JP2014109728A - 情報処理装置、機器制御方法、及び機器制御プログラム - Google Patents

情報処理装置、機器制御方法、及び機器制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】機内温度調整時における消費電力の軽減効果を向上させる情報処理装置、機器制御方法、及び機器制御プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、機内温度に変化を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を推測する機内温度推測手段と、推測された機内温度に基づき、前記機内温度を調整するために動作させる駆動部品の制御方法を決定する制御方法決定手段と、決定された制御方法に従って、前記駆動部品を動作させる動作制御手段と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、機器を制御する技術に関するものである。
情報処理装置では、ファンなどの機内温度を調整するための駆動部品を備えているものがある。このような情報処理装置では、機内温度調整時に駆動部品が動作することで電力を消費する。そのため、消費電力を軽減するためには、駆動部品の動作時間を削減する必要がある。例えば、特許文献1には、印刷時におけるファンの動作時間を制御し、消費電力を軽減する画像形成装置が開示されている。
しかしながら、従来の機器制御では、印刷動作時間に基づき、機内温度を推測し、ファンの動作時間を制御するもので、機内温度に影響を与える印刷動作時間以外の条件を考慮し、ファンの動作時間を変化させるものではない。このようなことから、従来の機器制御は、機内温度調整時の消費電力を効果的に削減するものではない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、機内温度調整時における消費電力の軽減効果を向上させる情報処理装置、機器制御方法、及び機器制御プログラムを提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、機内温度に変化を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を推測する機内温度推測手段と、推測された機内温度に基づき、前記機内温度を調整するために動作させる駆動部品の制御方法を決定する制御方法決定手段と、決定された制御方法に従って、前記駆動部品を動作させる動作制御手段と、を有する。
本発明によれば、機内温度調整時における消費電力の軽減効果が向上するという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 図2は、第1の実施の形態に係る機器制御機能の構成例を示す図である。 図3は、第1の実施の形態に係る制御ルールデータの例(その1)を示す図である。 図4は、第1の実施の形態に係る制御ルールデータの例(その2)を示す図である。 図5は、第1の実施の形態に係る機器制御時の処理手順例を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施の形態に係るカラー/モノクロ印刷時の処理手順例を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施の形態に係るカラー/モノクロ印刷時のファン駆動の制御タイミング例を示す図である。 図8は、第1の実施の形態に係る外気温変化時の処理手順例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、情報処理装置、機器制御方法、及び機器制御プログラムの実施の形態(以下「実施形態」という)を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<ハードウェア構成>
図1は、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。なお、画像処理装置100は、情報処理装置(コンピュータ)の一例であって、本発明は、機内温度の調整が必要な装置であれば適用可能である。よって、本発明は画像処理装置100に限定されるものではない。
図1に示すように、画像処理装置100は、コントローラ110、操作パネル120、及びプロッタ130などを備え、それぞれが相互にバスBで接続される。
操作パネル120は、表示部及び入力部を備えており、機器情報などをユーザに提供したり、動作設定や動作指示などのユーザ操作を受け付けたりする。プロッタ130は、画像形成部を備えており、紙などの媒体に画像を形成する。画像を形成する方式には、例えば、電子写真プロセスなどがある。
コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)111、記憶装置112、通信I/F(Interface)113、及び外部I/F114などを備えており、それぞれが相互にバスBで接続される。
CPU111は、プログラムやデータをメモリ上に読み出し、処理を実行することで、装置全体の制御や搭載機能を実現する演算装置である。記憶装置112は、プログラムやデータを所定の記憶領域に保持する装置である。なお、記憶装置112には、揮発性の半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)、不揮発性の半導体メモリであるROM(Read Only Memory)などがある。また、記憶装置112には、大容量の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)などがある。
外部I/F114は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体114aなどがある。これにより、画像処理装置100は、記録媒体114aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体114aには、メモリカード(Memory Card)などがある。通信I/F113は、画像処理装置100を、所定のデータ伝送路(例えば「ネットワーク」)に接続するインタフェースである。これにより、画像処理装置100は、他の機器とデータ通信を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100では、上記ハードウェア構成により、画像処理や機器制御の各機能を提供することができる。
なお、上記実施形態では、プロッタ130のみを備えるハードウェア構成例について説明を行ったが、この限りでない。例えば、画像処理装置100が、画像読取部であるスキャナなどを備える構成であってもよい。よって、画像処理装置100は、複写機、プリンタ装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置などにあたる。
<機器制御機能>
本実施形態に係る機器制御機能について説明する。
本実施形態に係る画像処理装置100は、機内温度に変化を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を推測する。画像処理装置100は、推測された機内温度に基づく制御ルールに従って、機内温度を調整するために動作させる駆動部品の制御方法を決定する。画像処理装置100は、決定された制御方法に従って、駆動部品を動作させる。本実施形態に係る画像処理装置100は、このような機器制御機能を有している。
従来の機器制御では、機内温度に影響を与えるジョブ処理時間以外の条件を考慮し、機内温度を調整するための駆動部品の動作時間を変化させるものではなかった。そのため、従来の機器制御では、機内温度調整時における消費電力の削減効果が低いと考えられる。
画像処理装置100の機内温度は、ジョブ処理時間以外にも、ジョブ処理の実行条件や機器周辺環境の変化などに影響を受ける。例えば、要求されたジョブの中には、画像処理装置100が備える発熱部品を利用してジョブ処理を行うものもあり、発熱部品からの放熱で機内温度が昇温する場合がある。また、画像処理装置100の設置場所によっては、外気温で機内温度が昇温する場合がある。
そこで、本実施形態に係る機器制御機能では、機内温度に影響を与えるジョブ処理時間以外の条件も考慮し、機内温度を調整するための駆動部品の動作時間を変化させる仕組みとした。
これにより、本実施形態に係る機器制御機能は、機内温度調整時の消費電力を効果的に削減可能な環境を提供する。その結果、本実施形態に係る機器制御機能では、機内温度調整時における消費電力の軽減効果が向上する。
以下に、本実施形態に係る機器制御機能の構成とその動作について説明する。
図2は、本実施形態に係る機器制御機能の構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係る機器制御機能は、機内温度推測部11、制御方法決定部12、及び動作制御部13などを有している。
機内温度推測部11は、画像処理装置100の機内温度を推測する機能部である。機内温度推測部11は、ジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を推測する。機内温度推測部11は、機内温度を推測する条件(以下「推測条件」という)と、推測条件から推測される機内温度(以下「推測機内温度」という)が、対応付けられている制御ルールデータ91Dに基づき、機内温度を推測する。
制御方法決定部12は、推測された機内温度に基づき、機内温度を調整するための駆動部品150の制御方法を決定する機能部である。制御方法決定部12は、推測機内温度と、機内温度を調整するための駆動部品150(制御対象)の制御方法が、対応付けられている制御ルールデータ91Dに基づき、駆動部品150の制御方法を決定する。
ここで、上記制御ルールデータ91Dについて説明する。
図3,4は、本実施形態に係る制御ルールデータ91Dの例(その1,2)を示す図である。制御ルールデータ91Dは、推測条件、推測機内温度、制御対象、制御方法、及び制御方法を識別する識別子(以下「制御方法の識別子」という)などの情報項目を有し、各情報項目の項目値を対応付けて設定可能なデータ構成となっている。制御ルールデータ91Dは、主に、機内温度推測部11が参照する制御ルールデータ91Dと、制御方法決定部12が参照する制御ルールデータ91Dで構成される。
《制御ルールデータ91D
機内温度推測部11が参照する制御ルールデータ91Dは、推測条件、推測機内温度、及び制御識別(制御方法の識別子)などの情報項目を有し、各情報項目の項目値を対応付けて設定可能なデータ構成になっている。
図3に示す例には、推測条件と推測機内温度の対応関係が、次のように設定されている。推測条件がカラー印刷の場合には、モノクロ印刷時より+5[℃]高い推測機内温度が設定されている。また、推測条件が両面印刷の場合には、片面印刷時より+5[℃]高い推測機内温度が設定されている。また、推測条件が用紙サイズ(紙幅)の小サイズの場合には、普通サイズ時より+5[℃]高い推測機内温度が設定されている。
また、推測条件が紙種(紙厚)の厚紙の場合には、+30[℃]高くなる推測機内温度、普通紙の場合には、+20[℃]高くなる推測機内温度が設定されている。また、推測条件が線速の全速(速い線速:速い露光速度)の場合には、+10[℃]高くなる推測機内温度、半速(遅い線速:遅い露光速度)の場合には、+5[℃]高くなる推測機内温度が設定されている。また、推測条件が給紙先のバンク給紙(画像処理装置100にオプション装着された拡張トレイ)の場合には、本体給紙(画像処理装置100が標準で備える本体トレイ)・手差し使用時より+5[℃]高い推測機内温度が設定されている。
また、推測条件が30[℃]以上の外気温(高温)の場合には、50[℃]の推測機内温度が設定されている。また、推測条件が25[℃]以上30[℃]未満の外気温(中温)の場合には、45[℃]の推測機内温度が設定されている。また、推測条件が10[℃]以上25[℃]未満の外気温(低温)の場合には、30[℃]の推測機内温度が設定されている。
上記推測機内温度には、推測機内温度ごとに制御方法の識別子が対応付けて設定されている。なお、上記制御ルールデータ91Dに示される推測条件と推測機内温度の対応関係は、画像処理装置100の機種などに依存する。よって、推測条件と推測機内温度の対応関係は、適用する画像処理装置100の特性に応じて設定すればよい。
《制御ルールデータ91D
制御方法決定部12が参照する制御ルールデータ91Dは、制御対象、制御方法、及び制御識別などの情報項目を有し、各情報項目の項目値を対応付けて設定可能なデータ構成となっている。
図4に示す例には、制御対象と制御方法の対応関係が、次のように設定されている。制御対象がファンモータ(非図示)の場合には、識別子が割り当てられた5つの制御方法が設定されている。具体的には、識別子F1が割り当てられた、ジョブ処理中、ファン回転する制御方法が設定されている。また、識別子F2が割り当てられた、ジョブ処理終了後+20[sec]、ファン回転する制御方法が設定されている。
また、識別子F3が割り当てられた、ジョブ処理終了後+30[sec]、ファン回転する制御方法が設定されている。また、識別子F4が割り当てられた、ジョブ処理終了後+60[sec]、ファン回転する制御方法が設定されている。また、識別子F5が割り当てられた、ファン停止する制御方法が設定されている。
なお、上記制御ルールデータ91Dに示される制御対象と制御方法の対応関係は、画像処理装置100の機種などに依存する。よって、制御対象と制御方法の対応関係は、適用する画像処理装置100の特性に応じて設定すればよい。
このように、制御ルールデータ91Dは、機内温度推測部11が参照する制御ルールデータ91Dと、制御方法決定部12が参照する制御ルールデータ91Dが、制御方法の識別子で紐付けられている。
図2の説明に戻る。制御ルールデータ91Dは、画像処理装置100が備える記憶装置112の所定の記憶領域にあたる制御ルールデータ保持部91に記録され保持されている。よって、制御ルールデータ91Dは、次のような方法でデータの設定・更新ができる。例えば、制御ルールデータ91Dは、画像処理装置100が備える操作パネル120に表示された所定の設定画面(GUI:Graphical User Interface)を介して、各情報項目の項目値を設定・更新できる。なお、制御ルールデータ91Dの設定・更新方法は、画像処理装置100で行う方法に限らない。例えば、情報処理装置(非図示)で設定・更新された制御ルールデータ91Dを、記録媒体114aやデータ伝送路を介して、制御ルールデータ保持部91に記録し保持する方法であってもよい。
機内温度推測部11は、制御ルールデータ91Dに基づき、次のような手順で、画像処理装置100の機内温度を推測する。機内温度推測部11は、受け付けたジョブ処理要求の種別や温度センサなどのセンサ140からの入力情報などに基づき、画像処理装置100がジョブ処理要求を受け付けた際の推測条件を特定する。機内温度推測部11は、特定した推測条件に基づき、制御ルールデータ91Dを参照し、推測条件に対応する推測機内温度(該当推測条件項目に対応付けられた推測機内温度項目の項目値)を特定する。これにより、機内温度推測部11は、ジョブ処理時の機内温度を推測する。
このように、本実施形態に係る画像処理装置100では、上記機内温度推測部11を有することで、機内温度を計測する部品を備える必要がなく、コスト削減につながる。
また、機内温度推測部11は、複数の推測条件から推測機内温度を特定する。例えば、画像処理装置100が、カラー印刷要求を受け付けた際に、外気温が高温な場合などの場面である。このような場合、機内温度推測部11は、各推測条件による推測機内温度を特定し、特定した推測機内温度のうち、最も高い推測機内温度を、ジョブ処理時の推測機内温度として特定する。つまり、機内温度推測部11では、カラー印刷要求受付時に、外気温が高温な場合、外気温が高温時の推測機内温度が、カラー印刷時の推測機内温度より高いことから、外気温が高温時の推測機内温度が、カラー印刷要求受付時の推測機内温度として特定される。
制御方法決定部12は、機内温度が推測されると、制御ルールデータ91Dに基づき、次のような手順で、機内温度を調整するための駆動部品150の制御方法を決定する。制御方法決定部12は、推測された機内温度に基づき、制御ルールデータ91Dを参照し、推測機内温度に対応する制御対象と制御方法(該当推測機内温度項目に対応付けられた制御対象項目と制御方法項目の各項目値)を特定する。これにより、制御方法決定部12は、ジョブ処理時の機内温度を調整するための駆動部品150の制御方法を決定する。
なお、制御方法決定部12は、推測機内温度に対応する複数の制御方法を決定することもできる。制御方法決定部12では、制御ルールデータ91Dの推測機内温度項目に対応付けられている制御識別項目に、複数の項目値が設定されている場合、複数の制御方法が決定される。ただし、決定可能な複数の制御方法は、異なる駆動部品150に対する制御方法の組み合わせである。よって、制御方法決定部12は、同一制御対象に対する複数の制御方法の組み合わせの場合、エラーとする。
動作制御部13は、決定された制御方法に従って、機内温度を調整するための駆動部品150の動作を制御する。動作制御部13は、制御方法に従って、駆動信号をオン/オフすることで、制御対象の駆動部品150の動作を制御する。
以上のように、本実施形態に係る機器制御機能は、画像処理装置100において、機器制御プログラムが実行され、上記各機能部が連携動作することで実現される。
機器制御プログラムは、実行環境である画像処理装置100が備えるROMに予め組み込んで提供される。機器制御プログラムは、上記各機能部を含むモジュール構成となっており、CPU111がROMからプログラムを読み出し実行することで、RAM上に各機能部が生成される。なお、機器制御プログラムの提供方法は、この限りでない。例えば、機器制御プログラムを、インターネットなどに接続された機器に格納し、ネットワーク経由でダウンロードする方法であってもよい。また、画像処理装置100が読み取り可能な記録媒体114aに、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルを記録し提供する方法であってもよい。
以下に、機器制御プログラム実行時の処理(各機能部の連携動作)について、フローチャートを用いて説明する。
《機器制御時の処理》
図5は、本実施形態に係る機器制御時の処理手順例を示すフローチャートである。図5に示すように、画像処理装置100は、ジョブ処理要求を受け付けると(ステップS101)、機内温度を調整するために、次のような処理を行う。
機内温度推測部11は、ジョブ処理時の機内温度を推測する(ステップS102)。機内温度推測部11は、ジョブ処理要求受付時の推測条件を特定する。機内温度推測部11は、制御ルールデータ保持部91にアクセスし、特定した推測条件に基づき、制御ルールデータ91Dを参照し、推測条件に対応する推測機内温度を特定する。これにより、機内温度推測部11は、機内温度に変化を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、ジョブ処理時の機内温度を推測する。
次に、制御方法決定部12は、推測された機内温度を調整するための駆動部品150の制御方法を決定する(ステップS103)。制御方法決定部12は、制御ルールデータ保持部91にアクセスし、推測された機内温度に基づき、制御ルールデータ91Dを参照し、推測機内温度に対応する制御対象と制御方法を特定する。これにより、制御方法決定部12は、所定の制御ルールに従って、ジョブ処理時の機内温度を調整するために動作させる駆動部品150の制御方法を決定する。
最後に、動作制御部13は、決定された制御方法に従って、機内温度を調整するための駆動部品150の動作を制御する(ステップS104)。動作制御部13は、制御方法に従って、駆動信号をオン/オフすることで、制御対象の駆動部品150の動作を制御する。
以下に、具体的な推測条件に基づく上記処理の詳細について説明する。
《カラー/モノクロ印刷時の処理》
図6は、本実施形態に係るカラー/モノクロ印刷時の処理手順例を示すフローチャートである。図6には、主に、推測条件がカラー/モノクロ印刷の場合の上記ステップS102〜S104の詳細な処理例が示されている。また、図7は、本実施形態に係るカラー/モノクロ印刷時のファン駆動の制御タイミング例を示す図である。図7(a)には、カラー印刷時の動作制御部13によるファンモータの制御例が示されている。一方、図7(b)には、モノクロ印刷時の動作制御部13によるファンモータの制御例が示されている。
図6に示すように、機内温度推測部11は、要求されたジョブ処理がカラー印刷又はモノクロ印刷かを判定する(ステップS201)。機内温度推測部11は、受け付けた印刷要求の種別に基づき、要求された印刷がカラー印刷又はモノクロ印刷かを判定する。
機内温度推測部11は、要求された印刷がカラー印刷の場合(ステップS201:YES)、特定した推測条件「カラー印刷」に基づき、制御ルールデータ91Dを参照する(ステップS202)。
その結果、機内温度推測部11は、カラー印刷時の機内温度をモノクロ印刷時より+5[℃]高いと推測する(ステップS203)。このとき機内温度推測部11は、特定した推測条件に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測条件「カラー印刷」に対応する推測機内温度「モノクロ印刷時より+5[℃]」を特定する。このようにして機内温度推測部11は、カラー印刷時の機内温度を推測する。
次に、制御方法決定部12は、推測された機内温度を調整するための制御対象と制御方法を決定する(ステップS204)。このとき制御方法決定部12は、推測された機内温度に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測機内温度「モノクロ印刷時より+5[℃]」に対応する制御方法の識別子「F2」を特定する。制御方法決定部12は、特定した制御方法の識別子に基づき、図4に示す制御ルールデータ91Dを参照し、制御対象「ファンモータ」と制御方法「ジョブ処理終了後+20[sec]、ファン回転」を特定する。このようにして制御方法決定部12は、カラー印刷時の機内温度を調整するためのファンモータの制御方法を決定する。
その後、制御方法決定部12は、決定した制御対象のファンモータの動作制御値を、ファン回転延長の設定に変更する(ステップS205)。このとき制御方法決定部12は、ファンモータの動作制御値を、カラー印刷中及びカラー印刷終了後の20[sec]の間、ファンモータが動作するように設定値を変更する。
その結果、動作制御部13は、変更後の動作制御値に従って、ファン回転を制御する(ステップS206)。このとき動作制御部13は、図7(a)に示すように、カラー印刷中の間、ファン駆動信号をオンにしてファンモータを動作させ、ファン回転させる。また、動作制御部13は、カラー印刷終了後も、20[sec]の間、ファン駆動信号をオンにしてファンモータを動作させ、ファン回転を延長させる。その後、動作制御部13は、カラー印刷終了後から20[sec]経過時に、ファン駆動信号をオフにしてファンモータを停止させ、ファン回転を終了させる。
一方、機内温度推測部11は、要求された印刷がモノクロ印刷の場合(ステップS201:NO)、特定した推測条件「モノクロ印刷」に基づき、制御ルールデータ91Dを参照する(ステップS207)。
その結果、機内温度推測部11は、モノクロ印刷時の機内温度をカラー印刷時より低いと推測する(ステップS208)。このとき機内温度推測部11は、特定した推測条件に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測条件「モノクロ印刷」に対応する推測機内温度「カラー印刷時より低い」を特定する。このようにして機内温度推測部11は、モノクロ印刷時の機内温度を推測する。
次に、制御方法決定部12は、推測された機内温度を調整するための制御対象と制御方法を決定する(ステップS209)。このとき制御方法決定部12は、推測された機内温度に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測機内温度「カラー印刷時より低い」に対応する制御方法の識別子「F1」を特定する。制御方法決定部12は、特定した制御方法の識別子に基づき、図4に示す制御ルールデータ91Dを参照し、制御対象「ファンモータ」と制御方法「ジョブ処理中、ファン回転」を特定する。このようにして制御方法決定部12は、モノクロ印刷時の機内温度を調整するためのファンモータの制御方法を決定する。
その後、制御方法決定部12は、決定した制御対象のファンモータの動作制御値を、印刷中のみファン回転する設定に変更する(ステップS210)。このとき制御方法決定部12は、ファンモータの動作制御値を、モノクロ印刷中のみ、ファンモータが動作するように設定値を変更する。
その結果、動作制御部13は、変更後の動作制御値に従って、ファン回転を制御する(ステップS206)。このとき動作制御部13は、図7(b)に示すように、モノクロ印刷中、ファン駆動信号をオンにしてファンモータを動作させ、ファン回転させる。その後、動作制御部13は、モノクロ印刷終了時に、ファン駆動信号をオフにしてファンモータを停止させ、ファン回転を終了させる。
このように、本実施形態に係る機器制御機能では、推測機内温度が高い場合、駆動部品150の動作制御値を、ジョブ処理終了後も延長して動作させる設定値に変更する。また、本実施形態に係る機器制御機能では、推測機内温度が低い場合、駆動部品150の動作制御値を、ジョブ処理終了時に停止させる設定値に変更する。
これによって、本実施形態に係る機器制御機能では、カラー印刷時より推測機内温度が低いモノクロ印刷時では、ファンモータの動作時間が、カラー印刷時に比べて20[sec]短縮される。つまり、本実施形態に係る機器制御機能では、機内温度に影響を与える印刷処理時間以外の条件(カラー/モノクロ印刷)も考慮し、機内温度を調整するためのファンモータの動作時間を変化させる。その結果、本実施形態に係る機器制御機能は、カラー/モノクロ印刷に関わらず、駆動部品150の動作制御を一律に行っていた従来の機器制御機能に比べて、機内温度調整時の消費電力が軽減される。
《外気温変化時の処理》
図8は、本実施形態に係る外気温変化時の処理手順例を示すフローチャートである。図8には、主に、推測条件が外気温の場合の上記ステップS102〜S104の詳細な処理例が示されている。
図8に示すように、機内温度推測部11は、ジョブ処理要求受付時の外気温が高温か否かを判定する(ステップS301)。機内温度推測部11は、温度センサなどのセンサ140からの入力情報に基づき、外気温が高温か否かを判定する。
機内温度推測部11は、ジョブ処理要求受付時の外気温が高温の場合(ステップS301:YES)、特定した推測条件「高温」に基づき、制御ルールデータ91Dを参照する(ステップS302)。
その結果、機内温度推測部11は、外気温が高温時の機内温度を50[℃]と推測する(ステップS303)。このとき機内温度推測部11は、特定した推測条件に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測条件「高温」に対応する推測機内温度「50[℃]」を特定する。このようにして機内温度推測部11は、外気温が高温時の機内温度を推測する。
次に、制御方法決定部12は、推測された機内温度を調整するための制御対象と制御方法を決定する(ステップS304)。このとき制御方法決定部12は、推測された機内温度に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測機内温度「50[℃]」に対応する制御方法の識別子「F4」を特定する。制御方法決定部12は、特定した制御方法の識別子に基づき、図4に示す制御ルールデータ91Dを参照し、制御対象「ファンモータ」と制御方法「ジョブ処理終了後+60[sec]、ファン回転」を特定する。このようにして制御方法決定部12は、外気温が高温時の機内温度を調整するためのファンモータの制御方法を決定する。
その後、制御方法決定部12は、決定した制御対象のファンモータの動作制御値を、ファン回転延長の設定に変更する(ステップS305)。このとき制御方法決定部12は、ファンモータの動作制御値を、ジョブ処理中及びジョブ処理終了後の60[sec]の間、ファンモータが動作するように設定値を変更する。
その結果、動作制御部13は、変更後の動作制御値に従って、ファン回転を制御する(ステップS306)。このとき動作制御部13は、ジョブ処理中の間、ファン駆動信号をオンにしてファンモータを動作させ、ファン回転させる。また、動作制御部13は、ジョブ処理終了後も、60[sec]の間、ファン駆動信号をオンにしてファンモータを動作させ、ファン回転を延長させる。その後、動作制御部13は、ジョブ処理終了後から60[sec]経過時に、ファン駆動信号をオフにしてファンモータを停止させ、ファン回転を終了させる。
一方、機内温度推測部11は、ジョブ処理要求受付時の外気温が高温でない場合(ステップS301:NO)、外気温が中温か否かを判定する(ステップS307)。
機内温度推測部11は、ジョブ処理要求受付時の外気温が中温の場合(ステップS307:YES)、特定した推測条件「中温」に基づき、制御ルールデータ91Dを参照する(ステップS308)。
その結果、機内温度推測部11は、外気温が中温時の機内温度を45[℃]と推測する(ステップS309)。このとき機内温度推測部11は、特定した推測条件に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測条件「中温」に対応する推測機内温度「45[℃]」を特定する。このようにして機内温度推測部11は、外気温が中温時の機内温度を推測する。
次に、制御方法決定部12は、推測された機内温度を調整するための制御対象と制御方法を決定する(ステップS310)。このとき制御方法決定部12は、推測された機内温度に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測機内温度「45[℃]」に対応する制御方法の識別子「F3」を特定する。制御方法決定部12は、特定した制御方法の識別子に基づき、図4に示す制御ルールデータ91Dを参照し、制御対象「ファンモータ」と制御方法「ジョブ処理終了後+30[sec]、ファン回転」を特定する。このようにして制御方法決定部12は、外気温が中温時の機内温度を調整するためのファンモータの制御方法を決定する。
その後、制御方法決定部12は、決定した制御対象のファンモータの動作制御値を、ファン回転延長の設定に変更する(ステップS311)。このとき制御方法決定部12は、ファンモータの動作制御値を、ジョブ処理中及びジョブ処理終了後の30[sec]の間、ファンモータが動作するように設定値を変更する。
その結果、動作制御部13は、変更後の動作制御値に従って、ファン回転を制御する(ステップS306)。このとき動作制御部13は、ジョブ処理中の間、ファン駆動信号をオンにしてファンモータを動作させ、ファン回転させる。また、動作制御部13は、ジョブ処理終了後も、30[sec]の間、ファン駆動信号をオンにしてファンモータを動作させ、ファン回転を延長させる。その後、動作制御部13は、ジョブ処理終了後から30[sec]経過時に、ファン駆動信号をオフにしてファンモータを停止させ、ファン回転を終了させる。
一方、機内温度推測部11は、ジョブ処理要求受付時の外気温が中温でない場合(ステップS307:NO)、外気温が低温であると判定する。機内温度推測部11は、特定した推測条件「低温」に基づき、制御ルールデータ91Dを参照する(ステップS312)。
その結果、機内温度推測部11は、外気温が低温時の機内温度を30[℃]と推測する(ステップS313)。このとき機内温度推測部11は、特定した推測条件に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測条件「低温」に対応する推測機内温度「30[℃]」を特定する。このようにして機内温度推測部11は、外気温が低温時の機内温度を推測する。
次に、制御方法決定部12は、推測された機内温度を調整するための制御対象と制御方法を決定する(ステップS314)。このとき制御方法決定部12は、推測された機内温度に基づき、図3に示す制御ルールデータ91Dを参照し、推測機内温度「30[℃]」に対応する制御方法の識別子「F1」を特定する。制御方法決定部12は、特定した制御方法の識別子に基づき、図4に示す制御ルールデータ91Dを参照し、制御対象「ファンモータ」と制御方法「ジョブ処理中、ファン回転」を特定する。このようにして制御方法決定部12は、外気温が低温時の機内温度を調整するためのファンモータの制御方法を決定する。
その後、制御方法決定部12は、決定した制御対象のファンモータの動作制御値を、ジョブ処理中のみファン回転の設定に変更する(ステップS315)。このとき制御方法決定部12は、ファンモータの動作制御値を、ジョブ処理中のみ、ファンモータが動作するように設定値を変更する。
その結果、動作制御部13は、変更後の動作制御値に従って、ファン回転を制御する(ステップS306)。このとき動作制御部13は、ジョブ処理中、ファン駆動信号をオンにしてファンモータを動作させ、ファン回転させる。その後、動作制御部13は、ジョブ処理終了時に、ファン駆動信号をオフにしてファンモータを停止させ、ファン回転を終了させる。
このように、本実施形態に係る機器制御機能は、機内温度に影響を与えるジョブ処理時間以外の条件(外気温の変化)も考慮し、機内温度を調整するための駆動部品150の動作時間を変化させることで、機内温度調整時における消費電力の軽減効果を向上させる。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100によれば、機内温度推測部11が、機内温度に変化を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を推測する。次に、制御方法決定部12が、推測された機内温度に基づく制御ルールに従って、機内温度を調整するために動作させる駆動部品150の制御方法を決定する。その結果、動作制御部13が、決定された制御方法に従って、駆動部品150を動作させる。
これによって、本実施形態に係る画像処理装置100は、機内温度調整時の消費電力を効果的に削減可能な環境を提供する。その結果、本実施形態に係る画像処理装置100では、機内温度に影響を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を調整するための駆動部品150を、従来よりも細かい単位で制御でき、動作時間を短縮することができる。これにより、本実施形態に係る画像処理装置100では、機内温度調整時における消費電力の軽減効果を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、機内温度推測部11が、温度センサなどのセンサ140からの入力情報に基づき、外気温を判定する処理例を示したが、この限りでない。例えば、画像処理装置100は、ネットワークを介して、外部ネットワーク(インターネット)上に公開されている観測値などの環境情報を取得する。これにより、機内温度推測部11では、取得した環境情報に基づき、外気温を判定してもよい。つまり、画像処理装置100は、外気温を計測するセンサ140を備えていなくてもよい。
また、上記実施形態では、制御ルールデータ保持部91を有する機能構成例について説明を行ったが、この限りでない。例えば、画像処理装置100は、ネットワークを介して、制御ルールデータ91Dが記録され保持されている外部記憶装置(非図示)に接続される。これにより、機内温度推測部11と制御方法決定部12は、外部記憶装置にアクセスし、制御ルールデータ91Dを参照するようにしてもよい。
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
11 機内温度推測部
12 制御方法決定部
13 動作制御部
91 制御ルールデータ保持部
91D 制御ルールデータ
100 画像処理装置
特開2004−163628号公報

Claims (8)

  1. 機内温度に変化を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を推測する機内温度推測手段と、
    推測された機内温度に基づき、前記機内温度を調整するために動作させる駆動部品の制御方法を決定する制御方法決定手段と、
    決定された制御方法に従って、前記駆動部品を動作させる動作制御手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御方法決定手段は、
    推測された機内温度と、前記機内温度を調整するための駆動部品の制御方法が、対応付けて設定されているデータに基づき、前記駆動部品の制御方法を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御方法決定手段は、
    前記駆動部品の制御方法を決定した場合に、
    前記駆動部品の動作制御値を、ジョブ処理終了後に延長して動作させる設定値に変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御方法決定手段は、
    前記駆動部品の制御方法を決定した場合に、
    前記駆動部品の動作制御値を、ジョブ処理終了時に停止させる設定値に変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記動作制御手段は、
    変更後の動作制御値に基づき、駆動信号をオン/オフし、前記駆動部品の動作を制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  6. 前記機内温度推測手段は、
    前記機内温度を推測する推測条件と、前記推測条件から推測される機内温度が、対応付けて設定されているデータに基づき、前記機内温度を推測することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 機内温度に変化を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を推測する機内温度推測手順と、
    推測された機内温度に基づき、前記機内温度を調整するために動作させる駆動部品の制御方法を決定する制御方法決定手順と、
    決定された制御方法に従って、前記駆動部品を動作させる動作制御手順と、を有することを特徴とする機器制御方法。
  8. コンピュータを、
    機内温度に変化を与えるジョブ処理時間以外の条件に基づき、機内温度を推測する機内温度推測手段と、
    推測された機内温度に基づき、前記機内温度を調整するために動作させる駆動部品の制御方法を決定する制御方法決定手段と、
    決定された制御方法に従って、前記駆動部品を動作させる動作制御手段として機能させる機器制御プログラム。
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