JP2014098468A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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倫生 吉田
Daisuke Kobayashi
大介 小林
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Abstract

【課題】スプライン溝からローラが抜け出てしまうことを防止するとともに、製造コストを低減させるベルト式無段変速機を提供する。
【解決手段】軸部9と一体の固定シーブ10とその固定シーブ10に対して接近しまた離隔するように軸部9に軸線方向に移動可能に取り付けられた可動シーブ11とを備え、軸部9の外周面に軸線方向に沿って形成されたスプライン溝25と可動シーブ11の内周面に軸線方向に沿って形成されたスプライン溝26とに軸部9と可動シーブ11との相対移動を円滑にするローラ27が介在させられたベルト式無段変速機1において、いずれか一方のスプライン溝25は、ローラ27を嵌め込ませてローラ27の軸線方向の両端部を突き当たらせてローラ27の軸線方向の移動を規制する凹部として形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられたベルトを介して動力を伝達すると共に、ベルトの巻き掛かり半径を連続的に変化させることにより変速比を連続的に変更するように構成されたベルト式無段変速機に関するものである。
ベルト式無段変速機は、駆動側のプーリと従動側のプーリとに対するベルトの巻き掛け半径に応じて変速比が設定される巻き掛け伝動機構であり、各プーリに対する巻き掛け半径を連続的に変化させることにより、変速比を連続的に、あるいは無段階に変化させることができ、最近では車両用変速機として多用されている。各プーリは、固定シーブに一体的に形成された回転軸に対して可動シーブを回転軸の軸線方向に移動可能に保持するために、回転軸の外周面と可動シーブの内周面とに形成された軸線方向に延びるスプライン溝にボールやローラが配置されている。
ところで、スプライン溝にローラが配置されているベルト式無段変速機においては、回転軸の外周面と可動シーブの内周面との間からローラが外部へ抜け出てしまうことを防止するために、可動シーブの内周面にその軸線方向においてローラを挟んで2本のスナップリングがそれぞれ設けられている。しかしながら、2本のスナップリングを可動シーブの内周面に設けることで、部品点数と組み付け工数が増加してしまい、さらに回転軸の軸線方向の長さが長くなってしまう。その対策を施したベルト無段変速機の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された無段変速機の構造を簡単に説明すると、プーリ軸に形成されたスプライン溝はその終端部にR面が残るように加工されたものであり、スプライン溝の終端部に、このスプライン溝と直交し、かつスプライン溝の終端部に残るR面を除去する幅の直交溝が形成され、ローラの軸方向位置は、プーリ軸に取り付けられ、可動シーブの反固定シーブ側への移動を規制する規制部材と、直交溝の端面とで規制されている。この構造は、プーリ軸に取り付けられた規制部材と直交溝の端面とでローラの軸方向位置を規制するため、スナップリングが不要になり、部品点数の削減、組付工数の削減を実現できる、とされている。さらに、ローラの軸方向位置をプーリ軸に取り付けられた規制部材と直交溝の端面とで規制しているので、ローラの軸長を長くでき、可動シーブとプーリ軸との間のトルク伝達性能が向上するとともに、ローラ抜けを確実に防止できる、とされている。
特開2006−132549号公報
特許文献1に記載された構成では、ローラの軸線方向の位置決めを行うために、ローラの軸線方向の長さ(言い換えると規制部材と直交溝の端面との間の長さ)は、トルク伝達に必要十分な長さよりも長くしなければならない。さらに可動シーブの反固定シーブ側への移動を規制する規制部材を設けているため、製造コストが高くなってしまうおそれがあった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、スプライン溝からローラが抜け出てしまうことを防止するとともに、製造コストを低減させるベルト式無段変速機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、軸部と一体の固定シーブとその固定シーブに対して接近しまた離隔するように前記軸部に軸線方向に移動可能に取り付けられた可動シーブとを備え、前記軸部の外周面に軸線方向に沿って形成されたスプライン溝と前記可動シーブの内周面に軸線方向に沿って形成されたスプライン溝とに前記軸部と前記可動シーブとの相対移動を円滑にするローラが介在させられたベルト式無段変速機において、前記いずれか一方のスプライン溝は、前記ローラを嵌め込ませて前記ローラの軸線方向の両端部を突き当たらせて前記ローラの軸線方向での移動を規制する凹部として形成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記凹部は、その軸線方向の両終端部が切り上げ加工により形成された円弧状の曲面であることを特徴とするベルト式無段変速機である。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記凹部を構成する円弧の曲率半径が連続的に変化していることを特徴とするベルト式無段変速機である。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記凹部は、その軸線方向の両終端部に形成された軸線方向に直交する直交溝であることを特徴とするベルト式無段変速機である。
この発明によれば、可動シーブが固定シーブ側に接近または離隔している場合、スプライン溝は、スプライン溝に嵌め込まれたローラの端部に接触し、ローラの軸線方向の移動を規制することができるため、ローラがスプライン溝から抜け出ることを防止することができる。また、スプライン溝がローラの軸線方向の位置を規制するため、ローラの軸線方向の移動を規制するスナップリングが不要になり、製造コストを低減させることができる。また、スナップリングを備えていない従来の構成と比較して軸部の軸線方向の長さを短くすることができるため、ローラの軸線方向の長さをトルク伝達に必要十分な長さに設定することができ、その結果、製造コストを低減させることができる。
この発明に係るベルト式無段変速機の具体例を示す模式図である。 この発明に係るベルト式無段変速機を車両に搭載したときの動力伝達経路を説明するための概略図である。 (a)は、図1におけるIII部の拡大図である。(b)この発明に係るスプライン溝の垂直断面図である。 この発明に係るスプライン溝に配置されたローラの他の具体例を示す模式図である。 この発明に係るベルト式無段変速機の他の具体例を示す模式図である。
つぎに、この発明に係るベルト式無段変速機の具体例について説明する。まず、構成について説明する。ベルト式無段変速機1には、図2に示すように、エンジンや電動機などの動力源2から動力が伝達され、伝達されたトルクを変化させてカウンタギヤユニット3およびデファレンシャルギヤ4を介して車輪5に出力するように構成されている。このベルト式無段変速機1の構成は従来知られたものと同様であって、動力源2から動力が伝達されて回転するプライマリプーリ6と、そのプライマリプーリ6の回転中心軸線に互いに平行に配置されてプライマリプーリ6から動力が伝達されることによって回転するセカンダリプーリ7と、それらのプーリ6,7に巻き掛けられて動力を伝達するベルト8とで構成されている。なお、プライマリプーリとセカンダリプーリとの構成は略同一であるので、以下の説明では、プライマリプーリを例に挙げて説明する。
プライマリプーリ6は、入力軸9と一体に形成された固定シーブ10と、可動シーブ11とによって構成されている。固定シーブ10と可動シーブ11とは、互いに対向した面10a,11a(以下、プーリ面と記す。)が円錐状(テーパ状)に形成されており、それら対向したプーリ面同士の間に形成されたベルト巻き掛け溝12にベルト8が巻き掛けられている。この固定シーブ10と可動シーブ11とは、ベルト8を挟み付ける挟圧力に基づく摩擦力に応じてベルト8に動力を伝達するように構成されている。
固定シーブ10と一体に形成された入力軸9の一方の端部9a(固定シーブ側の端部)は、ハウジング13に嵌合されている軸受14により回転自在に支持されている。また、入力軸9の他方の端部9b(可動シーブ11側の端部)は、その中空部9cがケーシング15もしくはその一部を構成しているエンドカバー15の内面に突出した軸状の部材15aに嵌合しており、その外周面が後述する第1シリンダ16に嵌合した軸受17により回転自在に支持されている。
また、可動シーブ11は、その固定シーブ10と対向して配置されかつ入力軸9の軸線方向に沿って移動することができ、かつ、入力軸9と共に回転するように構成されている。可動シーブ11は、入力軸9の軸線方向に移動できるように、その内周部11bが中空状に形成されており、その中空状に形成された部分に入力軸9が挿入されている。さらに、可動シーブ11には、可動シーブ11のプーリ面11aとは反対側に延出し円筒状に形成された円筒軸部11cが一体に形成されている。つまり、可動シーブ11および円筒軸部11cの内周部に入力軸9が挿入されている。
この可動シーブ11を軸線方向に移動させるための機構が、固定シーブ10と対向する面とは反対側に設けられている。図1に示す例では、可動シーブ11を固定シーブ10側に押圧するように構成されており、油圧アクチュエータ18が可動シーブ11の背面に設けられている。油圧アクチュエータ18は、第1油圧アクチュエータ19と第2油圧アクチュエータ20とにより構成されている。
第1油圧アクチュエータ19は、円筒軸部11cの端部に嵌合し外周側に突出した第1ピストン19aと、円筒軸部11cの端部を覆うように形成された第1シリンダ19bとを備えている。第1シリンダ19bの内周部は、入力軸9のボス部の壁面に対して軸線方向にロックナット20により押圧されて固定されている。第1ピストン19aの外周部は、第1シリンダ19bの内面に軸線方向に沿って移動可能に配置されている。また、円筒軸部11cの端部と第1ピストン19aと第1シリンダ19bと入力軸9とにより区画された空間を第1油圧室19cとしている。また、第1油圧室19cからオイルが漏洩することを抑制もしくは防止するために、第1ピストン19aの外周部と第1シリンダ19bの内面との間には、Oリングなどのシール部材21が設けられている。
また、第2油圧アクチュエータ20は、円筒軸部11cに軸線方向に移動可能に配置され一方の面が第1シリンダ19bの端部に係合された第2ピストン20aと、可動シーブ11の背面に嵌合し第1シリンダ19bを覆うように形成された第2シリンダ20bとを備えている。第2シリンダ20bは、その内周部が可動シーブ11の背面に形成されたボス部に嵌合している。第2ピストン20aは、その内周部が円筒軸部11cの外周面に軸線方向に沿って移動可能に配置され、その外周部が第2シリンダ20bの内面に軸線方向に沿って移動可能に配置されている。また、円筒軸部11cと第2ピストン20aと第2シリンダ20bとにより区画された空間を第2油圧室20cとしている。また、第2油圧室20cからオイルが漏洩することを抑制もしくは防止するために、第2ピストン20aの内周部と円筒軸部11cの外周面との間および第2ピストン20aの外周部と第2シリンダ20bの内面との間には、Oリングなどのシール部材22がそれぞれ設けられている。
第1油圧室19cと第2油圧室20cとには圧油が供給されることで、可動シーブ11に軸線方向の荷重を作用させて、可動シーブ11に対して固定シーブ側への推力を与えるように構成されている。そして、それら油圧室19c,20cにオイルを供給もしくは排出するための油路が入力軸9に形成されている。具体的には、入力軸9の中空部9cから可動シーブ11のボス部11bの内周面と入力軸9の外周面との隙間に連通した油路9dが形成され、入力軸9の開口端9cに図示しないオイルポンプやアキュムレータなどの油圧源からオイルが供給されるように構成されている。また、油路9dの開口部は、可動シーブ11と入力軸9とが後述するローラスプラインにより係合している部分23(以下、スプライン係合部と記す。)を流通してシリンダ19b,20bにオイルが供給されるように構成されている。このように油路を形成することにより、スプライン係合部23にオイルを流動させて潤滑性を向上させることができる。また、油路9b,9dを介してそれら油圧室19c,20cにオイルが供給されるように構成されていることから、それら油圧室19c,20cと連通した油路9b,9d、あるいはスプライン係合部23の近傍の油圧が油圧室19c,20cの油圧と同様となっている。
スプライン係合部24は、図3に示すように、軸線方向に沿って円筒軸部11cの内周面に形成されたスプライン溝25と、軸線方向に沿って入力軸9の外周面に形成されたスプライン溝26と、入力軸9と可動シーブ11との摺動を円滑にする円柱状のローラ27とにより構成されている。これらスプライン溝25,26は、図3(a)に示すように、軸線方向に対する垂直断面が略扇形状であって、互いに対向するようにその周方向に所定の間隔で複数形成されている。それら対向するスプライン溝25,26には、可動シーブ11と固定シーブ10とが一体に回転でき、かつ軸線方向に移動できるように、入力軸9と可動シーブ11との摺動を円滑にする円柱状のローラ27が摺動自在にそれぞれ介在させられている。また、スプライン溝25,26を摺動するローラ27の軸線方向の長さは、入力軸9のスプライン溝25,26の軸線方向の長さよりも短い。なお、スプライン溝は、軸線方向に対する垂直断面が半円形状であってもよい。また、スプライン溝は、円周方向に一つ形成されたものであってもよい。また、ローラの形状は、入力軸と可動シーブとの摺動を円滑にする構成であればよく、円筒形状でもよい。
また、この発明に係る入力軸のスプライン溝25には、ローラ27がスプライン溝25,26から抜け出ることを規制するために、その軸線方向の両終端部に曲面25a,25bが形成されている。言い換えると、ローラ27の軸線方向の位置を規制するために、入力軸9のスプライン溝25は、軸線方向の断面においてその両終端部25a,25bが湾曲した舟形状に形成されている。さらに言い換えると、このスプライン溝25は、軸線方向においてローラ27が摺動する摺動面25cと、その摺動面25cになだらかに連続し、ローラ27の軸線方向の移動を規制する円弧状の曲面25a,25bとにより構成されている。これら終端部25a,25bを構成する円弧の曲率半径は連続的に変化している。また、スプライン溝25はフライスカッターやボールエンドミル等により加工されており、その両終端部は曲面が形成されるように切り上げ加工がされている。なお、この発明に係る入力軸のスプライン溝およびローラは、スプライン溝の両終端部がローラの軸線方向の移動を規制するように構成されていればよい。具体的には図4に示すように、入力軸9のスプライン溝28の両終端部28a,28bが半径Rの円弧状に形成されており、ローラ29の軸線方向の両端部29a,29bがスプライン溝28の終端部28a,28bに沿うように円弧状に形成されてもよい。また、この発明に係るスプライン溝は、ローラが軸線方向に抜け出ることを規制するように構成されていればよく、可動シーブの内周面に形成してもよい。また、スプライン溝の加工は、曲面が形成されるものであればよく、上述のものに限らない。
次にこの発明に係るベルト式無段変速機の作用について説明する。セカンダリプーリ3における可動シーブ118が固定シーブ10側に接近または離隔している場合、図1に示すように、スプライン溝に配置されたローラ27は摺動するとともに軸線方向の荷重が加えられる。入力軸9のスプライン溝25は、その終端部に形成された曲面25a,25bでローラ27の軸線方向の端部に接触し、ローラ27の軸線方向の移動を規制することができるため、ローラがスプライン溝から抜け出ることを防止することができる。
また、入力軸9のスプライン溝25の両終端部25a,25bに形成された曲面がローラ27の軸線方向の位置を規制するため、ローラ27の軸線方向の移動を規制するスナップリングが不要となり、製造コストを低減させることができる。さらに、スナップリングを備えていない従来の構成と比較してローラ27の軸線方向の長さをトルク伝達に必要十分な長さに短く設定することができるため、製造コストを低減させることができる。また、ローラ27がスプライン溝から抜け出ることを防止するために、スプライン溝に直交溝を新たに加工する必要がないため、加工コストを低減させることができる。
次に、この発明に係るベルト式無段変速機の他の具体例について説明する。このベルト式無段変速機30の構成は、前述の具体例における構成とほぼ同様のものであるため、その説明は省略し、図5に示すように、スプライン溝31,32とローラ33とに係る構成についてのみ説明する。
スプライン係合部34は、軸線方向に沿って円筒軸部11cの内周面に形成されたスプライン溝31と、軸線方向に沿って入力軸9の外周面に形成されたスプライン溝32と、入力軸9と可動シーブ11との摺動を円滑にするローラ33とにより構成されている。可動シーブ11のスプライン溝31は、軸線方向に対する垂直断面が半円形状に形成されている。また、それらスプライン溝31,32は、互いに対向するようにその周方向に所定の間隔で複数形成されている。それら対向するスプライン溝31,32には、可動シーブ11と固定シーブ10とが一体に回転でき、かつ軸線方向に移動できるように、入力軸9と可動シーブ11との摺動を円滑にするローラ33が摺動自在にそれぞれ介在させられている。なお、可動シーブのスプライン溝は、可動シーブと入力軸とが軸線方向に沿って相対移動することができ、かつ、可動シーブと入力軸とが共に回転するようにローラが配置される構成であればよく、軸線方向に対する垂直断面が略扇状であってもよい。また、それらスプライン溝は、円周方向に一つ形成されたものであってもよい。
また、入力軸9のスプライン溝32には、ローラ33が軸線方向に抜け出ることを規制するために、その軸線方向の両終端部においてスプライン溝に直交する円柱状の直交溝32a,32bが形成されている。また、スプライン溝32は、両端の直交溝32a,32bの軸線方向の間にローラ33が摺動する摺動面32cが形成されている。なお、この発明に係るスプライン溝は、ローラが軸線方向に抜け出ることを規制するように構成されていればよく、可動シーブの内周面に形成してもよい。また、スプライン溝は、軸線方向に対する垂直断面が略扇状であってもよい。
また、スプライン溝31,32を摺動するローラ33は、入力軸9のスプライン溝32の両終端部に形成された直交溝32a,32bに抜け出ることを規制される円柱部33a,33bと、それら円柱部33a,33bに連結されるとともに、摺動面32cを摺動する円柱状の摺動部33cとによって形成されている。また、ローラ33の軸線方向の長さは、入力軸9のスプライン溝25の軸線方向の長さよりも短い。
次にこの発明に係るベルト式無段変速機の図5の作用について説明する。セカンダリプーリ3における可動シーブ11が固定シーブ側に接近または離隔している場合、スプライン溝31,32に配置されたローラ33は摺動するとともに軸線方向の荷重が加えられる。入力軸9のスプライン溝32は、その終端部に形成された直交溝32a,32bの軸線方向の端面でローラ33の円柱部33a,33bの軸線方向の端面に接触し、ローラ33の軸線方向の移動を規制することができるため、ローラがスプライン溝から抜け出ることを防止することができる。
また、入力軸9のスプライン溝32の両終端部に形成された直交溝32a,32bがローラ33の軸線方向の位置を規制するため、ローラ33の軸線方向の移動を規制するスナップリングが不要となり、製造コストを低減させることができる。さらに、スナップリングを備えていない従来の構成と比較してローラ33の軸線方向の長さをトルク伝達に必要十分な長さに短く設定することができるため、製造コストを低減させることができる。
1…ベルト式無段変速機、 9…入力軸、 10…固定シーブ、 11…可動シーブ、 25…(入力軸の)スプライン溝、25a,25b…(スプライン溝の)終端部、 26…(円筒軸部の)スプライン溝、 27…ローラ。

Claims (4)

  1. 軸部と一体の固定シーブとその固定シーブに対して接近しまた離隔するように前記軸部に軸線方向に移動可能に取り付けられた可動シーブとを備え、前記軸部の外周面に軸線方向に沿って形成されたスプライン溝と前記可動シーブの内周面に軸線方向に沿って形成されたスプライン溝とに前記軸部と前記可動シーブとの相対移動を円滑にするローラが介在させられたベルト式無段変速機において、
    前記いずれか一方のスプライン溝は、前記ローラを嵌め込ませて前記ローラの軸線方向の両端部を突き当たらせて前記ローラの軸線方向での移動を規制する凹部として形成されていることを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 前記凹部は、その軸線方向の両終端部が切り上げ加工により形成された円弧状の曲面であることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  3. 前記凹部を構成する円弧の曲率半径が連続的に変化していることを特徴とする請求項2に記載のベルト式無段変速機。
  4. 前記凹部は、その軸線方向の両終端部に形成された軸線方向に直交する直交溝であることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機
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