(3)ラミネート後に紫外線または電子線を照射し、樹脂層を硬化させる工程とを有する両面粘着シートの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シートに関する。
現在、液晶やタッチパネル等の画面は、液晶などの画像表示部を外部からの衝撃から保護する観点から一般的にLCDと前面板に空間を設けている。しかし、屈折率の違い等により、反射光や散乱光で画質が低下する問題があった。そこで、これらの空間を両面粘着シートにて充填することが提案されており、これらの粘着シートは、一般に有機溶剤で溶液重合して得られる溶剤系の溶液、水系で乳化重合して得られるエマルジョン、または、光重合樹脂組成物等を硬化して用いられる。これにより、反射光や散乱光を防止し、画質のコントラスト上昇や反射光を改善することができる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、これらの両面粘着シートは単層構造であり、LCD(ガラス)と前面板(ガラス、アクリル板、ポリカーボネート)の被着体が異なると、被着体毎に粘着力が変化するため、粘着力が小さい方から剥れが発生する問題があった。また、粘着力に優れる材料は、衝撃吸収力が低いなどの問題があった。
これらの問題を解決するために、異なる物性を有する樹脂組成物を用いて多層膜を形成し、被着体と接する最外層の樹脂層を被着体に合わせ選定する方法が提案されており、これにより異なる被着体に対しても剥れのない粘着シートを作製することができ、個別に作製した複数の粘着シートを貼り合わせる方法(ラミネート方式による多層化)などが提案されている。
特開平03−204616号公報
複数層構造の粘着シートの製造方法では、溶剤系の溶液およびエマルジョンは乾燥により硬化するが、高温での乾燥が必要であるためエネルギー効率が悪く、また大気汚染防止のための大規模な溶剤回収装置が必要である。
一方、光重合樹脂組成物では、溶剤系の溶液やエマルジョンを用いる場合と比較して紫外線などの電子線にて硬化するため、硬化時間が短く、エネルギー効率が高いことや膜厚の調整なども容易であり、溶剤を含有する必要が無いため、安全面や環境面においても優れているが、光重合樹脂は、硬化時に酸素による重合阻害が起こる問題があり、塗工面を光透過性カバーフィルムで覆う、または窒素などの不活性雰囲気中で照射を行う必要があった。光透過性カバーフィルムで覆う場合、光重合樹脂ラミネート方式による多層化では、層毎に光透過性カバーフィルム貼合と剥離作業が必要となる。また、工程数増加による異物混入や歩留悪化の問題が発生した。
本発明の目的は、異なる物性を有する光重合樹脂を多層化する両面粘着シートを光透過性カバーフィルムのロスなく、かつ高歩留で製造する方法を提供することである。
上記目的を達成するため、鋭意検討した結果、複数の樹脂組成物を同時に塗工する、同時多層塗工を実施し、その後直ちにカバーフィルムをラミネートし、UV硬化を行うことで達成できることを見出した。
本発明は、以下に関する。
1. 物性が異なる複数の樹脂層を有する両面粘着シートの製造方法であって、(1)塗工対象面に複数の光重合樹脂組成物を同時に塗工し、複数の樹脂層を形成する工程(以下、同時多層塗工と表す)と、(2)形成した樹脂層に光透過性フィルムをラミネートする工程と、(3)ラミネート後に紫外線または電子線を照射し、樹脂層を硬化させる工程とを有する両面粘着シートの製造方法。
2. 光重合樹脂組成物が溶剤を含有しない樹脂組成物である前記の両面粘着シートの製造方法。
3. 工程(1)において、複数の樹脂層の各層の膜厚がそれぞれ15〜2000μmであり、樹脂層の総厚みが30〜3000μmである前記の両面粘着シートの製造方法。
4. 前記の両面粘着シートの製造方法により製造してなる両面粘着シート。
5. 複数の樹脂層の最外層の2つの層の粘着力が異なる前記の両面粘着シート。
本発明により、多層化時の光透過カバーフィルムの材料ロスおよび工程数を削減することで、高歩留で異なる物性を有する光重合樹脂の多層化を行うことが出来る。また、懸念される層間の樹脂混合はなく、両面(多層)粘着シートは、光学特性、粘着力ともにラミネート方式と同等の特性を得ることができる。
樹脂セット位置・バーの位置を示す多層コーターの断面図である。 樹脂層形成例を示す多層コーターの断面図である。
本発明は、両面粘着シートの製造方法であって、同時多層塗工により、異なる物性を有する樹脂層を複数形成し、その後、UV等の光照射により樹脂を硬化させる工程を有するものである。
本発明において、両面粘着シートは、異なる物性を有する複数の樹脂層を有する。複数とは、少なくとも2層以上であり、2〜5層が好ましく、より好ましくは2〜3層である。異なる物性とは、粘着力、衝撃吸収性、オートクレーブ消泡性等が挙げられる。例えば、樹脂層を2層とし、粘着シート両面の被着体が異なる場合に被着体にあわせて粘着力を変化させたり、樹脂層を3層とし、外層部に被着体と粘着性の高い樹脂層を設け、内部に衝撃吸収性の高い樹脂層を設けたり、樹脂を3層とし、外層部にオートクレーブ処理により気泡が消泡しやすい樹脂層を設けたりし、用途に合わせて樹脂層を組み合わせることが好ましい。
また、本発明の両面粘着シートの複数の樹脂層の最外層の2つの層の粘着力が異なることが好ましい。最外層の2つの層の粘着力の差は、通常1〜15N/cm、好ましくは4〜10N/cmである。
なお、異なる物性を有する樹脂層は、光重合樹脂組成物を積層することにより形成される。また、光重合樹脂組成物の組成を調整することにより、樹脂層の物性を変化させる。 光重合樹脂組成物(光学樹脂組成物)としては、粘着シートとして使用した際に適切な粘着力があり、光学特性に問題が無いものであれば、特に限定はないが、アクリル酸系誘導体を含有することが好ましい。例えば、粘着力を向上させるためには、アクリル酸系誘導体が、アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキルアクリレートと、水酸基、モルホリル基等の極性基を含有するアクリレートの混合物であることが好ましく、衝撃吸収性を向上させるためには、重量平均分子量100,000以上のアクリル酸系誘導体ポリマーを含有することが好ましい。また、塗工しやすさの観点からは、硬化前の樹脂組成物の粘度は、750〜10000cpであることが好ましい。また、硬化時などに溶剤の揮発を防ぐため、樹脂組成物には溶剤を含まないことが好ましい。
次に同時多層塗工工程について説明する。同時多層塗工工程とは、物性の異なる硬化前の光重合樹脂組成物を複数同時に塗工する工程である。多層化する方法としては、同時多層塗工の他に、各層をそれぞれ個別に塗工及び硬化して作製した後に貼り合わせるラミネート方式や、塗工及び硬化した層の上に新たに別の層を塗工し硬化する事を繰り返す逐次多層塗工があるが、これらは同時多層塗工と比較して、硬化の際に光透過性カバーフィルムで覆う工程が複数回必要となり、よって本発明の目的を達成するためには、同時多層塗工を行うことが必要となる。なお、溶剤系の溶液やエマルジョンなど乾燥により硬化する場合は、硬化のためにカバーフィルムで覆う必要がないため、ラミネート方式や逐次多層塗工も光重合樹脂組成物と比較して容易であり、乾燥条件の設定の容易性を考慮すると、複数の樹脂層の乾燥条件を考慮する必要のある同時多層塗工よりも好ましい。
同時多層塗工について図面に基づいて説明する。但し、本発明の多層工程はこの方法に限定されるものではない。同時多層塗工は、図1に示す断面構造の多層塗工コーターを用いて行うことが出来る。図の1は、塗工基材であり、その上に多層コーター2が設置される。異なる特性の光硬化性樹脂組成物はそれぞれの樹脂セット位置3、4、5にセットされ、多層コーター2を図2のように動かすことで、光硬化性樹脂がバー6、7、8により目標厚みに整えられて、多層構造を形成する。
バーの高さは0〜2000μmまで可変することができることが好ましい。これにより、合せて各層の厚みも0〜2000μmまで可変することができる。安定した樹脂層を形成するためには、各樹脂層の厚みが15μm以上であることが好ましく、50μm以上であることが更に好ましく、通常使用する粘着シートの厚みを考慮すると各樹脂層の厚みは2000μm以下であることが好ましく、更に500μm以下であることがより好ましい。また、各樹脂層の厚みを合計した樹脂層の総厚みは、30〜3000μmであることが好ましく、100〜1000μmであることがより好ましい。
上記構造の塗工コーターを用いた場合、樹脂組成物の粘度は、300cp〜20000cpまで対応することができる。
次に、形成した樹脂層に光透過性フィルムをラミネートする工程について説明する。この工程は、塗工した光重合樹脂組成物を硬化する際に酸素による重合阻害を防ぐために、通常行われている工程であり、樹脂層を覆うように光透過性フィルムをラミネート出来れば、特に問題はないが、エネルギー効率の観点から高透過率のフィルムが好ましい。
次に、樹脂を硬化させる工程について説明する。樹脂は、紫外線や電子線を照射することで、架橋反応が開始し、硬化する。通常の光重合樹脂組成物の場合、照射量500mJ/cm以上で樹脂を硬化させることができ、公知の方法で行うことができる。
上記方法により、製造された粘着シートは、異なる物性を有する樹脂層を複数有することで、各層の特性を組み合わせることができ、また、各層を同時に塗工及び硬化するため、各層の密着性が高い。
以下、2種類の光重合樹脂組成物(無溶剤)を用いて各層150μm、総厚300μmの厚みで塗工した場合について説明する。なお、厚み、樹脂種類、層形成樹脂数に関しては、これに限定されるものではない。
(両面粘着シートの製造)
塗工に用いた樹脂は、アクリル系光硬化性樹脂2種類(A樹脂・B樹脂)であり、この樹脂を図1に示す多層コーターにセットした(A樹脂を樹脂セット位置3に、B樹脂を樹脂セット位置4にセットした)。多層コーターのバーの高さを樹脂厚みが各層それぞれ150μmになるように調整し、同時に2層を形成した。2層形成後直ちに光透過性カバーフィルムをラミネートし、その後紫外線を2000mJ/cm照射し、硬化した。
(A樹脂)
アクリル酸系誘導体ポリマー1 24.90g、
2−エチルヘキシルアクリレート 27.90g、
2−ヒドロキシエチルアクリレート 11.90g、
ポリウレタンアクリレート1 34.80g、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤) 0.50g
を加え、攪拌混合して、光重合樹脂組成物(光学用樹脂組成物)を調製した。
(B樹脂)
アクリル酸系誘導体ポリマー1 28.60g、
2−エチルヘキシルアクリレート 40.50g、
アクリロイルモルホリン 17.40g、
ポリウレタンアクリレート2 13.00g、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤) 0.50g
を加え、攪拌混合して、光重合樹脂組成物(光学用樹脂組成物)を調製した。
(アクリル酸系誘導体ポリマー1の合成)
冷却管、温度計、撹拌装置、滴下漏斗及び窒素注入管の付いた反応容器に初期モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート84.0gと2−ヒドロキシエチルアクリレート36.0g並びにメチルイソブチルケトン150.0gをとり100ml/minの風量で窒素置換しながら、15分間で常温(25℃)から70℃まで加熱した。その後、この温度に保ちながら、追加モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート21.0gと2−ヒドロキシエチルアクリレート9.0gを使用し、これらにラウロイルパーオキシド0.6gを溶解した溶液を準備し、この溶液を60分間かけて滴下し、滴下終了後さらに2時間反応させた。続いて、メチルイソブチルケトンを溜去することにより2−エチルヘキシルアクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートのコポリマー(重量平均分子量250,000)を得た。
(ポリウレタンアクリレート1の合成)
冷却管、温度計、攪拌装置、滴下漏斗及び空気注入管のついた反応容器にポリプロピレングリコール(分子量2,000)285.3g、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート24.5g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール0.13g、触媒としてジブチル錫ジラウレート0.5gをとり、空気を流しながら75℃に昇温後、70〜75℃で攪拌しつつイソホロンジイソシアネート39.6gを2時間かけて均一滴下し、反応を行った。滴下終了後、約5時間反応させたところで、さらに、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート24.5gを追加し、約1時間反応させた。IR測定の結果、イソシアネートが消失したことを確認して反応を終了し、ポリプロピレングリコールとイソホロンジイソシアネートを繰り返し単位として有し、両末端に重合性不飽和結合を有するポリウレタンアクリレート(重量平均分子量20,000)を得た。
(ポリウレタンアクリレート2の合成)
冷却管、温度計、攪拌装置、滴下漏斗及び空気注入管のついた反応容器にポリプロピレングリコール(分子量2,000)285.3g、2−エチルヘキシルアクリレート100.0g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール0.13g、触媒としてジブチル錫ジラウレート0.5gをとり、空気を流しながら75℃に昇温後、70〜75℃で攪拌しつつイソホロンジイソシアネート39.6gを2時間かけて均一滴下し、反応を行った。滴下終了後、約5時間反応させたところで、さらに、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート24.5gを追加し、約1時間反応させた。IR測定の結果、イソシアネートが消失したことを確認して反応を終了し、ポリプロピレングリコールとイソホロンジイソシアネートを繰り返し単位として有し、両末端に重合性不飽和結合を有するポリウレタンアクリレート(重量平均分子量32,000)を得た。
実施例1
上記(両面粘着シートの製造方法)にて2層の粘着シートを作製した。使用した光透過性カバーフィルムは2枚であり、塗工開始から硬化完了までの時間は、約2分であり、効率よく作製することができた。
実施例2
上記(両面粘着シートの製造方法)において、A樹脂に、色素を添加し着色して、2層の状態を確認した。A樹脂層、B樹脂層の2層の間にA樹脂・B樹脂混合層が10μm形成されたが、その他の部分は樹脂が混合することはなく、目的の層に分離していることを確認できた。
比較例1
A樹脂、B樹脂を各々一方のみを樹脂セット位置3にセットして塗工した以外は、上記(両面粘着シートの製造方法)と同様にして、単層にて作製した。その後、A樹脂の粘着シートとB樹脂の粘着シートをラミネートし、2層の粘着シートを作製した。使用した光透過性カバーフィルムは4枚であり、塗工開始から硬化完了までの時間は、約4分(2種類のシート作製合計時間)であり、更に2枚のシートをラミネートして2層のシートにする時間も必要となり、実施例1の方法と比較して2倍以上の時間を要した。
実施例1及び比較例1で作製した2層の粘着シートについて、光学特性、耐衝撃性、A樹脂層およびB樹脂層の粘着力を測定した。結果を表1に示す。
(評価方法)
1)光学特性
分光測色計(ミノルタ製,CM−508d)を用い,作製した2層の粘着シートの視感透過率(Y)及び色調(x,y)を測定した。
粘着シートのヘーズ(Hz)は、曇り度計(日本電色工業(株)製NDH2000)を用いてヘイズを測定した(JIS K 7136に準拠)。
なお、試験片は、透明エラストマの両面に高透明PET(東洋紡製コスモシャイン4100−100μm)を貼合した状態で測定した。
2)耐衝撃性
作製した2層の粘着シートの片面のフィルムを剥離し,高透明PET(東洋紡製,A4100:100μm)の易接着面に貼合後,30mm×30mmに切り出した。さらに,もう一方のフィルムを剥離し,厚さ9mmの金属板にハンドローラーを用いて貼り合わせた。509.4gの鋼球(UL1950準拠)を10cmの高さから落下させ,ロードセル(昭和測器製,SH−10kN)及びひずみ計測ユニット(キーエンス製,NR−ST04)を用い,金属板に加わる応力を電圧に換算し,そのピーク電圧を測定した。
なお、A樹脂層およびB樹脂層のどちらを金属板に張付けても結果に変化はなかった。
3)粘着力
作製した2層の粘着シートの粘着力を測定するため、測定しない樹脂層側のフィルムを剥離し,A4100の易接着面に貼合後,25mm幅に切り出した。その後、粘着力を測定したい樹脂層側のフィルムを剥離し,厚さ3.0mmのソーダガラスに1.5kgのハンドローラーを用いて貼合した。その後30分放置した後,引張試験機(オリエンテック製,TRC−1210)を用いて,所定の温度環境下,引き剥がし角度180°,引き剥がし速度200mm/minでピール強度(粘着力)を測定した。
Figure 2014111784

なお、光学特性については、視感透過率(Y)、色調(x,y)はそれぞれ、Yが80〜100%、xが0.30〜0.32、yが0.31〜0.33の間に入ることが好ましく、実施例、比較例ともに範囲内であった。また、ヘーズ(Hz)は、粘着シートの濁りをしめす値であり、小さい方が好ましい。
表1に示すように、光学特性、耐衝撃性、A樹脂層およびB樹脂層の粘着力ともに、実施例1の同時多層塗工方式は、比較例1のラミネート方式と比較して、ほぼ同等の結果が得られた。
1:塗工基材、2:多層コーター、3:1層目樹脂セット位置、4:2層目樹脂セット位置、5:3層目樹脂セット位置、6:1層目のバー、7:2層目のバー、8:3層目のバー

Claims (5)

  1. 物性が異なる複数の樹脂層を有する両面粘着シートの製造方法であって、(1)塗工対象面に複数の光重合樹脂組成物を同時に塗工し、複数の樹脂層を形成する工程と、(2)形成した樹脂層に光透過性フィルムをラミネートする工程と、(3)ラミネート後に紫外線または電子線を照射し、樹脂層を硬化させる工程とを有する両面粘着シートの製造方法。
  2. 光重合樹脂組成物が溶剤を含有しない樹脂組成物である請求項1記載の両面粘着シートの製造方法。
  3. 工程(1)において、複数の樹脂層の各層の膜厚がそれぞれ15〜2000μmであり、樹脂層の総厚みが30〜3000μmである請求項1又は2記載の両面粘着シートの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の両面粘着シートの製造方法により製造してなる両面粘着シート。
  5. 複数の樹脂層の最外層の2つの層の粘着力が異なる請求項4記載の両面粘着シート。
JP2014031933A 2014-02-21 2014-02-21 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート Pending JP2014111784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031933A JP2014111784A (ja) 2014-02-21 2014-02-21 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031933A JP2014111784A (ja) 2014-02-21 2014-02-21 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008236326A Division JP2010070585A (ja) 2008-09-16 2008-09-16 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015177684A Division JP6044689B2 (ja) 2015-09-09 2015-09-09 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014111784A true JP2014111784A (ja) 2014-06-19

Family

ID=51169103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014031933A Pending JP2014111784A (ja) 2014-02-21 2014-02-21 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014111784A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05255649A (ja) * 1986-08-29 1993-10-05 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 一体の感圧接着テープ及びその製造法
JPH05311133A (ja) * 1992-05-14 1993-11-22 Sekisui Chem Co Ltd 両面テープの製造方法および製造装置
JP2002088316A (ja) * 2000-09-19 2002-03-27 Nippon Kayaku Co Ltd 粘着剤組成物及び粘着剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05255649A (ja) * 1986-08-29 1993-10-05 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 一体の感圧接着テープ及びその製造法
JPH05311133A (ja) * 1992-05-14 1993-11-22 Sekisui Chem Co Ltd 両面テープの製造方法および製造装置
JP2002088316A (ja) * 2000-09-19 2002-03-27 Nippon Kayaku Co Ltd 粘着剤組成物及び粘着剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010070585A (ja) 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート
JP6031049B2 (ja) 光硬化性透明粘着シート用組成物、光学用粘着シート
JP5299666B2 (ja) ディスプレイ用耐衝撃フィルム
JP7145868B2 (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
JP6642550B2 (ja) 粘着シート及びこれを用いた画像表示装置
WO2013161666A1 (ja) 画像表示装置用粘着シート、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置
US20150044490A1 (en) Composition and method for temporarily fixing member using same
TW201734517A (zh) 光學用黏著片材、附黏著劑層之偏光膜及液晶顯示裝置
JP6252626B2 (ja) 粘着シート
JP6481167B2 (ja) 光硬化型接着組成物
WO2013088889A1 (ja) 透明両面粘着シートの製造方法、透明両面粘着シート
TWI689567B (zh) 光反應性透明黏著薄片用組成物、光反應性透明黏著薄片、觸控面板、影像顯示裝置
TW201809044A (zh) 硬化性樹脂組成物
KR102569065B1 (ko) 무용제형 점착성 조성물, 점착제, 점착 시트 및 표시체
JP6630629B2 (ja) 粘着シート用硬化性組成物、及びそれを用いた粘着シート
US20170152404A1 (en) Method for recycling optical device constituent members and method for evaluating reworkability of optical device constituent laminate
JP6048137B2 (ja) 画像表示装置用粘着シート及び画像表示装置
WO2020031991A1 (ja) 光硬化性粘着シート、粘着シート積層体、画像表示装置用積層体及び画像表示装置
JP6786793B2 (ja) 粘着テープ及びその製造方法
JP7138511B2 (ja) 粘着剤、粘着シートおよび表示体
JP6044689B2 (ja) 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート
JP2018203993A (ja) 両面接着シート、3d液晶パネル及びその製造方法
JP7380577B2 (ja) 表面保護シート用粘着剤組成物及び表面保護シート
JP6572417B2 (ja) 光硬化性接着剤組成物及び積層体
JP2014111784A (ja) 両面粘着シートの製造方法及び両面粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150609