JP2014100662A - 触媒付パティキュレートフィルタ - Google Patents

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【課題】パティキュレート(PM)フィルタに堆積したPMの燃焼が効率良く進むようにする。
【解決手段】排ガス中のPMを捕集するフィルタの排ガス通路壁15に触媒層17が設けられている。触媒層17は、触媒金属としてのPd24、Pt26及びRh27と、該触媒金属を担持する酸化物サポート材23,25,28とを含む。
【選択図】図11

Description

本発明は、エンジンから排出されるパティキュレートを捕集するとともに、捕集したパティキュレートを燃焼除去する触媒付パティキュレートフィルタに関する。
ディーゼルエンジン等の希薄燃焼エンジンを搭載した自動車の排ガス通路には、排ガス中のパティキュレート(炭素質微粒子等のPM:Particulate matter)を捕集するフィルタが設けられている。このフィルタのPM堆積量が多くなると、フィルタの目詰まりを招く。そのため、フィルタの前後に設けられた圧力センサの圧力差等に基づいてPM堆積量を推定し、その堆積量が所定値になった時点で、エンジンの燃料噴射制御(燃料増量や後噴射等)によって、フィルタに到達する排ガスの温度を高め、PMを燃焼除去するようにされている。そして、このPMの燃焼を促進するために、フィルタの排ガス通路壁に触媒が担持されており、特に触媒金属として白金(Pt)を担持することが行われている。
例えば、特許文献1には、PMの燃焼速度を向上するために、フィルタの排ガス通路壁に、ジルコニウム(Zr)と、ネオジム(Nd)と、セリウム(Ce)及びNd以外の希土類元素とを含有する複合酸化物粒子にPtを担持又はドープした触媒材を設けることが開示されている。
特許文献2には、PM酸化触媒に関し、Ceを含有する複合酸化物と、Ce、Zr、プラセオジム(Pr)及びアルミニウム(Al)から成る群より選ばれた少なくとも1種の金属を含む酸化物とを含有し、さらに、Pt、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)又はこれらの任意の組み合わせに係る貴金属を含有することが記載されている。但し、それら貴金属をどのように組み合わせるかの開示はない。
特許文献3には、PMの燃焼のためでなく、三元触媒、選択的触媒還元(Selective Catalytic Reduction:SCR)触媒、又はフィルタの上流若しくは下流に配設されるディーゼル酸化触媒として、PtではなくPdをCe含有複合酸化物に担持した触媒材を用いることが開示されている。
特開2008−221204号公報 特開2009−34661号公報 特表2012−518531号公報
ところで、従来の触媒付パティキュレートフィルタでは、触媒層表面のPM堆積量が少ないときは、そのPMが比較的効率良く燃焼除去されるが、PM堆積量が多くなると、PMの燃焼除去に時間がかかる傾向がみられる。その理由は、本発明者の実験・研究に基づく知見によれば、次の通りである。
すなわち、図1のグラフは触媒層に堆積したPM(図1、図3、及び図5では、PMを「煤」と記載している)が燃焼していくときのPM残存割合の経時変化を模式的に示す。当初はPMの燃焼が急速に進むが、その急速燃焼領域(例えば、PM残存割合が100%から50%になるまでの燃焼前期)を経た後、PMの燃焼が緩慢になる緩慢燃焼領域(PM残存割合が50%から0%になるまでの燃焼後期)に移る。この点を以下詳述する。
図2の写真に示すように、燃焼当初はPMがフィルタの表面に担持された触媒層に接触している。このため、例えば触媒層がCe含有酸化物粒子やZr含有酸化物粒子を含んでいる場合、図3に模式的に示すように、それら酸化物粒子から放出される活性な内部酸素が触媒層に接触しているPMに高活性状態で供給される。その結果、触媒層表面のPMが急速に燃焼していく。
しかし、上述の如く、触媒層表面のPMが燃焼除去される結果、図4の写真に示すように、触媒層とPM堆積層との間に数十μm程度の隙間を部分的に生ずる。そのため、図5に模式的に示すように、酸化物粒子内部から放出される活性酸素は、ごく短時間であれば活性を維持するが、ほとんどの活性酸素がPMに到達する前に活性が低下し、例えば、気相中の酸素と同じ通常の酸素となる。その結果、PMの燃焼が緩慢になる。もちろん、図5左上及び左下に示すように排ガス中の酸素もPMの燃焼に寄与するが、上述の活性酸素による燃焼に比べると、その燃焼は緩慢である。
一方、触媒金属としてPtを採用し、活性アルミナや複合酸化物に担持させるPt量を多くした触媒材によれば、比較的高いPM燃焼性能が得られる。しかし、高価なPtを多量に使用することは、レアメタル資源の保護、並びに製品コストの観点で好ましい方策ではない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルタに堆積したPMの燃焼には急速燃焼領域及び緩慢燃焼領域があることを踏まえ、PM燃焼が効率良く進む耐久性が高い触媒付パティキュレートフィルタを提供すること、そして、レアメタル資源の保護、並びに製品コストの低減を図ることにある。
本発明は、前記の目的を達成するために、PM燃焼用の触媒金属としてPt、Pd及びRhの三種を組み合わせた。
すなわち、本発明に係る触媒付パティキュレートフィルタは、排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタの排ガス通路壁に触媒材が担持されており、この触媒材が、触媒金属としてのPt、Pd及びRhと、該触媒金属を担持する酸化物サポート材とを含むことを特徴とする。
この触媒付パティキュレートフィルタによれば、高温の排ガスによるPtのシンタリングがPdやRhの存在によって抑制される一方、排ガス中の硫黄やリンによるPdの被毒がPtの存在によって抑制される。そうして、Pt及びPdを上記急速燃焼領域でのPM燃焼性能の向上に利用することができ、Rhを上記緩慢燃焼領域でのPM燃焼性能の向上に利用することができる。その結果、多様なエンジン運転条件下でもPMを効果的に燃焼させることが可能になる。しかも、触媒金属として、Ptの一部をより少量のPd若しくはRhで代替しても同等以上の性能が得られれば、高価なPtの使用量を相対的に抑えることが可能になり、コスト低減にも有利になる。
上記酸化物サポート材としては、Zrと、Ce以外の希土類元素とを含むZr系複合酸化物、ZrとCeとを含むZrCe系複合酸化物、並びに活性アルミナから選ばれる少なくとも一種を用いることが好ましい。
Ce非含有のZr系複合酸化物は、酸素イオン伝導性を有し、酸素過剰雰囲気において周囲の酸素を粒子内に取り込んで内部から活性な酸素を放出することでPMの燃焼に寄与する。ZrCe系複合酸化物は、周囲の酸素濃度の変化に伴って酸素を吸蔵・放出する酸素吸蔵放出能を有するから、PMの燃焼に伴ってその燃焼部位の酸素が局部的に消費されても、ZrCe系複合酸化物によって酸素が速やかに補われてPM燃焼が維持される。また、ZrCe系複合酸化物は、酸素過剰雰囲気でも酸素交換反応によって周囲の酸素を粒子内に取り込んで内部から活性な酸素を放出することでPMの燃焼に寄与する。活性アルミナは、比表面積が大きく、上記触媒金属の高分散担持に有利であり、PM燃焼性能の向上が図れる。
好ましいのは、上記Pdを上記Ce非含有のZr系複合酸化物に担持させることである。これにより、上記急速燃焼領域におけるPMの燃焼速度が高くなる。これは、Zr系複合酸化物から放出される活性酸素によってPdが活性の高い酸化状態に保たれ、触媒材に接触しているPMの燃焼が効率良く進むためと考えられる。その結果、PMを燃焼させるための上述したエンジン噴射制御を短時間に終えることができ、換言すると、燃料噴射量が少なくなり、自動車の燃費性能が向上する。
好ましいのは、上記Pdが、上記Pt及びRhが担持されている酸化物サポート材とは別の酸化物サポート材に担持されていることである。これにより、PdとRhとの合金化抑制に有利になるとともに、PdとPt,RhとがそれぞれPM燃焼に効率良く働き易くなる。
好ましいのは、上記Ptが活性アルミナに担持されていることである。これにより、Ptの高分散化が図れ、上記急速燃焼領域でのPM燃焼性能の向上に有利になる。
好ましいのは、上記Pt及びRhが上記ZrCe系複合酸化物に担持されていて、該ZrCe複合酸化物にRhが固溶し、このRhが固溶したZrCe系複合酸化物の表面にPtが担持されていることである。ZrCe系複合酸化物は、Rhの固溶によって酸素吸蔵放出及び酸素交換反応が促進されるとともに、触媒から脱離しても活性を維持する酸素種が多量に放出され易くなる。そのため、触媒材とPMとの間に隙間を生じる緩慢燃焼領域でもPMの燃焼が効率良く進むことになる。そして、このRhが固溶したZrCe系複合酸化物の表面にPtが担持されていることにより、Pt上にて気相の酸素が解離しやすくなることで、ZrCe系複合酸化物での酸素交換反応が進み易くなるとともに、Rhが起点となって脱離しても活性を維持しやすい酸素種の放出が効率的に進むと考えられ、結果として、上記急速燃焼領域及び緩慢燃焼領域におけるPMの燃焼が進み易くなる。
以上のように、本発明によれば、触媒付パティキュレートフィルタの触媒材が、触媒金属としてのPt、Pd及びRhと、該触媒金属を担持する酸化物サポート材とを含むから、PtのシンタリングやPdの被毒の防止に有利になるとともに、Pt、Pd及びRhの三種によって急速燃焼領域及び緩慢燃焼領域でのPM燃焼性能の向上を図ることができる。よって、多様なエンジン運転条件下でもPMを効果的に燃焼させることが可能になり、しかも、Ptの使用量を少なくして製品コストを低減することも容易になる。
触媒層に堆積したPM(煤)が燃焼していくときのPM残存割合の経時変化を模式的に示すグラフ図である。 触媒層にPM(煤)堆積層が接触している状態(図1の急速燃焼領域における状態)を示す電子顕微鏡写真である。 急速燃焼領域におけるPM(煤)の燃焼メカニズムを示す模式図である。 触媒層と煤の堆積層との間に隙間ができた状態(図1の緩慢燃焼領域における状態)を示す電子顕微鏡写真である。 緩慢燃焼領域におけるPM(煤)の燃焼メカニズムを示す模式図である。 パティキュレートフィルタをエンジンの排ガス通路に配置した状態を示す図である。 同フィルタを模式的に示す正面図である。 同フィルタを模式的に示す縦断面図である。 同フィルタの排ガス通路壁を模式的に示す拡大断面図である。 Pd担持Zr系複合酸化物とPt担持Zr系複合酸化物とのカーボン燃焼性能を比較するグラフ図である。 本発明の実施形態の触媒層を模式的に示す図である。 本発明の実施例及び比較例に係る触媒付パティキュレートフィルタのカーボン燃焼速度を示すグラフ図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<パティキュレートフィルタの構造>
図6はディーゼルエンジンの排ガス通路11に配置されたパティキュレートフィルタ(以下、単に「フィルタ」という。)10を示す。フィルタ10よりも排ガス流の上流側の排ガス通路11には、酸化物等からなるサポート材にPt、Pd等に代表される触媒金属を担持した酸化触媒(図示省略)を配置することができる。このような酸化触媒をフィルタ10の上流側に配置するときは、該酸化触媒によって排ガス中のHC、COを酸化させ、その酸化燃焼熱でフィルタ10に流入する排ガス温度を高めてフィルタ10を加熱することができ、PMの燃焼除去に有利になる。また、NOが酸化触媒でNOに酸化され、該NOがフィルタ10にPMを燃焼させる酸化剤として供給されることになる。
図7及び図8に模式的に示すように、フィルタ10は、ハニカム構造をなしており、互いに平行に延びる多数の排ガス通路12、13を備えている。すなわち、フィルタ10には、下流端が栓14により閉塞された排ガス流入路12と、上流端が栓14により閉塞された排ガス流出路13とが交互に設けられ、排ガス流入路12と排ガス流出路13とは薄肉の隔壁15を介して隔てられている。なお、図7においてハッチングを付した部分は排ガス流出路13の上流端の栓14を示している。
フィルタ10は、前記隔壁15を含むフィルタ本体がコージェライト、SiC、Si、サイアロン、AlTiOのような無機多孔質材料から形成されている。排ガス流入路12内に流入した排ガスは図8において矢印で示したように周囲の隔壁15を通って隣接する排ガス流出路13内に流出する。すなわち、図9に示すように、隔壁15は排ガス流入路12と排ガス流出路13とを連通する微小な細孔(排ガス通路)16を有し、この細孔16を排ガスが通る。PMは主に排ガス流入路12及び細孔16の壁部に捕捉され堆積する。
上記フィルタ本体の排ガス通路(排ガス流入路12、排ガス流出路13及び細孔16)を形成する壁面には触媒層17が形成されている。なお、排ガス流出路13側の壁面に触媒層を形成することは必ずしも要しない。
<触媒材について>
次に、本発明の実施形態に係るパティキュレートフィルタに設けられる触媒材について説明する。
本発明者らは、Pt担持複合酸化物に代わるPM燃焼性能が良好な触媒材について、実験・研究を進めた結果、Zrと、Ce以外の希土類元素とを含むCe非含有Zr系複合酸化物をサポート材とし、これにPdを担持してなるPd担持Zr系複合酸化物を触媒材として用いると、PM燃焼が効率良く進むことを見出した。
Pd担持Zr系複合酸化物と、Pdに代えてPtを上記Zr系複合酸化物に担持したPt担持Zr系複合酸化物について行なったカーボン燃焼試験及びその結果を説明する。
Pd担持Zr系複合酸化物及びPt担持Zr系複合酸化物各々を触媒材として担持した2種類の供試フィルタを作成した。触媒金属Pd,Ptのサポート材であるZr系複合酸化物としては、組成がZrO:Nd:Pr=70:12:18(モル比)であるZrNdPr複合酸化物(ZrNdPrOx)を採用した。いずれの供試フィルタも、フィルタ1L当たりのサポート材担持量は20g/Lであり、Pd及びPt各々の担持量は0.1g/Lである。各供試フィルタの排気ガス通路壁に5g/Lのカーボンを堆積させた。触媒材の調製方法、触媒材のフィルタへの担持方法、及びカーボン堆積方法は後述する。
供試フィルタを模擬ガス流通反応装置に取り付け、Nガスを流通させながらそのガス温度を上昇させた。フィルタ入口温度が540℃で安定した後、Nガスから模擬排ガス(O;7.5%,NO;300ppm,残N)に切り換え、該模擬排ガスを空間速度45000/hで流した。そして、カーボンが燃焼することにより生じるCOのガス中濃度をフィルタ出口においてリアルタイムで測定した。結果を図10に示す。
図10によれば、Pd担持ZrNdPrOxは、Pt担持ZrNdPrOxよりも燃焼初期における燃焼性能が極めて高い。これは、触媒材としてPd担持Zr系複合酸化物を用いると、特に急速燃焼領域におけるPM燃焼性能が向上することを示唆している。燃焼後期においては、Pt担持ZrNdPrOxの方がPM燃焼性能が良好である。
図10に示す結果を踏まえ、本実施形態では、図11に示すように、フィルタの排ガス通路を形成する隔壁15の壁面に、触媒金属としてPt、Pd及びRhを含有する触媒層17を形成するようにした。同図において、23はCe非含有Zr系複合酸化物であり、これにPd24が担持されている(Pd担持Zr系複合酸化物)。25はZrCe系複合酸化物であり、これにRh27がドープされ且つPt26が担持されている(Pt担持RhドープZrCe系複合酸化物)。28は活性アルミナであり、これにPt26が担持されている(Pt担持活性アルミナ)。
<触媒材の調製>
次に触媒材の調製方法を説明する。
−触媒金属担持Zr系複合酸化物の調製−
代表例として、Zr系複合酸化物がZrNdPr複合酸化物(ZrNdPrOx)であるケースについて説明する。
オキシ硝酸ジルコニル溶液と硝酸ネオジム6水和物と硝酸プラセオジウムとをイオン交換水に溶かす。この硝酸塩溶液に28質量%アンモニア水の8倍希釈液を混合して中和させることにより、ZrNdPr複合酸化物の前駆体(共沈物)を得る。この共沈物を遠心分離し、上澄み液を除去する脱水操作と、イオン交換水を加えて撹拌する水洗操作とを交互に必要回数繰り返す。最終的に脱水を行った後の共沈物を、大気中において150℃で一昼夜乾燥させた後、ボールミルにより平均粒子径100nm程度まで粉砕する。その後、大気中において500℃で2時間焼成する。これにより、サポート材としてのZrNdPr複合酸化物(ZrNdPrOx)粒子材が得られる。
ZrNdPr複合酸化物粒子材へのPd又はPtの担持には例えば次に説明する蒸発乾固法を採用することができる。すなわち、ZrNdPr複合酸化物粒子材にイオン交換水を加えてスラリー状にし、それをスターラー等により十分に撹拌する。続いて、撹拌しながらそのスラリーに所定量の硝酸パラジウム溶液を滴下し、十分に撹拌する。その後、加熱しながらさらに撹拌を続けて、水分を完全に蒸発させる。蒸発後、大気中において500℃で2時間焼成する。これにより、ZrNdPr複合酸化物にPdが担持されたPd担持ZrNdPr複合酸化物(Pd担持ZrNdPrOx)粒子材が得られる。
上記蒸発乾固法において、触媒金属溶液としてジニトロジアミンPt硝酸溶液を採用すれば、ZrNdPr複合酸化物にPtが担持されたPt担持ZrNdPr複合酸化物(Pt担持ZrNdPrOx)粒子材が得られる。
−RhドープZrCe系複合酸化物,Pt担持RhドープZrCe系複合酸化物の調製−
代表例として、ZrCe系複合酸化物がZrCeNd複合酸化物(ZrCeNdOx)であるケースについて説明する。
硝酸セリウム6水和物とオキシ硝酸ジルコニル溶液と硝酸ネオジム6水和物と硝酸ロジウム溶液とをイオン交換水に溶かす。この硝酸塩溶液に28質量%アンモニア水の8倍希釈液を混合して中和させることにより、共沈物を得る。この共沈物を含む溶液を遠心分離器にかけて上澄み液を除去する(脱水)、そこにさらにイオン交換水を加えて撹拌する(水洗)、という脱水・水洗の操作を必要回数繰り返すことで、余剰な塩基性溶液を除去する。最終的に脱水を行なった後の共沈物について、大気中において150℃の温度で一昼夜乾燥させ、粉砕した後、大気中において500℃の温度に2時間保持する焼成を行なう。これにより、サポート材としてのZrCeNd複合酸化物にRhが固溶してなるRhドープZrCeNd複合酸化物(RhドープZrCeNdOx)粒子材が得られる。
RhドープZrCeNd複合酸化物粒子材にPtを担持してなるPt担持RhドープZrCeNd複合酸化物(Pt担持RhドープZrCeNdOx)粒子材は、上述の蒸発乾固法において、触媒金属溶液としてジニトロジアミンPt硝酸溶液を採用することによって得ることができる。
−Pt担持活性アルミナの調製−
サポート材としての活性アルミナにPtが担持されてなるPt担持活性アルミナ(Pt担持Al)粒子材は、上述の蒸発乾固法において、触媒金属溶液としてジニトロジアミンPt硝酸溶液を採用することによって得ることができる。
<触媒層の形成>
次にパティキュレートフィルタに触媒層を形成する方法を説明する。
触媒材にイオン交換水及びバインダを加え、混合してスラリー状にする。このスラリーをフィルタにコーティングし、乾燥させた後、500℃で2時間焼成する。これにより、フィルタの隔壁15の壁面に触媒層17が形成された触媒付パティキュレートフィルタが得られる。
<実施例及び比較例>
以下の実施例1〜3及び比較例1,2を調製した。いずれも、フィルタとしては、セル壁厚さ16mil(4.064×10−1mm)、1平方インチ(645.16mm)当たりのセル数178のSiC製ハニカム状フィルタを採用した。実施例1〜3及び比較例1,2の触媒材の構成を表1に示す。
−実施例1−
この実施例は、触媒層17が触媒材としてPd担持ZrNdPrOx(第一成分)とRhドープZrCeNdOx(第二成分)とPt担持Al(第三成分)とを含有する。ZrNdPrOx(サポート材)の組成はZrO:Nd:Pr=70:12:18(モル比)、ZrCeNdOx(サポート材)の組成はZrO:CeO:Nd=72:24:4(モル比)である。フィルタ1L当たりのサポート材の総担持量は20g/L(ZrNdPrOx:ZrCeNdOx:Al=1:1:1(質量比))、Pd担持量は0.045g/L、Pt担持量は0.045g/L、Rh担持量は0.01g/Lである。
−実施例2−
この実施例は、触媒層17が触媒材としてPd担持ZrNdPrOx(第一成分)とPt担持RhドープZrCeNdOx(第二成分)とPt担持Al(第三成分)とを含有する。ZrNdPrOx及びZrCeNdOxの組成は実施例1と同じである。フィルタ1L当たりのサポート材の総担持量は20g/L(ZrNdPrOx:ZrCeNdOx:Al=1:1:1(質量比))、Pd担持量は0.045g/L、Pt担持量は0.045g/L(RhドープZrCeNdOxへの担持量が0.0225g/L,Alへの担持量が0.0225g/L)、Rh担持量は0.01g/Lである。
−実施例3−
この実施例は、触媒層17が触媒材としてPd担持ZrNdPrOx(第一成分)とPt担持RhドープZrCeNdOx(第二成分)とを含有し、第三成分を有しない。ZrNdPrOx及びZrCeNdOxの組成は実施例1と同じである。フィルタ1L当たりのサポート材の総担持量は20g/L(ZrNdPrOx:ZrCeNdOx=1:1(質量比))、Pd担持量は0.045g/L、Pt担持量は0.045g/L、Rh担持量は0.01g/Lである。
−比較例1−
この比較例は、触媒層17が触媒材としてPt担持ZrNdPrOxのみを含有する。ZrNdPrOx(サポート材)の組成は実施例1と同じである。フィルタ1L当たりのサポート材担持量は20g/L、Pt担持量は0.1g/Lである。
−比較例2−
この比較例は、触媒層17が触媒材としてPt担持ZrNdPrOxとPt担持RhドープZrCeNdOxとを含有する。ZrNdPrOx及びZrCeNdOxの組成は実施例2と同じである。フィルタ1L当たりのサポート材の総担持量は20g/L(ZrNdPrOx:ZrCeNdOx=1:1(質量比))、Pt担持量は0.09g/L(ZrNdPrOxへの担持量が0.045g/L,RhドープZrCeNdOxへの担持量が0.045g/L)、Rh担持量は0.01g/Lである。
<カーボン燃焼速度の測定>
上記実施例及び比較例のPM燃焼性能をみるために、各々にカーボン(カーボンブラック)を堆積させてカーボン燃焼速度を測定した。
カーボンの堆積量はフィルタ1Lあたり5g/Lとなるようにした。具体的には、5g/L相当のカーボンをイオン交換水中でスターラーを用いて撹拌した後、フィルタの入口側をカーボン分散液に浸漬し、フィルタの出口側からアスピレータを用いてカーボン分散液を吸引した。次いで、そのフィルタを吸水性のシートの上に載せて余分な水分を除去した後、150℃、1hの乾燥処理を行なった。
カーボンを堆積させた実施例及び比較例の各フィルタを模擬ガス流通反応装置に取り付け、Nガスを流通させながらそのガス温度を上昇させた。フィルタ入口温度が540℃で安定した後、Nガスから模擬排ガス(O;7.5%,NO;300ppm,残N)に切り換え、該模擬排ガスを空間速度45000/hで流した。そして、カーボンが燃焼することにより生じるCO及びCOのガス中濃度をフィルタ出口においてリアルタイムで測定し、それらの濃度から、下記の計算式を用いて、所定時間ごとに、カーボン燃焼速度(単位時間当たりのPM燃焼量)を計算した。
カーボン燃焼速度(g/h)
={ガス流速(L/h)×[(CO+CO)濃度(ppm)/(1×10)]}×12(g/mol)/22.4(L/mol)
上記所定時間毎のカーボン燃焼速度に基づいてカーボン燃焼量積算値の経時変化を求め、カーボン燃焼率が0%から50%、50%から90%及び0%から90%に達するまでに要した時間とその間のカーボン燃焼量の積算値とからカーボン燃焼速度(フィルタ1Lでの1分間当たりのPM燃焼量(mg/min-L))を求めた。結果を図12に示す。
同図によれば、触媒金属としてPt、Pd及びRhの三種を含有する実施例1〜3は、比較例1,2よりも、明らかにPM燃焼性能が優れている。特に、実施例3と比較例2との比較から、Pd担持Zr系複合酸化物を使用すると、Pt担持Zr系複合酸化物を使用する場合に比べて、急速燃焼領域(カーボン燃焼率が0%〜50%)の燃焼速度が格段に高くなり、緩慢燃焼領域(カーボン燃焼率が50%〜90%)の燃焼速度も増大し、PM燃焼性が大きく向上することがわかる。
実施例1と実施例2との比較から、第二成分としては、Pt担持RhドープZrCe系複合酸化物の方がRhドープZrCe系複合酸化物よりも緩慢燃焼領域の燃焼速度の増大効果が大きいことがわかる。さらに、急速燃焼領域の燃焼速度に関しても、第二成分としてPt担持RhドープZrCe系複合酸化物を採用した実施例2は、RhドープZrCe系複合酸化物を採用した実施例1よりも高くなっている。
実施例2と実施例3との比較から、PtをRhドープZrCe系複合酸化物と活性アルミナとに分けて担持すると、急速燃焼領域の燃焼速度が高くなり、その結果、トータル(カーボン燃焼率が0%〜90%)のカーボン燃焼速度が高くなることがわかる。
10 フィルタ
11 排ガス通路
12 排ガス流入路(排ガス通路)
13 排ガス流出路(排ガス通路)
14 栓
15 隔壁
16 細孔(排ガス通路)
17 触媒層
23 Zr系複合酸化物
24 Pd
25 ZrCe系複合酸化物
26 Pt
27 Rh
28 活性アルミナ

Claims (6)

  1. 排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタの排ガス通路壁に触媒材が担持されている触媒付パティキュレートフィルタであって、
    上記触媒材は、触媒金属としてのPt、Pd及びRhと、該触媒金属を担持する酸化物サポート材とを含むことを特徴とする触媒付パティキュレートフィルタ。
  2. 請求項1において、
    上記酸化物サポート材は、Zrと、Ce以外の希土類元素とを含むZr系複合酸化物、ZrとCeとを含むZrCe系複合酸化物、並びに活性アルミナから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする触媒付パティキュレートフィルタ。
  3. 請求項2において、
    上記Pdは、上記酸化物サポート材としてのZr系複合酸化物に担持されていることを特徴とする触媒付パティキュレートフィルタ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記Pdは、上記Pt及びRhが担持されている酸化物サポート材とは別の酸化物サポート材に担持されていることを特徴とする触媒付パティキュレートフィルタ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    上記Ptは、上記酸化物サポート材としての活性アルミナに担持されていることを特徴とする触媒付パティキュレートフィルタ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    上記Pt及びRhは、上記酸化物サポート材としてのZrとCeとを含むZrCe系複合酸化物に担持されていて、該ZrCe複合酸化物にRhが固溶し、このRhが固溶したZrCe系複合酸化物の表面にPtが担持されていることを特徴とする触媒付パティキュレートフィルタ。
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