JP2014097583A - 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる部材に挟持されたシール部材によってこれらの部材にそれぞれ設けられた2つの流路を連通しつつ、挟持されたシール部材の反力を低減した液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ヘッド構成部材14,15は、シール部材18側の面から同側に突出した凸部26,32を備えると共に、該凸部の先端に当該ヘッド構成部材の流路27,31を開口し、シール部材は、凸部の外周面に嵌合する凹部63,64を備え、凸部は、外径が一定に揃えられたストレート部26a,32aと、先端に向けて外径が次第に縮径したテーパ部26b,32bと、を備え、凹部は、ストレート部の外周面に密着するストレート囲部63a,64aと、テーパ部の外周面に密着するテーパ囲部63b,64bと、を備え、凸部と凹部とが嵌合する前の状態において、ストレート囲部の内径をストレート部の外径より小さく形成した。
【選択図】図4
【解決手段】ヘッド構成部材14,15は、シール部材18側の面から同側に突出した凸部26,32を備えると共に、該凸部の先端に当該ヘッド構成部材の流路27,31を開口し、シール部材は、凸部の外周面に嵌合する凹部63,64を備え、凸部は、外径が一定に揃えられたストレート部26a,32aと、先端に向けて外径が次第に縮径したテーパ部26b,32bと、を備え、凹部は、ストレート部の外周面に密着するストレート囲部63a,64aと、テーパ部の外周面に密着するテーパ囲部63b,64bと、を備え、凸部と凹部とが嵌合する前の状態において、ストレート囲部の内径をストレート部の外径より小さく形成した。
【選択図】図4
Description
本発明は、内部に設けられた流路を通じて圧力室に導入された液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッド、及び、これを備えた液体噴射装置に関するものである。
液体噴射装置は液体噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置としては、例えば、インクジェット式プリンターやインクジェット式プロッター等の画像記録装置があるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターを製造するディスプレイ製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
上記の液体噴射ヘッドは、液体が貯留されたカートリッジから圧力室に液体を導入し、当該圧力室の液体に圧力変動を生じさせて、この圧力室に通じるノズルから液体を噴射するように構成されている。このような液体噴射ヘッドは、積層された複数の部材によって構成され、これらの内部に設けられた複数の通路を介して、カートリッジと圧力室とが連通されている。そして、積層される部材の通路同士を連通させるために、弾性材からなるシール部材が用いられる場合がある。
例えば、特許文献1では、ノズルに連通するヘッド流路を有するヘッド本体と、インクカートリッジからのインクをヘッド流路へ導くホルダ流路が形成されたヘッドホルダと、を備え、これらの間に配置されたシール部材によってホルダ流路とヘッド流路とを連通させる構成が開示されている。より具体的には、ヘッド流路の開口縁とホルダ流路の開口縁との間にシール部材を挟んで押し潰すことによって、シール部材に設けられた連通口を介してヘッド流路とホルダ流路とを連通している。
しかしながら、上記のような液体噴射ヘッドでは、シール部材の押し潰された部分に反力が発生し、この反力に起因する応力が上下の部材やその他の部材に伝達して液体噴射ヘッド全体を変形させる虞があった。液体噴射ヘッドが変形すると、ノズルから噴射する液滴の着弾位置がずれる等の噴射(吐出)不良が起こる虞がある。一方、シール部材を押し潰す力を小さくして、反力を減らす方法も考えられるが、シール部材によって連通される流路間のシール性が低下する虞がある。また、シール部材が十分に押し潰されない場合、シール部材の連通口の内面と流路の内面とが面一に接続されず、これらの間に段差が生じる。このような段差が生じると、液体を充填したときに当該段差に気泡が残り、噴射不良の原因となる虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なる部材に挟持されたシール部材によってこれらの部材にそれぞれ設けられた2つの流路を連通しつつ、挟持されたシール部材の反力を低減した液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、第1の流路を備えた第1のヘッド構成部材と、
第2の流路を備えた第2のヘッド構成部材と、
前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材の間に配置され、前記第1の流路と前記第2の流路を連通させるシール部材と、
を積層して備え、
前記第1の流路および前記第2の流路を通じて導入した液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、
前記第1のヘッド構成部材または前記第2のヘッド構成部材のうち少なくとも一方は、前記シール部材側に突出した第1の凸部を備えると共に、該第1の凸部の先端に当該ヘッド構成部材の流路を開口し、
前記シール部材は、前記第1の流路と前記第2の流路とを連通させる連通孔と、前記第1の凸部の外周面に嵌合する第1の凹部と、を備え、
前記第1の凸部は、外径が一定に揃えられたストレート部と、該ストレート部の前記シール部材側の端部から先端に向けて外径が次第に縮径したテーパ部と、を備え、
前記第1の凹部は、前記ストレート部の外周面に密着するストレート囲部と、前記テーパ部の外周面に密着する傾斜面を有するテーパ囲部と、を備えたことを特徴とする。
第2の流路を備えた第2のヘッド構成部材と、
前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材の間に配置され、前記第1の流路と前記第2の流路を連通させるシール部材と、
を積層して備え、
前記第1の流路および前記第2の流路を通じて導入した液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、
前記第1のヘッド構成部材または前記第2のヘッド構成部材のうち少なくとも一方は、前記シール部材側に突出した第1の凸部を備えると共に、該第1の凸部の先端に当該ヘッド構成部材の流路を開口し、
前記シール部材は、前記第1の流路と前記第2の流路とを連通させる連通孔と、前記第1の凸部の外周面に嵌合する第1の凹部と、を備え、
前記第1の凸部は、外径が一定に揃えられたストレート部と、該ストレート部の前記シール部材側の端部から先端に向けて外径が次第に縮径したテーパ部と、を備え、
前記第1の凹部は、前記ストレート部の外周面に密着するストレート囲部と、前記テーパ部の外周面に密着する傾斜面を有するテーパ囲部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ストレート囲部とストレート部との嵌合によって、これらを液密状態で密着させることができ、連通孔と流路とを連通させることができる。これにより、第1の流路の開口縁と第2の流路の開口縁とがシール部材を潰す力(狭圧力)を従来構造のものよりも低減でき、シール部材の反力を低減することができる。その結果、反力によって液体噴射ヘッド自体が変形することを抑制でき、液滴の噴射(吐出)不良を抑制することができる。また、テーパ部によって、シール部材からの反力を斜めに受けることができ、第1のヘッド構成部材と第2のヘッド構成部材との接合方向への反力を低減することができる。これにより、両ヘッド構成部材が変形することを抑制でき、液体噴射ヘッド自体が変形することを一層抑制できる。さらに、第1の凹部によって、第1の凸部の位置を規制できるため、たとえ弾性率の低いシール部材を用いたとしても、位置ずれが抑制されて第1の流路と第2の流路とをより確実に連通させることができる。その結果、例えば、ゴム等の超弾性材をシール部材に使用でき、シール部材の反力を一層低減することができる。
上記構成において、前記シール部材の第1の凹部は、前記連通孔の開口周縁と前記テーパ囲部とを連続する平坦部を備え、
前記第1の凸部は、前記ヘッド構成部材の流路の開口周縁と前記テーパ部とを連続する先端当接部を備え、
前記先端当接部が前記平坦部に当接することが望ましい。
前記第1の凸部は、前記ヘッド構成部材の流路の開口周縁と前記テーパ部とを連続する先端当接部を備え、
前記先端当接部が前記平坦部に当接することが望ましい。
この構成によれば、ヘッド構成部材の流路の開口周縁部の先端部と連通口の開口周縁の平坦部とが当接するので、シール性が向上する。また、第1の凸部の先端が尖っていないため、成形等によってヘッド構成部材を容易に製造することができる。
上記各構成において、前記第1または第2ヘッド構成部材は、
前記第1の凸部の外側に設けられた第2の凸部と、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に設けられた第2の凹部と、を有し、
第2の凹部は、前記シール部材の前記第1の凹部の前記ストレート囲部と接することが望ましい。
前記第1の凸部の外側に設けられた第2の凸部と、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に設けられた第2の凹部と、を有し、
第2の凹部は、前記シール部材の前記第1の凹部の前記ストレート囲部と接することが望ましい。
この構成によれば、第2の凹部にストレート囲部が接するため、ストレート囲部を構成する壁部を反対側から抑えることができ、ストレート囲部における周方向への反力を受けることができる。これにより、ストレート囲部とストレート部とのシール性(密着性)を高めることができる。
また上記各構成において、前記シール部材が弾性材で形成されていることが望ましい。
この構成によれば、シール部材の反力を低減することができる。
さらに、本発明の液体噴射装置は、上記各構成の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、シール部材の反力を低減し、ひいては液滴の噴射(吐出)不良を抑制することができるため、装置の信頼性が向上する。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明では、本発明の液体噴射装置として、液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッド)を搭載したインクジェット式プリンター(以下、プリンター)を例に挙げる。
プリンター1の構成について、図1を参照して説明する。プリンター1は、記録紙等の記録媒体2(着弾対象の一種)の表面に対して液体状のインクを噴射して画像等の記録を行う装置である。このプリンター1は、記録ヘッド3、この記録ヘッド3が取り付けられるキャリッジ4、キャリッジ4を主走査方向に移動させるキャリッジ移動機構5、記録媒体2を副走査方向に移送する搬送機構6等を備えている。ここで、上記のインクは、本発明の液体の一種であり、液体供給源としてのインクカートリッジ7に貯留されている。このインクカートリッジ7は、記録ヘッド3(後述するホルダ14)に対して着脱可能に装着される。なお、インクカートリッジ7がプリンター1の本体側に配置され、当該インクカートリッジ7からインク供給チューブを通じて記録ヘッド3に供給される構成を採用することもできる。
上記のキャリッジ移動機構5はタイミングベルト8を備えている。そして、このタイミングベルト8はDCモーター等のパルスモーター9により駆動される。従ってパルスモーター9が作動すると、キャリッジ4は、プリンター1に架設されたガイドロッド10に案内されて、主走査方向(記録媒体2の幅方向)に往復移動する。
本実施形態の記録ヘッド3は、図2に示すように、インク導入針13、ホルダ14(本発明における第1のヘッド構成部材に相当)、接続部材15(本発明における第2のヘッド構成部材に相当)、記録ヘッド本体16(液体噴射ヘッド本体の一種)、接続基板17、および、シール部材18等を備えている。なお、本実施形態では、接続部材15の下面に4つの記録ヘッド本体16を、間隔を開け並設している。
ホルダ14は、接続部材15の上面側(記録ヘッド本体16とは反対側)に取り付けられた樹脂等からなる部材である。このホルダ14の上面には、インクカートリッジ7が着脱可能に取り付けられるカートリッジ装着部20が設けられている。また、このカートリッジ装着部20の上面には、インク導入針13が複数立設されている。インク導入針13は、インクカートリッジ7からのインクを導入する部材であり、内部に導入針流路22が形成されている。また、インク導入針13の尖端部には、インク導入針13の外部と導入針流路22とを連通する導入孔23が複数開設されている。これにより、カートリッジ装着部20に装着されたインクカートリッジ7から、導入孔23を介して導入針流路22にインクを導入することができる。本実施形態では、8本のインク導入針13が、一直線状に列設されている。なお、プリンター1の本体側にインクカートリッジ7を配置し、当該インクカートリッジ7から供給チューブを通じて記録ヘッド3側にインクを供給する構成においても本発明を適用することができる。
また、本実施形態のホルダ14の下面側(接続部材15側)には、接続基板17、および、シール部材18を収容できる収容空部25が、下面から反対側の途中まで凹んだ状態で設けられている。また、ホルダ14の内部には、上端がインクを濾過するフィルター24を介して導入針流路22と連通し、下端が収容空部25内に開口したホルダ流路27(本発明における第1の流路に相当)が設けられている。そして、収容空部25内の底面(接続部材15に対向する面)には、接続部材15側に突出したホルダ凸部26(本発明における第1の凸部の一種)が設けられている。このホルダ凸部26の先端(下端)に、ホルダ流路27の下端が開口している。なお、本実施形態のホルダ流路27およびホルダ凸部26は、8本のインク導入針13に対応して、8つ設けられている。また、本実施形態のホルダ凸部26は、図4に示すように、先端部分が縮径した円柱状に形成されている。このホルダ凸部26の形状については、後で詳しく説明する。そして、ホルダ14の下面のうち収容空部25の開口縁が、ネジ等を用いて接続部材15と接続固定されている。
接続部材15は、図2に示すように、上面側にホルダ14が接続され、下面側に記録ヘッド本体16が接続されている。この接続部材15の内部には、フレキシブルケーブル29を挿通させる接続空間30およびホルダ14からの液体を記録ヘッド本体16に導入する接続流路31(本発明における第2の流路に相当)が板厚方向に貫通して形成されている。本実施形態では、4つの記録ヘッド本体16に対応して、4つの接続空間30が設けられている。また、8つのホルダ流路27に対応して8つの接続流路31が設けられている。そして、接続部材15の上面には、ホルダ14側に突出した接続凸部32(本発明における第1の凸部の一種)が設けられている。この接続凸部32の先端に、接続流路31の上端が開口している。なお、本実施形態の接続凸部32は、図4に示すように、先端部分が縮径した円柱状に形成されている。この接続凸部32の形状については、後で詳しく説明する。
接続基板17は、フレキシブルケーブル29の一端が接続される配線基板の一種であり、このフレキシブルケーブル29を介して、制御部(図示せず)からの電気信号を後述する圧電素子40に送っている。本実施形態の接続基板17は、図2に示すように、接続部材15の上面に載置された状態で収容空部25内に収容されている。また、この接続基板17には、接続部材15の接続凸部32を挿通させる開口部(図示せず)が、各接続凸部32に対応して設けられている。このため、各接続凸部32は、接続基板17が接続部材15の上面に載置された状態において、接続基板17の開口部を通じて上方(収容空部25内)に突出する。
接続基板17の上方には、厚さが均一な板状(シート状)のシール部材18が配置されている。具体的には、シール部材18は、ホルダ14のホルダ凸部26と接続部材15の接続凸部32との間に配置(挟持)され、ホルダ流路27と接続流路31とを連通させる、可撓性を有する弾性材である。本実施形態のシール部材18は、例えば、ゴム等からなる超弾性材によって形成されている。なお、このシール部材18のホルダ流路27と接続流路31とを接続する部分の構成については、後で詳しく説明する。
次に記録ヘッド本体16について説明する。
記録ヘッド本体16は、図3に示すように、流路基板38、ノズルプレート39、圧電素子40(圧力発生手段の一種)、保護基板41、コンプライアンス基板42、およびヘッドケース43を備えている。
記録ヘッド本体16は、図3に示すように、流路基板38、ノズルプレート39、圧電素子40(圧力発生手段の一種)、保護基板41、コンプライアンス基板42、およびヘッドケース43を備えている。
流路基板38は、ノズル列方向に沿って長尺なシリコン単結晶基板からなり、同方向に沿って細長な連通部45が2本形成されている。これらの連通部45に挟まれた領域には、複数の圧力室46が、ノズル列方向に並んだ状態で形成されている。本実施形態では、連通部45ごとに2列に並んだ状態で形成されている。そして、各圧力室46は、圧力室46よりも狭い幅で形成されたインク供給路47を介して、連通部45と連通している。
流路基板38の下面(圧電素子40とは反対側の面)には、ノズルプレート39が、接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。ノズルプレート39は、ステンレス鋼(SUS)又はシリコン単結晶等で形成されており、各圧力室46のインク供給路47とは反対側で連通するノズル48が複数穿設されている。これらのノズル48は、例えば、360dpiのピッチで列設されたノズル列を構成する。
流路基板38の上面(ノズルプレート39とは反対側の面)には、弾性膜50が積層されている。この弾性膜50上には、下電極膜、圧電体層及び上電極膜が順次積層された圧電素子40が、各圧力室46に対向した状態で、2列並設されている。この圧電素子40の一側(中央側)の端部には、上電極膜と導通するリード電極(図示せず)の一端が接続されている。このリード電極の他端は、絶縁体膜上においてヘッド本体の中央部側に延在し、フレキシブルケーブル29の他端と電気的に接続されている。
また、弾性膜50上には、圧電素子40に対向する領域にその変位を阻害しない程度の大きさの空間となる圧電素子保持空間51を有する保護基板41が接合されている。この保護基板41には、連通部45に対向する位置に厚さ方向に貫通した長尺な液室空部52が2本設けられると共に、フレキシブルケーブル29とリード電極を接続可能な配置空間54が中央部に設けられている。この配置空間54は、ヘッドケース43の挿通空間59に対応する位置に形成され、この挿通空間59と連通されている。なお、液室空部52は各連通部45と連通し、圧力室46にインクを供給するリザーバー53(共通液室)を構成している。
コンプライアンス基板42は、可撓性を有する封止膜55と金属等の硬質の部材からなる固定基板56とを積層した基板であり、保護基板41の上側(流路基板38とは反対側)に接合されている。このコンプライアンス基板42には、リザーバー53にインクを導入するインク導入口57が厚さ方向に貫通して形成されている。また、コンプライアンス基板42のリザーバー53に対向する領域のうちインク導入口57以外の領域は、固定基板56が除去された封止膜55のみからなる封止部58となっている。これにより、リザーバー53は可撓性を有する封止部58により封止され、コンプライアンスが得られることになる。
ヘッドケース43は、コンプライアンス基板42の上側(保護基板41とは反対側)に接合された中空箱体状部材である。ヘッドケース43の内部には、下端が保護基板41の配置空間54と連通すると共に、上端が接続部材15の接続空間30と連通する挿通空間59がその高さ方向に貫通して形成されている。これにより、フレキシブルケーブル29は、接続空間30、挿通空間59、および、配置空間54を通じて、接続基板17と圧電素子40に導通するリード電極とを接続する。
また、ヘッドケース43の内部には、ケース流路60がその高さ方向に貫通して形成されている。このケース流路60は、接続部材15からのインクをリザーバー53に供給するための流路であり、上端が接続流路31に連通され、下端がインク導入口57と連通されている。また、ヘッドケース43の下面のうち封止部58に対向する部分には、封止膜55の可撓変形を阻害しない程度の封止空間が備えられている。
そして、インクカートリッジ7からのインクは、導入針流路22、ホルダ流路27、接続流路31を通じて記録ヘッド本体16のケース流路60内に取り込まれる。ケース流路60内に取り込まれたインクは、リザーバー53、および、インク供給路47を介して圧力室46に供給される。この状態で、制御部からの電気信号が接続基板17、フレキシブルケーブル29、および、リード電極を介して圧電素子40に供給されると、圧電素子40が駆動して圧力室46内のインクに圧力変動が生じる。この圧力変動を利用することでノズル48からインクを噴射している。
次に、ホルダ凸部26、および接続凸部32、並びにこれらの接続部分におけるシール部材18の構成、について、図4を用いて詳しく説明する。
ホルダ凸部26は、図4に示すように、先端部分が縮径した円柱状に形成されている。具体的には、ホルダ凸部26は、上端部(シール部材18とは反対側の端部)から下側(シール部材18側)の途中まで外径が一定に揃えられたホルダ側ストレート部26a(本発明におけるストレート部の一種)と、ホルダ側ストレート部26aの下側の端部から先端(下端)に向けて外径が次第に縮径したホルダ側テーパ部26b(本発明におけるテーパ部の一種)と、を備えている。そして、ホルダ流路27は、このホルダ凸部26の内部をホルダ側ストレート部26aの延在方向に沿って延在し、下端がホルダ凸部26の先端面26cに開口している。本実施形態では、ホルダ流路27の開口径より先端面26cの外周径の方が大きく形成されている。そして、ホルダ流路27の開口周縁とホルダ側テーパ部26bとの間には、両者を連続すると共にホルダ側ストレート部26aの延在方向と直交する平坦な面である先端面26cが形成されている。この先端面26c(ホルダ流路27の開口周縁部)が、後述する連通孔62の開口周縁部に当接する面であり、本発明における先端当接部に相当する。なお、先端面26cの外周径は、ホルダ側ストレート部26aの下端の外周径よりも小さく形成されている。すなわち、先端面26cの外周からホルダ側ストレート部26aの下端の外周に向けて拡径した部分がホルダ側テーパ部26bになっている。
接続凸部32は、図4に示すように、先端部分が縮径した円柱状に形成されている。具体的には、接続凸部32は、ホルダ凸部26と同じように、下端部(シール部材18とは反対側の端部)から上側(シール部材18側)の途中まで外径が一定に揃えられた接続部材側ストレート部32a(本発明におけるストレート部の一種)と、接続部材側ストレート部32aの上側の端部から先端(上端)に向けて外径が次第に縮径した接続部材側テーパ部32b(本発明におけるテーパ部の一種)と、を備えている。そして、接続流路31は、この接続凸部32の内部を接続部材側ストレート部32aの延在方向に沿って延在し、上端が接続凸部32の先端面32cに開口している。本実施形態では、接続流路31の開口径より先端面32cの外周径の方が大きく形成されている。そして、接続流路31の開口周縁と接続部材側テーパ部32bとの間には、両者を連続すると共に接続部材側ストレート部32aの延在方向と直交する平坦な面である先端面32cが形成されている。この先端面32c(接続流路31の開口周縁部)が、連通孔62の開口周縁に当接する面であり、本発明の先端当接部に相当する。なお、先端面32cの外周径は、接続部材側ストレート部32aの下端の外周径よりも小さく形成されている。すなわち、先端面32cの外周から接続部材側ストレート部32aの下端の外周に向けて拡径した部分が接続部材側テーパ部32bになっている。また、本実施形態では、接続部材側ストレート部32aとホルダ側ストレート部26aの外周径、および接続部材側テーパ部32bとホルダ側テーパ部26bの傾斜角度を略同じに揃えている。
ホルダ流路27と接続流路31とを接続する部分のシール部材18は、ホルダ凸部26と接続凸部32との間に挟まれた状態で、ホルダ流路27と接続流路31とを連通させる連通孔62を備えている。この連通孔62は、ホルダ凸部26と接続凸部32との間に挟まれた状態において、上面側の開口径がホルダ流路27の下端の開口径と同じ大きさになるように形成され、下面側の開口径が接続流路31の上端の開口径と略同じ大きさになるように形成されている。すなわち、ホルダ流路27と接続流路31とが連通された状態において、ホルダ流路27の内面と連通孔62の内面との間、および連通孔62の内面と接続流路31の内面との間に段差が生じ難いように形成されている。
この連通孔62の外側において、ホルダ14側の面には、ホルダ凸部26の外径と密着して嵌合するホルダ側嵌合凹部63(本発明における第1の凹部の一種)が円筒状に設けられている。すなわち、上側に向けて突出した上部円筒状部分66の内側にホルダ側嵌合凹部63が形成されている。このホルダ側嵌合凹部63は、内径が一定に揃えられホルダ側ストレート部26aの外周面に密着するホルダ側ストレート囲部63a(本発明におけるストレート囲部の一種)と、ホルダ側テーパ部26bの外周面に密着する傾斜面を有するホルダ側テーパ囲部63bと、ホルダ凸部26の先端面26c(ホルダ流路27の開口周縁部)に当接するホルダ側平坦面63c(本発明における平坦部の一種)と、を備えている。ホルダ側ストレート囲部63aは、ホルダ凸部26とホルダ側嵌合凹部63とが嵌合する前の状態において、その内径がホルダ側ストレート部26aの外径より小さくなるように形成されている。このため、ホルダ凸部26とホルダ側嵌合凹部63とを嵌合させると、ホルダ側ストレート囲部63aがホルダ側ストレート部26aの外周を内側に押圧する。この押圧する力によって、ホルダ側ストレート囲部63aとホルダ側ストレート部26aとが液密状態で密着する。なお、本実施形態では、ホルダ側ストレート囲部63aの開口縁には、内側に向けて下り傾斜させたテーパ部分が設けられている。言い換えると、ホルダ側ストレート囲部63aの開口部分は、上側開口に向けて拡径している。このため、ホルダ側嵌合凹部63とホルダ凸部26とを嵌合させる際に、容易にこれらを嵌合(位置決め)させることができる。
ホルダ側テーパ囲部63bは、その内周径がホルダ側ストレート囲部63aの下端から底面に向けて次第に縮径された部分である。本実施形態のホルダ側テーパ囲部63bは、ホルダ側テーパ部26bの外周面に液密状態で密着するように、ホルダ凸部26の先端面26cとホルダ側平坦面63cとが当接する前の状態において、その内径が対応するホルダ側ストレート部26aの外径より小さく形成されている。また、ホルダ側テーパ囲部63bの内側であって、連通孔62の開口周縁とホルダ側テーパ囲部63bとの間には、両者を連続すると共にホルダ側ストレート囲部63aの延在方向と直交するホルダ側平坦面63cが設けられている。すなわち、このホルダ側平坦面63cに連通孔62の上端が開口している。さらに言い換えると、連通孔62の上端側開口周縁部がホルダ側ストレート囲部63aの延在方向と直交するホルダ側平坦面63cになっている。
同様に、連通孔62の外側において、接続部材15側の面には、接続凸部32の外径と密着して嵌合する接続部材側嵌合凹部64(本発明における第1の凹部の一種)が円筒状に設けられている。すなわち、下側に向けて突出した下部円筒状部分67の内側に接続部材側嵌合凹部64が形成されている。この接続部材側嵌合凹部64は、内径が一定に揃えられ接続部材側ストレート部32aの外周面に密着する接続部材側ストレート囲部64a(本発明におけるストレート囲部の一種)と、接続部材側テーパ部32bの外周面に密着する傾斜面を有する接続部材側テーパ囲部64bと、接続凸部32の先端面32c(接続流路31の開口周縁)に当接する接続部材側平坦面64c(本発明における平坦部の一種)と、を備えている。接続部材側ストレート囲部64aは、接続凸部32と接続部材側嵌合凹部64とが嵌合する前の状態において、その内径が接続部材側ストレート部32aの外径より小さくなるように形成されている。このため、接続凸部32と接続部材側嵌合凹部64とを嵌合させると、接続部材側ストレート囲部64aが接続部材側ストレート部32aの外周を内側に押圧する。この押圧する力によって、接続部材側ストレート囲部64aと接続部材側ストレート部32aとが液密状態で密着する。なお、本実施形態では、接続部材側ストレート囲部64aの開口縁には、内側に向けて上り傾斜させたテーパ部分が設けられている。言い換えると、接続部材側ストレート囲部64aの開口部分は、下側開口に向けて拡径している。このため、接続部材側嵌合凹部64と接続凸部32とを嵌合させる際に、容易にこれらを嵌合(位置決め)させることができる。
接続部材側テーパ囲部64bは、その内周径が接続部材側ストレート囲部64aの下端から底面に向けて次第に縮径された部分である。本実施形態の接続部材側テーパ囲部64bは、接続部材側テーパ部32bの外周面に液密状態で密着するように、接続凸部32の先端面32cと接続部材側平坦面64cとが当接する前の状態において、その内径が対応する接続部材側ストレート部32aの外径より小さく形成されている。また、接続部材側テーパ囲部64bの内側であって、接続部材側テーパ囲部64bと連通孔62の開口周縁との間には、両者を連続すると共に接続部材側ストレート囲部64aの延在方向と直交する接続部材側平坦面64cが設けられている。すなわち、この接続部材側平坦面64cに連通孔62の下端が開口している。さらに言い換えると、連通孔62の下端側開口周縁部が接続部材側ストレート囲部64aの延在方向と直交する接続部材側平坦面64cになっている。
そして、ホルダ側嵌合凹部63とホルダ凸部26とを嵌合させ、ホルダ側平坦面63cにホルダ凸部26の先端面26cを当接させると、連通孔62とホルダ流路27とが連通する。また、接続部材側嵌合凹部64と接続凸部32とを嵌合させ、接続部材側平坦面64cに接続凸部32の先端面32cを当接させると、連通孔62と接続流路31とが連通する。
このように本発明の記録ヘッド3では、ホルダ側ストレート囲部63aとホルダ側ストレート部26aとの嵌合によって、これらを液密状態で密着させることができ、連通孔62とホルダ流路27とを連通させることができる。また、接続部材側ストレート囲部64aと接続部材側ストレート部32aとの嵌合によって、これらを液密状態で密着させることができ、連通孔62と接続流路31とを連通させることができる。これにより、ホルダ凸部26の先端面26cと接続凸部32の先端面32cとがシール部材18を潰す力(狭圧力)を低減でき、シール部材18の反力を低減することができる。その結果、反力によって記録ヘッド3自体が変形することを抑制でき、インク滴の噴射(吐出)不良を抑制することができる。また、ホルダ側テーパ部26b、および接続部材側テーパ部32bによって、シール部材18からの反力を斜めに受けることができ、ホルダ14と接続部材15との接合方向への反力を低減することができる。これにより、両部材14,15が変形や傾斜することを抑制でき、記録ヘッド3自体が変形することを一層抑制できる。さらに、ホルダ側嵌合凹部63によってホルダ凸部26の位置を規制でき、接続部材側嵌合凹部64によって接続凸部32の位置を規制できるため、たとえ弾性率の低いシール部材18を用いたとしても、位置ずれが抑制されて第1の流路と第2の流路とをより確実に連通させることができる。その結果、例えば、ゴム等の超弾性材をシール部材18に使用でき、シール部材18の反力を一層低減することができる。また、ホルダ凸部26および接続凸部32は、その先端に先端面26c,32cを備えたので、これらの先端面26c,32cが、それぞれホルダ側平坦面63cおよび接続部材側平坦面64cと当接することでシール性がさらに向上する。また、成型等によってホルダ14や接続部材15を容易に製造することができる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。例えば、図5および図6に示す第2実施形態では、下部円筒状部分67の外周面に内周面が当接する円筒状の接続部材円筒部68(本発明における第2の凸部に相当)を、接続部材15′の接続凸部32の外側に備えている。すなわち、接続部材15′の接続部材円筒部68の内部は、この内側に接続凸部32を設けた二重筒状に形成されている。そして、接続部材円筒部68と接続凸部32との間には溝69(本発明における第2の凹部に相当)が形成されており、この溝69内に下部円筒状部分67が挿入される。また、接続部材円筒部68の内周面と接続凸部32の外周面との間は、シール部材18の下部円筒状部分67の厚さに揃えられている。これにより、接続部材側嵌合凹部64と接続凸部32とが嵌合した状態において、溝69内に接続部材側ストレート囲部64aが接し、下部円筒状部分67の周方向の反力を接続部材円筒部68の内周面で受けることができる。その結果、接続部材側ストレート囲部64aと接続部材側ストレート部32aとのシール性(密着性)を高めることができる。
また、本実施形態では、接続部材円筒部68の内周面と接続凸部32の外周面とを隔てる溝69は、接続部材側平坦面64cに接続凸部32の先端面32cを当接させた状態で、下部円筒状部分67の下端によって溝69の底が押圧されない程度の深さに設定されている。さらに、接続部材円筒部68の先端は、接続凸部32の先端面32cより下方に配置され、接続部材円筒部68の先端によってシール部材18が押圧されないように設定されている。これにより、シール部材18を押圧することによって生じる余計な反力を抑制できる。なお、その他の実施形態は上記した第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
ところで、上記した第1実施形態では、ホルダ側嵌合凹部および接続部材側嵌合凹部を円筒状部分の内部に形成したが、これには限られない。ホルダ側嵌合凹部または接続部材側嵌合凹部を、シール部材の表面から窪んだ凹状に形成してもよい。また、上記した各実施形態では、ホルダのホルダ流路と接続部材の接続流路との接続部分にシール部材を用いる構成を例示したが、これには限られない。要は、異なる部材にそれぞれ設けられた2つの流路をシール部材によって連通する構成であれば、どのようなものでも本発明を適用することができる。さらに、上記した各実施形態では、ホルダにホルダ凸部を設けると共に接続部材に接続凸部を設け、シール部材にホルダ側嵌合凹部および接続部材側嵌合凹部の両方を設けたが、これには限られない。例えば、シール部材にホルダ側嵌合凹部および接続部材側嵌合凹部のいずれか一方のみを備えた構成を採用することもできる。この場合、シール部材の凹部に対応して、ホルダまたは接続部材のいずれか一方に凸部を設ければよい。
また、上記した実施形態では、接続部材側ストレート部とホルダ側ストレート部の外周径、および接続部材側テーパ部とホルダ側テーパ部の傾斜角度を略同じに揃えたが、これには限られない。例えば、接続部材側ストレート部とホルダ側ストレート部のうちいずれか一方の外周径を大きくまたは小さく形成してもよく、接続部材側テーパ部とホルダ側テーパ部のうちいずれか一方の傾斜角度を急峻または緩やかにしてもよい。この場合、これらの形状に合わせてホルダ側嵌合凹部および接続部材側嵌合凹部の形状を適宜に決定する。さらに、上記した第2実施形態では、接続部材に、下部円筒状部分の外周面に当接する円筒状の接続部材円筒部を備えたが、これには限られない。例えば、ホルダに、上部円筒状部分の外周面に当接する円筒状の円筒部を備えてもよい。
そして、上述した実施形態では、インクジェットプリンターに搭載されるインクジェット式記録ヘッドを例示したが、インク以外の液体を噴射するものにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。
1…プリンター,3…記録ヘッド,4…キャリッジ,14…ホルダ,15…接続部材,16…記録ヘッド本体,17…接続基板,18…シール部材,25…収容空部,26…ホルダ凸部,26a…ホルダ側ストレート部,26b…ホルダ側テーパ部,26c…先端面,27…ホルダ流路,29…フレキシブルケーブル,30…接続空間,31…接続流路,32…接続凸部,32a…接続部材側ストレート部,32b…接続部材側テーパ部,32c…先端面,38…流路基板,39…ノズルプレート,40…圧電素子,41…保護基板,42…コンプライアンス基板,43…ヘッドケース,45…連通部,46…圧力室,47…インク供給路,48…ノズル,53…リザーバー,59…挿通空間,60…ケース流路,62…連通孔,63…ホルダ側嵌合凹部,63a…ホルダ側ストレート囲部,63b…ホルダ側テーパ囲部,63c…ホルダ側平坦面,64…接続部材側嵌合凹部,64a…接続部材側ストレート囲部,64b…接続部材側テーパ囲部,64c…接続部材側平坦面,66…上部円筒状部分,67…下部円筒状部分,68…接続部材円筒部
Claims (5)
- 第1の流路を備えた第1のヘッド構成部材と、
第2の流路を備えた第2のヘッド構成部材と、
前記第1のヘッド構成部材と前記第2のヘッド構成部材の間に配置され、前記第1の流路と前記第2の流路を連通させるシール部材と、
を積層して備え、
前記第1の流路および前記第2の流路を通じて導入した液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、
前記第1のヘッド構成部材または前記第2のヘッド構成部材のうち少なくとも一方は、前記シール部材側に突出した第1の凸部を備えると共に、該第1の凸部の先端に当該ヘッド構成部材の流路を開口し、
前記シール部材は、前記第1の流路と前記第2の流路とを連通させる連通孔と、前記第1の凸部の外周面に嵌合する第1の凹部と、を備え、
前記第1の凸部は、外径が一定に揃えられたストレート部と、該ストレート部の前記シール部材側の端部から先端に向けて外径が次第に縮径したテーパ部と、を備え、
前記第1の凹部は、前記ストレート部の外周面に密着するストレート囲部と、前記テーパ部の外周面に密着する傾斜面を有するテーパ囲部と、を備えたことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 前記シール部材の前記第1の凹部は、前記連通孔の開口周縁と前記テーパ囲部とを連続する平坦部を備え、
前記第1の凸部は、前記ヘッド構成部材の流路の開口周縁と前記テーパ部とを連続する先端当接部を備え、
前記先端当接部が前記平坦部に当接することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。 - 前記第1または第2ヘッド構成部材は、
前記第1の凸部の外側に設けられた第2の凸部と、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に設けられた第2の凹部と、を有し、
第2の凹部は、前記シール部材の前記第1の凹部の前記ストレート囲部と接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射ヘッド。 - 前記シール部材が弾性材で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
- 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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JP2012249035A JP2014097583A (ja) | 2012-11-13 | 2012-11-13 | 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 |
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CN110407292A (zh) * | 2018-04-28 | 2019-11-05 | 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 | 射流器及软水阀 |
-
2012
- 2012-11-13 JP JP2012249035A patent/JP2014097583A/ja active Pending
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CN110407292B (zh) * | 2018-04-28 | 2024-02-20 | 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 | 射流器及软水阀 |
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