JP2014110353A - 検出装置及び放射線検出システム - Google Patents

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弘 和山
Minoru Watanabe
実 渡辺
Keigo Yokoyama
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Masahito Ofuji
将人 大藤
Jun Kawanabe
潤 川鍋
Kentaro Fujiyoshi
健太郎 藤吉
Akiya Nakayama
明哉 中山
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    • H01L27/14692Thin film technologies, e.g. amorphous, poly, micro- or nanocrystalline silicon

Abstract

【課題】画素アレイにわたって変換層が配された検出装置において有利な技術を提供する。
【解決手段】入射した光又は放射線を電荷に変換する変換層と、変換層で変換された電荷を収集するための複数の第1電極とを備える検出装置が提供される。変換層は複数の第1電極を覆う位置に、複数の第1電極にわたって配される。変換層のうち隣接する2つの第1電極の間を覆う部分は、変換層のうち第1電極の縁を覆う部分よりも膜厚が薄い部分を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は検出装置及び放射線検出システムに関する。
近年、薄膜トランジスタ(TFT)を用いた液晶パネルの製造技術が検出装置に利用されている。このような検出装置ではTFTを覆う位置に変換素子を形成することで、開口率の向上を実現する。変換素子は例えばP型半導体層、真性半導体層及びN型半導体層が積層されたPIN構造を有し、真性半導体層が光電変換層として機能する。特許文献1では、電荷量やSNRを向上するために、画素アレイにわたって光電変換層を配するとともに、光電変換層で発生した電荷を収集するための電極を画素ごとに配することによって、開口率が100%である検出装置を提案する。
米国特許出願公開第5619033号明細書
特許文献1の検出装置では、光電変換層の上面が平坦になっている。後述するように、このような構成では、電荷量やSNRを十分に向上できない。そこで、本発明は、画素アレイにわたって変換層が配された検出装置において有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の1つの側面は、入射した光又は放射線を電荷に変換する変換層と、前記変換層で変換された電荷を収集するための複数の第1電極とを備え、前記変換層は前記複数の第1電極を覆う位置に、前記複数の第1電極にわたって配され、前記変換層のうち隣接する2つの前記第1電極の間を覆う部分は、前記変換層のうち前記第1電極の縁を覆う部分よりも膜厚が薄い部分を含むことを特徴とする検出装置を提供する。
上記手段により、画素アレイにわたって変換層が配された検出装置において有利な技術が提供される。
本発明の実施形態の検出装置の全体構成例を説明する図。 本発明の実施形態の検出装置の詳細な構成例を説明する図。 本発明の実施形態の検出装置のポテンシャル分布を説明する図。 本発明の実施形態の検出装置の製造方法例を説明する図。 本発明の実施形態の検出装置の製造方法例を説明する図。 本発明の実施形態の検出装置で発生する自然酸化膜を説明する図。 本発明の実施形態の検出装置の別の製造方法例を説明する図。 本発明の実施形態の放射線検出装置の構成を説明する図。
添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について以下に説明する。様々な実施形態を通じて同様の要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。また、各実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。本発明は一般に、複数の画素を含む画素アレイにわたって変換層が配された検出装置に適用可能である。以下の説明では変換素子がPIN構造を有する場合を例として扱うが、変換素子は導電型が逆のNIP構造を有してもよいし、MIS構造を有してもよい。同様に、以下の説明ではトランジスタがボトムゲート型の薄膜トランジスタである場合を例として扱うが、トランジスタはトップゲート型の薄膜トランジスタであってもよい。トランジスタはアモルファスシリコンで形成されてもよいし、ポリシリコンで形成されてもよい。また、本明細書において、電磁波は可視光、赤外光等の光の波長帯からX線、α線、β線、γ線等の放射線の波長帯までを含む。
図1を参照して、本発明の1つの実施形態に係る検出装置100の全体構成を説明する。検出装置100は、画素アレイ110、共通電極駆動回路120、ゲート駆動回路130及び信号処理回路140を含む。画素アレイ110には複数の画素がアレイ状に配される。画素アレイ110は例えば3000行3000列程度の画素を有するが、図1では説明のために5行5列の画素を有するものとして示される。
各画素は変換素子111とトランジスタ112とを含む。変換素子111は検出装置100が受けた電磁波に応じた電荷を発生する。変換素子111は、シンチレータによって放射線から変換された可視光を電荷に変換する光電変換素子であってもよいし、検出装置100に照射された放射線を直接に電荷に変換する変換素子であってもよい。トランジスタ112は例えば薄膜トランジスタである。変換素子111とトランジスタ112の第1主電極(ソース又はドレイン)とは互いに電気的に接続されている。図1では変換素子111とトランジスタ112とが基板表面に対して平行な方向に隣接するように描かれているが、後述するように変換素子111とトランジスタ112とは基板表面に対して直交する方向に重なって配される。画素アレイ110はさらに、複数の画素に対して共通に配された共通電極113を含む。
共通電極駆動回路120は駆動線121を介して共通電極113に接続されており、共通電極113に供給する駆動電圧を制御する。ゲート駆動回路130はゲート線131を介してトランジスタ112のゲートに接続されており、トランジスタ112の導通状態を制御する。信号処理回路140は信号線141を介してトランジスタ112の第2主電極(ドレイン又はソース)に接続されており、変換素子111からの信号を読み出す。
続いて、図2を参照して、検出装置100の画素の詳細な構成を説明する。図2(a)は画素アレイ110に含まれる隣接する2つの画素PXa、PXbに着目した平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A´線断面図であり、図2(c)は図2(b)の領域Bの拡大図である。画素アレイ110の各画素の構成は同一であってもよいので、以下では画素PXaの構成を中心に説明する。
画素アレイ110は基板201上に配され、画素アレイ110の各画素は変換素子111及びトランジスタ112を有する。画素PXaは変換素子111として変換素子111aを含み、トランジスタ112としてトランジスタ112aを含む。トランジスタ112aは、ゲート電極202、絶縁層203、真性半導体層204、不純物半導体層205、第1主電極206及び第2主電極207で構成される。ゲート電極202は画素ごとに個別に配される。絶縁層203は、各画素のゲート電極202を覆うように、画素アレイ110にわたって配される。絶縁層203のうちゲート電極202を覆う部分はトランジスタ112aのゲート絶縁膜として機能する。真性半導体層204は絶縁層203を介してゲート電極202を覆う位置に、画素ごとに個別に配される。真性半導体層204にトランジスタ112aのチャネルが形成される。第1主電極206は、その一端が不純物半導体層205を介して真性半導体層204の上に配され、他端が信号線141に接続される。第2主電極207は、その一端が不純物半導体層205を介して真性半導体層204の上に配され、他端が真性半導体層204の外側まで延びる。不純物半導体層205は真性半導体層204と第1主電極206及び第2主電極207との間のコンタクト抵抗を低減する。
検出装置100は、トランジスタ112を覆うように、画素アレイ110にわたって配された保護層208をさらに含む。保護層208は第2主電極207の一部を露出させる開口を有する。保護層208の上に、画素アレイ110にわたって平坦化層209が配される。平坦化層209は保護層208の開口を露出させ、その結果として第2主電極207の一部を露出させる開口を有する。平坦化層209は変換素子111aを安定して形成できるようにするとともに、トランジスタ112aと変換素子111aとの間の寄生容量を低減できる。
検出装置100は、基板201に近い順に、個別電極210a、N型半導体層211a、真性半導体層212、P型半導体層213及び共通電極(第2電極)113を含み、これらの要素により変換素子111aが構成される。すなわち、変換素子111aはPIN構造を有する。個別電極210a(第1電極)及びN型半導体層(第1不純物半導体層)211aは画素ごとに個別に配される。真性半導体層212、P型半導体層213(第2不純物半導体層)及び共通電極(第2電極)113は、画素アレイ110にわたって配される。保護層208の開口及び平坦化層209の開口を通じて、個別電極210aはトランジスタ112aの第2主電極207と接触し、これにより個別電極210aとトランジスタ112aとが電気的に接続される。真性半導体層212は変換層として機能し、受けた電磁波に応じた電荷を発生する。真性半導体層212のうち個別電極210aを覆う部分で発生した電荷は個別電極210aに収集される。検出装置100は、変換素子111を覆うように、画素アレイ110にわたって配された保護層214をさらに含む。
図2(c)を参照して、画素PXaと画素PXbとの境界付近の構成を説明する。画素PXbの変換素子111は個別電極210b及びN型半導体層211bを有する。真性半導体層212のうち個別電極210aと個別電極210bとの間を覆う部分(境界被覆部分250と呼ぶ)の膜厚Tbは、真性半導体層212のうち個別電極210a、210bの縁を覆う部分(縁被覆部分251と呼ぶ)の膜厚Teよりも薄い。このような構成にすることによる効果を以下に説明する。
境界被覆部分250のうち個別電極210aに近い半分を左側部分250aと呼び、個別電極210bに近い半分を右側部分250bと呼ぶ。左側部分250aで発生した電荷は個別電極210aによって収集され、右側部分250bで発生した電荷は個別電極210bによって収集されることが望ましい。以下、このように電荷が収集された場合は正しく電荷が収集されたと表す。しかし、境界被覆部分250における電場が弱いと、境界被覆部分250で発生した電荷が個別電極210a、210bのどちらによって収集されるかは確率的に決まる。右側部分250bで発生した電荷が個別電極210aによって収集されたり、左側部分250aで発生した電荷が個別電極210bによって収集されたりした場合に、ノイズの原因になる。また、境界被覆部分250における電場が弱いと、境界被覆部分250で発生した電荷が何れの個別電極210a、210bにも収集されずに消滅する場合もある。この場合に、検出装置100で検出される信号量の低下の原因になる。さらに、境界被覆部分250における電場が弱く、電荷が個別電極210a、210bまで到達するのに時間がかかった場合には、残像が発生し、これもノイズの原因になる。いずれの場合であっても、境界被覆部分250における電場が弱いと、SNR(信号対雑音比)が悪化しうる。本実施形態に係る検出装置100では、境界被覆部分250の膜厚Tbを縁被覆部分251の膜厚Teよりも薄くすることによって、境界被覆部分250における電場を強くできる。
図3を参照して、境界被覆部分250の膜厚Tbを変更した場合の図2(c)のC−C´線におけるポテンシャル分布の変化を説明する。C−C´線はN型半導体層211a、211bの真上の位置にとる。図3では、境界被覆部分250の上面と縁被覆部分251の上面との差をΔTHKとした場合に、複数のΔTHKごとにC−C´線におけるポテンシャル分布をグラフで表される。各グラフにおいて、具体的に、線301〜305はそれぞれ、ΔTHKが0μm、0.3μm、0.6μm、0.9μm、1.1μmの場合のポテンシャル分布を表す。ΔTHKが0μmの場合は真性半導体層212の上端が略平坦な場合であり、特許文献1で提案される構成に等しい。ΔTHKの値が大きいほど、境界被覆部分250の膜厚Tbは薄くなる。各グラフにおいて、横軸にC−C´線における位置をとり、縦軸にポテンシャルをとる。横軸ではCにおける位置を原点とし、右方向(C´へ向かう方向)に正をとる。これらのポテンシャル分布は、個別電極210a、210bに15Vの電圧を印加し、共通電極113に0Vの電圧を印加し、境界被覆部分250の幅Wbを4μmとし、縁被覆部分251の膜厚Teを1.2μmとした場合のシミュレーション値である。
一般に、電場はポテンシャル分布の空間微分で与えられ、電荷が受ける力は電場の強さに比例する。図3に示されるように、境界被覆部分250の外側(縁被覆部分251に近い側)では、ΔTHKの値が大きいほど、境界被覆部分250におけるポテンシャルが低い値になり、ポテンシャル分布の傾きは急峻になる。そのため、ΔTHKの値が大きく、境界被覆部分250の膜厚Tbが薄いほど、電荷に対して正しく収集される方向に働く力が強くなり、SNRが向上する。
一方、境界被覆部分250の内側(境界被覆部分250の中央部分)では、ΔTHKの値が大きいほど、境界被覆部分250におけるポテンシャルが低い値になるが、ポテンシャルが0V(個別電極210a、210bの電圧)に等しくなると下げ止まる。この状態からさらにΔTHKの値を大きくすると、ポテンシャルが約0Vになる部分の幅が広くなる。例えば、線303で表されるΔTHKが0.6μmの場合に、境界被覆部分250の中央でポテンシャルが約0Vになる。線304で表されるΔTHKが0.9μmの場合に、境界被覆部分250の半分程度の領域でポテンシャルが約0Vになる。線305で表されるΔTHKが1.1μmの場合に、境界被覆部分250の大部分の領域でポテンシャルが約0Vになる。ポテンシャルが約0Vで一定の領域では電荷に力が働かないので、上述の理由からSNRが低下する。また、境界被覆部分250の膜厚Tbが薄くなりすぎると、暗電流が増加する原因にもなる。
このように、境界被覆部分250の膜厚Tbが薄くなれば、SNRが向上するが、一定値を超えると、SNRが低下するようになる。例えば、図3の例では、線303で表されるポテンシャル分布となるように、ΔTHKを0.6μmとしてもよい。この場合に、ポテンシャル分布の1点でポテンシャルが約0Vに等しくなり、ポテンシャル勾配が0となる領域を含まない。一般に、境界被覆部分250の膜厚Tbの最小値は縁被覆部分251の膜厚Teの1/3以上となるように設計しうる。
図3のシミュレーションでは境界被覆部分250の幅Wbを4μmとした。しかし、幅Wbは他の値であってもよく、例えば1μmや500nm程度にしてもよいし、20μm程度以下にしてもよい。本実施形態によれば、境界被覆部分250の膜厚Tbを薄くすることで、この部分におけるポテンシャル分布を変化させ、検出される信号量及びSNRを向上できる。
続いて、図4A及び図4Bを参照して、図1の検出装置100の製造方法の一例を説明する。図4A及び図4Bの各図は、図2(b)の断面図に対応する各製造工程における断面図を示す。まず、図4A(a)に示されるように、基板201の上にトランジスタ112のゲート電極202を形成し、その上に絶縁層203を成膜する。ゲート電極202は例えばスパッタ装置で基板201全面に成膜された金属層をパターニングすることによって形成される。この金属層の厚さは例えば150nm〜700nmであり、材料として、Al、Cu、Mo、W等の低抵抗な金属やこれらの合金又はこれらの積層を用いる。絶縁層203は例えばシリコン窒化膜(SiN)で形成される。トランジスタ112の耐圧を例えば200V程度に維持しつつ、ゲート絶縁膜の容量を高くするために、絶縁層203の膜厚は例えば150nm〜600nmである。
次に、図4A(b)に示されるように、絶縁層203の上に真性半導体層204を形成し、その上に不純物半導体層205を形成する。真性半導体層204は、真性半導体層を成膜した後に、これを島状にエッチングすることによって形成される。真性半導体層204の厚さは、トランジスタ112の直列抵抗を小さくしつつ、不純物半導体層205を形成する際のエッチングで除去されない程度の厚さになるように、例えば100nm〜250nmである。不純物半導体層205は、不純物半導体層を形成した後、島状にエッチングし、さらに中央部分(チャネル領域を覆う部分)を除去することで形成される。不純物半導体層205の厚さは、真性半導体層204と第1主電極206及び第2主電極207との間の接合が取れる厚さであればよく、例えば20nm〜70nmである。
次に、図4A(c)に示されるように、信号線141、第1主電極206及び第2主電極207を形成し、その上に保護層208を形成する。信号線141、第1主電極206及び第2主電極207は、例えばスパッタ装置で基板201全面に成膜された金属層をパターニングすることによって形成される。この金属層の厚さは例えば150nm〜800nmであり、材料として、Al、Cu、Mo、W等の低抵抗な金属やこれらの合金又はこれらの積層を用いる。保護層208は、基板201全面に絶縁層を成膜し、第2主電極207の一部を露出させるように、この絶縁層の一部を除去することによって形成される。保護層208の膜厚は例えば200nm〜500nmである。
次に、図4A(d)に示されるように、平坦化層209を形成する。平坦化層209は、基板201全面に有機層を成膜し、絶縁層208の開口を露出させるように、この有機層の一部を除去することによって形成される。上述の平坦化層209の機能を果たすように、平坦化層209の膜厚は例えば1μm〜5μmである。
次に、図4A(e)に示されるように、個別電極210a、210bを形成する。個別電極210a、210bは、例えば基板201全面に成膜された金属層をパターニングすることによって形成される。個別電極210a、210bはITOなどを材料とした透明電極であってもよく、この場合に厚さを数十nm程度にできる。または、個別電極210a、210bは、Al、Cu、Mo、W等の低抵抗な金属やこれらの合金又はこれらの積層を材料として用いてもよく、この場合に厚さを例えば50nm〜300nmにできる。
次に、図4A(f)に示されるように、基板201全面にN型半導体層401を形成し、その上に基板201全面に真性半導体層402を形成する。N型半導体層401及び真性半導体層402は同一の成膜装置(例えば、CVD装置)で連続して成膜される。まず、図4A(e)の工程終了後の基板201を成膜装置に設置し、例えば10nm〜100nmの厚さとなるようにN型半導体層401を成膜する。その後、基板201を成膜装置に入れたままガスの切り替えを行い、例えば30nm〜100nmの厚さとなるように真性半導体層402を成膜する。
次に、図4B(g)に示されるように、N型半導体層401及び真性半導体層402をパターニングして、個別電極210a、210bが形成されていない部分を覆う部分を除去する。これにより、N型半導体層401が画素ごとのN型半導体層211a、211bに分割される。
次に、図4B(h)に示されるように、基板201全面に真性半導体層403を形成し、その上に基板201全面にP型半導体層213を形成する。真性半導体層403及びP型半導体層213は同一の成膜装置(例えば、CVD装置)で連続して成膜される。まず、図4B(g)の工程終了後の基板201を成膜装置に設置し、例えば300nm〜2000nmの厚さとなるように真性半導体層403を成膜する。その後、基板201を成膜装置に入れたままガスの切り替えを行い、例えば数十nm程度の厚さとなるようにP型半導体層213を成膜する。上述の2つの真性半導体層402、403が図2の真性半導体層212を構成する。
次に、図4B(i)に示されるように、共通電極113を形成し、その上に基板201全面に保護層214を形成する。共通電極113は例えば基板201全面に金属層を成膜することによって形成される。共通電極113はITOなどを材料とした透明電極であってもよく、この場合に厚さを数十nm程度にできる。または、共通電極113は、Al、Cu、Mo、W等の低抵抗な金属やこれらの合金又はこれらの積層を材料として用いてもよく、この場合に厚さを例えば300nm〜700nmにできる。保護層214は例えば基板201全面に絶縁層を成膜することによって形成される。その後、例えば周知の方法で残りの構成要素を形成することで、図2(b)に示された断面構造を有する検出装置100が製造される。
上述の方法のように真性半導体層212を真性半導体層402と真性半導体層403とに分けて成膜し、N型半導体層401と真性半導体層402とを同一の成膜装置で連続して成膜することで、N型半導体層401の表面に自然酸化膜が発生することを抑制できる。また、N型半導体層401を成膜後にN型半導体層401をパターニングする場合に、N型半導体層401の膜厚が薄いので、膜剥がれが発生する場合がある。しかし、上述の方法のように、N型半導体層401と真性半導体層402とを成膜した後にパターニングした場合には、これらの層の膜厚の合計が少なくとも30nmはあるので、膜剥がれが発生する可能性は低い。
N型半導体層401及び真性半導体層402をパターニングする際に、真性半導体層402の表面に自然酸化膜501が発生してしまう。しかし、一般に真性半導体層の酸化速度はN型半導体層の酸化速度よりも遅いので、N型半導体層401の表面に自然酸化膜が発生する場合と比較して、自然酸化膜の膜厚を低減でき、接合抵抗を小さくできる。さらに、上述の方法では、自然酸化膜501が個別電極210aから遠くに位置するので、光電変換により蓄積された電荷を例えばトランジスタ112aで転送する場合に、電荷の蓄積されている電極近傍への影響が低減される。自然酸化膜501を個別電極210aと共通電極113との両方から遠ざけるために、N型半導体層401と真性半導体層402とを互いに同程度の厚さにしてもよい。例えば、それぞれの膜厚を300nm〜1000nmとしてもよい。
続いて、図6を参照して、図1の検出装置100の製造方法の別の例を説明する。この製造方法では、1回の成膜工程で真性半導体層212を成膜する。まず、上述の図4A(e)までの工程を行って、個別電極210a、210bまで形成する。図6(a)に示されるように、N型半導体層を成膜し、個別電極210a、210bの間を覆う部分を除去してN型半導体層211a、211bを形成する。次に、図6(b)に示されるように、真性半導体層601を成膜する。次に、図6(c)に示されるように、真性半導体層601のうち、個別電極210a、210bの間を覆う部分の厚さを低減するようにエッチングを行って、真性半導体層212を形成する。このエッチングは、適切な膜厚が残るような時間だけ行う。その後、図4B(h)以降の工程と同様にして、検出装置100を完成させる。
図7は本発明に係る放射線用の検出装置のX線診断システム(放射線検出システム)への応用例を示した図である。X線チューブ6050(放射線源)で発生した放射線としてのX線6060は、被験者又は患者6061の胸部6062を透過し、シンチレータを本発明の検出装置の上部に配置した検出装置6040に入射する。ここで、シンチレータを上部に配置した検出変換装置は放射線用の検出装置を構成する。この入射したX線には患者6061の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応してシンチレータは発光し、これを光電変換して、電気的情報を得る。この情報はデジタル信号に変換され信号処理部となるイメージプロセッサ6070により画像処理され制御室の表示部となるディスプレイ6080で観察できる。なお、放射線検出システムは、検出装置と、検出装置からの信号を処理する信号処理部とを少なくとも有する。
また、この情報は電話回線6090等の伝送処理部により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールームなど表示部となるディスプレイ6081に表示もしくは光ディスク等の記録部に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また記録部となるフィルムプロセッサ6100により記録媒体となるフィルム6110に記録することもできる。

Claims (7)

  1. 入射した光又は放射線を電荷に変換する変換層と、
    前記変換層で変換された電荷を収集するための複数の第1電極とを備え、
    前記変換層は前記複数の第1電極を覆う位置に、前記複数の第1電極にわたって配され、
    前記変換層のうち隣接する2つの前記第1電極の間を覆う部分は、前記変換層のうち前記第1電極の縁を覆う部分よりも膜厚が薄い部分を含むことを特徴とする検出装置。
  2. 前記複数の第1電極に電気的に接続された複数のトランジスタをさらに備え、
    前記複数のトランジスタそれぞれは、当該トランジスタに電気的に接続された第1電極に覆われる位置に配されることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記変換層は、隣接する2つの前記第1電極の間を覆う部分において窪んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記検出装置は、前記複数の第1電極と前記変換層との間に複数の第1不純物半導体層をさらに備えるとともに、前記変換層の上に、前記複数の第1電極にわたって配された第2不純物半導体層と第2電極とをこの順にさらに備え、
    前記変換層は真性半導体層を含み、
    前記複数の第1不純物半導体層の導電型と前記第2不純物半導体層の導電型とは互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の検出装置。
  5. 前記第2不純物半導体層及び前記第2電極は、隣接する2つの前記第1電極の間を覆う部分において窪んでいることを特徴とする請求項4に記載の検出装置。
  6. 前記変換層のうち隣接する2つの前記第1電極の間を覆う部分の膜厚の最小値は、前記変換層のうち前記電極の縁を覆う部分の膜厚の1/3以上であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の検出装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の検出装置と、
    前記検出装置によって得られた信号を処理する信号処理手段と
    を備えることを特徴とする放射線検出システム。
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