JP5019061B2 - 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置に関する。
液体噴射ヘッドの代表例であるインクジェット式記録ヘッドでは、一般的に、インクが充填された液体貯留手段であるインクカートリッジから、このインクカートリッジに着脱可能に挿入されるインク供給体となるインク供給針及びインクカートリッジが保持されるカートリッジケース等の供給部材に形成されたインク流路を介してヘッド本体にインクが供給され、ヘッド本体に設けられた圧電素子等の圧力発生手段を駆動させることによりヘッド本体に供給されたインクがノズルから吐出される。
このようなインクジェット式記録ヘッドでは、インクカートリッジのインク内に存在する気泡、あるいはインクカートリッジを着脱する際にインク内に混入した気泡がヘッド本体に供給されてしまうと、この気泡によるドット抜け等の吐出不良が発生するという問題がある。このような問題を解決するために、インクカートリッジに挿入されるインク供給針と供給部材との間にインク内の気泡やゴミ等を除去するためのフィルタを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、このようなフィルタと供給部材とは、熱溶着等により固定され、インク供給針と供給部材とは超音波溶着等により固定されている。
特開2000−211130号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、供給部材のインク供給針が固定される領域にフィルタが設けられているため、フィルタの面積に応じた領域が必要であると共に、供給部材にインク供給針及びフィルタをそれぞれ個別に溶着するための領域が必要であるため、隣り合うインク供給針の間隔を短くすることができず、ヘッドが大型化してしまうという問題がある。
また、特許文献1のような構成で、ヘッドの小型化を図るためにフィルタの面積を過度に小さくすると、動圧が上がるため、圧電素子や発熱素子等の圧力発生手段を駆動する駆動電圧を上げなくてはならないという問題がある。
また、インク供給針と供給部材とを熱溶着により固定すると、隙間が発生する虞があり、隙間からインクが漏出してしまうという問題がある。さらに、供給部材にフィルタとインク供給針とをそれぞれ個別に固定すると、製造コストが高コストになってしまうという問題がある。
一方、流路毎のフィルタを用いるよりも複数の流路にまたがるフィルタを用いる方が取り扱いが容易になるが、フィルタを通じて複数の流路を流れる液体が混ざってしまう可能性がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、複数の流路にまたがるフィルタを用いてもフィルタを通じて複数の流路を流れる液体が混ざらない液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を貯留する液体貯留手段から複数の液体供給路を通じて供給された液体を噴射するノズル開口を有する液体噴射ヘッドであって、複数の前記液体供給路を形成する第1供給部材及び第2供給部材と、前記第1供給部材と前記第2供給部材とに挟持されて少なくとも複数の前記液体供給路に対応する複数のフィルタ本体を具備するフィルタとを備え、前記フィルタは前記液体供給路間にまたがって前記フィルタ本体を連結する連結部を有し且つ全体にフィルタ微細孔を有し前記第1供給部材及び前記第2供給部材には、前記連結部に面する領域の少なくとも一部の互いに対応する位置に凹部が設けられており、前記第1供給部材と前記第2供給部材とは、射出成形により前記連結部に染み込むと共に前記凹部に充填されて前記第1供給部材及び前記第2供給部材の当該連結部に対応する領域と一体化する接合樹脂によって接合されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、接合樹脂によって第1供給部材及び第2供給部材とフィルタの連結部とを固定して一体化することで、第1供給部材及び第2供給部材にフィルタをそれぞれ個別に溶着するための領域が不要となり、フィルタの有効面積を広げて隣り合う供給体の間隔を短くすることができ、また、各流路間の連結部に染み込んだ樹脂を介してフィルタ本体間が封止されるので、複数の流路にまたがるフィルタを用いてもフィルタを通じて複数の流路を流れる液体が混ざることがなく、ヘッドを小型化することができる。また、ヘッドの小型化を図るためにフィルタの有効面積を小さくする必要がなく、動圧が上がるのを防止して圧電素子や発熱素子等の圧力発生手段を駆動する駆動電圧を上げる必要がなくなる。さらに、フィルタの連結部に接合樹脂が染み込んで一体化するので、液体供給路の間を確実に封止して流路間の液体の漏出を確実に防止することができる。さらに、前記第1供給部材及び前記第2供給部材には、前記連結部に面する領域の少なくとも一部の互いに対応する位置に凹部が設けられており、前記接合樹脂は前記凹部に充填されて一体化しているので、フィルタの連結部を囲む凹部内に接合樹脂が充填されて一体的に形成されるので、フィルタがより確実に固定される。
また、前記連結部は、前記フィルタ本体に形成されたフィルタ微細孔よりも径が大きな貫通孔を有するのが好ましい。これによれば、フィルタの連結部に樹脂がより染み込み易く、フィルタと第1供給部材及び第2供給部材とがより確実に一体化される。
また、前記連結部は、前記液体供給路に対応する領域であるフィルタ本体よりも細く形成されているのが好ましい。これによれば、連通部を囲むように接合樹脂が形成され、フィルタと第1供給部材及び第2供給部材とがより確実に一体化される。
また、前記第1供給部材及び前記第2供給部材のそれぞれの前記フィルタ側の前記液体供給路を囲む相対向する領域には、当該フィルタと当接するフィルタ挟持部を有すると共に前記フィルタ本体は前記フィルタ挟持部に対応する外形を有し、前記第1供給部材及び前記第2供給部材の間の前記フィルタ挟持部の外側の領域には、前記接合樹脂が前記連結部に染み込んだ領域から連続して充填されて当該第1供給部材及び第2供給部材を接合しているのが好ましい。これによれば、フィルタの周縁部を最小面積として接合樹脂によってフィルタの外周端面を覆うようにして、第1供給部材及び第2供給部材の隙間から液体が漏出するのをより確実に防止することができる。
また、前記第1供給部材、前記第2供給部材及び前記フィルタの周囲には、前記接合樹脂と連続してアウター部が設けられており、前記第1供給部材と前記第2供給部材とは、前記アウター部の樹脂によっても接合されているのが好ましい。これによれば、第1供給部材と第2供給部材とがアウター部によってより確実に接合され、第1供給部材及び第2供給部材の隙間から液体が漏出するのをより確実に防止することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。これによれば、小型化及び低コスト化した液体噴射装置を実現できる。
また、本発明の他の態様は、液体を貯留する液体貯留手段から複数の液体供給路を通じて供給された液体を噴射するノズル開口を有する液体噴射ヘッドであって、複数の前記液体供給路を形成する第1供給部材及び第2供給部材と、前記第1供給部材と前記第2供給部材とに挟持されて少なくとも複数の前記液体供給路に対応する複数のフィルタ本体を具備するフィルタとを具備する液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記フィルタは前記液体供給路間にまたがって前記フィルタ本体を連結する連結部を有し且つ全体にフィルタ微細孔を有し前記第1供給部材及び前記第2供給部材には、前記連結部に面する領域の少なくとも一部の互いに対応する位置に凹部が設けられており、前記第1供給部材及び前記第2供給部材で前記フィルタが挟持された状態で、これらを金型に載置し、前記連結部に染み込むと共に前記凹部に充填されるように射出成形により溶融樹脂を充填して前記第1供給部材及び前記第2供給部材の当該連結部に対応する領域を一体化する接合樹脂を成形することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる態様では、フィルタの連結部に染み込んだ接合樹脂によって第1供給部材及び第2供給部材を固定して一体化することで、第1供給部材及び第2供給部材にフィルタをそれぞれ個別に溶着するための領域が不要となり、フィルタの有効面積を広げて隣り合う供給体の間隔を短くすることができ、ヘッドを小型化することができる。また、ヘッドの小型化を図るためにフィルタの面積を小さくする必要がなく、動圧が上がるのを防止して圧電素子や発熱素子等の圧力発生手段を駆動する駆動電圧を上げる必要がなくなる。さらに、フィルタの連結部に接合樹脂が染み込んで一体化するので、液体供給路の間をより確実に封止して流路間の液体の漏出を確実に防止することができる。
ここで、前記第1供給部材及び前記第2供給部材の何れか一方の前記連結部に対向する領域に前記接合樹脂を形成する樹脂の充填孔が設けられており、前記金型に前記連結部を囲むキャビティを設けると共に当該キャビティに連通するゲートを設けるのが好ましい。これによれば、ゲートから充填孔を介して充填される溶融樹脂が連結部により染み込み易くなり、液体供給路の間をより確実に封止して流路間の液体の漏出を確実に防止することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略斜視図である。本発明のインクジェット式記録装置10は、図1に示すように、インク滴を吐出する液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッドとも言う)11がキャリッジ12に固定され、この記録ヘッド11には、ブラック(B)、ライトブラック(LB)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)等の複数の異なる色のインクが貯留された液体貯留手段であるインクカートリッジ13がそれぞれ着脱可能に固定されている。
記録ヘッド11が搭載されたキャリッジ12は、装置本体14に取り付けられたキャリッジ軸15に軸方向移動自在に設けられている。そして、駆動モータ16の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト17を介してキャリッジ12に伝達されることで、キャリッジ12はキャリッジ軸15に沿って移動される。一方、装置本体14にはキャリッジ軸15に沿ってプラテン18が設けられており、図示しない給紙装置等により給紙された紙等の被記録媒体Sがプラテン18上を搬送されるようになっている。
また、キャリッジ12のホームポジションに対応する位置、すなわち、キャリッジ軸15の一方の端部近傍には、記録ヘッド11のノズル形成面を封止するキャップ部材19を有するキャッピング装置20が設けられている。このキャップ部材19によってノズル開口が形成されたノズル形成面を封止することにより、インクの乾燥を防止している。また、このキャップ部材19は、フラッシング動作時のインク受けとしても機能する。
ここで、本実施形態に係る記録ヘッド11について説明する。なお、図2は、本実施形態に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図である。
図2に示すように、記録ヘッド11は、液体貯留手段であるインクカートリッジ13が固定されるカートリッジケース等の供給部材30と、供給部材30のインクカートリッジ13とは反対側の面に固定されたヘッド本体220と、ヘッド本体220の液体噴射面側に設けられたカバーヘッド240とを具備する。
まず、供給部材30について詳細に説明する。なお、図3は、供給部材の上面図であり、図4は、フィルタの平面図並びに供給部材の要部を拡大した上面図であり、図5は、図4のA−A′断面図である。
図5に示すように、供給部材30は、第1供給部材及び第2供給部材でフィルタを挟持したものであり、本実施形態では第1供給部材及び第2供給部材の何れか一方に相当する流路の下流側の供給部材本体31と、供給部材本体31の一方面側に設けられた第1供給部材及び第2供給部材の他方である供給針32と、供給部材本体31と供給針32との間に設けられたフィルタ33とが、アウター部34により一体化されたものである。
供給部材30は、一方面に上述したインクカートリッジ13(「液体貯留手段」に相当)がそれぞれ装着される供給体形成部35を有する。勿論、この供給体形成部35には、直接インクカートリッジ13が装着されるものではなく、液体貯留手段からチューブを介して供給体形成部35に液体であるインクが導かれる態様のものであってもよい。
また、供給部材本体31には、後述するフィルタ33よりも下流側にあって、一端が各供給体形成部35に開口し、他端がヘッド本体220側に開口して、インクカートリッジ13からのインクをヘッド本体220に供給するための液体供給路36が設けられている。なお、液体供給路36は、供給部材本体31の長手方向に並設されて複数設けられており、液体供給路36は、インクの色毎に設けられたインクカートリッジ13に対してそれぞれ独立して設けられている。
また、供給部材本体31の表面(供給体形成部35)の液体供給路36の開口の周囲の領域はフィルタ挟持部37となり、フィルタ挟持部37と供給針32との間でフィルタ33を挟持するようになっている。ここで、液体供給路36の周囲の領域とは、液体供給路36及びフィルタ室41の開口に近接した周縁部である。そして、省スペースの観点からできるだけ開口に近い周縁部が好ましい。
供給体となる供給針32は、供給部材本体31の表面(供給体形成部35)に固定されるものであり、液体供給路36に連通して液体供給路の一部となる貫通路40を有し、貫通路40の液体供給路36との接続領域には、他の領域よりも内径の大きい空間、すなわち、幅広部であるフィルタ室41が設けられている。このフィルタ室41は、例えば、本実施形態では、供給部材本体31側ほど内径が大きくなるように形成されており、フィルタ室41のフィルタ33側の開口が液体供給口となり、この液体供給口を介してインクカートリッジ13から供給されたインクを供給部材本体31に供給するようになっている。
供給針32は、供給部材本体31側の底面のフィルタ室41を囲む領域は、供給部材本体31のフィルタ挟持部37に対応してこのフィルタ挟持部37との間でフィルタ33を挟持するフィルタ挟持部42を有する。
フィルタ33は、例えば、金属が細かく編みこまれたシート状のもので、フィルタ微細孔を有するものであり、供給部材本体31と供給針32とで挟持されている。また、本実施形態では、フィルタ33は、供給部材本体31と供給針32とで挟持されるフィルタ挟持部37、42に相当する大きさを有する。図4(a)には、フィルタ33の外形形状、図4(b)には、フィルタ33のフィルタ挟持部37、42で挟持されている領域を領域Aとして示しているが、フィルタ33は、液体供給路36より若干大きい寸法の領域Aの外径寸法とほぼ同一寸法を有し且つ連結部43で連結された形状を有し、連結部43にはフィルタ微細孔より径が大きい貫通孔47を有する。
ここで、供給部材本体31、供給針32、及びフィルタ33は、供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33を金型にセットして樹脂を射出成形により一体成形して形成されたアウター部34が形成されている。アウター部34は、供給部材本体31及び供給体32の外周を囲むように形成されて、且つ供給部材本体31と供給体32の間の隙間とフィルタ33の外周端面とで画成される空間及びフィルタ33の連結部43の周囲を、各貫通路40及び液体供給路36を独立させた状態で確実に封止して供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33を一体化するものであり、隣接する液体供給路36からのインク漏れが生じるのを防止することができるようになっている。
また、本実施形態では、2つの供給針32を一体化することにより、2つの液体供給路に対して2つの供給針32が一体化されて1つの部材となっている。すなわち、本実施形態では、図3に示すように、10個の液体供給路36(図示なし)に対して5つの部材が設けられていることになる。そして、供給部材本体31及び供給針32のフィルタ33の連結部43に対応する領域には、凹部が形成され、凹部に充填された樹脂によって形成された連通部45が両方のアウター部34同士を連通すると共にフィルタ33の連結部43を囲むように設けられている。なお、連通部45にはアウター部34を形成する樹脂を導入するゲートに連通する充填孔46が形成されている。
フィルタ33は、本実施形態では、2つの液体供給路36に連続するように1つのフィルタ33を設けるようにした。よって、充填孔46から導入される樹脂が確実にアウター部34に充填されるように、上述したように充填孔46に対応した領域のフィルタ33の連結部43には貫通孔47が形成されている。勿論、貫通孔47は設けなくてもよく、また、10個の液体供給路36に対応するフィルタ33を互いに連結して一つのフィルタとして用いてもよい。
本実施形態では、充填孔46から充填された樹脂はフィルタ33の連結部43に染み込み、また、貫通孔47を介してフィルタ33の裏側へ導入されて連通部45を形成する。かかる連通部45は、供給部材本体31及び供給針32の凹部と一体化してフィルタ33と供給部材本体31及び供給針32を一体的に接合する接合樹脂となる。また、充填孔46から充填された樹脂は連通部45を介して供給部材本体31の及び供給針32の外周に充填されてアウター部34となる。
このような連通部45により、液体供給路36の間は確実に封止され、これらの間での液体の混じりが防止されると共に、供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33が一体化される。また、連通部45と連続するようにアウター部34を設けることで、供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33がより確実に一体化される。
ここで、本実施形態では、フィルタ33は、上述したように液体供給路36の周縁部のフィルタ挟持部37、42に相当する大きさとし、その外周端面に接触するように樹脂が侵入してアウター部34を形成するようにした。これにより、アウター部34を介して供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33がより確実に一体化され、フィルタ33の外周縁部が確実に樹脂により封止される。
以上説明したように、連通部45及びアウター部34を設けることで、供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33を一体化した供給部材30となる。このように、一体成形により形成された連通部45及びアウター部34によって、供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33を一体化することで、供給部材本体31に供給針32及びフィルタ33を溶着するための領域が不要となり、隣り合う供給針32の間隔を短くすることができ、且つ隣り合う液体供給路同士で液体の漏れが完全に防止でき、ヘッドを小型化することができる。また、ヘッドの小型化を図るためにフィルタ33の面積を小さくする必要がなく、動圧が上がるのを防止して圧電素子300を駆動する駆動電圧を上げる必要がなくなる。
また、連通部45及びアウター部34を設けることで、供給部材本体31にフィルタ33と供給針32とを同時に固定することができるため、供給部材本体31にフィルタ33及び供給針32をそれぞれ固定する必要がなくなり、製造コストを低くすることができる。
さらに、供給部材本体31と供給針32とフィルタ33とを連通部45及びアウター部34によって確実に固定するため、供給部材本体31と供給針32との間に隙間が発生するのを防止して、隙間からインクが漏出するのを防止することができる。
なお、供給部材本体31にフィルタ33と供給針32とを同時に固定して液体供給路36の間を封止するためには、最低限、連通部45のみを設ければよく、アウター部34は必ずしも設ける必要はない。また、アウター部34を設ける場合でも、フィルタ33の外形は、供給部材本体31及び供給針32の外形と一致する又は若干大きな大きさとしてもよく、上述した実施形態には限定されない。
ここで、このようなインクジェット式記録ヘッド11、特に供給部材30の製造方法について詳細に説明する。なお、図6及び図7は、供給部材の製造方法を示す断面図である。
まず、図6に示すように、供給部材本体31と供給針32との間にフィルタ33を挟持させる。すなわち、供給部材本体31のフィルタ挟持部37と供給針32のフィルタ挟持部42とでフィルタ33を挟持した状態で金型200内に載置する。この場合、供給部材本体31及び供給針32は、別途成形したものを金型200にセットしてもよいし、金型200で供給部材本体31及び供給針32を成形した後、連続的に成形する態様でもよい。
金型200は、例えば、上下に分割された部材からなり、連通部45及びアウター部34を成形するためのキャビティ201、202及びキャビティ201に連通するゲート203が設けられている。
そして、図7に示すように、ゲート203から樹脂を充填してアウター部34を一体成形により形成して供給部材30を形成する。具体的には、溶融した樹脂を金型200のゲート203を介してキャビティ201内に充填することで、樹脂はフィルタ33の連結部43に染み込み、また、貫通孔47を通ってキャビティ201に充填され、連通部45となる。また、樹脂は、キャビティ201から供給部材本体31と供給針32の間のフィルタ33の外周の外側を通って流れてキャビティ202に充填され、アウター部34を成形する。
これにより、連通部45を介してフィルタ33が供給部材本体31及び供給針32と一体化して接合され、液体供給路36の間が確実に封止される。また、アウター部34が供給部材本体31及び供給針32の周囲に亘って設けられることで、これによっても、供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33が接合され、これによってより確実に一体的に固定される。
なお、上述したように、本実施形態のフィルタ33には、貫通孔47が設けられているため、金型200のキャビティ201内で樹脂が貫通孔47を通過してフィルタ33の上下側に流動し易く、溶融された樹脂を容易に金型200内に充填することができる。
このように形成された供給部材30は、供給部材本体31にフィルタ33及び供給針32をそれぞれ溶着する工程が不要となり、アウター部34を一体成形により形成する一工程で供給部材本体31、供給針32及びフィルタ33を固定して一体化することができる。したがって、製造工程を簡略化してコストを低減することができる。
また、このような供給部材30の液体供給路36の他方側、すなわち、供給針32とは反対側にはヘッド本体220が設けられている。ここで、ヘッド本体220について説明する。なお、図8は、ヘッド本体の分解斜視図であり、図9は、ヘッド本体の断面図である。
図示するように、ヘッド本体220を構成する流路形成基板60は、本実施形態では、シリコン単結晶基板からなり、その一方面には二酸化シリコンからなる弾性膜50が形成されている。この流路形成基板60には、その他方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室62が、幅方向に並設された列が2列形成されている。また、各列の圧力発生室62の長手方向外側には、後述するリザーバ形成基板80に設けられるリザーバ部81と連通し、各圧力発生室62の共通のインク室となるリザーバ100を構成する連通部63が形成されている。また、連通部63は、インク供給路64を介して各圧力発生室62の長手方向一端部とそれぞれ連通されている。すなわち、本実施形態では、流路形成基板60に形成された液体流路として、圧力発生室62、連通部63及びインク供給路64が設けられている。
また、流路形成基板60の開口面側には、ノズル開口71が形成されたノズルプレート70が接着剤400を介して固着されている。具体的には、複数のヘッド本体220に対応するように複数のノズルプレート70が設けられており、当該ノズルプレート70は後で詳述するカバーヘッド240の露出開口部241よりも若干広い面積を有してカバーヘッド240と重畳する領域で接着剤等によって固定されている。なお、ノズルプレート70のノズル開口71は、各圧力発生室62のインク供給路64とは反対側で連通する位置に穿設されている。本実施形態では、流路形成基板60に圧力発生室62が並設された列を2列設けたため、1つのヘッド本体220にノズル開口71の並設されたノズル列71Aが2列設けられている。そして、本実施形態では、このノズルプレート70のノズル開口71が開口する面が液体噴射面Aとなっている。このようなノズルプレート70としては、例えば、シリコン単結晶基板やステンレス鋼(SUS)等の金属基板などが挙げられる。
一方、流路形成基板60の開口面とは反対側には、弾性膜50上に、金属からなる下電極膜と、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料からなる圧電体層と、金属からなる上電極膜とを順次積層することで形成された圧電素子300が形成されている。
このような圧電素子300が形成された流路形成基板60上には、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部81を有するリザーバ形成基板80が接合されている。このリザーバ部81は、本実施形態では、リザーバ形成基板80を厚さ方向に貫通して圧力発生室62の幅方向に亘って形成されており、上述のように流路形成基板60の連通部63と連通されて各圧力発生室62の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
また、リザーバ形成基板80の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部82が設けられている。
さらに、リザーバ形成基板80上には、各圧電素子300を駆動するための半導体集積回路(IC)等からなる駆動回路110が設けられている。この駆動回路110の各端子は、図示しないボンディングワイヤ等を介して各圧電素子300の個別電極から引き出された引き出し配線と接続されている。そして、駆動回路110の各端子には、フレキシブルプリント基板(FPC)等の外部配線111を介して外部と接続され、外部から外部配線111を介して印刷信号等の各種信号を受け取るようになっている。
また、このようなリザーバ形成基板80上には、コンプライアンス基板140が接合されている。コンプライアンス基板140のリザーバ100に対向する領域には、リザーバ100にインクを供給するためのインク導入口144が厚さ方向に貫通することで形成されている。また、コンプライアンス基板140のリザーバ100に対向する領域のインク導入口144以外の領域は、厚さ方向に薄く形成された可撓部143となっており、リザーバ100は、可撓部143により封止されている。この可撓部143により、リザーバ100内にコンプライアンスを与えている。
また、コンプライアンス基板140上には、ヘッドケース230が固定されている。
ヘッドケース230は、インク導入口144に連通すると共に供給部材30の液体供給路36に連通して、供給部材30からのインクをインク導入口144に供給するインク供給連通路231が設けられている。このヘッドケース230には、コンプライアンス基板140の可撓部143に対向する領域に溝部232が形成され、可撓部143の撓み変形が適宜行われるようになっている。また、ヘッドケース230には、リザーバ形成基板80上に設けられた駆動回路110に対向する領域に厚さ方向に貫通した駆動回路保持部233が設けられており、外部配線111は、駆動回路保持部233を挿通して駆動回路110と接続されている。
また、ヘッドケース230を介して供給部材30に保持されたヘッド本体220は、図2に示すように、5つのヘッド本体220の液体噴射面側を覆うように箱形状を有するカバーヘッド240によって相対的に位置決めされて保持されている。カバーヘッド240は、ノズル開口71を露出する露出開口部241と、露出開口部241を画成すると共にヘッド本体220の液体噴射面の少なくともノズル列71Aの並設されたノズル開口71の両端部側に接合される接合部242とを具備する。
接合部242は、本実施形態では、複数のヘッド本体220に亘って液体噴射面の外周に沿って設けられた枠部243と、隣接するヘッド本体220の間に延設されて露出開口部241を分割する梁部244とで構成されており、枠部243及び梁部244がヘッド本体220の液体噴射面、すなわちノズルプレート70の表面に接合されている。
また、カバーヘッド240には、ヘッド本体220の液体噴射面の側面側に、液体噴射面の外周縁部に亘って屈曲するように延設された側壁部245が設けられている。
このようにカバーヘッド240は、接合部242をヘッド本体220の液体噴射面に接着するようにしたため、液体噴射面とカバーヘッド240との段差を減少させることができ、液体噴射面のワイピングや吸引動作などを行っても、液体噴射面にインクが残留するのを防止することができる。また、梁部244によって隣接するヘッド本体220の間が塞がれているため、隣接するヘッド本体220の間にインクが侵入することがなく、圧電素子300や駆動回路110などのインクによる劣化及び破壊を防止することができる。また、ヘッド本体220の液体噴射面とカバーヘッド240との間は、接着剤によって隙間なく接着されているため、隙間に被記録媒体Sが入り込むのを防止してカバーヘッド240の変形及び紙ジャムを防止することができる。さらに、側壁部245が、複数のヘッド本体220の外周縁部を覆うことで、ヘッド本体220の側面へのインクの回り込みを確実に防止することができる。また、カバーヘッド240に、ヘッド本体220の液体噴射面と接合される接合部242を設けるようにしたため、複数のヘッド本体220の各ノズル列71Aをカバーヘッド240に対して高精度に位置決めして接合することができる。
このようなカバーヘッド240としては、例えば、ステンレス鋼などの金属材料が挙げられ、金属板をプレス加工により形成してもよく、成形により形成するようにしてもよい。また、カバーヘッド240を導電性の金属材料とすることで、接地することができる。なお、カバーヘッド240とノズルプレート70との接合は、特に限定されず、例えば、熱硬化性のエポキシ系接着剤や、紫外線硬化型の接着剤による接着などが挙げられる。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッド11は、インクカートリッジ13からのインクを液体供給路36から取り込み、インク供給連通路231及びインク導入口144を介して、リザーバ100からノズル開口71に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路110からの記録信号に従い、各圧力発生室62に対応するそれぞれの圧電素子300に電圧を印加し、弾性膜50及び圧電素子300をたわみ変形させることにより、各圧力発生室62内の圧力が高まりノズル開口71からインク滴が吐出する。
(実施形態2)
図10には、実施形態2に係る供給部材の断面を示す。本実施形態の供給部材30Aは、フィルタ33が、外周縁をアウター部34内に若干突出させる形状を有するものである以外は実施形態1と同様であるので、実施形態1と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
図示するように、フィルタ33Aは、供給部材本体31Aのフィルタ挟持部37及び供給針32のフィルタ挟持部42より若干大きな形状を有し、フィルタ33Aの外周縁部がアウター部34Aにより保持されている。また、供給部材本体31Aのフィルタ挟持部37より外側、及び供給針32のフィルタ挟持部42より外側は、フィルタ挟持部37、42よりそれぞれ低く形成され、隙間にアウター部34Aを形成する樹脂が充填しやすくなっている。これにより、アウター部34Aにより、フィルタ33Aの外周端面がより確実に保持されるようになる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば第1供給部材及び第2供給部材の構成は上述した実施形態の構成に限定されるものではない。また、上述した実施形態では、第1供給部材を供給部材本体とし、第2供給部材を供給針としたが逆としてもよい。さらに、ヘッド本体220に接続する供給部材本体31全体を第1供給部材としたが、供給部材本体31をフィルタ33側とヘッド本体220側とで分割し、フィルタ33側の部材を第1供給部材としてフィルタ33及び供給針32と一体化してもよい。なお、この場合には、一体化した部材にヘッド本体220側の供給部材本体を組み付けて供給部材30を構成することになる。
また、上述した実施形態では、2つの供給針32を一体化した1つの部材を設け、複数の供給針32と供給部材本体31とをアウター部34で一体化したが、特にこれに限定されず、例えば、上述したような10個の液体供給路36を封止して一体化するアウター部34を同時に形成するようにしてもよい。この場合、フィルタ33は、上述した2連のフィルタを5個用いてもよいが、10個の液体供給路36を封止するフィルタを連結したものとしてもよい。図11にはこのような10連のフィルタの一例を示す。このフィルタ33Bは、上述した2つの液体供給路36に対応するフィルタを連結部43Bで連結したものを連結部44Bで5つ連結したものである。また、アウター部を形成する樹脂の充填のし易さのために、各連結部43B、44Bに貫通孔47Bを設けている。なお、連結部43B、44Bは、連通部及びアウター部を形成し易くするために、細い帯状部材としている。勿論、連結部43B、44Bは帯状でなくてもよく、また、連結部43B、44Bに貫通孔47Bを設けなくてもよいことはいうまでもない。
また、フィルタの連結部43と接合樹脂となる連通部45の形状は一致しなくてもよく、例えば、図4(b)に示す実施形態において、フィルタ33の連結部43よりも連通部45がA−A′線に直交する方向へ幅広となるようにしてもよい。この場合、フィルタ33の連結部43の周囲に樹脂がより回り込み易くなる。
さらに、上述した実施形態では、液体貯留手段であるインクカートリッジ13を供給部材30に着脱自在となるように設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、液体貯留手段として、インクタンク等を記録ヘッド11とは異なる位置に設け、液体貯留手段と記録ヘッド11とをチューブなどの供給管を介して接続するようにしてもよい。すなわち、上述した実施形態1では、供給体として針状の供給針32を例示したが、供給体は、針状のものに限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、複数の液体供給路36に対して1つのヘッド本体220が設けられた構成を例示したが、インクの色毎に複数のヘッド本体を設けるようにしてもよい。このような場合には、各液体供給路36が、各ヘッド本体に連通する、すなわち、各液体供給路36が、各ヘッド本体に設けられたノズル開口が並設されたノズル列毎に連通するように設けられていてもよい。もちろん、液体供給路36は、ノズル列毎に連通しなくてもよく、1つの液体供給路36が複数のノズル列に連通していてもよく、また、1列のノズル列を2つに分け、それぞれに液体供給路36が連通していてもよい。すなわち、液体供給路36は、複数のノズル開口からなるノズル開口群に連通していればよい。
さらに、上述の実施形態では、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッド11を例示して本発明を説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものである。液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を挙げることができる。
本発明の実施形態1に係る記録装置の概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る供給部材の上面図である。 本発明の実施形態1に係る供給部材の要部を拡大した上面図である。 本発明の実施形態1に係る供給部材の断面図である。 本発明の実施形態1に係る供給部材の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る供給部材の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る供給部材の他の例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るフィルタの他の例を示す断面図である。
符号の説明
10 インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 11 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 30 供給部材、 31 供給部材本体、 32 供給針(供給体)、 33 フィルタ、 34 アウター部、 35 供給体形成部(表面)、 200 金型、 220 ヘッド本体、 240 カバーヘッド

Claims (8)

  1. 液体を貯留する液体貯留手段から複数の液体供給路を通じて供給された液体を噴射するノズル開口を有する液体噴射ヘッドであって、
    複数の前記液体供給路を形成する第1供給部材及び第2供給部材と、
    前記第1供給部材と前記第2供給部材とに挟持されて少なくとも複数の前記液体供給路に対応する複数のフィルタ本体を具備するフィルタとを備え、
    前記フィルタは前記液体供給路間にまたがって前記フィルタ本体を連結する連結部を有し且つ全体にフィルタ微細孔を有し前記第1供給部材及び前記第2供給部材には、前記連結部に面する領域の少なくとも一部の互いに対応する位置に凹部が設けられており、
    前記第1供給部材と前記第2供給部材とは、射出成形により前記連結部に染み込むと共に前記凹部に充填されて前記第1供給部材及び前記第2供給部材の当該連結部に対応する領域と一体化する接合樹脂によって接合されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記連結部は、前記フィルタ本体に形成されたフィルタ微細孔よりも径が大きな貫通孔を有することを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記連結部は、前記液体供給路に対応する領域であるフィルタ本体よりも細く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記第1供給部材及び前記第2供給部材のそれぞれの前記フィルタ側の前記液体供給路を囲む相対向する領域には、当該フィルタと当接するフィルタ挟持部を有すると共に前記フィルタ本体は前記フィルタ挟持部に対応する外形を有し、前記第1供給部材及び前記第2供給部材の間の前記フィルタ挟持部の外側の領域には、前記接合樹脂が前記連結部に染み込んだ領域から連続して充填されて当該第1供給部材及び第2供給部材を接合していることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記第1供給部材、前記第2供給部材及び前記フィルタの周囲には、前記接合樹脂と連続してアウター部が設けられており、
    前記第1供給部材と前記第2供給部材とは、前記アウター部の樹脂によっても接合されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
  7. 液体を貯留する液体貯留手段から複数の液体供給路を通じて供給された液体を噴射するノズル開口を有する液体噴射ヘッドであって、複数の前記液体供給路を形成する第1供給部材及び第2供給部材と、前記第1供給部材と前記第2供給部材とに挟持されて少なくとも複数の前記液体供給路に対応する複数のフィルタ本体を具備するフィルタと具備する
    液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記フィルタは前記液体供給路間にまたがって前記フィルタ本体を連結する連結部を有し且つ全体にフィルタ微細孔を有し前記第1供給部材及び前記第2供給部材には、前記連結部に面する領域の少なくとも一部の互いに対応する位置に凹部が設けられており、前記第1供給部材及び前記第2供給部材で前記フィルタが挟持された状態で、これらを金型に載置し、前記連結部に染み込むと共に前記凹部に充填されるように射出成形により溶融樹脂を充填して前記第1供給部材及び前記第2供給部材の当該連結部に対応する領域を一体化する接合樹脂を成形することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  8. 前記第1供給部材及び前記第2供給部材の何れか一方の前記連結部に対向する領域に前記接合樹脂を形成する樹脂の充填孔が設けられており、前記金型に前記連結部を囲むキャビティを設けると共に当該キャビティに連通するゲートを設けたことを特徴とする請求項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
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