JP2014099710A - 読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読取ユニットを支持する走行体の部品の寸法精度や組立精度がバラついても、読取ユニットの姿勢及び原稿台との間の間隔に影響が出ないようにする。
【解決手段】走行体112上の読取ユニット114を上下動可能かつ傾動可能に支持し、かつ、読取ユニット114を第1及び第2付勢手段116、117によって、原稿台110に向けて付勢する。読取ユニット114上に設けた間隔規制部114b(114c)を、副走査方向に離間した少なくとも一対で構成し、当該一対の間隔規制部114b(114c)の間に第1付勢手段116による付勢力を作用させる。
【選択図】図11A

Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
複写機や、複写機、ファクシミリ又はスキャナの2以上の機能を有する複合機は、原稿を原稿台に固定して撮像素子を移動させるフラットヘッドスキャナ、又は、撮像素子を固定して原稿を自動原稿送り装置(以下、ADFと称す)で移動させるADFスキャナを備えた画像読取装置を有する。また、フラットヘッドスキャナとADFスキャナの両方の機能を有する機種もある。
この両方の機能を有する画像読取装置は、1つの読取ユニットを、フラットヘッドスキャナとADFスキャナの両方で兼用したものがある。すなわち、1つの読取ユニットを、流し読み専用の原稿窓と、当該原稿窓に隣接したフラットヘッドスキャナ用の原稿台との間を、潜行移動可能に配設することで両方の機能を持たせている。潜行移動とは、撮像素子を搭載した走行体(走行体)が、流し読み原稿窓と原稿台の間のガラス支持枠を乗り越える動作のことである。
ところで、画像読取装置は、結像方式によって縮小光学系と等倍光学系に分類される。縮小光学系は原稿の画像を縮小レンズで縮小し、これをCCD(Charge Coupled Device)などで構成した縮小センサで読み取る。等倍光学系はCCDやCIS(Contact Image Sensor)などで構成した等倍センサを原稿面に近接配置し、原稿面から直接画像を等倍センサで読み取る。
縮小光学系は等倍光学系に比べて焦点深度が深く、原稿浮きに対して有利なため、書籍や立体物の画像読取にも対応可能である。複合機(MFP)や、デジタルスキャナを搭載した高級機は、この縮小光学系の読取装置を搭載することが多い。しかし、縮小光学系は光路長が長くなるので装置の小型化には不利である。また原稿からの反射光を複数のミラーで折り返して撮像素子に導くようにしているので読取ユニットが大型大重量化とし、これを駆動するために消費電力が大きいという欠点がある。
これに対して等倍光学系は、光路長が短いので装置の小型薄型化と省エネには有利であるが、焦点深度が約0.2mmと浅いため、少しでも焦点距離が変わると大きな画像異常が発生する欠点がある。このため、原稿面と読取ユニットとの間の間隔(焦点距離)を一定に保ちながら、読取ユニットを副走査方向に動かして、読取ユニットより原稿の読取情報を得る必要がある。
このような等倍光学系の密着型イメージセンサ(CIS)を搭載した画像読取装置は、例えば特許文献1(特開平10−186535号公報)や特許文献2(特開2007−36426号公報)に開示されている。図12Aは、特許文献1に記載された走行体(走行体)を概念的に示したのものである。同図で110は画像読取装置の上部に配設された透明板ガラスによる原稿台である。
この原稿台110の下方にガイドロッド113が副走査方向に水平に配設され、当該ガイドロッド113に、その長手方向に移動可能なように、走行体112の軸受112aが取り付けられている。この走行体112は、タイミングベルトやワイヤ等を使用した図示しない駆動手段によって往復動される。
走行体112の上に、読取ユニット114が搭載されている。読取ユニット114は、走行体112の移動方向一端に配設された支点ピン112fを中心として、上下方向に揺動可能に取り付けられている。
読取ユニット114は、走行体112との間に配設された圧縮バネ108によって、上方向すなわち原稿台110側に付勢されている。読取ユニット114の上部には、支点ピン112fと反対側に、原稿台110の下面と摺動自在に接触する間隔規制部112gが配設されている。この間隔規制部112gは、読取ユニット114の長手方向すなわち主走査方向両端に、少なくとも一対で配設され、原稿台110下面に当接することで、読取ユニット114の接触型イメージセンサ(CIS)115と原稿台110との間の間隔Cを一定に維持している。
読取ユニット114は、装置本体側の中継基板とフレキシブルフラットケーブル(FFC)120を介して接続されている。このFFC120は弾力性があり、U字状に屈曲させた端部を走行体112の下面に固定し、この固定端からさらに別の短いFFC121によって読取ユニット114に接続している。そして走行体112が移動するに従って、FFC120のU字状の屈曲部が移動するように構成している。
図12Aのように、走行体がFFCを最も延ばすように副走査方向の端部位置まで移動すると(流し読み原稿窓の直下位置)、FFC120の屈曲部が走行体112に最も近づく。そうすると、FFC120の屈曲部の曲率半径が最小になると共に、その強い弾性反発力が走行体112を押し上げる方向に作用する。
そこで、従来の走行体112は、読取ユニット114を前述のように支点ピン112fを中心として回動可能に支持し、走行体112がFFC120の端部で押し上げられても、当該押し上げ力による影響を支点ピン112fで逃がすことにより、読取ユニット114に傾動誤差が発生しないようにしている。
しかしながら、読取ユニット114の傾動誤差を防止することができても、例えば、読取ユニット114を支持する支持部112hの高さ方向の寸法精度がばらつくと、図12Bのように、読取ユニット114が間隔規制部112gを支点として傾動し、読取ユニット114のCIS115の光軸が傾く。そうするとCIS115の焦点距離も本来の距離より長くなり、画像異常が発生する原因となる。
このような現象が起こる要因は、支持部112hの寸法精度のバラツキに限られない。ガイドロッド113から支点ピン112fに至るまでの各部品の寸法精度がすべて影響する。このような寸法精度のバラツキによる画像異常は、各部品の寸法精度と組立精度を上げることで解決可能であるが、装置が高コストになる。
そこで本発明の目的は、読取ユニットを支持する走行体の部品の寸法精度や組立精度がバラついても、読取ユニットの姿勢及び原稿台との間の間隔に影響が出ないようにすることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、原稿が載置される原稿台の下面に沿って、主走査方向に延びた読取ユニットを有する走行体がフレキシブルケーブルを当該走行体の受口に接続した状態で前記主走査方向と直交する副走査方向に移動可能に配設され、前記読取ユニットは、前記原稿を照射する光源と、当該光源による前記原稿からの反射光を受光してこれを電気信号に変換する等倍光学系の読取手段と、主走査方向の両端位置で前記原稿台の下面に接して前記読取手段と前記原稿台との間の間隔を規制する間隔規制部とを有する画像読取装置において、前記走行体は、前記読取ユニットを付勢手段によって前記原稿台に向けて付勢すると共に、前記読取ユニットを上下動可能、かつ、当該読取ユニットの長手方向に延びた傾動軸を中心として傾動可能に支持し、前記間隔規制部を、副走査方向に離間した少なくとも一対で構成し、当該一対の間隔規制部の間に前記付勢手段による付勢力を作用させるようにしたことを特徴とする画像読取装置である。
本発明によれば、読取ユニットを付勢手段によって原稿台に向けて付勢すると共に、読取ユニットを上下動可能、かつ、読取ユニットの長手方向に延びた傾動軸を中心として傾動可能に支持し、間隔規制部を副走査方向に離間した少なくとも一対で構成し、一対の間隔規制部の間に付勢手段による付勢力を作用させるようにしたので、読取ユニットを支持する走行体の部品の寸法精度や組立精度がバラついても、読取ユニットの姿勢及び原稿台との間の間隔に影響が出ないようにすることができる。従って、部品の寸法精度を高くする必要がないので装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置を搭載した画像形成装置の概略図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の筐体の斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の筐体の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の断面略図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の斜視図である。 図4のV−V線矢視断面図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の走行体の斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の走行体の端部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の読取ユニットを外した状態の走行体の斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の読取ユニットを外した状態の走行体の別の方向から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の走行体の図6のIX−IX線矢視断面図である。 図6の走行体の端部(X部分)の拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る第1実施形態に係る画像読取装置の走行体の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る第2実施形態に係る画像読取装置の走行体の概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る画像読取装置の走行体の概略断面図である。 従来の画像読取装置の走行体の概略断面図である。 従来の画像読取装置で部品の寸法精度がばらつくことにより読取ユニットが傾斜した状態を示す走行体の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る画像読取装置を搭載した画像形成装置を、添付の図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において各図面中の部品・部材について同一機能、同一形状のものは同一の符号を付すことにより、一度説明した後では同じ説明を適宜省略する。
本発明の実施形態に係る画像読取装置は、イメージスキャナに適用してもよく、画像形成装置としては、イメージスキャナを有する複写機、ファクシミリ、及び、複写機とファクシミリの機能を備えた複合機等に適用することができる。画像形成装置は、図示しない画像送受信装置によって読み取った画像をLAN等の通信手段によってユーザのパソコン等の端末に送信する機能も備えることができる。
(画像形成装置)
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成部101と、用紙供給装置40と、画像読取部104とを備える。画像読取部104は、画像形成部101の上に固定された画像読取装置102と、これに支持される原稿搬送装置としてのADF(Auto Document Feeder)103とを有する。
用紙供給装置40は、ペーパーバンク41内に多段に配設された2つの給紙カセット42、給紙カセット42から記録媒体としての用紙を送り出す送出ローラ43、送り出された用紙を分離して給紙路44に供給する分離ローラ45等を有する。また、画像形成装置100の給紙路37に用紙を搬送する複数の搬送ローラ46等を有する。そして、給紙カセット42内の用紙を画像形成装置100内の給紙路37に給紙するようになっている。
画像形成部101は、光書込装置2や、K、Y、M、C色のトナー像を形成する4つのプロセスユニット3K、3Y、3M、3C、中間転写ベルト25を有する転写ユニット24、紙搬送ユニット28、タイミングローラ対33、定着装置34、排紙ローラ対35、スイッチバック装置36、給紙路37等を備える。
そして、光書込装置内2に配設された図示しないレーザダイオードやLED等の光源を駆動して、プロセスユニット3K、3Y、3M、3Cの感光体4K、4Y、4M、4Cに向けてレーザ光Lを照射する。
このレーザ光Lの照射により、ドラム状の感光体4K、4Y、4M、4Cの表面には静電潜像が形成され、この静電潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。符号の後のK、Y、M、Cの添字は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン用の仕様であることを示している。
上記構成の画像形成装置100において、各感光体4K、4Y、4M、4Cの表面に形成されたトナー像は、図1で時計回り方向に無端移動する中間転写ベルト25に順次重ね併せて一次転写される。
この一次転写により、中間転写ベルト25には4色重ね合わせのカラートナー像が形成される。また、用紙供給装置40から供給された用紙が、タイミングローラ対33により所定のタイミングで、紙搬送ユニット28と中間転写ベルト25との間に形成された二次転写ニップに送り出され、中間転写ベルト25上のカラートナー像が用紙に一括二次転写される。
二次転写ニップを通過した用紙は、中間転写ベルト25から離間して定着装置34へ搬送される。定着装置34に搬送された用紙は、定着装置34内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着された後、定着装置34から排紙ローラ対35に送られた後、機外へと排出される。画像形成部101は、図1に示す構成に限定されるものではなく、インクジェット記録方式等の構成であってもよい。
(画像読取装置)
画像形成部101の上に配置された画像読取装置102は、図2A、図2Bに示すように、画像読取装置102の側面および下面を構成する筐体としてのスキャナフレーム部102aと、このスキャナフレーム部102aの上部開口に取り付けられるスキャナカバー部102bを備える。
画像読取装置102のスキャナカバー部102bは、画像読取装置102の上面を構成し、原稿を載置する板ガラスによる原稿台110と、ADF使用時に原稿が通過する帯状の板ガラスによる流し読み窓111を備える。
画像読取装置102のスキャナフレーム部102aの内部には、主走査方向に延びる走行体112と、この走行体112の主走査方向と直交する副走査方向の移動をガイドするガイド部材としてのガイドロッド113が設けられている。そして、スキャナカバー部102bの原稿台110の上に原稿を載せ、当該原稿台110の直下で、走行体112を駆動手段によって副走査方向(矢印方向)に移動させることにより原稿を読み取る。
走行体112を駆動する駆動手段は、走行体112に固定された図示しないワイヤ、当該ワイヤを掛け渡す複数の従動プーリ及び駆動プーリと、駆動プーリを回転させるモータ等によって構成することができる。このような駆動手段は公知であるため、図示省略する。
図2B及び図3に示すように、画像読取装置102のスキャナフレーム部102aの内部中央部付近に、原稿台110の下方に位置するガイドロッド113が水平方向(副走査方向)に配設されている。このガイドロッド113に、FFC120を接続された走行体112が移動可能に取り付けられている。原稿台110と流し読み窓111の間には、ガラス支持枠109が配設されている。
図4は画像読取装置102の原稿台110を透視して上方から見た図である。走行体112は待機位置となる左側の流し読み位置から、右側の最大走査位置まで移動可能とされている。
図5は、図4のV−V線矢視断面図である。左側が走行体112の待機位置となる流し読み位置Iであり、右側が最大走査位置IIである。図6は走行体112を斜め上方から見た図であり、ガイドロッド113に、走行体112の軸受112aが上方から被せられた状態を示している。軸受112aはその断面形において下方が開放された門形をしており、この軸受112aの内側にガイドロッド113が摺動自在に挿通されている。
走行体112の片側端部には、図7に示すように、2つのFFC120、121が接続されている。FFC120、121の端部は、走行体112のブラケット112b、112cによって走行体112に固定されている。一方のFFC120は図3のように画像読取装置102の本体側中継基板105に接続され、読取ユニットで得られた画像情報をFFC112によって本体側に伝送するようにしている。もう一方のFFC121は、走行体112と、上下動可能な読取ユニット114とを接続する短いケーブルであり、当該FFC121の端部は、前記FFC120に接続されている。
図7、図8A、図8Bに示すように、走行体112の両端部に、上方に立ち上がった支持板112dが形成されている。この支持板112dに、上下方向に延びた幅狭矩形状の切欠穴112eが形成されている。この矩形状の切欠穴112eに、読取ユニット114の両端部から水平方向に突出した傾動軸としての短い突起部114aが、切欠穴112eの内側に適度の隙間をもたせた状態で、上下動可能、かつ、突起部114aの水平方向の軸線回りに回動可能に挿入されている。読取ユニット114は、読取手段としての等倍光学系の接触型イメージセンサ(CIS)115が組み込まれた基盤、LEDによる光源、及び基板と光源が組み込まれた筐体等で構成されている。CIS115は、円筒状レンズを主走査方向に複数配列したレンズアレイと、当該レンズアレイの端部に配設されたCCDなどの受光素子を有し、図11A〜図11Cに示すように、突起部114aの位置に比較的近い位置に配設されている。そして、前記光源で原稿を照射し、その反射光をCCDなどの受光素子で受光してこれを電気信号に変換するようにしている。
走行体112の上に、図8A、図8B、図9に示すように、両端部付近に第1付勢手段としての一対のコイルバネ116が垂直に配設され、また中央部付近に第2付勢手段としての1つのコイルバネ117が垂直に配設されている。一対のコイルバネ116は、図9に示すように、走行体112を端部方向から見たときに、読取ユニット114の突起部114aの真下に位置するように配置されている。また、中央付近の1つのコイルバネ117は、FFC120の受口122とは反対側に配置されている。
そして、走行体112の上に読取ユニット114を搭載すると、各コイルバネ116、117の上端が読取ユニット114の下面に当接し、当該読取ユニット114を上方すなわち原稿台110の下面に向けて付勢するように構成されている。読取ユニット114を走行体112に組み付けた状態では、読取ユニット114の両端部の突起部114aは、前記コイルバネ116、117の付勢力で、走行体112の支持板112dの切欠穴112eの上端縁に当接する。
これにより、読取ユニット114は、図9で矢印A方向に上下動可能、かつ、突起部114aを中心として矢印B方向に傾動可能とされている。なお、走行体112の両端部の上面であって、前記支持板112dの内側に隣接した位置に、一対の軸部125が垂直に形成されている。そして、この一対の軸部125が、読取ユニット114の下面に形成されたガイド穴に隙間を空けて挿入され、当該読取ユニット114の上下動をガイドするようにしている。
読取ユニット114の両端部の上面には、図10に示すように、左右一対の間隔規制部114b、114cが、主走査方向の外側と内側に夫々形成されている。すなわち、読取ユニット114の片側の端部だけで合計4つの間隔規制部114b、114cが形成されている。
これら間隔規制部114b、114cは、副走査方向に離間した少なくとも一対あればよい。従って、外側の間隔規制部114b又は内側の間隔規制部114cの一方だけ配設してもよい。そして、図11(A)〜図11(C)で後述するように、一対の間隔規制部114b(114c)の間に、前記コイルバネ116の付勢力が作用するようにする。望ましくは、一対の間隔規制部114b(114c)の丁度中央にコイルバネ116の付勢力が作用するようにする。これにより、読取ユニット114の姿勢が安定する。
それぞれの間隔規制部114b、114cは、中央が最も高く、その両側が副走査方向に向かって斜めに直線状に下降傾斜した三角形状である。主走査方向の外側に配置された間隔規制部114bの相互間隔が比較的狭く、内側に形成された間隔規制部114cの相互間隔が比較的広い。
各間隔規制部114b、114cの中央の頂部の高さは、一定高さに揃えられている。そして、読取ユニット114の両端の合計8つの間隔規制部114b、114cの頂部が、前述したコイルバネ116、117の付勢力によって、原稿台110の下面に所定圧で摺動自在に当接する。これにより、読取ユニット114と原稿台110との間の間隔が一定間隔に規制されるようになっている。
コイルバネ116、117の付勢力は、強すぎると、間隔規制部114b、114cが原稿台110の下面との間の摩擦力が大きくなって走行体112の駆動系に過剰な負荷が掛かる。この反対に、コイルバネ116、117の力が弱すぎると、間隔規制部114b、114cと原稿台110の下面との間に隙間が発生し、画像異常が発生しやすくなる。特に、走行体112が流し読み原稿窓111から原稿台110に向かってガラス支持枠を乗り越える潜行移動の際に、原稿台110の下面との間に前記隙間が発生しやすい。
図11(A)〜図11(C)で後述するように、本発明の実施形態では、一対のコイルバネ116を読取ユニット114の回動中心である突起部114aの位置に合わせて配置している。このため、コイルバネ116の力が効果的に読取ユニット114に作用する。従って、コイルバネ116の力をある程度弱くしても、読取ユニット114の間隔規制部114b、114cと原稿台110の下面との間に隙間が発生するおそれはない。これにより、駆動力低減と画像異常防止を図ることができる。また、第2付勢手段としてのコイルバネ117によって、読取ユニット114の傾動誤差が効果的に抑制される。従って、CIS115の焦点距離を一定に維持することができる。
図11Aは、本発明の第1実施形態を概念的に示すものである。
ここで、走行体112に接続した前述のFFC120のU字状の屈曲部を大きな曲率半径にすると、FFC120の長さが長くなってコスト増となり、副走査方向も大型化する。この反対に、U字状屈曲部を小さな曲率半径にすると屈曲が解かれる方向に弾性反発する力が強くなる。従来の読取装置では、この弾性反発力が原因となって読取ユニット114が傾動して焦点距離が狂ってしまうおそれがあった。
そこで本発明の実施形態では、読取ユニット114の中央部分を第1付勢手段としての第1コイルバネ116で原稿台110の下面に向けて付勢し、受口122と反対側を、第2付勢手段としての第2コイルバネ117で原稿台110の下面に向けて付勢する。この構成であれば、走行体112に作用するFFC120の弾性反発力を、読取ユニット114の回動支点である突起部114aで逃がし、さらに読取ユニット114の傾動を第1コイルバネ116、第2コイルバネ117で抑制することができる。第1コイルバネ116の付勢力は、読取ユニット114の傾動軸となる突起部114aの延長線と交差する方向に作用させるのが望ましい。
従って、本発明によれば、焦点距離を変動させることなく、U字状屈曲部を小さな曲率半径にしてFFC120の短縮化と装置の小型化を図ることができる。なお、第2コイルバネ117の主走査方向の位置は、両端の第1コイルバネ116の相互間であればよく、読取ユニット114の主走査方向のちょうど中央部である必要はない。
図11Bは、本発明の第2実施形態を概念的に示すものである。この第2実施形態では、第3付勢手段としての第3コイルバネ118を、受口122側に増設する。この第3コイルバネ118は、中央の第1コイルバネ116を境として、反対側の第2コイルバネ117と対称的な位置に配置することができる。
走行体112が図11Bで右側に移動してFFC120のU字状屈曲部の曲率半径が大きくなると、FFC120から走行体112に作用する力は、U字状屈曲部の屈曲が解かれる方向(原稿台110に向かう方向)だけではなく、逆方向(下方向)にも力が発せられることがある。そこで、前記のように第3コイルバネ118を配設し、FFC120からの外乱力を受けて読取ユニット114が傾動するのを防ぎ、焦点距離を安定させるようにした。
図11Cは、本発明の第3実施形態を概念的に示すものである。この第3実施形態では、第4付勢手段としての第4コイルバネ119を走行体112の短手方向に1つだけ配置したものである。図11A、図11Bと比べるとコイルバネの数を低減しており、低コストで焦点距離の安定化を達成することができる。この第4コイルバネ119を走行体112の長手方向に配設する個数は任意である。例えば、走行体112の両端部に一対で配設したり、この一対のコイルバネ119に加えて、走行体112の主走査方向の中央部付近にも別のコイルバネ119を追加したりすることができる。
前記コイルバネ119は、読取ユニット114の回動中心となる突起部114aから、受口122側と反対側に水平方向(副走査方向)に所定距離Xだけ偏心させて配置する。この偏心距離Xは、突起部114aを中心とした読取ユニット114の回転モーメントが、FFC121を介したFFC120の弾性反発力による回転モーメントと、釣り合うように設定するとよい。
すなわち、FFC120の弾性反発力は、通常、走行体112に対して、受口122側で上方すなわち原稿台110側に付勢する方向である。この上向きの付勢力が、FFC121を介して読取ユニット114に作用する回転モーメントと、読取ユニット114の短手方向左右で釣り合わせるように、少なくとも1つの付勢手段(第4コイルバネ119)で付勢することで、読取ユニット114を安定的に原稿台110に付勢することができる。コイルバネ119は、左右の間隔規制部114b、114cの内側位置に配置するのが望ましい。また、CIS115の延長線上にコイルバネ119を配置するのが望ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、前記実施形態では間隔規制部を先端が鈍角の三角形状の突起部として形成したが、当該間隔規制部を平らな面やローラ等により構成することも可能である。また、付勢手段としてはコイルバネに限らず、任意の弾性部材や磁力等を利用した付勢手段を使用することも可能である。また、フレキシブルケーブルとしてFFCを例示したが、FFC以外の可撓性の任意のケーブルを使用可能である。
2:光書込装置
3K、3Y、3M、3C:プロセスユニット
4K、4Y、4M、4C:感光体
24:転写ユニット
25:中間転写ベルト
28:紙搬送ユニット
33:タイミングローラ対
34:定着装置
35:排紙ローラ対
40:用紙供給装置
45:分離ローラ
46:搬送ローラ
100:画像形成装置
101:画像形成部
102:画像読取装置
102a:スキャナフレーム部
102b:スキャナカバー部
104:画像読取部
110:原稿台
111:原稿窓
112:走行体
112d:支持板
112e:切欠穴
113:ガイドロッド
114:読取ユニット
114a:突起部
114b、114c::間隔規制部
116:コイルバネ(第1付勢手段)
117:コイルバネ(第2付勢手段)
118:コイルバネ(第3付勢手段)
119コイルバネ
120、121:FFC
122:受口
特開平10−186535号公報 特開2007−36426号公報

Claims (6)

  1. 原稿が載置される原稿台の下面に沿って、主走査方向に延びた読取ユニットを有する走行体がフレキシブルケーブルを当該走行体の受口に接続した状態で前記主走査方向と直交する副走査方向に移動可能に配設され、前記読取ユニットは、前記原稿を照射する光源と、当該光源による前記原稿からの反射光を受光してこれを電気信号に変換する等倍光学系の読取手段と、主走査方向の両端位置で前記原稿台の下面に接して前記読取手段と前記原稿台との間の間隔を規制する間隔規制部とを有する画像読取装置において、
    前記走行体は、前記読取ユニットを付勢手段によって前記原稿台に向けて付勢すると共に、前記読取ユニットを上下動可能、かつ、当該読取ユニットの長手方向に延びた傾動軸を中心として傾動可能に支持し、
    前記間隔規制部を、副走査方向に離間した少なくとも一対で構成し、当該一対の間隔規制部の間に前記付勢手段による付勢力を作用させるようにしたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記付勢手段は、前記読取ユニットの前記傾動軸と交差する方向に付勢力を作用させる第1付勢手段と、前記傾動軸を間に挟んで前記フレキシブルケーブルの前記受口とは反対側で付勢力を作用させる第2付勢手段とを有することを特徴とする請求項1の画像読取装置。
  3. 前記付勢手段は、前記第1付勢手段と第2付勢手段に加えて、前記フレキシブルケーブルの前記受口側で付勢力を作用させる第3付勢手段とを有することを特徴とする請求項2の画像読取装置。
  4. 前記付勢手段が、前記読取ユニットの前記傾動軸から前記受口とは反対側にのみ配設された第4付勢手段であることを特徴とする請求項1の画像読取装置。
  5. 前記読取ユニットの等倍光学系の読取手段が、主走査方向に配列した複数の円筒状レンズから成るレンズアレイと、当該レンズアレイの端部に配設された受光素子で構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1の画像読取装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1の画像読取装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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