JP2007272597A - ロボットの加減速パターン生成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロボットの固有振動数を各関節部のバネ定数とアームの慣性モーメントとから時々刻々と導き、リアルタイムで振動を抑制する加減速パターンを生成する。
【解決手段】 各々がサーボモータ14により駆動される関節によって結合された複数のアームからなるロボットの加減速パターン生成方法において、アームのうち少なくとも1つに関し、所定の時間間隔ごとにサーボモータ14によって動作するアームの慣性モーメントを算出し、関節の駆動系におけるバネ系要素のバネ定数と慣性モーメントとからアームの固有振動数を求め、加減速パターンの加速時間および減速時間を固有振動数の逆数である固有振動周期の整数倍とする。
【選択図】図3
【解決手段】 各々がサーボモータ14により駆動される関節によって結合された複数のアームからなるロボットの加減速パターン生成方法において、アームのうち少なくとも1つに関し、所定の時間間隔ごとにサーボモータ14によって動作するアームの慣性モーメントを算出し、関節の駆動系におけるバネ系要素のバネ定数と慣性モーメントとからアームの固有振動数を求め、加減速パターンの加速時間および減速時間を固有振動数の逆数である固有振動周期の整数倍とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、ロボットの加減速パターン生成方法に関し、特に動作時に発生する振動を抑制する加減速パターン生成方法に関する。
従来の加減速パターン生成方法は、ロボットの動作範囲内の複数箇所で固有振動数を実測し、測定した固有振動数をロボットアームの位置(姿勢)とワークの質量の関数として表し、この関数に基づいて振動を抑制する加減速パターンを生成している(例えば、特許文献1参照)。
このように、従来の加減速パターン生成方法は、実測された固有振動数データから振動を抑制する加減速パターンを生成するのである。
このように、従来の加減速パターン生成方法は、実測された固有振動数データから振動を抑制する加減速パターンを生成するのである。
一方、ロボットなどの産業用機械を一定の加速度で加減速させようとする場合に、加速時間および減速時間を固有振動数の逆数である固有振動周期の整数倍とすることで振動を抑制する加減速方法が、本出願人によって開示されている(特許文献2参照)。
しかしながら、従来の加減速パターン生成方法では固有振動数の実測が必要であり、実測データが無いと振動を抑制する加減速パターンが生成できないという問題があった。また、ロボットの固有振動数は、動作中の姿勢の変化に伴って変化するため、予め実測した固有振動数データのみではロボットアームの位置(姿勢)とワークの質量の関数として表せないといった問題もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ロボットの固有振動数を各関節部のバネ定数とアームの慣性モーメントとから時々刻々と導き、リアルタイムで振動を抑制する加減速パターンを生成することを目的とする。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ロボットの固有振動数を各関節部のバネ定数とアームの慣性モーメントとから時々刻々と導き、リアルタイムで振動を抑制する加減速パターンを生成することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、サーボモータにより駆動される関節によって結合された複数のアームからなるロボットの加減速パターン生成方法において、前記アームのうち少なくとも1つについて、所定の時間間隔ごとに前記サーボモータによって動作する前記アームの慣性モーメントを算出し、前記関節の駆動系におけるバネ系要素のバネ定数と前記慣性モーメントとから前記アームの固有振動数を求め、加減速パターンの加速時間および減速時間を前記固有振動数の逆数である固有振動周期の整数倍とすることを特徴とするものである。
本発明によると、ロボットの固有振動数の実測を必要とせず、リアルタイムで振動を抑制する加減速パターンを生成することができる。また、ロボットアームがどのような姿勢をとっても、加減速パターンと固有振動数が共振して振動を発生するということがなく、ロボットの軌跡精度が向上する。さらにはロボットの操作者がティーチングの際に固有振動数を意識して加減速パターンを教示する必要がなくなり、教示時間を短縮できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明を適用するロボットの構成を示す模式図である。ロボットは3つの駆動軸により構成され、1は図のZ軸回りに回転する第1軸、2は第1軸によって駆動される第1アーム、3は第1アームの先端部に設けられ、第1軸と平行な軸回りに回転する第2軸、4は第2軸によって駆動される第2アーム、5は第2アームの先端部に設けられ、第2軸と平行な軸回りに回転する第3軸、6は第3軸によって駆動され、先端部に質点を有する第3アームである。
すなわち、図1に示すロボットは、各軸がそれぞれ1自由度を有し、合計で3自由度を有しており、XY平面内で動作する。そして、各軸がそれぞれ、アームの慣性モーメント(重力モーメント含む)や、後述する減速機等のバネ系要素の影響を受ける。
図2は、各駆動軸の構成を示す図である。各軸を駆動するサーボモータ7、減速機8、そして図1の各アームに対応する負荷9で構成されている。
すなわち、図1に示すロボットは、各軸がそれぞれ1自由度を有し、合計で3自由度を有しており、XY平面内で動作する。そして、各軸がそれぞれ、アームの慣性モーメント(重力モーメント含む)や、後述する減速機等のバネ系要素の影響を受ける。
図2は、各駆動軸の構成を示す図である。各軸を駆動するサーボモータ7、減速機8、そして図1の各アームに対応する負荷9で構成されている。
図3は、各駆動軸における、速度指令から駆動軸の速度応答までのブロック図である。
加減速パターン生成部10から出力された速度指令は、速度フィルタ12を介し、コントローラ13、サーボモータ14により構成されるサーボ系15へ指令され、各駆動軸16が駆動される。
本発明が従来技術と異なるのは、加減速パターン生成部10において、固有振動数の実測データを必要としない点である。
加減速パターン生成部10から出力された速度指令は、速度フィルタ12を介し、コントローラ13、サーボモータ14により構成されるサーボ系15へ指令され、各駆動軸16が駆動される。
本発明が従来技術と異なるのは、加減速パターン生成部10において、固有振動数の実測データを必要としない点である。
本発明においては、加減速パターン生成部10の内部メモリ11には、アームの慣性モーメントを算出するのに必要なアームの各寸法や密度の分布、さらには駆動系のバネ系要素のバネ定数が予め格納されている。また、加減速パターン生成部10は駆動軸16の現在位置をエンコーダなどによって所定の周期ごとに取得し、これをもとにアームの姿勢を求める。
アームはその姿勢によって慣性モーメントが変化するので、加減速パターン生成部10では、内部メモリ11内のアームに関する情報と、現在のアームの姿勢とから、前述の周期ごとに慣性モーメントの計算を行う。続いて慣性モーメントから固有振動数を求める。
各軸に作用するアーム(負荷9)の慣性モーメントをJL、減速機8などを含んだ駆動系のバネ系要素のバネ定数をKC、固有振動数をfとすると、各軸の固有振動数は式(1)で導出される。
アームはその姿勢によって慣性モーメントが変化するので、加減速パターン生成部10では、内部メモリ11内のアームに関する情報と、現在のアームの姿勢とから、前述の周期ごとに慣性モーメントの計算を行う。続いて慣性モーメントから固有振動数を求める。
各軸に作用するアーム(負荷9)の慣性モーメントをJL、減速機8などを含んだ駆動系のバネ系要素のバネ定数をKC、固有振動数をfとすると、各軸の固有振動数は式(1)で導出される。
以上のようにして、動作中のロボットの姿勢によって変化する固有振動数fをリアルタイムで求める。KCは一定であるので、各軸の慣性モーメントJLを算出することで固有振動数fを導出できる。
固有振動数fを導出した後は引用文献2に記載された発明に従って、固有振動数fの逆数を固有周期T(T=1/f)として、加減時間および減速時間がTの整数倍である加減速パターンを、速度指令として加減速パターン演算部10より出力する。
この一連の処理を所定周期ごとに行うことによって、振動を抑制することができる。
固有振動数fを導出した後は引用文献2に記載された発明に従って、固有振動数fの逆数を固有周期T(T=1/f)として、加減時間および減速時間がTの整数倍である加減速パターンを、速度指令として加減速パターン演算部10より出力する。
この一連の処理を所定周期ごとに行うことによって、振動を抑制することができる。
本発明は、複数の関節によって結合されたアームを有するロボットすべてに適用することができる。
1 第1軸
2 第1アーム
3 第2軸
4 第2アーム
5 第3軸
6 第3アーム
7、14 サーボモータ
8 減速機
9 負荷
10 加減速パターン生成部
11 内部メモリ
12 速度フィルタ
13 コントローラ
15 サーボ系
16 駆動軸
2 第1アーム
3 第2軸
4 第2アーム
5 第3軸
6 第3アーム
7、14 サーボモータ
8 減速機
9 負荷
10 加減速パターン生成部
11 内部メモリ
12 速度フィルタ
13 コントローラ
15 サーボ系
16 駆動軸
Claims (1)
- サーボモータにより駆動される関節によって結合された複数のアームからなるロボットの加減速パターン生成方法において、
前記アームのうち少なくとも1つについて、所定の時間間隔ごとに前記サーボモータによって動作する前記アームの慣性モーメントを算出し、
前記関節の駆動系におけるバネ系要素のバネ定数と前記慣性モーメントとから前記アームの固有振動数を求め、
加減速パターンの加速時間および減速時間を前記固有振動数の逆数である固有振動周期の整数倍とすることを特徴とするロボットの加減速パターン生成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006097972A JP2007272597A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | ロボットの加減速パターン生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006097972A JP2007272597A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | ロボットの加減速パターン生成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007272597A true JP2007272597A (ja) | 2007-10-18 |
Family
ID=38675336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006097972A Pending JP2007272597A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | ロボットの加減速パターン生成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007272597A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10814482B2 (en) | 2018-01-18 | 2020-10-27 | Fanuc Corporation | Robot controller |
US11465280B2 (en) | 2019-03-26 | 2022-10-11 | Seiko Epson Corporation | Robot control device, robot control method, and robot system |
-
2006
- 2006-03-31 JP JP2006097972A patent/JP2007272597A/ja active Pending
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