JP2014107976A - 被覆電線の止水処理方法および被覆電線の止水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】被覆電線の被覆材の内側に止水材を的確に浸透させ、所望の止水状態を確保する。
【解決手段】被覆電線の止水処理方法は、導体11と該導体11の外周面11Aを被覆する電気絶縁性の被覆材12とを備える被覆電線13に対して、被覆電線13の延在方向において導体11が露出する被覆材12の端部12aを跨ぐように、導体11の外周面11A上に周方向の全域に亘る凹部21を形成する。そして、凹部21に流動性の止水材14を供給して、被覆材12の内側に止水材14を浸透させる。凹部21が形成された導体11は、導体11の延在方向に被覆部11aから露出部11bに向かうことに伴い、導体11と被覆材12との間の隙間が増大傾向に変化する縮径部21aを備える。
【選択図】図2
【解決手段】被覆電線の止水処理方法は、導体11と該導体11の外周面11Aを被覆する電気絶縁性の被覆材12とを備える被覆電線13に対して、被覆電線13の延在方向において導体11が露出する被覆材12の端部12aを跨ぐように、導体11の外周面11A上に周方向の全域に亘る凹部21を形成する。そして、凹部21に流動性の止水材14を供給して、被覆材12の内側に止水材14を浸透させる。凹部21が形成された導体11は、導体11の延在方向に被覆部11aから露出部11bに向かうことに伴い、導体11と被覆材12との間の隙間が増大傾向に変化する縮径部21aを備える。
【選択図】図2
Description
この発明は、被覆電線の止水処理方法および被覆電線の止水構造に関する。
従来、例えば、撚線導体を絶縁被覆によって被覆してなる被覆電線において、絶縁被覆を切断して形成したスリットから撚線導体を露出させ、撚線導体の露出部の撚りを弛めてから止水用樹脂を撚線導体に浸透させる止水方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記従来技術に係る止水方法によれば、例えば被覆電線内の撚線導体と絶縁被覆との間などの隙間が狭い箇所に的確に止水用樹脂を浸透させることは困難であり、所望の止水状態を確保することはできないという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、被覆電線の被覆材の内側に止水材を的確に浸透させ、所望の止水状態を確保することが可能な被覆電線の止水処理方法および被覆電線の止水構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1の発明に係る被覆電線の止水処理方法は、導体(例えば、実施の形態での導体11)と該導体の外周面(例えば、実施の形態での外周面11A)を被覆する電気絶縁性の被覆材(例えば、実施の形態での被覆材12)とを備える被覆電線(例えば、実施の形態での被覆電線13)の止水処理方法であって、前記被覆電線の延在方向において前記導体が露出する前記被覆材の端部(例えば、実施の形態での端部12a)を跨ぐように、前記導体の外周面上に周方向の全域に亘る凹部(例えば、実施の形態での凹部21)を形成する工程(例えば、実施の形態でのステップS01)と、前記凹部に流動性の止水材(例えば、実施の形態での止水材14)を供給して、前記被覆材の内側に前記止水材を浸透させる工程(例えば、実施の形態でのステップS05)と、を含む。
本発明の第2の発明に係る被覆電線の止水構造は、第1の発明に係る被覆電線の止水処理方法により形成された被覆電線の止水構造であって、前記凹部が形成された前記導体は、前記導体の延在方向に被覆部(例えば、実施の形態での被覆部11a)から露出部(例えば、実施の形態での露出部11b)に向かうことに伴い、前記導体と前記被覆材との間の隙間が増大傾向に変化する縮径部(例えば、実施の形態での縮径部21a)を備える。
本発明の第3の発明に係る被覆電線の止水構造は、前記導体の前記被覆部の外周面を被覆する前記被覆材を圧着固定する被覆材圧着部(例えば、実施の形態での被覆材圧着部43)と、前記導体の前記露出部を圧着固定する導電性の導体圧着部(例えば、実施の形態での導体圧着部44)と、を備える接続端子(例えば、実施の形態での接続端子40)が前記被覆電線に装着され、前記凹部は、前記被覆材圧着部と前記導体圧着部との間において前記被覆電線の延在方向に前記被覆材の端部を跨ぐように配置されている。
本発明の第1の発明に係る被覆電線の止水処理方法によれば、被覆電線の延在方向で被覆材の端部を跨ぐように導体に凹部を形成することによって、被覆材の端部において導体と被覆材との間の隙間を増大させることができる。この増大した隙間に止水材を供給することによって被覆材の内側(例えば、導体と被覆材との間など)に止水材を浸透させ易くすることができる。これにより、所望の止水状態を容易に確保することができる。
本発明の第2の発明に係る被覆電線の止水構造によれば、導体の延在方向において、外周面が被覆材によって被覆されている被覆部から、被覆材から離間あるいは被覆材の端部から突出している露出部に向かい、縮径部では導体と被覆材との間の隙間が増大傾向に変化する。
これによって、縮径部に供給された止水材は、縮径部と被覆部との境界部に流動し易くなり、この境界部から導体の被覆部と被覆材との間に浸透し易くなる。
これによって、縮径部に供給された止水材は、縮径部と被覆部との境界部に流動し易くなり、この境界部から導体の被覆部と被覆材との間に浸透し易くなる。
さらに、縮径部は、導体の延在方向に被覆部から露出部に向かうことに伴って先細りとなる形状を有し、この形状の外周面に直交する方向は、導体の中心部(特に、被覆部の中心部)に向かう方向となる。これによって、縮径部に供給された止水材は、縮径部の外周面において被覆部の中心部に向かう方向に圧力を作用させるようにして、被覆部の中心部に浸透し易くなる。
本発明の第3の発明に係る被覆電線の止水構造によれば、例えば端末部に接続端子が装着された被覆電線に対して、接続端子の被覆材圧着部と導体圧着部との間に配置された被覆材の端部を跨ぐように凹部が形成されている。
これによって、被覆材圧着部と導体圧着部との間において所望の止水状態を容易に確保することができる。
これによって、被覆材圧着部と導体圧着部との間において所望の止水状態を容易に確保することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る被覆電線の止水構造および被覆電線の止水処理方法について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による被覆電線の止水構造10は、例えば図1および図2に示すように、導体11と該導体11の外周面を被覆する電気絶縁性の被覆材12とを備える被覆電線13において、例えば、被覆材12の端部12aで露出する導体11および導体11と被覆材12との間を止水材14によって止水してなるものである。
導体11は、例えば、複数の素線などからなり、所定長さに亘って被覆材12が剥がされたことによって被覆材12の端部12aにおいて露出している。
導体11は、外周面11A上の所定位置に周方向の全域に亘る円環状の凹部21を有し、この凹部21は、被覆電線13の延在方向において導体11が露出する被覆材12の端部12aを跨ぐように配置されている。
これに伴い、被覆材12の端部12aにおいて、導体11は、例えば、導体11の外周面11Aが被覆材12によって被覆されている被覆部11aと、被覆材12から離間あるいは突出している露出部11bと、を備えている。
これに伴い、被覆材12の端部12aにおいて、導体11は、例えば、導体11の外周面11Aが被覆材12によって被覆されている被覆部11aと、被覆材12から離間あるいは突出している露出部11bと、を備えている。
凹部21は、例えば、導体11の延在方向の基端側に形成された縮径部21aと、導体11の延在方向の先端側に形成された拡径部21bと、を備えている。
縮径部21aは、例えば、導体11の延在方向に被覆部11aから露出部11bに向かうことに伴い、導体11と被覆材12との間の隙間が増大傾向に変化するように形成され、被覆材12の内周面12Aと鋭角に交差する基端側内壁面21Aを有している。
拡径部21bは、例えば、導体11の露出部11bの延在方向に基端側から先端側に向かうことに伴い、導体11の太さが増大傾向に変化するように形成され、導体11の外周面11Aに対して鈍角に屈曲する先端側内壁面21Bを有している。
縮径部21aは、例えば、導体11の延在方向に被覆部11aから露出部11bに向かうことに伴い、導体11と被覆材12との間の隙間が増大傾向に変化するように形成され、被覆材12の内周面12Aと鋭角に交差する基端側内壁面21Aを有している。
拡径部21bは、例えば、導体11の露出部11bの延在方向に基端側から先端側に向かうことに伴い、導体11の太さが増大傾向に変化するように形成され、導体11の外周面11Aに対して鈍角に屈曲する先端側内壁面21Bを有している。
止水材14は、少なくとも、導体11の凹部21に供給されるときにおいて流動性を有する樹脂などであって、供給後においては硬化可能な、例えば紫外線硬化型や熱硬化型や自然硬化型などの硬化性の樹脂などであってもよい。
止水材14は、例えば、凹部21に供給されることによって、導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)および導体11と被覆材12との間を止水状態に封止している。
止水材14は、例えば、凹部21に供給されることによって、導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)および導体11と被覆材12との間を止水状態に封止している。
なお、凹部21の縮径部21aは、上述したように、被覆材12の内周面12Aと鋭角に交差する基端側内壁面21Aを有していることから、凹部21に供給された流動性の止水材14は、例えば被覆材12の内周面12Aと基端側内壁面21Aとが直交する場合に比べて、縮径部21aと被覆部11aとの境界部(つまり、被覆材12の内周面12Aと基端側内壁面21Aとの交線を含む部位)31に向かう方向Aに流動し易くなっている。
これにより、縮径部21aの止水材14は、縮径部21aと被覆部11aとの境界部31から導体11の被覆部11aと被覆材12との間に浸透し易くなっている。
これにより、縮径部21aの止水材14は、縮径部21aと被覆部11aとの境界部31から導体11の被覆部11aと被覆材12との間に浸透し易くなっている。
また、縮径部21aは、導体11の延在方向に被覆部11aから露出部11bに向かうことに伴って先細りとなる形状を有しており、基端側内壁面21Aに直交する方向は、導体11の被覆部11aの中心部(特に、径方向中心部)に向かう方向となる。
これにより、縮径部21aの止水材14は、基端側内壁面21A上において導体11の被覆部11aの中心部に向かう方向Bに圧力を作用させており、この方向Bに沿って導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透し易くなっている。
これにより、縮径部21aの止水材14は、基端側内壁面21A上において導体11の被覆部11aの中心部に向かう方向Bに圧力を作用させており、この方向Bに沿って導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透し易くなっている。
また、拡径部21bの先端側内壁面21Bは、導体11の外周面11Aに対して鈍角に屈曲していることから、先端側内壁面21Bに直交する方向は、導体11の先端側の中心部(特に、径方向中心部)に向かう方向となる。
これにより、拡径部21bの止水材14は、先端側内壁面21B上において導体11の先端側の中心部に向かう方向Cに圧力を作用させており、この方向Cに沿って導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透し易くなっている。
これにより、拡径部21bの止水材14は、先端側内壁面21B上において導体11の先端側の中心部に向かう方向Cに圧力を作用させており、この方向Cに沿って導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透し易くなっている。
ここで、例えば、導体11の内部に、先端側が相対的に高く、かつ基端側が相対的に低い差圧が生じていると、先端側内壁面21Bから導体11の内部に浸透した止水材14には、さらに、導体11の内部の差圧によって導体11の径方向中心部を先端側から基端側へと向かう力が作用する。
これにより、先端側内壁面21Bから導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透した止水材14は、さらに、導体11の径方向中心部を先端側から基端側に向かう方向Dに沿って浸透し易くなっている。
これにより、先端側内壁面21Bから導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透した止水材14は、さらに、導体11の径方向中心部を先端側から基端側に向かう方向Dに沿って浸透し易くなっている。
本実施の形態による被覆電線の止水構造10は上記構成を備えており、次に、この被覆電線の止水構造10の製造方法、つまり被覆電線の止水処理方法について説明する。
先ず、ステップS01においては、例えば図3(A)に示すように、被覆電線13の延在方向の所定位置において所定長さに亘って被覆材12を剥がして被覆材12の端部12aから外部に向かい突出させるように導体11を露出させる。
次に、ステップS02においては、例えば図3(B)に示すように、被覆材12を弾性変形させることによって端部12aを後退させる。
次に、ステップS03においては、例えば図3(C)に示すように、適宜のかしめ工具(図示略)などによって、被覆材12の端部12aから露出した導体11の外周面11A上の所定位置に圧縮力を作用させ、導体11の外周面11A上の全周に亘る円環状の凹溝からなる縮径部21aを形成する。
次に、ステップS03においては、例えば図3(C)に示すように、適宜のかしめ工具(図示略)などによって、被覆材12の端部12aから露出した導体11の外周面11A上の所定位置に圧縮力を作用させ、導体11の外周面11A上の全周に亘る円環状の凹溝からなる縮径部21aを形成する。
次に、ステップS04においては、例えば図3(D)に示すように、縮径部21aが被覆電線13の延在方向において被覆材12の端部12aを跨ぐように、被覆材12の弾性変形を解除する。
次に、ステップS05においては、例えば図3(E)に示すように、凹部21に流動性の止水材14を供給する。
これにより、止水材14は、縮径部21aと被覆部11aとの境界部31に向かう方向Aに流動し、この境界部31から導体11の被覆部11aと被覆材12との間に浸透する。
また、止水材14は、縮径部21aの基端側内壁面21A上から導体11の被覆部11aの中心部に向かう方向Bに導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透する。
また、止水材14は、拡径部21bの先端側内壁面21B上から導体11の先端側の中心部に向かう方向Cに導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透する。
これらによって、止水材14は、導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)および導体11と被覆材12との間を止水状態に封止する。
これにより、止水材14は、縮径部21aと被覆部11aとの境界部31に向かう方向Aに流動し、この境界部31から導体11の被覆部11aと被覆材12との間に浸透する。
また、止水材14は、縮径部21aの基端側内壁面21A上から導体11の被覆部11aの中心部に向かう方向Bに導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透する。
また、止水材14は、拡径部21bの先端側内壁面21B上から導体11の先端側の中心部に向かう方向Cに導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透する。
これらによって、止水材14は、導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)および導体11と被覆材12との間を止水状態に封止する。
上述したように、本実施の形態による被覆電線の止水構造10および被覆電線の止水処理方法によれば、導体11に凹部21を形成することによって、被覆電線13の延在方向で被覆材12の端部12aを跨ぐように配置された凹部21と被覆材12との間の隙間を増大させることができる。
さらに、導体11の延在方向において被覆部11aから露出部11bに向かい、導体11と被覆材12との間の隙間が増大傾向に変化する縮径部21aを備えることによって、凹部21に供給された止水材14は、縮径部21aと被覆部11aとの境界部31に流動し易くなり、この境界部31から導体11の被覆部11aと被覆材12との間に浸透し易くなる。
さらに、導体11の延在方向において被覆部11aから露出部11bに向かい、導体11と被覆材12との間の隙間が増大傾向に変化する縮径部21aを備えることによって、凹部21に供給された止水材14は、縮径部21aと被覆部11aとの境界部31に流動し易くなり、この境界部31から導体11の被覆部11aと被覆材12との間に浸透し易くなる。
また、縮径部21aの止水材14は、基端側内壁面21A上において導体11の被覆部11aの中心部に向かう方向Bに圧力を作用させており、この方向Bに沿って導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透し易くなっている。
これらにより、凹部21に供給された止水材14は、導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)および導体11と被覆材12との間を的確に止水状態に封止している。
これらにより、凹部21に供給された止水材14は、導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)および導体11と被覆材12との間を的確に止水状態に封止している。
なお、上述した実施の形態において、凹部21の基端側内壁面21Aおよび先端側内壁面21Bは、例えば、平面状であってもよいし、あるいは曲面状であってもよいし、あるいは平面および曲面が組み合わされたものなどであってもよい。
なお、上述した実施の形態においては、導体11に凹部21を形成する際に、被覆材12の端部12aを後退させることによって露出した導体11の外周面11A上の所定位置に圧縮力を作用させるとしたが、これに限定されず、例えば被覆材12の端部12aを後退させる工程を省略し、被覆材12の外周面上の所定位置に圧縮力を作用させることで導体11の外周面11A上の所定位置に圧縮力を作用させてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、止水材14を導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透させる際に、被覆電線13の被覆材12の内部の先端側と基端側との間に先端側よりも基端側の方が相対的に低圧となるような差圧を生じさせる工程を含んでいてもよい。
この場合、例えば、導体11の内部に、先端側が相対的に高く、かつ基端側が相対的に低い差圧が生じていると、先端側内壁面21Bから導体11の内部に浸透した止水材14には、さらに、導体11の内部の差圧によって導体11の径方向中心部を先端側から基端側へと向かう力が作用する。
これにより、先端側内壁面21Bから導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透した止水材14は、さらに、導体11の径方向中心部を先端側から基端側に向かう方向Dに沿って浸透し易くなっている。
これにより、先端側内壁面21Bから導体11の内部(つまり、導体11を構成する複数の素線間)に浸透した止水材14は、さらに、導体11の径方向中心部を先端側から基端側に向かう方向Dに沿って浸透し易くなっている。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図4に示す第1変形例のように、被覆電線13の延在方向の所定位置に設けられた1つの凹部21は、この延在方向で所定間隔をおいて離間配置された2つの被覆材12の端部12aを跨ぐように配置されてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図5に示す第2変形例のように、被覆電線13の延在方向の所定位置において所定長さに亘って被覆材12が剥がされたことによって形成された2つの被覆材12の端部12aのそれぞれに対して凹部21を設け、各凹部21が各端部12aを跨ぐように配置されてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図6に示す第3変形例のように、凹部21は、接続端子40が装着される被覆電線13の端末部13aに設けられてもよい。
この第3変形例において、接続端子40は、例えば銅、黄銅(真鍮)などの良導電性の金属によって形成された端子金具であって、細長板状のベース板部41と、ベース板部41から延出する板状片である接続部42および被覆材圧着部43および導体圧着部44と、を備えて構成されている。
この第3変形例において、接続端子40は、例えば銅、黄銅(真鍮)などの良導電性の金属によって形成された端子金具であって、細長板状のベース板部41と、ベース板部41から延出する板状片である接続部42および被覆材圧着部43および導体圧着部44と、を備えて構成されている。
ベース板部41は、例えば、被覆電線13の延在方向を長手方向に一致させるようにして表面上に載置された被覆電線13を支持する。
接続部42は、例えば、ベース板部41の長手方向一端から延設され、ボルトなどによって接続対象物(図示略)に固定可能となるようにして、板厚を貫通して形成されたボルト装着孔(図示略)を備えている。
接続部42は、例えば、ベース板部41の長手方向一端から延設され、ボルトなどによって接続対象物(図示略)に固定可能となるようにして、板厚を貫通して形成されたボルト装着孔(図示略)を備えている。
被覆材圧着部43は、例えば、ベース板部41の長手方向他端部においてベース板部41の幅方向(つまり短手方向)両端から突出する突片状の1対の被覆材保持片部43a,4aを備えている。
1対の被覆材保持片部43a,43aは、例えば、ベース板部41の長手方向に沿って配置された被覆電線13の被覆材12を、ベース板部41の幅方向の両側から抱え込むように曲げ変形して、被覆電線13をベース板部41に押さえ込んで圧着固定する。
1対の被覆材保持片部43a,43aは、例えば、ベース板部41の長手方向に沿って配置された被覆電線13の被覆材12を、ベース板部41の幅方向の両側から抱え込むように曲げ変形して、被覆電線13をベース板部41に押さえ込んで圧着固定する。
導体圧着部44は、例えば、ベース板部41の長手方向で被覆材圧着部43よりも一端側の位置においてベース板部41の幅方向両端から突出する突片状の1対の導体保持片部44a,44aを備えている。
1対の導体保持片部44a,44aは、例えば、ベース板部41の長手方向に沿って配置された被覆電線13において被覆材12の端部12aから突出する導体11を、ベース板部41の幅方向の両側から抱え込むように曲げ変形して、導体11をベース板部41に押さえ込んで圧着固定する。
1対の導体保持片部44a,44aは、例えば、ベース板部41の長手方向に沿って配置された被覆電線13において被覆材12の端部12aから突出する導体11を、ベース板部41の幅方向の両側から抱え込むように曲げ変形して、導体11をベース板部41に押さえ込んで圧着固定する。
そして、導体11の凹部21は、被覆電線13の延在方向で被覆材圧着部43と導体圧着部44との間に配置され、被覆材圧着部43と導体圧着部44との間に配置された被覆材12の端部12aを被覆材12の延在方向で跨いでいる。
11…導体、11a…被覆部、11b…露出部、11A…外周面、12…被覆材、12a…端部、13…被覆電線、14…止水材、21…凹部、21a…縮径部、21b…拡径部、40…接続端子、43…被覆材圧着部、44…導体圧着部
Claims (3)
- 導体と該導体の外周面を被覆する電気絶縁性の被覆材とを備える被覆電線の止水処理方法であって、
前記被覆電線の延在方向において前記導体が露出する前記被覆材の端部を跨ぐように、前記導体の外周面上に周方向の全域に亘る凹部を形成する工程と、
前記凹部に流動性の止水材を供給して、前記被覆材の内側に前記止水材を浸透させる工程と、
を含むことを特徴とすることを特徴とする被覆電線の止水処理方法。 - 請求項1に記載の被覆電線の止水処理方法により形成された被覆電線の止水構造であって、
前記凹部が形成された前記導体は、前記導体の延在方向に被覆部から露出部に向かうことに伴い、前記導体と前記被覆材との間の隙間が増大傾向に変化する縮径部を備えることを特徴とする被覆電線の止水構造。 - 前記導体の前記被覆部の外周面を被覆する前記被覆材を圧着固定する被覆材圧着部と、
前記導体の前記露出部を圧着固定する導電性の導体圧着部と、を備える接続端子が前記被覆電線に装着され、
前記凹部は、前記被覆材圧着部と前記導体圧着部との間において前記被覆電線の延在方向に前記被覆材の端部を跨ぐように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の被覆電線の止水構造。
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