JP2014103748A - マルチレベルインバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】3レベル以上のマルチレベルインバータに関し、スイッチング素子の破壊を回避しつつ、故障による安全性の低下を抑制する。
【解決手段】インバータ100は、正端子Pおよび負端子Nとの間に直列接続されたスイッチング素子U、V、W、X、Y、Zと、スイッチング素子同士の各接続点と中間端子Gとの間にそれぞれ接続された逆阻止型スイッチング素子110と、交流出力端子O、O、Oと、複数のスイッチング素子のオンオフを切り替えるための制御信号を生成する制御部120と、交流出力端子の出力電圧を遮断する遮断信号が入力されると制御信号の状態にかかわらず、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号をそれぞれ遮断する制御信号遮断回路140と、制御信号遮断回路の故障を診断する監視部160とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換するマルチレベルインバータに関する。
直流電力を交流電力に変換するインバータに関し、直流電圧が印加された正端子、負端子、および、中間端子との接続をスイッチング素子(半導体スイッチ)によって切り換えるマルチレベルインバータの普及が進んでいる。中間端子に接続されたスイッチング素子では、正端子や負端子に接続されたスイッチング素子に比べてスイッチングする電圧が小さいため、耐圧の低いものを選択でき、電気特性が比較的よいものを採用することができる。
しかし、インバータに接続された電動機の緊急停止を試みた時、すべてのスイッチング素子を同時にオフにすると、耐圧の低い中間端子に接続されたスイッチング素子に正端子と負端子との電位差が加わり破損するおそれがある。そこで、電動機の緊急停止時に、正端子および負端子に接続されたスイッチング素子を先にオフし、中間端子に接続されたスイッチング素子を少し遅らせてオフにする構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
ところで、近年、電気機器などについて、故障による人的被害を伴う事故を回避するため、リスクを許容範囲に収めるように定めた種々の国際規格が策定されている。例えば、IEC61800−5−2では、電動機の緊急停止時、電動機を確実に停止するSTO(安全トルクオフ)機能の搭載が要求される。
2レベルインバータに関し、IEC61800−5−2に適合する構成としては、正端子に接続されたスイッチング素子を無効化する回路と、負端子に接続されたスイッチング素子を無効化する回路を個別に設けるものが提案されている(例えば、特許文献2)。2レベルインバータでは、正端子と負端子のいずれか一方のスイッチング素子が無効化されれば電動機への出力が遮断されるため、上記のいずれか一方の回路が故障していたとしても、他方の回路が正常に機能すれば、電動機が停止されることとなる。
特開2002−078351号公報 特開2010−284051号公報
例えば、特許文献1に記載のような3レベル以上のマルチレベルインバータに関し、特許文献2に記載の2レベルインバータのように、各端子に接続されたスイッチング素子を無効化する回路を、端子ごとに個別に設けたとする。この場合、正端子、負端子、中間端子のうち、いずれか1つの端子に接続されたスイッチング素子を無効化しても、残りの2つの端子間が通電するので、少なくとも2つの端子に接続されたスイッチング素子を無効化しなければ安全な機能停止ができない。
また、上記のように、特許文献1に記載の技術に基づく順に、スイッチング素子を無効化することで、スイッチング素子の破損を回避できる可能性が高まる。しかし、3レベル以上のマルチレベルインバータでは、2レベルインバータに比べて、機能停止のための回路が複雑となることから故障率が高くなり、安全性が低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、3レベル以上のマルチレベルインバータに関し、スイッチング素子の破壊を回避しつつ、故障による安全性の低下を抑制することが可能なマルチレベルインバータを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のマルチレベルインバータは、電位が高い順に第1から第n(nは3以上の自然数)まで配された複数の直流入力端子と、第1の直流入力端子、および、第nの直流入力端子との間に直列に接続された第1から第n−1のスイッチング素子と、第1から第n−1のスイッチング素子同士の各接続点と第2から第n−1の直流入力端子との間にそれぞれ接続された第1から第n−2の逆阻止型スイッチング素子と、第1から第n−1のスイッチング素子同士のいずれかの接続点に接続される交流出力端子と、第1から第n−1のスイッチング素子、および、第1から第n−2の逆阻止型スイッチング素子のオンオフを切り替えるための制御信号を生成する制御部と、交流出力端子の出力電圧を遮断するための出力遮断信号が入力されると、制御信号の状態にかかわらず、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子への制御信号をそれぞれ遮断する制御信号遮断回路と、制御信号遮断回路に制御信号遮断回路の故障診断のための診断信号を出力し、当該診断信号に対する制御信号遮断回路からの応答に基づいて、制御信号遮断回路の故障を診断する監視部と、を備えることを特徴とする。
制御信号遮断回路は、診断信号が入力されると、制御信号の状態にかかわらず、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子への制御信号をそれぞれ遮断してもよい。
監視部は、診断信号に対する制御信号遮断回路からの応答が制御信号遮断回路の故障を示す場合、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子への制御信号をそれぞれ遮断させてもよい。
制御信号遮断回路は、出力遮断信号または診断信号のいずれかが入力されると、それぞれ、制御信号を遮断するための制御遮断信号を出力する2組の論理回路を有し、監視部は、2組の論理回路のいずれか一方に、診断信号を出力する。当該診断信号に対する論理回路からの応答である制御遮断信号が、制御信号遮断回路の故障を示す場合、2組の論理回路のいずれか他方に、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子への制御信号をそれぞれ遮断させてもよい。
本発明のマルチレベルインバータは、制御信号遮断回路に出力遮断信号が入力されると、制御部に制御遮断信号を出力する。そして、制御信号遮断回路は、出力遮断信号が入力されて所定時間が経過した後に、制御信号の状態にかかわらず、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子への制御信号をそれぞれ遮断してもよい。このとき、制御部は、制御遮断信号が入力されると、所定時間が経過する前に、複数のスイッチング素子のうち、1のスイッチング素子と第n−1のスイッチング素子以外のスイッチング素子、および、第1から第n−2の逆阻止型スイッチング素子をオンさせてもよい。
本発明のマルチレベルインバータは、制御部と、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子との間における制御信号の入力経路に設けられ、発光素子と受光素子で構成されたフォトカプラをさらに備えてもよい。このとき、制御信号遮断回路は、発光素子への電源電圧の印加を停止することで、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子への制御信号をそれぞれ遮断する。
本発明のマルチレベルインバータは、制御部と、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子との間における制御信号の入力経路に設けられ、出力をハイインピーダンスに切り替え可能なスリーステート回路をさらに備えてもよい。このとき、制御信号遮断回路は、制御信号遮断回路のすべての出力をハイインピーダンスに切り替えることで、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子への制御信号をそれぞれ遮断する。
本発明のマルチレベルインバータは、制御部と、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子との間における制御信号の入力経路に設けられ、発光素子と受光素子で構成されたフォトカプラ、および、出力をハイインピーダンスに切り替え可能なスリーステート回路の直列回路をさらに備えてもよい。このとき、制御信号遮断回路は、発光素子への電源電圧の印加を停止し、かつ、制御信号遮断回路のすべての出力をハイインピーダンスに切り替えることで、第1のスイッチング素子、および、第n−1のスイッチング素子をオフする。
以上のように本発明では、3レベル以上のマルチレベルインバータに関し、故障があっても安全に出力電圧を遮断し、かつ、スイッチング素子の破壊を回避する。
第1の実施形態におけるインバータの概略的な構成を示した説明図である。 出力電圧の遮断処理を説明するための説明図である。 監視部の故障診断処理を説明するための説明図である。 第2の実施形態におけるインバータの概略的な構成を示した説明図である。 変形例におけるインバータの概略的な構成を示した説明図である。 第3の実施形態におけるインバータの概略的な構成を示した第1の図である。 第3の実施形態におけるインバータの概略的な構成を示した第2の図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:インバータ100)
図1は、第1の実施形態におけるインバータ100の概略的な構成を示した説明図である。インバータ100は、直流入力端子(正端子P、負端子N、中間端子G)と、スイッチング素子(第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子X、Y、Z)と、逆阻止型スイッチング素子110と、還流ダイオード112と、制御部120と、フォトカプラ130と、制御信号遮断回路140と、遅延回路150、152と、監視部160とを含んで構成される。
本実施形態のインバータ100は、電位が高い順に第1から第n(nは3以上の自然数)まで配された複数の直流入力端子を備えるインバータである。ここでは、nが3、すなわち、第1の直流入力端子(正端子P)、第2の直流入力端子(中間端子G)、および、第3の直流入力端子(負端子N)を備える3レベルインバータを例に挙げる。したがって、n=3となり、スイッチング素子は、第1から第2(3−1)のスイッチング素子まで存在することとなる。インバータ100によって直流から3相交流に変換された電力は、U相、V相、W相それぞれに対応する交流出力端子O、O、Oから電動機Mに出力される。
インバータ100には、正端子P、および、負端子Nとの間に第1および第2のスイッチング素子が直列に接続されている。このうち、第1のスイッチング素子U、V、Wは、コレクタが正端子Pに接続され、エミッタが逆阻止型スイッチング素子110を介して中間端子Gに接続され、ベースが後述する制御部120に接続されている。また、第2のスイッチング素子X、Y、Zは、エミッタが負端子Nに接続され、コレクタが逆阻止型スイッチング素子110を介して中間端子Gに接続され、ベースが制御部120に接続される。
交流出力端子O、O、Oは、それぞれ、第1から第n−1のスイッチング素子、すなわち、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zの各接続点に接続される。すなわち、交流出力端子O、O、Oは、複数のスイッチング素子同士のいずれかの接続点に接続されることとなる。
逆阻止型スイッチング素子110は、それぞれ、第1から第n−1のスイッチング素子である。ここでは、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zの各接続点と、第2から第n−1の直流入力端子(ここでは、nが3であるから第2の直流入力端子のみ)、すなわち、第2の直流入力端子(中間端子G)との間に1つずつ接続される。nが4以上である場合、逆阻止型スイッチング素子110は、第1から第n−2まで設けられる。
逆阻止型スイッチング素子110は、逆耐圧を持つ2つのスイッチング素子(素子U、V、Wと素子X、Y、Z)を逆並列に接続して構成される。
逆阻止型スイッチング素子110を、他のスイッチング素子(第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子X、Y、Z)と中間端子Gとの間に接続する構成により、従来の双方向スイッチを設ける場合に比べ、逆耐圧を担うダイオードの数を削減できる。それと共に、ダイオードを削減した分、オン電圧を低減することが可能となる。
また、各スイッチング素子(第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子X、Y、Z)には、逆起電力による過電圧を回避するため、還流ダイオード112が配される。還流ダイオード112は、カソードがコレクタに接続され、アノードがエミッタに接続される。かかる還流ダイオード112とスイッチング素子の組によってアームが構成されている。
制御部120は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成される。制御部120は、不図示の外部装置からの外部信号に応じ、パルス信号(ゲートパルス)で形成された制御信号を生成し、スイッチング素子(第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子X、Y、Z)のオンオフおよび逆阻止型スイッチング素子110の各方向のオンオフを切り替える。図1においては、理解を容易とするため、制御部120からスイッチング素子までの接続経路を一部省略して示す。
そして、制御部120は、例えば制御信号をPWM(Pulse Width Modulation)制御して、交流出力端子Oにおける出力電圧波形、交流出力端子Oにおける出力電圧波形、および、交流出力端子Oにおける出力電圧波形を生成する。このとき、制御部120は、外部装置からの外部信号によって指示された周波数の交流電圧波形を疑似的に再現させる。
制御部120は、電動機Mを運転している場合において、外部装置から電動機Mを停止する制御信号を受信すると、当該制御信号の生成を停止して、スイッチング素子をオフする。このとき、制御部120は、逆阻止型スイッチング素子110(素子U、V、W、X、Y、Z)よりも先に、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号の生成を停止する(スイッチをオフする)。かかる構成により、逆阻止型スイッチング素子110に大きな電圧が加わるのを抑制することが可能となる。
ところで、制御部120は、上述したように、PWM制御などによって、各スイッチング素子のオンおよびオフの時間を調整するといった高い計算能力を有する。しかし、その反面、そのような複雑な処理に対応するため構造が複雑とならざるを得ず、故障リスクがある。そこで、本実施形態では、電動機Mの緊急停止時などにおいて、電動機Mを確実に停止するSTO(安全トルクオフ)機能を、フォトカプラ130および制御信号遮断回路140によって実装している。
フォトカプラ130は、制御部120と、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zとの間における制御信号の入力経路に設けられる。フォトカプラ130は、発光素子132(発光ダイオード)と受光素子134(フォトトランジスタ)で構成され、発光素子132のアノードに、後述する制御信号遮断回路140からの電圧が印加されている。制御部120は、負論理を用い、発光素子132のカソードに接続された端子の電圧をローレベルにすることで、発光素子132を発光させて制御信号を出力する。また、受光素子134のコレクタには正端子Pが接続されている。かかるフォトカプラ130によって、制御部120から第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号の経路における絶縁を保ったまま信号伝達が可能となる。
制御信号遮断回路140は、電動機Mの緊急停止時などにおいて、外部装置からの外部信号に応じ、制御遮断信号をフォトカプラ130に出力する。フォトカプラ130は、出力遮断信号が入力されると、制御信号の入力の有無にかかわらず、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号を遮断する。このとき、外部装置から出力される外部信号は、交流出力端子O、O、Oの出力電圧を遮断するための出力遮断信号である。なお、出力遮断信号の送信元となる外部装置は、制御部120に外部信号を送信する外部装置と同一であってもよいし、別の装置であってもよい。
ここで、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zのオフ処理は、フォトカプラ130の発光素子132のアノードへの電源電圧の印加の停止によって遂行される。すなわち、制御信号遮断回路140は、フォトカプラ130への電圧の印加を停止することで、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号をそれぞれ遮断する。本実施形態においては、このフォトカプラ130への電圧の印加の停止が、制御部120からスイッチング素子への制御信号を遮断するための制御遮断信号となる。
本発明のマルチレベルインバータは、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号を遮断する機構にフォトカプラ130を用いる。これによって、制御部120と第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zとの接続を一度に切断することが可能となり、簡易な構成で電動機Mを停止することができる。その上、万が一、スイッチング素子側から異常な電流が流れてきても、フォトカプラ130によって絶縁性が確保されているので、制御部120の故障を回避することが可能となる。また、制御部120側のクロック周波数などの高周波が、スイッチング素子側に伝わって生じるノイズも抑制することができる。
また、本実施形態において、制御信号遮断回路140は2組の論理回路142、144と、遅延回路150、152と、トランジスタ154、156とで構成される。論理回路142、144には、出力遮断信号がそれぞれ個別に入力される。ここで、論理回路142、144に外部信号を送信する外部装置は、論理回路142、144それぞれに対し個別に設けられていてもよいし、同一の装置であってもよい。論理回路142、144は、それぞれ、出力遮断信号が入力されると制御遮断信号を出力する回路であって、当該インバータ100においては、論理回路142、144によるトルクオフ機能が冗長化されている。
遅延回路150、152は、それぞれ論理回路142、144からフォトカプラ130への電圧の伝達経路に設けられる。遅延回路150は、コレクタ側が正端子Pに接続されたトランジスタ154のベースに接続され、トランジスタ154のエミッタ側はトランジスタ156のコレクタ側に接続される。
遅延回路152は、トランジスタ156のベースに接続され、フォトカプラ130は、それぞれ、トランジスタ156のエミッタに並列接続される。このように、直列に接続されたトランジスタ154、156それぞれのベースを、遅延回路150、152を介して論理回路142、144に接続している。
そのため、論理回路142、144のいずれか一方でも電圧の印加が停止すれば、フォトカプラ130に電圧が印加されない構造となっている。すなわち、論理回路142、144は、それぞれ、個別にトルクオフ機能を遂行することができる。
そして、遅延回路150、152は、論理回路142、144による第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zのオフ処理を、制御部120の制御信号によるスイッチング素子のオフ処理よりも遅延させる。
図2は、出力電圧の遮断処理を説明するための説明図である。交流電圧を出力して電動機Mを運転している場合において、図2(a)に示すように、制御部120が外部装置から電動機Mを停止する外部信号を受信したとする。同時に、制御信号遮断回路140を構成する論理回路142、144も、それぞれ、出力遮断信号を受信する。
そして、制御信号遮断回路140は、出力遮断信号が入力されると、フォトカプラ130に対し、遅延回路150、152を介して制御遮断信号を出力する。図1に示すように、この制御遮断信号は、遅延回路150への入力と並列して制御部120にも入力されるため、制御部120は、外部信号の入力が正常に行われなかった場合であっても、電動機Mを停止する制御を開始することが可能となる。
制御部120は、図2(b)に示すように、所定時間が経過する前に、逆阻止型スイッチング素子110をオンに維持させる制御信号を出力する。その後、制御部120は、図2(c)に示すように、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zをオフさせる制御信号を出力する。このとき、フォトカプラ130の発光素子132のアノードにはまだ電源電圧が印加されており、制御信号はフォトカプラ130を介して第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zに伝達される。
このとき、逆阻止型スイッチング素子110が正常にオンとなって、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zを正常にオフすることができれば、スイッチング素子の破壊を回避することが可能となる。
また、図2(d)に示すように、制御部120が、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zを正常にオフできないという事態も想定される。この場合であっても、図2(e)に示すように、制御信号遮断回路140に出力遮断信号が入力されて所定時間が経過すると、遅延回路150、152を通過した制御遮断信号は、フォトカプラ130に到達する。すると、フォトカプラ130の発光素子132のアノードへの電圧の印加が停止される。こうして、制御信号遮断回路140は、制御信号の状態にかかわらず、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号をそれぞれ遮断する(STO(安全トルクオフ)機能)。
そして、所定時間が経過し、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zがオフされた後、制御部120は、図2(b)に示すように、逆阻止型スイッチング素子110をオフさせる制御信号を出力する。
なお、制御部120が逆阻止型スイッチング素子110を正常にオフできなかったとしても、電動機Mに出力されるのは中間端子Gの電位のみなので、電動機Mは停止する。
しかし、制御信号遮断回路140が故障すると、上記のようなSTO機能が働かなかなくなってしまう。そこで、インバータ100は、制御信号遮断回路140の故障を診断する監視部160を備える。ここでは、まず監視部160が、電動機Mが停止中(制御部120による制御信号が生成されていないとき)に故障診断を行う場合について説明する。
監視部160は、所定の契機(例えば、所定周期毎)に応じ、制御信号遮断回路140の故障を診断するための診断信号を論理回路142、144それぞれに出力する。診断信号は、例えば遮断信号と同じように論理回路142、144を機能させる。
そして、監視部160には、制御信号遮断回路140からの応答として、論理回路142、144、遅延回路150、152、トランジスタ154、156を経て出力された制御遮断信号が入力される。このトランジスタ154、156から出力された制御遮断信号によって、故障診断処理が為される。
図3は、監視部160の故障診断処理を説明するための説明図である。電動機Mが停止中に監視部160による故障診断処理が開始されると、監視部160は診断信号1を送信する。なお、故障診断処理中、制御部120による制御信号が生成されると、故障診断処理は中止される。
図3に示すように、診断信号1、および、診断信号2は、それぞれ矩形のパルス波で構成され、監視部160は、診断信号1と診断信号2を、時間的に重複しないタイミングで出力する。そして、監視部160は、診断信号1に対応する制御遮断信号1、および、診断信号2に対応する制御遮断信号2をそれぞれ監視する。
具体的に、監視部160は、診断信号1の出力開始後、制御遮断信号1が入力されるまでの遅延時間Tと、論理回路142および遅延回路150に基づいて特定される正常な遅延時間範囲とを比較する。遅延時間が正常な遅延時間範囲に含まれない場合、監視部160は、制御信号遮断回路140(論理回路142、遅延回路150、トランジスタ154のいずれか)が故障していると判断する。
同様に、監視部160は、診断信号2の出力開始後、制御遮断信号2が入力されるまでの遅延時間Tと、論理回路144および遅延回路152に基づいて特定される正常な遅延時間範囲とを比較する。遅延時間が正常な遅延時間範囲に含まれない場合、監視部160は、制御信号遮断回路140(論理回路144、遅延回路152、トランジスタ156のいずれか)が故障していると判断する。
また、診断信号1、および、診断信号2は矩形波で構成される。ここで、監視部160は、上記の遅延時間T、Tに加え、診断信号1、および、診断信号2の出力終了から、制御遮断信号1、および、制御遮断信号2の入力終了までの遅延時間T、Tを測定する。そして、それぞれ対応する正常な遅延時間と比較して故障を判断する。
加えて、監視部160は、診断信号1、および、診断信号2それぞれの出力開始から出力終了までの時間幅T、Tと、制御遮断信号1、および、制御遮断信号2それぞれの入力開始から入力終了までの時間幅T、Tとを比較する。これによって、許容される誤差範囲に含まれるか否かに基づいて、故障を判断する。
ここでは、電動機Mが停止中に故障診断が行われる場合について説明したが、電動機Mが稼働中であっても、監視部160による故障診断は遂行可能である。例えば、制御信号遮断回路140に加えて、監視部160にも出力遮断信号が入力される構成とする。この場合、故障診断中、フォトカプラ130の発光素子132のアノードへの電圧の印加を行う手段を別途設け、監視部160は、出力遮断信号が入力されていないときに故障診断を行う。また、トランジスタ154、156を並列接続することで、論理回路142、144のいずれか一方を通常動作させたまま、いずれか他方の故障診断を遂行してもよい。
こうして、監視部160は、2組の論理回路142、144のいずれか一方に、診断信号を出力し、当該診断信号に対する論理回路142、144からの応答である制御遮断信号を検出する。そして、監視部160は、制御遮断信号が制御信号遮断回路140の故障を示す場合、2組の論理回路142、144のいずれか他方に、診断信号を出力する。このようにして、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号をそれぞれ遮断させる。
監視部160を備える構成により、インバータ100は、制御信号遮断回路140が故障した場合、その故障を容易に検出、改修することが可能となる。そして、論理回路142、144の両方が同時に故障する確率は両者の故障率を乗算したものであるため、論理回路が一つの場合に比べ、安全性を格段に向上することができる。
また、本実施形態では、論理回路142、144のうち、いずれか一方が故障したとしても、他方が電動機Mのトルクオフ機能を遂行するため、インバータ100は、安全性のさらなる向上が可能となる。
また、本実施形態では、制御信号遮断回路140が2つの論理回路142、144を備える場合について説明したが、制御信号遮断回路140は論理回路を2つ備えなくてもよい。その場合であっても、監視部160は、診断信号に対する制御信号遮断回路140からの応答が制御信号遮断回路140の故障を示すと、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号をそれぞれ遮断させる。
具体的には、監視部160がフォトカプラ130の発光素子132のアノードへの電圧の印加を停止できるように構成すればよい(図示しない)。また、監視部160が制御部120に制御信号遮断回路140の故障を通知できるような経路(図示しない)を設け、制御部120の制御信号によって第1のスイッチング素子U1、V1、W1、および、第2のスイッチング素子X2、Y2、Z2をオフさせてもよい。その他、監視部160が制御信号遮断回路140の故障を検出した場合、第1のスイッチング素子U1、V1、W1、および、第2のスイッチング素子X2、Y2、Z2をオフできれば手段は特に限定しない。
(第2の実施形態:インバータ200)
上述した第1の実施形態では、フォトカプラ130を備え、制御信号遮断回路140がフォトカプラ130への電圧の印加を停止する。こうすることで、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zのオフ処理を遂行する場合について説明した。第2の実施形態では、フォトカプラ130の代わりにスリーステート回路230、232を備える。そして、制御信号遮断回路240がスリーステート回路230、232を介して、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zのオフ処理を遂行する場合について説明する。なお、第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4は、第2の実施形態におけるインバータ200の概略的な構成を示した説明図である。図4に示すように、インバータ200は、直流入力端子(正端子P、負端子N、中間端子G)と、スイッチング素子(第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子X、Y、Z)と、逆阻止型スイッチング素子110と、還流ダイオード112と、制御部120と、スリーステート回路230、232と、プルダウン回路234と、OR回路236、238と、制御信号遮断回路240と、遅延回路150、152と、監視部160とを含んで構成される。ここでは、第1の実施形態と構成が異なるスリーステート回路230、232、プルダウン回路234、OR回路236、238、制御信号遮断回路240について詳述する。
スリーステート回路230、232は、それぞれ、出力をハイインピーダンスに切替可能なロジック回路で構成され、制御部120と、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zとの間に設けられる。また、スリーステート回路230は、スリーステート回路232よりも制御部120側に接続される。
プルダウン回路234は、スリーステート回路230とスリーステート回路232との接続経路、および、スリーステート回路232と第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zとの接続経路にそれぞれ接続される。プルダウン回路234は、スリーステート回路230、232の出力がハイインピーダンスであるとき、出力をローレベルに固定する。その結果、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zはオフされることとなる。
ここでは、インバータ200にプルダウン回路234が配される場合について説明した。しかし、スリーステート回路230、232の出力がハイインピーダンスのときに第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zがオフとなるように設計すれば、プルダウン回路234の代わりにプルアップ回路を配してもよい。
制御信号遮断回路240は、外部装置からの出力遮断信号を受けると、制御信号の出力の有無にかかわらず、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号をそれぞれ遮断してオフする。
具体的に、制御信号遮断回路240は、論理回路242、244と、プルダウン回路234と、OR回路236、238とで構成される。論理回路242、244は、スリーステート回路230、232にそれぞれ接続される。論理回路242、244は、当該スリーステート回路230、232のすべての出力を一度にハイインピーダンスにするように制御し、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号をそれぞれ遮断してオフする。
スリーステート回路230、232の両回路が直列に接続されているため、いずれか一方の出力がハイインピーダンスとなれば、接続先の第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zはオフされる。すなわち、論理回路242、244はいずれも個別にトルクオフ機能を有している。
このように、上述した第1の実施形態と同様、インバータ200において、制御信号遮断回路240に遮断信号が入力される。そして、制御部120による制御信号の生成状態にかかわらず、制御信号遮断回路240が第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zをオフする。したがって、逆阻止型スイッチング素子110の過電圧による破壊を抑制し、かつ、STO機能によって安全性を向上することが可能となる。
特に、第2の実施形態では、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zをオフする機構にスリーステート回路230、232を用いる。これによって、インバータ200は、経年劣化の影響が小さく、電動機Mのトルクオフを確実に遂行することができる。
また、スリーステート回路230の出力は、プルダウン回路234を介して一つのOR回路236に入力され、同様に、スリーステート回路232の出力は、プルダウン回路234を介して一つのOR回路238に入力される。監視部160は、OR回路236、および、OR回路238のそれぞれの論理和出力によって故障診断処理を行う。すなわち、スリーステート回路230をハイインピーダンスにしたにもかかわらず、OR回路236、238がハイレベルを出力していれば、その出力に対応する論理回路242、244が故障していると判断する。
このように、上述した第1の実施形態と同様、監視部160を備える構成により、インバータ200は、論理回路242、244のうち、いずれか一方が故障したとしても、その故障を容易に検出、改修できる。論理回路242、244の両方が同時に故障する確率は両者の故障率を乗算したものであるため、スリーステート回路が一つの場合に比べ、安全性を格段に向上することができる。
図5は、変形例におけるインバータ200aの概略的な構成を示した説明図である。図5において、上記図1、図4で示したものと実質的に同等である各スイッチング素子の構成については、制御部120側の信号の流れを理解し易いように拡大して示すため、図示を省略する。
インバータ200aは、図5に示すように、上記の第1の実施形態および第2の実施形態を組み合わせ、フォトカプラ130とスリーステート回路232を両方備える。
詳細には、制御部120と、U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zとの間における制御信号の入力経路に、フォトカプラ130、および、スリーステート回路232の直列回路を設ける。
そして、フォトカプラ130は、発光素子132のアノードに、遅延回路150とトランジスタ154を介して論理回路142に接続され、制御信号遮断回路140からの電圧が印加されている。また、スリーステート回路232は、遅延回路152を介して論理回路144に接続される。
そして、制御信号遮断回路240aは、発光素子132への電源電圧の印加を停止し、かつ、スリーステート回路232のすべての出力を一度にハイインピーダンスにするように制御する。これによって、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第2のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号をそれぞれ遮断してオフする。
フォトカプラ130とスリーステート回路232では、構造が異なるため、温度、湿度、振動等の環境条件に対する耐久性が異なる。したがって、フォトカプラ130とスリーステート回路232の両方が同時に壊れる確率は、2つのフォトカプラ130、または、2つのスリーステート回路230、232が同時に壊れる確率よりも低い。そのため、インバータ200aは、安全性をさらに向上することが可能となる。
(第3の実施形態:インバータ300)
上述した第1、第2の実施形態では、3レベルインバータであるインバータ100、200について説明した。第3の実施形態では、5レベルインバータであるインバータ300について説明する。なお、第3の実施形態において、上記第1、第2の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6は、第3の実施形態におけるインバータ300の概略的な構成を示した第1の図であり、図7は、第3の実施形態におけるインバータ300の概略的な構成を示した第2の図である。ここでは、理解し易いように各図を拡大して示すため、1つのインバータ300を2図に分けて示す。また、図6、図7においては、理解を容易とするため、図6に示す制御部320から図7に示す各スイッチング素子までの接続経路を一部省略して示す。
図6および図7に示すように、インバータ300は、第1の直流入力端子b〜第5の直流入力端子bと、スイッチング素子(第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子U、V、W、第3のスイッチング素子X、Y、Z、第4のスイッチング素子X、Y、Z、第5のスイッチング素子U、V、W、第6のスイッチング素子X、Y、Z)と、逆阻止型スイッチング素子310と、還流ダイオード112と、制御部320と、フォトカプラ330と、制御信号遮断回路140と、遅延回路150、152、358と、監視部160とを含んで構成される。ここでは、第1の実施形態と構成が異なる第1の直流入力端子b〜第5の直流入力端子b、スイッチング素子、逆阻止型スイッチング素子310、制御部320、フォトカプラ330、遅延回路358について詳述する。
直流入力端子は、電位が高い順に第1の直流入力端子bから第5の直流入力端子bまで配される。すなわち、第1の実施形態ではnが3であったのに対し、第3の実施形態ではnが5となる。
インバータ300には、第1の直流入力端子b、および、第5の直流入力端子bとの間に複数のスイッチング素子(第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子U、V、W、第3のスイッチング素子X、Y、Z、第4のスイッチング素子X、Y、Z、第5のスイッチング素子U、V、W、第6のスイッチング素子X、Y、Z)が接続されている。
このうち、第1のスイッチング素子U、V、Wは、コレクタが正端子Pに接続され、エミッタが逆阻止型スイッチング素子310を介して第2の直流入力端子bに接続され、ベースが制御部320に接続されている。また、第4(第n−1)のスイッチング素子X、Y、Zは、エミッタが第5の直流入力端子bに接続され、コレクタが逆阻止型スイッチング素子310を介して第4の直流入力端子bに接続され、ベースが制御部320に接続される。
また、第2のスイッチング素子U、V、W、および、第3のスイッチング素子X、Y、Zは、第1のスイッチング素子U、V、W、および、第4のスイッチング素子X、Y、Zの間に、直列に接続される。さらに、相ごとにそれぞれ直列に接続された第5のスイッチング素子U、V、W、および、第6のスイッチング素子X、Y、Zは、相ごとにそれぞれ直列に接続された第2のスイッチング素子U、V、W、および、第3のスイッチング素子X、Y、Zに、並列に接続される。交流出力端子O、O、Oは、それぞれ、第5のスイッチング素子U、V、W、および、第6のスイッチング素子X、Y、Zの各接続点に接続される。
逆阻止型スイッチング素子310は、それぞれ、複数のスイッチング素子、ここでは、第1のスイッチング素子U、V、W、および第2のスイッチング素子U、V、Wの相ごとの接続点と第2の直流入力端子bとの間に1つずつ接続される。さらに、逆阻止型スイッチング素子310は、第3のスイッチング素子X、Y、Z、および第4のスイッチング素子X、Y、Zの相ごとの接続点と第4の直流入力端子bとの間にも1つずつ接続される。逆阻止型スイッチング素子310は、逆耐圧を持つ2つのスイッチング素子(素子U、V、Wと素子U、V、W、素子X、Y、Zと素子X、Y、Z)を逆並列に接続して構成される。
制御部320は、上記第1の実施形態と同様の構成であるが、スイッチング素子の数が増えたために部分的に異なる挙動を示す。具体的には、電動機Mを運転している場合において、外部装置から電動機Mを停止する制御信号を受信すると、当該制御信号の生成を停止して、スイッチング素子をオフする。このとき、制御部320は、逆阻止型スイッチング素子310、および、第2のスイッチング素子U、V、W、第3のスイッチング素子X、Y、Z、第5のスイッチング素子U、V、W、第6のスイッチング素子X、Y、Zよりも先に、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第4のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号の生成を停止する。
この状態であっても、第2の直流入力端子bから第4の直流入力端子bと、交流出力端子O、O、Oとの間で通電が可能である。このため、不用意に残りのスイッチング素子(逆阻止型スイッチング素子310、第2のスイッチング素子U、V、W、第3のスイッチング素子X、Y、Z、第5のスイッチング素子U、V、W、第6のスイッチング素子X、Y、Z)をオフすると過電圧によって破壊するおそれがある。
そこで、次に、逆阻止型スイッチング素子310への制御信号の生成を停止する。その後、第2のスイッチング素子U、V、W、第3のスイッチング素子X、Y、Z、第5のスイッチング素子U、V、W、第6のスイッチング素子X、Y、Zへの制御信号の生成を停止する。このような順序でスイッチング素子をオフすることでスイッチング素子の破壊を回避する。
フォトカプラ330は、上記第1の実施形態のフォトカプラ130と同様の構成である。ただし、制御部320と第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子U、V、Wとの間に加えて、制御部320と逆阻止型スイッチング素子310(素子U、V、Wと素子U、V、W、素子X、Y、Zと素子X、Y、Z)との間における制御信号の入力経路にも設けられる。
フォトカプラ330は、上記フォトカプラ130と同様、トランジスタ156のエミッタに並列接続される。トランジスタ156のエミッタから第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子U、V、Wへの制御信号の遮断を行うフォトカプラ330aまでは、そのまま制御遮断信号が伝達される。
一方、トランジスタ156のエミッタから逆阻止型スイッチング素子310への制御信号の遮断を行うフォトカプラ330bまでの接続経路には、遅延回路358が設けられている。そのため、トランジスタ156から制御遮断信号が出力されると、まず、フォトカプラ330aによって第1のスイッチング素子U、V、W、第2のスイッチング素子U、V、Wへの制御信号が遮断される。その後、フォトカプラ330bによって逆阻止型スイッチング素子310への制御信号の遮断が行われる。
遅延回路150、152、358による遅延時間が経過した後、制御部320は、残りのスイッチング素子(第2のスイッチング素子U、V、W、第3のスイッチング素子X、Y、Z、第5のスイッチング素子U、V、W、第6のスイッチング素子X、Y、Z)への制御信号の生成を停止する。
上述したように、第3の実施形態のインバータ300によれば、5レベルインバータであっても、スイッチング素子の破壊を回避しつつ、STO機能を遂行することが可能となる。また、上記第1、第2の実施形態および変形例と同様、監視部160を備えるため、制御信号遮断回路140が故障した場合、その故障を容易に検出、改修でき、安全性を向上することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した第1から第3の実施形態では、制御信号遮断回路140、240は、2つの論理回路142、144、242、244を備えて冗長化して構成される場合について説明した。しかし、制御信号遮断回路140、240は冗長化せずともよい。
また、上述した第1、第2の実施形態、変形例では、3レベルインバータであるインバータ100、200、200aについて説明し、第3の実施形態では、5レベルインバータであるインバータ300について説明した。しかし、インバータは、3レベル以上であればよく、4レベルインバータであってもよいし、6レベル以上のインバータであってもよい。
本発明は、直流電力を交流電力に変換するマルチレベルインバータに利用することができる。
…第1の直流入力端子
…第2の直流入力端子
…第3の直流入力端子
…第4の直流入力端子
…第5の直流入力端子
M …電動機
N …負端子(第3の直流入力端子)
G …中間端子(第2の直流入力端子)
…正端子(第1の直流入力端子)
、O、O …交流出力端子
、V、W …第1のスイッチング素子
、Y、Z、U、V、W …第2のスイッチング素子
、Y、Z …第3のスイッチング素子
、Y、Z …第4のスイッチング素子
、V、W …第5のスイッチング素子
、Y、Z …第6のスイッチング素子
100、200、200a、300 …インバータ(マルチレベルインバータ)
110、310 …逆阻止型スイッチング素子
120、320 …制御部
130、330(330a、330b) …フォトカプラ
132 …発光素子
134 …受光素子
140、240、240a …制御信号遮断回路
142、144、242、244 …論理回路
150、152 …遅延回路
160 …監視部
230、232 …スリーステート回路
上記課題を解決するために、本発明のマルチレベルインバータは、電位が高い順に第1から第n(nは3以上の数)まで配された複数の直流入力端子と、第1の直流入力端子、および、第nの直流入力端子との間に直列に接続された第1から第n−1のスイッチング素子と、第1から第n−1のスイッチング素子同士の接続点である第1から第n−2の各接続点と第2から第n−1の直流入力端子との間にそれぞれ接続された第から第(n−1)(3/2)のスイッチング素子と、第1から第n−1のスイッチング素子同士のいずれかの接続点に接続される交流出力端子と、第1から第(n−1)(3/2)のスイッチング素子のオンオフを切り替えるための制御信号を生成する制御部と、交流出力端子の出力電圧を遮断するための出力遮断信号が入力されると、制御信号の状態にかかわらず、第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も大きい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子から第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も小さい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子の順に制御信号をそれぞれ遮断する制御信号遮断回路と、制御信号遮断回路に制御信号遮断回路の故障診断のための診断信号を出力し、当該診断信号に対する制御信号遮断回路からの応答に基づいて、制御信号遮断回路の故障を診断する監視部と、を備えることを特徴とする。
制御信号遮断回路は、診断信号が入力されると、制御信号の状態にかかわらず、第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も大きい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子から第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も小さい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子の順に制御信号をそれぞれ遮断してもよい。
監視部は、診断信号に対する制御信号遮断回路からの応答が制御信号遮断回路の故障を示す場合、制御信号の状態にかかわらず、第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も大きい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子から第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も小さい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子の順に制御信号をそれぞれ遮断させてもよい。
制御信号遮断回路は、出力遮断信号または診断信号のいずれかが入力されると、それぞれ、制御信号を遮断するための制御遮断信号を出力する2組の論理回路を有し、監視部は、2組の論理回路のいずれか一方に、診断信号を出力する。当該診断信号に対する論理回路からの応答である制御遮断信号が、制御信号遮断回路の故障を示す場合、2組の論理回路のいずれか他方に、制御信号の状態にかかわらず、第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も大きい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子から第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も小さい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子の順に制御信号をそれぞれ遮断させてもよい。
本発明のマルチレベルインバータは、制御信号遮断回路に出力遮断信号が入力されると、制御部に制御遮断信号を出力する。そして、制御信号遮断回路は、出力遮断信号が入力されて所定時間が経過した後に、制御信号の状態にかかわらず、第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も大きい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子から第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も小さい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子の順に制御信号をそれぞれ遮断してもよい。このとき、制御部は、制御遮断信号が入力されると、所定時間が経過する前に、複数のスイッチング素子のうち、1のスイッチング素子と第n−1のスイッチング素子以外のスイッチング素子をオンさせてもよい。
本発明のマルチレベルインバータは、制御部と、第(n+1)/2の直流入力端子以外の直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子との間における制御信号の入力経路に設けられ、発光素子と受光素子で構成されたフォトカプラをさらに備えてもよい。このとき、制御信号遮断回路は、発光素子への電源電圧の印加を停止することで、制御信号の状態にかかわらず、第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も大きい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子から第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も小さい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子の順に制御信号をそれぞれ遮断する。
本発明のマルチレベルインバータは、制御部と、第(n+1)/2の直流入力端子以外の直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子との間における制御信号の入力経路に設けられ、出力をハイインピーダンスに切り替え可能なスリーステート回路をさらに備えてもよい。このとき、制御信号遮断回路は、制御信号遮断回路のすべての出力をハイインピーダンスに切り替えることで、制御信号の状態にかかわらず、第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も大きい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子から第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も小さい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子の順に制御信号をそれぞれ遮断する。
本発明のマルチレベルインバータは、制御部と、第(n+1)/2の直流入力端子以外の直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子との間における制御信号の入力経路に設けられ、発光素子と受光素子で構成されたフォトカプラ、および、出力をハイインピーダンスに切り替え可能なスリーステート回路の直列回路をさらに備えてもよい。このとき、制御信号遮断回路は、発光素子への電源電圧の印加を停止し、かつ、制御信号遮断回路のすべての出力をハイインピーダンスに切り替えることで、制御信号の状態にかかわらず、第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も大きい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子から第(n+1)/2の直流入力端子との電位差が最も小さい直流入力端子に直接接続されたスイッチング素子の順に制御信号をそれぞれ遮断する。
本実施形態のインバータ100は、電位が高い順に第1から第n(nは3以上の数)まで配された複数の直流入力端子を備えるインバータである。ここでは、nが3、すなわち、第1の直流入力端子(正端子P)、第2の直流入力端子(中間端子G)、および、第3の直流入力端子(負端子N)を備える3レベルインバータを例に挙げる。したがって、n=3となり、スイッチング素子は、第1から第2(=第n−1)のスイッチング素子まで存在することとなる。インバータ100によって直流から3相交流に変換された電力は、U相、V相、W相それぞれに対応する交流出力端子O、O、Oから電動機Mに出力される。
インバータ100には、正端子P、および、負端子Nとの間に第1および第2のスイッチング素子が直列に接続されている。このうち、第1のスイッチング素子U、V、Wは、コレクタが正端子Pに接続され、エミッタが逆阻止型スイッチング素子110を介して中間端子Gに接続され、ゲートが後述する制御部120に接続されている。また、第2のスイッチング素子X、Y、Zは、エミッタが負端子Nに接続され、コレクタが逆阻止型スイッチング素子110を介して中間端子Gに接続され、ゲートが制御部120に接続される。
逆阻止型スイッチング素子110は、それぞれ、第から第(n−1)(3/2)のスイッチング素子である。ここでは、第1のスイッチング素子U、V、Wおよび第2のスイッチング素子X、Y、Zの各接続点と、第2から第n−1の直流入力端子(ここでは、nが3であるから第2の直流入力端子のみ)、すなわち、第2の直流入力端子(中間端子G)との間に1つずつ接続される
そして、フォトカプラ130は、発光素子132のアノードに、遅延回路150とトランジスタ154を介して論理回路142に接続されることで、制御信号遮断回路40からの電圧が印加されている。また、スリーステート回路232は、遅延回路152を介して論理回路144に接続される。
このうち、第1のスイッチング素子U、V、Wは、コレクタが正端子Pに接続され、エミッタが逆阻止型スイッチング素子310を介して第2の直流入力端子bに接続され、ゲートが制御部320に接続されている。また、第4(第n−1)のスイッチング素子X、Y、Zは、エミッタが第5の直流入力端子bに接続され、コレクタが逆阻止型スイッチング素子310を介して第4の直流入力端子bに接続され、ゲートが制御部320に接続される。
また、上述した第1、第2の実施形態、変形例では、3レベルインバータであるインバータ100、200、200aについて説明し、第3の実施形態では、5レベルインバータであるインバータ300について説明した。しかし、インバータは、3レベル以上であればよく、レベル以上のインバータであってもよい。

Claims (8)

  1. 電位が高い順に第1から第n(nは3以上の自然数)まで配された複数の直流入力端子と、
    前記第1の直流入力端子、および、前記第nの直流入力端子との間に直列に接続された第1から第n−1のスイッチング素子と、
    前記第1から第n−1のスイッチング素子同士の各接続点と第2から第n−1の直流入力端子との間にそれぞれ接続された第1から第n−2の逆阻止型スイッチング素子と、
    前記第1から第n−1のスイッチング素子同士のいずれかの接続点に接続される交流出力端子と、
    前記第1から第n−1のスイッチング素子、および、前記第1から第n−2の逆阻止型スイッチング素子のオンオフを切り替えるための制御信号を生成する制御部と、
    前記交流出力端子の出力電圧を遮断するための出力遮断信号が入力されると、前記制御信号の状態にかかわらず、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子への前記制御信号をそれぞれ遮断する制御信号遮断回路と、
    前記制御信号遮断回路に該制御信号遮断回路の故障診断のための診断信号を出力し、当該診断信号に対する該制御信号遮断回路からの応答に基づいて、前記制御信号遮断回路の故障を診断する監視部と、
    を備えることを特徴とするマルチレベルインバータ。
  2. 前記制御信号遮断回路は、前記診断信号が入力されると、前記制御信号の状態にかかわらず、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子への前記制御信号をそれぞれ遮断することを特徴とする請求項1に記載のマルチレベルインバータ。
  3. 前記監視部は、前記診断信号に対する前記制御信号遮断回路からの応答が該制御信号遮断回路の故障を示す場合、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子への前記制御信号をそれぞれ遮断させることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチレベルインバータ。
  4. 前記制御信号遮断回路は、前記出力遮断信号または前記診断信号のいずれかが入力されると、それぞれ、前記制御信号を遮断するための制御遮断信号を出力する2組の論理回路を有し、
    前記監視部は、前記2組の論理回路のいずれか一方に、前記診断信号を出力し、当該診断信号に対する該論理回路からの応答である前記制御遮断信号が、該制御信号遮断回路の故障を示す場合、該2組の論理回路のいずれか他方に、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子への前記制御信号をそれぞれ遮断させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のマルチレベルインバータ。
  5. 前記制御信号遮断回路は、前記出力遮断信号が入力されると、前記制御部に前記制御遮断信号を出力し、該出力遮断信号が入力されて所定時間が経過した後に、前記制御信号の状態にかかわらず、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子への該制御信号をそれぞれ遮断し、
    前記制御部は、前記制御遮断信号が入力されると、前記所定時間が経過する前に、前記複数のスイッチング素子のうち、前記1のスイッチング素子と前記第n−1のスイッチング素子以外のスイッチング素子、および、前記第1から第n−2の逆阻止型スイッチング素子をオンさせることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチレベルインバータ。
  6. 前記制御部と、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子との間における前記制御信号の入力経路に設けられ、発光素子と受光素子で構成されたフォトカプラをさらに備え、
    前記制御信号遮断回路は、前記発光素子への電源電圧の印加を停止することで、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子への前記制御信号をそれぞれ遮断することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチレベルインバータ。
  7. 前記制御部と、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子との間における前記制御信号の入力経路に設けられ、出力をハイインピーダンスに切り替え可能なスリーステート回路をさらに備え、
    前記制御信号遮断回路は、前記制御信号遮断回路のすべての出力をハイインピーダンスに切り替えることで、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子への前記制御信号をそれぞれ遮断することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチレベルインバータ。
  8. 前記制御部と、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子との間における前記制御信号の入力経路に設けられ、発光素子と受光素子で構成されたフォトカプラ、および、出力をハイインピーダンスに切り替え可能なスリーステート回路の直列回路をさらに備え、
    前記制御信号遮断回路は、前記発光素子への電源電圧の印加を停止し、かつ、前記制御信号遮断回路のすべての出力をハイインピーダンスに切り替えることで、前記第1のスイッチング素子、および、前記第n−1のスイッチング素子をオフすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチレベルインバータ。
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