JP2019011824A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Toshikazu Hosoo
俊和 細尾
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Abstract

【課題】製造工程数及び製造コストの増加を招くことなく、エアブリーザを設けることができる車両用駆動装置を提供すること。
【解決手段】車両用駆動装置1は、車両に搭載されたモータ2と、モータ2の駆動力を車両のディファレンシャルギア4に伝達する減速機構3と、減速機構3とディファレンシャルギア4とを収容するハウジング構造5と、ハウジング構造5の開口部12、13、14を覆うリアカバー6と、ハウジング構造5の内圧を開放するエアブリーザ61と、を備え、リアカバー6は、内壁面において、ギアシャフト70、80、90を支持するベアリング40、41、42に当接する軸受座面62、ハウジング構造5を密閉するシーリング座面63、潤滑油を循環させる第1凹部64、及びエアブリーザ61に連通するエアポケット60を含み、エアポケット60は、気体成分と潤滑油とを分離する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用の駆動装置に関する。
車両を走行させるための駆動源としてモータを使用する電気自動車は、一般的に、モータと複数のギアからなる減速機構とを含む駆動装置を備え、当該駆動装置及びディファレンシャルギアを介して、モータの駆動力を駆動輪に伝達する。例えば、特許文献1には、減速機ケースに収容された減速機構に対してモータの回転力を入力する車両用の駆動装置が開示されている。
このような車両用の駆動装置は、駆動時における減速機構の発熱に伴い、減速機構を構成するギアに使用されている潤滑油の温度上昇を招来し、それによって減速機構を収容するハウジング内部の気圧が過度に上昇してしまう虞が生じる。このような圧力上昇を緩和するため、例えば特許文献2に開示された従来技術では、減速機構のハウジング内部における膨張した気体を大気に開放するエアブリーザを備えている。ここで、特許文献2に記載されたエアブリーザは、気体を開放する経路を通ってギアの潤滑油がハウジングの外部へ噴出することを防止するため、ハウジング内に潤滑オイル分離室が形成されている他、複数のブリーザ通路が形成されたカバー部材を別途設けてオイル噴出防止構造としている。
国際公開第2014/148410号 特開2004−68848号公報
しかしながら、上記の従来技術では、減速機構を収容するハウジング自体の構造が複雑になる他、オイル噴出防止構造を構成するためのカバー部材をハウジングとは別に設ける必要がある。このため、従来の車両用駆動装置は、減速機構のハウジング内部における圧力上昇を緩和するためのエアブリーザを設ける場合に、オイル噴出防止構造の導入に伴って製造工程数及び製造コストの増加を招く虞がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造工程数及び製造コストの増加を招くことなく、エアブリーザを設けることができる車両用駆動装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明に係る車両用駆動装置は、車両に搭載されたモータと、前記モータの駆動力を前記車両のディファレンシャルギアに伝達する減速機構と、を備える車両用駆動装置であって、前記減速機構と前記ディファレンシャルギアとを収容するハウジング構造と、前記減速機構が有するギアシャフトが露出する前記ハウジング構造の開口部を覆うカバー部と、前記カバー部を介して前記ハウジング構造の内圧を開放するエアブリーザと、を備え、前記カバー部は、前記ハウジング構造の連結面に連結する内壁面において、前記ギアシャフトを支持するベアリングに当接するように設けられた軸受座面、前記ハウジング構造に当接することで前記ハウジング構造を密閉するように設けられたシーリング座面、前記ベアリングの周囲へ潤滑油を循環させるための溝部、及び前記エアブリーザに連通する中空空間を形成する凹部を含み、前記中空空間は、前記溝部から流入して前記エアブリーザから外気に開放される気体成分と、前記溝部から流入して前記軸受座面の外側を通り前記ハウジング構造の内部へ戻る前記潤滑油とを分離する。
本発明に係る車両用駆動装置によれば、減速機構を収容するハウジング構造とカバー部との連結において、カバー部に形成された溝部により、減速機構が有するギアシャフトを支持するベアリングの周囲に潤滑油を循環させることができる所謂オイルグルーブが形成される。また、車両用駆動装置は、カバー部の内壁面において、当該オイルグルーブの溝部から中空空間を介してエアブリーザに連通する流路が形成されることから、ハウジング構造の内部の圧力が上昇した場合に、当該流路によって圧力上昇を緩和することができる。このとき、当該流路は、減速機構の駆動による影響を直接受けない形状であるため、減速機構に使用される潤滑油がエアブリーザから気体と共に噴出する虞を低減することができる。
そして、車両用駆動装置は、エアブリーザからの潤滑油の噴出を防止するための構造として、上記した既存のオイルグルーブを利用することができるため、オイル噴出防止構造を別途新たに設ける必要がない。また、車両用駆動装置は、潤滑油の噴出を防止するための構造を、軸受座面、シーリング座面、及び溝部によるカバー部の内壁面における形状で構成している。ここで、カバー部は、これらの形状を含めて一度の鋳造により形成することができるため、製造における工程及びコストを抑制することができる。これにより本発明に係る車両用駆動装置によれば、製造工程数及び製造コストの増加を招くことなく、エアブリーザを設けることができる。
本発明に係る車両用駆動装置の斜視図である。 車両用駆動装置が備えるライトハウジングの側面図である。 車両用駆動装置が備えるリアカバーの側面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施の形態の説明に用いる図面は、いずれも構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、または省略などを行っており、構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。
図1は、本発明に係る車両用駆動装置1の斜視図であり、部分的に分解して示している。車両用駆動装置1は、電動車両に搭載され、供給される電力を車両走行のための動力に変換する駆動源である。車両用駆動装置1は、モータ2、減速機構3、ディファレンシャルギア4、ハウジング構造5、及び「カバー部」としてのリアカバー6を備える。
モータ2は、車両用駆動装置1と共に車両に搭載されるバッテリ(図示せず)から供給される電力を回転運動に変換して出力する。
減速機構3は、互いに歯車機構として連結されたインプットギア7、ミドルギア8、及びアウトプットギア9からなり、モータ2からインプットギア7へ入力される回転運動を車両の走行に適した回転速度に減速してアウトプットギア9から出力する。尚、歯車機構は公知の減速ギア機構が用いられるため、図1においては、図面明瞭性の観点から各ギアの配置のみを図示する。ここで、インプットギア7のギアシャフト70、ミドルギア8のギアシャフト80、及びアウトプットギア9のギアシャフト90は、モータ2の反対側におけるそれぞれの一端側を揃えて互いに並行に配置されている。尚、減速機構3が含むギアの数は3つに限定されるものではない。
ディファレンシャルギア4は、回転軸が車両の駆動輪の車軸(図示せず)に連結され、アウトプットギア9が出力する回転運動を駆動輪に伝達することにより、当該駆動輪を回転させる。これにより、車両用駆動装置1は、モータが発生させる駆動力を減速機構3及びディファレンシャルギア4を介して車両の駆動輪を回転させることで車両を走行させることができる。
ハウジング構造5は、モータ2と連結され、内部に収容する減速機構3及びディファレンシャルギア4を保護及び保持すると共に、減速機構3及びディファレンシャルギア4に使用される潤滑油の外部への漏れ出しを防止する。尚、減速機構3及びディファレンシャルギア4は、本実施形態においては1つのハウジング構造5に収容されているが、相互に連結されている限り2つのハウジングに個別に収容されてもよい。
また、ハウジング構造5は、例えば、減速機構3が含む複数のギアシャフト70、80、90の長さ方向に並ぶライトハウジング10、ミドルハウジング20、及びレフトハウジング30から構成されていてもよい。この場合、ギアシャフト70及び80は、ライトハウジング10及びミドルハウジング20によって収容されている。また、ギアシャフト90は、図1に示すように、ライトハウジング10、ミドルハウジング20、及びレフトハウジング30に収容されている。そして、ディファレンシャルギア4は、一端側がミドルハウジング20に、他端側がレフトハウジング30に両側から挟まれるように収容されている。
ライトハウジング10は、ハウジング構造5の外側の面において、リアカバー6が連結される連結面11が設けられている。また、ライトハウジング10は、詳細を後述するように、ハウジング構造5の内側と外側とを貫通する開口部12、13、14がそれぞれ形成されている。そして、ギアシャフト70、80、90は、一端側が開口部12、13、14からそれぞれハウジング構造5の外部に向かって露出している。
リアカバー6は、鋳造により形成される板状の金属部材であり、ライトハウジング10の連結面11に連結されることによりハウジング構造5の開口部12、13、14を覆っている。また、リアカバー6は、ハウジング構造5の外側に向かって張り出すように形成された「中空空間」としてのエアポケット60を備え、エアポケット60の内部の空間と連通するエアブリーザ61が設けられている。エアブリーザ61は、ハウジング構造5の内部における気体の圧力が上昇した場合に、エアポケット60を介して当該気体を外気に開放したりすることで、ハウジング構造5の内圧を大気圧に調整するための連通路である。リアカバー6の構造についても詳細を後述する。
次に、ライトハウジング10の構造について詳細に説明する。図2は、車両用駆動装置1が備えるライトハウジング10の側面図であり、より詳しくは、ライトハウジング10をハウジング構造5の内部側から見た場合の側面図である。
ライトハウジング10は、ギアシャフト70、80、90に対応する位置において、ハウジング構造5の内側と外側とを貫通する円形の開口部12、13、14がそれぞれ形成されている。また、開口部12、13、14には、ベアリング40、41、42がそれぞれ取付けられている。
ベアリング40は、インナーレース43、アウターレース44、及び複数のボール45からなる。インナーレース43は、内周面にギアシャフト70が接続される環状部材である。また、アウターレース44は、内周面がインナーレース43の外周面を囲み、外周面がライトハウジング10の開口部12に固定された環状部材である。そして、複数のボール45は、インナーレース43とアウターレース44との間において回転自在に配置されている。これによりベアリング40は、ライトハウジング10にギアシャフト70を回転自在に支持する軸受として機能する。ギアシャフト80及び90についても、ギアシャフト70と同様の構成により、ベアリング41及び42のそれぞれを介して、ライトハウジング10に回転自在に支持されている。
また、ライトハウジング10は、開口部12、13、14の周囲に2箇所ずつ、ハウジング構造5の内側と外側とを貫通する切欠き状の貫通孔15が形成されている。そのため、ギアシャフト70、80、90の一端側がベアリング40、41、42を介して開口部12、13、14にそれぞれ接続された状態においても、ライトハウジング10の両面は、複数の貫通孔15により連通されることになる。
ここで、図1に示すように、ベアリング40、41、42の側面、及びギアシャフト70、80、90の先端部は、ライトハウジング10の連結面11と同一の平面内となるように配置されている。
続いて、リアカバー6の構造について詳細に説明する。図3は、車両用駆動装置1が備えるリアカバー6の側面図であり、より詳しくは、リアカバー6をライトハウジング10側から見た場合の側面図である。
リアカバー6は、ライトハウジング10の連結面11に連結されたときに、ベアリング40、41、42のアウターレース44にそれぞれ当接する軸受座面62が形成されている。軸受座面62は、周囲よりも連結面11側に肉厚に形成された環状の部分である。また、リアカバー6は、ライトハウジング10側の面の外周部分において、周囲よりも連結面11側に肉厚に形成されたシーリング座面63が形成され、シーリング座面63が連結面11に連結されることによりハウジング構造5を密閉している。ここで、軸受座面62とシーリング座面63とは、互いに近接した部分において一体化している。
また、リアカバー6は、軸受座面62及びシーリング座面63を設けたことにより、軸受座面62の内側には相対的に肉薄の「溝部」としての第1凹部64が形成され、軸受座面62とシーリング座面63との間には相対的に肉薄の第2凹部65が形成される。本実施形態においては減速機構3が3つのギアシャフト70、80、90を含むため、リアカバー6には、これらに対応して3つの第1凹部64が形成され、各第1凹部64の間において2つの第2凹部65が形成されることになる。
3つの第1凹部64のそれぞれには、第1凹部64と同じく肉薄の第3凹部66が周囲に2箇所ずつ形成されている。また、これらの複数の第3凹部66は、図2に示す複数の貫通孔15にそれぞれ対応する位置となるよう配置されている。
ここで、リアカバー6は、ライトハウジング10の連結面11に連結されることにより、第1凹部64及び第3凹部66が連結面11から離間した状態で、ライトハウジング10の開口部12、13、14が塞がれる。このとき、開口部12、13、14のそれぞれの周囲には、減速機構3に使用される潤滑油が循環する所謂オイルグルーブが形成されることになる。すなわち、ハウジング構造5の内部の潤滑油は、ライトハウジング10に形成された貫通孔15を通ってリアカバー6に到達し、図3の矢印P1で示すように、リアカバー6の内壁面において第3凹部66により形成される空間を通って、ベアリング40、41、42のそれぞれの側面と第1凹部64とにより形成される空間に流入することができる。また、当該空間に流入した潤滑油は、図3の矢印P2で示すように、第3凹部66により形成される空間、及びライトハウジング10の貫通孔15を通って、ハウジング構造5の内部へ戻ることができる。
上記のようなオイルグルーブにより、減速機構3のみならず、ベアリング40、41、42に対しても潤滑油を供給することができるため、ベアリング40、41、42の滑らかな動作が可能になる他、ベアリング40、41、42自体の寿命向上に寄与することができる。尚、ハウジング構造5の内部における潤滑油は、減速機構3の回転運動に伴い攪拌され、激しく巻き上げられることがある。これに対し、上記のオイルグルーブを循環する潤滑油は、減速機構3の動作の影響を受けにくく、ハウジング構造5の内部と比較して穏やかに移動する。
リアカバー6の内壁面に設けられた複数の第2凹部65のうち少なくとも一方には、その上部においてエアポケット60が形成されている。エアポケット60は、リアカバー6の外側面に向かって第2凹部65よりもさらに奥行きを持つ中空の空間である。そして、本実施形態では、開口部13及びベアリング41に対応する軸受座面62において、内部の第1凹部64とエアポケット60が形成された第2凹部65とを連続的に連通するように、相対的に肉薄の第4凹部67が形成されている。
ここで、ハウジング構造5は、減速機構3の動作に起因する温度上昇に伴い、内部の気圧が上昇する場合がある。このとき、ハウジング構造5の内部の気体は、潤滑油のような液体と比較して流動性が高いため、ハウジング構造5の内部で連続した空間を自由に移動できる。そのため、ハウジング構造5の内圧が上昇した場合には、ハウジング構造5の内部の気体は、上記したオイルグルーブの一部を通って第1凹部64からなる空間に流入することができる。そして、当該空間に流入した気体は、図3の矢印P3で示すように、第4凹部67を介して第2凹部65に形成されたエアポケット60に流入することもでき、矢印P4で示すように、エアポケット60に連通したエアブリーザ61から外気に開放されることになる。
リアカバー6の内壁面における上記のような気体流路により、ハウジング構造5の内部における気体の圧力上昇を緩和することができる。当該気体流路において、第1凹部64からなる空間を循環する潤滑油が、万が一、第4凹部67を介して第2凹部65に形成されたエアポケット60に流入した場合であっても、エアポケット60がオイル噴出防止構造として機能し、潤滑油がエアブリーザ61から外部に噴出する虞を低減することができる。この場合、エアポケット60に流入した潤滑油は、矢印P5で示すように、第2凹部65を通って流れ落ち、ライトハウジング10を介して再びハウジング構造5の内部へ戻るように構成されている。つまり、エアポケット60は、エアブリーザ61から外気に開放される気体成分と、ハウジング構造5の内部へと戻るべき潤滑油成分とを分離している。
以上のように、車両用駆動装置1は、ライトハウジング10に形成された貫通孔15及びリアカバー6の第3凹部66を介して、ベアリング40、41、42の裏側、すなわちリアカバー6の第1凹部64により形成される空間に対して、ハウジング構造5の内部の潤滑油を循環させるオイルグルーブが設けられている。当該オイルグルーブ内における潤滑油は、ハウジング構造5の内部における減速機構3の撹拌作用の影響を受けにくいため移動が緩やかである。このため、潤滑油は、第1凹部64とエアポケット60とが第4凹部67により連通されていても、減速機構3の巻き上げによる勢いで第1凹部64からエアポケット60へ流入してしまう虞が低減される。このとき、第4凹部67は、車両用駆動装置1の設置高方向において、第3凹部66よりも高い位置に形成されていることにより、エアポケット60への潤滑油の流入を抑制することができる。
また、車両用駆動装置1は、ハウジング構造5の内部における気体の圧力が上昇した場合には、上記したオイルグルーブ、第4凹部67、及びエアポケット60を介して、エアブリーザ61から外気に当該気体を開放することができる。このとき、潤滑油は、エアポケット60への流入が抑制されているため、気体と共に外気に向けて噴出される虞を低減することができる。このため、車両用駆動装置1は、エアブリーザ61を設ける際に、上記した既存のオイルグルーブを利用することで、オイル噴出防止構造を別途新たに設ける必要がない。
そして、車両用駆動装置1は、リアカバー6の内壁面において、減速機構3内の潤滑油循環の為に設けられるオイルグルーブ機構を利用することよって、ハウジング構造5からエアポケット60に至る流路を複雑にして潤滑油の噴出を防止している。ここで、リアカバー6は、内壁面の凹凸形状を含めて、鋳造により一度に形成することができる。これにより、本発明に係る車両用駆動装置1は、潤滑油の噴出を防止するための構造を導入するにあたり、製造工程数及び製造コストの増加を招くことなくエアブリーザ61を設けることができる。
1 車両用駆動装置
2 モータ
3 減速機構
4 ディファレンシャルギア
5 ハウジング構造
6 リアカバー
12、13、14 開口部
40、41、42 ベアリング
60 エアポケット
61 エアブリーザ
62 軸受座面
63 シーリング座面
64 第1凹部
70、80、90 ギアシャフト

Claims (1)

  1. 車両に搭載されたモータと、前記モータの駆動力を前記車両のディファレンシャルギアに伝達する減速機構と、を備える車両用駆動装置であって、
    前記減速機構と前記ディファレンシャルギアとを収容するハウジング構造と、
    前記減速機構が有するギアシャフトが露出する前記ハウジング構造の開口部を覆うカバー部と、
    前記カバー部を介して前記ハウジング構造の内圧を開放するエアブリーザと、を備え、
    前記カバー部は、前記ハウジング構造の連結面に連結する内壁面において、前記ギアシャフトを支持するベアリングに当接するように設けられた軸受座面、前記ハウジング構造に当接することで前記ハウジング構造を密閉するように設けられたシーリング座面、前記ベアリングの周囲へ潤滑油を循環させるための溝部、及び前記エアブリーザに連通する中空空間を形成する凹部を含み、
    前記中空空間は、前記溝部から流入して前記エアブリーザから外気に開放される気体成分と、前記溝部から流入して前記軸受座面の外側を通り前記ハウジング構造の内部へ戻る前記潤滑油とを分離する、車両用駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022089839A1 (de) * 2020-10-28 2022-05-05 Audi Ag Getriebe für eine antriebseinrichtung eines kraftfahrzeugs sowie entsprechende antriebseinrichtung
WO2023052432A1 (de) * 2021-09-29 2023-04-06 Audi Ag Antriebseinrichtung für ein kraftfahrzeug mit mehrfunktions-abschlussdeckel

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