JP2014101987A - 壁部貫通部材、壁部貫通構造、および壁部への貫通配管固定方法 - Google Patents

壁部貫通部材、壁部貫通構造、および壁部への貫通配管固定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014101987A
JP2014101987A JP2012256326A JP2012256326A JP2014101987A JP 2014101987 A JP2014101987 A JP 2014101987A JP 2012256326 A JP2012256326 A JP 2012256326A JP 2012256326 A JP2012256326 A JP 2012256326A JP 2014101987 A JP2014101987 A JP 2014101987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
flange
pipe
screw
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012256326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5830455B2 (ja
Inventor
Yasuhiko Suwa
康彦 諏訪
Tamotsu Hideshima
有 秀島
Motoyoshi Karube
元喜 輕部
Shin Urushibara
慎 漆原
Atsushi Iwata
淳 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Sekisui House Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2012256326A priority Critical patent/JP5830455B2/ja
Publication of JP2014101987A publication Critical patent/JP2014101987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5830455B2 publication Critical patent/JP5830455B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

【課題】 設置が容易で、かつ設置自由度の高い壁部貫通部材、配管の壁部貫通構造、および壁部への貫通配管固定方法を提供する。
【解決手段】 第2フランジ部3bは、パイプ部5の軸方向に対して略垂直に外方に起立する。第2フランジ部3bの基部において、前方側に屈曲されて、パイプ部5に沿って連結部3cが所定長さ形成される。連結部3cの前端近傍では、第2フランジ部3bと略平行に第1フランジ部3aが起立する。なお、第1フランジ部3aの外径は、第2フランジ部3bよりも大きい。さらに、第1フランジ部3aの先端部近傍が、壁部貫通部材の1の前方に向けて屈曲される。第1フランジ部3aの後面であって、外周部近傍には、弾性部材7が設けられる。第1フランジ部3aと第2フランジ部3bとは連結部3cの長さだけ離間して設けられる。連結部3cの外周部には、水膨張性部材15が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、壁部に設けられる貫通孔に対して取り付ける壁部貫通部材等に関するものである。
従来、例えば屋外に設置される給湯器等に接続される配管を屋内に引き込む際には、屋外と屋内を区分けする壁部に配管を挿通させて設置する必要がある。貫通部からの水の浸入を防止する必要があることから、貫通部には壁部貫通部材が設けられる。
このような壁部貫通部材としては従来エルボ型の継手配管を用い、当該継手配管を壁部に貫通させ、継手配管の両端にそれぞれ、配管を接続する方法が一般的である。
また、壁部貫通部材として、例えば、筒状の鞘管垣外を壁に対して斜めになるように配置し、鞘管ガイドの傾き方向に鞘管を貫通させ、鞘管内部に配管を貫通する配管の壁部貫通構造がある(特許文献1)。
特開2000−199584号公報
しかし、特許文献1のような壁部貫通構造は壁部に壁通し具を固定するための部材の数が多く、形状も複雑であるため、壁面において設置できる箇所が限定されてしまう。そのため壁部貫通部材の用途も限定されてしまう。
また、特許文献1のような壁貫通配管の壁通し具は鞘管ガイドの傾き方向に鞘管を貫通させ、鞘管内部に配管を貫通することから、設置角度によっては壁通し具の鉛直方向の寸法が大きくなってしまい、設置自由度が低い。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、設置が容易で、かつ設置自由度の高い壁部貫通部材、配管の壁部貫通構造、および壁部への貫通配管固定方法を提供する。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、壁部貫通部材であって、金属製のパイプ部と、前記パイプ部の外周面に接合される金属製のフランジ部材と、前記フランジ部材を前方から貫通するネジと、前記フランジ部材の後方側に突出する部位の前記ネジに設けられる回転規制部材と、前記回転規制部材の後方で前記ネジと螺合する係止部と、前記フランジ部材に設けられる弾性部材および水膨張性部材と、を具備し、前記フランジ部材は、前記パイプ部の外周面に対して略垂直に形成される第1フランジ部と、前記第1フランジ部と離隔して設けられる第2フランジ部と、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを連結し、前記パイプ部の外周面に接合される連結部とを具備し、前記弾性部材は、前記第1フランジ部の後面に設けられ、前記水膨張性部材は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間であって、前記連結部の外周部に設けられることを特徴とする壁部貫通部材である。
前記フランジ部材の軸方向に対して、前記パイプ部の軸方向がずれており、前記パイプ部は、前記フランジ部材に対して斜めに接合されることが望ましい。
前記パイプ部が、前方に向かって下方に傾斜するように配置した際、前記フランジ部材の前面には、壁部貫通部材の上下方向が視認可能なマーク部が設けられてもよい。
第1の発明によれば、壁部に容易に固定可能な壁部貫通部材を得ることができる。
具体的には、フランジ部材の前方からネジを回転させると、ネジの回転に伴い、係止部が前記Oリングに接触するまでは、係止部が前記ネジの軸方向に移動する。一方、係止部が前記Oリングに接触すると、係止部の一部がパイプ部の外周面に接触するまでは、係止部は前記ネジとともに回転する。さらに係止部を回転させて、係止部の一部がパイプ部の外周面に接触すると、ネジの回転に伴い、係止部が前記Oリングとともにネジの軸方向に移動する。
したがって、壁部に壁部貫通部材を取り付ける際に、壁部貫通部材のフランジ部材の前面からネジを締めることによって、第1フランジ部の裏側に配置される係止部と第1フランジ部とで壁部を挟みこむ。つまり、壁部貫通部材の一方の面からだけネジを締めることによって、壁部に壁部貫通部材が固定されるので、取り付けが容易である。
また、ネジは互いに離間する一対のフランジ部を貫通する。したがって、ネジの軸がぶれることを抑制することができる。また、第1フランジ部の後面に弾性部材が設けられるため、壁部貫通部材を壁部に設置した際には、弾性部材によって、第1フランジ部と壁面との隙間が止水される。また、万一水分が第1フランジ部と壁面との間に浸入したとしても、第1フランジ部と第2フランジ部との間の連結部の外周に、水膨張性部材が設けられる。したがって、水分が第2フランジ部よりも後方側に浸入することを確実に防止することができる。
なお、パイプ部材とフランジ部材は金属で成形されるため、製造が容易である。また、樹脂製のものと比較して、壁部貫通部材に挿通される管体を流れる流体が高温であるよう場合であっても、適用が可能である。したがって、例えばレンジフードの排気や、浴室暖房の吸排気などにも適用が可能である。
また、フランジ部とパイプ部の軸方向が互いに僅かにずれているため、フランジ部を壁面にまっすぐに配置にした際に、パイプ部を僅かに下方に向けて傾斜させることができる。したがって、パイプ部から壁面の内側に水分が流れ込むことを防止することができる。
この際、パイプ部の向きが分かるように、フランジ部にマークを設けることで、パイプ部の向きを容易に視認することができる。したがって、確実にパイプ部が壁面外部に向かって下方に傾斜するように設置することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる壁部貫通部材を用い、壁部に形成された貫通孔に前記壁部貫通部材が設置され、前記フランジ部材の後面の前記弾性部材が前記壁部の前面に押し付けられ、前記係止部が前記貫通孔の外周側に張り出し、前記フランジ部材と前記係止部によって前記壁部を挟み込むことで前記壁部貫通部材が前記壁部に固定されることを特徴とする壁部貫通構造である。
第2の発明によれば、壁部の一方の面からネジを回転させることで、第1フランジ部と外周側に張り出した係止部とによって壁部を挟みこむため、容易に壁部に壁部貫通部材を固定し、壁部に配管を挿通することができる。また、簡易な構造であるため、壁部に対しての設置自由度が高い。
第3の発明は、第1の発明にかかる壁部貫通部材を用いた、壁部への貫通配管固定方法であって、前記係止部を前記壁部貫通部材の内方に向けた状態で、壁部に形成された貫通孔に前記壁部貫通部材を設置する工程aと、前記フランジ部材の前方から前記ネジを回転させ、前記係止部を前記パイプ部の外周面に接触するまで回転させ、前記係止部を前記壁部貫通部材の外方に向ける工程bと、さらに前記ネジを回転させ、前記係止部を前記ネジの軸方向に沿って前記フランジ部材側に移動させ、前記係止部の端部を壁部に接触させる工程cと、を具備することを特徴とする壁部への貫通配管固定方法である。
第3の発明によれば、壁部の前面からネジを回転させる作業によって、第1フランジ部と係止部とで壁部を挟みこむことができるため、容易に壁部貫通部材を壁面に設置することができる。
本発明によれば、設置が容易で、かつ設置自由度の高い壁部貫通部材、配管の壁部貫通構造、および壁部への貫通配管固定方法を提供することができる。
(a)は壁部貫通部材1を示す前方斜視図、(b)は壁部貫通部材1を示す後方斜視図。 (a)は壁部貫通部材1を示す正面図、(b)は壁部貫通部材1を示す背面図。 (a)は壁部貫通部材1を示す右側面図、(b)は壁部貫通部材1を示す平面図、(c)は壁部貫通部材1を示す底面図、(d)は壁部貫通部材1を示す左側面図。 壁部貫通部材1を示す軸方向断面図。 フランジ部材3近傍の拡大断面図。 壁部貫通部材1の係止部13が開いた状態を示す図であり、(a)は後方斜視図、(b)は背面図。 壁部貫通部材1を壁部17に取り付ける工程を示した図。 壁部貫通部材1を壁部17に取り付ける工程を示した図であり、(a)は部分断面図、(b)は背面図。 壁部貫通部材1を壁部17に取り付ける工程を示した図であり、(a)は部分断面図、(b)は背面図。 壁部貫通部材1を壁部17に取り付ける工程を示した図であり、(a)は部分断面図、(b)は側面図。
以下、本発明にかかる壁部貫通部材について説明する。図1(a)は壁部貫通部材1を示す前方斜視図、図1(b)は壁部貫通部材1を示す後方斜視図、図2(a)は壁部貫通部材1を示す正面図、図2(b)は壁部貫通部材1を示す背面図、図3(a)は壁部貫通部材1を示す右側面図、図3(b)は壁部貫通部材1を示す平面図、図3(c)は壁部貫通部材1を示す底面図、図3(d)は壁部貫通部材1を示す左側面図である。
壁部貫通部材1は、主に、フランジ部材3、パイプ部5、弾性部材7、ネジ9、係止部13、水膨張性部材15等から構成される。フランジ部材3およびパイプ部5は、例えばステンレスやアルミニウム等の耐食性の良い金属を適用することができる。
パイプ部5は、筒状体であり、所定の長さで形成される。パイプ部5の外周面位は、フランジ部材3が溶接等によって接合される。フランジ部材3は、例えばプレス等によって一体で形成され、第1フランジ部3a、第2フランジ部3b等から構成される。フランジ部材3の詳細は後述する。
図4は、壁部貫通部材1を示す軸方向断面図であり、図2(a)のA−A線断面図である。フランジ部材3の軸方向(図中B)と、パイプ部5の軸方向(図中C)は、ずれている。すなわち、フランジ部材3に対して、パイプ部5は、僅かに傾いて接合される。傾き角度は、軸方向長さ50mmに対して、これと垂直な方向に約1mm程度変位する程度の角度であればよい。
なお、壁部貫通部材1は、前方(図中左側であって、第1フランジ部3a側)に向かうにつれて、下方に傾くように使用される。すなわち、壁部貫通部材1の上部側の方が下部側に対して、パイプ部5が前方に張り出す。
図5は、フランジ部材3近傍の拡大断面図であり、図4のH部拡大図である。第2フランジ部3bは、パイプ部5の軸方向(図中左右方向)に対して略垂直に外方に起立する。第2フランジ部3bの基部(パイプ部5との接触部近傍)は、前方側に屈曲されて、パイプ部5に沿って連結部3cが所定長さ形成される。
連結部3cの前端近傍では、第2フランジ部3bと略平行に第1フランジ部3aが起立する。なお、第1フランジ部3aの外径は、第2フランジ部3bよりも大きい。さらに、第1フランジ部3aの先端部近傍が、壁部貫通部材の1の前方(図中左側)に向けて屈曲される。
第1フランジ部3aの後面であって、外周部近傍には、弾性部材7が設けられる。弾性部材7は、例えば発泡体等であり、容易に変形して壁面との隙間を埋めるものである。第1フランジ部3aと第2フランジ部3bとは連結部3cの長さだけ離間して設けられる。連結部3cの外周部(第1フランジ部3a、第2フランジ部3bの間)には、水膨張性部材15が設けられる。
なお、フランジ部材3とパイプ部5の外周面との間には、図示を省略したコーキング処理等が施され、止水される。したがって、フランジ部材3とパイプ部5の隙間から水が浸入することがない。
フランジ部材3(第1フランジ部3aおよび第2フランジ部3b)を貫通するように、ネジ9が設けられる。ネジ9は、第1フランジ部3aの前面側から挿通されて、第2フランジ部3bを貫通する。なお、図2に示す例では、ネジ9は、フランジ部材3の上下に一対形成されるが、3か所以上であっても良い。
第2フランジ部3bよりも後方側に突出する部位のネジ9には、回転規制部材であるOリング11が設けられる。回転規制部材はボルトに対する係止部の、から回りを防止する部材である。なお、本発明においては、回転規制部材とは、リング状の弾性部材を指す。Oリング11よりもさらに後方側のネジ9には、係止部13が螺合する。図2(b)に示すように、係止部13は、通常状態では、正面視において、第1フランジ部3aの投影面から突出することなく、パイプ部5と接触するように畳まれる。
図6は、係止部13が外方に開かれた状態を示す図であり、図6(a)は後方斜視図、図6(b)は背面図である。係止部13は、係止部13の一方の端部(ネジ9との螺合部から短い側の端部)近傍がパイプ部5の外周面に接触するまで、回転することができる。係止部13が完全に回転すると、係止部13の他方の端部(ネジ9との螺合部から長い側の端部)が、外側に広がり、正面視において、第1フランジ部3aよりも外方に突出する。なお、係止部13の回転方法については、詳細を後述する。
次に、壁部17への壁部貫通部材1の固定方法について説明する。まず、図7に示すように、係止部13を畳んだ状態(係止部13が第1フランジ部3a外方に突出しないようにした状態)で、壁部17に形成された孔19に壁部貫通部材1を挿入する(図中矢印D方向)。孔19は折り畳まれた状態の係止部13の外接円および第2フランジ部3bよりも大きく、第1フランジ部3aよりも小さい。
なお、前述したように、壁部貫通部材1には上下方向の向きが存在する。すなわち、パイプ部5が前方に向かって下方に向くように壁部貫通部材1を孔19に挿入する。この際、壁部貫通部材1の向きを容易に視認することができるように、フランジ部材3(第1フランジ部3a)の前面に、上下方向を示すマークを設けることが望ましい。このようにすることで、壁部貫通部材1の設置方向を間違えることを防止することができる。
次に、図8(a)に示すように、壁部17の前面側(第1フランジ部3a側)からネジ9を回転させる(図中矢印E方向)。ネジ9を回転させると、係止部13は、ネジ9の回転に伴い、壁部17側に移動する(図中矢印F方向)。この際、係止部13とネジ9との螺合部における摩擦は、係止部13の自重よりも小さいため、係止部13は、回転せず、パイプ部5に沿って移動する。したがって、図8(b)に示すように、係止部13は、畳まれた状態を維持する。
さらにネジ9を回転させると、図9(a)に示すように、係止部13がOリング11に接触する。係止部13がOリング11に接触すると、係止部13はOリング11によって抵抗を受ける。すなわち、壁部17方向への移動(図中矢印F方向)がOリング11によって抵抗を受け、ネジ9に対する係止部13の回転が規制される。したがって、図9(b)に示すように、係止部13は、ネジ9とともに回転する(図中矢印G方向)。この際、前述したように、係止部13の一方の端部がパイプ部5の外周面に接触するまで、係止部13は回転する。
さらにネジ9を回転させると、係止部13はそれ以上回転することができなくなるため、図10(a)に示すように、係止部13はOリング11とともに、壁部17方向に移動する(図中矢印F方向)。係止部13が壁部17の背面と接触すると、係止部13と第1フランジ部3aとで壁部17が挟み込まれる。この際、弾性部材7が完全に潰れるまで、ネジ9を回転させることで、確実に、係止部13と第1フランジ部3aとで壁部17を挟み込む。
以上の操作を、上下のネジ9に対して行うことで、図10(b)に示すように、第1フランジ部3aが壁部17に対してまっすぐに固定される。この後、壁部貫通部材1に配管等を挿通することで、施工が完了する。
このように、本発明によれば、壁部17に壁部貫通部材1を取り付ける際に、壁部17の前方側からネジ9を締めることによって、壁部17に壁部貫通部材1が固定される。このため、壁部17の前面と後面とで作業を行う必要がなく、取り付けが容易である。
また、第1フランジ部3aが確実に壁部17の前面に押し付けられる。この際、第1フランジ部3aの後面には弾性部材7が設けられ、弾性部材7が押し潰されることで、壁部17の前面の凹凸を吸収し、壁部17の前面と第1フランジ部3aとの隙間からの水の浸入を防止することができる。
また、万一水が弾性部材7を超えて第1フランジ部3aの後方に浸透しても、第1フランジ部3aと第2フランジ部3bとの間には、水膨張性部材15が設けられる。したがって、水膨張性部材15が膨張することで、それ以上の水の浸入を確実に防止することができる。
また、パイプ部5は、僅かに前方(壁部17の外方)に向かうにつれて下方に向かって傾斜する。したがって、パイプ部5内に浸入した水は、壁部17の前方側に流れ出し、壁部17の後方に流入することを防止することができる。
また、第1フランジ部3aの前面に、壁部貫通部材1の向き(上下方向)を示すマークが形成されることで、壁部貫通部材1の設置方向を間違えることがない。
また、Oリング11が設けられることで、係止部13を確実に外方に向けて回転させることができる。なお、壁部貫通部材1を取り外す際には、ネジ9を逆に回転させると、係止部13は畳まれた状態に回転して、後方に移動する。壁部貫通部材1を壁部17から取り出した後、Oリング11の位置を元の位置に戻すことで、再度使用することができる。
また、パイプ部5、フランジ部材3は金属製であるため、高温の流体が流れる部位でも使用可能である。また、パイプ部5は管体であり、フランジ部材3もプレスによって容易に製造することができる。また、溶接で接合可能であるため、接合も容易である。なお、前述したように、パイプ部5とフランジ部材3との接触部には、コーキングが施されるため、水の浸入を防止することができる。
また、第1フランジ部3aと第2フランジ部3bとを離間させるため、ネジ9を回転させる際に、ネジ9の軸ずれを防止することができる。また、第1フランジ部3aの先端を折り曲げておくことで、第1フランジ部3aの補強効果がある。この際、先端を前方に向けて曲げることで、壁部17と干渉することもない。
以上添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………壁部貫通部材
3………フランジ部材
3a………第1フランジ部
3b………第2フランジ部
3c………連結部
5………パイプ部
7………弾性部材
9………ネジ
11……Oリング
13………係止部
15………水膨脹性部材
17………壁部
19………孔

Claims (5)

  1. 壁部貫通部材であって、
    金属製のパイプ部と、
    前記パイプ部の外周面に接合される金属製のフランジ部材と、
    前記フランジ部材を前方から貫通するネジと、
    前記フランジ部材の後方側に突出する部位の前記ネジに設けられる回転規制部材と、
    前記回転規制部材の後方で前記ネジと螺合する係止部と、
    前記フランジ部材に設けられる弾性部材および水膨張性部材と、
    を具備し、
    前記フランジ部材は、前記パイプ部の外周面に対して略垂直に形成される第1フランジ部と、前記第1フランジ部と離隔して設けられる第2フランジ部と、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを連結し、前記パイプ部の外周面に接合される連結部とを具備し、
    前記弾性部材は、前記第1フランジ部の後面に設けられ、
    前記水膨張性部材は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間であって、前記連結部の外周部に設けられることを特徴とする壁部貫通部材。
  2. 前記フランジ部材の軸方向に対して、前記パイプ部の軸方向がずれており、
    前記パイプ部は、前記フランジ部材に対して斜めに接合されることを特徴とする請求項1記載の壁部貫通部材。
  3. 前記パイプ部が、前方に向かって下方に傾斜するように配置した際、前記フランジ部材の前面には、壁部貫通部材の上下方向が視認可能なマーク部が設けられることを特徴とする請求項2記載の壁部貫通部材。
  4. 請求項1から請求項3いずれかに記載の壁部貫通部材を用い、壁部に形成された貫通孔に前記壁部貫通部材が設置され、前記フランジ部材の後面の前記弾性部材が前記壁部の前面に押し付けられ、前記係止部が前記貫通孔の外周側に張り出し、前記フランジ部材と前記係止部によって前記壁部を挟み込むことで前記壁部貫通部材が前記壁部に固定されることを特徴とする壁部貫通構造。
  5. 請求項1から請求項3いずれかに記載の壁部貫通部材を用いた、壁部への貫通配管固定方法であって、
    前記係止部を前記壁部貫通部材の内方に向けた状態で、壁部に形成された貫通孔に前記壁部貫通部材を設置する工程aと、
    前記フランジ部材の前方から前記ネジを回転させ、前記係止部を前記パイプ部の外周面に接触するまで回転させ、前記係止部を前記壁部貫通部材の外方に向ける工程bと、
    さらに前記ネジを回転させ、前記係止部を前記ネジの軸方向に沿って前記フランジ部材側に移動させ、前記係止部の端部を壁部に接触させる工程cと、
    を具備することを特徴とする壁部への貫通配管固定方法。
JP2012256326A 2012-11-22 2012-11-22 壁部貫通部材、壁部貫通構造 Active JP5830455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012256326A JP5830455B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 壁部貫通部材、壁部貫通構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012256326A JP5830455B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 壁部貫通部材、壁部貫通構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014101987A true JP2014101987A (ja) 2014-06-05
JP5830455B2 JP5830455B2 (ja) 2015-12-09

Family

ID=51024658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012256326A Active JP5830455B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 壁部貫通部材、壁部貫通構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5830455B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112345A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 株式会社古河テクノマテリアル 耐火部材、防火構造体、構造物および防火構造体の施工方法
JP2017089659A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 古河電気工業株式会社 壁部貫通部材の取り付け構造、壁部貫通部材の浮き上り防止方法、係止部材の空回り防止方法および係止部材
JP6269775B1 (ja) * 2016-10-06 2018-01-31 積水ハウス株式会社 屋外側スリーブ材及び屋外側スリーブ材の固定方法
JP2019100485A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 古河電気工業株式会社 壁部貫通部材、壁部貫通部材の固定構造およびその固定方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11201335A (ja) * 1998-01-13 1999-07-30 Miyako Kk 外壁貫通用ソケット
JP2006515145A (ja) * 2003-02-05 2006-05-18 ロックステク アクティエボラーグ ケーブル挿入及びパイプ貫通用スリーブ
JP2006225847A (ja) * 2004-12-30 2006-08-31 Akio Arai はさみ込みリングホールキャップ
WO2011148646A1 (ja) * 2010-05-28 2011-12-01 パナソニック株式会社 換気用スリーブ
JP2012026498A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 配管の壁部貫通構造、配管の壁部貫通部材、および壁部への貫通配管固定方法
JP2012087513A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Akio Arai 中空壁の気密性ダクト構造
JP2012132480A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 壁部貫通部材、配管の壁部貫通構造、および壁部への貫通配管固定方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11201335A (ja) * 1998-01-13 1999-07-30 Miyako Kk 外壁貫通用ソケット
JP2006515145A (ja) * 2003-02-05 2006-05-18 ロックステク アクティエボラーグ ケーブル挿入及びパイプ貫通用スリーブ
JP2006225847A (ja) * 2004-12-30 2006-08-31 Akio Arai はさみ込みリングホールキャップ
WO2011148646A1 (ja) * 2010-05-28 2011-12-01 パナソニック株式会社 換気用スリーブ
JP2012026498A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 配管の壁部貫通構造、配管の壁部貫通部材、および壁部への貫通配管固定方法
JP2012087513A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Akio Arai 中空壁の気密性ダクト構造
JP2012132480A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 壁部貫通部材、配管の壁部貫通構造、および壁部への貫通配管固定方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112345A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 株式会社古河テクノマテリアル 耐火部材、防火構造体、構造物および防火構造体の施工方法
JP2017089659A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 古河電気工業株式会社 壁部貫通部材の取り付け構造、壁部貫通部材の浮き上り防止方法、係止部材の空回り防止方法および係止部材
JP6269775B1 (ja) * 2016-10-06 2018-01-31 積水ハウス株式会社 屋外側スリーブ材及び屋外側スリーブ材の固定方法
JP2018059589A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 積水ハウス株式会社 屋外側スリーブ材及び屋外側スリーブ材の固定方法
JP2019100485A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 古河電気工業株式会社 壁部貫通部材、壁部貫通部材の固定構造およびその固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5830455B2 (ja) 2015-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5830455B2 (ja) 壁部貫通部材、壁部貫通構造
JP6223441B2 (ja) 管用のクランプ接続部
JP5971880B1 (ja) 管継手
JP6581882B2 (ja) 壁部貫通部材の取り付け構造、壁部貫通部材の浮き上り防止方法、および係止部材の空回り防止方法
JP5451130B2 (ja) 管接続装置
JP5224406B2 (ja) 配管の壁部貫通構造、配管の壁部貫通部材、および壁部への貫通配管固定方法
JP2015025525A (ja) 管体の接続構造
JP6026126B2 (ja) 固定座付継手とその組付方法
JP2010019408A (ja) 電蝕防止用のステンレス鋼管継手、及び、電蝕防止用のステンレス鋼管継手の絶縁スペーサー
US20140339823A1 (en) Beveled insert for facilitating coupling pipes
JP6509629B2 (ja) 改修工事用可撓性ドレン及び改修工事用可撓性ドレンを使用した改修方法
JPH1047540A (ja) ユニット配管方法、及び、配管用のステンレス鋼管
JP5767979B2 (ja) 流体流通部材
JP6660170B2 (ja) 防水構造、及び、その防水構造の施工方法
JP6024014B2 (ja) 回転可能継手の製造方法
JP3186595U (ja) ドレン装置及びホース部
JP2014088979A (ja) 排水管接続構造及びその製造方法
JP5641450B2 (ja) 管継手用ロックリング
JP5457957B2 (ja) 流体管の壁貫通構造、流体管の壁貫通方法、壁貫通部材、および壁貫通孔用の継手
JP2010106966A (ja) ホースクランプ
JP4869143B2 (ja) 継手
JP2011202790A (ja) 樹脂配管の樹脂配管用継手への接続方法及び樹脂配管用継手
JP2008185206A (ja) 可撓管継手の構造
JP2010117026A (ja) 架橋ポリエチレン管の配管固定金具
JP2013127293A (ja) 樹脂製分岐管接続装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151026

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5830455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350