JP2014107743A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014107743A
JP2014107743A JP2012259987A JP2012259987A JP2014107743A JP 2014107743 A JP2014107743 A JP 2014107743A JP 2012259987 A JP2012259987 A JP 2012259987A JP 2012259987 A JP2012259987 A JP 2012259987A JP 2014107743 A JP2014107743 A JP 2014107743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
center line
driving force
document
rotation center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012259987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5935669B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Magai
寛之 眞貝
Takayuki Akimatsu
孝幸 秋松
Yasuo Yamazaki
康生 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2012259987A priority Critical patent/JP5935669B2/ja
Priority to US14/040,057 priority patent/US9019578B2/en
Priority to CN201310460472.0A priority patent/CN103856676B/zh
Publication of JP2014107743A publication Critical patent/JP2014107743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5935669B2 publication Critical patent/JP5935669B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/10Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using flat picture-bearing surfaces
    • H04N1/1013Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using flat picture-bearing surfaces with sub-scanning by translatory movement of at least a part of the main-scanning components
    • H04N1/1039Movement of the main scanning components
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/12Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using the sheet-feed movement or the medium-advance or the drum-rotation movement as the slow scanning component, e.g. arrangements for the main-scanning
    • H04N1/121Feeding arrangements

Abstract

【課題】 画像読取装置の搬送機構(ADF)に駆動力を新規な構成で伝達する。
【解決手段】 駆動源で発生した駆動力を選択的に移動機構側又は搬送機構11側に伝達する駆動力伝達機構と、搬送機構側に駆動力が伝達されるときに、駆動力伝達機構から駆動力を得て回転する第1歯車41と、第1歯車41と噛み合って回転し、駆動力を搬送機構11側に伝達する歯車であって、その回転中心線L1がヒンジ機構5Aの揺動中心線L2と一致する第2歯車42とを備える。これにより、第1歯車41と第2歯車42とを噛み合わせた状態で原稿カバー5を揺動させることができる。つまり、原稿カバー5の位置によらず、常に、駆動力が伝達可能な状態となる。したがって、新規な構成にて駆動力を伝達することができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像読取装置、及び当該画像読取装置を備える画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の画像読取装置は、搬送原稿読取機能を実行するための原稿搬送機構、及び載置原稿読取機能を実行するための撮像部往復機構を1つ駆動源にて駆動している。
そして、駆動源及び撮像部往復機構は原稿台に設けられている。原稿搬送機構は原稿カバーに設けられている。なお、原稿カバーは、ヒンジ機構を介して原稿台に対して揺動可能に連結されている。
また、特許文献1に記載の画像読取装置では、原稿台から原稿カバーへの駆動力の伝達は、原稿台に設けられた出力部、及び原稿カバーに設けられた入力部を有する継手部を介して行われる。
そして、出力部は、撮像部の移動方向一端側のうちヒンジ機構から載置面側にずれた部位に設けられている。なお、載置面とは、載置原稿読取機能にて読み取りを行う際に原稿を載置すべき領域をいう。
このため、出力部と入力部とは、原稿カバーの揺動に連動して互いに離接変位する。つまり、載置面が原稿カバーにより覆われた状態では、出力部と入力部とが繋がって駆動力が伝達可能な状態となる。一方、原稿カバーが載置面から離間した状態では、出力部と入力部とが分断されて駆動力が伝達不可能な状態となる。
米国特許第7948663号明細書
本発明は、上記点に鑑み、特許文献1と異なる構成にて駆動力を伝達することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、搬送される原稿を読み取る搬送原稿読取機能、及び原稿台(3)の載置面(3A)に載置される原稿を読み取る載置原稿読取機能を兼ね備えた画像読取装置であって、載置面(3A)の下方側を移動する撮像部(7)と、撮像部(7)を移動させる移動機構(9)と、載置面(3A)を覆う位置と載置面(3A)から離間した位置との間で変位する原稿カバー(5)と、原稿カバー(5)を原稿台(3)に揺動可能に連結するヒンジ機構(5A)と、原稿カバー(5)に設けられ、搬送原稿読取機能の作動時に原稿を搬送する搬送機構(11)と、駆動源(31)で発生した駆動力を選択的に移動機構(9)側又は搬送機構(11)側に伝達する駆動力伝達機構(13)と、移動機構(9)側又は搬送機構(11)側に駆動力が伝達されるときに、駆動力伝達機構(13)から駆動力を得て回転する第1歯車(41)と、第1歯車(41)と噛み合って回転し、駆動力を移動機構(9)側又は搬送機構(11)側に伝達する歯車であって、その回転中心線(L1)がヒンジ機構(5A)の揺動中心線(L2)と一致する第2歯車(42)とを備えることを特徴とする。
これにより、本発明では、第1歯車(41)と第2歯車(42)とを噛み合わせた状態で原稿カバー(5)を揺動させることができる。つまり、本発明では、原稿カバー(5)の位置によらず、常に、駆動力が伝達可能な状態となる。したがって、特許文献1と異なる構成にて駆動力を伝達することができる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る画像読取装置1において、原稿カバー5が閉じた状態を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置1において、原稿カバー5が開いた状態を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る原稿カバー5が取り外された状態を示す原稿台3の上面図である。 本発明の実施形態に係る搬送機構11(オートドキュメントフィーダ)の模式図である。 本発明の実施形態に係る駆動力伝達機構13の構造及び作動を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動力伝達機構13の構造及び作動を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動力伝達機構13の構造及び作動を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動力伝達機構13の構造及び作動を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動力伝達機構13の構造及び作動を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動力伝達機構13の歯面形状を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動力伝達機構13の歯面形状を示す図である。 本発明の実施形態に係る搬送機構11の歯車列等示す図である。 駆動力伝達機構13から搬送機構11に至る駆動力の伝達機構を示す図である。 駆動力伝達機構13から搬送機構11に至る駆動力の伝達機構を示す図である。 駆動力伝達機構13から搬送機構11に至る駆動力の伝達機構を示す図である。 (a)は継手部45等を示す正面図であり、(b)は図16のA−A断面図であり、(c)は図16のB−B断面図であり、(d)は図16のC−C断面図である。 本発明の実施形態に係る駆動源31の制御系を示すブロック図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置及び画像読取装置を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものであり、本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
1.画像形成装置の概要
本実施形態に係る画像形成装置100は、図1に示すように、画像読取装置1と画像形成部50とが一体化されている。すなわち、画像形成部50は筐体53内に収納されている。筐体53の上部にはジョイントカバー53Aが設けられている。ジョイントカバー53Aは、画像読取装置1と画像形成部50側とを空間53Bを隔てて接続する。
画像形成部50はシートに画像を形成する。そして、画像形成部50にて画像形成が終了したシートは、空間53Bに排出された後、筐体53の上面に設けられた排出トレイ55に載置される。なお、本実施形態に係る画像形成部50は、現像剤をシートに転写して画像をシートに形成する電子写真方式である。
2.画像読取装置の概要
画像読取装置1は、搬送原稿読取機能、及び載置原稿読取機能を兼ね備えている。搬送原稿読取機能は、搬送される原稿を読み取る機能である。載置原稿読取機能は、図2に示す原稿台3の載置面3Aに載置される原稿を読み取る機能である。
原稿台3には、ガラスやアクリル等の透明なプラテン3Bにて閉塞された第1読取窓が設けられている。そして、プラテン3Bにより載置面3Aが構成されている。原稿台3の上面側には、複数のヒンジ機構5A、5Bを介して原稿カバー5が組み付けられている。
各ヒンジ機構5A、5Bは、規制部5Cにより原稿台3に固定されている。つまり、各規制部5Cは、ヒンジ機構5A、5Bの揺動中心線L2が原稿台3に対して変位することを規制するものである。なお、本実施形態に係る規制部5Cは、ねじ等の機械的締結手段である。
そして、原稿カバー5は、図1に示す原稿台3を覆う位置と、図2に示す原稿台3から離間した位置との間で揺動変位できる。なお、載置原稿読取機能を用いて原稿読取を行う場合には、利用者が手動操作にて原稿カバー5を上方側に開いて載置面3Aに原稿を載置する必要がある。
載置面3Aの下方側には、当該載置面3Aに沿って移動する撮像部7が設けられている。撮像部7は、原稿に照射されて反射した光を受光し、その受光した光に基づいて電気信号を発する。そして、画像読取装置1は、撮像部7を介して原稿に記載された文字等の画像を電気信号に変換して画像を読み取っていく。
因みに、本実施形態では、撮像部7として、CIS(Contact Image Sensor)を用いている。このCIS(撮像部7)の長手方向は、載置面3Aの直下において、その移動方向と直交する方向に延びている。
また、撮像部7は、図3に示すように、載置面3Aの長手方向に移動可能として原稿台3に組み付けられている。移動機構9は、第1ポジションと第2ポジションとの間で撮像部7を移動させる。
第1ポジションは、撮像部7の移動方向一端側に設定されたポジションである。第2ポジションは、当該移動方向他端側に設定されたポジションである。因みに、本実施形態における「載置面3Aの長手方向」は、画像読取装置1の左右方向と一致する。
移動機構9は、第1歯付プーリ9B、第2歯付プーリ9C及び歯付ベルト9A等を有している。第1歯付プーリ9B及び第2歯付プーリ9Cは、原稿台3に回転可能に固定されている。歯付ベルト9Aは、第1歯付プーリ9Bと第2歯付プーリ9Cとの間に掛け渡されている。そして、歯付ベルト9Aは、第1歯付プーリ9Bから駆動力を得て回転する。
また、撮像部7は、歯付ベルト9Aに連結されている。このため、撮像部7は、歯付ベルト9Aの回転方向に応じて移動する。第1歯付プーリ9Bは、撮像部7の移動方向一端側に配設されている。第2歯付プーリ9Cは、撮像部7の移動方向他端側に配設されている。
そして、搬送原稿読取機能の作動時には、撮像部7は、第2読取窓3Cの直下に停止配置された状態で第2読取窓3Cを通して画像を読み取る。一方、載置原稿読取機能作動時には、撮像部7は、載置面3Aの直下で移動しながら画像を読み込んでいく。
なお、第2読取窓3Cも、第1読取窓、つまり載置面3Aと同様に、ガラス等の透明なプラテンで閉塞されている。載置面3Aと第2読取窓3Cとは、梁状の区画部材3Dにて区画されている。
また、載置面3Aと第2読取窓3Cとの境界部であって撮像部7と面する部位には、図5に示すように、調整基準3Eが設けられている。調整基準3Eは、読取時の色彩及び濃淡の基準、及び撮像部7の基準位置を再調整するためものである。
すなわち、調整基準3Eには、撮像部7の延び方向(本実施形態では、前後方向)に延びる白地部3F、及び当該白地部3Fの延び方向両端側に設けられた黒地部3G等が設けられている。そして、後述する制御部30は、白地部3Fを読み取ったときの読み取りデータを色彩及び濃淡の基準として読み取りを実行する。
さらに、制御部30は、白地部3Fと黒地部3Gとの境界位置を基準として、撮像部7を待機させる待機位置(ホームポジションともいう。)を決定して、移動機構9、つまり後述する駆動源31の回転を制御する。
なお、待機位置は第1ポジションより第2ポジション側に設定されている。調整基準3Eは待機位置より第2ポジション側に設定されている。つまり、第1ポジション、待機位置、調整基準3E及び第2ポジションは、撮像部7の移動方向において、当該移動方向一端側から第1ポジション、待機位置、調整基準3E、第2ポジションの順に並んでいる。
また、原稿カバー5には、図4に示すように、搬送機構11が設けられている。この搬送機構11は、搬送原稿読取機能の作動時に、第2読取窓3Cに原稿を搬送するオートドキュメントフィーダの一例である。
つまり、搬送機構11は、原稿トレイ11Aに積層載置された1枚又は複数枚の原稿を1枚ずつ順次、第2読取窓3Cに搬送するとともに、読み取りが完了した原稿を順次、排出トレイ11Bに排出する。
なお、搬送機構11は、吸引ローラ11C、分離ローラ11D、分離パッド11E及び搬送ローラ11F等を有して構成されている。吸引ローラ11Cは、原稿トレイ11Aに載置されている原稿を分離ローラ11D側に送り出す。
分離ローラ11Dは、2枚以上の原稿が重なった状態で送られてきたときに、分離パッド11Eと協働して重なったシートを1枚ずつに分離して搬送ローラ11Fに送り出す。搬送ローラ11Fは、第2読取窓3C側に搬送する。
3.駆動力伝達機構
3.1 駆動力伝達機構の構成
本実施形態では、1つの駆動源31にて移動機構9及び搬送機構11を駆動している。つまり、駆動力伝達機構13は、電動モータ等の駆動源31で発生した駆動力を選択的に移動機構9又は搬送機構11に伝達している。なお、駆動源31及び駆動力伝達機構13は、原稿台3内のうち載置面3Aより下側に配置されている。
本実施形態に係る駆動力伝達機構13は、図6に示すように、太陽歯車15、遊星歯車17及び噛合部19等を有する遊星歯車機構により構成されている。太陽歯車15は、原稿台3に対して変位することなく回転する。
そして、太陽歯車15は、駆動源31から駆動力を得て回転し、かつ、その回転方向は、駆動源31の回転方向に連動して正転又は逆転する。なお、駆動源31は、太陽歯車15を挟んで載置面3A側の空間と反対側の空間、つまり、本実施形態では、太陽歯車15より下方側の空間に配設されている。
遊星歯車17は、太陽歯車15と噛み合って回転するとともに、太陽歯車15の回転中心を公転中心として、その回転中心O1が、図6に示す第3ポジションと図9に示す第4ポジションとの間で公転できる。なお、以下、遊星歯車17が回転中心O1を中心して回転することを自転という。
太陽歯車15が回転すると、遊星歯車17には、遊星歯車17を自転させる力(以下、自転力という。)、及び遊星歯車17を公転させる力(以下、公転力という。)が作用する。このため、太陽歯車15が正転しているときには、第4ポジション側から第3ポジション側に向かう向き(図6において右周りの向き)の公転力が遊星歯車17に作用する。
一方、太陽歯車15が逆転しているときには、第3ポジション側から第4ポジション側に向かう向き(図6において左周りの向き)の公転力が遊星歯車17に作用する。そして、公転力が大きくなると、遊星歯車17は公転力の向きに公転する。一方、公転力が小さいときには、公転することなく自転する。
なお、以下、太陽歯車15が正転しているときに、遊星歯車17が自転する向きを遊星歯車17の正転の向きという。同様に、太陽歯車15が逆転しているときに、遊星歯車17が自転する向きを遊星歯車17の逆転の向きという。
アーム17Aは、遊星歯車17を自転及び公転可能に支持する。そして、アーム17Aの延び方向一端側は、太陽歯車15と同軸上に回転可能に支持されている。アーム17Aの延び方向他端側には、遊星歯車17が回転可能に組み付けられている。
また、原稿台3には、アーム17Aの回転を規制する第2ストッパ部3H及び第3ストッパ部3Jが設けられている。一方、アーム17Aには、第2ストッパ部3Hに接触する第2被接触部17B、及び第3ストッパ部3Jに接触する第3被接触部17Cが設けられている。
そして、第2ストッパ部3Hは、図6に示すように、第3ポジション時に第2被接触部17Bに接触してアーム17Aが紙面右回りに回転することを規制する。一方、第3ストッパ部3Jは、図9に示すように、第4ポジション時に第3被接触部17Cに接触してアーム17Aが紙面左回りに回転することを規制する。
また、第1ばね17Dは、太陽歯車15が逆転しているときに遊星歯車17が第1出力歯車21から離間することを規制する。つまり、第1ばね17Dは、少なくとも第3ポジション時に遊星歯車17が第4ポジション側に公転することを規制する力(以下、第1規制力という。)を遊星歯車17に作用させる。
なお、本実施形態に係る第1ばね17Dは引張コイルばねである。そして、第1ばね17Dの伸張方向一端側は、アーム17Aのうち揺動中心を挟んで遊星歯車17と反対側に連結され、かつ、その伸張方向他端側は原稿台3に連結されている。
このため、第1ばね17Dは、第4ポジション時には遊星歯車17が第3ポジション側に公転することを規制する力(以下、第2規制力という。)をアーム17Aに作用させる。
ところで、遊星歯車17が第4ポジションにあるときには、後述するように、搬送機構11に駆動力を伝達しているときであって、太陽歯車15が逆転しているときである。
そして、太陽歯車15が逆転しているときには、遊星歯車17を第3ポジション側から第4ポジション側に公転させる力が遊星歯車17に作用する。このため、本実施形態では、少なくとも搬送機構11に駆動力を伝達している間、つまり、第2出力歯車23と噛み合って太陽歯車15が逆転している間は、仮に第2規制力が無くても、遊星歯車17は第4ポジションに止まり続ける。
そこで、本実施形態では、第3ポジション時に第1ばね17Dが遊星歯車17に作用させる公転を規制するトルクを、第4ポジション時に第1ばね17Dが遊星歯車17に作用させる公転を規制するトルクより大きくしている。
具体的には、第3ポジション時における第1ばね17Dの変形量が、第4ポジション時における第1ばね17Dの変形量より大きくなるように、伸張方向一端、及び伸張方向他端の位置を設定している。
噛合部19は、第3ポジションと第4ポジションとの間を遊星歯車17が公転するときに遊星歯車17の歯と噛み合う部位である。そして、本実施形態に係る噛合部19は、内歯歯車により構成されている。そこで、以下、噛合部19を内歯歯車19ともいう。
内歯歯車19は、図6に示すように、太陽歯車15側に突出した複数の突起部19Aを有し、かつ、それら突起部19Aが遊星歯車17の公転経路Loに沿って設けられた歯車の一種である。
そして、内歯歯車19は、太陽歯車15に対して移動可能として原稿台3に組み付けられている。なお、本実施形態に係る内歯歯車19は、太陽歯車15を中心とした遊星歯車17の公転経路Loに沿った方向に変位可能である。そして、内歯歯車19が移動したときに、内歯歯車19を移動前の位置に戻す第2ばね19Bが設けられている。
また、駆動力伝達機構13は、遊星歯車17と噛み合う第1出力歯車21及び第2出力歯車23を有している。第2出力歯車23は、図3に示すように、載置面3Aと平行な方向のうち撮像部7の移動方向と直交する方向(本実施形態では、前後方向)において、第1出力歯車21よりヒンジ機構5A側に配設されている。
つまり、第1出力歯車21は、太陽歯車15を挟んで第2出力歯車23と反対側に配設されている。そして、太陽歯車15、遊星歯車17、第1出力歯車21及び第2出力歯車23の回転軸方向は、載置面3Aと直交している。
また、第1出力歯車21は、図6に示すように、遊星歯車17が第3ポジションにあるときに遊星歯車17と噛み合う。このため、第3ポジション時には、太陽歯車15→遊星歯車17→第1出力歯車21の順に駆動力が伝達される。そして、第1出力歯車21により第1歯付プーリ9Bが駆動されて移動機構9が稼働する。
なお、移動機構9は、太陽歯車15が正転するときには撮像部7を第1ポジション側から第2ポジション側へ向けて移動させ、かつ、太陽歯車15が逆転するときには撮像部7を第2ポジション側から第1ポジション側へ向けて移動させる。つまり、撮像部7は、太陽歯車15の回転方向に応じて移動する。
第2出力歯車23は、図9に示すように、遊星歯車17が第4ポジションにあるときに遊星歯車17と噛み合う。このため、第4ポジション時には、太陽歯車15→遊星歯車17→第2出力歯車23の順に駆動力が伝達されて搬送機構11が稼働する。
また、図2に示すように、第1出力歯車21の回転抵抗を増大させる負荷発生部25が設けられている。負荷発生部25は、第1ポジションに撮像部7が位置したときに、第1ポジション以外の位置に撮像部7が位置する場合に比べて第1出力歯車21の回転抵抗を増大させる。
すなわち、本実施形態に係る負荷発生部25は、撮像部7に設けられた第1被接触部25A、及び原稿台3に設けられた第1ストッパ部25Bを有して構成されている。そして、第1被接触部25Aと第1ストッパ部25Bとは、図9に示すように、互いに接触する。
このため、太陽歯車15が逆転しているときに撮像部7が第1ポジションに位置して第1被接触部25Aと第1ストッパ部25Bとが接触すると、撮像部7の移動が規制されるため、第1出力歯車21の回転抵抗が増大する。
3.2 内歯歯車、遊星歯車、第1出力歯車及び第2出力歯車の歯面形状
相互に噛み合う歯車の歯形曲線は、通常、同一の歯形曲線を有する。このため、駆動力伝達機構13に用いられる歯車も、以下に説明する場合を除き、同一の歯形曲線を有する。
因みに、太陽歯車15の歯(突起部)は、全てインボリュート曲線による歯形曲線が採用されている。したがって、駆動力伝達機構13を構成する歯車の歯(突起部)のうち、特に説明がされていない歯(突起部)は、インボリュート曲線による歯形曲線が採用されている。
<内歯歯車の歯面形状>
内歯歯車19を構成する複数の突起部19Aのうち、少なくとも第1出力歯車21側に位置する第1突起部19Cの歯面には、図10に示すように、太陽歯車15の歯形曲線に比べて曲率半径が大きい曲面又は平面に構成された第1衝突面19Eが設けられている。
また、内歯歯車19を構成する複数の突起部19Aのうち、少なくとも第2出力歯車23側に位置する第2突起部19Dの歯面には、図11に示すように、太陽歯車15の歯形曲線に比べて曲率半径が大きい曲面又は平面に構成された第2衝突面19Fが設けられている。
なお、本実施形態では、第1突起部19Cと第2突起部19Dとは同一形状であり、第1突起部19C及び第2突起部19Dを除くその他の突起部19Aは、インボリュート曲線による歯形曲線を有している。つまり、その他の突起部19Aは、太陽歯車15と同一の理論で描かれた歯形曲線を有している。
<遊星歯車の歯面形状(図10参照)>
第4ポジション側から第3ポジション側に遊星歯車17が公転する場合、つまり遊星歯車17が逆転する場合において、遊星歯車17の歯面のうち自転方向後退側の歯面には、太陽歯車15の歯形曲線に比べて曲率半径が大きい曲面又は平面に構成された第3衝突面17Fが設けられている。
なお、「遊星歯車17の歯面のうち自転方向後退側の歯面」とは、図10においては、左側の歯面に相当する。また、第3衝突面17Fと反対側の面、つまり遊星歯車17の歯面のうち自転方向後退側の歯面は、太陽歯車15の歯面と同一形状である。
<第1出力歯車の歯面形状(図10参照)>
遊星歯車17を第4ポジション側から第3ポジション側に公転させる向きに太陽歯車15が回転した場合、つまり遊星歯車17及び第1出力歯車21が逆転する場合であって、第1出力歯車21の歯面のうち回転方向前進側には、太陽歯車15の歯形曲線に比べて曲率半径が大きい曲面又は平面に構成された第4衝突面21Aが設けられている。
なお、「第1出力歯車21の歯面のうち回転方向(逆転方向)前進側の歯面」とは、図10においては、右側の歯面に相当する。
<第2出力歯車の歯面形状(図11参照)>
第2出力歯車23の歯面のうち回転方向前進側には、太陽歯車15の歯形曲線に比べて曲率半径が大きい曲面又は平面に構成された第5衝突面23Aが設けられている。
なお、第4ポジション時、つまり第2出力歯車23に駆動力を伝達するときには、遊星歯車17は逆転する。したがって、「第2出力歯車23の回転方向」とは、遊星歯車17が逆転するときの回転方向を意味する。そして、「第2出力歯車23の歯面のうち回転方向前進側」とは、図11においては、右側の歯面に相当する。
また、本実施形態では、第1衝突面19E、第2衝突面19F、第3衝突面17F、第4衝突面21A及び第5衝突面23Aは全て、平面状に形成され、かつ、同一の形状である。
4.駆動力伝達機構から搬送機構への駆動力の伝達
駆動力伝達機構13により第2出力歯車23に伝達された駆動力は、図12に示すように、少なくとも第1歯車41及び第2歯車42を介して搬送機構11に伝達される。
すなわち、第1歯車41は、搬送機構11側に駆動力が伝達されるときに、第2出力歯車23を介して駆動力伝達機構13から駆動力を得て回転する。第2歯車42は、第1歯車41と噛み合って回転し、駆動力を搬送機構11側に伝達する。
そして、第2歯車42の回転中心線L1は、少なくともヒンジ機構5Aの揺動中心線L2と一致している。つまり、回転中心線L1の延長線と揺動中心線L2とは重なる。なお、本実施形態に係る一対のヒンジ機構5A、5Bは、図2に示すように、互いの揺動中心線が一致している。このため、第2歯車42の回転中心線L1は、いずれのヒンジ機構5A、5Bの揺動中心線とも一致する。
また、第1歯車41及び第2歯車42は、図12に示すように、共に円錐状のかさ歯車(ベベルギア)である。このため、第1歯車41に伝達されてきた駆動力の回転方向は、第2歯車42にて90度転向する。
すなわち、ヒンジ機構5Aの揺動中心線L2及び第2歯車42の回転中心線L1は、載置面3Aと平行となっている。第1歯車41の回転中心線L3は、載置面3Aと直交する方向に平行となっている。そして、本実施形態では、載置面3Aは略水平であるので、第1歯車41の回転中心線L3は、鉛直方向と平行となる。
つまり、鉛直方向を回転中心とする第1歯車41に伝達されてきた駆動力は、第2歯車42にて水平方向を回転中心とする駆動力に変換される。そして、第2歯車42に伝達された駆動力は、図13に示すように、第3歯車43にて回転中心線L1と直交する方向L4に変換される。
第3歯車43は、第2歯車42に伝達された駆動力を搬送機構11側に伝達するかさ歯車であって、その回転中心線L4が第2歯車42の回転中心線L1と直交した歯車である。なお、原稿カバー5が閉じた状態にあるとき、つまり図15に示す状態においては、第3歯車43の回転中心線L4は、載置面3Aと平行な方向、つまり搬送ローラ11Fの軸線方向と平行である。
因みに、本実施形態では、第3歯車43は、図13に示すように、第2歯車42と直接的に噛み合っておらず、間接的に第2歯車42と噛み合っている。具体的には、第2歯車42の裏面側には、回転中心線L1を回転中心線として第2歯車42と一体的に回転するかさ歯車42Aが設けられている。そして、第3歯車43は、かさ歯車42Aと噛み合うことにより、第2歯車42から駆動力を得る。
なお、第3歯車43にて回転方向が変換された駆動力は、図12に示すように、第2歯車42の回転中心線L1と平行な方向に並んだ複数の歯車11G〜11Jに伝達される。複数の歯車11G〜11Jは、搬送機構11を構成する各ローラ11C〜11Fに駆動力を伝達する歯車である。
また、複数の歯車11G〜11Jは、第3歯車43の回転中心線L4と平行な回転中心を有する歯車である。そして、第1歯車41は、第2歯車42の回転中心線L1と平行な方向において、複数の歯車11G〜11Jが配設された範囲Aに対応する部位に配置されている。
さらに、第1歯車41及び第2歯車42は、揺動中心線L2と平行な方向において、ヒンジ機構5Aより原稿台3の端部側、つまりヒンジ機構5Aに対して第2読取窓3C側の領域に配設されている。
また、少なくとも原稿カバー5が閉じた状態にあるときには、第3歯車43は、以下の部位に位置する。すなわち、載置面3Aと平行、かつ、回転中心線L1と直交する方向において、第3歯車43は、第2歯車42の回転中心線L1より載置面3A側、つまり、画像読取装置1において、回転中心線L1より前方側に配設されている。
また、ヒンジ機構5Aの揺動中心線L2及び第2歯車42の回転中心線L1は、載置面3Aに対して原稿カバー5側にずれた位置にある。つまり、本実施形態では、ヒンジ機構5Aの揺動中心線L2及び第2歯車42の回転中心線L1は、載置面3Aより上方側に位置している。
第1歯車41には、図14に示すように、継手部45を介して駆動力伝達機構13の出力部13Aから駆動力が伝達される。継手部45は、第1歯車41の回転中心線L3に対する出力部13Aの回転中心線L5のずれを吸収可能な自在継手継にて構成されている。なお、継手部45の詳細は後述する。
5.第1歯車及び第2歯車等の組付構造
第1歯車41は、図13に示すように、第1支持部47により回転可能に支持されている。第1支持部47は、少なくともスラスト軸受面47A、第1ラジアル軸受面47B及び第2ラジアル軸受面47Dを有している。
スラスト軸受面47Aは、第1歯車41の大径側に設けられた軸受面41Aと滑り接触(以下、摺接ともいう。)する。このため、スラスト軸受面47Aは、第1歯車41に作用する荷重のうち回転中心線L3と平行な方向の荷重を受けるとともに、当該方向に第1歯車41が移動することを規制する。
第1ラジアル軸受面47Bは、第1歯車41の裏面側に設けられた円周面41Bと摺接する。そして、第1ラジアル軸受面47Bは、回転中心線L3と直交する方向において円周面41Bを挟んで両側に設けられている。第2ラジアル軸受面47Dは、第1歯車41の歯面側に設けられた円周面41Eと摺接する。つまり、第2ラジアル軸受面47Dは、円周面41Eに沿う半円周状に形成された摺接面である。
このため、第1ラジアル軸受面47B及び第2ラジアル軸受面47Dは、第1歯車41に作用する荷重のうち回転中心線L3と直交する方向の荷重を受けるとともに、当該方向に第1歯車41が移動することを規制する。なお、本実施形態では、上記「回転中心線L3と直交する方向」は、回転中心線L1と平行な方向と一致する。
第2歯車42は、第2支持部49により支持されている。そして、本実施形態に係る第2支持部49は、第2歯車42の回転中心線L1と一致し、かつ、原稿カバー5に組み付けられた軸である。なお、第2支持部49は、第2歯車42を貫通する金属製の棒である。
また、第2支持部49は原稿カバー5に組み付けられている。なお、第2支持部49は、その軸線方向一端側に設けられた平面部49Aにより、原稿カバー5に対して不動な状態で原稿カバー5に組み付けられている。このため、第2歯車42は、第2支持部49の外周面に摺接しながら回転する。
一方、第1支持部47は、第2支持部49に組み付けられている。具体的には、図15に示すように、第1支持部47は、第2支持部49をなす軸に懸垂されて組み付けられている。つまり、第1支持部47の上部には、第2支持部49を上下方向から挟み込む挟持部47Cが設けられている。
そして、挟持部47C、スラスト軸受面47A及び第1ラジアル軸受面47Bは第1支持部47に一体化されている。このため、組立作業員は、第1歯車41が第1支持部47に支持された状態のままで第1支持部47を第2支持部49に対して着脱できる。
なお、挟持部47C、スラスト軸受面47A及び第1ラジアル軸受面47Bは第1支持部47と共にPOM等の樹脂にて一体形成されている。また、第3歯車43は、第3支持部(図示せず。)を介して原稿カバー5に組み付けられている。因みに、第3支持部は、第1支持部47と同様な2種類の軸受面を有する部材である。
6.継手部
本実施形態に係る継手部45は、図16(a)〜図16(d)に示されるように、等速継手方式の自在継手である。
すなわち、第1歯車41の裏面には、図16(a)に示すように、外周面に円周面41Bが設けられた円筒状の円筒部41Cが一体形成されている。円筒部41Cの内周には、図16(d)に示すように、第1歯車41の回転中心線L3と平行な方向に延びる少なくとも2本の溝部41Dが設けられている。
2本の溝部41Dは、図16(b)に示すように、互いに円周方向に、例えば180度ずれている。そして、筒部26C内には、継手部45の第1部位45Aが挿入されている。第1部位45Aの外周には、筒部26Cの内周側に突出して各溝部41Dに摺接可能に嵌り込んだ第1突起部45Bが設けられている。
第1部位45Aより第2出力歯車23側には、図16(d)に示すように、第1部位45Aと一体的に回転する円筒部45Cが設けられている。円筒部45Cの内周には、出力部13Aの回転中心線L5と平行な方向に延びる少なくとも2本の溝部45Dが設けられている。
2本の溝部45Dは、図16(c)に示すように、互いに円周方向に、例えば180度ずれている。そして、円筒部45C内には、継手部45の第2部位45Eが挿入されている。第2部位45Eの外周には、円筒部45Cの内周側に突出して各溝部45Dに摺接可能に嵌り込んだ第2突起部45Fが設けられている。
このため、第1突起部45Bは、溝部41Dの長手方向に変位しながら溝部41Dと係合する。同様に、第2突起部45Fは、溝部45Dの長手方向に変位しながら溝部45Dと係合する。したがって、継手部45は、第1歯車41の回転中心線L3に対する出力部13Aの回転中心線L5のずれを吸収しながら、出力部13Aから第1歯車41に駆動力を伝達する。
7.駆動源の制御(図17参照)
駆動源31は、駆動力伝達機構13、つまり太陽歯車15に駆動力を供給する。駆動源31の正転、逆転及び停止は、制御部30により制御される。なお、制御部30は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにて構成されている。
駆動源31の作動を制御するためのプログラムや必要な定数等は、ROM等の不揮発性記憶部に記憶されている。そして、CPUは、不揮発性記憶部からプログラムを読み込んで制御部30を機能させる。
原稿センサ33は、原稿トレイ11Aに原稿が載置されているか否かを示す信号を制御部30に向けて出力する。読取開始スイッチ35は、利用者により操作される操作部であって、利用者により操作されたときに開始信号を制御部30に向けて出力する。回転角検出部37は、駆動源31の回転角を検出し、その検出した回転角を制御部30に向けて出力する。
そして、制御部30は、原稿トレイ11Aに原稿が載置されている状態で読取開始スイッチ35が操作された場合には、搬送原稿読取機能にて読み取りを実行する。一方、原稿トレイ11Aに原稿が載置されていない状態で読取開始スイッチ35が操作された場合には、載置原稿読取機能にて読み取りを実行する。
8.駆動力伝達機構の作動
8.1 載置原稿読取機能の作動時(図6参照)
画像読取装置1の非稼働時には、撮像部7は待機位置にあり、遊星歯車17は第3ポジションに位置している。そして、読取開始スイッチ35が利用者により操作されて載置原稿読取機能による読み取りが開始されると、制御部30は、駆動源31を正転させて太陽歯車15を正転させる。
これにより、撮像部7は、待機位置から第2ポジション、つまり第1ポジション側から第2ポジション側へ向けて移動する。このとき、遊星歯車17には、第4ポジション側から第3ポジション側に向かう向きの公転力が作用する。しかし、第2ストッパ部3Hと第2被接触部17Bとが接触しているので、遊星歯車17は公転することなく、第3ポジションに止まって正転の向きに自転する。
そして、制御部30は、回転角検出部37の検出角度が予め設定された角度に到達したしたときに、駆動源31を逆転させて太陽歯車15を逆転させる。さらに、制御部30は、撮像部7が待機位置に到達したと判断した時に駆動源31を停止させる。これにより、撮像部7は、第2ポジション側から待機位置まで移動する。
太陽歯車15が逆転している場合においては、遊星歯車17には、第3ポジション側から第4ポジション側に向かう向きの公転力、つまり遊星歯車17を第1出力歯車21から離隔させる向きの公転力が作用する。しかし、第1ばね17Dにより当該公転力が相殺されるので、遊星歯車17は公転することなく、第3ポジションに止まって逆転の向きに自転する。
8.2 搬送原稿読取機能の作動時(図7〜図9参照)
画像読取装置1の非稼働時には、撮像部7は待機位置にあり、遊星歯車17は第3ポジションに位置している。そして、読取開始スイッチ35が利用者により操作されて搬送原稿読取機能による読取開始の指示がされると、制御部30は、駆動源31を逆転させて太陽歯車15を逆転させる。
これにより、撮像部7は、図7に示すように、待機位置から第1ポジション側に移動する。そして、撮像部7が第1ポジションに位置して第1ストッパ部25Bと第1被接触部25Aとが接触すると、撮像部7の移動が規制されて第1出力歯車21の回転抵抗が増大する。
このため、遊星歯車17の自転が妨げられて自転力が小さくなる。一方、遊星歯車17を第3ポジション側から第4ポジション側に公転させる向き公転力が増大する。そして、当該公転力が第1ばね17Dの第1規制力を上回ると、図8に示すように、遊星歯車17と内歯歯車19と噛み合って遊星歯車17が第4ポジション側に公転し始める。
遊星歯車17が公転して第3ストッパ部3Jと第3被接触部17Cとが接触すると、図9に示すように、遊星歯車17の公転が停止するとともに、遊星歯車17と第2出力歯車23とが噛み合う。このため、搬送機構11に駆動力が伝達され、原稿の搬送が開始される。
また、制御部30は、搬送原稿読取機能による読み取りが終了したと判断すると、駆動源31を正転させて太陽歯車15を正転させる。これにより、遊星歯車17には、第4ポジション側から第3ポジション側に向かう向きの公転力が作用する。
そして、当該公転力が第1ばね17Dの第2規制力を上回ると、図6に示すように、遊星歯車17は第3ポジション側に公転する。また、遊星歯車17が第3ポジションに位置すると、遊星歯車17と第1出力歯車21とが噛み合うので、撮像部7は、第1ポジションから基準位置側に移動する。そこで、制御部30は、撮像部7が基準位置に到達した時に駆動源31を停止させる。
9.本実施形態に係る画像読取装置の特徴
<駆動力伝達機構>
本実施形態では、上述したように、太陽歯車15、遊星歯車17及び噛合部19等を有する遊星歯車機構を備え、太陽歯車15の回転方向を切り替えることにより、駆動力の伝達を切り替えることができる。
ところで、遊星歯車17が第1出力歯車21及び第1出力歯車21から離間して公転しているときには、遊星歯車17の自転を妨げる負荷が小さくなり、自転力が公転力を上回って公転が停止するおそれがある。
しかし、本実施形態では、アーム17Aと遊星歯車17の側面とが摺接しているため、遊星歯車17が自転すると、当該自転を抑制する摩擦力が発生する。したがって、遊星歯車17が第1出力歯車21及び第1出力歯車21から離間して公転しているときに、遊星歯車17の公転が停止することはない。
ところで、遊星歯車17が第1出力歯車21と噛み合っているときであって、太陽歯車15が逆転しているときには、遊星歯車17に作用する公転力のトルクは、第1ばね17Dの第1規制力によるトルクと逆向きである。
このため、第1規制力が小さいと、遊星歯車17が公転して第1出力歯車21から離間するので、撮像部7を第2ポジション側から第1ポジション側に移動させることができない。一方、第1規制力が大きいと、遊星歯車17の自転力が大きくなり、歯付ベルト9Aと第1歯付プーリ9Bとの間で歯飛び現象が生じる可能性が高くなる。
そこで、本実施形態では、第3ポジション時に第1ばね17Dが遊星歯車17に作用させる公転を規制するトルクを、第1出力歯車21の回転抵抗トルクより大きく、かつ、歯付ベルト9Aと第1歯付プーリ9Bとの間で歯飛び現象が生じるときの第1出力歯車21の駆動トルクより小さくしている。
また、本実施形態に係る内歯歯車19は、太陽歯車15に対して移動可能であることを特徴としている。これにより、遊星歯車17が第1出力歯車21又は第2出力歯車23から離間して内歯歯車19と噛み合う際に、遊星歯車17と内歯歯車19とを滑らかに噛み合わせることができる。
すなわち、遊星歯車17が第1出力歯車21又は第2出力歯車23から離間したタイミングによっては、遊星歯車17の歯を構成する突起部と内歯歯車19を構成する突起部19Aとが衝突し、遊星歯車17と内歯歯車19とが噛み合わない可能性がある。
しかし、本実施形態では、遊星歯車17の歯を構成する突起部と内歯歯車19を構成する突起部19Aとが衝突したときには、内歯歯車19が移動するので、遊星歯車17と内歯歯車19とが滑らかに噛み合う。
さらに、本実施形態では、突起部19Aに第1衝突面19E及び第2衝突面19Fが設けられていることを特徴としている。
これにより、本実施形態では、遊星歯車17と内歯歯車19とが噛み合うときには、先ず、遊星歯車17の歯を構成する突起部と第1衝突面19E又は第2衝突面19Fとが衝突する。
このため、遊星歯車17の突起部が第1衝突面19E又は第2衝突面19Fに対して容易に滑るため、遊星歯車17の公転移動時に、遊星歯車17と内歯歯車19とを滑らかに噛み合わせることができる。
また、本実施形態では、遊星歯車17に第3衝突面17Fが設けられていることを特徴とする。これにより、遊星歯車17の突起部又は第1出力歯車21を構成する突起部が、他方の突起部に対して容易に滑る。したがって、遊星歯車17の公転移動時に、遊星歯車17と第1出力歯車21とを滑らかに噛み合わせることができる。
また、本実施形態では、第1出力歯車21に第4衝突面21Aが設けられていることを特徴とする。これにより、本実施形態では、遊星歯車17の突起部又は第1出力歯車21を構成する突起部が、他方の突起部に対して容易に滑る。したがって、遊星歯車17の公転移動時に、遊星歯車17と第1出力歯車21とを滑らかに噛み合わせることができる。
また、遊星歯車17と第1出力歯車21とが、衝突面が設けられていない歯面にて噛み合う場合(以下、この場合を正規噛合状態という。)には、遊星歯車17から第1出力歯車21に伝達される駆動力に発生する脈動が小さくなる。
したがって、本実施形態のごとく、画像の読み取りを行う際に、遊星歯車17と第1出力歯車21とが正規噛合状態となるように構成すれば、読取画像の品質が低下することを抑制できる。
また、本実施形態では、第2出力歯車23に第5衝突面23Aが設けられていることを特徴とする。これにより、本実施形態では、遊星歯車17の突起部又は第2出力歯車23を構成する突起部が、他方の突起部に対して容易に滑る。したがって、遊星歯車17の公転移動時に、遊星歯車17と第2出力歯車23とを滑らかに噛み合わせることができる。
<駆動力伝達機構から搬送機構への駆動力の伝達>
本実施形態では、第2歯車42の回転中心線L1とヒンジ機構5Aの揺動中心線L2とが一致していることを特徴としている。
これにより、第1歯車41と第2歯車42とを噛み合わせた状態で原稿カバー5を揺動させることができる。つまり、本実施形態では、原稿カバー5の位置によらず、常に、駆動力が伝達可能な状態となる。
すなわち、第2支持部49をなす軸は、揺動中心線L2と一致しているので、図13に示すように、原稿カバー5が揺動中心線L2を揺動中心として揺動しても第2歯車42は、第1歯車41と噛み合ったままである。
一方、第3歯車43は、原稿カバー5に組み付けられているので、原稿カバー5が揺動すると、回転中心線L4と回転中心線L1とが直交したまま、第3歯車43は、かさ歯車42Aと噛み合いながら回転中心線L1を揺動中心として揺動する。
因みに、二点鎖線は、原稿カバー5が開いたときの第3歯車43の位置を示している。実線は、原稿カバー5が閉じたときの第3歯車43の位置を示している。第1歯車41及び第2歯車42の位置は、原稿カバー5の位置によらず、不動である。
また、本実施形態では、第1歯車41及び第2歯車42は、円錐状のかさ歯車であることを特徴としている。これにより、本実施形態では、歯車機構部分が大型化することをなく、効率よく駆動力を伝達できる。
また、本実施形態では、ヒンジ機構5Aの揺動中心線L2及び第2歯車42の回転中心線L1は、載置面3Aと平行である。第1歯車41の回転中心線L3は、載置面3Aと直交する方向に平行である。さらに、第2歯車42に伝達された駆動力を搬送機構11側に伝達するかさ歯車であって、その回転中心線L4が第2歯車42の回転中心線L1と直交する第3歯車43を備えることを特徴としている。つまり、本実施形態では、少なくとも3種類のかさ歯車にて駆動力の向きを2回変更する構成である。
また、本実施形態では、駆動力伝達機構13の出力部13Aから第1歯車41に駆動力を伝達するとともに、第1歯車41の回転中心線L3に対する出力部13Aの回転中心線L5のずれを吸収可能な継手部45を備えることを特徴としている。これにより、原稿台3に対する原稿カバー5の位置がずれた場合であっても、そのずれを継手部45で吸収できる。
また、本実施形態では、第2支持部49は原稿台3に組み付けられ、かつ、第1支持部47は第2支持部49に組み付けられていることを特徴としている。これにより、第1歯車41及び第2歯車42は、同一部材を基準に組み付けられた構成となる。
したがって、第1歯車41に対する第2歯車42の相対位置精度を容易に高めることができる。延いては、第1歯車41と第2歯車42との噛み合いを良好な状態できるので、効率よく駆動力を伝達できる。
また、本実施形態では、第3歯車43は、少なくとも原稿カバー5を閉じた状態にあるときに、第2歯車42の回転中心線L1より載置面3A側に配設されていることを特徴としている。
ところで、仮に、第3歯車43が第2歯車42の回転中心線L1より載置面3Aと反対側に配設された場合には、当該第3歯車43に伝達された駆動力を、第2歯車42の回転中心線L1より載置面3A側に導く伝達機構が別途必要となる。しかし、実施形態では、当該伝達機構を必要としないので、画像読取装置1、つまり画像形成装置100の外形寸法のうち、特に、前後方向の大型化を抑制できる。
また、本実施形態では、ヒンジ機構5Aの揺動中心線L2が原稿台3に対して変位することを規制する規制部5Cを備えることを特徴としている。これにより、駆動力が搬送機構11に伝達されているときに、原稿カバー5が微振動等してしまうことを抑制できる。
したがって、第1歯車41と第2歯車42との噛み合いを良好な状態とすることができるので、効率よく駆動力を伝達できるとともに、画像の読み取り精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、継手部45は自在継手であることを特徴としている。これにより、ゴムチューブ等の弾性部材を利用した継手に比べて、効率良く駆動力を伝達できる。
また、本実施形態では、第1歯車41及び第2歯車42は、揺動中心線L2と平行な方向において、ヒンジ機構5Aより原稿台3の端部側に配設されていることを特徴としている。これにより、画像読取装置1、つまり画像形成装置100の大型化を抑制しつつ、駆動力を効率よく伝達できる。
すなわち、通常、原稿台3の端部側に、搬送原稿読取機能用の読取部が設けられている。このため、仮に、ヒンジ機構5Aが、揺動中心線L2と平行な方向において、第1歯車41及び第2歯車42より原稿台3の端部側に配設されていると、第2歯車42から原稿台3の端部側に駆動力を伝達する伝達機構が別途必要となる。
しかし、本実施形態は、上記の構成であるので、当該伝達機構を必要としない。したがって、画像読取装置1、つまり画像形成装置100の大型化を抑制しつつ、駆動力を効率よく伝達できる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る駆動力伝達機構13は、太陽歯車15、遊星歯車17及び噛合部19等を有する遊星歯車機構により構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ソレノイド等のアクチュエータにて駆動力の伝達経路を切り替える駆動力伝達機構であってもよい。
また、上述の実施形態では、第1衝突面19E、第2衝突面19F、第3衝突面17F、第4衝突面21A及び第5衝突面23Aは全て、平面状に形成され、かつ、同一の形状であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1〜第5衝突面19E〜23Aの全て又はいずれかを曲面としてもよい。
また、上述の実施形態では、第1〜第5衝突面19E〜23Aを設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1〜第5衝突面19E〜23Aのうち少なくとも1つを廃止してもよい。
また、上述の実施形態に係る突起部19Aは、第1突起部19Cと第2突起部19Dとを同一形状とし、その他の突起部19Aを太陽歯車15の歯面形状と同一としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、全ての突起部19Aを第1突起部19C又は第2突起部19Dと同一としてもよい。
また、上述の実施形態に係る第1突起部19Cは、対称形状となるように両側に第1衝突面19Eが設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1衝突面19Eは、第1突起部19Cの歯面のうち、少なくとも第1出力歯車21側(図10では、第1突起部19Cの左側)に設けられていれば十分である。
また、上述の本実施形態に係る第2突起部19Dは、対称形状となるように両側に第2突起部19Dが設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2衝突面19Fは、第2突起部19Dの歯面のうち、少なくとも第1出力歯車21側(図11では、第2突起部19Dの左側)に設けられていれば十分である。
また、上述の本実施形態に係る噛合部19は、複数の突起部19Aを有する内歯歯車19であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ゴムやスポンジ等の遊星歯車17の突起部が食い込んで噛み合う噛合部19、又は1つの突起部19Aのみからなる噛合部19であってもよい。
また、上述の本実施形態に係る負荷発生部は、第1ストッパ部25Bと第1被接触部25Aとを接触させる構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第1出力歯車21又は第1出力歯車21と連動して回転する他の歯車の回転を規制する構成としてもよい。
また、移動機構9及び搬送機構11は、上述の実施形態に示された構成に限定されるものではなく、その他の構成であってもよい。
また、上述の実施形形態では、アーム17Aに介して遊星歯車17が支持されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、公転経路Loに沿った円弧状の長穴に遊星歯車17の軸を摺動可能に挿入した構成としてもよい。
また、上述の実施形形態では、駆動源31を正転及び逆転させて太陽歯車15を正転及び逆転させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動源31から太陽歯車15への駆動力の伝達経路をソレノイド等を用いて切り替えることにより、駆動源31を一方向に回転させたまま、太陽歯車15を正転及び逆転させる構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、太陽歯車15、遊星歯車17、第1出力歯車21及び第2出力歯車23の回転軸方向が載置面3Aと直交していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれかの回転軸方向を載置面3Aと平行としてもよい。
また、上述の実施形態に係る噛合部19は、遊星歯車17の公転方向に沿って移動可能であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、噛合部19を太陽歯車15の半径方向に移動可能とした構成、又は噛合部19を移動不可とした構成であってもよい。
また、上述の実施形態では、第1出力歯車21は、太陽歯車15を挟んで第2出力歯車23と反対側に配設されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、撮像部7としてCISを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮像部7としてCCDを用いてもよい。
また、上述の実施形態では、第1歯車41〜第3歯車43は、かさ歯車であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ウォーム及びウォームホィールにて第1歯車41及び第2歯車42を構成してもよい。
また、上述の実施形態では、駆動源31及び駆動力伝達機構13は、原稿台3に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、原稿カバー5に駆動源31及び駆動力伝達機構13を設けてもよい。
なお、原稿カバー5側に駆動源31及び駆動力伝達機構13が設けられた場合には、第2歯車42を介して駆動力が伝達されるのは、搬送機構11ではなく、原稿台3側に設けられた移動機構9である。
このため、例えば、上述の実施形態で示された構成で説明すると、駆動源31からの駆動力は、駆動力伝達機構13を介して第3歯車43→第2歯車42→第1歯車41と伝達される。そして、第1歯車41に伝達された駆動力は、歯車列等の図示されていない伝達機構を介して移動機構9に伝達されることになる。
つまり、原稿カバー5側に駆動源31及び駆動力伝達機構13が設けられた場合には、上述の実施形態に示された第3歯車43が特許請求の範囲に記載された第1歯車に相当する。そして、「特許請求の範囲に記載された第1歯車に相当する第3歯車43」から第2歯車に駆動力が伝達されることとなる。
また、上述の実施形態では、駆動力伝達機構13から出力された駆動力の回転方向を2回転向させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、3回以上転向させてもよい。
また、上述の実施形態では、第2歯車42の裏面に設けられたかさ歯車42Aと第3歯車43とを噛み合わせたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2歯車42と第3歯車43とを噛み合わせてもよい。
また、上述の実施形態では、ヒンジ機構5Aの揺動中心線L2及び第2歯車42の回転中心線L1は、載置面3Aに対して原稿カバー5側にずれた位置にあったが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転中心線L1及び揺動中心線L2が載置面3Aに対して原稿カバー5と反対側、例えば、載置面3Aより下方側にずれた位置にあってもよい。
また、上述の実施形態では、自在継手に構成された継手部45を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、継手部45を廃止する、又はゴムチューブ等の弾性体で継手部45を構成する等の構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、第1支持部47が第2支持部49に組み付けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2支持部49に第1支持部47が組み付けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、第2支持部49が原稿カバー5に組み付けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2支持部49が原稿台3に組み付けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、第2支持部49が軸状であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第2支持部49を第1支持部47と同様な構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、第1支持部47は、第1歯車41が第1支持部47に支持された状態のままで、第2支持部49に対して着脱可能に組み付けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1支持部47と第1歯車41とが独立して、第2支持部49、原稿カバー5及び原稿台3のいずれかに着脱可能に組み付けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、第3歯車43は、第2歯車42の回転中心線L1より前方側に配設されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第3歯車43を回転中心線L1より後方側に配置してもよい。
また、上述の実施形態では、ヒンジ機構5A、5Bの揺動中心線L2が原稿台3に対して変位することが規制されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ばね等の弾性体を介して原稿台3に対して離接変位可能であってもよい。
また、上述の実施形態では、第1歯車41及び第2歯車42は、揺動中心線L2と平行な方向において、ヒンジ機構5Aより原稿台3の端部側に配設されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1歯車41及び第2歯車42をヒンジ機構5Aとヒンジ機構5Bとの間に配置してもよい。
また、上述の実施形態では、第1歯車41は、第2歯車42の回転中心線L1と平行な方向において、複数の歯車11G〜11Jが配設された範囲Aに対応する部位に配置されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記範囲Aからずれた位置に配置されていてもよい。
また、上述の実施形態では、画像形成部50は電子写真方式であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばインクジェット方式の画像形成部50であってもよい。
また、上述の実施形態では、画像読取装置1及び画像形成部50を備える画像形成装置100に適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、例えば、画像読取装置単体であってもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1… 画像読取装置 3… 原稿台 3A… 載置面 3B… プラテン
3C… 第2読取窓 3D… 区画部材 3E… 調整基準
3F… 白地部 3G… 黒地部 3H… 第2ストッパ部
3J… 第3ストッパ部 5A、5B… ヒンジ機構 5… 原稿カバー
5C… 規制部 7… 撮像部 9… 移動機構 9A… 歯付ベルト
9B… 第1歯付プーリ 9C… 第2歯付プーリ 11… 搬送機構
11A… 原稿トレイ 11B… 排出トレイ 11C… 吸引ローラ
11D… 分離ローラ 11E… 分離パッド 11F… 搬送ローラ
11G〜11J… 歯車 13… 駆動力伝達機構 13A… 出力部
15… 太陽歯車 17… 遊星歯車 17A… アーム 17B… 第2被接触部
17C… 第3被接触部 17F… 第3衝突面 19… 噛合部(内歯歯車)
19A… 突起部 19C… 第1突起部 19E… 第1衝突面
19D… 第2突起部 19F… 第2衝突面 21… 第1出力歯車
21A… 第4衝突面 23… 第2出力歯車 25… 負荷発生部
25A… 第1被接触部 25B… 第1ストッパ部 26C… 筒部
30… 制御部 31… 駆動源 33… 原稿センサ 35… 読取開始スイッチ
37… 回転角検出部 41… 第1歯車 41A… 軸受面 41B… 円周面
41C… 円筒部 41D… 溝部 42… 第2歯車
42A… 歯車 43… 第3歯車45… 継手部 45A… 第1部位
45B… 第1突起部 45C… 円筒部 45D… 溝部 45E… 第2部位
45F… 第2突起部 47… 第1支持部 47A… スラスト軸受面
47B… 第1ラジアル軸受面 47C… 挟持部 47D…第2ラジアル軸受面
49… 第2支持部 49A… 平面部 50… 画像形成部 53… 筐体
53B… 空間 53A… ジョイントカバー 55… 排出トレイ
100… 画像形成装置

Claims (15)

  1. 搬送される原稿を読み取る搬送原稿読取機能、及び原稿台の載置面に載置される原稿を読み取る載置原稿読取機能を兼ね備えた画像読取装置であって、
    前記載置面の下方側を移動する撮像部と、
    前記撮像部を移動させる移動機構と、
    前記載置面を覆う位置と前記載置面から離間した位置との間で変位する原稿カバーと、
    前記原稿カバーを前記原稿台に揺動可能に連結するヒンジ機構と、
    前記原稿カバーに設けられ、前記搬送原稿読取機能の作動時に原稿を搬送する搬送機構と、
    駆動源で発生した駆動力を選択的に前記移動機構側又は前記搬送機構側に伝達する駆動力伝達機構と、
    前記移動機構側又は前記搬送機構側に駆動力が伝達されるときに、前記駆動力伝達機構から駆動力を得て回転する第1歯車と、
    前記第1歯車と噛み合って回転し、駆動力を前記移動機構側又は前記搬送機構側に伝達する歯車であって、その回転中心線が前記ヒンジ機構の揺動中心線と一致する第2歯車と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記駆動源及び前記駆動力伝達機構は、前記原稿台に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1歯車及び前記第2歯車は、円錐状のかさ歯車であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記ヒンジ機構の揺動中心線及び前記第2歯車の回転中心線は、前記載置面と平行であり、
    前記第1歯車の回転中心線は、前記載置面と直交する方向に平行であり、
    さらに、前記第2歯車に伝達された駆動力を前記搬送機構側に伝達するかさ歯車であって、その回転中心線が前記第2歯車の回転中心線と直交する第3歯車を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記ヒンジ機構の揺動中心線及び前記第2歯車の回転中心線は、前記載置面に対して前記原稿カバー側にずれた位置にあることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像読取装置。
  6. 前記駆動力伝達機構の出力部から前記第1歯車に駆動力を伝達するとともに、前記第1歯車の回転中心線に対する前記出力部の回転中心線のずれを吸収可能な継手部を備えることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記第1歯車を回転可能に支持する第1支持部と、
    前記第2歯車を回転可能に支持する第2支持部とを備え、
    前記第1支持部及び前記第2支持部のうちいずれか一方の支持部は、前記原稿カバーに組み付けられ、かつ、他方の支持部は前記一方の支持部に組み付けられていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記第2支持部は、前記第2歯車の回転中心線と一致し、かつ、前記原稿カバーに組み付けられた軸であり、
    さらに、前記第1支持部は、前記第2支持部をなす軸に懸垂されていることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 前記第1支持部は、前記第1歯車が前記第1支持部に支持された状態のままで、前記第2支持部に対して着脱可能に組み付けられていることを特徴とする請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 前記載置面と平行な方向であって、前記第2歯車の回転中心線と直交する方向において、前記第3歯車は、前記第2歯車の回転中心線より前記載置面側に配設されていることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  11. 前記ヒンジ機構の揺動中心線が前記原稿台に対して変位することを規制する規制部を備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  12. 前記継手部は、自在継手であることを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  13. 前記第1歯車及び前記第2歯車は、前記揺動中心線と平行な方向において、前記ヒンジ機構より前記原稿台の端部側に配設されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  14. 前記搬送機構は、前記第2歯車の回転中心線と平行な方向に並んだ複数の歯車を有しており、
    さらに、前記第1歯車は、前記第2歯車の回転中心線と平行な方向において、前記複数の歯車が配設された範囲に対応する部位に配置されていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    シートに画像を形成する画像形成部と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
JP2012259987A 2012-11-28 2012-11-28 画像読取装置及び画像形成装置 Active JP5935669B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259987A JP5935669B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 画像読取装置及び画像形成装置
US14/040,057 US9019578B2 (en) 2012-11-28 2013-09-27 Image reading apparatus and image forming apparatus
CN201310460472.0A CN103856676B (zh) 2012-11-28 2013-09-29 图像读取设备和图像形成设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259987A JP5935669B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 画像読取装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014107743A true JP2014107743A (ja) 2014-06-09
JP5935669B2 JP5935669B2 (ja) 2016-06-15

Family

ID=50773051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012259987A Active JP5935669B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 画像読取装置及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9019578B2 (ja)
JP (1) JP5935669B2 (ja)
CN (1) CN103856676B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5978896B2 (ja) * 2012-09-28 2016-08-24 ブラザー工業株式会社 読取装置
JP6424641B2 (ja) * 2015-01-15 2018-11-21 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
JP2018170698A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
CN114270797A (zh) 2020-07-31 2022-04-01 鸿富锦精密工业(武汉)有限公司 动力切换装置及具有该装置的影像处理装置
TWI784828B (zh) * 2021-12-06 2022-11-21 東友科技股份有限公司 皮帶張緊機構

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10304105A (ja) * 1997-04-23 1998-11-13 Asahi Optical Co Ltd スキャナ装置
US20030151778A1 (en) * 2001-09-10 2003-08-14 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
JP2006086817A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Sharp Corp 画像読取装置
US20080266614A1 (en) * 2007-04-25 2008-10-30 Hewlett-Packard Development Company Lp Document transport

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03100669A (ja) 1989-09-14 1991-04-25 Toshiba Corp 画像形成装置
JP4697617B2 (ja) * 2009-04-01 2011-06-08 Necアクセステクニカ株式会社 自動原稿送り装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10304105A (ja) * 1997-04-23 1998-11-13 Asahi Optical Co Ltd スキャナ装置
US20030151778A1 (en) * 2001-09-10 2003-08-14 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
JP2006086817A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Sharp Corp 画像読取装置
US20080266614A1 (en) * 2007-04-25 2008-10-30 Hewlett-Packard Development Company Lp Document transport

Also Published As

Publication number Publication date
JP5935669B2 (ja) 2016-06-15
CN103856676B (zh) 2017-04-12
US20140146372A1 (en) 2014-05-29
CN103856676A (zh) 2014-06-11
US9019578B2 (en) 2015-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5935669B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
EP2924513B1 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP4075829B2 (ja) 供給ローラユニット及び搬送装置
JP5978896B2 (ja) 読取装置
JP4165544B2 (ja) シート材搬送装置
US5379121A (en) Portable facsimile apparatus
JP2016095430A (ja) ヒンジ
JP5327291B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP5954199B2 (ja) 画像読取装置
JP2016102879A (ja) ヒンジ
JP5978707B2 (ja) 画像形成装置
JP4165545B2 (ja) シート材搬送装置
JP2011179593A (ja) 動力伝達装置
US8474813B2 (en) Blocking module and multi-function printer using the same
JP2018170698A (ja) 画像読取装置
JP5774760B2 (ja) レンズのフォーカス機構
EP2818940A1 (en) Arm unit with reduced spring load
US9462151B2 (en) Image reading device and image forming apparatus including the same
JP2014144863A (ja) シート搬送装置
TW201414281A (zh) 饋紙式掃描裝置
JP6135067B2 (ja) 画像読取装置
JP2021034990A (ja) 画像読取装置、開閉装置
JP2018204659A (ja) 駆動力伝達装置
JP2002054699A (ja) 駆動伝達装置
JP2011215407A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5935669

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150