JP2005153047A - ロボットの関節装置。 - Google Patents
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Abstract
【課題】 2段減速構造をとらない偏心揺動型遊星歯車減速機構を用い、かつ、振動発生を抑制した安価なロボット関節装置を提供する。
【解決手段】 ロボットの関節に偏心揺動型遊星歯車減速機構を用いるが、2段減速構造をとらない。減速機10の出力軸に取り付けた加速度センサ11の出力をバンドパスフィルタ12を通して振動成分を求める。この振動成分とパルスコーダ13で検出されるモータの1回転内の位置に基づいて、振動抑制補正トルク(14)をモータ1の回転位置に対応して求める。振動抑制補正トルクをトルク指令Tcに加算して補正しモータ1を駆動する。振動成分が十分に減少するまで振動抑制補正トルクを学習し求め更新する。振動成分が十分に減少すると更新動作を止め振動抑制補正トルクを固定し、トルク指令を補正しモータ1を駆動制御する。2段減速構造をとらないので安価に構成でき、振動も抑制できる。
【選択図】 図3
【解決手段】 ロボットの関節に偏心揺動型遊星歯車減速機構を用いるが、2段減速構造をとらない。減速機10の出力軸に取り付けた加速度センサ11の出力をバンドパスフィルタ12を通して振動成分を求める。この振動成分とパルスコーダ13で検出されるモータの1回転内の位置に基づいて、振動抑制補正トルク(14)をモータ1の回転位置に対応して求める。振動抑制補正トルクをトルク指令Tcに加算して補正しモータ1を駆動する。振動成分が十分に減少するまで振動抑制補正トルクを学習し求め更新する。振動成分が十分に減少すると更新動作を止め振動抑制補正トルクを固定し、トルク指令を補正しモータ1を駆動制御する。2段減速構造をとらないので安価に構成でき、振動も抑制できる。
【選択図】 図3
Description
本発明は産業用ロボットの関節装置に関する。
ロボットの関節部には、RV減速機やサイクロ減速機など、偏心揺動型遊星歯車減速機構を採用した減速機が多く用いられる。この構造の減速機では、偏心運動に起因した振動が発生し、ロボットの動作が振動的になるという問題があるため、従来より前段にギヤ減速部を設けて、共振現象が生じる範囲をモータの通常制御域から外す方法が一般的に用いられている。例えば、この種の減速機は、平行軸型歯車装置の前段減速機と、ケース等に固定された内歯歯車と該内歯歯車と噛み合う外歯歯車と該外歯歯車に係合し、外歯歯車を揺動回転させるカム軸としてのクランク軸で構成された後段減速機とで構成し、後段減速機の偏心揺動運動に起因する振動発生が生じないように、前段減速機の減速比を決めることによって振動発生を防止している(特許文献1参照)。
ロボットの関節に用いられる偏心揺動型遊星歯車減速機構で構成された減速機は、上述したように、前段減速部と後段減速部から成る2段減速構造となるため、減速機の構造が複雑となりコストアップの要因となっていた。
そこで、本発明の目的は、偏心揺動型遊星歯車減速機構を用いても2段減速構造をとらずに、振動発生を抑制したロボット関節装置を提供することにある。
そこで、本発明の目的は、偏心揺動型遊星歯車減速機構を用いても2段減速構造をとらずに、振動発生を抑制したロボット関節装置を提供することにある。
本発明は、減速機を介して相対的に回転可能に接続された2つの部材と、両部材の相対回転を駆動するためのモータと、該モータを制御する制御部とを備えたロボットの関節装置において、減速機を、モータの出力軸に直接連結された入力軸と、該入力軸に係合して偏心揺動させられる外歯歯車と、減速機のケースと、該ケースの内側に設けられ外歯歯車に噛合う内歯歯車と、ケースに回転可能に支持された出力軸と、外歯歯車と係合しその自転運動を出力軸に伝達する複数のピン部材で構成し、制御部で、減速機から発生する振動成分とモータ回転位置との相関関係を求めて記憶する手段と、該記憶された相関関係に基づいて振動成分をキャンセルするようにモータを制御する手段とを備えることにより振動発生を抑制した。また、制御部は減速機から発生する振動成分とモータ回転位置との相関関係を求める代わりに、減速機から発生する振動成分と該減速機の出力軸の回転位置との相関関係を求めるようにしてもよい。又、上述した相関関係は学習的に求めるようにした。
さらに、モータの出力軸と前記減速機の入力軸を直接連結する代わりに、アンバランスカップリングで結合し、アンバランスカップリングの加振成分が減速機の振動成分をキャンセルするように構成するか、又は、減速機の入力軸のモータと反対側の端部にアンバランスウェイトを付加し、アンバランスウェイトの加振成分が減速機の振動成分をキャンセルするように構成した。
ロボットの関節として使用される偏心揺動型遊星歯車減速機に前段減速部を設けることなく、偏心揺動に起因して発生する振動を抑制することができ、構造が簡単で安価なロボットの関節装置を得ることができる。
図1は本発明の関節装置を用いたロボットの斜視図である。本発明の関節装置を用いる関節は、モータと減速機が直結された構造で、下腕A1、上腕A2を揺動させる関節J2、J3軸であり、モータの回転出力を大きく減速する共に振動発生を抑制するものである。
図2は本発明の第1の実施形態の関節装置における減速機10の断面図である。第1部材8に取り付けられたサーボモータ1の出力シャフトは減速機10の入力軸2に直結されている。該入力軸2はカムを構成するクランク軸とされ、3つの外歯歯車3a,3b,3cが各カム面と係合している。また、外歯歯車3a,3b,3cは、第1部材8に取り付けられた減速機10のケース5の内側に設けられた内歯歯車4と噛み合っている。外歯歯車3a,3b,3cには複数のピン部材6が係合しており、該ピン部材6は、出力軸7に連結されている。該出力軸7は入力軸2と同軸上に減速機10のケース5に回転可能に支持され、第2部材9に取り付けられている。この図2で示す関節装置を関節軸J2に用いるときは、この関節で接続するロボット回転胴側と下腕A1の一方が第1部材8、他方が第2部材9となる。関節軸J3に用いる場合では、下腕A1と上腕A2の一方が第1の部材8、他方が第2部材9となる。
図2は本発明の第1の実施形態の関節装置における減速機10の断面図である。第1部材8に取り付けられたサーボモータ1の出力シャフトは減速機10の入力軸2に直結されている。該入力軸2はカムを構成するクランク軸とされ、3つの外歯歯車3a,3b,3cが各カム面と係合している。また、外歯歯車3a,3b,3cは、第1部材8に取り付けられた減速機10のケース5の内側に設けられた内歯歯車4と噛み合っている。外歯歯車3a,3b,3cには複数のピン部材6が係合しており、該ピン部材6は、出力軸7に連結されている。該出力軸7は入力軸2と同軸上に減速機10のケース5に回転可能に支持され、第2部材9に取り付けられている。この図2で示す関節装置を関節軸J2に用いるときは、この関節で接続するロボット回転胴側と下腕A1の一方が第1部材8、他方が第2部材9となる。関節軸J3に用いる場合では、下腕A1と上腕A2の一方が第1の部材8、他方が第2部材9となる。
サーボモータ1が駆動され出力シャフト及び減速機10の入力軸2が回転すると、入力軸2のクランク軸部と係合する外歯歯車3a,3b,3cは、偏心揺動し、減速機10のケース5の内側に設けられた内歯歯車4と噛み合いながら公転すると共に自転する。
外歯歯車3a,3b,3cの歯数をn1,内歯歯車4の歯数をn2とした場合、外歯歯車3a,3b,3cが1回公転する間に、外歯歯車は(n2−n1)/n2回転自転する。この自転を、外歯歯車3a,3b,3cに係合した複数のピン部材6により取り出し、減速機の出力軸7に伝達し、第2部材9を第1部材8に対して相対的に回動させる。
外歯歯車3a,3b,3cの歯数をn1,内歯歯車4の歯数をn2とした場合、外歯歯車3a,3b,3cが1回公転する間に、外歯歯車は(n2−n1)/n2回転自転する。この自転を、外歯歯車3a,3b,3cに係合した複数のピン部材6により取り出し、減速機の出力軸7に伝達し、第2部材9を第1部材8に対して相対的に回動させる。
以上のように、本実施形態におけるロボット関節装置は、偏心揺動型遊星歯車減速機構の入力軸を直接モータにより駆動するようにしている。そのため、前述したように、偏心揺動に起因して振動が発生するおそれがある。そこで、本発明は、サーボモータ1の回転駆動を制御することによって、この振動を抑制するようにしている。
図3は、本実施形態のロボット関節装置を用いた関節を駆動するサーボモータ1の要部制御ブロック図である。
このサーボモータ1に対する位置、速度ループ制御処理は従来と同様であり、図3では省略している。この位置、速度制御により求められたトルク指令Tcと、後述する振動抑制補正トルク生成部14からの補正トルクを加算して、補正されたトルク指令T'cによりサーボモータ1は駆動される。サーボモータ1の出力は減速機10で減速されロボット可動部(下腕、上腕)を駆動する。一方、減速機10の出力側には、加速度センサ11が取り付けられ、減速機出力側の加速度を検出する。この加速度センサ11で検出される情報より、バンドパスフイルタ12により、通常の動作で発生する低周波の減速機出力側の加速度と、高周波数のノイズ成分を取り除き、振動成分のみを取り出す。そして、振動抑制補正トルクのデータを作成するための学習を実行しているときはオンとなっているスイッチ15を介して振動抑制補正トルク生成部14に、このバンドパスフイルタ12の出力を入力する。
このサーボモータ1に対する位置、速度ループ制御処理は従来と同様であり、図3では省略している。この位置、速度制御により求められたトルク指令Tcと、後述する振動抑制補正トルク生成部14からの補正トルクを加算して、補正されたトルク指令T'cによりサーボモータ1は駆動される。サーボモータ1の出力は減速機10で減速されロボット可動部(下腕、上腕)を駆動する。一方、減速機10の出力側には、加速度センサ11が取り付けられ、減速機出力側の加速度を検出する。この加速度センサ11で検出される情報より、バンドパスフイルタ12により、通常の動作で発生する低周波の減速機出力側の加速度と、高周波数のノイズ成分を取り除き、振動成分のみを取り出す。そして、振動抑制補正トルクのデータを作成するための学習を実行しているときはオンとなっているスイッチ15を介して振動抑制補正トルク生成部14に、このバンドパスフイルタ12の出力を入力する。
一方、サーボモータ1に取り付けられたパルスコーダ13によって、モータの回転位置を検出し振動抑制補正トルク生成部14に入力する。振動抑制補正トルク生成部14は、モータの回転位置(回転位相)とバンドパスフイルタ12から入力された振動成分に基づいて、振動成分とモータの回転位置(回転位相)との相関関係を求める。すなわち、モータの回転位置に対応する振動抑制補正トルクを学習して求める。なお、学習により振動抑制補正トルクが確定した後は、スイッチ15を開き、この確定した振動抑制補正トルクをトルク指令Tcに加算し、補正されたトルク指令T'cを求めるようにする。
又、図3には記載していないが、サーボモータのトルクから可動部(上腕A2、下腕A1)先端までに、バネやダンパ要素などが存在し、トルクが減速機出力側に伝わるまでに時間遅れなどが存在する場合には振動抑制補正トルク生成部14の次に遅れを補償する手段を付加し、振動抑制補正トルクに対して遅れ補償して補正トルクとしてトルク指令に加算することにより、さらに高い振動抑制効果が得られる。
なお、モータの回転位置の代わりに減速機の出力軸の1回転内の位置(回転位相)によって、振動抑制補正トルクを求める場合には、図3に破線で示したように、パルスコーダ13で検出されるモータ回転位置に基づいて減速機10の出力側の回転位置を求め、振動抑制補正トルク生成部14に出力するようにする。すなわち、減速機出力位置算出部16では、パルスコーダ13からの出力パルスを積算し、減速機出力側の1回転分に相当する積算値を得たときにはこの積算値をクリアする処理を行うと共に、この積算値を減速機の減速比で割ることによって、減速機10の出力軸の回転位置を求め振動抑制補正トルク生成部14に出力し、減速機出力側の回転位置に応じた振動抑制補正トルクを求めるようにする。
図4は、サーボモータ1を駆動制御する制御部のプロセッサが所定周期毎に行い、上述した学習により振動抑制補正トルクを求めるときの処理フローチャートである。
まず、学習を行うか否かはパラメータ等で設定されており、この設定パラメータによって、学習を行うか否か判断し(ステップ100)、行わない場合は、ステップ107に移行し後述する通常の振動抑制制御を伴うモータ制御を行う。一方、学習を行うときには、まず、パルスコーダで検出されるモータの回転位置P(n)、及び加速度センサの出力Acc(n)を読み取る(ステップ101)。次に、一般的に用いられているデジタルフイルタ処理を行い加速度センサの出力Acc(n)から低周波成分と高周波数成分を取り除き、振動成分Vib(n)を取り出す。すなわち、次の1式の処理を行い、振動成分Vib(n)を取り出す。
Vib(n)=Acc(n)*(Th*S+1)/(Tl*S+1) …(1)
なお、1式でTh,Tlは時定数で、Sはラプラス演算子である。
次に、求めた振動成分Vib(n)の所定数B個の移動平均が所定値Aより大きいか判断し(ステップ103)、所定値Aより大きい場合は、ステップ104に進む。
なお、1式でTh,Tlは時定数で、Sはラプラス演算子である。
次に、求めた振動成分Vib(n)の所定数B個の移動平均が所定値Aより大きいか判断し(ステップ103)、所定値Aより大きい場合は、ステップ104に進む。
この実施形態では、パルスコーダの一回転(モータの一回転)をQ(例えばQ=4000とする)個に分割して、各分割領域に対応して、振動抑制補正トルクを記憶するレジスタR(1)〜R(Q)(=R(4000))を備えている。パルスコーダの一回転の分解能がPmax、ステップ101で検出したモータ回転位置における分割領域における対応する領域をmとすると、この領域mは次の2式の演算によって求める。
m=整数化(P(n)*Q/Pmax)=整数化(P(n)*4000/Pmax) …(2)
上記2式は、P(n)*Q/Pmax(=P(n)*4000/Pmax)の演算によって求めた小数点以下を切り捨て、又は四捨五入することによって整数化して領域mを求める(ステップ104)。この求めた領域mの振動抑制補正トルクを記憶するレジスタR(m)の値からステップ102で求めた振動成分Vib(n)に係数Kを乗じた値を減じてレジスタR(m)の値、すなわち領域mにおける振動抑制補正トルクを更新する(ステップ105)。なお、係数Kは、振動加速度からトルクへの変換係数に、さらに、1回の学習による振動抑制補正トルクへの影響度を考慮して決められる値である。
上記2式は、P(n)*Q/Pmax(=P(n)*4000/Pmax)の演算によって求めた小数点以下を切り捨て、又は四捨五入することによって整数化して領域mを求める(ステップ104)。この求めた領域mの振動抑制補正トルクを記憶するレジスタR(m)の値からステップ102で求めた振動成分Vib(n)に係数Kを乗じた値を減じてレジスタR(m)の値、すなわち領域mにおける振動抑制補正トルクを更新する(ステップ105)。なお、係数Kは、振動加速度からトルクへの変換係数に、さらに、1回の学習による振動抑制補正トルクへの影響度を考慮して決められる値である。
次に、このレジスタR(m)に記憶する値を、通常の位置、速度ループ制御処理によって求められたトルク指令Tcに加算して、振動抑制補正トルクを補正したトルク指令T'cを求め該トルク指令T'cでサーボモータを駆動する(ステップ106)。
以下、各処理周期毎ステップ100からステップ106を実行し、ステップ103で、振動成分Vib(n)の移動平均値が所定値Aを下回り、振動が十分に小さくなると、この学習を終了し、レジスタR(1)〜R(Q)(=R(4000))に記憶された各領域における振動抑制補正トルクを、これ以後のモータ制御における振動抑制補正トルクとする。ステップ100で学習が無効にされた場合もこの学習は終了する。
以下、各処理周期毎ステップ100からステップ106を実行し、ステップ103で、振動成分Vib(n)の移動平均値が所定値Aを下回り、振動が十分に小さくなると、この学習を終了し、レジスタR(1)〜R(Q)(=R(4000))に記憶された各領域における振動抑制補正トルクを、これ以後のモータ制御における振動抑制補正トルクとする。ステップ100で学習が無効にされた場合もこの学習は終了する。
図5は、図4に示した学習によって確定された振動抑制補正トルクを用いてトルク指令値を補正しながらサーボモータを駆動するとき、サーボモータを制御する制御部のプロセッサが所定周期毎実行される処理のフローチャートである。
すでに、図4に示す学習処理がなされ、各領域に対応するレジスタR(1)〜R(Q)には、それぞれ振動抑制補正トルクが格納されているものとする。
すでに、図4に示す学習処理がなされ、各領域に対応するレジスタR(1)〜R(Q)には、それぞれ振動抑制補正トルクが格納されているものとする。
そこで、まず、プロセッサは従来と同様に、位置(比例制御)、速度(比例、積分制御)のループ制御を行ってトルク指令Tcを求める(ステップ200)。次にパルスコーダよりモータの回転位置P(n)を読み取る(ステップ201)。この読み取った位置P(n)に基づいて上述した2式の演算を行って、分割領域mを求める(ステップ202)。この分割領域mにおける振動抑制補正トルクを記憶しているレジスタR(m)の値にステップ200で求めたトルク指令Tcを加算して、補正されたトルク指令T'cを求め出力し、サーボモータを駆動する(ステップ203)。これによって、振動成分をキャンセルするようにサーボモータが駆動され、振動発生が抑制されることになる。
上述した図4、図5の処理では、モータの回転位置に応じて振動抑制補正トルクを求め、又モータの回転位置に応じて、この振動抑制補正トルクをトルク指令に補正するようにしたが、図3の破線で示すように減速機10の出力軸の位置に応じてトルク指令を補正するようにしてもよい。この場合、ステップ101では、パルスコーダからのパルスを積算し減速機10の出力側の1回転するに相当する値に積算値が達したとき、この積算値をクリアすることによって、減速機の出力側の1回転分まで積算値(P(n)がこの積算値に対応することになる)を得るようにし、この積算値を減速機の減速比で割り減速機の出力側の1回転位置を求めるようにする。また、ステップ104、ステップ202では、Pmaxが減速機の出力側の1回転に相当する積算値に該当し、P(n)が積算値であり、積算値P(n)、減速機10の出力側の1回転に相当する積算値Pmax、分割数Qにより、出力側の1回転をQ個に分割した内の分割領域mを求めることになる。
図6は、本発明の第2の実施形態の関節装置に用いる減速機の断面図であり、図2に示した第1の実施形態での減速機との違いは、サーボモータ1の出力軸と減速機の入力軸2とをアンバランスカップリング20で結合したものである。このアンバランスカップリング20による加振成分によって、減速機の振動成分をキャンセルするように、このアンバランスカップリング20を取り付けるものである。他は第1の実施形態の減速機と同一である。又、サーボモータの制御においても、図3及び図4,図5に示すような第1の実施形態と同じ処理を行うものである。また、アンバランスカップリング20で結合する代わりに、サーボモータ1の出力軸と減速機の入力軸2を直接連結し、サーボモータの出力軸又は減速機の入力軸いずれかにアンバランスウェイトを取り付けるようにしてもよい。
図7は、本発明の第2の実施形態の関節装置に用いる減速機の断面図であり、図2に示した第1の実施形態での減速機との違いは、減速機の入力軸2をサーボモータの出力シャフトとの連結部とは反対側に延ばし、その端部にアンバランスウェイト21を付加したものである。第2の実施形態と同様にアンバランスウェイト21による加振成分によって、減速機の振動成分をキャンセルするようにしたものである。他は第1の実施形態と同様であり、サーボモータの制御においても、図3及び図4,図5に示すような第1の実施形態と同じ処理を行うものである。
1 サーボモータ
2 入力軸
3a,3b,3c 外歯歯車
4 内歯歯車
5 ケース
6 ピン部材
7 出力軸
8 第1部材
9 第2部材
10 減速機
A1 下腕
A2 上腕
2 入力軸
3a,3b,3c 外歯歯車
4 内歯歯車
5 ケース
6 ピン部材
7 出力軸
8 第1部材
9 第2部材
10 減速機
A1 下腕
A2 上腕
Claims (5)
- 減速機を介して相対的に回転可能に接続された2つの部材と、両部材の相対回転を駆動するためのモータと、該モータを制御する制御部とを備えたロボットの関節装置において、
前記減速機は、前記モータの出力軸に直接連結された入力軸と、該入力軸に係合して偏心揺動させられる外歯歯車と、前記減速機のケースと、該ケースの内側に設けられ前記外歯歯車に噛合う内歯歯車と、前記ケースに回転可能に支持された出力軸と、前記外歯歯車と係合しその自転運動を出力軸に伝達する複数のピン部材で構成されており、
前記制御部は、前記減速機から発生する振動成分とモータ回転位置との相関関係を求めて記憶する手段と、該記憶された相関関係に基づいて振動成分をキャンセルするようにモータを制御する手段とを備えていることを特徴とする、ロボットの関節装置。 - 減速機を介して相対的に回転可能に接続された2つの部材と、両部材の相対回転を駆動するためのモータと、該モータを制御する制御部とを備えたロボットの関節装置において、
前記減速機は、前記モータの出力軸に直接連結された入力軸と、該入力軸に係合して偏心揺動させられる外歯歯車と、前記減速機のケースと、該ケースの内側に設けられ前記外歯歯車に噛合う内歯歯車と、前記ケースに回転可能に支持された出力軸と、前記外歯歯車と係合しその自転運動を出力軸に伝達する複数のピン部材で構成されており、
前記制御部は、前記減速機から発生する振動成分と該減速機の出力軸の回転位置との相関関係を求めて記憶する手段と、該記憶された相関関係に基づいて振動成分をキャンセルするようモータを制御する手段とを備えていることを特徴とする関節装置。 - 前記相関関係を学習的に求める請求項1又は2に記載のロボットの関節装置。
- 前記モータの出力軸と前記減速機の入力軸を直接連結する代わりにアンバランスカップリングで結合し、アンバランスカップリングの加振成分が減速機の振動成分をキャンセルするように構成したことを特徴とする請求項1乃至3の内何れか1項に記載のロボットの関節装置。
- 前記減速機の入力軸の前記モータと反対側の端部にアンバランスウェイトを付加し、アンバランスウェイトの加振成分が減速機の振動成分をキャンセルするように構成したことを特徴とする請求項1乃至3の内何れか1項に記載のロボットの関節装置。
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Cited By (9)
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