JP4604992B2 - 回転角度検出装置及び回転角度検出方法 - Google Patents

回転角度検出装置及び回転角度検出方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えばスロットルバルブやステアリングホイールやクランク軸等の各種被検出回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置及びその回転角度検出方法に関する。
この種の回転角度検出装置としては、ホール素子を用いて各種被検出回転体と非接触にてその回転角度を検出する回転角度検出装置が一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。このような回転角度検出装置として、現在実用されている装置の一例を図6に示す。
同図6に示されるように、この回転角度検出装置は、ハウジングHG内の図中上方に、ホール素子20が内蔵されたモールドIC(集積回路)24を備えている。このモールドIC24は、同ハウジングHG内に固定されているホルダHDに装着されており、図中その下方には、中心軸25によって上記ホルダHD(正確にはこれに装着されたモールドIC24)とのギャップが調整されて、同軸25を中心に回動する円筒状の磁石26が設けられている。この磁石26は、ハウジングHG内で回転軸27の一端に連結されており、該回転軸27の回動に伴って回動する構造となっている。また、この回転軸27には、ハウジングHGの外部に延出された他端に歯車28が設けられており、この歯車28が、検出対象となる回転軸31に装着されている歯車32と噛合されている。このため、検出対象となる回転軸31の回動がこれら歯車32及び28を介して上記回転軸27に伝達され、ひいては該回転軸27に連結されている上記磁石26に伝達される。そしてこの際、該磁石26の回動により、上記ホルダHD近傍の磁界が変化することとなり、この磁界の変化に伴って上記モールドIC24に設けられているホール素子20の出力電圧、すなわちホール電圧も変化する。すなわち、こうしたホール電圧の変化に基づいて上記検出対象となる回転軸31の回転角度が検出されることとなる。なお、この回転角度検出装置が例えばスロットルセンサであった場合、上記回転軸31はスロットルバルブの回動(駆動)軸となる。
図7(a)及び(b)は、こうした回転角度検出装置の上記ホルダHDを含めた主にホール素子20と磁石26との関係を模式的に示したものである。
図7(a)にその側面構造を示すように、この装置では、上記ホール素子20として、一般によく用いられている横型ホール素子を採用しており、この横型のホール素子20を上記モールドIC24として樹脂モールドしたものを上記ホルダHDの上に立てるかたちで、同ホルダHD上に接着剤等によって接着固定している。なお、ホルダHDにはガイドとなる凸部HDaが設けられており、上記モールドIC24の接着固定に際しては、図7(b)にその平面構造を示すように、この凸部HDaを基準として、2つのモールドIC24が互いに90度の角度をもって配設されるようにしている。また、図7(a)では便宜上、上記磁石26に連結される回転軸27が上記中心軸25を兼ねるかたちで図示している。そして、同図7(a)に示される態様で、磁石26から発せられる磁界が上記ホール素子20に対して正確に入射されるようにホルダHDと磁石26とのギャップが調整されることで、上記回転軸27、ひいては検出対象となる回転軸31の上述した態様での回転角度の検出が可能となる。
特開2003−149000公報
ところで、こうした回転角度検出装置にあっては上述のように、横型のホール素子20を2個用いて、検出対象となる回転軸31の回転角度を検出する構造であるため、それらホール素子20は、ホルダHDに対して正確に90度の角度をなすように配設される必要がある。そのため、ホルダHDにも上記凸部HDaを設けて、こうしたホール素子20(モールドIC24)の配設をガイドするようにしている。しかし、ホルダHDに対するホール素子20(モールドIC24)の配設は上述のように、接着剤等を用いた接着によって行なわれている。このため、たとえ上記ガイドとなる凸部HDaがあったとしても、例えば該凸部HDaの面に沿って横方向にずれて接着されたり、あるいは接着剤の厚さのばらつきに起因して上記90度の関係が正確に得られなかったりするなどの懸念がある。そして、これらホール素子20の配設位置がずれたり、あるいは互いに90度の関係が満たされない場合には、それらホール素子20としての出力特性が悪化するなど、回転角度検出装置として信頼性を大きく損なうおそれもある。
また、こうした回転角度検出装置にあっては上述のように、上記磁石26から発せられる磁界が上記ホール素子20に正確に入射される必要がある。そしてそのために、上記中心軸25によってそれら磁石26及びホール素子20の配設関係を調整するようにはしている。しかし実際には、このような対策を講じたとしても、上記磁石26から発せられる磁界が上記ホール素子20に正確に入射されない可能性があり、この点も回転角度検出装置としての信頼性を損ねる要因の一つとなっている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ホール素子を用いた回転角度検出装置及びその回転角度検出方法として、磁石から発せられる磁界がホール素子に正確に入射されない環境においても、より精度の高い回転角度の検出を可能とする回転角度検出装置及びその回転角度検出方法を提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の回転角度検出装置では、回転角度の検出対象とする回転軸の回動に伴って回動する磁石から発せられる磁界の変化を90度だけ位相のずれた正弦波信号として感知すべく配置された2つのホール素子を有するセンサ部を備え、前記2つのホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて前記回転軸の回転角度を検出する回転角度検出装置として、前記センサ部が、ホール効果に基づき半導体基板面に平行な磁界成分を感知する前記2つのホール素子としての縦型ホール素子と、それら2つの縦型ホール素子と共々1つの半導体チップとして集積回路化されるかたちで同半導体基板面に直交する磁界成分を感知する横型ホール素子とを有してなり、前記回転軸の回転角度の検出に際し、前記横型ホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正する構成とした。
回転角度検出装置としてのこのような構成によれば、磁石から発せられる磁界の変化を90度だけ位相のずれた正弦波信号として感知すべく配置される2つのホール素子として縦型ホール素子が採用されるため、半導体プロセスを通じてこれら2つのホール素子の配置関係を半導体基板中に正確に設定することが可能となり、ひいてはより精度の高い回転角度の検出が期待できるようになる。ただし、このような回転角度検出装置であっても、例えば上記磁石と上記2つの縦型ホール素子との位置関係にずれが生じたような場合には、同磁石から発せられる磁界は上記2つの縦型ホール素子に正確に入射されず、当該回転角度検出装置としての回転角度の検出精度が維持され難くなる。また、このような磁石と2つの縦型ホール素子との位置関係を機械的に調整したとしても、実際には、上記磁石から発せられる磁界が上記2つの縦型ホール素子に正確に入射されない可能性が残ることは前述した。
この点、上記構成では、上記センサ部が、上記2つの縦型ホール素子と共々1つの半導体チップとして集積回路化されるかたちで同半導体基板面に直交する磁界成分を感知する横型ホール素子をさらに有している。すなわち、このような横型ホール素子からは、基本的には、上記半導体基板面が上記磁石による磁界の変化面に対して傾いている場合に限り、ホール電圧としての出力値が得られる。したがって、上記回転軸の回転角度の検出に際し、同横型ホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて上記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正するようにすれば、上記半導体基板及び磁石の位置関係にずれが生じている場合であれ、より精度の高い回転角度の検出が可能となる。
なお、請求項1に記載の回転角度検出装置において、上記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正については、上記センサ部において実行してもよい。ただし通常は、請求項2に記載の回転角度検出装置によるように、全ホール電圧、すなわち上記センサ部から取り出される3つのホール電圧の処理回路である補正演算部を通じて実行することとなる。
ところで、上記半導体基板面が上記磁石による磁界の変化面に対して傾いている場合、上記横型ホール素子から出力されるホール電圧は、上記回転軸の回動に対して正弦波波形として現われる。また、同回転軸の回転角度に対する位相及びその振幅値は、上記半導体基板が傾く方向及びその傾き角度の大きさに応じて変化する。したがって、請求項2に記載の回転角度検出装置においては、請求項3に記載の回転角度検出装置によるように、前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正についてはこれを、前記横型ホール素子から出力されるホール電圧の前記回転軸の回転角度に対する位相、及びその値の大きさに基づいて行うようにすることが、同補正を適正に行う上でより望ましい。
一方、請求項2に記載の回転角度検出装置において、請求項4に記載の回転角度検出装置では、上記半導体基板面が上記磁石による磁界の変化面に対して傾いている場合、その傾き態様が、上記3つのホール素子から出力される全ホール電圧の合成ベクトルのベクトル態様として一義的に反映されることに鑑み、前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正を、前記磁石から磁界が付与されている状態での全ホール電圧の値の大きさに基づいて行うようにしている。このような補正態様が採用される上記構成では、上記全ホール電圧の値が得られた時点で、上記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正することができるようになる。
ただし実際には、上記半導体基板及び磁石の位置関係にずれが生じている場合のほか、地磁気や周辺機器の稼働等によって発生する外乱磁界が上記ホール素子に作用するような場合も同様、上記磁石から発せられる磁界は上記ホール素子に正確に入射されない。そこで、請求項2〜4のいずれか一項に記載の回転角度検出装置においては、請求項5に記載の回転角度検出装置によるように、前記補正演算部が、前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正するにあたり、前記磁石から磁界が付与されている状態での全ホール電圧の値から各々外乱磁界による影響分を除去する処理をさらに行うようにすることがより望ましい。このような構成では、上記センサ部から取り出される3つのホール電圧から各々外乱磁界による影響分を除去した上でそれらホール電圧を用いた上述の補正が行われるため、ホール素子に外乱磁界が作用する環境においても、より精度の高い回転角度の検出が可能となる。
また、この場合には特に、請求項6に記載の回転角度検出装置によるように、前記磁石が電磁石であり、前記補正演算部が、前記電磁石への通電が解除されたときの前記全ホール電圧の値が格納される記憶手段を備えるとともに、該記憶手段に格納される各ホール電圧の値を前記電磁石への通電時にその都度得られる各ホール電圧の値から各々減算処理するようにすることが前記全ホール電圧から前記外乱磁界による影響分を容易かつ的確に除去する上で実用上望ましい。
また、請求項6に記載の回転角度検出装置において、上記記憶手段に格納される各ホール電圧の値については、定期的に、例えば請求項7に記載の回転角度検出装置によるように、上記電磁石への通電が解除されることに基づいて更新するようにすることが実用上望ましい。すなわちこの場合、上記全ホール電圧の値から各々外乱磁界による影響分を除去する処理を、同外乱磁界の変化に追従して行うことができるようになる。
また、請求項7に記載の回転角度検出装置においては、請求項8に記載の回転角度検出装置によるように、前記補正演算部が、前記電磁石への通電制御を併せて行うものであるとき、前記記憶手段に対する記憶制御に必要な時間だけ定期的にその通電状態を解除するようにすることが、上述の除去処理を実現する上で実用上望ましい。なお、このような通電状態の解除タイミングとしては、例えば、
・「10ms」などの所定期間間隔。
あるいは、当該回転角度検出装置が例えば車両のスロットルバルブ等の回転角度を検出するものである場合には、
・キースイッチがオン操作されるタイミング。
等々、を採用することができる。
また、請求項2〜8のいずれか一項に記載の回転角度検出装置において、請求項9に記載の回転角度検出装置では、前記補正演算部が、前記回転軸の回転角度を「θ」、前記2つの縦型ホール素子の一方のホール電圧Aを「A=sinθ」、前記2つの縦型ホール素子の他方のホール電圧Bを「B=cosθ」とするとき、前記2つの縦型ホール素子によるホール電圧を「θ=tan−1(A/B)」の演算式に基づいて前記回転軸の回動に対してリニアに変化するリニア信号に変換し、この変換された値から前記回転軸の回転角度θを検出するようにしている。すなわち、「θ=tan−1(A/B)」の演算式には、上記2つの縦型ホール素子から出力されるホール信号の振幅値やオフセットにずれが生じたときの検出精度の低下を抑制する一定の効果があることが発明者らによって確認されている。したがって、このような構成では、上述の補正や外乱磁界の除去処理などと相まって、磁石から発せられる磁界がホール素子に正確に入射されない環境における回転角度の検出精度を大きく改善することができるようになる。
なお、請求項2〜9のいずれか一項に記載の回転角度検出装置において、当該回転角度検出装置としての小型化を図る上では、請求項10に記載の回転角度検出装置によるように、前記補正演算部を、前記センサ部と共々1つの半導体チップとして集積回路化するようにすることが望ましい。
一方、請求項11に記載の回転角度検出方法によるように、回転角度の検出対象とする回転軸の回動に伴って回動する磁石から発せられる磁界の変化を90度だけ位相のずれた正弦波信号として感知すべく配置された2つのホール素子を有するセンサ部を用意し、前記2つのホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて前記回転軸の回転角度を検出する回転角度検出方法において、前記センサ部として、ホール効果に基づき半導体基板面に平行な磁界成分を感知する前記2つのホール素子としての縦型ホール素子と同半導体基板面に直交する磁界成分を感知する横型ホール素子とが1つの半導体チップとして集積回路化されてなるものを用い、前記回転軸の回転角度の検出に際し、前記横型ホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正するようにした場合であっても、上記請求項1に記載の回転角度検出装置と同様、上記半導体基板及び磁石の位置関係にずれが生じている場合であれ、より精度の高い回転角度の検出が可能となる。
そしてこの場合も、その具体的な補正態様としては、例えば請求項12に記載の回転角度検出方法によるように、
・前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正を、前記横型ホール素子から出力されるホール電圧の前記回転軸の回転角度に対する位相、及びその値の大きさに基づいて行う。
あるいは、請求項13に記載の回転角度検出方法によるように、
・前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正を、前記磁石から磁界が付与されている状態での全ホール電圧の値の大きさに基づいて行う。
等々、といった補正態様を採用するようにすることが望ましい。
また、さらにこの場合、請求項14に記載の回転角度検出方法によるように、前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正するにあたり、前記磁石から磁界
が付与されている状態での全ホール電圧の値から各々外乱磁界による影響分を除去する処理をさらに行うようにすることがより望ましい。
そして具体的には、請求項15に記載の回転角度検出方法によるように、前記磁石として電磁石を用い、a.前記電磁石への通電を解除する第1の処理、及びb.前記電磁石への通電が解除された状態での全ホール電圧の値を測定する第2の処理、及びc.前記電磁石への通電を再開する第3の処理、及びd.前記電磁石への通電が再開された状態での全ホール電圧の値を測定し、該測定した各ホール電圧の値から前記第2の処理にて測定した各ホール電圧の値を各々減算処理することによって前記全ホール電圧の前記外乱磁界による影響分を除去する第4の処理、及びe.前記第4の処理を通じて得られる前記横型ホール素子に対応するホール電圧の値に基づいて、同じく前記第4の処理を通じて得られる前記2つの縦型ホール素子に対応するホール電圧の値を補正する第5の処理、を一連の処理として定期的に実行することにより、前記回転軸のその都度の回転角度を検出するようにすることが、当該回転角度検出方法を実現する上で望ましい。
以下、この発明にかかる回転角度検出装置の一実施の形態について、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
はじめに、図1(a)及び(b)を参照して、この回転角度検出装置の構成について詳述する。なお、図1(a)は、この装置の側面構造を示す側面図であり、図1(b)は、この装置の平面構造を示す平面図である。
この実施の形態にかかる回転角度検出装置も、ホール素子を用いて例えばクランク軸などの被検出回転体の回転角度を検出するものである。ただし、図1(a)及び(b)に示されるように、この回転角度検出装置は、センサ部111およびその信号処理部(処理回路)が1つのICチップ(半導体チップ)100として集積回路化されてなり、クランク軸などの被検出回転体の回動に伴って回動する磁石200と対向配設されている。すなわち、この実施の形態では、同ICチップ100が、上記磁石200から上記センサ部111に対して付与される磁界MVの角度検出を通じて上記クランク軸の回転角度を得る構成とされている。
また、この回転角度検出装置にあって、センサ部111は、半導体基板面に平行な磁界成分を感知する2つの縦型ホール素子111a及び111bと、同半導体基板面に直交する磁界成分を感知する1つの横型ホール素子111cとから構成される。また、これら3つのホール素子111a〜111cのうち、上記縦型ホール素子111a及び111bは、それらの感知面が直交するかたちで設けられる。一方、磁石200は、上記信号処理部によって通電制御される電磁石からなり、基本的には、図2(a)に示されるように、上記クランク軸の回動に伴うその磁界の変化面Xが上記半導体基板面Yに対して平行になるように配設される。
このような構成では、上記2つの縦型ホール素子111a及び111bからは、図2(f)に示されるように、上記磁石200(クランク軸)の回動に対して90°だけ位相のずれたsin波形電圧(ホール電圧)A、Bが取り出されるようになる。したがって、上記信号処理部はこうしたホール電圧A、Bを取り込むことで、同ホール電圧A、Bに基づいて上記クランク軸の回転角度を検出することができるようになる。なおこのとき、上記横型ホール素子111cから出力されるホール電圧Cは、図2(k)に示されるように、上記クランク軸の回転角度にかかわらず、一定値(オフセット値)となる。
ただし前述の通り、このような回転角度検出装置では、上記磁石200から発せられる磁界が上記縦型ホール素子111a及び111bに正確に入射されない場合がある。そしてこの場合、上記縦型ホール素子111a、111bから出力されるホール電圧A、Bにはその振幅値にずれが生じ、このような振幅値のずれが上記検出される回転角度の角度誤差として現われることとなる。そこで、この実施の形態では、上記信号処理部は、上記クランク軸の回転角度検出に際し、上記横型ホール素子111cから出力されるホール電圧Cの値に基づいて上記縦型ホール素子111a及び111bから出力されるホール電圧A、Bの値を補正するようにしている。
すなわち、上記半導体基板面Yが上記磁界の変化面Xに対して傾いている場合、上記ホール電圧Cは、図2(l)〜(o)に示すように、上記クランク軸の回動に対して正弦波波形として現われる。また、その位相及び振幅値は、図2(b)〜(e)に併せて示すように、上記半導体基板面Yが傾く方向及びその傾き角度の大きさに応じて変化する。一方、上記ホール電圧A、Bの振幅値に生じるずれも、図2(g)〜(j)にさらに併せて示すように、上記半導体基板面Yが傾く方向やその傾き角度の大きさに応じて変化する。この点、この実施の形態の信号処理部は、まず、上記ホール電圧Cの位相に基づいて上記半導体基板面Yが傾いている方向を推定する。次いで、同ホール電圧Cの値の大きさに基づいて上記半導体基板面Yの傾き角度の大きさを推定する。そして、これら推定した方向及び角度の大きさに基づいて上記ホール電圧A、Bの値の補正を行う。これにより、磁石200から発せられる磁界が上記縦型ホール素子111a及び111bに正確に入射されない環境においても、上記補正されたホール電圧A、Bに基づいて上記クランク軸の回転角度を適正に検出することができるようになる。
図3は、この実施の形態にかかる信号処理部について、センサ部111や磁石200との関係も含めて、その概要を示すブロック図である。なお、この実施の形態の信号処理部においては、演算制御部114が、上記クランク軸の回転角度検出に際し、上記横型ホール素子111cから出力されるホール電圧Cの値に基づいて上記縦型ホール素子111a及び111bから出力されるホール電圧A、Bの値を補正する補正演算部に相当する。また、この実施の形態の演算制御部114は、電磁石として構成される磁石200への通電制御を併せて行う部分でもある。
同図3に示されるように、上記ホール素子111a〜111cは駆動回路110a〜110cからの定電流、若しくは定電圧によってそれぞれ駆動され、それらのホール電圧A〜Cは、この信号処理部において、増幅回路112a〜112c、さらにはA/D変換器113a〜113cに順次に取り込まれる。そして、上記増幅回路112a〜112cでは各々所望に増幅され、上記A/D変換器113a〜113cでは各々所要の分解能にて量子化されて後に離散的な値(デジタル値)に変換される。そして、こうして離散化された3つの出力信号A〜Cが上記演算制御部114に取り込まれることで、この演算制御部114において、上記ホール電圧Cに基づくホール電圧A、Bの値の補正や、それら補正されたホール電圧A、Bの値に基づく上記クランク軸の回転角度検出が行われるようになる。
ただし、このような回転角度検出装置にあっては、同図3に示されるように、上記ホール素子111a〜111cに対し、例えば地磁気や周辺機器の稼働等によって発生する外乱磁界DVが作用することがある。そこで、この実施の形態の演算制御部114は、上記縦型ホール素子111a及び111bから出力されるホール電圧A、Bの値を補正するにあたり、全ホール電圧A〜Cの値から各々外乱磁界DVによる影響分を除去する処理をさらに行うようにしている。
図4は、この演算制御部114によって行われる処理についてその手順を示したフローチャートである。以下、同図4を参照して、この演算制御部114による処理について説明する。
同処理に際しては、まず、ステップS11の処理として、外乱磁界DVの検出タイミングにあるか否かの判断を行う。すなわち、この実施の形態では、例えば「10ms」などの所定期間間隔ごとに上記外乱磁界DVを検出するようにしており、同ステップS11において、外乱磁界DVの検出タイミングであると判断された場合には、以下のステップS22〜S25の処理を一連の処理として実行する。
・磁石(電磁石)200への通電を解除する(ステップS22)。
・A/D変換器113a〜113cなどを通じて、センサ部111から全ホール電圧A〜Cの値を取り込む(ステップS23)。
・全ホール電圧A〜Cの値を、当該演算制御部114自身が内蔵するメモリ(図示略)に格納する(ステップS24)。
・磁石(電磁石)200への通電を再開する(ステップS25)。
一方、基本的には、上記クランク軸の回転角度を算出すべく、以下のステップS12〜S15の処理を実行する。
すなわち、まず、上記ステップS12の処理においては、上記A/D変換器113a〜113cなどを通じて、センサ部111から全ホール電圧A〜Cの値を取り込む。次いで、ステップS13の処理では、上記取り込まれた全ホール電圧A〜Cの値から、上記外乱磁界DVによる影響分をそれぞれ除去するための処理を行う。具体的には、まず、上記磁石(電磁石)200への通電が解除されたときの全ホール電圧A〜Cの値を当該演算制御部114自身が内蔵するメモリから読み出す。そして、こうして読み出されたホール電圧A〜Cの値を上記取り込まれたホール電圧A〜Cの値から各々減算処理することによってそれらホール電圧A〜Cの上記外乱磁界DVによる影響分を除去する。そして、こうして全ホール電圧A〜Cの値から各々外乱磁界DVによる影響分を除去した上で、次にステップS14及びS15の処理として、上記ホール電圧Cに基づくホール電圧A、Bの値の補正、及びこれら補正されたホール電圧A、Bの値に基づく上記クランク軸の回転角度検出を順次実行する。
ちなみに、この実施の形態の演算制御部114では、こうして補正された2つのホール電圧A、Bを上記クランク軸の回動に対して直線的に変化する信号に変換し、この変換された信号に基づいて同クランク軸の回転角度を検出するようにしている。
具体的には、図5(a)に示されるように、クランク軸の回転角度を「θ」、補正後のホール電圧Aを「A=sinθ」、補正後のホール電圧Bを「B=cosθ」とするとき、同回転角度θを「θ=tan−1(A/B)」としてまずは算出する。ただし、こうして算出される信号波形は、図5(b)に示されるように、「θ=90°」及び「θ=270°」の各角度位置においてその値が最小値まで立ち下がるものであり、その算出結果のみから上記クランク軸の回転角度を一義的に導き出すことは困難である。そこで、この演算制御部114では次に、上記補正後のホール電圧A、Bの値やそれらの大小関係に基づき、図5(b)に示される信号波形のうち、例えば「θ=0°〜90°」の角度範囲、及び「θ=90°〜270°」の角度範囲、及び「θ=270°〜360°」の角度範囲に所定のオフセット値を各々加減算するなどして、これを図5(c)に示される信号波形にさらに変換する。これにより、上記クランク軸の1回転(0°〜360°)毎の回転角度θに対して固有の値を持つリニアな信号波形が得られるようになり、このリニア信号に基づいて同クランク軸の回転角度θをきめ細かく検出することができるようになる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる回転角度検出装置によれば、以下に記載するような優れた効果が得られるようになる。
(1)縦型ホール素子111a及び111bと、それら縦型ホール素子111a及び111bと共々1つのICチップ100として集積回路化されるかたちで横型ホール素子111cとを有することとした。そして、クランク軸の回転角度の検出に際し、横型ホール素子111cから出力されるホール電圧Cの値に基づいて上記2つの縦型ホール素子111a及び111bから出力されるホール電圧A、Bの値を補正することとした。したがって、ICチップ100及び磁石200の位置関係にずれが生じている場合であれ、より精度の高い回転角度の検出を行うことができるようになる。
(2)ホール電圧A、Bの値を補正するにあたり、全ホール電圧A〜Cの値から各々外乱磁界DVによる影響分を除去する処理をさらに行うようにした。このため、ホール素子111a〜111cに外乱磁界DVが作用する環境においても、より精度の高い回転角度の検出が可能となる。
(3)磁石200として電磁石を用いるとともに、該電磁石への通電が解除されたときの上記全ホール電圧A〜Cの値をメモリ(図示略)に格納し、このメモリに格納される各ホール電圧の値をその都度得られる各ホール電圧の値から各々減算処理するようにした。このため、全ホール電圧A〜Cから上記外乱磁界DVによる影響分を容易かつ的確に除去することができるようになる。
(4)メモリに格納される各ホール電圧A〜Cの値を定期的に更新するようにした。このため、全ホール電圧A〜Cの値から各々外乱磁界DVによる影響分を除去する処理を、同外乱磁界DVの変化に追従して行うことができるようになる。
(5)「θ=tan−1(A/B)」の演算式に基づいて上記クランク軸の回転角度検出を行うようにした。したがって、上述の補正や外乱磁界DVの除去処理などと相まって、磁石200から発せられる磁界がホール素子111a〜111cに正確に入射されない環境における回転角度の検出精度を大きく改善することができるようになる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記半導体基板面Yが上記磁界の変化面Xに対して傾いている場合、その傾き態様が、上記ホール電圧A、B、Cの合成ベクトルのベクトル態様として一義的に反映されることに鑑み、それらホール電圧A、B、Cの値の大きさに基づいて上記縦型ホール素子111a及び111bから出力されるホール電圧A、Bの値を補正するようにしてもよい。このような補正態様では、ホール電圧A、B、Cの値が得られた時点で上記2つの縦型ホール素子111a及び111bから出力されるホール電圧の値を補正することが可能となる。
・センサ部111及びその信号処理部については、1つの半導体チップとして集積回路化せず、別体として設けてもよい。
・縦型ホール素子111a及び111bから出力されるホール電圧A、Bに基づいて上記クランク軸の回転角度を検出するものであれば、同クランク軸の回転角度の検出に際し、「θ=tan−1(A/B)」の演算式を必ずしも用いなくてもよい。
・演算制御部114が内蔵するメモリに格納されている各ホール電圧A〜Cの更新処理を所定期間間隔ごとに行うこととしたが、例えばキースイッチのオン操作など、特定の操作や処理に基づいて行うようにしてもよい。
・演算制御部114は電磁石への通電制御を必ずしも行わなくてもよい。
・ホール電圧A〜Cから上記外乱磁界DVによる影響分を除去する処理は、上述の減算処理に限らず、任意である。
・クランク軸の回転角度の検出に際し、横型ホール素子111cから出力されるホール電圧Cの値に基づいて上記縦型ホール素子111a及び111bから出力されるホール電圧A、Bの値を補正するものであればよく、この意味では、上記外乱磁界DVの除去処理については必ずしも行わなくてもよい。また、ホール電圧A、Bの値を補正するための演算態様等も限定されない。
・磁石として、永久磁石を採用してもよい。
・クランク軸の回転角度のほか、スロットルバルブの開度量など、各種回転体の回転角度を検出対象としてもよい。また、変位量を回転角度に変換可能なものであれば、回転体以外の物体を被検出回転体として採用することも可能である。
(a)は、この発明にかかる回転角度検出装置の一実施の形態について、磁石との関係も含めて、その側面構造を模式的に示す側面図。(b)は、この発明にかかる回転角度検出装置の一実施の形態について、磁石との関係も含めて、その平面構造を模式的に示す平面図。 (a)〜(e)は、磁界の変化面に対する半導体基板面の傾き態様を模式的に示す側面図あるいは斜視図。(f)〜(j)は、半導体基板が(a)〜(e)に示されるかたちで配設されたときのホール電圧A、Bの推移を示すグラフ。(k)〜(o)は、半導体基板が(a)〜(e)に示されるかたちで配設されたときのホール電圧Cの推移を示すグラフ。 同実施の形態の信号処理部について、センサ部や磁石との関係も含めて、その内部回路を示すブロック図。 演算制御部(補正演算部)による処理についてその手順を示すフローチャート。 (a)は、補正後のホール電圧A、Bをクランク軸の回転角度毎に示すグラフ。(b)は、補正後のホール電圧A、Bに対して「θ=tan−1(A/B)」の演算を行った場合に得られる信号をクランク軸の回転角度毎に示すグラフ。(c)は、演算制御部から最終的に出力される信号をクランク軸の回転角度毎に示すグラフ。 従来の回転角度検出装置の一例について、その概要を示す側面図。 従来の回転角度検出装置による角度検出原理について、(a)はその側面構造を模式的に示す側面図、(b)はその平面構造を模式的に示す平面図。
符号の説明
100…ICチップ、100a〜100c…駆動回路、111…センサ部、111a、111b…縦型ホール素子、111c…横型ホール素子、112a〜112c…増幅回路、113a〜113c…A/D変換器、114…演算制御部、200…磁石、MV…磁界、DV…外乱磁界、X…磁界の変化面、Y…半導体基板面。

Claims (15)

  1. 回転角度の検出対象とする回転軸の回動に伴って回動する磁石から発せられる磁界の変化を90度だけ位相のずれた正弦波信号として感知すべく配置された2つのホール素子を有するセンサ部を備え、前記2つのホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて前記回転軸の回転角度を検出する回転角度検出装置において、
    前記センサ部は、ホール効果に基づき半導体基板面に平行な磁界成分を感知する前記2つのホール素子としての縦型ホール素子と、それら2つの縦型ホール素子と共々1つの半導体チップとして集積回路化されるかたちで同半導体基板面に直交する磁界成分を感知する横型ホール素子とを有してなり、前記回転軸の回転角度の検出に際し、前記横型ホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正する
    ことを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正は、全ホール電圧の処理回路である補正演算部を通じて実行される
    請求項1に記載の回転角度検出装置。
  3. 前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正は、前記横型ホール素子から出力されるホール電圧の前記回転軸の回転角度に対する位相、及びその値の大きさに基づいて行われる
    請求項2に記載の回転角度検出装置。
  4. 前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正は、前記磁石から磁界が付与されている状態での全ホール電圧の値の大きさに基づいて行われる
    請求項2に記載の回転角度検出装置。
  5. 前記補正演算部は、前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正するにあたり、前記磁石から磁界が付与されている状態での全ホール電圧の値から各々外乱磁界による影響分を除去する処理をさらに行う
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の回転角度検出装置。
  6. 前記磁石は電磁石であり、前記補正演算部は、前記電磁石への通電が解除されたときの前記全ホール電圧の値が格納される記憶手段を備えるとともに、該記憶手段に格納される各ホール電圧の値を前記電磁石への通電時にその都度得られる各ホール電圧の値から各々減算処理することによって前記全ホール電圧の前記外乱磁界による影響分を除去するものである
    請求項5に記載の回転角度検出装置。
  7. 前記補正演算部は、前記電磁石への通電が解除されることに基づいて前記記憶手段に格納される各ホール電圧の値を更新する記憶制御を併せて行うものである
    請求項6に記載の回転角度検出装置。
  8. 前記補正演算部は、前記電磁石への通電制御を併せて行うものであり、前記記憶手段に対する記憶制御に必要な時間だけ定期的にその通電状態を解除する
    請求項7に記載の回転角度検出装置。
  9. 前記補正演算部は、前記回転軸の回転角度を「θ」、前記2つの縦型ホール素子の一方のホール電圧Aを「A=sinθ」、前記2つの縦型ホール素子の他方のホール電圧Bを「B=cosθ」とするとき、前記2つの縦型ホール素子によるホール電圧を「θ=tan−1(A/B)」の演算式に基づいて前記回転軸の回動に対してリニアに変化するリニア信号に変換し、この変換された値から前記回転軸の回転角度θを検出するものである
    請求項2〜8のいずれか一項に記載の回転角度検出装置。
  10. 前記補正演算部は、前記センサ部と共々1つの半導体チップとして集積回路化されてなる
    請求項2〜9のいずれか一項に記載の回転角度検出装置。
  11. 回転角度の検出対象とする回転軸の回動に伴って回動する磁石から発せられる磁界の変化を90度だけ位相のずれた正弦波信号として感知すべく配置された2つのホール素子を有するセンサ部を用意し、前記2つのホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて前記回転軸の回転角度を検出する回転角度検出方法において、
    前記センサ部として、ホール効果に基づき半導体基板面に平行な磁界成分を感知する前記2つのホール素子としての縦型ホール素子と同半導体基板面に直交する磁界成分を感知する横型ホール素子とが1つの半導体チップとして集積回路化されてなるものを用い、前記回転軸の回転角度の検出に際し、前記横型ホール素子から出力されるホール電圧の値に基づいて前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正する
    ことを特徴とする回転角度検出方法。
  12. 前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正は、前記横型ホール素子から出力されるホール電圧の前記回転軸の回転角度に対する位相、及びその値の大きさに基づいて行われる
    請求項11に記載の回転角度検出方法。
  13. 前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値の補正は、前記磁石から磁界が付与されている状態での全ホール電圧の値の大きさに基づいて行われる
    請求項11に記載の回転角度検出方法。
  14. 前記2つの縦型ホール素子から出力されるホール電圧の値を補正するにあたり、前記磁石から磁界が付与されている状態での全ホール電圧の値から各々外乱磁界による影響分を除去する処理をさらに行う
    請求項11〜13のいずれか一項に記載の回転角度検出方法。
  15. 前記磁石として電磁石を用い、
    a.前記電磁石への通電を解除する第1の処理、及び
    b.前記電磁石への通電が解除された状態での全ホール電圧の値を測定する第2の処理、及び
    c.前記電磁石への通電を再開する第3の処理、及び
    d.前記電磁石への通電が再開された状態での全ホール電圧の値を測定し、該測定した各ホール電圧の値から前記第2の処理にて測定した各ホール電圧の値を各々減算処理することによって前記全ホール電圧の前記外乱磁界による影響分を除去する第4の処理、及び
    e.前記第4の処理を通じて得られる前記横型ホール素子に対応するホール電圧の値に基づいて、同じく前記第4の処理を通じて得られる前記2つの縦型ホール素子に対応するホール電圧の値を補正する第5の処理、
    を一連の処理として定期的に実行することにより、前記回転軸のその都度の回転角度を検出する
    請求項14に記載の回転角度検出方法。
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