JP2014104992A - 詰め替え袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】詰め替え袋10の表面11および裏面12にはそれぞれ、注出口部15の開封予定部16から本体部14に向かって延び、外方に向かって突出する第1凸部30と、第1凸部30からさらに外方に突出するよう第1凸部30上に設けられた第2凸部40と、が形成されている。第2凸部40は、注出口部15内において前記本体部に向かって延びる第1部分43と、第1部分43よりも本体部14に配置されるとともに第1部分43に連結された第2部分44と、を有している。第2部分44は、開封予定部16に対する垂直二等分線18と交差するとともに注出口部15から本体部14に向かう方向において外側に凸となるよう延びる張り出し部分44aを少なくとも含んでいる。
【選択図】図2
Description
図1は、本実施の形態による詰め替え袋10全体を示す平面図である。表面11および裏面12を有する詰め替え袋10は、液体洗剤やシャンプーなど、ボトルへ詰め替えられる液体を収容するよう構成されたものである。なお以下の説明および図面において、詰め替え袋10とは、特に断らない限り、液体が収容される前の詰め替え袋のことである。また特に断らない限り、表面11および裏面12は互いに対称的な形状を有している。すなわち、表面11の構成要素と裏面12の構成要素とは略同一になっている。従って、以下の説明においては、主に表面11の形状について説明し、裏面12の形状の説明を省略する。
本体部14は、主に液体を収容するための部分である。本体部14は、底部シール23aによって封止された底部23と、側部シール22aによって封止された一対の側部22と、上部21と、を備えている。上部21は、詰め替え袋10に液体が充填される際に開口される開口部21bとなっている。詰め替え袋10に液体が充填された後、上部21は、ヒートシールなどによって封止される。図1において、液体が充填された後にヒートシールされる部分が上部シール予定部として符号21aで示されている。
次に注出口部15について説明する。注出口部15は、液体がボトルへ詰め替えられる際に液体が注出される注出方向に沿って延びるよう構成されている。このような注出口部15を設けることにより、詰め替え袋10から注出される際の液体の流れを整えることができ、これによって、液体の詰め替え作業を容易化することができる。なお本実施の形態においては、注出口部15が延びる方向が、本体部14の上部21および側部22が延びる方向のいずれに対しても傾斜している例が示されているが、これに限られることはない。例えば、注出口部15が延びる方向が、本体部14の上部21または側部22が延びる方向に平行になっていてもよい。
また本実施の形態による詰め替え袋10の表面11および裏面12にはそれぞれ、注出口部15の開封予定部16から本体部14に向かって延び、外方に向かって突出する第1凸部30と、第1凸部30からさらに外方に突出するよう第1凸部30上に設けられた第2凸部40と、が形成されている。以下、第1凸部30および第2凸部40について図2を参照して説明する。図2は、図1の詰め替え袋10の注出口部15およびその近傍を拡大して示す平面図である。
次に、第1凸部30および第2凸部40の断面形状について、図3乃至図5を参照して説明する。図3は、液体の注出方向に沿った方向において詰め替え袋10を切断した場合を示す断面図である。図4は、垂直二等分線18に直交するとともに第2凸部40の第1部分43を横断する線で詰め替え袋10を切断した場合を示す断面図である。図5は、垂直二等分線18に直交するとともに第2凸部40の第2部分44の張り出し部分44aを横断する線で詰め替え袋10を切断した場合を示す断面図である。
次に、詰め替え袋10の表面11および裏面12を構成するフィルムの構成について説明する。
層構成:外面側からONY(15μm)/印刷/DL/LLDPE(130μm)
・ONY:ユニチカ製「ON−RT」
・LLDPE:テクノフィルム製「SP−303SL」
・接着剤:ロックペイント製「RU−77T/H7」
図6(a)(b)(c)(d)は、本発明の実施の形態による詰め替え袋10を製造する方法の一例を示す図である。はじめに図6(a)に示すように、表面11を構成するためのフィルム11Aを準備する。次に図6(b)に示すように、フィルム11Aに対してエンボス加工を施すことにより、フィルム11Aに第1凸部30および第2凸部40を形成する。例えば、第1凸部30および第2凸部40の形状に対応した突起および溝を有する雄型および雌型を用いてフィルム11Aを押圧し、これによってフィルム11Aに第1凸部30および第2凸部40を形成する。
次に、液体が注出される際に得られる、詰め替え袋10の作用効果について説明する。はじめに図7を参照して、本実施の形態による詰め替え袋10を用いて液体を詰め替える際の様子について説明する。図7は、液体が充填され、かつ開封予定部16が開封されて注出口16aが形成されている状態の詰め替え袋10を、液体の注出方向に沿った方向において仮想的に切断した場合を示す断面図である。
上述の本実施の形態において、第2凸部40の第2部分44が、注出口部15内に配置される例を示した。しかしながら、第2部分44の張り出し部分44aによって第1凸部30の肩部31の輪郭を保持することができる限りにおいて、張り出し部分44aの具体的な配置が特に限られることはない。本件発明者は、鋭意研究を重ねることにより、第2凸部40の第2部分44の張り出し部分44aを、図10に示すように境界線19を直径Lとする円19aによって囲まれた領域内に配置することにより、張り出し部分44aによって第1凸部30の肩部31の輪郭を保持することができることを見出した。従って、円19aによって囲まれた領域内に配置される限りにおいて、張り出し部分44aは、注出口部15内に配置されていてもよく、本体部14内に配置されていてもよく、または、注出口部15および本体部14に跨って配置されていてもよい。
また本実施の形態において、開封予定部16側に位置する第1凸部30の肩部31における表面11と裏面12との間の間隔と、本体部14側に位置する第1凸部30の肩部31における表面11と裏面12との間の間隔とがほぼ同一である例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図11に示すように、本体部14側に位置する第1凸部30の肩部31における表面11と裏面12との間の間隔d2が、開封予定部16側に位置する第1凸部30の肩部31における表面11と裏面12との間の間隔d1よりも大きくなっていてもよい。また図11に示すように、第2凸部40の第1部分43の中間部42が、本体部14に向かうにつれて表面11と裏面12との間の間隔が大きくなるよう構成されていてもよい。
また本実施の形態において、第2凸部40の第2部分44が、張り出し部分44aを含む環状部分として構成されている例を示した。しかしながら、張り出し部分44aが含まれる限りにおいて、第2部分44の具体的な構成が特に限られることはない。例えば図12に示すように、第2部分44は、第1部分43に連結された弧状部分として構成されていてもよい。この場合、弧状部分は、本体部14に向かう方向において外側に凸となっている。すなわち図12の弧状部分は、第1凸部30の肩部31の輪郭を保持するための張り出し部分44aとして機能することができる。
また本実施の形態において、第2凸部40の第1部分43が、開封予定部16から本体部14に向かって延びる1本の線状部分として構成されている例を示した。しかしながら、液体の注出方向における第1凸部30の強度を高めることができる限りにおいて、第1部分43の具体的な構成が特に限られることはない。例えば図13に示すように、第2部分44が弧状部分として構成されている場合、第1部分43は、第2部分44の弧状部分の両端部にそれぞれ接続され、開封予定部16から本体部14に向かって延びる2本の線状部分であってもよい。この場合、第2凸部40全体が、本体部14に向かう方向において外側に凸となっているU字状部分として構成されていると言える。
詰め替え袋10の表面11および裏面12には、上述の第1凸部30および第2凸部40に加えて、さらなる凸部が形成されていてもよい。例えば図15に示すように、詰め替え袋10の表面11および裏面12にはそれぞれ、開封予定部16に対する垂直二等分線18を挟んで対向するよう本体部14に配置され、外方に向かって突出する一対の第3凸部50がさらに形成されていてもよい。このような第3凸部50を設けることにより、表面11および裏面12の剛性を高めることができ、これによって、表面11と裏面12との間の間隔が、第1凸部30の本体部14側の端部の近傍で大きく広がってしまうことをさらに抑制することができる。
次に、第3凸部50および第4凸部60の断面形状について、図16を参照して説明する。図16は、垂直二等分線18に直交するとともに第3凸部50および第4凸部60を横断する線で詰め替え袋10を切断した場合を示す断面図である。
11 表面
12 裏面
14 本体部
15 注出口部
16 開封予定部
18 垂直二等分線
19 境界線
24 切り欠き(上部側)
25 切り欠き(側部側)
30 第1凸部
40 第2凸部
43 第1部分
44 第2部分
44a 張り出し部分
50 第3凸部
53 第1部分
54 第2部分
60 第4凸部
Claims (6)
- 表面および裏面を有し、ボトルへ詰め替えられる液体を収容する詰め替え袋であって、
液体を収容する本体部と、
前記本体部に接続され、液体がボトルへ詰め替えられる際に液体が注出される注出方向に沿って延びる注出口部と、を備え、
前記注出口部は、開封されることによって液体が注出される注出口となる開封予定部を含み、
前記詰め替え袋の前記表面および前記裏面にはそれぞれ、前記注出口部の前記開封予定部から前記本体部に向かって延び、外方に向かって突出する第1凸部と、前記第1凸部からさらに外方に突出するよう前記第1凸部上に設けられた第2凸部と、が形成されており、
前記第2凸部は、前記注出口部内において前記本体部に向かって延びる第1部分と、前記第1部分よりも前記本体部側に配置されるとともに前記第1部分に連結された第2部分と、を有し、
前記第2凸部の前記第2部分は、前記開口予定部に対する垂直二等分線と交差するとともに前記注出口部から前記本体部に向かう方向において凸となるよう延びる張り出し部分を少なくとも含む、詰め替え袋。 - 前記詰め替え袋の前記表面および前記裏面にはそれぞれ、前記開口予定部に対する垂直二等分線を挟んで対向するよう前記本体部内に配置され、外方に向かって突出する一対の第3凸部がさらに形成されている、請求項1に記載の詰め替え袋。
- 前記一対の第3凸部はそれぞれ、前記注出方向に直交する方向における前記一対の第3凸部の間の間隔が前記注出口部から離れるにつれて少なくとも部分的に小さくなるよう構成された第1部分を含む、請求項2に記載の詰め替え袋。
- 前記詰め替え袋の前記表面および前記裏面にはそれぞれ、前記第3凸部からさらに外方に突出するよう前記第3凸部上に設けられた第4凸部がさらに形成されている、請求項2または3に記載の詰め替え袋。
- 前記第4凸部は、その輪郭が前記第3凸部の輪郭と相似になるよう構成されている、請求項4に記載の詰め替え袋。
- 前記第3凸部は、前記第3凸部の前記第1部分よりも前記注出口側において前記第1部分に連結され、前記注出方向に交差する方向に延びる第2部分をさらに含む、請求項3に記載の詰め替え袋。
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