JP2014098717A - 回転角度検出装置及び位置検出装置並びにその検出方法 - Google Patents

回転角度検出装置及び位置検出装置並びにその検出方法 Download PDF

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潤一郎 岡本
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Abstract

【課題】除算や乗算といった複雑な演算を用いることなく、簡易な構成において、温度特性が良好な、回転角度検出又は位置検出が行えるようにした回転角度検出装置及び位置検出装置並びにその検出方法。
【解決手段】物理量と素子駆動量の両方に比例した出力を行う物理量検出素子を、少なくとも2つ以上用いて、被検出体の回転又は移動にともない、一方には正弦波状の物理量が印加され、また他方には余弦波状の物理量が印加される構成を用い、物理量検出素子の一方の駆動量を正弦波状に駆動し、また他方には余弦波状に駆動して得られるお互いの物理量検出素子からの出力を加算又は減算し、得られる出力の位相を検出して、回転角度検出及び位置検出を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転角度検出装置及び位置検出装置並びにその検出方法に関し、より詳細には、被回転角度検出体の回転角度を検出する回転角度検出装置及び被位置検出体の位置を検出する位置検出装置並びに回転角度検出方法及び位置検出方法に関する。
例えば、被検出体(被回転角度検出体及び被位置検出体)に磁石を用いて、物理量検出素子として磁電変換素子を用いる場合に、被検出体の回転又は移動とともに、2つ以上の磁電変換素子の感磁面に、一方には正弦波状の磁場が印加され、他方には余弦波状の磁場が印加されるような構成にすると、磁電変換素子の駆動を一定量で行う場合、それぞれの磁電変換素子の一方からは正弦波状の出力を得ることができ、また他方からは余弦波状の出力を得ることができる。
このようにして得られる正弦波状信号と余弦波状信号を用いて、回転角度又は位置を演算する手法として、例えば、特許文献1のようなものがある。この特許文献1に記載されている手法は、正弦波状信号と余弦波状信号の比をとり、正接又は余接を計算し、得られた値から角度位置を求めるもので、つまり、逆正接値又は逆余接値を求める方法である。
このような方法を用いると、感度の揃った磁電変換素子を用いることにより、温度特性に優れた出力値を得ることが可能となるが、比をとる演算、つまり、除算を行う必要があり、この演算は電子回路にとっては煩雑な作業となるばかりでなく、その精度を上げることは難しい。また、この除算演算のための回路規模も大きくなってしまう。
さらに、他の回転角度算出方法としては、例えば、特許文献2に示されているように、電子計算機等でも使用されているCORDIC(COordinate Rotation DIgital Computer)アルゴリズムを用いた手法がある。この手法は、デジタル信号処理となるため、磁電変換素子や、他の物理量検出素子のアナログ出力をADコンバータなどにより、デジタル信号に変換した後に、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)などを用いて、デジタル信号処理を行う必要があり、回路規模の縮小が困難となってくる。
特開昭62−095402号公報 特開2005−180942号公報
しかしながら、このような磁電変換素子などの物理量検出素子を用いた非接触型回転角度装置や位置検出装置の一般的な回転角度検出方法又は位置検出方法では、物理量検出素子から得られる正弦波状信号や余弦波状信号を用いて、正接・余接演算、また、逆正接・逆余接演算などを行い被検出体の回転角度又は位置情報を得てきた。また、その正接・余接演算回路や逆正接・逆余接演算回路についても提案されてきた。しかしながら、いずれも、乗算・除算回路や、表引きを利用する手法であり、システム又はセンサICが複雑になり、システム又はセンサICの巨大化やコスト高を招いてきた。
また、一般的に知られている、少なくとも2つ以上の磁電変換素子を用い、非回転検出体の発生する磁場が、回転とともに正弦波状又は余弦波状に、2つ以上の磁電変換素子の感磁部に印加されるような構成を用い、正接演算や逆正接演算からから回転角度を算出する方法においては、温度に対してこの正弦波と余弦波は供に同じ比率で変化していく磁電変換素子の出力を除算して回転角度位置を決定するため、原理的には温度特性が良好になることが知られている。
しかしながら、このような方法では、正接演算や逆正接演算のために割り算回路が必要であったり、正接演算値の発散を回避するための方法が必要であったりした。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成によって、良好な温度特性を実現し、また、除算や乗算といった電子回路にとっては複雑な演算を行うことなく、加算又は減算といった単純な演算回路で回転角度検出及び位置検出を実現するようにした回転角度検出装置及び位置検出装置並びにその検出方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、被回転角度検出体の回転にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子で検出する回転角度検出装置において、前記被回転角度検出体の回転にともなう前記物理量の変化に比例し、かつ前記物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の物理量検出素子と、前記第1及び第3の物理量検出素子に正弦波状信号に変化する物理量を印加する一方の駆動部と、前記第2及び第4の物理量検出素子に余弦波状信号に変化する物理量を印加する他方の駆動部と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号と、前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号とを演算する演算部と、該演算部の出力信号と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動信号、又は前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動信号との位相差を検出する位相検出部と、該位相検出部からの出力信号に基づいて前記被回転角度検出体の回転角度を算出する角度算出部とを備えたことを特徴とする。
また、前記正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、前記余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むことを特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
また、前記演算部の後段に、前記位相検出部における位相差の検出を零クロス点検出で行うための零クロス点検出部を設けたことを特徴とする。
また、前記演算部の前段に減算器を備えていることを特徴とする。
また、前記位相検出部は、前記演算部で算出された減算値又は加算値と前記駆動信号との位相差を検出することを特徴とする。
また、前記物理量は磁場強度で、前記物理量検出素子が磁電変換素子であることを特徴とする。
また、前記磁電変換素子は、Si基板上に回路集積技術によって他の演算回路とともに互いに隣接して設けられ、前記第1乃至第4の磁電変換素子が等しい出力温度特性を有していることを特徴とする。
また、前記被回転角度検出体はギヤ歯であり、前記磁電変換素子が、前記ギヤ歯の直下に配置されていることを特徴とする。
また、前記被回転角度検出体はギヤ歯であり、前記複数の磁電変換素子の配置は、前記ギヤ歯のピッチd/4の間隔で配置されていることを特徴とする。
また、被位置検出体の移動にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子で検出する位置検出装置において、前記被位置検出体の移動にともなう前記物理量の変化に比例し、かつ前記物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の物理量検出素子と、前記第1及び第3の物理量検出素子に正弦波状信号に変化する物理量を印加する一方の駆動部と、前記第2及び第4の物理量検出素子に余弦波状信号に変化する物理量を印加する他方の駆動部と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号と、前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号とを演算する演算部と、該演算部の出力信号と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動信号、又は前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動信号との位相差を検出する位相検出部と、該位相検出部の出力信号に基づいて前記被位置検出体の移動量を算出する位置算出部とを備えたことを特徴とする。
また、前記正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、前記余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むことを特徴とする。
また、前記演算部の後段に、前記位相検出部における位相差の検出を零クロス点検出で行うための零クロスポイント検出部を設けたことを特徴とする。
また、前記演算部の前段に減算器を備えていることを特徴とする。
また、前記位相検出部は、前記演算部で算出された減算値又は加算値と前記駆動信号との位相差を検出することを特徴とする。
また、前記物理量が磁場強度で、前記物理量検出素子が磁電変換素子であることを特徴とする。
また、前記磁電変換素子は、Si基板上に回路集積技術によって他の演算回路とともに互いに隣接して設けられ、前記第1乃至第4の磁電変換素子が等しい出力温度特性を有していることを特徴とする。
また、前記被位置検出体はギヤ歯であり、前記磁電変換素子が、前記ギヤ歯の直下に配置されていることを特徴とする。
また、前記被位置検出体はギヤ歯であり、前記複数の磁電変換素子の配置は、前記ギヤ歯のピッチd/4の間隔で配置されていることを特徴とする。
また、被回転角度検出体の回転にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子で検出する回転角度検出方法において、前記被回転角度検出体の回転にともなう前記物理量の変化に比例し、かつ前記物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の物理量検出素子を用い、前記第1及び第3の物理量検出素子に正弦波状信号に変化する物理量を印加するステップと、前記第2及び第4の物理量検出素子に余弦波状信号に変化する物理量を印加するステップと、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号と、前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号とを演算するステップと、該演算部の出力信号と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動信号、又は前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動信号との位相差を検出するステップと、該位相検出部からの出力信号に基づいて前記被回転角度検出体の回転角度を算出するステップとを有することを特徴とする。
また、前記正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、前記余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むことを特徴とする。
また、前記演算するステップの後段に、前記位相差を検出するステップにおける位相差の検出を零クロス点検出で行うための零クロス点検出ステップを有することを特徴とする。
また、前記演算するステップの前段に、減算するステップを有することを特徴とする。
また、前記位相差を検出するステップは、前記演算するステップで算出された減算値又は加算値と前記駆動信号との位相差を検出することを特徴とする。
また、前記物理量が磁場強度で、前記物理量検出素子が磁電変換素子であることを特徴とする。
また、前記被回転角度検出体はギヤ歯であり、前記複数の磁電変換素子の配置は、前記ギヤ歯のピッチd/4の間隔で配置されていることを特徴とする。
また、被位置検出体の移動にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子で検出する位置検出方法において、前記被位置検出体の移動にともなう前記物理量の変化に比例し、かつ前記物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の物理量検出素子を用い、前記第1及び第3の物理量検出素子に正弦波状信号に変化する物理量を印加するステップと、前記第2及び第4の物理量検出素子に余弦波状信号に変化する物理量を印加するステップと、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号と、前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号とを演算するステップと、該演算部の出力信号と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動信号、又は前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動信号との位相差を検出するステップと、該位相検出部からの出力信号に基づいて前記被位置検出体の位置を算出するステップとを有することを特徴とする。
また、前記正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、前記余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むことを特徴とする。
また、前記演算するステップの後段に、前記位相差を検出するステップにおける位相差の検出を零クロスポイント検出で行うための零クロスポイント検出ステップを有することを特徴とする。
また、前記演算するステップの前段に、減算するステップを有することを特徴とする。
また、前記位相差を検出するステップは、前記演算するステップで算出された減算値又は加算値と前記駆動信号との位相差を検出することを特徴とする。
また、前記物理量が磁場強度で、前記物理量検出素子が磁電変換素子であることを特徴とする。
また、前記被位置検出体はギヤ歯であり、前記複数の磁電変換素子の配置は、前記ギヤ歯のピッチd/4の間隔で配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、複雑で巨大な、システム又は信号処理回路を用いることなく、従来技術のものより、複雑さを避けながら大回路面積を要せず、回転角度検出や位置検出を行うことが可能になり、更には必要回路ブロックの減少により回路ブロック起因の角度誤差の低減やセンサ量産検査時間の短縮などが可能になる。
本発明に係る回転角度検出装置及び位置検出装置の実施形態を説明するためのブロック構成図である。 本発明の実施例1に係る回転角度検出装置における回転検出動作を説明するための斜視図である。 図2を下面より見た図で、被回転角度検出体(磁石)の回転角度位置0°時の磁電変換素子との位置関係を示した図である。 図2を下面より見た図で、被回転角度検出体(磁石)の回転角度位置15°時の磁電変換素子との位置関係を示した図である。 図2を下面より見た図で、被回転角度検出体(磁石)の回転角度位置30°時の磁電変換素子との位置関係を示した図である。 図2に示した回転検出動作における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示す図である。 図2に示した被回転角度検出体の回転にともなう磁電変換素子の各々に印加される磁場強度の変化を示す図である。 図2に示した被回転角度検出体の回転角度位置0°での各々の磁電変換素子の出力を示す図である。 図2に示した被回転角度検出体の回転角度位置0°での各々の磁電変換素子の出力を互いに加算した結果を示す図である。 図2に示した被回転角度検出体の回転角度位置15°での各々の磁電変換素子の出力を示す図である。 図2に示した被回転角度検出体の回転角度位置15°での各々の磁電変換素子の出力を互いに加算した結果を示す図である。 図2に示した被回転角度検出体の回転角度位置30°での各々の磁電変換素子の出力を示す図である。 図2に示した被回転角度検出体の回転角度位置30°での各々の磁電変換素子の出力を互いに加算した結果を示す図である。 図9と図11と図13で示したそれぞれの被回転角度検出体の回転角度位置での結果による位相の違いを示す図である。 本発明に係る回転角度検出装置における回転検出動作の実施例1の変形例を説明するための図で、(a)は底面図、(b)は側面図を示している。 本発明における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示す図で、図6の代替となり得る擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動(電流駆動)の一例を示す図である。 本発明における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示すための図で、図6の代替となり得る他の擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動の一例を示す図である。 本発明における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示すための図で、図6の代替となり得るさらに他の擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動の一例を示す図である。 本発明の実施例2に係る位置検出装置における位置検出動作を説明するための図である。 図19に示した被位置検出体(磁石)の直動移動にともなう磁電変換素子の各々に印加される磁場強度の変化を示す図である。 本発明における磁電変換素子の駆動開始から、加算結果値の符号が正から負に変わる零クロス点までの時間が、磁石角度位置によって変化する様子を示す図である。 図16に示した擬似的な正弦波で駆動した場合の角度誤差発生量を示す図である。 図16及び図24に示した擬似的な正弦波を作成する手法の一例を示す図である。 本発明における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示す図で、図6の代替となり得る擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動(電圧駆動)の一例を示す図である。 本発明の実施例3に係る回転角度検出装置におけるギヤ歯の回転検出動作を説明するための構成図である。 本発明に係るギヤ歯の回転角度検出装置及び移動量検出装置の実施形態を説明するためのブロック構成図である。 ギヤ歯の回転量に対する磁電変換素子の印加磁束密度の変化を示す図である。 図25及び図36に示したギヤ歯の回転又は移動検出動作における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示す図である。 図25におけるギヤ歯の回転量が0°時の各磁電変換素子の出力を示す図である。 図25におけるギヤ歯の回転量が0°時の磁電変換素子1と3及び磁電変換素子2と4との出力を減算した結果を示す図である。 図25におけるギヤ歯の回転量が0.9375°時の各磁電変換素子の出力を示す図である。 図25におけるギヤ歯の回転量が0.9375°時の磁電変換素子1と3及び磁電変換素子2と4との出力を減算した結果を示す図である。 図25におけるギヤ歯の回転量が1.875°時の各磁電変換素子の出力を示す図である。 図25におけるギヤ歯の回転量が1.875°時の磁電変換素子1と3及び磁電変換素子2と4との出力を減算した結果を示す図である。 図25におけるギヤ歯の各回転量において、磁電変換素子1と3及び磁電変換素子2と4との出力を減算した結果同士を加算した結果を示す図である。 本発明の実施例4に係る回転角度検出装置におけるギヤ歯の移動量検出動作を説明するための構成図である。 図36におけるギヤ歯の移動量に対する磁電変換素子の印加磁束密度の変化を示す図である。 図36におけるギヤ歯の移動量が0mm時の各磁電変換素子の出力を示す図である。 図36におけるギヤ歯の移動量が0mm時の第1と第3の磁電変換素子及び第2と第4の磁電変換素子との出力を減算した結果を示す図である。 図36におけるギヤ歯の移動量が15mm時の各磁電変換素子の出力を示す図である。 図36におけるギヤ歯の移動量が15mm時の第1と第3の磁電変換素子及び第2と第4の磁電変換素子との出力を減算した結果を示す図である。 図36におけるギヤ歯の移動量が30mm時の各磁電変換素子の出力を示す図である。 図36におけるギヤ歯の移動量が30mm時の第1と第3の磁電変換素子及び第2と第4の磁電変換素子との出力を減算した結果を示す図である。 図36におけるギヤ歯の各移動量において、第1と第3の磁電変換素子及び第2と第4の磁電変換素子との出力を減算した結果同士を加算した結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る回転角度検出装置及び位置検出装置の実施形態を説明するためのブロック構成図で、図中符号1は第1の物理量検出素子(磁電変換素子)、2は第2の物理量検出素子(磁電変換素子)、6は正弦波駆動部、7は余弦波駆動部、8は演算部、9(91,92)は零クロス点検出部及びカウンタ、10はカウンタ値出力部(位相検出部)、11は回転角度算出部、12は位置算出部を示している。
<回転角度検出装置>
本発明の回転角度検出装置は、被回転角度検出体(磁石)の回転にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子(磁電変換素子)で検出するものである。第1及び第2の物理量検出素子は、被回転角度検出体の回転にともなう物理量の変化に比例し、かつ物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化するものである。
正弦波駆動部6は、第1の物理量検出素子1に正弦波状信号に変化する物理量を印加し、余弦波駆動部7は、第2の物理量検出素子2に余弦波状信号に変化する物理量を印加するものである。
演算部8は、第1の物理量検出素子1の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号と、第2の物理量検出素子2の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号とを演算するものである。
零クロス点検出部及びカウンタ9(91,92)は、カウンタ値出力部(位相検出部)10における位相差の検出を零クロス点検出で行うための零クロス点検出部91と、駆動開始時間から演算部8により得られた値の零クロス点までの時間を計測するカウンタ92を備えたものである。カウンタ値出力部(位相検出部)10は、カウンタ92により得られた値を出力するためのものである。また、この位相検出部10は、演算部8の出力信号と、第1の物理量検出素子1の駆動信号、又は第2の物理量検出素子2の駆動信号との位相差を検出するものである。
回転角度算出部11は、カウンタ値出力部(位相検出部)10からの出力信号に基づいて被回転角度検出体の回転角度を算出して回転角度出力を得るものである。
このように、本発明によれば、同じ感度を持った物理量検出素子を用いることにより、被回転角度検出体の回転に比例して、位相が変化する正弦波状又は余弦波状の出力を得ることが可能となる。さらには、同一IC上において形成され、ほぼ等しい温度特性をもつ物理量検出素子を用いることにより、この出力の位相は温度依存性のない出力となる。
また、被回転角度検出体の回転に比例して、位相が変化する正弦波状又は余弦波状の出力の零クロス点を見ることにより、例えば、コンパレータなどを用いて、容易に位相変化量を検出することが可能であり、温度特性の少ない出力を得ることができる。
また、磁電変換素子を磁気収束板の下面の端近傍に配置するようにすることにより、磁気収束板はその周囲の磁束を集め、集められた磁束は磁電変換素子に印加されることとなり、このような形態をとることにより、磁電変換素子1と磁電変換素子2の感磁面に対して、水平な磁場成分を垂直な磁場成分に変換することが可能となる。すなわち、磁電変換素子1と磁電変換素子2の位置で紙面に対して平行な磁場を磁気収束板14により、紙面に対して垂直な磁場に変換することができる。したがって、磁電変換素子1と磁電変換素子2の感磁面に対して垂直な磁場成分のみを検出するホール素子などを磁電変換素子に選択する場合に好適である。また、周囲の磁束を集め、磁電変換素子の感磁面に印加される磁束密度を増幅することも可能である。
<位置検出装置>
本発明の位置検出装置は、被位置検出体(磁石)の移動にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子(磁電変換素子)で検出するものである。第1及び第2の物理量検出素子1,2は、被位置検出体の移動にともなう物理量の変化に比例し、かつ物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化するものである。
正弦波駆動部6は、第1の物理量検出素子1に正弦波状信号に変化する物理量を印加するものである。また、余弦波駆動部7は、第2の物理量検出素子2に余弦波状信号に変化する物理量を印加するものである。
演算部8は、第1の物理量検出素子1の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号と、第2の物理量検出素子2の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号とを演算するものである。
零クロス点検出部及びカウンタ9(91,92)は、カウンタ値出力部(位相検出部)10における位相差の検出を零クロス点検出で行うための零クロス点検出部91と、駆動開始時間から演算部8により得られた値の零クロス点までの時間を計測するカウンタ92を備えたものである。カウンタ値出力部(位相検出部)10は、カウンタ92により得られた値を出力するためのものである。また、この位相検出部10は、演算部8の出力信号と、第1の物理量検出素子1の駆動信号、又は第2の物理量検出素子2の駆動信号との位相差を検出するものである。
位置算出部12は、カウンタ値出力部(位相検出部)10の出力信号に基づいて被位置検出体の移動量を算出して位置出力を得るものである。
本発明によれば、磁石を被位置検出体として用い、また、物理量検出素子として磁電変換素子を用いることにより、電力なしで、磁束密度といった物理量を磁電変換素子に印加することができ、また例えば、物理量として光量などをもちいる場合に必要な光線発生源にくらべ、広い温度範囲において使用が可能であり、その寿命が長い検出手法を提供できる。
上述した正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、また、余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むものである。上述した正弦波及び余弦波は、実際にIC上で製作する場合には回路規模等が大きくなり現実的ではないので、擬似的な正弦波又は余弦波による擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動を用いることが現実的である。演算部8は、加算器又は減算器を備えている。
物理量検出素子として磁電変換素子を用いた場合には、この磁電変換素子は、Si基板上に回路集積技術によって他の演算回路とともに互いに隣接して設けられ、少なくとも2つ以上の磁電変換素子が等しい出力温度特性を有している。
また、磁電変換素子は、磁気収束板の下面の端近傍に配置されている。磁気収束板はその周囲の磁束を集め、集められた磁束は磁電変換素子に印加されることとなり、このような形態をとることにより、感磁面に対して垂直な磁場成分しか検出できない磁電変換素子を用いる際に、位置検出装置の感磁面に平行な磁束成分を垂直な成分に変換することができ、位置検出装置に対して好適である。
以下に、本発明の具体的な回転角度検出装置(実施例1)及び位置検出装置(実施例2)について説明する。
本実施例1は、物理量が磁場強度で、物理量検出素子が磁電変換素子である場合の回転角度検出装置に関するものである。なお、本実施例1における回転角度検出装置を説明するためのブロック構成図は、上述した図1と同様である。
図2は、本発明の実施例1に係る回転角度検出装置における回転検出動作を説明するための斜視図である。図中符号1は第1の磁電変換素子、2は第2の磁電変換素子、3はN極とS極を有する被回転角度検出体(磁石)、4は被回転角度検出体の回転シャフト、5は回転方向、矢印は磁電変換素子の感磁方向を示している。第1の磁電変換素子1と第2の磁電変換素子2は、被回転角度検出体3の近傍にそれぞれXY軸上に配置されている。
図3は、図1を下面より見た図で、被回転角度検出体(磁石)の回転角度位置0°時の磁電変換素子との位置関係を示した図である。つまり、XY軸上に配置された第1の磁電変換素子1と第2の磁電変換素子2に対して、被回転角度検出体3は回転しておらず、回転角度は0°の状態を示している。
図4は、図1を下面より見た図で、被回転角度検出体(磁石)の回転角度位置15°時の磁電変換素子との位置関係を示した図である。つまり、XY軸上に配置された第1の磁電変換素子1と第2の磁電変換素子2に対して、被回転角度検出体3は回転しており、回転角度は15°の状態を示している。
図5は、図1を下面より見た図で、被回転角度検出体(磁石)の回転角度位置30°時の磁電変換素子との位置関係を示した図である。つまり、XY軸上に配置された第1の磁電変換素子1と第2の磁電変換素子2に対して、被回転角度検出体3は回転しており、回転角度は30°の状態を示している。
次に、本実施例1の各部機能について説明する。
第1及び第2の磁電変換素子1,2は、被回転角度検出体(磁石)3の円周付近の直下に配置されており、互いに同一平面上において90°位相がずれた配置になっている。
図6は、図1に示した回転検出動作における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示す図で、この第1及び第2の磁電変換素子1,2は、図6に示されるように、一方は正弦波状に駆動され、また、他方は余弦波状に駆動される。また、被回転角度検出体(磁石)3は、被回転角度検出体の回動方向5のいずれかの向きに回転する時に、それぞれの磁電変換素子1,2に対して、その角度位置に応じて磁場強度を図7に示すように印加している。
図7は、図2に示した被回転角度検出体の回転にともなう磁電変換素子の各々に印加される磁場強度の変化を示す図で、上述した図3乃至図5における被回転角度検出体(磁石)の回転にともなう第1及び第2の磁電変換素子1,2に印加される磁場強度の変化の様子を示している。磁電変換素子1,2の出力は、磁電変換素子1,2の駆動量と、磁電変換素子1,2に印加される磁場強度に比例する。つまり、磁電変換素子の出力=k(比例定数)×駆動量×印加磁場強度となる。
つまり、図3乃至図5に示すように、被回転角度検出体が回転するにともない、それぞれの磁電変換素子1,2には、その角度位置に応じて、図7に示すような磁場が印加される。ここでは、図3に示すような位置関係を0°と定義するが、何れの位置を0°としてもよい。なお、図中の補助線「A」は、図3に示した被回転角度検出体の回転角度位置0°時を示し、「B」は図4に示した被回転角度検出体の回転角度位置15°時を示し、「C」は、図5に示した被回転角度検出体の回転角度位置30°時を示している。
ここで、磁電変換素子1,2の出力は、磁電変換素子1,2の感磁面に印加されている磁場強度と駆動量とに比例した出力をもつため、例えば、磁電変換素子1のための正弦波駆動部6によって磁電変換素子1が正弦波状に駆動され、磁電変換素子2のための余弦波駆動部7によって磁電変換素子2が余弦波状に駆動されるとき、この磁電変換素子1,2の磁気感度を1mV/(mT・mA)(1mAの駆動量で磁電変換素子を駆動した際に、1mTの磁場強度が磁電変換素子に印加された場合、1mVの出力を持つという意味を持つ。)、回転角度検出体の角度位置が0°の位置であった場合、それぞれの磁電変換素子1,2から得られる出力は、図8に示すようになる。
図8は、図1に示した被回転角度検出体の回転角度位置0°での各々の磁電変換素子の出力を示す図である。図7をみると、被回転角度検出体の回転角度位置が0°(補助線A)のとき、磁電変換素子1に印加される磁場強度は50mTとなっており、また一方、磁電変換素子2に印加される磁場強度は0mTとなっており、磁電変換素子1,2から得られる出力は、磁電変換素子1,2の駆動量とこの磁場強度に比例しているため、それぞれ、磁電変換素子1,2から得られる出力は、図8に示すようになる。つまり、磁電変換素子1の出力は正弦波状に変化し、磁電変換素子2の出力は零である。
図9は、図1に示した被回転角度検出体の回転角度位置0°での各々の磁電変換素子の出力を互いに加算した結果を示す図で、図8に示された各々の磁電変換素子の出力を加算した結果を示す図である。
このようにして得られたそれぞれの磁電変換素子1,2の出力を、磁電変換素子1と磁電変換素子2の出力を加算するための演算部8によって加算した結果は、図9に示すようになる。つまり、正弦波状の出力になる。
同様に、回転角度検出体の回転角度位置が15°の位置であった場合のそれぞれの磁電変換素子から得られる出力は、図10に示すようになる。
図10は、図1に示した被回転角度検出体の回転角度位置15°での各々の磁電変換素子の出力を示す図である。図7をみると、被回転角度検出体の角度位置が15°(補助線B)のとき、磁電変換素子1に印加される磁場強度は約48.3mT(cos(15°)×50mT)となっており、また一方、磁電変換素子2にされる磁場強度は約12.9mT(Sin(15°)×50mT)となっており、磁電変換素子1,2から得られる出力は、磁電変換素子の駆動量とこの磁場強度に比例しているため、それぞれ、磁電変換素子1,2から得られる出力は、図10に示すようになる。
このようにして得られたそれぞれの磁電変換素子1,2の出力を、磁電変換素子1と磁電変換素子2の出力を加算するための磁電変換素子1,2の出力の演算部8によって加算した結果は、図11に示すようになる。
図11は、図1に示した被回転角度検出体の回転角度位置15°での各々の磁電変換素子の出力を互いに加算した結果を示す図で、図10に示された各々の磁電変換素子の出力を加算した結果を示す図である。
同様に、回転角度検出体の回転角度位置が30°の位置であった場合のそれぞれの磁電変換素子から得られる出力は、図12に示すようになる。
図12は、図1に示した被回転角度検出体の回転角度位置30°での各々の磁電変換素子の出力を示す図である。図7をみると、被回転角度検出体の回転角度位置が30°(補助線C)のとき、磁電変換素子1に印加される磁場強度は約43.3mT(cos(30°)×50mT)となっており、また一方、磁電変換素子2にされる磁場強度は25mT(Sin(30°)×50mT)となっており、磁電変換素子1,2から得られる出力は磁電変換素子の駆動量とこの磁場強度に比例しているため、それぞれ、磁電変換素子1,2から得られる出力は、図12に示すようになる。
このようにして得られたそれぞれの磁電変換素子1,2の出力を、磁電変換素子1と磁電変換素子2の出力を加算するための磁電変換素子1,2の出力の演算部8によって加算した結果は、図13に示すようになる。
図13は、図1に示した被回転角度検出体の回転角度位置30°での各々の磁電変換素子の出力を互いに加算した結果を示す図で、図12に示された各々の磁電変換素子の出力を加算した結果を示す図である。
ここで、それぞれの回転角度位置での加算結果である、図9,図11,図13をみると、回転角度位置の増分に比例して、位相がずれていくことが分かる。
図14は、図9と図11と図13で示したそれぞれの被回転角度検出体の回転角度位置での結果による位相の違いを示す図で、図9,図11,図13で示したそれぞれの回転角度位置での演算出力結果をまとめ、位相の変化を示す図である。
つまり、図14は、図9,図11,図13を一つにまとめて示した図であるが、磁石角度位置の変化に比例して、位相も対応して変化することが分かり、つまり、それぞれの位相ズレが角度ズレ分に対応することが分かる。
この演算は、B:磁石磁場強度[mT]、K:磁電変換素子の定電流感度[mV/(mT・mA)]、Isinα(t):磁電変換素子1の駆動電流、Icosα(t):磁電変換素子2の駆動電流、t:時間[ms]、θ:磁石角度位置[°]としたとき、磁電変換素子1の出力値をVHALL1とし、磁電変換素子2の出力値をVHALL2とすると、三角関数の加法定理から以下の式(1)
Figure 2014098717
となることを意味しており、上記演算結果をみると、振幅がB・K・Iであり、磁石の角度θ分だけ位相がずれた正弦波が、時間tの関数として得られることになる。したがって、この演算により得られる正弦波の位相を演算結果として出力することで、磁石の角度位置に比例した出力を得ることが可能となる。また、この位相は、例えば、駆動開始時間から、磁電変換素子1,2の出力の演算部8により得られた加算結果(時間tの関数で表せる正弦波)の零クロス点までの時間を計測するカウンタ92によって、零クロス点までの時間を観測することで簡単に検出可能となる。また、零クロス点の検出にあたっては、演算部8で得られた結果の加算結果値の符号が正から負に、変化する点、若しくは負から正に変化する点の何れか一方をみることで検出可能となる。
駆動開始から、加算結果の零クロス点(加算結果値の符号が正から負になる点)までの時間が、磁石角度位置によって変化する様子を図21に示す。
図21は、本発明における磁電変換素子の駆動開始から、加算結果値の符号が正から負に変わる零クロス点までの時間が、磁石角度位置によって変化する様子を示す図である。このグラフから、やはり磁石角度位置の変化に比例して、駆動開始から加算結果値の零クロス点までの時間(すなわち、位相)も対応して変化することが分かり、つまり零クロス点を観測することにより、磁石の回転角度位置が同定可能なことが分かる。
また、上述したものは、互いの磁電変換素子1,2の出力値を加算して、演算結果を得たが、減算することによっても、磁石の回転角度位置に比例した、出力を得ることが可能である。減算によって得られる波形は、以下の式(2)
Figure 2014098717
となる。
また、演算部8などの各構成をアナログ回路でも実施しても、また、デジタル回路で実施することも可能である。
また、図16は、本発明における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示す図で、図6の代替となり得る擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動の一例を示す図である。つまり、上述した正弦波及び余弦波は、実際にIC上で製作する場合には回路規模等が大きくなり現実的ではないので、擬似的な正弦波又は余弦波による擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動を用いることが現実的である。
また、図23は、図16及び図24に示した擬似的な正弦波を作成する手法の一例を示す図である。図16のように電流量にて駆動を行う場合には、図23に示される手法の一例の出力を電圧電流変換することで容易に実施できる。それぞれ定電流源ICC1〜ICC4の電流量は、ICC1:ICC2=1:√2、ICC3:ICC4=1:1:√2、ICC1=ICC3といった関係になっており、電気角0〜45°までの区間は、SW1とSW2のみを閉じ、電気角45〜90°までの区間は、SW1のみを閉じ、電気角90〜135°までの区間は、SW3のみを閉じ、電気角135〜225°までの区間は、SW3とSW4のみを閉じ、電気角225〜290°までの区間は、SW3のみを閉じ、電気角290〜315°までの区間は、SW1のみを閉じ、電気角315〜360°までの区間は、SW3とSW4のみを閉じることで、図16のような擬似正弦波を作成できる。また擬似余弦波については、正弦波に対して位相が90°ずれているだけであるので、同様の回路にて、SWを閉じるタイミングをずらすことで、作成できる。
上述したように、図23は、図16及び図24に示した擬似的な正弦波を作成する手法の一例を示す図で、図16は電流駆動の例、図24は電圧駆動の例をそれぞれ示しており、何れの駆動例も本発明に適応できることは言うまでもない。図16のように電流駆動を行う場合には、図23に示される手法の一例の出力を電圧電流変換することで容易に実施できる。
[実施例1の変形例]
図15(a),(b)は、本発明に係る回転角度検出装置における回転検出動作の実施例1の変形例を説明するための図で、図15(a)は底面図、図15(b)は側面図を示している。図中符号14は磁気収束板を示している。
図15に示す構成では、第1の磁電変素子1と第2の磁電変換素子2が、円形に形成された磁気収束板14の円周付近に配置されている。この磁気集束版14は磁性体からなり、磁電変換素子1と磁電変換素子2の感磁面に対して、水平な磁場成分を垂直な磁場成分に変換することが可能となる。すなわち、図15において、磁電変換素子1と磁電変換素子2の位置で紙面に対して平行な磁場を磁気収束板14により、紙面に対して垂直な磁場に変換することができる。したがって、磁電変換素子1と磁電変換素子2の感磁面に対して垂直な磁場成分のみを検出するホール素子などを磁電変換素子に選択する場合に好適である。また、周囲の磁束を集め、磁電変換素子の感磁面に印加される磁束密度を増幅することも可能である。
また、上述した実施例では、磁電変換素子1のための正弦波駆動部6によって磁電変換素子1が正弦波に駆動され、磁電変換素子2のための余弦波駆動部7によって磁電変換素子2が余弦波に駆動され、図6に示すような磁電変換素子1,2の駆動の様子となったが、この際の振幅は如何様にしてもよい。
また、このような波形の代わりに、図16,図17,図18に示すように、複数の傾きの直線をもちいて、正弦波や余弦波を模倣した擬似正弦波や擬似余弦波を用いても実施可能となる。
図16は、本発明における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示す図で、図6の代替となり得る擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動の一例を示す図である。つまり、上述した正弦波及び余弦波は、実際にIC上で製作する場合には回路規模等が大きくなり現実的ではないので、擬似的な正弦波又は余弦波による擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動を用いることが現実的である。
また、図23は、図16及び図24に示した擬似的な正弦波を作成する手法の一例を示す図である。図16のように電流量にて駆動を行う場合には、図23に示される手法の一例の出力を電圧電流変換することで容易に実施できる。それぞれ定電流源ICC1〜ICC4の電流量は、ICC1:ICC2=1:√2、ICC3:ICC4=1:1:√2、ICC1=ICC3といった関係になっており、電気角0〜45°までの区間は、SW1とSW2のみを閉じ、電気角45〜90°までの区間は、SW1のみを閉じ、電気角90〜135°までの区間は、SW3のみを閉じ、電気角135〜225°までの区間は、SW3とSW4のみを閉じ、電気角225〜290°までの区間は、SW3のみを閉じ、電気角290〜315°までの区間は、SW1のみを閉じ、電気角315〜360°までの区間は、SW3とSW4のみを閉じることで、図16のような擬似正弦波を作成できる。また、擬似余弦波については、正弦波に対して位相が90°ずれているだけであるので、同様の回路にて、SWを閉じるタイミングをずらすことで、作成できる。
上述したように、図23は、図16及び図24に示した擬似的な正弦波を作成する手法の一例を示す図で、図16は電流駆動の例、図24は電圧駆動の例をそれぞれ示しており、何れの駆動例も本発明に適応できることは言うまでもない。図16のように電流駆動を行う場合には、図23に示される手法の一例の出力を電圧電流変換することで容易に実施できる。
図17は、本発明における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示すための図で、図6の代替となり得る他の擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動の一例を示す図である。この更なる擬似的な正弦波又は余弦波は、階段波を正弦波又は余弦波として擬似的な正弦波又は余弦波としたものである。
特に、図16に示す擬似的な正弦波又は余弦波は、実使用上、容易に作成できるので好適である。図6に示すような理想的な正弦・余弦波にて駆動した場合では原理的な回転角度誤差は生じないが、図16に示すような擬似正弦・余弦波の駆動を行った場合は回転角度誤差が発生する。
図22は、図16に示した擬似的な正弦波で駆動した場合の回転角度誤差発生量を示す図である。図22に示すように、回転角度誤差は、ほぼ0.5°程度となる。
また、位相の検出方法として、上述したカウンタを用いて、零ロクロス点までの時間をカウントする方法のほかにも、単に、零クロス点までの間をロジックHighレベル、零クロス点以降をロジックLowレベルとしてPWM出力とすることも可能である。また、逆に、零クロス点までの間をロジックLowレベル、零クロス点以降をロジックHighレベルとしてPWM出力とすることも可能である。また、この場合の零クロス点の検出にあたっても、上述したように演算部8で得られた結果の加算結果値の符号が正から負に、変化する点、若しくは負から正に変化する点の何れか一方を持ってしても検出可能となる。
本実施例1では、物理量の一つである磁場を用いた実施例を示したが、磁場以外の物理量を用いても実施可能である。また、今回は磁電変換素子の駆動を1周期0.033msでの実施例を示してきたが、この周期は如何様でも実施可能であり、必要な応答速度に応じて設定すればよい。
図18は、本発明における磁電変換素子の駆動量の時間的変化を示すための図で、図6の代替となり得るさらに他の擬似的な正弦波駆動又は余弦波駆動の一例を示す図である。つまり、三角波を用いたものである。この場合においても上述したような効果を奏する。
図19は、本発明の実施例2に係る位置検出装置における位置検出動作を説明するための図で、図中符号15は被位置検出体(磁石)、16は被位置検出体の直動方向、17は第1の磁電変換素子、18は第2の磁電変換素子を示している。上述した実施例1とは、被検出体の形状と移動方向、磁電変換素子の配置が異なっている。その他の構成は実施例1と同様であり、各磁電変換素子の駆動の様子は図6に示すとおりであり、ブロック構成図は、図1に示した構成と同様である。
次に、本実施例2の各部機能について説明する。
第1及び第2の磁電変換素子17,18は、被位置検出体(磁石)15の直下に配置されており、互いに同一平面上において1/4極分離れて配置されている。磁電変換素子17,18は、図6に示されるように、一方は正弦波状に駆動され、また他方は余弦波状に駆動される。また、被位置検出体(磁石)15は、被位置検出体15の直動方向16のいずれかの向きに移動する時に、それぞれの磁電変換素子17,18に対して、その位置に応じて磁場強度を、図20に示すように印加している。
図20は、図19に示した被位置検出体(磁石)の直動移動にともなう磁電変換素子の各々に印加される磁場強度の変化を示す図である。被位置検出体の移動にともない磁電変換素子17,18の間には、位相差が90°ある磁場強度が印加されることがわかる。磁電変換素子17,18の出力は、磁電変換素子の駆動量と、磁電変換素子に印加される磁場強度に比例する。
つまり、被位置検出体の移動にともないそれぞれの磁電変換素子17,18には、その位置に応じて、図20に示すような磁場が印加される。ここでは、図19に示すような位置関係を0μmと定義するが、何れの位置を0μmとしてもよい。
上述したような構成において、実施例1で示してきた信号処理を施すことにより、N極S極が移動する距離を線形に検出することが可能となる。また、元の位置を基準とし、何番目の極数が磁電変換素子上を通過したかをカウントすることで、1つのN極S極間の位置検出以上に長い距離において位置検出が可能となる。
また、上述した実施例2では、磁電変換素子17のための正弦波駆動部6によって磁電変換素子17が正弦波に駆動され、磁電変換素子18のための余弦波駆動部7によって磁電変換素子18が余弦波に駆動され、図6に示すような磁電変換素子1,2の駆動と同様な様子となったが、この際の振幅は如何様にしてもよい。また、このような波形の代わりに、図16,図17,図18に示すように、複数の傾きの直線をもちいて、正弦波や余弦波を模倣した擬似的な正弦波や擬似的な余弦波を用いても実施可能となる。特に、図16に示すような波形は、実使用上、容易に作成できるので好適である。
また、図23は、図16及び図24に示した擬似的な正弦波を作成する手法の一例を示す図である。図16のように電流量にて駆動を行う場合には、図23に示される手法の一例の出力を電圧電流変換することで容易に実施できる。それぞれ定電流源ICC1〜ICC4の電流量は、ICC1:ICC2=1:√2、ICC3:ICC4=1:1:√2、ICC1=ICC3といった関係になっており、電気角0〜45°までの区間は、SW1とSW2のみを閉じ、電気角45〜90°までの区間は、SW1のみを閉じ、電気角90〜135°までの区間は、SW3のみを閉じ、電気角135〜225°までの区間は、SW3とSW4のみを閉じ、電気角225〜290°までの区間は、SW3のみを閉じ、電気角290〜315°までの区間は、SW1のみを閉じ、電気角315〜360°までの区間は、SW3とSW4のみを閉じることで、図16のような擬似正弦波を作成できる。また擬似余弦波については、正弦波に対して位相が90°ずれているだけであるので、同様の回路にて、SWを閉じるタイミングをずらすことで、作成できる。
上述したように、図23は、図16及び図24に示した擬似的な正弦波を作成する手法の一例を示す図で、図16は電流駆動の例、図24は電圧駆動の例をそれぞれ示しており、何れの駆動例も本発明に適応できることは言うまでもない。図16のように電流駆動を行う場合には、図23に示される手法の一例の出力を電圧電流変換することで容易に実施できる。なお、駆動周波数が高い場合には電圧駆動の方が電流駆動よりも表皮効果の過大電流密度によるダメージを考えると好ましい。
また、位相の検出方法として、上述したカウンタを用いて、零クロス点までの時間をカウントする方法のほかにも、単に、零クロス点までの間をロジックHighレベル、零クロス点以降をロジックLowレベルとしてPWM出力とすることも可能である。また、逆に、零クロス点までの間をロジックLowレベル、零クロス点以降をロジックHighレベルとしてPWM出力とすることも可能である。また、この場合の零クロス点の検出にあたっても、上述したように演算部8で得られた結果の加算結果値の符号が正から負に、変化する点、若しくは負から正に変化する点の何れか一方を持ってしても検出可能となる。また、N極間S極間の寸法は、図19に示すものに限らず、どのような寸法でもよい。
図25は、本発明の実施例3に係る回転角度検出装置におけるギヤ歯の回転検出動作を説明するための構成図である。図中符号24はギヤ歯、25は磁石、26はギヤ歯の回転方向、27は第1の磁電変換素子、28は第2の磁電変換素子、29は第3の磁電変換素子、30は第4の磁電変換素子、dはギヤ歯の中心から中心までの距離で、ピッチを示している。第1の磁電変換素子27、第2の磁電変換素子28、第3の磁電変換素子29、第4の磁電変換素子30は、ギヤ歯24の近傍に配置され、S極とN極を重ねたタイプの固定磁石25上にそれぞれ設けられている。各磁電変換素子は、ピッチd/4の間隔をもって配置されている。
また、図26は、本発明に係るギヤ歯の回転角度検出装置の実施形態を説明するためのブロック構成図で、図1の変形形態である。具体的には、図1の演算部8の前段に、減算演算部43,44が追加され、第3の磁電変換素子29と第4の磁電変換素子30が追加されている。この減算演算部43,44は、第1の磁電変換素子27の出力と第3の磁電変換素子29の出力とを、また、第2の磁電変換素子28の出力と第4の磁電変換素子30の出力とを減算するためのものである。また、図1の正弦波駆動部6が、第1の磁電変換素子27及び第3の磁電変換素子29を駆動し、余弦波駆動部7が第2の磁電変換素子28及び第4の磁電変換素子30を駆動する形になっている。図28はこの駆動の様子を示している。
本実施例3は、被回転角度検出体であるギヤ歯の回転にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を磁電変換素子で検出する回転角度検出装置であって、ギヤ歯の回転にともなう物理量の変化に比例し、かつ磁電変換素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の磁電変換素子27,28,29,30と、第1及び第3の磁電変換素子27,29に正弦波状信号に変化する物理量を印加する正弦波駆動部6と、第2及び第4の磁電変換素子28,30に余弦波状信号に変化する物理量を印加する余弦波駆動部7と、第1及び第3の磁電変換素子27,29の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算演算部43により減算して得られた信号と、第2及び第4の磁電変換素子28,30の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算演算部44により減算して得られた信号とを演算する演算部8と、この演算部8の出力信号と、第1及び第3の磁電変換素子27,29の駆動信号、又は前記第2及び第4の磁電変換素子28,30の駆動信号との位相差を検出する位相検出部10と、この位相検出部10からの出力信号に基づいてギヤ歯の回転角度を算出する角度算出部11とを備えている。
このような構成により、ギヤ歯24を回転方向26のA点からB点に回転させると、図27に示すように、回転量に対する磁電変換素子の印加磁束密度の変化が得られる。本実施例3では、16歯のギヤを用いて説明しているため、歯間の角度は22.5°となっている。なお、図中符号aが第1の磁電変換素子(実線)27に、bが第2の磁電変換素子(破線)28、cが第3の磁電変換素子(一点鎖線)29に、dが第4の磁電変換素子(二点鎖線)30に対応している。つまり、複数の磁電変換素子27,28,29,30の配置は、ピッチd/4の間隔で配置されている。
図27を見ると、バックバイアス磁石分のオフセットをもって、ギヤの回転につれそれぞれの磁電変換素子に印加される磁場強度が、正弦・余弦波状に変化することがわかる。このオフセット分の最終的な回転角度出力への影響を除去するために図25、図26に示すように、磁電変換素子を4つ装荷し、減算演算部を装荷している。
図29には、ギア歯の回転量が0°のときの各磁電変換素子の出力を示す。このような出力になるのは、上述した実施例1でも説明したように、磁電変換素子の出力は、駆動量と印加磁場量とに比例した出力であり、図27のギヤ回転量0°時に各磁電変換素子に印加されている磁場量をみると、磁電変換素子1には90mT程度、磁電変換素子2には80mT程度、磁電変換素子3には80mT程度、磁電変換素子4には70mT程度となっており、また、磁電変換素子の駆動は図28のようになっているためである。またここでは、各磁電変換素子の磁気感度を1mV/(mT・mA)(1mAの駆動量で磁電変換素子を駆動した際に、1mTの磁場強度が磁電変換素子に印加された場合、1mVの出力を持つという意味を持つ。)としており、各磁電変換素子からの出力は図29のようになる。
図29のような磁電変換素子の出力を、図26の減算演算部43,44により、第1の磁電変換素子27と第3の磁電変換素子29の出力を、また、第2の磁電変換素子28と第4の磁電変換素子30の出力を減算すると、それぞれの減算結果は、図30のようになる。また、同様に図31には、ギヤの回転量が0.9375°のときの各磁電変換素子の出力を示し、図32には、第1の磁電変換素子27と第3の磁電変換素子29の出力を減算した結果、また。第2の磁電変換素子28と第4の磁電変換素子30出力を減算した結果を示す。また、図33にはギヤの回転量が1.875°のときの各磁電変換素子の出力を示し、図34には、第1の磁電変換素子27と第3の磁電変換素子29の出力を減算した結果、また、第2の磁電変換素子28と第4の磁電変換素子30の出力を減算した結果を示す。
この、図30、図32、図34に示される信号が、図26の演算部8の入力となり、以降の信号処理は上述した実施例1と同様になされる。各ギヤの回転量において、演算部8の出力は、図35のようになり、この結果を見ると、実施例1と同様に、回転量に比例して、位相が変化した波形が得られることがわかる。よって、ギヤ歯間の回転角度を同定できる。
また、ギヤの回転により何個目の歯が、センサ上を行き過ぎたのかをカウントし、上述の出力回転角度+カウント値×22.5°(ギヤ歯間角度)とすることで、ギヤ歯間の角度以上の角度位置同定も可能である。
本実施例3では、ギヤ歯数が16歯のもので説明を行ったが、この歯数はいかようであっても実施可能である。
また、本実施例3では、第1の磁電変換素子27と第3の磁電変換素子29を正弦波様に駆動し、第2の磁電変換素子28と第4の磁電変換素子30を余弦波様に駆動したが、どちらが正弦波様、余弦波様で駆動されても実施可能である。またこの駆動信号は、実施例1で説明したように擬似的な正弦波、余弦波であっても実施可能である。
また、本実施例3では、バックバイアス磁石分のオフセットの最終的な回転角度出力への影響を除去するために、磁電変換素子を4素子用いたが、実施例1と同様に2素子のみを用いても実施可能である。この場合は、第1の磁電変換素子27と、第2の磁電変換素子28のみを使用する。この際、B0をバックバイアス磁石のオフセット磁場強度とし、磁電変換素子の互いの出力を減算すると、以下の式(3)のような信号になる。
Figure 2014098717
この結果をみると、
Figure 2014098717
の項がバックバイアス磁石分のオフセットの影響として残っているが、この項の全てのパラメータは、使用者によって定められた既知の値であるため、このバックバイアス磁石の磁場強度×磁電変換素子駆動信号×磁電変換素子感度の信号を図26の減算演算部43,44に入力し、第1の磁電変換素子27及び第2の磁電変換素子28の出力信号から減算することによって、バックバイアス磁石分のオフセットの回転角度出力(演算結果)への影響を除去することが可能である。
図36は、本発明の実施例4に係る回転角度検出装置におけるギヤ歯の移動検出動作を説明するための構成図である。図中符号34はギヤ歯、35は磁石、36はギヤ歯の直動方向、37は第1の磁電変換素子、38は第2の磁電変換素子、39は第3の磁電変換素子、40は第4の磁電変換素子を示している。第1の磁電変換素子37と第2の磁電変換素子38と第3の磁電変換素子39と第4の磁電変換素子40は、ギヤ歯34の直下に配置され、S極とN極を重ねたタイプの固定磁石35上にそれぞれ設けられている。また、各磁電変換素子は、ピッチd/4の間隔をもって配置されている。また、本実施例4では、歯間の距離、即ちピッチを360mmとして説明する。
また、図26は、本発明に係るギヤ歯の移動量検出装置の実施形態を説明するためのブロック構成図で、図1の変形形態である。具体的には、図1の演算部8の前段に、減算演算部43,44が追加され、第3の磁電変換素子39と第4の磁電変換素子40が追加されている。この減算演算部43,44は、第1の磁電変換素子37の出力と第3の磁電変換素子39の出力とを、また、第2の磁電変換素子38の出力と第4の磁電変換素子40の出力とを減算するためのものである。また、図1の正弦波駆動部6が、第1の磁電変換素子37及び第3の磁電変換素子39を駆動し、余弦波駆動部7が第2の磁電変換素子38及び第4の磁電変換素子40を駆動する形になっている。図28はこの駆動の様子を示している。
本実施例4は、被位置検出体であるギヤ歯の移動にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を磁電変換素子で検出する位置検出装置であって、ギヤ歯の移動にともなう物理量の変化に比例し、かつ磁電変換素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の磁電変換素子37,38,39,40と、第1及び第3の磁電変換素子37,39に正弦波状信号に変化する物理量を印加する正弦波駆動部6と、第2及び第4の磁電変換素子38,40に余弦波状信号に変化する物理量を印加する余弦波駆動部7と、第1及び第3の磁電変換素子37,39の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算演算部43により減算して得られた信号と、第2及び第4の磁電変換素子38,40の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算演算部44により減算して得られた信号とを演算する演算部8と、この演算部8の出力信号と、第1及び第3の磁電変換素子37,39の駆動信号、又は第2及び第4の磁電変換素子38,40の駆動信号との位相差を検出する位相検出部10と、この位相検出部10の出力信号に基づいてギヤ歯の移動量を算出する位置算出部12とを備えている。
このような構成により、ギヤ歯34が直動方向36のA点からB点に移動するにつれ、図37に示すように、移動量に対する磁電変換素子の印加磁束密度の変化が得られる。なお、図中符号aが第1の磁電変換素子(実線)37に、bが第2の磁電変換素子(破線)38、cが第3の磁電変換素子(一点鎖線)39に、dが第4の磁電変換素子(二点鎖線)40に対応している。複数の磁電変換素子37,38,39,40の配置は、ピッチd/4の間隔で配置されている。
図37を見ると、バックバイアス磁石分のオフセットをもって、ギヤの移動につれそれぞれの磁電変換素子に印加される磁場強度が、正弦・余弦波状に変化することがわかる。このオフセット分の最終的な位置出力への影響を除去するために図36、図26に示すように、磁電変換素子を4つ装荷し、減算演算部を装荷している。
図38には、ギアの移動量が0mmのときの各磁電変換素子の出力を示す。このような出力になるのは、上述した実施例1でも説明したように、磁電変換素子の出力は、駆動量と印加磁場量とに比例した出力であり、図37のギヤ移動量0mm時に各磁電変換素子に印加されている磁場量をみると、磁電変換素子1には90mT程度、磁電変換素子2には80mT程度、磁電変換素子3には80mT程度、磁電変換素子4には70mT程度となっており、また、磁電変換素子の駆動は図28のようになっているためである。またここでは、各磁電変換素子の磁気感度を1mV/(mT・mA)(1mAの駆動量で磁電変換素子を駆動した際に、1mTの磁場強度が磁電変換素子に印加された場合、1mVの出力を持つという意味を持つ。)としており、各磁電変換素子からの出力は図38のようになる。
図38のような磁電変換素子の出力を、図26の減算演算部43,44により、第1の磁電変換素子37と第3の磁電変換素子39の出力を減算、また、第2の磁電変換素子38と第4の磁電変換素子40の出力を減算すると、それぞれの減算結果は、図39のようになる。また、同様に図40には、ギヤの移動量が15mmのときの各磁電変換素子の出力を示し、図41には、第一の磁電変換素子と第3の磁電変換素子の出力を減算した結果、また、第2の磁電変換素子28と第4の磁電変換素子40の出力を減算した結果を示す。また、図42にはギヤの移動量が30mmのときの各磁電変換素子の出力を示し、図43には、第1の磁電変換素子37と第3の磁電変換素子39の出力を減算した結果、また、第2の磁電変換素子38と第4の磁電変換素子40の出力を減算した結果を示す。
この、図39、図41、図43に示される信号が、図26の演算部8の入力となり、以降の信号処理は上述実施例1と同様になされる。各ギヤの移動量において、演算部8の出力は、図44のようになり、この結果を見ると、上述した実施例1と同様に、移動量に比例して、位相が変化した波形が得られることがわかる。よって、ギヤ歯間の移動量を同定できる。
また、ギヤの移動により何個目の歯がセンサ上を行き過ぎたのかをカウントし、上述の出力移動量+カウント値×360mm(ギヤ歯間距離)とすることで、ギヤ歯間の移動量以上の移動量同定も可能である。
本実施例4では、ギヤ歯間のピッチが360mmのもので説明を行ったが、このピッチはいかようであっても実施可能である。
また、本実施例4では、第1の磁電変換素子37と第3の磁電変換素子39を正弦波様に駆動し、第2の磁電変換素子38と第4の磁電変換素子40を余弦波様に駆動したが、どちらが正弦波様、余弦波様で駆動されても実施可能である。またこの駆動信号は、実施例1で説明したように擬似的な正弦波、余弦波であっても実施可能である。
また、本実施例4では、バックバイアス磁石分のオフセットの最終的な位置出力への影響を除去するために、磁電変換素子を4素子用いたが、実施例1と同様に2素子のみを用いても実施可能である。この場合は、第1の磁電変換素子37と、第2の磁電変換素子38のみを使用する。この際、B0をバックバイアス磁石のオフセット磁場強度とし、またθをギヤ歯の移動量とし、磁電変換素子の互いの出力を減算すると、以下の式(4)のような信号になる。
Figure 2014098717
この結果をみると、
Figure 2014098717
の項がバックバイアス磁石分のオフセットの影響として残っているが、この項の全てのパラメータは、使用者によって定められた既知の値であるため、このバックバイアス磁石の磁場強度×磁電変換素子駆動信号×磁電変換素子感度の信号を図26の減算演算部43,44に入力し、第1の磁電変換素子37及び第2の磁電変換素子38の出力信号から減算することによって、バックバイアス磁石分のオフセットの位置出力(演算結果)への影響を除去することが可能である。
本発明は、簡単な構成において実施可能であり、複雑な演算を用いずとも、温度依存性のない角度或は位置情報を得ることが可能なため、回転角度検出装置や位置検出セン及び回転角度検出方法や位置検出方法を提供できるため、例えば、ローテーションスイッチや、ポテンショメータ、入力装置用途、直動位置検出等に利用可能である。
1 第1の物理量検出素子(磁電変換素子)
2 第2の物理量検出素子(磁電変換素子)
3 N極とS極を有する被回転角度検出体(磁石)
4 被回転角度検出体の回転シャフト
5 回転方向
6 正弦波駆動部
7 余弦波駆動部
8 演算部
9(91,92) 零クロス点検出部及びカウンタ
10 カウンタ値出力部(位相検出部)
11 角度算出部
12 位置算出部
14 磁気収束板
15 被位置検出体(磁石)
16 被位置検出体の直動方向
17,27,37 第1の磁電変換素子
18,28,38 第2の磁電変換素子
24,34 ギヤ歯
25,35 磁石
26 ギヤ歯の回転方向
29,39 第3の磁電変換素子
30,40 第4の磁電変換素子
36 ギヤ歯の直動方向
43,44 減算演算部
d ギヤ歯の中心から中心までの距離(ピッチ)
A 被検出体の角度位置0°のとき、それぞれの磁電変換素子に印加される磁場強度を示すための補助線
B 被検出体の角度位置15°のとき、それぞれの磁電変換素子に印加される磁場強度を示すための補助線
C 被検出体の角度位置30°のとき、それぞれの磁電変換素子に印加される磁場強度を示すための補助線

Claims (32)

  1. 被回転角度検出体の回転にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子で検出する回転角度検出装置において、
    前記被回転角度検出体の回転にともなう前記物理量の変化に比例し、かつ前記物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の物理量検出素子と、
    前記第1及び第3の物理量検出素子に正弦波状信号に変化する物理量を印加する一方の駆動部と、
    前記第2及び第4の物理量検出素子に余弦波状信号に変化する物理量を印加する他方の駆動部と、
    前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号と、前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号とを演算する演算部と、
    該演算部の出力信号と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動信号、又は前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動信号との位相差を検出する位相検出部と、
    該位相検出部からの出力信号に基づいて前記被回転角度検出体の回転角度を算出する角度算出部と
    を備えたことを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 前記正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、前記余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むことを特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
  3. 前記演算部の後段に、前記位相検出部における位相差の検出を零クロス点検出で行うための零クロス点検出部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転角度検出装置。
  4. 前記演算部の前段に減算器を備えていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の回転角度検出装置。
  5. 前記位相検出部は、前記演算部で算出された減算値又は加算値と前記駆動信号との位相差を検出することを特徴とする請求項4に記載の回転角度検出装置。
  6. 前記物理量が磁場強度で、前記物理量検出素子が磁電変換素子であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の回転角度検出装置。
  7. 前記磁電変換素子は、Si基板上に回路集積技術によって他の演算回路とともに互いに隣接して設けられ、前記第1乃至第4の磁電変換素子が等しい出力温度特性を有していることを特徴とする請求項6に記載の回転角度検出装置。
  8. 前記被回転角度検出体がギヤ歯であり、
    前記磁電変換素子が、前記ギヤ歯の直下に配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の回転角度検出装置。
  9. 前記被回転角度検出体がギヤ歯であり、
    前記複数の磁電変換素子の配置は、前記ギヤ歯のピッチd/4の間隔で配置されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の回転角度検出装置。
  10. 被位置検出体の移動にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子で検出する位置検出装置において、
    前記被位置検出体の移動にともなう前記物理量の変化に比例し、かつ前記物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の物理量検出素子と、
    前記第1及び第3の物理量検出素子に正弦波状信号に変化する物理量を印加する一方の駆動部と、
    前記第2及び第4の物理量検出素子に余弦波状信号に変化する物理量を印加する他方の駆動部と、
    前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号と、前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号とを演算する演算部と、
    該演算部の出力信号と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動信号、又は前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動信号との位相差を検出する位相検出部と、
    該位相検出部の出力信号に基づいて前記被位置検出体の移動量を算出する位置算出部と
    を備えたことを特徴とする位置検出装置。
  11. 前記正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、前記余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むことを特徴とする請求項10に記載の位置検出装置。
  12. 前記演算部の後段に、前記位相検出部における位相差の検出を零クロス点検出で行うための零クロスポイント検出部を設けたことを特徴とする請求項10又は11に記載の位置検出装置。
  13. 前記演算部の前段に減算器を備えていることを特徴とする請求項10,11又は12に記載の位置検出装置。
  14. 前記位相検出部は、前記演算部で算出された減算値又は加算値と前記駆動信号との位相差を検出することを特徴とする請求項13に記載の位置検出装置。
  15. 前記物理量が磁場強度で、前記物理量検出素子が磁電変換素子であることを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の位置検出装置。
  16. 前記磁電変換素子は、Si基板上に回路集積技術によって他の演算回路とともに互いに隣接して設けられ、前記第1乃至第4の磁電変換素子が等しい出力温度特性を有していることを特徴とする請求項15に記載の位置検出装置。
  17. 前記被位置検出体がギヤ歯であり、
    前記磁電変換素子が、前記ギヤ歯の直下に配置されていることを特徴とする請求項15又は16に記載の位置検出装置。
  18. 前記被位置検出体がギヤ歯であり、
    前記複数の磁電変換素子の配置は、前記ギヤ歯のピッチd/4の間隔で配置されていることを特徴とする請求項10乃至17のいずれかに記載の回転角度検出装置。
  19. 被回転角度検出体の回転にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子で検出する回転角度検出方法において、
    前記被回転角度検出体の回転にともなう前記物理量の変化に比例し、かつ前記物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の物理量検出素子を用い、
    前記第1及び第3の物理量検出素子に正弦波状信号に変化する物理量を印加するステップと、
    前記第2及び第4の物理量検出素子に余弦波状信号に変化する物理量を印加するステップと、
    前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号と、前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号とを演算するステップと、
    該演算部の出力信号と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動信号、又は前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動信号との位相差を検出するステップと、
    該位相検出部からの出力信号に基づいて前記被回転角度検出体の回転角度を算出するステップと
    を有することを特徴とする回転角度検出方法。
  20. 前記正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、前記余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むことを特徴とする請求項19に記載の回転角度検出方法。
  21. 前記演算するステップの後段に、前記位相差を検出するステップにおける位相差の検出を零クロス点検出で行うための零クロス点検出ステップを有することを特徴とする請求項19又は20に記載の回転角度検出方法。
  22. 前記演算するステップの前段に、減算するステップを有することを特徴とする請求項19,20又は21に記載の回転角度検出方法。
  23. 前記位相差を検出するステップは、前記演算するステップで算出された減算値又は加算値と前記駆動信号との位相差を検出することを特徴とする請求項22に記載の回転角度検出方法。
  24. 前記物理量が磁場強度で、前記物理量検出素子が磁電変換素子であることを特徴とする請求項19乃至23のいずれかに記載の回転角度検出方法。
  25. 前記被回転角度検出体はギヤ歯であり、
    前記複数の磁電変換素子の配置は、前記ギヤ歯のピッチd/4の間隔で配置されていることを特徴とする請求項19乃至24のいずれかに記載の回転角度検出方法。
  26. 被位置検出体の移動にともなって正弦波状信号又は余弦波状信号に変化する物理量の変化を物理量検出素子で検出する位置検出方法において、
    前記被位置検出体の移動にともなう前記物理量の変化に比例し、かつ前記物理量検出素子の駆動量に比例して出力が変化する第1乃至第4の物理量検出素子を用い、
    前記第1及び第3の物理量検出素子に正弦波状信号に変化する物理量を印加するステップと、
    前記第2及び第4の物理量検出素子に余弦波状信号に変化する物理量を印加するステップと、
    前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動量を正弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号と、前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動量を余弦波状信号に変化させて得られた出力信号を減算して得られた信号とを演算するステップと、
    該演算部の出力信号と、前記第1及び第3の物理量検出素子の駆動信号、又は前記第2及び第4の物理量検出素子の駆動信号との位相差を検出するステップと、
    該位相検出部からの出力信号に基づいて前記被位置検出体の位置を算出するステップと
    を有することを特徴とする位置検出方法。
  27. 前記正弦波状信号は、擬似的な正弦波状信号を含み、前記余弦波状信号は、擬似的な余弦波状信号を含むことを特徴とする請求項26に記載の位置検出方法。
  28. 前記演算するステップの後段に、前記位相差を検出するステップにおける位相差の検出を零クロスポイント検出で行うための零クロスポイント検出ステップを有することを特徴とする請求項26又は27に記載の位置検出方法。
  29. 前記演算するステップの前段に、減算するステップを有することを特徴とする請求項26,27又は28に記載の位置検出方法。
  30. 前記位相差を検出するステップは、前記演算するステップで算出された減算値又は加算値と前記駆動信号との位相差を検出することを特徴とする請求項29に記載の位置検出方法。
  31. 前記物理量が磁場強度で、前記物理量検出素子が磁電変換素子であることを特徴とする請求項26乃至30のいずれかに記載の位置検出方法。
  32. 前記被位置検出体はギヤ歯であり、
    前記複数の磁電変換素子の配置は、前記ギヤ歯のピッチd/4の間隔で配置されていることを特徴とする請求項26乃至31のいずれかに記載の位置検出方法。
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