JP2014110729A - インバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体スイッチのオン・オフタイミングのずれを補正したインバータを提供する。
【解決手段】半導体スイッチ3〜6により構成された単相フルブリッジと、半導体スイッチ7,8からなる双方向スイッチと、を備え、単相フルブリッジの交流出力端子U,V間の電圧を正または負にするときには2つの半導体スイッチ3,6または4,5を同時にオンし、前記電圧を零にするときには半導体スイッチ3,6または4,5を同時にオフすると共に双方向スイッチをオンするように各スイッチを制御する単相インバータにおいて、同時にオン・オフするべき2つの半導体スイッチのオン動作またはオフ動作におけるタイミングのずれを検出する電位変動検出器118と、前記タイミングのずれに基づいて生成した補正信号aを用いて2つの半導体スイッチ3,6または4,5を同時オンまたは同時オフさせるための補正信号発生器119、加算手段104,105等を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流回路の対地電位変動によるノイズの抑制機能を備えたインバータに関するものである。
図4(a)は、例えば特許文献1に記載されているものとほぼ同様の単相インバータの主回路を示している。図4(a)において、1は直流電源、2a,2bは互いに直列に接続された同一容量値のコンデンサ、3〜6は単相フルブリッジを構成する半導体スイッチ、7,8は双方向スイッチを構成する半導体スイッチ(以下、半導体スイッチ3〜8を単にスイッチともいう)、9,10は前記フルブリッジの出力端子U,Vに各一端が接続された同一インダクタンス値のリアクトル、11,12はリアクトル9,10の各他端の間に直列に接続された同一容量値のコンデンサ、20は意図せずに存在する対地寄生キャパシタンスである。
なお、Eは直流電源1の電圧、Vは単相インバータの出力電圧、P,Nは直流回路の正極及び負極、U,Vは単相インバータの交流出力端子、M,Nは中点(それぞれ直列コンデンサ同士の接続点)である。以下では、正極P,負極N,端子U,V,U,Vを、単に点P,N,U,V,U,Vともいう。
スイッチ3〜6は、ダイオードが逆並列接続されたIGBTによって構成されており、IGBTによる通流方向とは逆方向の電流を常に通流可能である。一方、スイッチ7,8は、例えば逆方向に耐圧を持つ、いわゆる逆阻止形IGBTによって構成されており、スイッチ7,8同士を逆並列に接続することで、順逆両方向の電流の通流、遮断を制御可能な双方向スイッチを構成している。この双方向スイッチは、特許文献1の図1に示されるような逆導通形素子を逆方向に直列接続しても良く、その他の構成でも良い。
図4(a)に示した回路の適用例としては、例えば太陽光発電用の連系インバータがある。
すなわち、直流電源1を太陽電池とし、交流出力端子U,V及び中点Nを単相3線電力系統のU,V相及び中性相にそれぞれ接続し、太陽電池の直流電力をスイッチ3〜6により交流電力に変換して系統に供給する。ここで、中点Nはコンデンサ11,12にしか接続されないが、これは敢えて不平衡の電流を供給する必要がなく、中点Nにはこの装置からの電流が流れないためである。
中性相は一般に接地されるため、中点Nは大地電位となるが、回路内のP,N,U,Vの各点は、回路動作に応じた電位変動を生じる。例えば、N点に対地電位変動があると、寄生キャパシタンス20を介して大地に流れる電流、いわゆる漏洩電流が生じてノイズ発生の原因となるため、N点の対地電位変動は極力小さくする必要がある。このことは、N点とコンデンサ2a,2bを介して高周波的に短絡状態にあるP点についても同様である。
図4(a)において、スイッチ3,6をオンするとU−V間に正の電圧が発生し、スイッチ4,5をオンするとU−V間に負の電圧が発生する。また、スイッチ7,8をオンすると、U−V間電圧は0[V]となる。このため、これらのスイッチのオンデューティを制御することで、U−V間の電圧波形の低周波成分を正弦波とすることができる。これは、パルス幅変調制御として良く知られた技術である。
ところで、U−V間電圧を0[V]にするには、スイッチ3,5、またはスイッチ4,6をオンする方法もあるが、この方法はここでは適当ではない。以下に、その理由を説明する。
直流電源1の電圧をE、U−V間電圧をVとすると、U点の対地電位(以下、単に電位という)は+V/2、V点の電位は−V/2である。スイッチ3,6がオンの状態では電圧(E−V)が2分圧されるので、リアクトル9,10には電圧が(E−V)/2ずつ印加される。
このため、P点電位は、U点電位+リアクトル9の電圧=V/2+(E−V)/2=E/2,N点電位は、V点電位−リアクトル10の電圧=−V/2−(E−V)/2=−E/2となる。従って、直流の中点Mの電位はP,N点の中間電位すなわち0[V]であり、対地電位に等しくなる。
また、スイッチ4,5がオンの状態は上述した動作と回路的に対称であり、U電位、V電位がP電位であるかN電位であるかが入れ替わるのみで、その他の電位関係は変わらない。よって、スイッチ3,6がオン、またはスイッチ4,5がオンという二つの状態の間で動作している限りは、直流回路に電位変動は生じない。
しかし、U−V間電圧を0[V]にするために、スイッチ3,5をオンするとM点電位は負に振られ、スイッチ4,6をオンすると正に振られるので、回路の対称性が崩れ、スイッチングに伴う電位変動を生じる。このため、上述したノイズ発生の原因となる。
上記の点を考慮して、スイッチ7,8は、回路の対称性を崩さずにU−V間を0[V]にするように設けたものである。スイッチ7,8がオンすると、U,V電位はそれぞれU,V間電圧をリアクトル9,10によって分圧した結果の中間電位となるので、0[V]となる。このとき、スイッチ3〜6をオフしておけば、直流回路は交流側と切り離されているので電位変動は生じない。実際には、スイッチ3〜6の図示しない端子間寄生キャパシタンスによる電圧がP−N間に印加されるが、回路の対称性が保たれているため、M点はやはり0[V]となる。
スイッチ3〜8のオン、オフは、以下に述べる制御回路の動作により行われる。
図4(b)は、スイッチ3〜8のゲートパルスを生成する制御回路の構成図である。図4(b)において、100は電圧指令発生手段、101は正キャリア発生手段、102は負キャリア発生手段、200,201はコンパレータ、202,203は論理反転手段、116はオンディレイ回路、117はゲート駆動回路である。
図4(b)の制御回路によるパルス幅変調動作を、図5により説明する。
図5に示すように、電圧指令(信号波)が正キャリアを上回るときにはスイッチ3,6のオン指令を発生させ、電圧指令が負キャリアを下回るときにはスイッチ4,5のオン指令を発生させる。なお、正キャリアと負キャリアとは、極性が反転している。
図示されていないが、スイッチ3,6がオフしているときには半導体スイッチ8をオンし、スイッチ4,5がオフしているときにはスイッチ7をオンする。従って、スイッチ3〜6が全てオフのときには、スイッチ7,8は両方ともオンしていることになる。
これらの動作の切り替わりタイミングで、例えば一瞬でもスイッチ3,8,6が同時にオンするタイミングがあると、直流電源1が短絡されて過大な電流を生じるので、各スイッチの同時オンを避けるためのいわゆるデッドタイムを、図4のオンディレイ回路116により設けている。
図6は、スイッチ3〜8のオン・オフによる電流経路を示しており、例えば、図6(a)のようにスイッチ3,6がオンしている状態から両スイッチ3,6を同時にオフする。このとき、スイッチ4,5はオフ状態に保たれているので、スイッチ7は既にゲートオン状態にある。しかし、スイッチ7は逆方向の電流を阻止する能力があるため、スイッチ3,6のオンに伴って直流電源1を短絡することはなく、その一方で、スイッチ7はスイッチ3,6のオフと同時に導通して図6(b)に示す経路で電流を流す。そして、デッドタイム経過後にスイッチ8がオンし、負方向の電流も通流可能となる。
特開2009−89541号公報(図1)
半導体スイッチやゲート駆動回路には一定の動作遅延時間があり、これには個体によるばらつきが存在する。このため、複数の半導体スイッチに対して同時にオンまたはオフ指令を与えたとしても、実際の動作に時間差を生じ得る。
例えば、図6(a)の状態からスイッチ3,6をオフする際、スイッチ6のオフが遅れると図6(c)の状態となる。この図6(c)では、図6(b)のようにスイッチ3,6の両端電圧がE/2とならず、スイッチ3の両端電圧がE、スイッチ6の両端電圧が0[V]となり、回路の対称性が崩れて直流回路の電位が変動する。
その後にスイッチ6がオフすると、図6(d)の状態に移行するが、この時点では、既にスイッチ3の寄生キャパシタンス(点線にて示す)が電圧Eに充電され、スイッチ4の寄生キャパシタンス(点線にて示す)が0[V]に放電されている。しかし、これらの電圧をE/2に戻す能動的な回路がないため、次にスイッチ3,6がオンするまで、図6(d)の状態が保持されることになる。
従って、単に図4(b)に示した回路構成のもとで各スイッチ3〜8をオン・オフするタイミングを制御したとしても、半導体スイッチやゲート駆動回路の動作遅延時間のばらつきに起因して直流回路に対地電位変動を生じるおそれがあり、ノイズの抑制が困難であった。
そこで、本発明の解決課題は、半導体スイッチやゲート駆動回路のオン・オフタイミングのずれを補正して直流回路の対地電位変動を防止し、ノイズを抑制するようにしたインバータを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、4つの半導体スイッチにより構成されて直流電圧を単相交流電圧に変換する単相フルブリッジと、前記単相フルブリッジの交流出力端子間に接続されて順逆両方向の電流の通流、遮断を制御可能な半導体スイッチを有する双方向スイッチと、を備え、
前記交流出力端子間の電圧を正または負にするときには前記4つの半導体スイッチのうち2つの半導体スイッチを同時にオンし、前記交流出力端子間の電圧を零にするときには前記2つの半導体スイッチを同時にオフすると共に前記双方向スイッチをオンするように制御する単相インバータにおいて、
同時にオン・オフするべき前記2つの半導体スイッチのオン動作またはオフ動作におけるタイミングのずれを検出するタイミングずれ検出手段と、
前記タイミングずれ検出手段により検出したずれに基づいて補正信号を生成し、前記補正信号を用いて前記2つの半導体スイッチを同時オンまたは同時オフさせるためのタイミング補正手段を備えたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した単相インバータにおいて、前記タイミングずれ検出手段は、前記単相フルブリッジの直流回路の対地電圧変動から前記タイミングのずれを検出するものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した単相インバータにおいて、電圧指令とキャリアとを比較して半導体スイッチのオン・オフ信号を生成するパルス幅変調制御手段を備え、
前記タイミング補正手段は、前記電圧指令に前記補正信号を加えて得た補正後電圧指令と前記キャリアとの比較結果に基づいて前記パルス幅変調制御手段における前記補正後電圧指令と前記キャリアとの切り合い点を移動させ、所定の半導体スイッチのオン・オフタイミングを補正するものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載した単相インバータにおいて、前記補正後電圧指令と前記キャリアとの比較結果を用いて、前記双方向スイッチを構成する半導体スイッチのオン・オフ信号を生成するものである。
本発明によれば、半導体スイッチやゲート駆動回路の個体による動作遅延時間のばらつきが補正されるため、所定の半導体スイッチの同時オン動作または同時オフ動作により対地電位変動に起因するノイズを抑制することができる。また、初期動作だけでなく、経年変化や温度等の環境変化によるオン・オフタイミングのずれに対しても、これらを対地電位変動としてとらえてオン・オフタイミングの補正動作に反映させることができる。
本発明の実施形態に係る単相インバータを示す回路図である。 図1の動作を示す波形図である。 図1におけるパルス幅変調動作を示す波形図である。 従来の単相インバータの主回路及びその制御回路の構成図である。 図4におけるパルス幅変調動作を示す波形図である。 図4における半導体スイッチのオン・オフによる電流経路を示す図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。図1は、この実施形態に係る単相インバータを示す回路図である。なお、図4に示した回路構成要素と同一のものには同一の符号を付してあり、以下では図4と異なる部分を中心に説明する。
図1において、単相インバータの主回路では、直流電源1に対して並列に単一のコンデンサ2が接続されている。また、N点には、請求項におけるタイミングずれ検出手段としての電位変動検出器118が接続され、その出力が補正信号発生器119に入力されている。
一方、電圧指令発生手段100から出力された電圧指令(信号波)はコンパレータ106及び符号反転手段103に入力され、符号反転手段103の出力は加算手段104,105の各一方の入力端子に加えられている。また、補正信号発生器119の出力である補正信号aは、加算手段104,105の各他方の入力端子に加えられている。なお、補正信号発生器119及び加算手段104,105等は、請求項におけるタイミング補正手段を構成している。
更に、正キャリア発生手段101から出力された正キャリアはコンパレータ106,108に入力され、負キャリア発生手段102から出力された負キャリアはコンパレータ107,109に入力されている。なお、従来技術と同様に、正キャリアと負キャリアとは極性が反転している。
ここで、コンパレータ106は電圧指令と正キャリアとを比較し、コンパレータ107は加算手段104の出力(補正後電圧指令)と負キャリアとを比較し、コンパレータ108は加算手段105の出力(補正後電圧指令)と正キャリアとを比較し、コンパレータ109は電圧指令と負キャリアとを比較するものである。
コンパレータ106,107,108,109の出力はオンディレイ回路116内の遅延部DT,DT,DT,DTにそれぞれ入力されていると共に、論理反転手段110,111,112,113にそれぞれ入力されている。そして、論理反転手段110,111の出力は論理積生成手段114を介してオンディレイ回路116内の遅延部DTに入力され、論理反転手段112,113の出力は論理積生成手段115を介してオンディレイ回路116内の遅延部DTに入力されている。
更に、オンディレイ回路116内の遅延部DT,DT,DT,DT,DT,DTの出力はゲート駆動回路117内の駆動部GD,GD,GD,GD,GD,GDにそれぞれ入力されており、これらの駆動部GD,GD,GD,GD,GD,GDからスイッチ3,6,5,4,8,7に対するゲート信号がそれぞれ出力される。上記構成から明らかなように、遅延部DTにはスイッチ3,6に対するコンパレータ106,107の出力の反転信号が論理積生成手段114を介して入力され、遅延部DTにはスイッチ5,4に対するコンパレータ108,109の出力の反転信号が論理積生成手段115を介して入力されている。
図1において、各手段110〜115は論理素子の記号で表現されているが、マイコンとその内部のソフトウェア等、別の手段によって実現しても良く、これはその他の構成要素についても同様である。
次に、図2は図1におけるパルス幅変調動作を示す波形図であり、直流回路に対地電位変動がない場合(補正信号発生器119からの補正信号aがゼロの場合)である。
いま、電圧指令発生手段100から出力される電圧指令がU相電圧指令であるとすると、符号反転手段101からはU相電圧指令に対して位相が180度ずれたV相電圧指令が出力される。
図2におけるスイッチ3,4のオン指令は、図1及び図4(b)の回路構成を比較すれば明らかなように、図5に示したスイッチ3,4のオン指令と同一である。また、図2におけるスイッチ6のオン・オフ指令は、V相電圧指令(U相電圧指令の反転信号)と負キャリアとを比較して生成され、V相電圧指令が負キャリアを下回ったときにオン指令が出力される。また、スイッチ5のオン・オフ指令は、V相電圧指令と正キャリアとを比較して生成され、V相電圧指令が正キャリアを上回ったときにオン指令が出力される。
補正信号発生器119から出力される補正信号aがゼロであって、正キャリア、負キャリアの位相関係が図2に示す通りであれば、スイッチ3,6及びスイッチ4,5のオン・オフ指令は、結果として図5のオン・オフ指令と全く同じものとなる。
次いで、直流回路に対地電位変動がある場合の動作を、図3を用いて説明する。
図3は、図2を時間軸方向に拡大したものに相当し、図1のN点に対地電位変動が発生した場合の波形図である。
スイッチ6のターンオン遅れによってN点の対地電位変動が検出された場合には、図3に示すように、負キャリアの下りのタイミングで、V相電圧指令に補正信号aとして正の値を加算し、図1のコンパレータ107は、補正信号aを加算した後のV相電圧指令(補正後電圧指令)を負キャリアと比較する。これにより、補正後電圧指令と負キャリアとの切り合い点が移動してスイッチ6のターンオンタイミングを早めることができる。また、スイッチ6のターンオフ遅れによってN点の対地電位変動が検出された場合には、図3に示すように、負キャリアの上りのタイミングで、V相電圧指令に補正信号aとして負の値を加算することにより、補正後電圧指令と負キャリアとの切り合い点が移動してスイッチ6のターンオフタイミングを早めることができる。
逆に、ターンオンまたはターンオフのタイミングを遅くする場合には、もとのV相電圧指令に加算する補正信号aの符号を上記とは逆にすれば良い。
スイッチ5のオン・オフ信号についても同様であり、図1のコンパレータ108が、補正信号aを加算した後のV相電圧指令(補正後電圧指令)を正キャリアと比較するものである。
上記の動作により、スイッチ3,4とスイッチ6,5との動作タイミングのずれを補正し、スイッチ3,6の同時動作、及びスイッチ4,5の同時動作を保つことができる。
なお、実際の装置においては、必ずしも各スイッチ3〜6の寄生キャパシタンスが完全に等しいとは限らないため、ターンオフが同時であったとしても電圧アンバランスにより電位変動を生じ得るが、本実施形態ではこの電圧アンバランスによる対地電位変動を検出してフィードバックすることにより各スイッチ3〜6のオン・オフタイミングを決定しているため、各スイッチ3〜6の寄生キャパシタンスのばらつきに起因したノイズの発生も併せて防止することができる。
また、本実施形態では、オン・オフタイミングを補正する方法として、パルス幅変調部に補正信号発生器119や加算手段104,105を設けているが、オンディレイ回路116等のデッドタイム生成部において遅延時間を可変とし、その値を調整しても良い。この種の遅延時間の調整方法は、例えば、特公平8-8774号公報の第2図等に示されている。
なお、実施形態に示したようなフィードバック的な制御方法では、回路状態が変化した場合、それに追従する際の遅れ期間中は電位変動やノイズの発生が起こり得るが、ノイズは一瞬たりとも許容値を超えてはならないものではなく、実用上は定常状態において十分に低く抑えられていれば良いので、特に問題は生じない。
1:直流電源
2,11,12:コンデンサ
3〜8:半導体スイッチ
9,10:リアクトル
100:信号波発生手段
101:正キャリア発生手段
102:負キャリア発生手段
103:符号反転手段
104,105:加算手段
106〜109:コンパレータ
110〜113:論理反転手段
114,115:論理積生成手段
116:オンディレイ回路
117:ゲート駆動回路
118:電位変動検出器
119:補正信号発生器
DT,DT,DT,DT,DT,DT:遅延部
GD,GD,GD,GD,GD,GD:駆動部

Claims (4)

  1. 4つの半導体スイッチにより構成されて直流電圧を単相交流電圧に変換する単相フルブリッジと、前記単相フルブリッジの交流出力端子間に接続されて順逆両方向の電流の通流、遮断を制御可能な半導体スイッチを有する双方向スイッチと、を備え、
    前記交流出力端子間の電圧を正または負にするときには前記4つの半導体スイッチのうち2つの半導体スイッチを同時にオンし、前記交流出力端子間の電圧を零にするときには前記2つの半導体スイッチを同時にオフすると共に前記双方向スイッチをオンするように制御する単相インバータにおいて、
    同時にオン・オフするべき前記2つの半導体スイッチのオン動作またはオフ動作におけるタイミングのずれを検出するタイミングずれ検出手段と、
    前記タイミングずれ検出手段により検出したずれに基づいて補正信号を生成し、前記補正信号を用いて前記2つの半導体スイッチを同時オンまたは同時オフさせるタイミング補正手段を備えたことを特徴とする単相インバータ。
  2. 請求項1に記載した単相インバータにおいて、
    前記タイミングずれ検出手段は、前記単相フルブリッジの直流回路の対地電圧変動から前記タイミングのずれを検出することを特徴とする単相インバータ。
  3. 請求項1または2に記載した単相インバータにおいて、
    電圧指令とキャリアとを比較して半導体スイッチのオン・オフ信号を生成するパルス幅変調制御手段を備え、
    前記タイミング補正手段は、
    前記電圧指令に前記補正信号を加えて得た補正後電圧指令と前記キャリアとの比較結果に基づいて前記パルス幅変調制御手段における前記補正後電圧指令と前記キャリアとの切り合い点を移動させ、所定の半導体スイッチのオン・オフタイミングを補正することを特徴とする単相インバータ。
  4. 請求項3に記載した単相インバータにおいて、
    前記補正後電圧指令と前記キャリアとの比較結果を用いて、前記双方向スイッチを構成する半導体スイッチのオン・オフ信号を生成することを特徴とする単相インバータ。
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