JP2014105750A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の少ない動力伝達装置を提供する。
【解決手段】入力軸11及び出力軸本体31と、リングギヤ15と、ピニオンギヤ32と、軸受21と、入力軸11等を収容すると共に支持部56を有するケース50と、を備え、ピニオンギヤ32は軸受21寄りに配置され、ケース50は第1ケース60と第2ケース70とに分割され、ケース50が第1ケース60と第2ケース70とに分割された場合、支持部56は第1ケース60の第1支持部57と第2ケース70の第2支持部58とに分割され、組み付ける際、ピニオンギヤ32及び出力軸本体31が、開口61aから第1ケース60に、第2軸方向において挿入されるトランスファ装置1であって、第2軸方向視において、第1支持部57のピニオンギヤ32に重なる部分は、組み付ける際にピニオンギヤ32に干渉しないように、切り欠かれている。
【選択図】図6

Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
動力伝達装置として、例えば、車両の分野では、トランスファ装置、終減速装置が知られている。トランスファ装置は、例えば、FF(Front-engine Front-drive)ベースの四輪駆動車に搭載され、ボンネット下のエンジン(動力源)から前輪に伝達する動力を、プロペラシャフトに分配する装置である(特許文献1参照)。なお、分配された動力は、プロペラシャフト、リヤデフ装置を介して、後輪に伝達される。
トランスファ装置は、フロントデフ装置から動力が入力され車幅方向に延びる入力軸(第1回転体)と、入力軸に対して交差すると共に前後方向に延びる出力軸(第2回転体)と、入力軸と一体であるリングギヤ(第1ギヤ)と、リングギヤに噛合すると共に出力軸と一体であるピニオンギヤ(第2ギヤ)と、これらを収容するトランスファケースと、を備えている。なお、出力軸はプロペラシャフトに連結しており、動力は出力軸からプロペラシャフトに伝達するようになっている。
入力軸は、その両側にそれぞれ設けられた軸受を介して、トランスファケースに回転自在に支持されている。リングギヤは、2つの軸受のうちの一方側(例えば右側)の軸受寄りで入力軸に固定され、ピニオンギヤは、リングギヤの左方、つまり、他方側(例えば左側)の軸受(第1軸受)寄りに配置される。
そして、トランスファケースは、入力軸等をその内部に収容するため3ピースに分割構成され、主に出力軸を収容する第Aケースと、主に右側の軸受を収容する第Bケースと、主に左側の軸受、リングギヤ及びピニオンギヤを収容する第Cケースと、を備えている。
特開2009−115309号公報
しかしながら、トランスファケースを構成する複数のケースは、ボルト等によって相互に締結されるので、ケース数(ピース数、部品点数)が増加すると、ケース製造用の金型が増加し製造コストが増加するうえ、ボルトの数が増えて質量が増加し、また、合わせ面が増えるためオイル漏れし易くなり、組立工数が増加してしまう。さらに、トランスファケースの剛性が不足するとギヤの反力によりケースが撓み、これによるギヤの噛み合い不良による異音の発生や、出力軸等を支持するテーパローラベアリングの耐久性が低下する虞がある。
そこで、本発明は、部品点数の少ない動力伝達装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、動力を伝達すると共に交差するように配置された第1回転体及び第2回転体と、前記第1回転体と一体である第1ギヤと、前記第1ギヤに噛合すると共に前記第2回転体と一体である第2ギヤと、前記第1回転体を回転自在に支持する第1軸受と、前記第1回転体、前記第2回転体、前記第1ギヤ、前記第2ギヤ及び前記第1軸受を収容すると共に、前記第1軸受に外嵌し支持する環状の支持部を有するケースと、を備え、前記第2ギヤは、前記第1回転体の第1軸方向において、前記第1軸受寄りに配置され、前記ケースは、前記第2回転体の第2軸方向において、前記第2回転軸を収容すると共に前記第1回転体側に開口を有する第1ケースと、前記第1ケースと組み合わさる第2ケースとに分割され、前記ケースが前記第1ケースと前記第2ケースとに分割された場合、前記支持部は前記第1ケースの第1支持部と前記第2ケースの第2支持部とに分割され、組み付ける際、前記第2ギヤ及び前記第2回転体が、前記開口から前記第1ケースに、第2軸方向において挿入される動力伝達装置であって、第2軸方向視において、前記第1支持部の前記第2ギヤに重なる部分は、組み付ける際に前記第2ギヤに干渉しないように、切り欠かれていることを特徴とする動力伝達装置である。
このような構成によれば、第2軸方向視において、第1支持部の第2ギヤに重なる部分が切り欠かれているので、第1支持部が第2ギヤに干渉することなく、第2ギヤ及び第2回転体を、開口から第1ケースに、第2軸方向において容易に挿入できる。
そして、このように第1回転軸等を収容する部分において、第1ケース及び第2ケースの2ピース構成であるので、従来の第Aケース、第Bケース、第Cケースの3ピース構成に対して部品点数が少ない。これにより、製造コストを抑え、ボルト数を減らしで軽量化し、オイル漏れし難くしつつ、組立工数を減らすことができる。また、部品点数が少なくなるので、ケースの剛性が良好となる。
また、動力伝達装置において、車両に搭載されたトランスファ装置であって、前記第1回転体は、車幅方向に延び、動力源からの動力が入力される入力軸であり、前記第2回転体は、前後方向に延び、プロペラシャフトに動力を出力する出力軸であることが好ましい。
また、動力伝達装置において、車両に搭載された終減速装置であって、前記第1回転体は、デフケースであり、前記第2回転体は、ドライブピニオンシャフトであることが好ましい。
本発明によれば、部品点数の少ない動力伝達装置を提供することができる。
本実施形態に係るトランスファ装置の平面図である。 本実施形態に係るトランスファ装置の平断面図であり、図4のX3−X3線断面に対応している。 本実施形態に係るケースの平断面図であり、図4のX4−X4線断面に対応している。 本実施形態に係るトランスファ装置の側面図である。 本実施形態に係るトランスファ装置の正面図である。 本実施形態に係るトランスファ装置の車幅方向断面図であり、図1〜図4のX2−X2線矢視図に対応している。 本実施形態に係るケースの斜視図である。 本実施形態に係るトランスファ装置の組み立て状況を説明する図である。 本実施形態に係るトランスファ装置の組み立て状況を説明する図である。 本実施形態に係るトランスファ装置の組み立て状況を説明する図である。
本発明の一実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
≪トランスファ装置の構成≫
図1に示す本実施形態に係るトランスファ装置1(動力伝達装置)は、FFベースの四輪駆動車(車両)に搭載され、ボンネット下のエンジンルームに横置き配置されたエンジン(内燃機関、動力源)からの動力を、前後方向に延びるプロペラシャフトに伝達する装置である。エンジンの動力は、変速機で変速された後、フロントデフ装置を構成するデフケースに入力され、デフケースと一体である入力軸11(インプットシャフト、回転体、図2参照)に入力された後、減速しつつ90°偏向し、プロペラシャフトに入力されるようになっている。
図2に示すように、トランスファ装置1は、入力軸11(第1回転体)と、リングギヤ15(第1ギヤ)と、軸受21(第1軸受)及び軸受22と、出力軸30(アウトプットシャフト、回転体)と、軸受41及び軸受42と、これらを収容するケース50(トランスファケース)と、ブリーザプラグ90(図1参照)と、ブリーザ室構成部材100(図7参照)と、を備えている。そして、ケース50内にはオイル(潤滑油)が封入されている。オイルは、入力軸11、リングギヤ15、出力軸30、軸受21等を潤滑すると共に冷却するものである。入力軸11は車幅方向(左右方向、第1軸方向)に延びており、出力軸30は前後方向(第2軸方向)に延びている。つまり、入力軸11及び出力軸30は平面視で交差するように配置されている。
<入力軸、リングギヤ>
入力軸11は、車幅方向に延びる円筒状の一体成型品であって、動力を伝達する軸である。入力軸11は、その中間部分において右側に向かうにつれて徐々に拡径した中間部12と、中間部12の左側に形成されたボス部13と、中間部12の右側に形成されたボス部14と、を備えている。なお、入力軸11の左方にフロントデフ装置が配置されており、フロントデフ装置を構成する右サイドギヤと一体で回転し、右サイドギヤから右前輪に向かって延びる右前駆動軸(図示しない)が、入力軸11内を挿通している。
入力軸11の中間やや右側寄りの拡径した部分に、リングギヤ15(第1ギヤ)がボルト等で固定されている。よって、リングギヤ15は、入力軸11と一体で回転するようになっている。
入力軸11は、左側面視において、車両が前進する場合に左回りである正方向A1で回転し、車両が後退する場合に右回りである逆方向A2で回転する。これに対応して、出力軸30(ピニオンギヤ32)は、正面視において(図6参照)、車両が前進する場合に右回りである正方向A3で回転し、車両が後退する場合に左回りである逆方向A4で回転する。
左側のボス部13は、軸受21に内嵌しており、軸受21を介してケース50に回転自在で支持されている。軸受21の外側において、ボス部13とケース50との間には、オイルシール16が装着されている。これにより、ケース50内のオイルが外部に漏れず、また、外部の泥水、塵埃がケース50内に浸入しないようになっている。
ボス部13のオイルシール16(ケース50)から突出する部分の外周面には、スプライン軸13aが形成されている。そして、スプライン軸13aはデフケースのスプライン穴とスプライン結合し、デフケースとスプライン軸13a(入力軸11)とは一体で回転するようになっている。
右側のボス部14は、軸受22に内嵌しており、軸受22を介してケース50に回転自在で支持されている。軸受22の外側において、ボス部14とケース50との間には、オイルシール17が装着されている。これにより、ケース50内のオイルが外部に漏れず、また、外部の泥水、塵埃がケース50内に浸入しないようになっている。
<軸受21、22>
軸受21、軸受22は、入力軸11をケース50に回転自在で軸支するものである。本実施形態において、軸受21、軸受22は、テーパローラベアリングで構成されているが、その他に例えば、ボールベアリング等で構成されてもよい。
<出力軸、ピニオンギヤ>
出力軸30は、前後方向に延びる棒状の一体成型品であり、動力を伝達する軸である。
出力軸30は、棒状の出力軸本体31(第2回転体)と、出力軸本体31の前端側に一体で形成された円錐台状のピニオンギヤ32(第2ギヤ)と、を備えている。よって、出力軸本体31及びピニオンギヤ32は一体で回転するようになっている。ただし、ピニオンギヤ32は、出力軸本体31と別部品でもよい。
ピニオンギヤ32は、リングギヤ15と噛合している。そして、ピニオンギヤ32及びリングギヤ15を備えて構成される減速機構(ギヤ機構)によって、リングギヤ15の動力は、減速しつつ90°偏向し、出力軸30に入力されるようになっている。
出力軸本体31の後端側の外周面にはスプライン軸33が形成されている。そして、スプライン軸33はプロペラシャフト側のスプライン穴とスプライン結合しており、出力軸本体31(出力軸30)はプロペラシャフトと一体で回転するようになっている。
出力軸30(出力軸本体31、ピニオンギヤ32)は、トランスファ装置1を組み付ける際、前後方向において、後記する開口61aから第1ケース60内に挿入される(図8〜図10参照)。
<軸受41、42>
軸受41、軸受42は、出力軸30をケース50に回転自在で支持するものである。軸受41は出力軸本体31の前端部分を支持しており、軸受42は出力軸本体31の中間やや後側部分を支持している。
軸受41は、内輪41aと、内輪41aよりも大径の外輪41bと、内輪41a及び外輪41bの間で周方向に複数にて設けられたローラ41c(転動子)と、複数のローラ41cを周方向において所定間隔で保持する環状の保持器41dと、を備えている。内輪41aは出力軸本体31に外嵌しており、外輪41bはケース50に内嵌している。
なお、軸受41とピニオンギヤ32との間、軸受42と第1ケース60の間には、前後方向における予圧を調整するためのシムが介装されている。
<リングギヤ等の位置関係>
リングギヤ15、ピニオンギヤ32、軸受21、軸受22の位置関係を説明する。
軸受21、軸受22は、ケース50で入力軸11を安定して支持するため、車幅方向(第1軸方向)において相互に遠ざけて配置されている。リングギヤ15は、その刃先が左向きで、入力軸11の右寄り(軸受22寄り)の部分に固定されている。これにより、リングギヤ15の左方にピニオンギヤ32の配置スペースを形成しつつ、リングギヤ15と軸受22との間のデッドスペースを小さくしている。
ピニオンギヤ32は、車幅方向(第1軸方向)においてリングギヤ15の左方であって軸受21寄りで、前後方向において軸受21の真後ろに配置されている。言い換えると、前後方向(第2軸方向)視において、ピニオンギヤ32及び軸受21は、部分的に重なっている。
本実施形態では、リングギヤ15及びピニオンギヤ32はハイポイドギヤで構成されており、鉛直方向において、ピニオンギヤ32はリングギヤ15に対して上方にオフセットしている。この他、ピニオンギヤ32が下方にオフセットした構成でもよい。また、ピニオンギヤ32はリングギヤ15の種類はハイポイドギヤに限定されず、その他のギヤでもよい。
<ケース>
ケース50は、入力軸11、リングギヤ15、軸受21、軸受22、ピニオンギヤ32を有する出力軸30、軸受41及び軸受42を収容する殻状のケースである。そして、ケース50の内部空間はオイル室51を構成しており、オイル室51にオイルが封入されている。
ケース50は、前後方向(第2軸方向)において、3つのピース(分割片)に分割された3ピース構成であり、中央の第1ケース60(ケース本体)と、前側の第2ケース70(カバー)と、後側の第3ケース80と、を備えている。なお、第1ケース60、第2ケース70、第3ケース80は、ボルト等によって相互に締結されている。
第1ケース60と第2ケース70との第1分割面(第1合わせ面)は、鉛直面上、言い換えると、平面視において入力軸11の回転軸線O1を通る面上に設定されている。第1ケース60と第3ケース80との第2分割面(第2合わせ面)は、軸受42が装着されるケース50の環状溝55を通る面上に設定されている。
ただし、第1分割面(第1合わせ面)の位置はこれに限定されず、例えば、回転軸線O1に対して前後にオフセットした位置でもよいし、また、鉛直方向に対して傾斜してもよい。第2分割面(第2合わせ面)についても同様である。
<第1ケース>
第1ケース60は、前側(第1回転体側)に開口61aを有し略半球殻状を呈する半球殻状部61と、半球殻状部61の後側頂部から後方に延びる円筒状の円筒状部62と、を備えている。半球殻状部61は入力軸11の後半分を収容しており、円筒状部62は出力軸本体31の前側約2/3を収容している。
半球殻状部61の上壁部63(図6、図7参照)には、半球殻状部61内外(ブリーザ室52と外部)を連通するブリーザ通路(図示しない)が形成されている。ブリーザ通路は、後方に向かうにつれて斜め上方に延びており、ブリーザ通路の後側開口にはブリーザプラグ90が取り付けられている(図1、図4参照)。ブリーザプラグ90は、常閉型のリリーフ弁であり、ケース50内が所定圧力以上となった場合に開弁し、ケース50内のガスを外部にリリーフ(排出)するようになっている。
<第2ケース>
第2ケース70は、第1ケース60と組み合わさるケースであって、後側が開口し略半球殻状を呈する半球殻状部71と、蓋72と、を備えている。出力軸30の回転軸線O2上であって、半球殻状部71の前下側には、半球殻状部71(ケース50)内外を連通する連通窓71aが形成されており、蓋72が連通窓71aを閉じている。蓋72は、半球殻状部71に対して、ボルトによって着脱自在に取り付けられている。
<第3ケース>
第3ケース80は、前後方向において円筒状を呈する部品であり、出力軸本体31の後側約1/3を収容している。第3ケース80の後端側の内周面には、オイルシール81が取り付けられている。
<ケース−支持部>
ケース50は、その左前側壁部に、径方向内側に突出すると共に、軸受21に外嵌することで軸受21を支持する環溝状の支持部56(ボス部)を備えている。支持部56は、回転軸線O1を中心としており、平面視において前記第1分割面(第1合わせ面)を前後に跨いでいる。
ケース50が第1ケース60と第2ケース70とに分割された場合、支持部56は、第1ケース60の半円弧状の第1支持部57と、第2ケース70の半円弧状の第2支持部58とに分割されるようになっている。
前後方向視(第2軸方向視)において、第1支持部57のピニオンギヤ32と重なる部分は、組み付けの際にピニオンギヤ32に干渉しないように部分的に切り欠かれて、ピニオンギヤ32の外形に対応した切欠面57aが形成されている(図6、図7参照)。本実施形態では、前後方向視において、回転軸線O2を中心として略45°の範囲で切り欠かれている。すなわち、周方向における切欠範囲は、回転軸線O1及び回転軸線O2の位置、軸受21及びピニオンギヤ32の大きさ等に従って、前後方向視における第1支持部57及びピニオンギヤ32の重なり範囲に対応して変化し、回転軸線O2を中心として90°の範囲以下(周方向において1/4範囲内)であることが好ましい。なお、切欠部は、軸受21を安定して支持可能であれば、ピニオンギヤ32と重なる部分よりも大きくしてよい。
≪トランスファ装置の作用効果≫
このようなトランスファ装置1によれば次の作用効果を得る。
図8に示すように、内輪41a、複数のローラ41c及び保持器41dを出力軸30に組み付け、外輪41bを第1ケース60に組み付ける。
次いで、内輪41a等が組み付いた出力軸30を、前後方向において、開口61aから筒状の第1ケース60内に挿入する。この場合において、前後方向視において第1支持部57は部分的に切り欠かれ切欠面57aが形成されているので、第1支持部57が大径のピニオンギヤ32に干渉することはない。これにより、出力軸30を第1ケース60内へに良好に挿入できる(図9参照)。そして、複数のローラ41cを外輪41b内に挿入すると、軸受41が組み付けられると共に、出力軸30が第1ケース60に取り付けられる(図10参照)。
次いで、第1ケース60の後側において、第1ケース60と出力軸本体31との間に軸受42を圧入した後、第3ケース80を第1ケース60に取り付ける。次いで、第1ケース60の前側に第2ケース70を取り付ける。そうすると、トランスファ装置1を得る。
このように、ケース50は、入力軸11、軸受21、ピニオンギヤ32等を収容する部分において、第1ケース60及び第2ケース70の2ピース構成であり、従来の第Aケース、第Bケース、第Cケースの3ピース構成に対して部品点数が少ない。これにより、製造コストを抑え、ボルト数を減らしで軽量化しつつ、組立工数を減らすことができる。また、ケース間に介装されるシール部材(液体パッキン等)も少なくなり、オイル漏れし難くなる。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、動力伝達装置がトランスファ装置1である構成を例示したが、その他に例えば、動力伝達装置が終減速装置である構成としてもよい。
この構成の場合、リヤデフデフ装置を構成し車幅方向に延びるデフケースが第1回転体、デフケースに固定されたデフリングギヤが第1ギヤ、前後方向に延びるドライブピニオンシャフトが第2回転体、ドライブピニオンシャフトと一体でありデフリングギヤに噛合するピニオンギヤが第2ギヤ、にそれぞれ相当することになる。
そして、デフケース、デフリングギヤ、ドライブピニオンシャフト及びピニオンギヤを収容するケースが、例えば、デフケースの回転軸線を含み鉛直方向に延びる分割面で、前側の第1ケースと、後側の第2ケースとに分割される構成となる。前側の第1ケースの後側は開口し、ドライブピニオンシャフト及びピニオンギヤは、その開口から第1ケース内に挿入される構成となる。
デフケースはケースに左右の軸受を介して回転自在に支持されており、ケースの一部を構成すると共に前記軸受に外嵌する環状の支持部は、前側の第1ケースの第1支持部と、後側の第2ケースの第2支持部とに分割される構成となる。
ピニオンギヤは、例えば、左側の軸受寄りに配置され、前後方向視において左側の軸受と部分的に重なっている。そして、左側の軸受を支持する第1支持部は、前後方向視において、組み付け時にピニオンギヤに干渉しないように、部分的に切り欠かれる構成となる。
1 トランスファ装置(動力伝達装置)
11 入力軸(第1回転体)
15 リングギヤ(第1ギヤ)
21 軸受(第1軸受)
30 出力軸
31 出力軸本体(第2回転体)
32 ピニオンギヤ(第2ギヤ)
50 ケース
51 オイル室
56 支持部
57 第1支持部
58 第2支持部
60 第1ケース
70 第2ケース
80 第3ケース
O1 回転軸線(第1軸方向)
O2 回転軸線(第2軸方向)

Claims (3)

  1. 動力を伝達すると共に交差するように配置された第1回転体及び第2回転体と、
    前記第1回転体と一体である第1ギヤと、
    前記第1ギヤに噛合すると共に前記第2回転体と一体である第2ギヤと、
    前記第1回転体を回転自在に支持する第1軸受と、
    前記第1回転体、前記第2回転体、前記第1ギヤ、前記第2ギヤ及び前記第1軸受を収容すると共に、前記第1軸受に外嵌し支持する環状の支持部を有するケースと、
    を備え、
    前記第2ギヤは、前記第1回転体の第1軸方向において、前記第1軸受寄りに配置され、
    前記ケースは、前記第2回転体の第2軸方向において、前記第2回転軸を収容すると共に前記第1回転体側に開口を有する第1ケースと、前記第1ケースと組み合わさる第2ケースとに分割され、
    前記ケースが前記第1ケースと前記第2ケースとに分割された場合、前記支持部は前記第1ケースの第1支持部と前記第2ケースの第2支持部とに分割され、
    組み付ける際、前記第2ギヤ及び前記第2回転体が、前記開口から前記第1ケースに、第2軸方向において挿入される動力伝達装置であって、
    第2軸方向視において、前記第1支持部の前記第2ギヤに重なる部分は、組み付ける際に前記第2ギヤに干渉しないように、切り欠かれている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 車両に搭載されたトランスファ装置であって、
    前記第1回転体は、車幅方向に延び、動力源からの動力が入力される入力軸であり、
    前記第2回転体は、前後方向に延び、プロペラシャフトに動力を出力する出力軸である
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 車両に搭載された終減速装置であって、
    前記第1回転体は、デフケースであり、
    前記第2回転体は、ドライブピニオンシャフトである
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
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