JP2014096954A - 駆動ユニット - Google Patents

駆動ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2014096954A
JP2014096954A JP2012248164A JP2012248164A JP2014096954A JP 2014096954 A JP2014096954 A JP 2014096954A JP 2012248164 A JP2012248164 A JP 2012248164A JP 2012248164 A JP2012248164 A JP 2012248164A JP 2014096954 A JP2014096954 A JP 2014096954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable body
drive unit
motor
bucket
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012248164A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroko Udagawa
寛子 宇田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP2012248164A priority Critical patent/JP2014096954A/ja
Publication of JP2014096954A publication Critical patent/JP2014096954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】駆動する可動体に姿勢変化があっても当該可動体の振動を抑制することができる駆動ユニットを提供することである。
【解決手段】上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、可動体2を回転駆動するモータAと、上記モータAへ与える制御指令を生成して当該モータAを制御する制御部Eとを備えた駆動ユニット1において、上記制御部Eは、上記可動体2の負荷慣性モーメントIaと上記モータAから可動体2までの軸周りの剛性Ktとから可動体2の固有振動数を求める固有振動数演算部6と、上記制御指令から上記固有振動数成分を除去して当該制御指令を補正する補正手段8とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動ユニットの改良に関する。
従来、この種の駆動ユニットにあっては、容量可変型油圧ポンプと、当該容量可変型油圧ポンプからの圧油の供給を受けて駆動するアクチュエータと、容量可変型油圧ポンプを駆動する駆動源とを備えており、たとえば、建設機械に用いられる。
たとえば、ショベルカーを例にとれば、駆動ユニットは、土砂掘削用のバケットを回転自在に保持するバケットアームに対するバケットの回転駆動、バケットアームを回転自在に保持するメインブームに対するバケットアームの回転駆動、メインブームを回転自在に保持する上部旋回体に対するメインブームの回転駆動、旋回体を水平回転自在に保持する走行体に対する旋回体の回転駆動、さらには、コンクリートバイブレータの駆動にそれぞれ使用されている(たとえば、特許文献1参照)。つまり、駆動ユニットは、ヒンジ結合される二つの節の一方に対して他方を回転駆動するようになっている。
したがって、一つのショベルカーに五つの駆動ユニットが設けられていて、各駆動ユニットにおける容量可変型油圧ポンプがショベルカーのエンジンによって駆動されるようになっており、容量可変型油圧ポンプの吐出圧が増大しても傾転角を制御する等して、コンクリートバイブレータを駆動するアクチュエータへ常に一定の流量の圧油を供給することができるようになっている。
特開2004−36698号公報
ところで、油圧ポンプと油圧アクチュエータで駆動源を構成して、上記したバケットやブームを駆動する代わりにモータと減速機で駆動源を構成する場合、以下の問題が生じる可能性がある。
というのは、モータに減速機を介して可動体を取り付けて、可動体を回転させる場合、減速機のシャフトが完全な剛体ではなく捩じり方向にばねとして振る舞うため、可動体が回転方向に振動する現象が見られ、駆動ユニットの駆動源をモータと減速機で構成するとバケットやメインブーム等が回転方向に振動してしまう。
また、メインブームやバケットアーム等といった節の姿勢が変化すると、モータの負荷慣性モーメントが変化するため、上記振動を励起してしまう周波数が変化するので、振動の抑制が難しい。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、駆動する可動体に姿勢変化があっても当該可動体の振動を抑制することができる駆動ユニットを提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、可動体を回転駆動するモータと、上記モータへ与える制御指令を生成して当該モータを制御する制御部とを備えた駆動ユニットにおいて、上記制御部は、上記可動体の負荷慣性モーメントと上記モータから可動体までの軸周りの剛性とから可動体の固有振動数を求める固有振動数演算部と、上記制御指令から上記固有振動数成分を除去して当該制御指令を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。
そして、可動体の負荷慣性モーメントが変化する場合にあっても、本発明の駆動ユニットにあっては、負荷慣性モーメントの変化に対応して可動体の固有振動数を求め、トルク指令から求めた固有振動数成分を除去することができる。
よって、本発明の駆動ユニットによれば、駆動する可動体に姿勢変化があっても当該可動体の振動を抑制することができる。
本発明の一実施の形態における駆動ユニットの制御ブロック図である。 可動体が減速機を介して連結されたモータの側面図である。 一実施の形態における駆動ユニットを適用したショベルカーの概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。一実施の形態におけるに駆動ユニット1は、図1に示すように、モータAと、モータAへ与える制御指令を生成する制御部Eとを備えて構成されている。
モータAは、図2に示すように、この場合、減速機Gを介して可動体2に連結されており、モータAを駆動すると、可動体2を回転させることができるようになっており、減速機GのシャフトSが捩じりばねを構成し、可動体2とシャフトSとで一時のばねマス系を形成している。減速機Gは、モータAによって回転駆動させられる歯車20と、この歯車20に噛み合う従動歯車21と、この従動歯車21の回転運動を可動体2へ伝達するシャフトSとを備えて構成されている。
制御部Eは、可動体2の回転角θを検出する回転角センサ3と、モータAの図示しない巻線に流れる電流iを検出する電流センサ4と、可動体2の負荷動体慣性モーメントIaを求める負荷慣性モーメント演算部5と、モータAの負荷慣性モーメントとモータAから可動体2までの軸周りの剛性とに基づいて可動体2の固有振動数を求める固有振動数演算部6と、外部からの角度指令θの入力を受けて、制御指令であるトルク指令iを生成する指令生成部7と、トルク指令から固有振動数成分を除去してトルク指令iを補正する補正部8と、補正部8によって補正されたトルク指令i**と電流センサ4で検知した電流iとの偏差である電流偏差εiを求める演算部9と、上記電流偏差εiからモータAへ実際に与える最終的な電流指令Iを求めて、電流指令Iに従ってモータAの巻線へ電流を供給する電流制御部10とを備えて構成されている。
負荷慣性モーメント演算部5は、可動体2の負荷慣性モーメントIaを求める。なお、可動体2が複数の節をもたず重心位置が変化しないのであれば、可動体2の負荷慣性モーメントIaは変化しないので、可動体2の重心と質量から求めることができ、可動体2が多節をヒンジ結合したものであって節同士の相対位置が変化するような場合には、可動体2を構成する節の重心および質量を予め分かっていれば、節同士の角度をモニタすればモータAの負荷慣性モーメントIaを求めることができるので、その場合には、節同士の回転角を検出してモニタするようにすればよく、また、可動体2の質量の変化がある場合にはロードセル等で検出して負荷慣性モーメントIaを求めればよい。
固有振動数演算部6は、負荷慣性モーメントIaとモータAから可動体2まで軸周りの剛性Ktとから、可動体2の固有振動数を求める。具体的には、以下の(1)式の演算によって、可動体2の固有振動数を求めることができる。
Figure 2014096954
指令生成部7は、図示しない上位の制御装置から入力される角度指令θと回転角センサ3で検出した回転角θとの偏差を演算し、当該偏差を比例積分補償或いは比例微分積分補償を行ってトルク指令iを演算する。なお、指令生成部7において、角度指令θと回転角θとの偏差を求め、比例積分補償或いは比例微分積分補償を行って角速度指令vを生成し、この角速度指令vと回転角θを微分して得た角速度vとの速度偏差を求め、比例積分補償或いは非礼微分積分補償を行ってトルク指令iを求めるようにしてもよい。
他方、補正部8は、上記したトルク指令iを濾波するフィルタ12と、トルク指令iからフィルタ処理したトルク指令を差し引きしてトルク指令i**を補正する演算部13とを備えており、補正処理後のトルク指令i**を演算部9に出力するようになっている。
フィルタ12は、減速機Gに連結された可動体2の固有振動数帯の周波数成分を抽出することができるようになっており、その伝達関数は、減速機Gに連結された可動体2の固有振動数をωとし、モータAから可動体2まで軸周りの剛性をKtとし、ラプラス演算子をsとし、上記ばねマス系における減衰係数をζとすると、以下の式(2)のように設定される。なお、可動体2の固有振動数ωは、上記固有振動数演算部6にて求められた値が入力される。
Figure 2014096954
演算部9は、補正部8によって補正されたトルク指令i**と電流センサ4で検知した電流iとの偏差である電流偏差εiを求め、電流制御部10は、この電流偏差εiに基づいて比例積分補償、非礼微分積分補償を行ってモータAへ実際に与える最終的な電流指令Iを求める。また、電流制御部10は、電流指令Iに従って、モータAの巻線に電流指令I通りの電流を供給するドライバを備えている。
なお、上記した制御部Eにおける各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよいが、電気角速度センサ5および電流センサ6を除き、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置がソフトウェアプログラムを実行することで実現されるようにしてもよい。
上記モータAで減速機Gを介して可動体2を回転駆動すると、可動体2が回転方向に固有振動数ωで振動して、可動体3側の振動成分がモータAの回転速度に重畳される。そのため、電気角センサ4で検出する回転角θに上記振動に起因する固有振動数ωの周波数成分が重畳し、制御指令である電流指令Iを得る過程において、トルク指令iにも周波数が可動体2の固有振動数ωである振動成分が含まれる。
この周波数成分を含んだまま電流制御部10で電流指令Iを求める場合、電流指令Iに固有振動数ωの周波数成分が重畳されたまま、モータAに電流が供給されるため、可動体2の振動を励起してしまうことになる。そこで、本発明では、補正部8でトルク指令iから上記固有振動数ωの周波数成分を抽出し、この抽出した当該周波数成分を上記トルク指令iから取り除くため、電流指令Iから可動体2の振動を励起する周波数成分を除去することができ、可動体2の振動を抑制することができる。
そして、可動体2の負荷慣性モーメントIaが変化する場合にあっても、本発明の駆動ユニット1にあっては、負荷慣性モーメントIaの変化に対応して可動体2の固有振動数を求め、トルク指令iから求めた固有振動数成分を除去することができるため、可動体2の姿勢変化によって負荷慣性モーメントIaが変化しても可動体2の振動を抑制することができる。また、このような制御に当たって、制御ゲインを可変にする等して振動を抑制する必要が無く、負荷慣性モーメントIaと制御ゲインをマップ化する手間がかかる作業も不要となる。
また、本発明の駆動ユニット1によれば、可動体2の回転角や回転角速度を推定するオブザーバを設けて振動を抑制する必要もないから、複雑な演算処理を要せず、可動体2の回転速度を検出するセンサが不要なのでコスト高を招かず、制御ゲインを低下させる必要が無いので制御応答性が犠牲になることもない。
また、補正部8は、上記したところでは、トルク指令iから電流指令Iを得る過程において、トルク指令iを補正するようにしているが、電流偏差εiを補正してもよいし、電流偏差εiを求める演算部9から電流制御部10までの間で補正を行ってもよく、また、電流制御部10において求める電流指令Iを補正してもよい。さらに、指令生成部7において、角度指令θと回転角θとから角速度指令vを生成し、この角速度指令vと回転角θを微分して得た角速度vとからトルク指令iを求めるようになっている場合には、角速度指令vを補正してもよいし、速度偏差を補正してもよい。つまり、指令生成部7における演算過程において可動体2の固有周波数ωの周波数成分を除去するようにしてもよい。
また、上記したところでは、フィルタ12で一端トルク指令iに含まれる固有周波数ωの周波数成分を抽出して、トルク指令iから当該周波数成分を除去するようにしているが、固有周波数帯の周波数成分のみを除去する帯域除去フィルタで制御指令を濾波することでこれを補正部8としてもよい。
なお、この実施の形態の場合、モータAと可動体2との間に減速機Gを設けているが、可動体2とモータAとの間を捩じりバネとして機能する軸を介して連結するような場合にあっても、軸と可動体2とが一次のばねマス系を構成するので、このような可動体2の駆動に際しても、本発明を適用することによって、可動体2の回転方向の振動を抑制することが可能である。
つづいて、この駆動ユニットをショベルカーの可動部に適用した場合を例について説明する。ショベルカーは、図3に示すように、バケット30と、バケット30を図3中矢印方向へ回転自在に保持するバケットアーム31と、当該バケットアーム31を図3中矢印方向へ回転自在に保持するメインブーム32と、当該メインブーム32を図3中矢印方向へ回転自在に保持する旋回体33と、当該旋回体33を図3中矢印方向へ水平回転自在に保持する走行体としてのクローラ34とを備え、さらに、旋回体33とクローラ34との間に設けられて当該クローラ34に対して旋回体33を水平回転方向へ駆動する駆動ユニットU1と、メインブーム32と旋回体33との間に当該旋回体23に対してメインブーム32を図3中矢印方向へ駆動する駆動ユニットU2と、バケットアーム31とメインブーム32との間に設けられて当該メインブーム32に対してバケットアーム31を図3中矢印方向へ駆動する駆動ユニットU3と、バケット30とバケットアーム31との間に設けられて当該バケットアーム31に対してバケット30を図3中矢印方向へ駆動する駆動ユニットU4とを備えて構成されている。
これら駆動ユニットU1,U2,U3,U4は、図示はしないが、いずれも上記した駆動ユニット1と同様の構成とされているが、各駆動ユニットU1,U2,U3,U4の制御は一つのコントローラCにて行われるようになっており、このコントローラCが各駆動ユニットU1,U2,U3,U4の制御部を兼ねている。
つまり、このショベルカーにおけるバケット30、バケットアーム31、メインブーム32、旋回体33およびクローラ34は、それぞれが可動体としてヒンジ結合されており、この場合、各可動体が一つの節を構成して、5節ヒンジ連結リンクを構成している。
ここで、駆動ユニットU1は、クローラ34に対して旋回体33を水平回転方向へ駆動することになるが、旋回体33にはバケット30、バケットアーム31、メインブーム32および駆動ユニットU2,U3,U4が取り付けられているので、駆動ユニットU1に対しての可動体は、旋回体33、バケット30、バケットアーム31、メインブーム32および駆動ユニットU2,U3,U4であり、トルク指令iを補正する際に負荷慣性モーメントIaを演算する際に、バケット30、バケットアーム31、メインブーム32および駆動ユニットU2,U3,U4の姿勢変化が考慮されることになる。
同様に、駆動ユニットU2は、旋回体33に対してメインブーム32を回転方向へ駆動することになるが、メインブーム32にはバケット30、バケットアーム31および駆動ユニットU3,U4が取り付けられているので、駆動ユニットU2に対しての可動体は、バケット30、バケットアーム31および駆動ユニットU3,U4であり、トルク指令iを補正する際に負荷慣性モーメントIaを演算する際に、バケット30、バケットアーム31および駆動ユニットU3,U4の姿勢変化が考慮されることになる。
さらに、駆動ユニットU3は、メインブーム32に対してバケットアーム31を回転方向へ駆動することになるが、バケットアーム31にはバケット30および駆動ユニットU4が取り付けられているので、駆動ユニットU3に対しての可動体は、バケット30および駆動ユニットU4であり、トルク指令iを補正する際に負荷慣性モーメントIaを演算する際に、バケット30および駆動ユニットU4の姿勢変化が考慮されることになる。
各駆動ユニットU1,U2,U3,U4におけるモータの制御にて、トルク指令iから上記固有振動数ωの周波数成分を抽出する演算を行う際に、各駆動ユニットU1,U2,U3,U4で駆動する可動体の固有振動数を求める必要があるが、この固有振動数を求める上で必要となる負荷慣性モーメントIa,Ia,Ia,Iaの求め方について詳細に説明する。
まず、駆動ユニットU4における制御にて必要となる駆動ユニットU4で駆動する可動体の負荷慣性モーメントIaは、バケット30の慣性モーメントをIとし、バケット30の質量をMとすると、以下の式(3)の演算で求めることができる。なお、式(3)中のG4およびG4は、それぞれ、バケット30の回転中心を原点とする座標系Σにおけるバケット30の重心位置のX軸座標とZ軸座標である。
Figure 2014096954
上記式(3)の演算によって得られた負荷慣性モーメントIaとモータから可動体までの軸周りの剛性を上記した式(1)に代入して、駆動ユニットU4に対する可動体の固有振動数を求めることができる。
つづいて、駆動ユニットU3における制御にて必要となる駆動ユニットU3で駆動する可動体の負荷慣性モーメントIaは、駆動ユニットU4とバケットアーム31の全体の慣性モーメントをIとし、駆動ユニットU4とバケットアーム31の質量をMとすると、以下の式(4)を演算することで求めることができる。また、式(4)中のG3およびG3は、それぞれ、バケットアーム31のメインブーム32に対する回転中心を原点とする座標系Σにおける駆動ユニットU4とバケットアーム31の全体の重心位置のX軸座標とZ軸座標であり、G4およびG4は、それぞれ、座標系Σにおけるバケット30の重心位置のX軸座標とZ軸座標である。
Figure 2014096954
ただし、座標系Σにおけるバケット30の重心位置の座標(G4G4)は、以下の式(5)で表すことができる。
Figure 2014096954
なお、式(5)中のは、バケット30の回転中心を原点とする座標系Σにおける座標をバケットアーム31の回転中心を原点とする座標系Σの座標に変換する変換行列であり、以下の式(6)で表すことができる。式(6)中のθa4は、駆動ユニットU4における回転角センサで検出する角度であり、およびは、座標系Σにおけるバケット30の回転中心のX軸およびZ軸の座標である。
Figure 2014096954
さらに、駆動ユニットU2における制御にて必要となる駆動ユニットU2で駆動する可動体の負荷慣性モーメントIaは、駆動ユニットU3とメインブーム32の全体の慣性モーメントをIとし、駆動ユニットU3とメインブーム32の質量をMとすると、以下の式(7)を演算することで求めることができる。また、式(7)中のG2およびG2は、それぞれ、メインブーム32の旋回体33に対する回転中心を原点とする座標系Σにおける駆動ユニットU3とメインブーム32の全体の重心位置のX軸座標とZ軸座標であり、G3およびG3は、それぞれ、座標系Σにおける駆動ユニットU4とバケットアーム31の全体の重心位置のX軸座標とZ軸座標であり、G4およびG4は、それぞれ、座標系Σにおけるバケット30の重心位置のX軸座標とZ軸座標である。
Figure 2014096954
ただし、座標系Σにおける駆動ユニットU4とバケットアーム31の全体の重心位置の座標(G3G3)は、以下の式(8)で表すことができる。
Figure 2014096954
なお、式(8)中のは、座標系Σにおける座標を座標系Σの座標に変換する変換行列であり、以下の式(9)で表すことができる。式(9)中のθa3は、駆動ユニットU3における回転角センサで検出する角度であり、およびは、座標系Σにおけるバケットアーム31のメインブーム32に対する回転中心のX軸およびZ軸の座標である。
Figure 2014096954
また、座標系Σにおけるバケット30の全体の重心位置の座標(G4G4)は、以下の式(10)で表すことができる。
Figure 2014096954
最後に、駆動ユニットU1における制御にて必要となる駆動ユニットU1で駆動する可動体の負荷慣性モーメントIaは、駆動ユニットU2と旋回体33の全体の慣性モーメントをIとし、駆動ユニットU2と旋回体33の質量をMとすると、以下の式(11)を演算することで求めることができる。また、式(11)中のG1およびG1は、それぞれ、旋回体33のクローラ34に対する回転中心を原点とする座標系Σにおける駆動ユニットU2と旋回体33の全体の重心位置のX軸座標とZ軸座標であり、G2およびG2は、それぞれ、座標系Σにおける駆動ユニットU3とメインブーム32の全体の重心位置のX軸座標とZ軸座標であり、G3およびG3は、それぞれ、座標系Σにおける駆動ユニットU4とバケットアーム31の全体の重心位置のX軸座標とZ軸座標であり、G4およびG4は、それぞれ、座標系Σにおけるバケット30の重心位置のX軸座標とZ軸座標である。
Figure 2014096954
ただし、座標系Σにおける駆動ユニットU3とメインブーム32の全体の重心位置の座標(G2G2)は、以下の式(12)で表すことができる。
Figure 2014096954
なお、式(12)中のは、座標系Σにおける座標を座標系Σの座標に変換する変換行列であり、以下の式(13)で表すことができる。式(13)中のθa2は、駆動ユニットU2における回転角センサで検出する角度であり、およびは、座標系Σにおけるメインブーム32の回転中心のX軸およびZ軸の座標である。
Figure 2014096954
座標系Σにおける駆動ユニットU4とバケットアーム31の全体の重心位置の座標(G3G3)は、以下の式(14)で表すことができる。
Figure 2014096954
座標系Σにおけるバケット30の全体の重心位置の座標(G4G4)は、以下の式(15)で表すことができる。
Figure 2014096954
このように複数の可動体をヒンジ結合して各可動体を複数の駆動ユニットU1,U2,U3,U4で駆動する場合にあっても、可動体であるバケット30、バケットアーム31、メインブーム32が回転し姿勢を変えても負荷慣性モーメントIa(n=1,2,3)を求めて、駆動ユニットU1,U2,U3で駆動する可動体の固有振動数をモニタすることができ、駆動ユニットU1,U2,U3の可動体の振動を抑制することができる。
なお、上記説明では、駆動ユニットU1,U2,U3,U4をショベルカーへ適用した例を用いたが、駆動ユニット1,U1,U2,U3,U4は、ショベルカー以外に適用することができるのは当然である。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明は、モータの制御装置に利用可能である。
1,U1,U2,U3,U4 駆動ユニット
2 可動体
8 補正手段としての補正部
12 フィルタ
A モータ
E 制御部

Claims (3)

  1. 可動体を回転駆動するモータと、上記モータへ与える制御指令を生成して当該モータを制御する制御部とを備えた駆動ユニットにおいて、上記制御部は、上記可動体の負荷慣性モーメントと上記モータから可動体までの軸周りの剛性とから可動体の固有振動数を求める固有振動数演算部と、上記制御指令から上記固有振動数成分を除去して当該制御指令を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする駆動ユニット。
  2. 上記可動体がヒンジ結合される多節を備え、上記モータの負荷慣性モーメントを可動体の回転角および節同士の回転角に基づいて求めることを特徴とする請求項1に記載の駆動ユニット。
  3. 上記補正手段は、上記制御指令を濾波して当該制御指令に含まれる上記可動体の固有振動数成分を抽出するフィルタを備え、当該フィルタで処理した結果を上記制御指令から減算して、上記制御指令を補正することを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御装置。
JP2012248164A 2012-11-12 2012-11-12 駆動ユニット Pending JP2014096954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012248164A JP2014096954A (ja) 2012-11-12 2012-11-12 駆動ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012248164A JP2014096954A (ja) 2012-11-12 2012-11-12 駆動ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014096954A true JP2014096954A (ja) 2014-05-22

Family

ID=50939597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012248164A Pending JP2014096954A (ja) 2012-11-12 2012-11-12 駆動ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014096954A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111590558A (zh) * 2020-02-05 2020-08-28 季华实验室 机器人振动抑制方法、装置、终端及存储介质

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5992894A (ja) * 1982-11-16 1984-05-29 油谷重工業株式会社 多段ア−ムを有する関節式クレ−ンの過負荷防止装置
JPH01304511A (ja) * 1988-06-02 1989-12-08 Seiko Instr Inc サーボ制御装置
JPH06278080A (ja) * 1993-03-26 1994-10-04 Toyota Motor Corp 固有振動数の算出方法
JPH07295650A (ja) * 1994-04-21 1995-11-10 Ricoh Co Ltd 多関節型ロボットの制御方法
JP2005020794A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Yaskawa Electric Corp サーボ制御装置およびそのフィルタ定数自動設定方法
JP2006281330A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nachi Fujikoshi Corp ロボットシミュレーション装置
JP2007138504A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械における作業アームデータ補正方法および作業機械
JP2007272597A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Yaskawa Electric Corp ロボットの加減速パターン生成方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5992894A (ja) * 1982-11-16 1984-05-29 油谷重工業株式会社 多段ア−ムを有する関節式クレ−ンの過負荷防止装置
JPH01304511A (ja) * 1988-06-02 1989-12-08 Seiko Instr Inc サーボ制御装置
JPH06278080A (ja) * 1993-03-26 1994-10-04 Toyota Motor Corp 固有振動数の算出方法
JPH07295650A (ja) * 1994-04-21 1995-11-10 Ricoh Co Ltd 多関節型ロボットの制御方法
JP2005020794A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Yaskawa Electric Corp サーボ制御装置およびそのフィルタ定数自動設定方法
JP2006281330A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nachi Fujikoshi Corp ロボットシミュレーション装置
JP2007138504A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械における作業アームデータ補正方法および作業機械
JP2007272597A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Yaskawa Electric Corp ロボットの加減速パターン生成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111590558A (zh) * 2020-02-05 2020-08-28 季华实验室 机器人振动抑制方法、装置、终端及存储介质
CN111590558B (zh) * 2020-02-05 2022-06-14 季华实验室 机器人振动抑制方法、装置、终端及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI577515B (zh) 機器人之控制裝置、控制方法及機器人
JP6248544B2 (ja) ロボット、制御装置、ロボットシステム
JP5356521B2 (ja) 作業機械の旋回制御装置
JP3883544B2 (ja) ロボット制御装置およびロボットの制御方法
JP5932578B2 (ja) 振動抑制方法、振動抑制装置および振動抑制機能を備えた産業用機械装置
CN104736303B (zh) 多关节机器人的摆动控制装置
JP2010041734A (ja) モータ制御装置
JP5919142B2 (ja) 駆動装置
Fei Robust adaptive vibration tracking control for a micro-electro-mechanical systems vibratory gyroscope with bound estimation
JP2009167673A (ja) 作業装置
JP7117827B2 (ja) モータ制御システム、モータ制御システムの制御方法、及びロボットシステム
JP2019005821A (ja) ロボットシステム及びロボットシステムの制御方法
JP2005153047A (ja) ロボットの関節装置。
JP6962893B2 (ja) 振動抑制装置、振動抑制方法及びプログラム
JP2005067747A (ja) ジブクレーンの制御方法及び装置
JP2014096954A (ja) 駆動ユニット
JP5441944B2 (ja) モータ制御装置
JP5907037B2 (ja) 移動体
JP2013023018A (ja) 車体傾動制御装置、車体傾動制御方法
JP6845103B2 (ja) 制御システム、制御方法、及び制御プログラム
JP2015158390A (ja) 制御対象モデル及び姿勢制御方法
JP6671849B2 (ja) ショベル、ショベルの制振方法
JP6544851B2 (ja) 位置決め装置のパラメータ設定方法、及びパラメータ設定装置、並びにこのパラメータ設定装置を備えた位置決め装置
JP6952659B2 (ja) 建設機械
JP2009027873A (ja) 旋回体の駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170411