JP2017223314A - オイルポンプの取付構造 - Google Patents

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友英 江塚
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Abstract

【課題】オイルポンプの効率が低下することを防止すること。【解決手段】オイルポンプ(4)の取付構造は、エンジンからの動力が入力されるインプット軸(20)と、インプット軸の回転を受けて回転するカウンタ軸(21)と、後退速選択時にインプット軸及びカウンタ軸に噛み合うリバースドリブンギヤ(22a)を有するリバース軸(22)と、カウンタ軸に噛み合うファイナルギヤ(31)を有するファイナル軸(30)と、を備える。リバース軸はインプット軸の上方に配置され、カウンタ軸はインプット軸の後方に配置され、ファイナル軸はカウンタ軸の後下方に配置される。インプット軸はリバースドリブンギヤに噛み合うリバースドライブギヤ(20b)を有する。オイルポンプは、インプット軸の下方に配置され、オイルポンプの下方にはオイル貯留部(14)が配置される。オイルポンプは、リバースドライブギヤに噛み合うオイルポンプドリブンギヤ(46)によって駆動される。【選択図】図2

Description

本発明は、オイルポンプの取付構造に関する。
一般に、車両の変速機には、変速機ケース内のオイル潤滑を実現するためにオイルポンプが配置される。オイルポンプは、変速機の入力軸からの駆動力を受けることにより駆動される(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のオイルポンプは、入力軸からチェーン等の動力伝達機構を介して駆動力を得ている。オイルポンプでは、ポンプ軸に設けられるロータが回転することで油圧が発生する。
特開2006−97767号公報
しかしながら、特許文献1では、オイルポンプがオイルパンの上方に設けられており、オイルポンプの一部が常時オイルに浸かっている。また、変速機を構成する各種ギヤやチェーン等の伝達機構の一部も常時オイルに浸かっている。このため、オイルポンプが駆動する際にオイルの攪拌抵抗が発生し、オイルポンプの効率が低下するおそれがある。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、オイルポンプの効率が低下することを防止することができるオイルポンプの取付構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るオイルポンプの取付構造は、変速機ケース内でオイルを循環させるオイルポンプの取付構造であって、前記変速機ケース内に配置され、エンジンからの動力が入力されるインプット軸と、前記インプット軸の回転を受けて回転するカウンタ軸と、後退速選択時に、前記インプット軸及び前記カウンタ軸に噛み合うリバースドリブンギヤを有するリバース軸と、前記カウンタ軸に噛み合うファイナルギヤを有するファイナル軸と、を備え、前記変速機ケースの底部には、オイル貯留部が形成されており、前記インプット軸は、前記リバースドリブンギヤに噛み合うリバースドライブギヤを有し、前記リバース軸は、前記変速機ケース内で前記インプット軸の上方に配置され、前記カウンタ軸は、前記変速機ケース内で前記インプット軸の後方に配置され、前記ファイナル軸は、前記変速機ケース内で前記カウンタ軸の後下方に配置され、前記オイルポンプは、前記オイル貯留部の上方であって前記インプット軸の下方に配置され、前記リバースドライブギヤに噛み合うオイルポンプドリブンギヤによって駆動されることを特徴とする。
本発明の別の態様に係るオイルポンプの取付構造は、変速機ケース内でオイルを循環させるためのオイルポンプの取付構造であって、前記変速機ケースの底部に形成されるオイル貯留部と、前記オイルポンプを駆動させるためのオイルポンプドリブンギヤと、前記オイルポンプドリブンギヤの周囲を覆う円弧状の隔壁と、を備え、前記隔壁は、前記オイルポンプ又は、前記変速機ケースから延出して形成され、前記オイルポンプドリブンギヤは、前記オイルポンプと前記変速機ケースとが密着されることで形成される空間内において、側面視で前記オイル貯留部に重なるように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、オイルポンプの効率が低下することを防止することができる。
本実施の形態に係るオイルポンプの取付構造が適用された変速機の左側面図である。 図1に示す変速機ケースからサイドカバー及びレフトケースを取り外した図である。 図2のB−B線における変速機の断面図である。 本実施の形態に係るオイルポンプの内部構成を示す側面図である。 図1のA−A線における変速機の断面図である。 図2に示す変速機ケースから内部構成を省略したライトケースの単体図である。 図3のオイルポンプ周辺の拡大図である。 図6に示すライトケースのオイルポンプ周辺の拡大図である。 図2のC−C線における変速機の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係るオイルポンプの取付構造を自動四輪車の変速機に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。また、方向について、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両右方を矢印R、車両左方を矢印Lでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る変速機の概略構成について説明する。
図1に示すように、変速機1は、変速機ケース10内に各種構成部品を収納して構成される。変速機ケース10は、左右割のライトケース11及びレフトケース12とを有する。レフトケース12の左方は開口しており、当該開口部分を覆うようにサイドカバー13が取り付けられる。
次に、変速機ケース10内の部品レイアウトについて説明する。図2に示すように、変速機ケース10内には、変速機1の各種構成部品を収納する所定空間が形成される。変速機ケース10内の下部空間は、オイル貯留部14を構成する。オイル貯留部14には、オイルストレーナ15が配置され、オイル貯留部14内には所定量のオイル(潤滑油)が貯留される。
変速機ケース10の所定空間内には、エンジン(不図示)の駆動力を伝達するための各種軸等が収納される。具体的に変速機ケース10内には、インプット軸20、カウンタ軸21、リバース軸22、ファイナル軸30、及びオイルポンプ4が収納される。各部品の軸方向は、車幅方向(左右方向)に向けられる。
インプット軸20は、側面視において、変速機ケース10の中央よりやや前側に配置される。インプット軸20には、エンジンからの動力が入力される。カウンタ軸21は、インプット軸20の後方で変速機ケース10の中央よりやや後側に配置される。カウンタ軸21は、インプット軸20の回転を受けて回転する。
リバース軸22は、インプット軸20のやや後上方であって、カウンタ軸21の前上方に配置される。すなわち、インプット軸20、カウンタ軸21、及びリバース軸22は、各軸の中心を結ぶと三角形状を成すように配置される。リバース軸22は、後退時に選択され、ファイナル軸30の回転方向を逆転させるものである。
ファイナル軸30は、カウンタ軸21の後下方に配置される。ファイナル軸30は、カウンタ軸21に噛み合うファイナルギヤ31を有する。ファイナル軸30及びファイナルギヤ31は、ディファレンシャル機構3(図9参照)で構成される。
具体的にディファレンシャル機構3は、図9に示すように、リング状のファイナルギヤ31が固定されたデフケース32と、ピニオンシャフト33と、ピニオンシャフト33に回転自在に支持される一対のピニオンギヤ34、35と、一対のピニオンギヤ34、35に噛み合う一対のサイドギヤ36L、36Rとを有している。一対のサイドギヤ36L、36Rには、それぞれ左右のドライブ軸30L、30Rが連結される。ドライブ軸30L、30Rは、ディファレンシャル機構3の回転を受けて左右の車輪(不図示)を回転させる。ファイナルギヤ31は、後述するオイルポンプドリブンギヤ46と軸方向で同じ位置に配置される。
また、オイル貯留部14の上方であってインプット軸20の下方には、変速機ケース10内でオイルを循環させるオイルポンプ4が配置される。オイルポンプ4の下端のオイル吸入口47には、オイルストレーナ15が接続される。オイルストレーナ15は、上面視長方形の扁平形状を有している。
オイルストレーナ15の下面略中央には、ストレーナ吸入口(不図示)が形成される。オイルストレーナ15の上面略中央(左右方向及び前後方向の略中央)には、オイルポンプ4のオイル吸入口47が接続される。オイルポンプ4は、オイル貯留部14からオイルストレーナ15を通じてオイルを汲み上げ、変速機ケース10内の各部にオイルを供給する。なお、オイルポンプ4の構成については後述する。
次に、図3から図5を参照して、変速機1の各軸に設けられるギヤやオイルポンプ4の構成について説明する。なお、図3以降において、オイル貯留部14内のオイルの高さを油面Pで示すものとする。図3に示すように、インプット軸20には、エンジンの回転駆動力を受け、変速を実施するための各種ギヤが設けられる。具体的にインプット軸20の右端側には、図示しないクラッチが設けられ、インプット軸20の軸方向略中央には、遊星歯車機構20aが設けられる。また、遊星歯車機構20aの右側には、インプット軸20と回転一体に構成されるリバースドライブギヤ20bが設けられる。
リバース軸22には、上記したリバースドライブギヤ20bに常時噛み合うリバースドリブンギヤ22aが、リバース軸22に対して空転可能に配置される。後退速選択時にリバースドリブンギヤ22aがリバース軸22と連結されることで、変速機1は後退速段を得ることができる。
カウンタ軸21(図2参照)には、図示しないシフト機構の操作に応じて軸方向にスライドする各種ギヤ(不図示)が設けられる。インプット軸20とカウンタ軸21の各ギヤの組合せを変更することにより、変速が実施される。ファイナル軸30(図2参照)については後述する。
オイルポンプ4は、トロコイド(登録商標)ポンプ等で代表されるギヤポンプで構成される。図3及び図4に示すように、オイルポンプ4は、左右割の第1ケース40及び第2ケース41の内部に各種構成部品を収納して構成される。ここで、右側を第1ケース40とし、左側を第2ケース41とする。具体的に第1ケース40及び第2ケース41内には、回転軸となるポンプ軸42と、ポンプ軸42を支持する一対のベアリング43と、インナロータ44及びアウタロータ45とが収納される。
ポンプ軸42は、左右方向に延びており、右端側が第1ケース40から突出している。突出した先のポンプ軸42には、リバースドライブギヤ20bに噛み合うオイルポンプドリブンギヤ46が設けられる。オイルポンプドリブンギヤ46は、ポンプ軸42と回転一体に固定される。このように、オイルポンプ4は、オイルポンプドリブンギヤ46によって駆動可能に構成される。また、オイルポンプドリブンギヤ46は、側面視でオイル貯留部14に重なるように配置される。一対のベアリング43は、第1ケース40及び第2ケース41にそれぞれ設けられ、ポンプ軸42を回転可能に支持する。
インナロータ44は、外周に複数の突起(図4では10個)が形成された星型形状を有しており、ポンプ軸42に固定される。アウタロータ45は、概してリング形状を有しており、インナロータ44の外周に設けられる。アウタロータ45の内周側には、インナロータ44の突起を受容可能な複数の凹部(図4では11個)が形成される。すなわち、アウタロータ45の凹部の数は、インナロータ44の突起の数より1つ大きく設定されている。
図4に示すように、インナロータ44とアウタロータ45との間には、突起と凹部が噛み合う部分と、突起と凹部が噛み合わずに隙間が形成される部分とが存在する。インナロータ44が回転されると、インナロータ44に噛み合うアウタロータ45も連れ回りする。上記のように、突起と凹部の数が異なるため、インナロータ44とアウタロータ45との隙間は、広がったり縮まったりする。この結果、インナロータ44とアウタロータ45との間に圧力(油圧)が発生し、オイルの吸い込みと吐出が可能になる。
また、第1ケース40の下端には、オイルストレーナ15に接続されるオイル吸入口47が形成される。第2ケース41の左側面には、オイル吐出口48が形成される。図5に示すように、オイル吐出口48には、水平方向に延びるパイプ16の一端が接続される。パイプ16の他端は、変速機ケース10のオイル取入口13bに接続される。
具体的にレフトケース12とサイドカバー13との合わせ面において、レフトケース12側には、パイプ16を避けるための逃げ形状として、貫通口12aが形成されている。パイプ16は、レフトケース12の貫通口12aを貫通してサイドカバー13のオイル取入口13bに接続される。パイプ16の両端には、Oリング等のシール部材(不図示)が設けられる。
サイドカバー13には、上下に延びるオイル通路13aが形成される。オイル通路13aは、オイル取入口13bと連通する。オイル通路13aの上端は、インプット軸20の中心に連なっている。インプット軸20は、中空断面形状を有し、オイル通路13aからのオイルが中空部に供給されるように構成される。
ところで、変速機ケース内のオイル循環を実現するためのオイルポンプは、例えばインプット軸から回転力を得て駆動するように構成される。この場合、インプット軸から動力を得るために、オイルポンプとインプット軸との間にチェーン等の伝達機構を設けることが考えられる。しかしながら、変速機の構成が複雑になり、コストアップの要因と成り得る。
また、オイルポンプやその周辺構成のレイアウトの都合上、駆動部品が常時オイルに浸かることがある。このため、当該駆動部品によるオイルの攪拌抵抗が生じてしまい、変速機だけでなくオイルポンプの効率が低下するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、変速機ケース10内の各構成部品(インプット軸20、カウンタ軸21、リバース軸22、ファイナル軸30)のレイアウトを上記のようにし(特に図2参照)、これらの下方にオイルポンプ4の配置スペースを確保した。例えば、オイルポンプ4をオイル貯留部14に接近させることにより、吸引側のオイル通路を短縮することができる。この結果、吸入抵抗を低減することができ、オイルポンプ4の効率が向上する。
上記したように、オイルポンプ4の直下にオイルストレーナ15を配置し、オイルストレーナ15の略中央にオイル吸入口47を接続したことで、車両の姿勢に応じて油面Pの高さが変化しても、オイル吸入口47は油面Pより下方に位置する。この結果、オイルポンプ4の吸入抵抗を低減することができ、更には、オイルポンプ4のエア吸いを防止することができる。また、オイル貯留部14内のオイル量を少量に抑えることができる。
また、リバース軸22をインプット軸20をより上方に配置することで、リバースドリブンギヤ22aがオイル貯留部14内のオイルに浸かるのを防止することができる。この結果、リバースドリブンギヤ22bがオイルを攪拌することがなく、攪拌抵抗が低下し、変速機の効率が向上する。
また、インプット軸20に設けられるリバースドライブギヤ20bを利用してオイルポンプ4を駆動させることができるため、ポンプ駆動用のギヤやチェーン等の動力伝達部品を別途設ける必要がなく、構成が簡略化される。また、インプット軸20から直に動力をポンプ軸42に伝達することができるため、オイルポンプ4の効率が向上する。更に、インプット軸20とポンプ軸42とを別軸にしたため、変速機1全体が軸方向に大きくなることを防止することができる。
また、ポンプ軸42の右端にオイルポンプドリブンギヤ46を配置し、左端を第1ケース40及び第2ケース41で片持ち支持する構成としている。このため、変速機ケース10のライトケース11とオイルポンプ4のポンプ軸42との間で芯ズレが生じても、オイルポンプ4の耐久性や駆動抵抗に影響を及ぼすことがない。
また、オイルポンプ4のオイル吐出口48に直線状のパイプ16を接続したことにより、オイルポンプ4からのオイル経路を短くすることができる。特に、変速機ケース10とは別部品のパイプ16でオイル経路を形成したことにより、変速機ケース10に直にオイル経路を形成する場合に比べ、容易にオイル経路を形成することができる。この場合、変速機ケース10の割面(レフトケース12とサイドカバー13との合わせ面)に複雑なオイルシール設計(加工や部品追加)をする必要が無く、変速機ケース10内でパイプ16のオイルシールを施すだけで済む。このため、簡易な構成でオイル経路を形成することができる。
なお、パイプ16は、比較的薄肉で内径の大きいものを用いることができ、限られたスペースで圧力損失の少ないオイル経路を形成することができる。更には、鋳物の変速機ケース10で形成することのできないオイル経路を容易に形成することができる。
次に、図6から図9を参照して変速機ケース10の構成及びオイルポンプ4の取付構造について説明する。図6に示すように、ライトケース11は、左側(図6の紙面手前側)が開口された箱型形状を有している。ライトケース11の右側の側壁17には、上記した各種軸を支持する軸受部が形成される。
また、オイルポンプ4(図2参照)が配置される位置においては、側壁17から左側に向かって延出する円弧状の隔壁18が形成される。隔壁18は、オイルポンプドリブンギヤ46(図3又は図5参照)の周囲を覆うように、オイルポンプドリブンギヤ46の外径より僅かに大きい外径を有している。詳細は後述するが、当該隔壁18により、オイルポンプドリブンギヤ46の収納空間が形成される。
隔壁18の上部には、オイルポンプドリブンギヤ46とリバースドライブギヤ20b(図3参照)との噛み合い部を確保するために切欠き部18aが形成される。また、隔壁18の後上部(図6の紙面右上部)にも、切欠き部18bが形成される。隔壁18の下部は、側面視でオイル貯留部14に重なっている。
また、ファイナル軸30(図2参照)が配置される位置においても、側壁17から左側に向かって延出する円弧状の隔壁19が形成される。隔壁19は、ファイナルギヤ31(図2参照)の外径より僅かに大きい外径を有している。隔壁19は、切欠き部18bに対向する位置で切欠き部18bより僅かに高い位置から下方に向かって延び、オイル貯留部14の下端に接続される。
ところで、オイルポンプを変速機ケース内に配置する場合、オイル貯留部にオイルポンプを近づけることが好ましい。この場合、オイル貯留部の真上にオイルポンプの駆動軸(ポンプ軸)を配置することが考えられる。しかしながら、上記したように、駆動軸に設けられるギヤ(オイルポンプドリブンギヤ)がオイル貯留部内のオイルに常時浸かることになり、オイルポンプ駆動時にオイルの攪拌抵抗が生じてしまう。
そこで、本実施の形態では、変速機ケース10内の部品配置に工夫を加えるだけでなく、オイルポンプドリブンギヤ46を隔壁18で覆う構成とした。具体的には、図7に示すように、オイルポンプ4を隔壁18に密着させ、隔壁18と第1ケース40とによって所定の空間Sを形成した。これにより、オイルポンプドリブンギヤ46を当該空間S内に収納することができる。
このように、オイルポンプ4をオイル貯留部14及びオイルストレーナ15の上方でオイル貯留部14に近づけて配置しても、オイルポンプドリブンギヤ46をオイル貯留部14から独立した空間S内に配置することができる。すなわち、オイルポンプ4自体がオイル貯留部14内のオイルに浸かっても、オイルポンプドリブンギヤ46は、オイル貯留部14内のオイルに浸かることがない。よって、オイルポンプドリブンギヤ46の周囲のオイル量を削減することができ、オイルポンプ4を駆動する際に、オイルポンプドリブンギヤ46によって生じるオイルの攪拌抵抗を低減することができる。この結果、オイルポンプ4の効率が向上する。
また、図8に示すように、オイルポンプ4の駆動中は、リバースドライブギヤ20bとオイルポンプドリブンギヤ46との噛み合い部が位置する切欠き部18aから隔壁18内にオイルが入り込む。しかしながら、噛み合い部に対しオイルポンプドリブンギヤ46の回転方向Roの前進側でかつポンプ軸42よりも上方に切欠き部18bが形成されるため、隔壁18内の空間Sに入り込んだオイルを当該切欠き部18bから排出することができる。
具体的には、オイルポンプドリブンギヤ46の回転に伴う遠心力により、オイルは図8の矢印Oで示すように、隔壁18の内周を伝いつつ、切欠き部18bから隔壁18の外へ放出される。これにより、隔壁18内の空間Sにオイルが溜まることを抑制することができ、オイルポンプドリブンギヤ46の攪拌抵抗を低減することができる。
更に、図8及び図9に示すように、隔壁18、19は、軸方向(左右方向)で同じ位置に形成され、切欠き部18bに対向する隔壁19が、オイル貯留部に向かって下方に延びるように設けられている。このため、切欠き部18bから放出されたオイルは、隔壁19の外面に衝突し、隔壁19に伝って下方のオイル貯留部14(図2参照)に戻される。すなわち、隔壁19でオイルをオイル貯留部14に誘導することができる。この結果、オイルを速やかにオイル貯留部14に戻すことができ、オイル貯留部14の油面P(図7参照)の高さが低下することを防止することができる。よって、オイルポンプ4のエア吸いを防止することができる。
また、例えばファイナルギヤ31(図2参照)から飛ばされるオイルは、隔壁19によって遮られる。この場合、車両後方から見て、切欠き部18bと隔壁19が上下方向で重なるように配置されるため、当該オイルが切欠き部18bを通じて隔壁18内に入り込むことを防止することができる。このように、隔壁18の外側からオイルが隔壁18内に逆流することを防止することができる。
なお、上記実施の形態において、添付図面に図示される各構成の大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明は、その目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、変速機ケース10内にディファレンシャル機構3が設けられる構成としたが、この構成に限定されない。ディファレンシャル機構3が変速機ケース10の外に設けられてもよい。
また、上記の実施の形態において、円弧状の隔壁18がライトケース11に形成される構成としたが、この構成に限定されない。例えば、隔壁18は、オイルポンプ4の第1ケース40の外面からライトケース11側に向かって延出するように形成されてもよい。また、隔壁18の形状は、円弧状に限らず、適宜変更が可能である。
また、上記の実施の形態において、パイプ16が水平方向に延びるように配置される構成としたが、この構成に限定されない。パイプ16は、水平方向に対して傾斜して配置されてもよい。
本発明は、オイルポンプの効率が低下することを防止することができるという効果を有し、特に、自動四輪車の変速機ケース内に設けられるオイルポンプの取付構造に有用である。
10 変速機ケース
13a オイル通路
13b オイル取入口
14 オイル貯留部
16 パイプ
18 隔壁
18b 切欠き部
19 隔壁
20 インプット軸
20b リバースドライブギヤ
21 カウンタ軸
22 リバース軸
22a リバースドリブンギヤ
31 ファイナルギヤ
30 ファイナル軸
4 オイルポンプ
46 オイルポンプドリブンギヤ
48 オイル吐出口

Claims (7)

  1. 変速機ケース内でオイルを循環させるオイルポンプの取付構造であって、
    前記変速機ケース内に配置され、エンジンからの動力が入力されるインプット軸と、
    前記インプット軸の回転を受けて回転するカウンタ軸と、
    後退速選択時に、前記インプット軸及び前記カウンタ軸に噛み合うリバースドリブンギヤを有するリバース軸と、
    前記カウンタ軸に噛み合うファイナルギヤを有するファイナル軸と、を備え、
    前記変速機ケースの底部には、オイル貯留部が形成されており、
    前記インプット軸は、前記リバースドリブンギヤに噛み合うリバースドライブギヤを有し、
    前記リバース軸は、前記変速機ケース内で前記インプット軸の上方に配置され、
    前記カウンタ軸は、前記変速機ケース内で前記インプット軸の後方に配置され、
    前記ファイナル軸は、前記変速機ケース内で前記カウンタ軸の後下方に配置され、
    前記オイルポンプは、前記オイル貯留部の上方であって前記インプット軸の下方に配置され、前記リバースドライブギヤに噛み合うオイルポンプドリブンギヤによって駆動されることを特徴とするオイルポンプの取付構造。
  2. 前記オイルポンプドリブンギヤの周囲を覆う隔壁を有し、
    前記隔壁は、前記オイルポンプ又は、前記変速機ケースから延出して形成され、
    前記オイルポンプドリブンギヤは、前記オイルポンプと前記変速機ケースとが密着されることで形成される空間内に配置されることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプの取付構造。
  3. 前記隔壁には、前記オイルポンプドリブンギヤと前記リバースドライブギヤとの噛み合い部から前記オイルポンプドリブンギヤの回転方向奥側でかつ前記オイルポンプの軸よりも上方側に、切欠き部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のオイルポンプの取付構造。
  4. 前記切欠き部に対向する隔壁を有し、
    前記隔壁は、前記オイル貯留部に向かって下方に延びることを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプの取付構造。
  5. 前記オイルポンプのオイル吐出口と、前記変速機ケースのオイル取入口とをパイプで接続することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のオイルポンプの取付構造。
  6. 前記ファイナル軸及び前記ファイナルギヤは、ディファレンシャル機構で構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のオイルポンプの取付構造。
  7. 変速機ケース内でオイルを循環させるためのオイルポンプの取付構造であって、
    前記変速機ケースの底部に形成されるオイル貯留部と、
    前記オイルポンプを駆動させるためのオイルポンプドリブンギヤと、
    前記オイルポンプドリブンギヤの周囲を覆う隔壁と、を備え、
    前記隔壁は、前記オイルポンプ又は、前記変速機ケースから延出して形成され、
    前記オイルポンプドリブンギヤは、前記オイルポンプと前記変速機ケースとが密着されることで形成される空間内において、側面視で前記オイル貯留部に重なるように配置されることを特徴とするオイルポンプの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111422055A (zh) * 2018-12-21 2020-07-17 铃木株式会社 混合动力车辆用驱动装置

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