JP2014097977A - Tie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤、並びに医薬品組成物 - Google Patents

Tie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤、並びに医薬品組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】優れたTie2活性化作用、血管新生抑制作用、血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用を有する安全性の高いTie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤、並びに医薬品組成物の提供。
【解決手段】ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を有効成分として含有するTie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤、並びに医薬品組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、Tie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤、並びに医薬品組成物に関する。
血管は、血管内皮細胞と血管壁細胞(血管平滑筋細胞やペリサイト)とが、細胞外マトリックスを介して間接的に、又は直接的に接着する構造を有しており、酸素及び栄養素を生体組織に供給し、生体組織から老廃物を除去する機能を有している。
一般に、血管の形成は、新たに血管が形成される血管発生(vasculogenesis)と、形成された既存の血管が伸長し、分岐することにより、新たな血管のネットワークが形成される血管新生(angiogenesis)との2段階に分けられる。前者は、血管内皮増殖因子(VEGF)が作用し、脈管形成とよばれる血管の初期発生からその後の血管新生に至るまで非常に広い範囲の血管形成に関与するものであり、後者は、アンジオポエチン(Ang)が作用し、血管内皮細胞と血管壁細胞との接着の制御、血管の構造的安定化に関与するものである。
血管は通常の酸素状況においては、血管内皮細胞とその周囲を裏打ちする血管壁細胞とが強固に接着しており、血管構造が安定に保たれているが、組織で低酸素が生じると血管壁細胞が血管内皮細胞から脱離し、無秩序な血管が増生することがある。このような現象(血管新生)は、腫瘍、慢性関節リウマチ、糖尿病網膜症、高脂血症、高血圧などの血管病変を主体とした疾患において、しばしば観察されている。
これらの血管新生は、血管内皮細胞に発現する受容体型チロシンキナーゼTie2(Tyrosine kinase with Ig and EGF homology domain2)を活性化させることにより、抑制されることが知られている(特許文献1参照)。血管狭小化あるいは血管拡大化の抑制が原因となって生じる虚血性疾患においては、Tie2の活性化により、血管腔が拡大化されることが報告されている(非特許文献1参照)。また、Tie2の活性化により、血管内皮細胞の細胞死を抑制することも報告されている(非特許文献2参照)。
このように、Tie2の活性化により、血管新生が抑制されることが知られているだけでなく、血管を成熟化、正常化、及び安定化させることも知られている。
例えば、血管再生医療においては、Tie2の活性化により、血管における血管内皮細胞と血管壁細胞との接着を誘導して、血管を成熟化させることが知られている。
例えば、腫瘍や糖尿病性網膜症などで観察される血管壁細胞が血管内皮細胞に接着しないことによる無秩序な血管が増生するような疾患においては、Tie2の活性化により、血管壁細胞を内皮細胞に接着させ、血管を正常化させることが知られている。
また、例えば、種々の細胞内外の血管構造を破たんさせる環境因子に対しては、Tie2の活性化により、血管の不安定化を抑制し、血管を安定化させることが知られている。
このようなTie2の活性化により血管新生を抑制する天然物としては、桂皮の抽出物などが提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、これらの活性が不十分であるという問題がある。また、血管新生を抑制する物質としては、スラミン(ポリスルホン化ナフチルウレア化合物)が知られているが(特許文献2参照)、安全性に優れないという問題がある。
したがって、優れたTie2活性化作用、血管新生抑制作用、血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用を有する安全性の高い物質について、速やかな開発が強く求められているのが現状である。
特開2009−263358号公報 特表平9−503488号公報
Thurston G. et al.,Science.,1999 Dec 24;286(5449):2511−4. Cho C.H.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,2004 Apr 13;101(15):5553−8.
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、優れたTie2活性化作用を有し、かつ安全性の高いTie2活性化剤を提供することを目的とする。
本発明は、優れた血管新生抑制作用を有し、かつ安全性の高い血管新生抑制剤を提供することを目的とする。
本発明は、優れた血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用を有し、かつ安全性の高い血管の成熟化剤、血管の正常化剤、又は血管の安定化剤を提供することを目的とする。
本発明は、優れたTie2活性化作用、血管新生抑制作用、血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用の少なくともいずれかの作用を有し、かつ安全性の高い医薬品組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を行ったところ、ウルソール酸(Ursolic acid)、コロソリン酸(Corosolic acid)、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1(3−O−galloylprocyanidin B−1)、リノレン酸(Linolenic acid)、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸(13−hydroxy−9Z,11E,15E−octadecatrienoic acid)、プロシアニジンB−2(Procyanidin B−2)、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン{epicatechin−(4β−6)−epicatechin−(4β−8)−epicatechin}、プロシアニジンC−1(Procyanidin C−1)、アストラガロシドVIII(Astragaloside VIII)、ソヤサポニンI(Soyasaponin I)及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種が優れたTie2活性化作用、血管新生抑制作用、血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用を有することを知見し、本発明を完成するに至った。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするTie2活性化剤である。
<2> ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする血管新生抑制剤である。
<3> ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする血管の成熟化剤、血管の正常化剤又は血管の安定化剤である。
<4> 前記<1>に記載のTie2活性化剤、前記<2>に記載の血管新生抑制剤、及び前記<3>に記載の血管の成熟化剤、血管の正常化剤又は血管の安定化剤の少なくともいずれかを含有することを特徴とする医薬品組成物である。
本発明のTie2活性化剤によると、前記従来における諸問題を解決することができ、優れたTie2活性化作用を有し、かつ安全性の高いTie2活性化剤を提供することができる。
本発明の血管新生抑制剤によると、前記従来における諸問題を解決することができ、優れた血管新生抑制作用を有し、かつ安全性の高い血管新生抑制剤を提供することができる。
本発明の血管の成熟化剤、血管の正常化剤、又は血管の安定化剤によると、前記従来における諸問題を解決することができ、優れた血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用を有し、かつ安全性の高い血管の成熟化剤、血管の正常化剤、又は血管の安定化剤を提供することができる。
本発明の医薬品組成物によると、前記従来における諸問題を解決することができ、優れたTie2活性化作用、血管新生抑制作用、血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用の少なくともいずれかの作用を有し、かつ安全性の高い医薬品組成物を提供することができる。
(Tie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤)
本発明のTie2活性化剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、血管の安定化剤、及び血管新生抑制剤は、ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を有効成分として含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記Tie2活性化剤は、Tie2をリン酸化することで、その活性体(リン酸化Tie2)に変換するTie2活性化作用を有する。即ち、Tie2活性化剤はTie2のホモ2量体の形成を促すことで、Tie2の細胞内チロシンキナーゼ活性により、Tie2の自己リン酸化が惹起される。Tie2の自己リン酸化により、アダプタータンパク質であるGRB2や、GRB2結合性グアニンヌクレオチド交換因子であるSOSを細胞膜付近にリクルートすることなどを介し、細胞内シグナル伝達系が活性化し、最終的に血管内皮細胞と血管壁細胞との接着が誘導される。血管狭小化あるいは血管拡大化の抑制が原因となって生じる虚血性疾患においては、Tie2の活性化により、血管腔が拡大化される。また、Tie2の活性化により、血管内皮細胞の細胞死が抑制される。
前記血管新生抑制剤は、既存の血管から形成される新たな血管のネットワークを抑制する血管新生抑制作用を有する。低酸素状態では、Tie2の活性化が一時的に抑制され、血管内皮細胞と血管壁細胞との接着が乖離し、接着が乖離された血管内皮細胞から新しい血管のネットワークが形成される。血管新生抑制剤は、このような血管壁細胞が内皮細胞に接着しないことによる無秩序な血管の増生を抑制することができる。
前記血管の成熟化剤は、血管内皮細胞と血管壁細胞との接着を誘導して、血管内環境因子(細胞及び液性因子)が容易には血管外に漏出しないような血管内皮細胞間の接着斑を形成する成熟化作用を有する。また、血管再生医療においては、Tie2の活性化により、血管における血管内皮細胞と血管壁細胞との接着を誘導して、血管を成熟化させることが可能である。
前記血管の正常化剤は、血管内皮細胞同士の接着を高め、血管壁細胞の血管内皮細胞への裏打ちを促進することにより、血管透過性の破綻した血管や血管の無秩序な増生を招くような異常な血管を、正常な状態にする正常化作用を有する。また、腫瘍や糖尿病性網膜症などで観察される血管壁細胞が血管内皮細胞に接着しないことによる無秩序な血管が増生するような疾患においては、Tie2の活性化により、血管壁細胞を内皮細胞に接着させ、血管を正常化させることが可能である。
前記血管の安定化剤は、既存の血管に対する障害、血管内皮細胞同士の乖離、及び血管内皮細胞と血管壁細胞の乖離を抑制する作用、及び血管内皮細胞の細胞死を抑制する安定化作用を有する。また、種々の細胞内外の血管構造を破たんさせる環境因子に対しては、Tie2の活性化により、血管の不安定化を抑制し、血管を安定化させることが可能である。
<ウルソール酸>
前記ウルソール酸は、下記の構造式(1)で表される5環性トリテルペン酸である。
また、前記ウルソール酸は、筋肉の萎縮を軽減したり、筋肉の成長を刺激することや、STAT3活性化を阻害することで、様々な種類の癌細胞の増殖を阻害したり、グルココルチコイド受容体を介して、マトリックスメタロプロテアーゼ−9の発現を減少させることによって、ヒト線維肉腫細胞の増殖を阻害することなどが知られている。
前記ウルソール酸は、リンゴ、バジル、ビルベリー、クランベリー、エルダーフラワー、ペパーミント、ローズマリー、ラベンダー、オレガノ、タイム、サンザシ、プルーンなど、多くの植物中に存在している。
前記ウルソール酸は、植物などの天然物から精製されたものであってもよいし、化学合成品であってもよい。前記ウルソール酸としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、和光純薬工業株式会社が製造している市販品が挙げられる。前記ウルソール酸としては、ウルソール酸又は製薬上許容されるウルソール酸の塩を使用することができる。
<コロソリン酸>
前記コロソリン酸は、植物などに含まれる、下記の構造式(2)で表される5環性トリテルペン酸である。
前記コロソリン酸は、植物などの天然物から精製されたものであってもよいし、化学合成品であってもよい。前記コロソリン酸としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、和光純薬工業株式会社が製造している市販品が挙げられる。前記コロソリン酸としては、コロソリン酸又は製薬上許容されるコロソリン酸の塩を使用することができる。
<3−O−ガロイルプロシアニジンB−1>
前記3−O−ガロイルプロシアニジンB−1は、植物などに含まれる、下記の構造式(3)で表されるポリフェノールである。
<<3−O−ガロイルプロシアニジンB−1の製造方法>>
前記3−O−ガロイルプロシアニジンB−1の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物抽出物調製工程、植物抽出物溶出工程、及び溶出物精製工程を含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
−植物抽出物調製工程−
前記植物抽出物調製工程は、植物の抽出物を調製する工程である。
前記植物としては、前記3−O−ガロイルプロシアニジンB−1を抽出できる植物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グァバが好ましい。
前記植物抽出物の抽出原料であるグァバは、フトモモ科バンジロウ属の低木であり、学名は、Psidium guajava L.である。前記グァバは、熱帯アメリカを原産としており、これらの地域から容易に入手可能である。前記グァバは、バンジロウとも呼ばれており、ポリフェノール化合物であるタンニン、葉緑素、葉酸、ビタミン類、ミネラル、たんぱく質、多糖類などを含み、健康食品として広く利用されている。
前記植物抽出物は、植物の抽出に一般に用いられる方法を利用することによって、容易に得ることができる。なお、前記植物抽出物には、前記植物の抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
前記植物の抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記植物がグァバの場合、葉部、枝部、幹部、樹皮部、花部、果実部、根部などが挙げられるが、これらの中でも、葉部が好ましい。
前記植物の抽出部位の調製方法としては、各部位を乾燥させた後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。前記乾燥は、天日で行ってもよいし、通常使用されている乾燥機を用いて行ってもよい。
前記植物抽出物を抽出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、室温又は還流加熱下で、任意の抽出装置を用いて抽出する方法などが挙げられ、具体例としては、抽出溶媒を満たした処理槽内に、抽出原料としてのグァバを投入し、更に必要に応じて時々攪拌しながら、30分間〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出する方法などが挙げられる。
前記植物から前記植物抽出物を抽出するのに用いる溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、親水性有機溶媒、又はこれらの混合溶媒などが挙げられる。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。なお、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒なども用いることができる。なお、前記水と前記親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する際には、低級アルコールの場合は、水10質量部に対して1質量部〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は、水10質量部に対して1質量部〜40質量部を混合したものを使用することが好ましい。また、多価アルコールの場合は、水10質量部に対して1質量部〜90質量部を混合したものを使用することが好ましい。
前記植物抽出物の抽出条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、抽出溶媒量としては、抽出原料の5倍量〜15倍量(質量比)が好ましく、抽出溶媒として水を用いた場合には、50℃〜95℃で1時間〜4時間程度で抽出することが好ましく、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、40℃〜90℃で30分間〜4時間程度で抽出することが好ましい。
前記植物抽出物の精製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離などの精製方法が挙げられる。
−植物抽出物溶出工程−
前記植物抽出物溶出工程は、前記植物抽出物調製工程により得られた前記植物抽出物から3−O−ガロイルプロシアニジンB−1を含有する成分を溶出する工程である。
前記植物抽出物から3−O−ガロイルプロシアニジンB−1を含有する成分を溶出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記グァバの抽出物を極性溶媒により溶出する方法が好ましく、具体的には、前記グァバの抽出物をダイヤイオン(登録商標)HP−20に付して、水、60質量%メタノール、80質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出する方法がより好ましい。
−溶出物精製工程−
前記溶出物精製工程は、前記植物抽出物溶出工程により得られた溶出物から3−O−ガロイルプロシアニジンB−1を精製する工程である。
前記溶出物から3−O−ガロイルプロシアニジンB−1を精製する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記極性溶媒により得られた溶出物を粗精製して分取HPLCを用いて3−O−ガロイルプロシアニジンB−1を分離精製する方法が好ましく、具体的には、得られた水溶出物、60質量%メタノール溶出物、80質量%メタノール溶出物、メタノール溶出物、及びアセトン溶出物のうち、60質量%メタノール溶出物をODSカラムにより粗精製し、前記粗精製することにより得られた粗精製物から分取HPLCを用いて3−O−ガロイルプロシアニジンB−1を単離して精製する方法が好ましい。
<<3−O−ガロイルプロシアニジンB−1が製造されたことを確認する方法>>
前記3−O−ガロイルプロシアニジンB−1が製造されたことを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、単離された目的物の13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析することにより確認する方法が好ましい。
なお、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1の13C−NMRスペクトルは、以下に示す通りである。
13C−NMRスペクトル(100MHz,(CDCO+DO)δC:
34.1、67.4、74.5、75.3、81.9、95.3、95.8、96.8、100.9、101.4、106.7、109.9、114.7、114.7、115.4、115.6、118.9、119.5、121.3、131.3、131.6、138.8、145.0、145.1、145.1、145.2、145.7、154.3、155.6、155.6、157.1、157.1、157.4、166.6
<リノレン酸>
前記リノレン酸は、多くの植物油に含まれる、下記の構造式(4)で表される脂肪酸である。
前記リノレン酸は、植物などの天然物から精製されたものであってもよいし、化学合成品であってもよい。前記リノレン酸としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、和光純薬工業株式会社が製造している市販品が挙げられる。前記リノレン酸としては、リノレン酸又は製薬上許容されるリノレン酸の塩を使用することができる。
<13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸>
前記13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸は、植物などに含まれる、下記の構造式(5)で表される脂肪酸である。
<<13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸の製造方法>>
前記13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物抽出物調製工程、植物抽出物溶出工程、及び溶出物精製工程を含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
−植物抽出物調製工程−
前記植物抽出物調製工程は、植物の抽出物を調製する工程である。
前記植物としては、前記13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸を抽出できる植物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、スターフルーツが好ましい。
前記植物抽出物の抽出原料であるスターフルーツはカタバミ科ゴレンシ属の常緑の木本であり、学名は、Averrhoa carambola(和名:ゴレンシ)である。前記スターフルーツの原産地は、東南アジア全域の他、中国南部、台湾、ブラジル、ガイアナ、トリニダード・トバゴ、フロリダ、ハワイ等の熱帯から亜熱帯地域であり、これらの地域から容易に入手可能である。前記スターフルーツは、甘い実のなる甘味種と、酸味のある実のなる酸味種とがあり、生食の他、ジャムやゼリー、漬物などに利用されている。前記スターフルーツの葉は、風熱感冒、急性胃腸炎、小便不利、産後浮腫等の予防乃至治療剤として利用されている。
前記植物抽出物は、植物の抽出に一般に用いられる方法を利用することによって、容易に得ることができる。なお、前記植物抽出物には、前記植物の抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
前記植物の抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記植物がスターフルーツの場合、葉部、枝部、幹部、樹皮部、花部、果実部、根部などが挙げられるが、これらの中でも、葉部が好ましい。
前記植物の抽出部位の調製方法としては、各部位を乾燥させた後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。前記乾燥は、天日で行ってもよいし、通常使用されている乾燥機を用いて行ってもよい。
前記植物抽出物を抽出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、室温又は還流加熱下で、任意の抽出装置を用いて抽出する方法などが挙げられ、具体例としては、抽出溶媒を満たした処理槽内に、抽出原料としてのスターフルーツを投入し、更に必要に応じて時々攪拌しながら、30分間〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出する方法などが挙げられる。
前記植物から前記植物抽出物を抽出するのに用いる溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、親水性有機溶媒、又はこれらの混合溶媒などが挙げられる。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。なお、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒なども用いることができる。なお、前記水と前記親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する際には、低級アルコールの場合は、水10質量部に対して1質量部〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は、水10質量部に対して1質量部〜40質量部を混合したものを使用することが好ましい。また、多価アルコールの場合は、水10質量部に対して1質量部〜90質量部を混合したものを使用することが好ましい。
前記植物抽出物の抽出条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、抽出溶媒量としては、抽出原料の5倍量〜15倍量(質量比)が好ましく、抽出溶媒として水を用いた場合には、50℃〜95℃で1時間〜4時間程度で抽出することが好ましく、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、40℃〜90℃で30分間〜4時間程度で抽出することが好ましい。
前記植物抽出物の精製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離などの精製方法が挙げられる。
−植物抽出物溶出工程−
前記植物抽出物溶出工程は、前記植物抽出物調製工程により得られた前記植物抽出物から13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸を含有する成分を溶出する工程である。
前記植物抽出物から13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸を含有する成分を溶出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記スターフルーツの抽出物を極性溶媒により溶出する方法が好ましく、具体的には、前記スターフルーツの抽出物をダイヤイオン(登録商標)HP−20に付して、水、60質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出する方法がより好ましい。
−溶出物精製工程−
前記溶出物精製工程は、前記植物抽出物溶出工程により得られた溶出物から13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸を精製する工程である。
前記溶出物から13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸を精製する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記極性溶媒により得られた溶出物を粗精製して分取HPLCを用いて13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸を分離精製する方法が好ましく、具体的には、得られた水溶出物、60質量%メタノール溶出物、メタノール溶出物、及びアセトン溶出物のうち、メタノール溶出物をSiOカラムにより粗精製し、前記粗精製することにより得られた粗精製物から分取HPLCを用いて13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸を単離して精製する方法が好ましい。
<<13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸が製造されたことを確認する方法>>
前記13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸が製造されたことを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、単離された目的物の13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析することにより確認する方法が好ましい。
なお、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸の13C−NMRスペクトルは、以下に示す通りである。
13C−NMRスペクトル(100MHz,CDCl)δC:
14.2、20.7、24.6、27.6、28.8、28.9、29.4、35.2、72.2、123.7、125.9、127.8、132.9、134.9、135.2、178.8.
<プロシアニジンB−2>
前記プロシアニジンB−2は、植物などに含まれる、下記の構造式(6)で表されるポリフェノールである。
前記プロシアニジンB−2は、植物などの天然物から精製されたものであってもよいし、化学合成品であってもよい。前記プロシアニジンB−2としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、和光純薬工業株式会社が製造している市販品が挙げられる。前記プロシアニジンB−2としては、プロシアニジンB−2又は製薬上許容されるプロシアニジンB−2の塩を使用することができる。
<エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン>
前記エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンは、植物などに含まれる、下記の構造式(7)で表されるポリフェノールである。
<<エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンの製造方法>>
前記エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物抽出物調製工程、植物抽出物溶出工程、及び溶出物精製工程を含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
−植物抽出物調製工程−
前記植物抽出物調製工程は、植物の抽出物を調製する工程である。
前記植物としては、前記エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンを抽出できる植物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、カリンが好ましい。
前記植物抽出物の抽出原料であるカリンは、バラ科ボケ属の落葉高木植物であり、学名はChaenomeles sinensisである。前記カリンは、木瓜(モッカ)とも呼ばれており、中国東部原産で、耐寒性もあり、日本を始め、中国や朝鮮、アメリカ、フランスなどで栽培されており、これらの地域から容易に入手可能である。前記カリンの果実は、生薬名を和木瓜(ワモッカ)といい、古くからのどの炎症を抑える咳き止めとして広く利用されている。
前記植物抽出物は、植物の抽出に一般に用いられる方法を利用することによって、容易に得ることができる。なお、前記植物抽出物には、前記植物の抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
前記植物の抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記植物がカリンの場合、葉部、枝部、幹部、樹皮部、花部、果実部、根部などが挙げられるが、これらの中でも、果実部が好ましい。
前記植物の抽出部位の調製方法としては、各部位を乾燥させた後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。前記乾燥は、天日で行ってもよいし、通常使用されている乾燥機を用いて行ってもよい。
前記植物抽出物を抽出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、室温又は還流加熱下で、任意の抽出装置を用いて抽出する方法などが挙げられ、具体例としては、抽出溶媒を満たした処理槽内に、抽出原料としてのカリンを投入し、更に必要に応じて時々攪拌しながら、30分間〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出する方法などが挙げられる。
前記植物から前記植物抽出物を抽出するのに用いる溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、親水性有機溶媒、又はこれらの混合溶媒などが挙げられる。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。なお、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒なども用いることができる。なお、前記水と前記親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する際には、低級アルコールの場合は、水10質量部に対して1質量部〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は、水10質量部に対して1質量部〜40質量部を混合したものを使用することが好ましい。また、多価アルコールの場合は、水10質量部に対して1質量部〜90質量部を混合したものを使用することが好ましい。
前記植物抽出物の抽出条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、抽出溶媒量としては、抽出原料の5倍量〜15倍量(質量比)が好ましく、抽出溶媒として水を用いた場合には、50℃〜95℃で1時間〜4時間程度で抽出することが好ましく、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、40℃〜90℃で30分間〜4時間程度で抽出することが好ましい。
前記植物抽出物の精製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離などの精製方法が挙げられる。
−植物抽出物溶出工程−
前記植物抽出物溶出工程は、前記植物抽出物調製工程により得られた前記植物抽出物からエピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンを含有する成分を溶出する工程である。
前記植物抽出物からエピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンを含有する成分を溶出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記カリンの抽出物を極性溶媒により溶出する方法が好ましく、具体的には、前記カリンの抽出物をダイヤイオン(登録商標)HP−20に付して、水、60質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出する方法がより好ましい。
−溶出物精製工程−
前記溶出物精製工程は、前記植物抽出物溶出工程により得られた溶出物からエピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンを精製する工程である。
前記溶出物からエピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンを精製する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記極性溶媒により得られた溶出物を粗精製して分取HPLCを用いてエピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンを分離精製する方法が好ましく、具体的には、得られた水溶出物、60質量%メタノール溶出物、メタノール溶出物、及びアセトン溶出物のうち、60質量%メタノール溶出物をODSカラムにより粗精製し、前記粗精製することにより得られた粗精製物から分取HPLCを用いてエピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンを単離して精製する方法が好ましい。
<<エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンが製造されたことを確認する方法>>
前記エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンが製造されたことを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、単離された目的物の13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析することにより確認する方法が好ましい。
なお、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンの13C−NMRスペクトルは、以下に示す通りである。
13C−NMRスペクトル(100MHz,CDOD)δC:
29.7、37.5、37.5、66.9、73.1、73.4、77.1、77.4、79.6、96.2、96.6、96.6、97.4、100.5、100.5、101.4、106.6、108.6、115.2−115.9、118.8、119.2、119.6、132.1、132.4、132.6、145.6−145.9、154.4−159.3
<プロシアニジンC−1>
前記プロシアニジンC−1は、植物などに含まれる、下記の構造式(8)で表されるポリフェノールである。
前記プロシアニジンC−1は、植物などの天然物から精製されたものであってもよいし、化学合成品であってもよい。前記プロシアニジンC−1としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、和光純薬工業株式会社が製造している市販品が挙げられる。前記プロシアニジンC−1としては、プロシアニジンC−1又は製薬上許容されるプロシアニジンC−1の塩を使用することができる。
<アストラガロシドVIII>
前記アストラガロシドVIII(ウイスタリアサポニンC)は、植物などに含まれる、下記の構造式(9)で表されるサポニン化合物である。
<<アストラガロシドVIIIの製造方法>>
前記アストラガロシドVIIIの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物抽出物調製工程、植物抽出物溶出工程、及び溶出物精製工程を含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
−植物抽出物調製工程−
前記植物抽出物調製工程は、植物の抽出物を調製する工程である。
前記植物としては、前記アストラガロシドVIIIを抽出できる植物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ツルレンゲが好ましい。
前記植物抽出物の抽出原料であるツルレンゲ(Astragalus complanatus R.Br.)は、マメ科ゲンゲ属の多年草の植物であり、ツルゲンゲとも呼ばれる。前記ツルレンゲは、中国の遼寧、吉林、河北、陜西、甘粛、山西、内モンゴル等の山野に生え、これらの地域から容易に入手可能である。前記ツルレンゲは、草丈が1m以上あり、全体が短い剛毛に覆われ、茎がやや扁平で地上をはうように生える。前記ツルレンゲの種子は、円みのある腎臓形で、沙苑子(シャエンシ)とも呼ばれ、肝機能や腎機能を補うなどの薬効があるとされている。
前記植物抽出物は、植物の抽出に一般に用いられる方法を利用することによって、容易に得ることができる。なお、前記植物抽出物には、前記植物の抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
前記植物の抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記植物がツルレンゲの場合、葉部、枝部、幹部、樹皮部、花部、果実部、種子部、種皮部、根部などが挙げられるが、これらの中でも、種子部が好ましい。
前記植物の抽出部位の調製方法としては、各部位を乾燥させた後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。前記乾燥は、天日で行ってもよいし、通常使用されている乾燥機を用いて行ってもよい。
前記植物抽出物を抽出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、室温又は還流加熱下で、任意の抽出装置を用いて抽出する方法などが挙げられ、具体例としては、抽出溶媒を満たした処理槽内に、抽出原料としてのツルレンゲを投入し、更に必要に応じて時々攪拌しながら、30分間〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出する方法などが挙げられる。
前記植物から前記植物抽出物を抽出するのに用いる溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、親水性有機溶媒、又はこれらの混合溶媒などが挙げられる。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。なお、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒なども用いることができる。なお、前記水と前記親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する際には、低級アルコールの場合は、水10質量部に対して1質量部〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は、水10質量部に対して1質量部〜40質量部を混合したものを使用することが好ましい。また、多価アルコールの場合は、水10質量部に対して1質量部〜90質量部を混合したものを使用することが好ましい。
前記植物抽出物の抽出条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、抽出溶媒量としては、抽出原料の5倍量〜15倍量(質量比)が好ましく、抽出溶媒として水を用いた場合には、50℃〜95℃で1時間〜4時間程度で抽出することが好ましく、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、40℃〜90℃で30分間〜4時間程度で抽出することが好ましい。
前記植物抽出物の精製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離などの精製方法が挙げられる。
−植物抽出物溶出工程−
前記植物抽出物溶出工程は、前記植物抽出物調製工程により得られた前記植物抽出物からアストラガロシドVIIIを含有する成分を溶出する工程である。
前記植物抽出物からアストラガロシドVIIIを含有する成分を溶出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ツルレンゲの抽出物を極性溶媒により溶出する方法が好ましく、具体的には、前記ツルレンゲの抽出物をダイヤイオン(登録商標)HP−20に付して、水、60質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出する方法がより好ましい。
−溶出物精製工程−
前記溶出物精製工程は、前記植物抽出物溶出工程により得られた溶出物からアストラガロシドVIIIを精製する工程である。
前記溶出物からアストラガロシドVIIIを精製する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記極性溶媒により得られた溶出物を粗精製して分取HPLCを用いてアストラガロシドVIIIを分離精製する方法が好ましく、具体的には、得られた水溶出物、60質量%メタノール溶出物、メタノール溶出物、及びアセトン溶出物のうち、メタノール溶出物をSiOカラムにより粗精製し、前記粗精製することにより得られた粗精製物から分取HPLCを用いてアストラガロシドVIIIを単離して精製する方法が好ましい。
<<アストラガロシドVIIIが製造されたことを確認する方法>>
前記アストラガロシドVIIIが製造されたことを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、単離された目的物の13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析することにより確認する方法が好ましい。
なお、アストラガロシドVIIIの13C−NMRスペクトルは、以下に示す通りである。
13C−NMRスペクトル(100MHz,CN)δC:
15.6、17.0、18.7、18.9、21.2、23.0、24.0、25.7、26.4、26.7、28.6、28.6、30.9、33.3、33.3、36.6、38.0、38.9、40.0、42.3、42.4、44.4、45.4、46.8、47.8、56.4、62.9、66.9、69.5、70.9、72.4、72.8、73.9、74.4、75.6、77.5、77.8、78.5、78.7、79.5、91.1、102.4、102.6、105.5、122.5、144.8、172.4
<ソヤサポニンI>
前記ソヤサポニンIは、植物などに含まれる、下記の構造式(10)で表されるサポニン化合物である。
前記ソヤサポニンIは、植物などの天然物から精製されたものであってもよいし、化学合成品であってもよい。前記ソヤサポニンIとしては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、和光純薬工業株式会社が製造している市販品が挙げられる。前記ソヤサポニンIとしては、ソヤサポニンI又は製薬上許容されるソヤサポニンIの塩を使用することができる。
<3’−O−メチルガロカテキン>
前記3’−O−メチルガロカテキンは、植物などに含まれる、下記の構造式(11)で表される化合物(カテキン類、タンニン)である。
<<3’−O−メチルガロカテキンの製造方法>>
前記3’−O−メチルガロカテキンの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物抽出物調製工程、植物抽出物溶出工程、及び溶出物精製工程を含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
−植物抽出物調製工程−
前記植物抽出物調製工程は、植物の抽出物を調製する工程である。
前記植物としては、前記3’−O−メチルガロカテキンを抽出できる植物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ツルレンゲが好ましい。
前記植物抽出物調製工程は、前記アストラガロシドVIIIの植物抽出物調製工程と同様であるため、その説明を省略する。
−植物抽出物溶出工程−
前記植物抽出物溶出工程は、前記植物抽出物調製工程により得られた前記植物抽出物から3’−O−メチルガロカテキンを含有する成分を溶出する工程である。
前記植物抽出物から3’−O−メチルガロカテキンを含有する成分を溶出する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ツルレンゲの抽出物を極性溶媒により溶出する方法が好ましく、具体的には、前記ツルレンゲの抽出物をダイヤイオン(登録商標)HP−20に付して、水、60質量%メタノール、メタノール及びアセトンにより順次溶出する方法がより好ましい。
−溶出物精製工程−
前記溶出物精製工程は、前記植物抽出物溶出工程により得られた溶出物から3’−O−メチルガロカテキンを精製する工程である。
前記溶出物から3’−O−メチルガロカテキンを精製する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記極性溶媒により得られた溶出物を粗精製して分取HPLCを用いて3’−O−メチルガロカテキンを分離精製する方法が好ましく、具体的には、得られた水溶出物、60質量%メタノール溶出物、メタノール溶出物及びアセトン溶出物のうち、60質量%メタノール溶出物をODSカラムにより粗精製し、前記粗精製することにより得られた粗精製物から分取HPLCを用いて3’−O−メチルガロカテキンを単離して精製する方法が好ましい。
<<3’−O−メチルガロカテキンが製造されたことを確認する方法>>
前記3’−O−メチルガロカテキンが製造されたことを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、単離された目的物のH−NMR、13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析することにより確認する方法が好ましい。
なお、3’−O−メチルガロカテキンのH−NMR、13C−NMRスペクトルは、以下に示す通りである。
H−NMRスペクトル(400MHz,(CD)CO)δH(帰属水素、カップリング様式、J値):
2.50(H−4、dd、J=8.8、16.1Hz)、2.90(H−4、dd、J=5.8、16.1Hz)、3.78(3’−OCH、s)、3.98(H−3、ddd−like)、4.50(H−2、d、J=8.3Hz)、5.86(H−8、d、J=2.0Hz)、6.01(H−6、d、J=2.0Hz)、6.56(H−2’、d、J=2.0Hz)、6.57(H−6’、d、J=2.0Hz)
13C−NMRスペクトル(100MHz,(CD)CO)δC(帰属炭素):
28.8(C−4)、56.4(3’−OCH)、68.2(C−3)、82.8(C−2)、95.2(C−8)、96.1(C−6)、100.5(C−10)、103.8(C−2’)、109.0(C−6’)、131.0(C−1’)、134.5(C−4’)、145.8(C−5’)、148.7(C−3’)、156.7(C−9)、157.1(C−5)、157.6(C−7)
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、賦形剤、防湿剤、防腐剤、強化剤、増粘剤、乳化剤、酸化防止剤、甘味料、酸味料、調味料、着色料、香料等、美白剤、保湿剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色剤、水性成分、水、皮膚栄養剤などが挙げられる。 また、前記その他の成分の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸加水分解物、コラーゲン、コラーゲン加水分解物、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸配糖体、コエンザイムQ10、プロポリス、ローヤルゼリー、ローヤルゼリー蛋白分解物、フコイダン、アロエ粉末、アロエ抽出物、ブルーベリー粉末、ブルーベリー抽出物、イソフラボン、ノニ粉末、ノニ抽出物、ニンニク粉末、ニンニク抽出物、ウコン粉末、ウコン抽出物、キトサン、グルコサミン、クロレラ粉末、クロレラ抽出物、カルニチン、マカ粉末、マカ抽出物、カシス粉末、カシス抽出物、ハナビラタケ粉末、ハナビラタケ抽出物、その他美容に有効であるとされる植物の粉末及び/又は抽出物などが挙げられる。
<用途>
本発明のTie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤及び血管の安定化剤は、優れたTie2活性化作用、血管新生抑制作用、血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用を有するため、腫瘍、慢性関節リウマチ、糖尿病網膜症、高脂血症、高血圧などの血管病変を主体とした疾患、アトピー性皮膚炎、及び花粉症などのアレルギー性疾患に関する医薬品、並びにこれらの疾患に関する安全な予防薬として好適に用いることができ、その配合量、用法、及び剤型としては、その使用目的に応じて適宜選択することができる。また、本発明のTie2活性化剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、血管の安定化剤、及び血管新生抑制剤は、消化管で消化されるようなものではないことが確認されているので、美容用飲食品、健康用飲食品などの飲食品として好適に用いることができ、その配合量、用法、及び剤型としては、その使用目的に応じて適宜選択することができる。
本発明のTie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤における前記ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を本発明のTie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤として用いてもよいが、Tie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤1mLあたり、0.01μg以上が好ましく、0.1μg以上1,000μg以下がより好ましく、1μg以上500μg以下が更に好ましく、3μg以上400μg以下が特に好ましい。
前記用法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、経口、非経口、外用などの用法が挙げられる。
前記剤型としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、錠剤、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、エキス剤、及びシロップ剤等の経口投与剤、注射剤、点滴剤、及び坐剤等の非経口投与剤、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、及び浴用剤、頭髪化粧料等の外用剤などが挙げられる。
(医薬品組成物)
本発明の医薬品組成物は、上述した本発明のTie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤の少なくともいずれかを含有し、更に必要に応じて医薬品に通常使用される添加剤を含有してもよい。
本発明の医薬品組成物は、優れたTie2活性化作用、血管新生抑制作用、血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用の少なくともいずれかの作用を有するため、腫瘍、慢性関節リウマチ、糖尿病網膜症、高脂血症、高血圧等の血管病変を主体とした疾患、アトピー性皮膚炎、及び花粉症などのアレルギー性疾患に関する医薬品、並びにこれらの疾患に関する安全な予防薬として好適に用いることができる。
また、本発明の医薬品組成物は、消化管で消化されるようなものでないことが確認されているため、美容用飲食品、健康用飲食品等の飲食品として、幅広く用いることができる。
本発明の医薬品組成物における前記ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種そのものを本発明の医薬品組成物として用いてもよいが、医薬品組成物1mLあたり、0.01μg以上が好ましく、0.1μg以上1,000μg以下がより好ましく、1μg以上500μg以下が更に好ましく、3μg以上400μg以下が特に好ましい。
本発明の医薬品組成物の投与形態としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、経口、非経口、外用などが挙げられる。
本発明の医薬品組成物の剤型としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、錠剤、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、エキス剤、シロップ剤等の経口投与剤;注射剤、点滴剤、坐剤等の非経口投与剤;軟膏等の外用剤などが挙げられる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1:3−O−ガロイルプロシアニジンB−1の製造)
グァバ抽出物(メタノール抽出物、丸善製薬株式会社製)(226.6g)をダイヤイオン(登録商標)HP−20(三菱化学株式会社製)カラムに付して、水、60質量%メタノール、80質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出し、水溶出物(77.4g)、60質量%メタノール溶出物(95.8g)、80質量%メタノール溶出物(3.2g)、メタノール溶出物(19.9g)、及びアセトン溶出物(17.3g)を得た。得られた60質量%メタノール溶出物を、ODSカラム(メタノール:水(30:70))により粗精製した後、これを分取HPLC(ODS,メタノール:水(25:75))により分離精製して、化合物(34mg)を単離した。単離した化合物の13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析したところ、下記の構造式(3)で表される3−O−ガロイルプロシアニジンB−1が単離されたことがわかった。結果を下記に示す。
13C−NMRスペクトル(100MHz,(CDCO+DO)δC:
34.1、67.4、74.5、75.3、81.9、95.3、95.8、96.8、100.9、101.4、106.7、109.9、114.7、114.7、115.4、115.6、118.9、119.5、121.3、131.3、131.6、138.8、145.0、145.1、145.1、145.2、145.7、154.3、155.6、155.6、157.1、157.1、157.4、166.6
(製造例2:13−ヒドロキシ−9Z,11Z,15E−オクタデカトリエン酸の製造)
スターフルーツ抽出物(メタノール抽出物、丸善製薬株式会社製)(50.0g)を水、60質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出し、水溶出物(21.0g)、60質量%メタノール溶出物(6.7g)、メタノール溶出物(12.7g)、及びアセトン溶出物(7.8g)を得た。得られたメタノール溶出物を、SiOカラム(クロロホルム:メタノール(20:1))により粗精製した後、これを分取HPLC(ODS,メタノール:水(60:40))により分離精製して、化合物(17mg)を単離した。単離した化合物の13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析したところ、下記構造式(5)で表される13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸が単離されたことがわかった。結果を下記に示す。
13C−NMRスペクトル(100MHz,CDCl)δC:
14.2、20.7、24.6、27.6、28.8、28.9、29.4、35.2、72.2、123.7、125.9、127.8、132.9、134.9、135.2、178.8.
(製造例3:エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンの製造)
カリン抽出物(メタノール抽出物、丸善製薬株式会社製)(174.9g)をダイヤイオン(登録商標)HP−20カラム(三菱化学株式会社製)に付して、水、60質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出し、水溶出物(141.0g)、60質量%メタノール溶出物(23.2g)、メタノール溶出物(7.2g)、及びアセトン溶出物(2.3g)を得た。得られた60質量%メタノール溶出物を、ODSカラム(メタノール:水(20:80))により粗精製した後、これを分取HPLC(ODS,メタノール:水(20:80))により分離精製して、化合物(29mg)を単離した。単離した化合物の13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析したところ、下記構造式(7)で表されるエピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンが単離されたことがわかった。結果を下記に示す。
13C−NMRスペクトル(100MHz,CDOD)δC:
29.7、37.5、37.5、66.9、73.1、73.4、77.1、77.4、79.6、96.2、96.6、96.6、97.4、100.5、100.5、101.4、106.6、108.6、115.2−115.9、118.8、119.2、119.6、132.1、132.4、132.6、145.6−145.9、154.4−159.3
(製造例4:アストラガロシドVIIIの製造)
ツルレンゲ抽出物(30質量%エタノール抽出物、丸善製薬株式会社製)(96.4g)をダイヤイオン(登録商標)HP−20カラム(三菱化学株式会社製)に付して、水、60質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出し、水溶出物(75.3g)、60質量%メタノール溶出物(16.8g)、メタノール溶出物(2.61g)、及びアセトン溶出物(0.16g)を得た。得られたメタノール溶出物を、SiOカラム(クロロホルム:メタノール:水(70:30:5))により粗精製した後、これを分取HPLC(ナカライテスクπNAP,メタノール:水:トリフルオロ酢酸(80:20:0.05))により分離精製して、化合物(38mg)を単離した。単離した化合物の13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析したところ、下記構造式(9)で表されるアストラガロシドVIIIが単離されたことがわかった。結果を下記に示す。
13C−NMRスペクトル(100MHz,CN)δC:
15.6、17.0、18.7、18.9、21.2、23.0、24.0、25.7、26.4、26.7、28.6、28.6、30.9、33.3、33.3、36.6、38.0、38.9、40.0、42.3、42.4、44.4、45.4、46.8、47.8、56.4、62.9、66.9、69.5、70.9、72.4、72.8、73.9、74.4、75.6、77.5、77.8、78.5、78.7、79.5、91.1、102.4、102.6、105.5、122.5、144.8、172.4
(製造例5:3’−O−メチルガロカテキンの製造)
ツルレンゲ抽出物(30質量%エタノール抽出物、丸善製薬株式会社製)(96.4g)をダイヤイオン(登録商標)HP−20カラム(三菱化学株式会社製)に付して、水、60質量%メタノール、メタノール、及びアセトンにより順次溶出し、水溶出物(75.3g)、60質量%メタノール溶出物(16.8g)、メタノール溶出物(2.61g)、及びアセトン溶出物(0.16g)を得た。得られた60質量%メタノール溶出物を、ODSカラム(商品名:クロマトレックスODS DM1020T、富士シリシア化学株式会社製、メタノール:水=1:9)、並びにDiolシリカゲルカラム(商品名:クロマトレックスDIOL、富士シリシア化学株式会社製、クロロホルム:メタノール=3:1)により粗精製した後、これを分取HPLC(YMC−Pack Pro C18,メタノール:水=3:7)により分離精製して、化合物(51mg)を単離した。単離した化合物のH−NMR、13C−NMRスペクトルを、超伝導多核種核磁気共鳴装置(JEOL JNM AL−400、日本電子株式会社製)を用いて解析したところ、下記構造式(11)で表される新規物質3’−O−メチルガロカテキンが単離されたことがわかった。結果を下記に示す。
H−NMRスペクトル(400MHz,(CD)CO)δH(帰属水素、カップリング様式、J値):
2.50(H−4、dd、J=8.8、16.1Hz)、2.90(H−4、dd、J=5.8、16.1Hz)、3.78(3’−OCH、s)、3.98(H−3、ddd−like)、4.50(H−2、d、J=8.3Hz)、5.86(H−8、d、J=2.0Hz)、6.01(H−6、d、J=2.0Hz)、6.56(H−2’、d、J=2.0Hz)、6.57(H−6’、d、J=2.0Hz)
13C−NMRスペクトル(100MHz,(CD)CO)δC(帰属炭素):
28.8(C−4)、56.4(3’−OCH)、68.2(C−3)、82.8(C−2)、95.2(C−8)、96.1(C−6)、100.5(C−10)、103.8(C−2’)、109.0(C−6’)、131.0(C−1’)、134.5(C−4’)、145.8(C−5’)、148.7(C−3’)、156.7(C−9)、157.1(C−5)、157.6(C−7)
[試験例1:Tie2活性化作用(イムノアッセイ)試験]
(実施例1:ウルソール酸)
コンフルエントまで培養した正常ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を、96ウェルプレートへ2.0×10細胞/0.1mL/ウェルとなるように播種し、低血清血管内皮細胞増殖用培地(倉敷紡績株式会社製、Humedia−EG2)を用いて一晩培養した。次に、一晩培養後の前記HUVECを、細胞刺激(被験試料添加)の3時間前に0.1mLの血管内皮細胞基礎培地(倉敷紡績株式会社製、Humedia−EB2)に置換し、再度培養を行った。その後、前記ウェル内に、被験試料として前記Humedia−EB2で各濃度に調製したウルソール酸(和光純薬工業株式会社製)を添加し(試料濃度:12.5μg/mL又は50μg/mL)、10分間のインキュベーションを行った。インキュベーション後、イムノアッセイキット(R&D Systems社製、Human Phospho−Tie2(Y992)Immunoassay)を用いてプロトコールに従い、細胞内のリン酸化型Tie2量を測定し、下記式(1)に従いTie2リン酸化作用を評価した。
また、陰性コントロールとして被験試料の溶解に用いたDMSOについても同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例2:コロソリン酸)
実施例1において、前記ウルソール酸を、コロソリン酸(和光純薬工業株式会社製)に変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例3:3−O−ガロイルプロシアニジンB−1)
実施例1において、前記ウルソール酸を、製造例1で調製した3−O−ガロイルプロシアニジンB−1に変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例4:リノレン酸)
実施例1において、前記ウルソール酸を、リノレン酸(和光純薬工業株式会社製)に変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例5:13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸)
実施例1において、前記ウルソール酸を、製造例2で調製した13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸に変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例6:プロシアニジンB−2)
実施例1において、前記ウルソール酸を、プロシアニジンB−2(和光純薬工業株式会社製)に変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例7:エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン)
実施例1において、前記ウルソール酸を、製造例3で調製したエピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキンに変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例8:プロシアニジンC−1)
実施例1において、前記ウルソール酸を、プロシアニジンC−1(和光純薬工業株式会社製)に変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例9:アストラガロシドVIII)
実施例1において、前記ウルソール酸を、製造例4で調製したアストラガロシドVIIIに変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例10:ソヤサポニンI)
実施例1において、前記ウルソール酸を、ソヤサポニンI(和光純薬工業株式会社製)に変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(実施例11:3’−O−メチルガロカテキン)
実施例1において、前記ウルソール酸を、製造例5で調製した3’−O−メチルガロカテキンに変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
(陽性コントロール)
<Tie2リン酸化作用>
実施例1において、前記ウルソール酸を、陽性コントロールとしてAngiopoietin−1(R&D system社製)に変更し、表1に記載の濃度を用いた以外は、実施例1と同様にして、Tie2リン酸化作用を評価した。結果を表1に示す。
実施例1〜11におけるTie2リン酸化作用の結果について説明する。
前記イムノアッセイキットによりTie2リン酸化作用の評価を実施したところ、実施例1〜11の結果から、ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI、及び3’−O−メチルガロカテキンは、いずれもTie2のリン酸化、即ち、Tie2の活性化を誘導することが認められた。具体的なデータを示していないが、陰性コントロールであるDMSOを添加した系では、Tie2の顕著なリン酸化は認められなかった。陽性コントロールであるAngiopoietin−1を添加した系では、Tie2がリン酸化されることが認められた。したがって、実施例1〜11で用いた化合物によりTie2がリン酸化して活性化され、血管成熟化、血管正常化、血管安定化がもたらされ、血管新生が抑制されることが示唆された。
以上より、ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI、及び3’−O−メチルガロカテキンが、いずれもTie2リン酸化効果を有することにより、血管新生の抑制が起こり、血管の成熟化、血管の正常化、及び血管の安定化を誘導できることが示唆された。
本発明のTie2活性化剤、血管新生抑制剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、及び血管の安定化剤、並びに医薬品組成物は、優れたTie2活性化作用、血管新生抑制作用、血管の成熟化作用、血管の正常化作用、及び血管の安定化作用を有するため、腫瘍、慢性関節リウマチ、糖尿病網膜症、高脂血症、高血圧などの血管病変を主体とした疾患に関する医薬品及びこれらの疾患に関する安全な予防薬として、幅広く用いることができる。
また、本発明のTie2活性化剤、血管の成熟化剤、血管の正常化剤、血管の安定化剤、及び血管新生抑制剤は、消化管で消化されるようなものではないことが確認されているので、美容用飲食品、健康用飲食品などの飲食品として、幅広く用いることができる。

Claims (4)

  1. ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするTie2活性化剤。
  2. ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする血管新生抑制剤。
  3. ウルソール酸、コロソリン酸、3−O−ガロイルプロシアニジンB−1、リノレン酸、13−ヒドロキシ−9Z,11E,15E−オクタデカトリエン酸、プロシアニジンB−2、エピカテキン−(4β−6)−エピカテキン(4β−8)−エピカテキン、プロシアニジンC−1、アストラガロシドVIII、ソヤサポニンI及び3’−O−メチルガロカテキンから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする血管の成熟化剤、血管の正常化剤又は血管の安定化剤。
  4. 請求項1に記載のTie2活性化剤、請求項2に記載の血管新生抑制剤、及び請求項3に記載の血管の成熟化剤、血管の正常化剤又は血管の安定化剤の少なくともいずれかを含有することを特徴とする医薬品組成物。
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