JP2014111405A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の側面衝突時にシートバックサイドフレームが乗員の腰部と強干渉することを抑制または軽減することができる車両用シートを提供する。
【解決手段】車両用シート10では、シートバックのサイドフレーム12aに、側面衝突時に着座乗員の腰部52を前方に逃がす腰部逃がし部材30が取り付けられている。腰部逃がし部材30は、乗員腰部に対応する高さ位置にてサイドフレーム12aに取り付けられており、サイドフレーム側端部に平面視でサイドフレーム側かつ車両前側に傾斜して延びる前面34を有する。腰部逃がし部材30は腰部を滑動させて前方へ逃がし、サイドフレーム12aが腰部と強干渉することを抑制する。腰部逃がし部材30は左右のサイドフレーム12a間にわたって延びてクロスメンバを兼ねてもよい。その場合は、衝突荷重がコンソールボックス側に伝達されサイドフレーム12aの変形を抑える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関し、とくに車両の側面衝突時にシートバックのサイドフレームが乗員の腰部と強く干渉することを防止することができる車両用シートに関する。
特許文献1は、サイドフレームの外側面に荷重伝達ブロックを固定する一方、左右のサイドフレームを連結するクロスメンバを設定した車両用シートを開示している。クロスメンバは、前パネルと後パネルとから構成された閉断面構造とされ、閉断面の少なくとも一部が荷重伝達ブロックの前部と後部に位置的に跨がるように車幅方向外側の端部がサイドフレームに結合されている。
特許第4673416号公報
上記特許文献1の車両用シートでは、側面衝突時の衝撃荷重を車幅方向内側に速やかに伝達することができる。しかし、側面衝突時にサイドフレーム前端部が乗員の腰部と強干渉するおそれがある。
図11、図12に示すように、サイズがAM50の乗員ダミー(WorldSID)50Dを特許文献1に示すような従来の車両用シートに載せて加害車両を側面衝突させた側面衝突試験において、中間ピラー46からシートバックのサイドフレーム12aに入った衝突荷重は、シートバックパッド20を介してダミー50Dに設けられた腸骨荷重計80Dに高い負荷を与えることが確認されている。したがって、従来の車両用シートには、シートバックのサイドフレーム12aと腸骨58、仙骨68との強干渉を回避し側面衝突時における乗員腰部52への負荷を低減する上で、改善の余地がある。
本発明の目的は、車両の側面衝突時にシートバックのサイドフレームが乗員の腰部と強干渉することを抑制または軽減することができる車両用シートを提供することにある。
(1)上記課題を解決する本発明に係る車両用シートでは、シートバックのサイドフレームに、側面衝突時に着座乗員の腰部を前方に逃がす腰部逃がし部材が取り付けられている。腰部逃がし部材は、乗員腰部に対応する高さ位置にてサイドフレームに取り付けられており、かつ、腰部逃がし部材のサイドフレーム側端部に平面視でサイドフレーム側かつ車両前側に傾斜して延びる前面を有している。この構成は、後述する本発明の第1実施例と第2実施例の両方に適用される。
(2)上記(1)の車両用シートにおいて、腰部逃がし部材が、左右のサイドフレーム側端部を連結する車幅方向中間部有しており、左右のサイドフレーム間にわたって延びてシートバックのクロスメンバを兼ねている。この構成は、後述する本発明の第1実施例のみに適用される。
従来の車両用シートでは、側面衝突時に、中間ピラーに押されてシートバックのサイドフレームが車室内側に進入してきた時に、シートバックサイドフレームが着座乗員の腰部に強干渉する可能性があった。
しかし、上記(1)の車両用シートによれば、腰部逃がし部材のサイドフレーム側端部前面がサイドフレーム側かつ車両前側に傾斜して延びているので、シートバックパッドを介して着座乗員の腰部に当たった時に、着座乗員の腰部が腰部逃がし部材のサイドフレーム側前面に対して滑動して車両前方に逃がされる。その結果、乗員腰部とシートバックのサイドフレームとの強干渉が抑制または軽減される。
また、上記(2)の車両用シートによれば、腰部逃がし部材が、左右のサイドフレーム側端部を連結する車幅方向中間部を有しており、左右のサイドフレーム間にわたって延びてシートバックのクロスメンバを兼ねているので、サイドフレームの車幅方向剛性が向上する。これによって、側面衝突荷重の一部をコンソールボックスを介して車両の床にまたは隣席に伝達することができ、側面衝突時における中間ピラーと衝突側のサイドフレームの車室内側への進入量が低減され、乗員腰部とシートバックのサイドフレームとの強干渉が抑制または軽減される。
本発明の第1実施例に係る車両用シートの、腰部逃がし部材を含むフレームのみの斜視図である。 図1の車両用シートのフレームにWorldSID(世界標準規格のダミー、以下、単に「ダミー」ともいう)を載せた場合の、ダミー腰部部位でかつ腰部逃がし部材よりも上方部位で切断して上方から見た、車両用シートのフレームとダミー(ダミーには断面ハッチングを付さない、以下同じ)の断面図である。 図2で車両用シートのフレームに中間ピラーからの側面衝突入力を付与したときの、ダミー腰部部位でかつ腰部逃がし部材よりも上方部位で切断して上方から見た、車両用シートのフレームとダミーの断面図である。 図1における腰部逃がし部材の斜視図である。 図4における腰部逃がし部材の5−5線に沿う断面図である。 図4における腰部逃がし部材の6−6線に沿う断面図である。 本発明の第2実施例に係る車両用シートの、腰部逃がし部材を含むフレームのみの斜視図である。 図7の車両用シートの、8−8線に沿う拡大断面図である。 成人の骨盤の正面図である。 成人の骨盤の側面図である。 従来の車両用シートフレームに、AM50(平均成人男性の体格)のダミーを載せた場合の、車両用シートのフレームとダミーの側面図である。 図11の12−12線に沿う、車両用シートとダミーの断面図である。
本発明に係る車両用シート10を、図1−図10を参照して説明する。図中、図1−図6は本発明の第1実施例を示し、図7および図8は本発明の第2実施例を示す。本発明の第1実施例と第2実施例にわたって同じまたは類似の構造をもつ部分には、第1実施例と第2実施例にわたって同じ符号を付してある。図9、図10は成人乗員50の腰部52における骨盤54を示す。ただし、図11、図12において、ダミーには対応乗員部分の符号に添字Dが付してある。また、図中、UPは車両上方を示し、FRは車両前方を示し、RRは車両後方を示し、Wは車幅方向を示し、OUTは車幅方向外側を示す。
まず、骨盤54の構造を図9および図10を参照して説明する。骨盤54は、脊柱と下肢との間にある強靱なほぼ輪状の骨構造体である。骨盤54は、骨盤54の側部および前部を形作る2個の寛骨56と、骨盤54の左右中央部の後部を形作る1個の仙骨68および尾骨70とから構成されている。
各寛骨56は、腸骨58、座骨60および恥骨62の3つを癒合させたものから成る。腸骨58は、寛骨56の側部を形成し、寛骨56の下部の左右側部にある寛骨臼72から上方に向かって拡大する。寛骨56の上部において、腸骨58が最も側方に張り出しており、寛骨56の後部に移行するにしたがって幅が狭まり、仙腸関節66へと移行する。座骨60は寛骨56の下側の後方部位を形成する。恥骨62は寛骨56の下部の前方部位を構成している。恥骨62は反対側の寛骨の恥骨と恥骨結合関節64で結合している。恥骨結合関節64は若干動くことができる関節である。
仙骨68は、寛骨56の後部の幅方向中央部にある仙腸関節66にて腸骨58と結合している。仙骨68の上端部の高さ位置は、腸骨58の上端部の高さ位置より下方にある。仙腸関節66は、仙骨68に対して各腸骨58が前後方向に少量だけ回動することを許容する。尾骨70は仙骨68の下端部から下方に延びている。
大腿骨74は骨盤54ではない。大腿骨74は、寛骨臼72部位で各寛骨56に嵌まっている。各大腿骨74は、その上端部に、骨頭76と、骨頭76より斜め下方かつ側方に最も突出する大転子78を有する。大転子78の高さ位置では、大転子78が骨盤54の側端部よりも外側に突出している。腸骨58のうち骨盤54側方に最も突出した部分は、大転子78よりも上方に位置している。大転子78は、腸骨58のうち骨盤54側方に最も突出した部分よりも、若干外側に突出している。
乗員ダミー50Dでは、ダミー腸骨58Dの後部に腸骨荷重計80Dが配置されている。腸骨荷重計80Dは、側面衝突試験時に、シートバックのサイドフレーム12aからダミー腸骨58Dまたはダミー仙骨68Dに入力される荷重を計測する。図11、図12に示す従来の側面衝突試験において、サイドフレーム12aとダミー腰部52Dとがシートバックパッド20を介して強干渉することが確認されている。新基準では、衝突試験において腸骨荷重計80Dが示す荷重値が所定値以下となることが要求される。本発明は、衝突試験において新基準の要求値を満足でき、その結果、実際の車両側面衝突においてサイドフレーム12aと乗員50の腰部52との強干渉を抑制または軽減できる、車両用シート10を提供するものである。
〔第1実施例〕
図1−図6に示すように、本発明の第1実施例に係る車両用シート10は、シートバックのサイドフレーム12aと、サイドフレーム12aに取り付けられた、車両の側面衝突時に着座乗員50の腰部52をサイドフレーム12aに対して前方に逃がす腰部逃がし部材30と、を有する。腰部逃がし部材30は、乗員腰部52に対応する高さ位置にてサイドフレーム12aに取り付けられている。腰部逃がし部材30は、シートバックフレーム12と共にシートバックパッド20内に埋まっている。
腰部逃がし部材30は、腰部逃がし部材30のサイドフレーム12a側端部に、平面視でサイドフレーム12a側かつ車両前側に傾斜して延びる前面34を有している。腰部逃がし部材30のサイドフレーム12a側端部の前面34は、前面34が車幅方向に乗員腰部52側に相対的に移動した時に、乗員腰部52を端部前面34に沿って滑動させ乗員腰部52を車両前後方向前方に移動させて乗員腰部52を相対的に移動する端部前面34から逃がす。
車両用シート10は、サイドフレーム12aを含むシートバックフレーム12、シートクッションフレーム14、リクライニングロッド16、ヘッドレスト18、シートバックパッド20、およびシートクッションパッド(図示略)を含んでいる。
腰部逃がし部材30のサイドフレーム12aへの取付部の高さ位置は、着座乗員腰部52に対応する高さ位置のうち、平均サイズ(AM50)の成人乗員50の腸骨58または仙骨68の高さ位置であることが好ましい。ダミー50Dでいえば、腰部逃がし部材30の高さ位置は、平均サイズ(AM50)の成人乗員ダミー50Dの腸骨58Dまたは仙骨68Dの高さ位置に対応する。腰部逃がし部材30の高さ位置を腸骨58または仙骨68の高さ位置に設定する理由は、腸骨58または仙骨68が強靱であり、荷重がかかった時の耐力があるからである。
また、腰部逃がし部材30の高さ位置は、リクライニングロッド16の高さ位置よりは上方にあり、乗員50の寛骨臼72の高さ位置より上方で、肋骨の高さ位置よりは下方にある。その理由は、側面衝突時に腰部52に横方向荷重がかかった時に、大腿骨74の大転子78や肋骨が腰部逃がし部材30によって強く押されないようにするためである。
腰部逃がし部材30のサイドフレーム12a側端部の前面(以下、端部前面ともいう)34は、平面視で、サイドフレーム12aに近づくにつれて車両前方に、直線状に、または乗員50に向かって凹状の湾曲状に、車幅方向に延びる直線に対して傾斜している。端部前面34の、車幅方向に延びる直線に対する傾斜角度Aは、端部前面34が乗員50の腰部52または乗員ダミー50Dの腰部52Dに対して相対的に移動し接触した時に、乗員50の骨盤54または乗員ダミー50Dの骨盤54Dを前面34に沿って滑動させ、かつ、車両前方に移動させることにより、端部前面34が乗員50の腰部52または乗員ダミー50Dの腰部52Dを車幅方向に押す横荷重Wを大幅に低減させることができる角度に設定されている。
傾斜角度Aは、望ましくは、たとえば45度以下であり、さらに望ましくは、たとえば30度以下である。傾斜角度Aが小さいほど、乗員腰部52が前方移動された場合における乗員腰部52にかかる横荷重Wの低下が大きい。傾斜角度Aが大き過ぎると、乗員50の骨盤54または乗員ダミー50Dの骨盤54Dが前面34に沿って滑動しにくくなり、横荷重Wがそのまま乗員50の腰部52または乗員ダミー50Dの腰部52Dにかかってしまう。
腰部逃がし部材30は乗員50の骨盤54を前面34に沿って滑らせて乗員50を前方に逃がすための部材であるから、すなわち、腰部逃がし部材30は従来のような緩衝部材として働くものではないから、腰部逃がし部材30は硬い材料からなる方がよい。腰部逃がし部材30は、スチール、アルミ合金などの金属材、または硬質樹脂から構成される。腰部逃がし部材30がスチールからなる場合は、腰部逃がし部材30はサイドフレーム12aにスポット溶接、ボルト、かしめ等によって取り付けられる。腰部逃がし部材30がアルミ合金または硬質樹脂からなる場合は、腰部逃がし部材30はサイドフレーム12aにボルト、かしめ等によって取り付けられる。また、腰部逃がし部材30は、軽量化の点から中空構造であることが望ましい。以上の構成は、本発明の第1実施例と第2実施例の両方に共通に適用される。
本発明の第1実施例は、さらに、つぎの追加構成を有する。すなわち、腰部逃がし部材30が、左右のサイドフレーム側端部32を連結する車幅方向中間部42を有しており、左右のサイドフレーム12aにわたって延びてシートバックのクロスメンバを兼ねている。腰部逃がし部材30の車幅方向中間部42は、図1に示すように、車両前方に向かって緩やかに凹状に湾曲していてもよいし、あるいは、車幅方向に直線状に延びていてもよい。
腰部逃がし部材30がクロスメンバを兼ねる場合は、腰部逃がし部材30は、車両側面衝突時に中間ピラー(たとえば、Bピラー)46から受けた荷重をコンソールボックスを介して床にまたは隣席に伝達できるように、たとえば40kN以上の目標軸力がとれる部材であることが望ましい。衝突前を示す図2と衝突中を示す図3との比較からわかるように、目標軸力を満足すれば、腰部逃がし部材30は、衝突側サイドフレーム12aの変形をほとんど伴うことなく横荷重Wをコンソールボックスを介して床にまたは隣席に伝達できる。
目標軸力を満足できれば、腰部逃がし部材30の断面形状は問わない。図1は、腰部逃がし部材30が四辺形断面形状を有する場合を示している。その場合、腰部逃がし部材30は中空断面形状を有することが望ましい。ただし、腰部逃がし部材30の断面形状は、四辺形の中空断面形状に限るものではない。たとえば、腰部逃がし部材30が図4−図6に示す構造をとってもよい。
図4−図6では、腰部逃がし部材30は、上方に開放するU字状断面をもつU字状プレート36と車両後方に開放するコ字状プレート38とをスポット溶接で結合した構造からなる。U字状プレート36とコ字状プレート38とで囲まれたスペースは、四辺形状の中空箱型部40を形成する。中空箱型部40の断面形状は、車幅方向に左右のサイドフレーム12a間にわたって一定である。U字状プレート36のサイドフレーム側端部の前面34は、サイドフレーム12aに近づくにつれて車両前方に傾斜しており、腰部逃がし部材30の端部前面34を構成している。中空箱型部40の壁は主にクロスメンバとして働き、端部前面34は主に乗員腰部52を前方に逃がす腰部逃がし面として働く。また、リクライニングロッド16は、U字状プレート36内にあってもよいし、あるいはU字状プレート36外にあってもよい。上記追加構成は、本発明の第1実施例のみに適用される。
つぎに、第1実施例に係る車両用シート10の作用、効果を説明する。
従来の車両用シートでは、側面衝突時に、中間ピラー46に押されてサイドフレーム12aが車両内側に進入してきた時に、サイドフレーム12aが着座乗員50の腰部52に強干渉する可能性があった。これに対し、本発明の第1実施例に係る車両用シート10では、中間ピラー46によって押されてサイドフレーム12aが車室内側に移動した時、腰部逃がし部材30の端部前面34がシートバックパッド20を介して乗員腰部52に当たり、腰部52が端部前面34に対して滑動して車両前方に逃がされる。その結果、腰部52とサイドフレーム12aとの強干渉が回避される。
腰部逃がし部材30が硬質部材からなるので、骨盤54を端部前面34に沿って滑動させることができ、骨盤54を容易に前方に逃がすことができる。また、側面衝突試験においては、ダミー骨盤54Dを容易に前方に逃がすことができる。従来は、当接部材を軟質材料から構成して緩衝材として働かしていたが、本発明では、腰部逃がし部材30を硬質部材から構成して、骨盤54を滑らせる部材として働かせている。
腰部逃がし部材30が腸骨58および仙骨68の高さ位置にあるので、腰部逃がし部材30が骨盤54を強靱で硬い腸骨58または仙骨68部位で押すことができ、骨盤54を端部前面34に対して効果的に滑動させることができる。以上の作用、効果は本発明の第1実施例と第2実施例の両方に成り立つ。
本発明の第1実施例は、さらに、次の追加の作用、効果を有する。腰部逃がし部材30が左右のサイドフレーム側端部を連結する車幅方向中間部42を有しており、左右のサイドフレーム12a間にわたって延びてシートバックのクロスメンバを兼ねているので、サイドフレーム12aの車幅方向剛性が向上する。これによって、側面衝突荷重Wの一部をコンソールボックスを介して車両の床にまたは隣席に伝達することができ、側面衝突時における中間ピラーと衝突側のサイドフレーム12aの車両内側への進入量が低減される。その結果、乗員腰部52とサイドフレーム12aとの強干渉が回避される。この追加の作用、効果は、本発明の第1実施例のみに対して成り立つ。
〔第2実施例〕
本発明の第1実施例の構成、および作用、効果の説明において、第1実施例と第2実施例の両方に適用されるとした部分は、以下に説明する本発明の第2実施例にも適用される。以下では、第1実施例と第2実施例の両方に適用されるとした部分以外の部分を説明する。
本発明の第2実施例の構成については、図7、図8に示すように、腰部逃がし部材30は、左右のサイドフレーム側端部32を連結する車幅方向中間部42を有していない。したがって、腰部逃がし部材30は、シートバックのクロスメンバを兼ねない。腰部逃がし部材30の左右のサイドフレーム側端部32は、車幅方向に互いに離れており、つながっていない。腰部逃がし部材30の左右のサイドフレーム側端部32は、平面視で三角形状をなす三角形状部材44からなる。三角形状部材44の前面が、腰部逃がし部材30のサイドフレーム側かつ車両前側に傾斜して延びる前面34を構成している。この前面34は直線状であってもよいし、車両前方に向かって凹状に湾曲していてもよい。図示例は、前面34が直線状である場合を示している。三角形状部材44は、軽量化上、中空であることが望ましい。この構成は、本発明の第2実施例のみに適用される。
本発明の第2実施例の作用、効果については、左右の三角形状部材44がつながっていないので、腰部逃がし部材30はシートバックのクロスメンバを兼ねることはできない。また、腰部逃がし部材30が車幅方向中間部42を有していないので、乗員50がシートに着座した時に、乗員50は腰部52の背部に硬いものの存在を感じることはなく、したがって腰部逃がし部材30を設けても違和感がなく、乗り心地は良好である。この作用、効果は、本発明の第2実施例のみに適用される。
10 車両用シート
12a シートバックのサイドフレーム
30 腰部逃がし部材
32 腰部逃がし部材のサイドフレーム側端部
34 サイドフレーム側かつ車両前側に傾斜して延びる前面
42 腰部逃がし部材の車幅方向中間部
50 乗員
52 腰部

Claims (2)

  1. シートバックのサイドフレームに、車両の側面衝突時に着座乗員の腰部を前方に逃がす腰部逃がし部材が取り付けられており、
    前記腰部逃がし部材が、乗員腰部に対応する高さ位置にてサイドフレームに取り付けられており、かつ、該腰部逃がし部材のサイドフレーム側端部に平面視でサイドフレーム側かつ車両前側に傾斜して延びる前面を有している、車両用シート。
  2. 前記腰部逃がし部材が、左右の前記サイドフレーム側端部を連結する車幅方向中間部を有しており、左右のサイドフレーム間にわたって延びてシートバックのクロスメンバを兼ねている請求項1記載の車両用シート。
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