JP2014100812A - インク吐出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷速度を従来より速くすることができるインク吐出システムを提供する。
【解決手段】 インク吐出システム20の制御部は、記録ヘッド30に収納されているインク20aを飛翔補助装置50に帯電させ、飛翔補助装置50によって帯電させられたインク20aのインク滴20bをインク押出装置40によってノズル31aから吐出させ、インク押出装置40によってノズル31aから吐出させられたインク滴20bの飛翔を静電力によって飛翔補助装置50に補助させ、インク押出装置40がインク20aに加える圧力は、インク押出装置40および飛翔補助装置50のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができる圧力であって、飛翔補助装置50による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗に抗って記録媒体90に到達することができる最小のサイズ未満のインク滴20bをノズル31aから吐出する圧力であることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、用紙などの記録媒体に向けてインクの粒を吐出するインク吐出システムに関する。
従来のインク吐出システムとして、インクの粒を吐出するためのノズルを複数備えている記録ヘッドと、記録ヘッドに収納されているインクに圧力を加えることによってインクをノズルから押し出すインク押出装置と、インクの粒の飛翔を静電力によって補助する飛翔補助装置とを備えているものが知られている(特許文献1参照。)。このインク吐出システムは、インク押出装置によるインクの押し出しと、飛翔補助装置によるインクの静電吸引との併用によってインクの粒を吐出することができる。したがって、このインク吐出システムは、インク押出装置によるインクの押し出しのみによってインクの粒を吐出する構成と比較して、インク押出装置の消費電力を抑えることができる。
特開平8−132621号公報
しかしながら、従来のインク吐出システムにおいては、インク押出装置によるインクの押し出しだけでなく、飛翔補助装置によるインクの静電吸引によってもインクの粒を吐出するので、インクの粒の吐出のために飛翔補助装置によって例えば1.5kV程度という高圧の静電界を発生させる必要がある。このため、従来のインク吐出システムにおいては、記録ヘッドにおけるノズル間の絶縁耐圧を確保する必要があるので、記録ヘッドに高密度でノズルを実装することが困難であるという問題がある。インク吐出システムは、記録ヘッドにおけるノズルの実装の密度が低い場合、単位時間当たりに吐出することができるインクの粒の数が少ないので、印刷速度が遅くなる。
そこで、本発明は、ノズルの実装の密度を上げることによって印刷速度を従来より速くすることができるインク吐出システムを提供することを目的とする。
本発明のインク吐出システムは、記録媒体に向けてインクの粒を吐出するためのノズルを複数備えている記録ヘッドと、前記記録ヘッドに収納されている前記インクに圧力を加えることによって前記インクの前記粒を前記ノズルから押し出すインク押出装置と、前記粒の飛翔を静電力によって補助する飛翔補助装置と、前記インク押出装置および前記飛翔補助装置の動作を制御する制御部とを備えており、前記制御部は、前記記録ヘッドに収納されている前記インクを前記飛翔補助装置に帯電させ、前記飛翔補助装置によって帯電させられた前記インクの前記粒を前記インク押出装置によって前記ノズルから吐出させ、前記インク押出装置によって前記ノズルから吐出させられた前記粒の飛翔を前記静電力によって前記飛翔補助装置に補助させ、前記インク押出装置が前記インクに加える前記圧力は、前記インク押出装置および前記飛翔補助装置のうち前記インク押出装置のみで前記粒を前記ノズルから吐出することができる圧力であって、前記飛翔補助装置による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗に抗って前記記録媒体に到達することができる最小のサイズ未満の前記粒を前記ノズルから吐出する圧力であることを特徴とする。
この構成により、本発明のインク吐出システムは、インク押出装置および飛翔補助装置のうちインク押出装置のみでインクの粒をノズルから吐出することができるので、インクの粒の吐出のために飛翔補助装置によって高圧の静電界を発生させる必要がない。したがって、本発明のインク吐出システムは、記録ヘッドにおけるノズル間の必要な絶縁耐圧を確保しても記録ヘッドに従来より高密度でノズルを実装することができ、その結果、印刷速度を従来より速くすることができる。
また、本発明のインク吐出システムにおいて、前記飛翔補助装置は、前記記録ヘッドに収納されている前記インクを帯電させる帯電用電極と、前記ノズルから吐出させられた前記粒に前記静電力を与える静電界を発生させる一対の静電界用電極とを備えており、前記一対の静電界用電極は、前記ノズルから吐出させられる前記粒と同種の極性に帯電させられる同極性電極と、前記ノズルから吐出させられる前記粒と異種の極性に帯電させられる異極性電極とによって構成されており、前記同極性電極は、前記記録媒体に対して前記記録ヘッド側に配置されており、前記異極性電極は、前記同極性電極に対して前記記録媒体側に配置されていても良い。
この構成により、本発明のインク吐出システムは、同極性電極と、異極性電極との間の距離を延長することによって、インクの粒の飛翔距離を容易に延長することができる。
また、本発明のインク吐出システムにおいて、前記同極性電極は、前記記録ヘッドのうち前記ノズルが形成されている部材の少なくとも一部を構成していても良い。
この構成により、本発明のインク吐出システムは、記録ヘッドと、同極性電極とが別々に設けられている構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
また、本発明のインク吐出システムにおいて、前記帯電用電極は、前記同極性電極の少なくとも一部を備えていても良い。
この構成により、本発明のインク吐出システムは、帯電用電極と、同極性電極とが別々に設けられている構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
また、本発明のインク吐出システムにおいて、前記帯電用電極は、前記同極性電極であっても良い。
この構成により、本発明のインク吐出システムは、帯電用電極の少なくとも一部が同極性電極と別である構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
また、本発明のインク吐出システムにおいて、前記一対の静電界用電極の間に印加される電圧は、前記インク押出装置に前記インクの前記粒を前記ノズルから押し出させるパルス電圧より幅が広いパルス電圧であっても良い。
この構成により、本発明のインク吐出システムは、一対の静電界用電極の間に高い電圧を常に印加する構成と比較して、安全性を向上することができる。
また、本発明のインク吐出システムにおいて、前記記録ヘッドは、収納している前記インクに前記インク押出装置によって前記圧力が加えられる圧力室が形成されており、前記インク押出装置は、前記インク押出装置自身の駆動用の電極であって前記圧力室の内部に設けられている圧力室内駆動用電極を備えており、前記帯電用電極は、前記圧力室内駆動用電極の少なくとも一部を備えていても良い。
この構成により、本発明のインク吐出システムは、帯電用電極と、圧力室内駆動用電極とが別々に設けられている構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
本発明のインク吐出システムは、ノズルの実装の密度を上げることによって印刷速度を従来より速くすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットプリンターの斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンターのキャリッジに搭載されている記録ヘッドの底面図である。 図1に示すインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図である。 図3に示すインク吐出システムの各電圧印加部および制御部を示す図である。 ノズルから1粒のインク滴を記録媒体に到達させる場合の図4に示す制御部の動作のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図である。 ノズルから1粒のインク滴を記録媒体に到達させる場合の図6に示すインク吐出システムの制御部の動作のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図であって、図6に示す例とは異なる例の図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図であって、図6または図8に示す例とは異なる例の図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図である。 ノズルから1粒のインク滴を記録媒体に到達させる場合の図10に示すインク吐出システムの制御部の動作のフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図である。 本発明の第4の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図であって、図12に示す例とは異なる例の図である。 本発明の第4の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図であって、図12または図13に示す例とは異なる例の図である。 本発明の第5の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システムの正面から見た模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリンター10の斜視図である。
図1に示すように、インクジェットプリンター10は、矢印10aで示す主走査方向に延在する本体11と、用紙などの記録媒体90を搬送する搬送装置12とを備えている。
本体11は、矢印10aで示す主走査方向に延在しているガイドレール11aと、矢印10aで示す主走査方向に移動可能にガイドレール11aに支持されているキャリッジ11bとを備えている。
搬送装置12は、本体11の後述の記録ヘッド30に対して矢印10bで示す副走査方向に記録媒体90を搬送する装置である。
図2は、キャリッジ11bに搭載されている記録ヘッド30の底面図である。
図2に示すように、記録ヘッド30は、記録媒体90(図1参照。)に向けてインクの粒(以下「インク滴」と言う。)を吐出するためのノズル31aを複数備えているノズルプレート31を備えている。記録ヘッド30は、オンデマンド型のインクジェットヘッドである。
図3は、インクジェットプリンター10に備えられているインク吐出システム20の正面から見た模式図である。
なお、図3においては、インク吐出システム20に対する理解を容易にするために、記録ヘッド30の複数のノズル31aのうち1つのノズル31aが描かれている。しかしながら、実際には、インク吐出システム20には、記録ヘッド30の全てのノズル31aが含まれている。
図3に示すように、インク吐出システム20は、上述の記録ヘッド30と、記録ヘッド30に収納されているインク20aに圧力を加えることによってインク滴20bをノズル31aから押し出すインク押出装置40と、インク滴20bの飛翔を静電力によって補助する飛翔補助装置50とを備えている。
記録ヘッド30は、上述のノズルプレート31と、ノズルプレート31に取り付けられている壁部32と、壁部32に取り付けられているシェアモードのピエゾ素子33と、壁部32に取り付けられている電極34と、ピエゾ素子33に取り付けられている電極35および電極36とを備えている。
ノズルプレート31、壁部32およびピエゾ素子33は、収納しているインク20aにインク押出装置40によって圧力が加えられる圧力室30aを形成している。圧力室30aは、インク20aの図示していない供給路が連通されており、ノズル31aからインク滴20bが吐出される度に、新たなインク20aがこの供給路から供給されるようになっている。
なお、圧力室30aは、インク吐出システム20に対する理解を容易にするために、図3において、記録ヘッド30の正面側に現れている。しかしながら、実際には、圧力室30aは、記録ヘッド30の正面側において壁部32によって覆われており、記録ヘッド30の正面側に現れていない。同様に、ノズル31aの内部の空間は、インク吐出システム20に対する理解を容易にするために、図3において、記録ヘッド30の正面側に現れている。しかしながら、実際には、ノズル31aの内部の空間は、記録ヘッド30の正面側においてノズルプレート31によって覆われており、記録ヘッド30の正面側に現れていない。
ノズルプレート31は、壁部32に取り付けられているプレート本体31bと、プレート本体31bのうち壁部32側とは反対側の表面に設けられている電極31cとを備えている。
電極34は、圧力室30aの内部に設けられている。
プレート本体31bおよび壁部32は、例えば絶縁性のプラスチックなどの絶縁体によって構成されている。
インク押出装置40は、上述のピエゾ素子33、電極35および電極36と、電極35および電極36の間に電圧を印加する駆動用電圧印加部41とを備えている。
電極35および電極36は、インク押出装置40の駆動用の電極である。
飛翔補助装置50は、上述の電極31cおよび電極34と、電極31cに対して記録媒体90側に配置されている電極51と、電極31cおよび電極34の間に電圧を印加する帯電用電圧印加部52と、電極31cおよび電極51の間に電圧を印加する静電界用電圧印加部53とを備えている。
電極31cは、記録媒体90に対して記録ヘッド30側に配置されている。
ここで、電極34は、記録ヘッド30に収納されているインク20aを帯電させる電極であり、本発明の帯電用電極を構成している。
また、電極31cは、ノズル31aから吐出させられるインク滴20bと同種の極性に帯電させられる電極であり、本発明の同極性電極を構成している。一方、電極51は、ノズル31aから吐出させられるインク滴20bと異種の極性に帯電させられる電極であり、本発明の異極性電極を構成している。すなわち、電極31cおよび電極51は、ノズル31aから吐出させられたインク滴20bに静電力を与える静電界を発生させるようになっており、本発明の一対の静電界用電極を構成している。
図4は、インク吐出システム20の各電圧印加部および制御部60を示す図である。
インク吐出システム20は、図4に示す制御部60を備えている。
制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMに記憶されているプログラムを実行するようになっている。
制御部60は、駆動用電圧印加部41を制御することによって、インク押出装置40(図3参照。)の動作を制御することが可能である。
制御部60は、帯電用電圧印加部52および静電界用電圧印加部53を制御することによって、飛翔補助装置50(図3参照。)の動作を制御することが可能である。
次に、インク吐出システム20の動作について説明する。
図5は、ノズル31aから1粒のインク滴20bを記録媒体90に到達させる場合の制御部60の動作のフローチャートである。
図5に示すように、制御部60は、帯電用電圧印加部52によって電極31cおよび電極34の間に、時間Taの間、電圧Vaを印加する(S71)。したがって、飛翔補助装置50は、圧力室30aの内部のインク20aを、電極34からの電荷の注入、または、電極34によって生じた電界による分極によって、例えば正に帯電させる。
なお、時間Taは、インク20aの誘電緩和時間τ以上の時間である。ここで、誘電緩和時間τは、真空の誘電率εと、インク20aの比誘電率εと、インク20aの比抵抗ρとに基づいて、数1のように表される。例えば、時間Taが0.01msである場合、インク20aは、比抵抗ρが約10Ωcm以下、好ましくは10Ωcm以下のインクであれば良い。
Figure 2014100812
制御部60は、S71の処理の後、静電界用電圧印加部53によって電極31cおよび電極51の間に電圧Vbを印加することを開始する(S72)。したがって、飛翔補助装置50は、電極31cおよび電極51の間に静電界を生成する。
制御部60は、S72の処理の後、駆動用電圧印加部41によって電極35および電極36の間に電圧Vcを印加する(S73)。したがって、インク押出装置40は、電圧Vcの印加によってピエゾ素子33が変形することによって、圧力室30aの内部のインク20aにピエゾ素子33によって圧力を加える。圧力室30aの内部のインク20aにピエゾ素子33によって圧力が加えられると、S71において帯電させられた圧力室30aの内部のインク20aのうち1粒のインク滴20bがノズル31aから吐出される。
なお、インク押出装置40がインク20aに加える圧力は、インク押出装置40および飛翔補助装置50のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができる圧力である。すなわち、電圧Vcは、インク押出装置40および飛翔補助装置50のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができる電圧である。一方、インク滴20bの飛翔の補助のための電荷をインク20aに与える電圧Vaと、インク滴20bの飛翔の補助のための静電界を発生させる電圧Vbとの組み合わせは、インク押出装置40および飛翔補助装置50のうち飛翔補助装置50のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができない電圧である。
また、インク押出装置40がインク20aに加える圧力は、飛翔補助装置50による飛翔の補助が無い場合に後述の空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができる最小のサイズ未満のインク滴20bをノズル31aから吐出する圧力である。すなわち、電圧Vcは、飛翔補助装置50による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができない微小なサイズのインク滴20bを発生させる電圧である。
インク押出装置40によってノズル31aから吐出させられたインク滴20bは、S72において飛翔補助装置50によって生成されている静電力によって飛翔が補助される。ここで、ノズル31aから吐出されて電極31cおよび電極51の間を飛翔しているインク滴20bは、静電引力Fqを受ける。一方、ノズル31aから吐出されたインク滴20bは、空気抵抗Rを受ける。したがって、インク滴20bが受ける静電引力Fqおよび空気抵抗Rが等しくなるように電圧Va、VbおよびVcが調整されることによって、ノズル31aから吐出させられたインク滴20bは、速度が低下することなく、記録媒体90まで到達することができる。ここで、静電引力Fqは、インク滴20bが帯電している電荷qと、電極31cおよび電極51の間の電圧Vbとに基づいて、数2のように表される。また、空気抵抗Rは、インク滴20bの周囲の空気の密度σと、抵抗比例係数Cと、インク滴20bの前方投影面積Sと、インク滴20bの速度vとに基づいて、数3のように表される。なお、インク押出装置40によってノズル31aから吐出させられたインク滴20bの初速度は、電極35および電極36の間に印加される電圧Vcの大きさによって定まる。
Figure 2014100812
Figure 2014100812
制御部60は、S73の処理の後、S73の処理を実行してから所定の時間が経過したと判断するまで、S73の処理を実行してから所定の時間が経過したか否かを判断する(S74)。この所定の時間は、ノズル31aから吐出させられたインク滴20bが記録媒体90まで到達するまでの時間であり、インク滴20bの飛翔の速度と、ノズル31aおよび記録媒体90の間の距離とに基づいて取得することができる。
制御部60は、S73の処理を実行してから所定の時間が経過したとS74において判断すると、静電界用電圧印加部53による電圧Vbの印加を終了して(S75)、図5に示す動作を終了する。
なお、制御部60は、図5に示す動作において、静電界用電圧印加部53によって電極31cおよび電極51の間に電圧Vbを印加することを開始した(S72)後、駆動用電圧印加部41によって電極35および電極36の間に電圧Vcを印加する(S73)ようになっているが、インク滴20bの飛翔中に静電界を発生させれば良いので、駆動用電圧印加部41によって電極35および電極36の間に電圧Vcを印加した後、静電界用電圧印加部53によって電極31cおよび電極51の間に電圧Vbを印加することを開始するようになっていても良い。
また、制御部60は、図5に示す動作によってノズル31aから1粒のインク滴20bを記録媒体90に到達させることができるが、同様にして複数粒のインク滴20bをノズル31aから連続して記録媒体90に到達させることができる。制御部60は、複数粒のインク滴20bをノズル31aから連続して記録媒体90に到達させる場合、帯電用電圧印加部52によって電極31cおよび電極34の間に印加する電圧Vaと、駆動用電圧印加部41によって電極35および電極36の間に印加する電圧Vcとを同一周期のパルス電圧とすることができる。ここで、制御部60は、パルス電圧である電圧Vaのパルス幅を、時間Taとする。また、制御部60は、パルス電圧である電圧Vcの周期を、パルス電圧である電圧Vaの周期より時間Ta遅らせる。また、制御部60は、少なくとも、電極31cおよび電極51の間にインク滴20bが飛翔している間、静電界用電圧印加部53によって電極31cおよび電極51の間に電圧Vbを印加する。
以上に説明したように、インク吐出システム20は、インク押出装置40および飛翔補助装置50のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができるので、インク滴20bの吐出のために飛翔補助装置50によって高圧の静電界を発生させる必要がない。したがって、インク吐出システム20は、記録ヘッド30におけるノズル31a間の必要な絶縁耐圧を確保しても記録ヘッド30に従来より高密度でノズル31aを実装することができ、その結果、印刷速度を従来より速くすることができる。このため、インク吐出システム20は、例えば、大きな面積の画像の印刷に適している。
また、インク吐出システム20は、飛翔補助装置50による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができない、例えば1pl(ピコリットル)以下の微小なサイズのインク滴20bを記録媒体90に到達させるので、極めて細い線を記録媒体90上に印刷することができる。例えば、インク吐出システム20は、ナノ銀などの金属ナノ粒子を分散させたインク20aの微小なインク滴20bを記録媒体90に到達させることによって、5μmなど、10μm以下の極めて細い線で記録媒体90上にプリント配線を印刷することができる。
また、インク吐出システム20は、電極31cおよび電極51の間の距離を延長することによって、インク滴20bの飛翔距離を容易に延長することができる。例えば、インク吐出システム20は、ノズル31aと、記録媒体90との間の距離が5mmであっても0.01plのインク滴20bを記録媒体90に到達させることができる。
また、インク吐出システム20は、同極性電極である電極31cが、記録ヘッド30のうちノズル31aが形成されている部材であるノズルプレート31の一部を構成しているので、記録ヘッド30と、同極性電極とが別々に設けられている構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
(第2の実施の形態)
まず、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成について説明する。
なお、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成のうち第1の実施の形態に係るインクジェットプリンター10(図1参照。)の構成と同様の構成については、インクジェットプリンター10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システム120の正面から見た模式図である。
本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成は、インクジェットプリンター10(図1参照。)がインク吐出システム20(図3参照。)に代えて図6に示すインク吐出システム120を備えた構成と同様である。
インク吐出システム120の構成は、記録ヘッド130および飛翔補助装置150を記録ヘッド30(図3参照。)および飛翔補助装置50(図3参照。)に代えてインク吐出システム20が備えた構成と同様である。
記録ヘッド130の構成は、全体が電極であるノズルプレート131と、ノズルプレート131に電気的に接続されている電極132とを、ノズルプレート31(図3参照。)および電極34(図3参照。)に代えて記録ヘッド30が備えた構成と同様である。
飛翔補助装置150は、上述のノズルプレート131および電極132と、ノズルプレート131に対して記録媒体90側に配置されている電極51と、ノズルプレート131および電極51の間に電圧を印加する電圧印加部151とを備えている。
ここで、ノズルプレート131は、ノズル31aから吐出させられるインク滴20bと同種の極性に帯電させられる電極であり、本発明の同極性電極を構成している。すなわち、ノズルプレート131は、電極51とともに本発明の一対の静電界用電極を構成している。また、ノズルプレート131は、記録ヘッド130に収納されているインク20aを帯電させる電極であり、本発明の帯電用電極を構成している。
また、電極132は、記録ヘッド130に収納されているインク20aを帯電させる電極であり、本発明の帯電用電極を構成している。
次に、インク吐出システム120の動作について説明する。
図7は、ノズル31aから1粒のインク滴20bを記録媒体90に到達させる場合の制御部60の動作のフローチャートである。
図7に示すように、制御部60は、電圧印加部151によってノズルプレート131に電圧Vbを印加することを開始する(S171)。したがって、飛翔補助装置150は、圧力室30aの内部のインク20aを、ノズルプレート131および電極132からの電荷の注入、または、ノズルプレート131および電極132によって生じた電界による分極によって、例えば正に帯電させる。また、飛翔補助装置150は、ノズルプレート131および電極51の間に静電界を生成する。
制御部60は、S171の処理の後、S171の処理を実行してから時間Taが経過したと判断するまで、S171の処理を実行してから時間Taが経過したか否かを判断する(S172)。この時間Taは、第1の実施の形態に係る時間Taと同様である。例えば、時間Taが0.1msである場合、インク20aは、比抵抗ρが約10Ωcm以下、好ましくは10Ωcm以下のインクであれば良い。
制御部60は、S171の処理を実行してから時間Taが経過したとS172において判断すると、駆動用電圧印加部41によって電極35および電極36の間に電圧Vcを印加する(S173)。したがって、インク押出装置40は、電圧Vcの印加によってピエゾ素子33が変形することによって、圧力室30aの内部のインク20aにピエゾ素子33によって圧力を加える。圧力室30aの内部のインク20aにピエゾ素子33によって圧力が加えられると、S171において帯電させられた圧力室30aの内部のインク20aのうち1粒のインク滴20bがノズル31aから吐出される。
なお、インク押出装置40がインク20aに加える圧力は、インク押出装置40および飛翔補助装置150のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができる圧力である。すなわち、電圧Vcは、インク押出装置40および飛翔補助装置150のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができる電圧である。一方、インク20aの飛翔の補助のための電圧Vbは、インク押出装置40および飛翔補助装置150のうち飛翔補助装置150のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができない電圧である。
また、インク押出装置40がインク20aに加える圧力は、飛翔補助装置150による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができる最小のサイズ未満のインク滴20bをノズル31aから吐出する圧力である。すなわち、電圧Vcは、飛翔補助装置150による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができない微小なサイズのインク滴20bを発生させる電圧である。
インク押出装置40によってノズル31aから吐出させられたインク滴20bは、S171において飛翔補助装置150によって生成されている静電力によって飛翔が補助される。
制御部60は、S173の処理の後、S173の処理を実行してから所定の時間が経過したと判断するまで、S173の処理を実行してから所定の時間が経過したか否かを判断する(S174)。この所定の時間は、ノズル31aから吐出させられたインク滴20bが記録媒体90まで到達するまでの時間であり、インク滴20bの飛翔の速度と、ノズル31aおよび記録媒体90の間の距離とに基づいて取得することができる。
制御部60は、S173の処理を実行してから所定の時間が経過したとS174において判断すると、電圧印加部151による電圧Vbの印加を終了して(S175)、図7に示す動作を終了する。
なお、制御部60は、図7に示す動作によってノズル31aから1粒のインク滴20bを記録媒体90に到達させることができるが、同様にして複数粒のインク滴20bをノズル31aから連続して記録媒体90に到達させることができる。制御部60は、複数粒のインク滴20bをノズル31aから連続して記録媒体90に到達させる場合、駆動用電圧印加部41によって電極35および電極36の間に印加する電圧Vcをパルス電圧とすることができる。ここで、制御部60は、パルス電圧である電圧Vcの周期を時間Ta以上とする。また、制御部60は、少なくとも、ノズルプレート131および電極51の間にインク滴20bが飛翔している間、電圧印加部151によってノズルプレート131および電極51の間に電圧Vbを印加する。
以上に説明したように、インク吐出システム120は、インク押出装置40および飛翔補助装置150のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができるので、インク滴20bの吐出のために飛翔補助装置150によって高圧の静電界を発生させる必要がない。したがって、インク吐出システム120は、記録ヘッド130におけるノズル31a間の必要な絶縁耐圧を確保しても記録ヘッド130に従来より高密度でノズル31aを実装することができ、その結果、印刷速度を従来より速くすることができる。
また、インク吐出システム120は、飛翔補助装置150による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができない微小なサイズのインク滴20bを記録媒体90に到達させるので、極めて細い線を記録媒体90上に印刷することができる。
また、インク吐出システム120は、ノズルプレート131および電極51の間の距離を延長することによって、インク滴20bの飛翔距離を容易に延長することができる。
また、インク吐出システム120は、同極性電極であるノズルプレート131が、記録ヘッド130のうちノズル31aが形成されている部材を構成しているので、記録ヘッド130と、同極性電極とが別々に設けられている構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
インク吐出システム120は、帯電用電極が同極性電極の一部、すなわち、ノズルプレート131を備えているので、図3に示すように帯電用電極、すなわち電極34と、同極性電極、すなわち電極31cとが別々に設けられている構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
なお、インク吐出システム120は、例えばインク20aが導電性を有する場合など、電極132を備えていなくてもインク20aの帯電に支障がない場合には、図8に示すように、電極132を備えていなくても良い。
インク吐出システム120は、図8に示す構成である場合、帯電用電極が同極性電極、すなわち、ノズルプレート131であるので、図6に示すように帯電用電極の一部、すなわち、電極132が同極性電極、すなわち、ノズルプレート131と別である構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
また、インク吐出システム120は、図8に示す構成である場合、電極34(図3参照。)または電極132(図6参照。)のように圧力室30aの内部に設けられている電極を備えていないので、既存の記録ヘッドがそのまま記録ヘッド130として採用されることができる。したがって、インク吐出システム120は、図8に示す構成である場合、低コストで実現されることができる。
また、インク吐出システム120は、インク20aの帯電に支障がない場合には、図9に示すように、図8に示す構成において更にノズルプレート131をノズルプレート133に代えても良い。
ここで、ノズルプレート133は、壁部32に取り付けられているプレート本体133aと、プレート本体133aのうち壁部32側とは反対側の表面に設けられている電極133bとを備えている。
プレート本体133aは、例えば絶縁性のプラスチックなどの絶縁体によって構成されている。
電極133bは、ノズル31aから吐出させられるインク滴20bと同種の極性に帯電させられる電極であり、本発明の同極性電極を構成している。すなわち、電極133bは、電極51とともに本発明の一対の静電界用電極を構成している。また、電極133bは、記録ヘッド130に収納されているインク20aを帯電させる電極であり、本発明の帯電用電極を構成している。
インク吐出システム120は、図9に示す構成である場合、帯電用電極が同極性電極、すなわち、電極133bであるので、図6に示すように帯電用電極の一部、すなわち、電極132が同極性電極、すなわち、ノズルプレート131と別である構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
また、インク吐出システム120は、図9に示す構成である場合、電極34(図3参照。)または電極132(図6参照。)のように圧力室30aの内部に設けられている電極を備えていないので、既存の記録ヘッドがそのまま、または、ノズルプレートに導電化処理が施されるだけで記録ヘッド130として採用されることができる。したがって、インク吐出システム120は、図9に示す構成である場合、低コストで実現されることができる。
(第3の実施の形態)
まず、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成について説明する。
なお、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成のうち第2の実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成と同様の構成については、第2の実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システム420の正面から見た模式図である。
本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成は、第2の実施の形態に係るインクジェットプリンターがインク吐出システム120(図6参照。)に代えて図10に示すインク吐出システム420を備えた構成と同様である。
インク吐出システム420の構成は、飛翔補助装置450を飛翔補助装置150(図6参照。)に代えてインク吐出システム120が備えた構成と同様である。
飛翔補助装置450の構成は、ノズルプレート131および電極51の間に電圧を印加する電圧印加部451を電圧印加部151(図6参照。)に代えて飛翔補助装置150が備えた構成と同様である。
次に、インク吐出システム420の動作について説明する。
図11は、ノズル31aから1粒のインク滴20bを記録媒体90に到達させる場合の制御部60の動作のフローチャートである。
図11に示すように、制御部60は、電圧印加部451によってノズルプレート131に電圧Vbを印加することを開始するとともに、駆動用電圧印加部41によって電極35および電極36の間に電圧Vcを印加する(S471)。
したがって、飛翔補助装置450は、圧力室30aの内部のインク20aを、ノズルプレート131および電極132からの電荷の注入、または、ノズルプレート131および電極132によって生じた電界による分極によって、例えば正に帯電させる。また、飛翔補助装置450は、ノズルプレート131および電極51の間に静電界を生成する。
また、インク押出装置40は、電圧Vcの印加によってピエゾ素子33が変形することによって、圧力室30aの内部のインク20aにピエゾ素子33によって圧力を加える。圧力室30aの内部のインク20aにピエゾ素子33によって圧力が加えられると、飛翔補助装置450によって帯電させられた圧力室30aの内部のインク20aのうち1粒のインク滴20bがノズル31aから吐出される。
なお、インク押出装置40がインク20aに加える圧力は、インク押出装置40および飛翔補助装置450のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができる圧力である。すなわち、電圧Vcは、インク押出装置40および飛翔補助装置450のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができる電圧である。一方、インク20aの飛翔の補助のための電圧Vbは、インク押出装置40および飛翔補助装置450のうち飛翔補助装置450のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができない電圧である。
また、インク押出装置40がインク20aに加える圧力は、飛翔補助装置450による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができる最小のサイズ未満のインク滴20bをノズル31aから吐出する圧力である。すなわち、電圧Vcは、飛翔補助装置450による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができない微小なサイズのインク滴20bを発生させる電圧である。
インク押出装置40によってノズル31aから吐出させられたインク滴20bは、S471において飛翔補助装置450によって生成されている静電力によって飛翔が補助される。
なお、S471の処理を実行してから、1粒のインク滴20bがノズル31aから吐出されるまでの時間は、第2の実施の形態に係る時間Taと同様の時間以上の時間である。
次いで、制御部60は、S471の処理の後、S471の処理を実行してから時間Tbが経過したと判断するまで、S471の処理を実行してから時間Tbが経過したか否かを判断する(S472)。この時間Tbは、パルス電圧である電圧Vcが印加されている時間と、ノズル31aから吐出させられたインク滴20bが記録媒体90まで到達するまでの時間との合計時間と同一の時間であるか、この合計時間より若干長い時間であって、予め設定されている時間である。なお、ノズル31aから吐出させられたインク滴20bが記録媒体90まで到達するまでの時間は、インク滴20bの飛翔の速度と、ノズル31aおよび記録媒体90の間の距離とに基づいて取得することができる。
制御部60は、S471の処理を実行してから時間Tbが経過したとS472において判断すると、電圧印加部451による電圧Vbの印加を終了して(S473)、図11に示す動作を終了する。
なお、制御部60は、図11に示す動作によってノズル31aから1粒のインク滴20bを記録媒体90に到達させることができるが、同様にして複数粒のインク滴20bをノズル31aから連続して記録媒体90に到達させることができる。すなわち、制御部60は、ノズル31aからのインク滴20bの吐出の度に、パルス電圧である電圧Vbおよび電圧Vcを発生させる。
以上に説明したように、インク吐出システム420は、一対の静電界用電極、すなわち、電極51およびノズルプレート131の間に印加される電圧Vbが、インク押出装置40にインク滴20bをノズル31aから押し出させるパルス電圧である電圧Vcより幅が広いパルス電圧であるので、電極51およびノズルプレート131の間に高い電圧Vbを常に印加する構成と比較して、安全性を向上することができる。
なお、インク吐出システム420は、記録ヘッド130の構成が図8または図9に示す構成であっても良い。
(第4の実施の形態)
まず、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成について説明する。
なお、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成のうち第1の実施の形態に係るインクジェットプリンター10(図1参照。)の構成と同様の構成については、インクジェットプリンター10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図12は、本発明の第4の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システム220の正面から見た模式図である。
本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成は、インクジェットプリンター10(図1参照。)がインク吐出システム20(図3参照。)に代えて図12に示すインク吐出システム220を備えた構成と同様である。
インク吐出システム220の構成は、記録ヘッド230および飛翔補助装置250を記録ヘッド30(図3参照。)および飛翔補助装置50(図3参照。)に代えてインク吐出システム20が備えた構成と同様である。
記録ヘッド230の構成は、全体が電極であるノズルプレート231と、ノズルプレート231に電気的に接続されている電極232とを、ノズルプレート31(図3参照。)および電極34(図3参照。)に代えて記録ヘッド30が備えた構成と同様である。
飛翔補助装置250は、上述のノズルプレート231および電極232と、記録媒体90に対して記録ヘッド230側に配置されている電極251と、電極251に対して記録媒体90側に配置されている電極51と、電極251およびノズルプレート231の間に電圧を印加する帯電用電圧印加部52と、電極251および電極51の間に電圧を印加する静電界用電圧印加部53とを備えている。
電極251は、ノズル31aから吐出させられるインク滴20bが通過するための孔251aが形成されている。
ここで、ノズルプレート231および電極232は、記録ヘッド230に収納されているインク20aを帯電させる電極であり、本発明の帯電用電極を構成している。
また、電極251は、ノズル31aから吐出させられるインク滴20bと同種の極性に帯電させられる電極であり、本発明の同極性電極を構成している。すなわち、電極251は、電極51とともに本発明の一対の静電界用電極を構成している。
インク吐出システム220の動作は、第1の実施の形態に係るインク吐出システム20の動作と同様であるので、説明を省略する。
以上に説明したように、インク吐出システム220は、インク押出装置40および飛翔補助装置250のうちインク押出装置40のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができるので、インク滴20bの吐出のために飛翔補助装置250によって高圧の静電界を発生させる必要がない。したがって、インク吐出システム220は、記録ヘッド230におけるノズル31a間の必要な絶縁耐圧を確保しても記録ヘッド230に従来より高密度でノズル31aを実装することができ、その結果、印刷速度を従来より速くすることができる。
また、インク吐出システム220は、飛翔補助装置250による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができない微小なサイズのインク滴20bを記録媒体90に到達させるので、極めて細い線を記録媒体90上に印刷することができる。
また、インク吐出システム220は、電極251および電極51の間の距離を延長することによって、インク滴20bの飛翔距離を容易に延長することができる。
なお、インク吐出システム220は、例えばインク20aが導電性を有する場合など、電極232を備えていなくてもインク20aの帯電に支障がない場合には、図13に示すように、電極232を備えていなくても良い。
インク吐出システム220は、図13に示す構成である場合、電極34(図3参照。)または電極232(図12参照。)のように圧力室30aの内部に設けられている電極を備えていないので、既存の記録ヘッドがそのまま記録ヘッド230として採用されることができる。したがって、インク吐出システム220は、図13に示す構成である場合、低コストで実現されることができる。
また、インク吐出システム220は、インク20aの帯電に支障がない場合には、図14に示すように、図13に示す構成において更にノズルプレート231をノズルプレート233に代えても良い。
ここで、ノズルプレート233は、壁部32に取り付けられているプレート本体233aと、プレート本体233aのうち壁部32側とは反対側の表面に設けられている電極233bとを備えている。
プレート本体233aは、例えば絶縁性のプラスチックなどの絶縁体によって構成されている。
電極233bは、記録ヘッド230に収納されているインク20aを帯電させる電極であり、本発明の帯電用電極を構成している。
インク吐出システム220は、図14に示す構成である場合、電極34(図3参照。)または電極232(図12参照。)のように圧力室30aの内部に設けられている電極を備えていないので、既存の記録ヘッドがそのまま、または、ノズルプレートに導電化処理が施されるだけで記録ヘッド230として採用されることができる。したがって、インク吐出システム220は、図14に示す構成である場合、低コストで実現されることができる。
(第5の実施の形態)
まず、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成について説明する。
なお、本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成のうち第1の実施の形態に係るインクジェットプリンター10(図1参照。)の構成と同様の構成については、インクジェットプリンター10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図15は、本発明の第5の実施の形態に係るインクジェットプリンターに備えられているインク吐出システム320の正面から見た模式図である。
本実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成は、インクジェットプリンター10(図1参照。)がインク吐出システム20(図3参照。)に代えて図15に示すインク吐出システム320を備えた構成と同様である。
インク吐出システム320の構成は、記録ヘッド330、インク押出装置340および飛翔補助装置350を記録ヘッド30(図3参照。)、インク押出装置40(図3参照。)および飛翔補助装置50(図3参照。)に代えてインク吐出システム20が備えた構成と同様である。
インク吐出システム320のインク20aは、導電性を有するインクである。
記録ヘッド330の構成は、ノズルプレート31に取り付けられているシェアモードのピエゾ素子331と、ピエゾ素子331に取り付けられている壁部332と、ピエゾ素子331に取り付けられている電極333および電極334とを、壁部32(図3参照。)、ピエゾ素子33(図3参照。)、電極34(図3参照。)、電極35(図3参照。)および電極36(図3参照。)に代えて記録ヘッド30が備えた構成と同様である。
壁部332は、例えば絶縁性のプラスチックなどの絶縁体によって構成されている。
インク押出装置340は、上述のピエゾ素子331、電極333および電極334と、電極333および電極334の間に電圧を印加する電圧印加部341とを備えている。
電極333および電極334は、インク押出装置340の駆動用の電極である。特に、電極333は、圧力室30aの内部に設けられており、本発明の圧力室内駆動用電極を構成している。
飛翔補助装置350は、ノズルプレート31の電極31cと、電極51と、電極333および電極334と、電圧印加部341と、電圧を印加する電圧印加部351とを備えている。
電圧印加部351は、電極31cおよび電極334と、電極51との間に電圧を印加するようになっている。
ここで、電極333は、記録ヘッド330に収納されているインク20aを帯電させる電極であり、本発明の帯電用電極を構成している。
次に、インク吐出システム320の動作について説明する。
インク吐出システム320の動作のうち以下に説明する動作以外の動作については、第1の実施の形態に係るインク吐出システム20の動作と同様であるので、説明を省略する。
制御部60は、電圧印加部341によって電極333および電極334の間に電圧Vcを印加する。したがって、飛翔補助装置350は、圧力室30aの内部のインク20aを、電極333からの電荷の注入によって、例えば正に帯電させる。また、インク押出装置340は、電圧Vcの印加によってピエゾ素子331が変形することによって、圧力室30aの内部のインク20aにピエゾ素子331によって圧力を加える。圧力室30aの内部のインク20aにピエゾ素子331によって圧力が加えられると、帯電させられた圧力室30aの内部のインク20aのうち1粒のインク滴20bがノズル31aから吐出される。
以上に説明したように、インク吐出システム320は、インク押出装置340および飛翔補助装置350のうちインク押出装置340のみでインク滴20bをノズル31aから吐出することができるので、インク滴20bの吐出のために飛翔補助装置350によって高圧の静電界を発生させる必要がない。したがって、インク吐出システム320は、記録ヘッド330におけるノズル31a間の必要な絶縁耐圧を確保しても記録ヘッド330に従来より高密度でノズル31aを実装することができ、その結果、印刷速度を従来より速くすることができる。
また、インク吐出システム320は、飛翔補助装置350による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗Rに抗って記録媒体90に到達することができない微小なサイズのインク滴20bを記録媒体90に到達させるので、極めて細い線を記録媒体90上に印刷することができる。
また、インク吐出システム320は、電極31cおよび電極51の間の距離を延長することによって、インク滴20bの飛翔距離を容易に延長することができる。
また、インク吐出システム320は、同極性電極である電極31cが、記録ヘッド330のうちノズル31aが形成されている部材であるノズルプレート31の一部を構成しているので、記録ヘッド330と、同極性電極とが別々に設けられている構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
また、インク吐出システム320は、帯電用電極が圧力室内駆動用電極、すなわち、電極333であるので、帯電用電極と、圧力室内駆動用電極とが別々に設けられている構成と比較して、簡単な構成で実現されることができる。
また、インク吐出システム320は、圧力室内駆動用電極を備えている既存の記録ヘッドがそのまま、または、ノズルプレートに導電化処理が施されるだけで記録ヘッド330として採用されることができる。したがって、インク吐出システム320は、低コストで実現されることができる。
また、上述した各実施の形態に係るインクジェットプリンターにおける飛翔補助装置は、インクを正に帯電させるようになっているが、負に帯電させるようになっていても良い。なお、上述した各実施の形態に係るインクジェットプリンターにおける飛翔補助装置は、インクを負に帯電させるようになっている場合、静電界の向きも上述した各実施の形態における向きと逆になる。
また、上述した各実施の形態に係るインクジェットプリンターにおけるインク押出装置は、シェアモードのピエゾ素子によってインクに圧力を加えることによってインク滴をノズルから押し出す装置である。しかしながら、上述した各実施の形態に係るインクジェットプリンターにおけるインク押出装置は、シェアモード以外のモードのピエゾ素子によってインクに圧力を加えることによってインク滴をノズルから押し出す装置であっても良い。例えば、上述した各実施の形態に係るインクジェットプリンターにおけるインク押出装置のピエゾ素子は、撓みモードのピエゾ素子、縦モードのピエゾ素子、横モードのピエゾ素子などであっても良い。
また、上述した各実施の形態に係るインクジェットプリンターにおけるインク押出装置は、ピエゾ素子によってインクに圧力を加えることによってインク滴をノズルから押し出す装置である。しかしながら、上述した各実施の形態に係るインクジェットプリンターにおけるインク押出装置は、ピエゾ素子以外の構成によってインクに圧力を加えることによってインク滴をノズルから押し出す装置であっても良い。例えば、上述した各実施の形態に係るインクジェットプリンターにおけるインク押出装置は、インクの加熱によってインク内に発生させた気泡によってインクに圧力を加えることによってインク滴をノズルから押し出すサーマルジェット(バブルジェット(登録商標))方式の装置であっても良い。
また、上述した各実施の形態におけるインクジェットプリンターは、図1に示すように、主走査方向に移動しない記録媒体90に対してキャリッジ11bによって主走査方向に記録ヘッドを移動させることによって記録ヘッドによる主走査方向の印刷を実行させ、副走査方向に移動しない記録ヘッドに対して副走査方向に記録媒体90を搬送することによって記録媒体90に対する記録ヘッドの副走査方向における位置を主走査方向の印刷の終了の度に変更する方式のプリンターである。しかしながら、インクジェットプリンターは、上述した各実施の形態における方式以外の方式のプリンターであっても良い。例えば、インクジェットプリンターは、テーブルに載置されて移動しない記録媒体90に対してキャリッジ11bによって主走査方向に記録ヘッドを移動させることによって記録ヘッドによる主走査方向の印刷を実行させ、記録媒体90が載置されているテーブルに対して副走査方向に本体11を移動させることによって記録媒体90に対する記録ヘッドの副走査方向における位置を主走査方向の印刷の終了の度に変更する方式のインクジェットプリンターであっても良い。
20 インク吐出システム
20a インク
20b インク滴(インクの粒)
30 記録ヘッド
30a 圧力室
31a ノズル
31c 電極(静電界用電極、同極性電極)
34 電極(帯電用電極)
40 インク押出装置
50 飛翔補助装置
51 電極(静電界用電極、異極性電極)
60 制御部
90 記録媒体
120 インク吐出システム
130 記録ヘッド
131 ノズルプレート(帯電用電極、静電界用電極、同極性電極)
132 電極(帯電用電極)
133b 電極(帯電用電極、静電界用電極、同極性電極)
150 飛翔補助装置
220 インク吐出システム
230 記録ヘッド
231 ノズルプレート(帯電用電極)
232 電極(帯電用電極)
233b 電極(帯電用電極)
250 飛翔補助装置
251 電極(静電界用電極、同極性電極)
320 インク吐出システム
330 記録ヘッド
333 電極(帯電用電極、圧力室内駆動用電極)
340 インク押出装置
350 飛翔補助装置
420 インク吐出システム
450 飛翔補助装置

Claims (7)

  1. 記録媒体に向けてインクの粒を吐出するためのノズルを複数備えている記録ヘッドと、前記記録ヘッドに収納されている前記インクに圧力を加えることによって前記インクの前記粒を前記ノズルから押し出すインク押出装置と、前記粒の飛翔を静電力によって補助する飛翔補助装置と、前記インク押出装置および前記飛翔補助装置の動作を制御する制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記記録ヘッドに収納されている前記インクを前記飛翔補助装置に帯電させ、前記飛翔補助装置によって帯電させられた前記インクの前記粒を前記インク押出装置によって前記ノズルから吐出させ、前記インク押出装置によって前記ノズルから吐出させられた前記粒の飛翔を前記静電力によって前記飛翔補助装置に補助させ、
    前記インク押出装置が前記インクに加える前記圧力は、前記インク押出装置および前記飛翔補助装置のうち前記インク押出装置のみで前記粒を前記ノズルから吐出することができる圧力であって、前記飛翔補助装置による飛翔の補助が無い場合に空気抵抗に抗って前記記録媒体に到達することができる最小のサイズ未満の前記粒を前記ノズルから吐出する圧力であることを特徴とするインク吐出システム。
  2. 前記飛翔補助装置は、前記記録ヘッドに収納されている前記インクを帯電させる帯電用電極と、前記ノズルから吐出させられた前記粒に前記静電力を与える静電界を発生させる一対の静電界用電極とを備えており、
    前記一対の静電界用電極は、前記ノズルから吐出させられる前記粒と同種の極性に帯電させられる同極性電極と、前記ノズルから吐出させられる前記粒と異種の極性に帯電させられる異極性電極とによって構成されており、
    前記同極性電極は、前記記録媒体に対して前記記録ヘッド側に配置されており、
    前記異極性電極は、前記同極性電極に対して前記記録媒体側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインク吐出システム。
  3. 前記同極性電極は、前記記録ヘッドのうち前記ノズルが形成されている部材の少なくとも一部を構成していることを特徴とする請求項2に記載のインク吐出システム。
  4. 前記帯電用電極は、前記同極性電極の少なくとも一部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のインク吐出システム。
  5. 前記帯電用電極は、前記同極性電極であることを特徴とする請求項4に記載のインク吐出システム。
  6. 前記一対の静電界用電極の間に印加される電圧は、前記インク押出装置に前記インクの前記粒を前記ノズルから押し出させるパルス電圧より幅が広いパルス電圧であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のインク吐出システム。
  7. 前記記録ヘッドは、収納している前記インクに前記インク押出装置によって前記圧力が加えられる圧力室が形成されており、
    前記インク押出装置は、前記インク押出装置自身の駆動用の電極であって前記圧力室の内部に設けられている圧力室内駆動用電極を備えており、
    前記帯電用電極は、前記圧力室内駆動用電極の少なくとも一部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のインク吐出システム。
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