JP2014095854A - 撮像レンズおよび撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
4枚構成によって小型、軽量且つ安価でありながら、レンズの形状等を適切に設定することにより製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、高度な調整設備がなくても高い光学性能を持つ広角撮像レンズを提供する。
【解決手段】
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有する第2レンズと、球面により形成された正の屈折力を有する第3レンズと、開口絞りと、両面が非球面形状で正の屈折力を有する第4レンズと、で構成され、前記第2レンズと第3レンズの中心面間隔をL23、レンズ全系の焦点距離をfとするとき、0.9≧L23/f≧0.76を満足する撮像レンズ。
また、上記撮像レンズと、その撮像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置。
【選択図】図1
4枚構成によって小型、軽量且つ安価でありながら、レンズの形状等を適切に設定することにより製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、高度な調整設備がなくても高い光学性能を持つ広角撮像レンズを提供する。
【解決手段】
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有する第2レンズと、球面により形成された正の屈折力を有する第3レンズと、開口絞りと、両面が非球面形状で正の屈折力を有する第4レンズと、で構成され、前記第2レンズと第3レンズの中心面間隔をL23、レンズ全系の焦点距離をfとするとき、0.9≧L23/f≧0.76を満足する撮像レンズ。
また、上記撮像レンズと、その撮像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、監視用カメラや車載用カメラ等、固体撮像素子を備えた撮像装置に用いられる撮像レンズ、特に単焦点の広角撮像レンズ、およびそれを用いた撮像装置に関する。
監視用カメラや車載用カメラに用いられる撮像レンズには、広画角を確保しながら画面全域で結像性能が良いことが要求される。また、搭載スペースが限られることが多いことなどから小型、軽量であることが要求される。
これらの要望に対応し得る可能性がある単焦点の広角撮像レンズとして、下記の特許文献1、2、3が提案されている。
しかしながら、この特許文献1、2、3に記載される単焦点の広角撮像レンズは、研磨工程や個々の金型を用いた射出成形、レンズユニットの組み込みなどの製造公差が十分に考慮されているものではなく、収差が良好に補正されて優れた結像性能を持つ撮像モジュールを製造する為には、高度な調整が必要不可欠であった。また、高度な調整を行なうことは製造コストのアップにつながり、ひいては製品価格にも少なからず影響する。
本発明は、かかる事情に鑑みて成されたものであり、目的とするのは、4枚構成によって小型、軽量且つ安価でありながら、レンズの形状等を適切に設定することにより製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、高度な調整設備がなくても高い光学性能を持つ広角撮像レンズを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の撮像レンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有する第2レンズと、球面により形成された正の屈折力を有する第3レンズと、開口絞りと、両面が非球面形状で正の屈折力を有する第4レンズと、で構成され、前記第2レンズと第3レンズの中心面間隔をL23、レンズ全系の焦点距離をfとするとき、下記条件式(1)を満足する。
0.9≧L23/f≧0.76 ・・・(1)
0.9≧L23/f≧0.76 ・・・(1)
好適には、結像面での最大像高位置に入射する光線の全画角を2Wとするとき下記条件式(2)を満足する。
2W≧120° ・・・(2)
2W≧120° ・・・(2)
更に好適には、前記第1レンズは物体側に凸面を向け、前記第3レンズは物体側に凸面を向け、前記第4レンズは像側に凸面を向ける。
更に好適には、前記第1レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が40以上に、前記第2レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、前記第3レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が40以下に、前記第4レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、それぞれ設定される。
更に好適には、前記第1および第3レンズは硝子材料で形成され、前記第2および第4レンズは樹脂材料で形成されている。
更に好適には、前記第4レンズの像面側の面から結像面までの距離をBfとするとき、下記条件式(3)を満足する。
Bf/f≧2 ・・・(3)
Bf/f≧2 ・・・(3)
更に好適には、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第4レンズの焦点距離をf4とするとき、下記条件式(4)を満足する。
−1.1<f2/f4<−0.9 ・・・(4)
−1.1<f2/f4<−0.9 ・・・(4)
更に好適には、前記第2レンズの焦点距離をf2とするとき、下記条件式(5)を満足する。
f2/f>−2.2 ・・・(5)
f2/f>−2.2 ・・・(5)
上記課題を解決するため、本発明の撮像装置は、上述のいずれかの撮像レンズと、その撮像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備える。
本発明によれば、4枚構成によって小型、軽量且つ安価でありながら、レンズの形状、非球面の形状等を適切に設定することにより製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、高度な調整設備がなくても高い光学性能を持つ広角撮像レンズを提供することができる。その結果、監視カメラや車載用カメラに搭載可能なコンパクトな広角撮像レンズを実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1に実施の形態のレンズ構成をそれぞれ光学断面で示す。これらの実施形態は物体側から順に、第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130、開口絞り140、第4レンズ150、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Mental-Oxide Semiconductor device)等の撮像素子の受光面である結像面160が配置される4枚構成の単焦点の撮像レンズ100である。
本発明を実施した撮像レンズで4枚のレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ110、負の屈折力を有する第2レンズ120、正の屈折力を有する第3レンズ130と、開口絞り140と、正の屈折力を有する第4レンズ150のように配列されている。また、図1に記載の1(R1)〜9(R8)は、各構成要件の面番号である。
開口絞り140は第3レンズ130と第4レンズ150との間に配置している。開口絞り140を第4レンズ150より像側に配置すると、レンズ系が大型化するため好ましくなく、また第2レンズ120と第3レンズ130との間に配置するとバックフォーカスを長くとることに関して不利になり好ましくない。よって上述した第3レンズ130と第4レンズ150との間に配置することでレンズ系のコンパクト化が可能となる。
第2レンズ120では物体側に凸面を向けることで物体側面において反射した光が第1レンズ110像面側の面に反射して撮像面に届くことで起きるゴーストフレアの発生を減らすことが可能となる。
第3レンズ130は球面により形成されることで、製造し易いレンズとなる。
第4レンズ150は両面が非球面形状を持つことにより、収差補正が容易となり、小型でありながら良好な解像性能を得ることが可能となる。
本発明を実施した撮像レンズ100で好ましくは、条件式(1)を満足するように構成される。
0.9≧L23/f≧0.76 ・・・(1)
0.9≧L23/f≧0.76 ・・・(1)
但し、L23は、前記第2レンズと前記第3レンズの中心面間隔、fは、レンズ全系の焦点距離である。
条件式(1)は、レンズ全系の焦点距離に対する第2レンズ120と第3レンズ130の中心面間隔の割合を関連づけたものである。撮像レンズ100は、負の屈折力をレンズ系の前方に配置したレトロフォーカスタイプであり、対称型広角レンズに比べバックフォーカスを長くとることが可能である。よって、負の屈折力を有する第1レンズ110と第2レンズ120、正の屈折力を有する第3レンズ130と第4レンズ150間の中心面間隔L23は、バックフォーカス変動に大きく影響すると考えられる。よって、条件式(1)の下限値を超えるとfに対するL23間の割合が小さくなるため一定量発生する製造公差の影響を大きく受けてしまい好ましくない。一方、上限値を越えると個々のレンズの焦点距離に制約が生じるため、収差の補正が難しくなる。
また、撮像レンズ100は、好ましくは条件式(2)を満足するように構成される。
2W≧120° ・・・(2)
2W≧120° ・・・(2)
但し、2Wは、結像面での最大像高位置に入射する光線の全画角である。
条件式(2)の数値範囲に設定することにより、監視用カメラや車載用カメラとしてより好ましい撮影範囲を確保することが可能となる。
また、撮像レンズ100は、好ましくは第1レンズ110を構成する材料のd線に対するアッベ数が40以上に、第2レンズ120を構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、第3レンズ130を構成する材料のd線に対するアッベ数が40以下に、第4レンズ150を構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、それぞれ設定される。
これにより、開口絞り140よりも物体側にある負レンズの第1レンズ110と第2レンズ120と開口絞り140よりも像側にある正レンズの第4レンズ150を構成する材料のd線に対するアッベ数が大きいほど、第1レンズ110および第2レンズ120、第4レンズ150で発生する倍率色収差が小さくなる。また同じく開口絞り140よりも物体側にある正レンズの第3レンズ130を構成する材料のd線に対するアッベ数が小さいほど倍率の色収差を良好に補正できる。
また、撮像レンズ100は、第1レンズ110および第3レンズ130は硝子材料で形成され、第2レンズ120および第4レンズ150は樹脂材料で形成されること、第2レンズ120および第4レンズ150は両面が非球面形状で構成されることが好ましい。
第1レンズ110を硝子材料で形成することにより、監視用カメラや車載用カメラに適用される物理的耐久性、化学的耐久性などの厳しい環境性能を満足することができる。また、第3レンズ130を硝子材料で形成することにより、幅広い分散値の材料を選択でき、結果として倍率の色収差を良好に補正することが可能となる。具体的には、第3レンズ130に分散値の高い硝材を用いることで第1レンズ110及び第2レンズ120で発生した色収差の補正に有利な効果を得ている。
そして、第2レンズ120、第4レンズ150を樹脂材料で形成することにより、軽量化や低コスト化が実現できると共に非球面形状の作製が容易となる。これらのレンズは非球面形状が形成されることにより、収差補正が容易となり、小型でありながら良好な解像性能を得ることが可能となる。
また、第1レンズ110は物体側に凸面を向け、第3レンズ130は物体側に凸面を向け、第4レンズ150は像側に凸面を向けることが好ましい。
これにより、第1レンズ110では物体側に凸面を向けることで物体側からの光を広画角で入射することが可能となる。正の屈折力を有する第3レンズ130では物体側に凸面を向けることで、第4レンズ150では像側に凸面を向けることで、それぞれ開口絞り140に近い箇所の感度を緩くし、製造し易い撮像レンズ100となる。
また、撮像レンズ100は、好ましくは条件式(3)を満足するように構成される。
Bf/f≧2 ・・・(3)
Bf/f≧2 ・・・(3)
但し、前記第4レンズの像面側の面から結像面までの距離はBf、前記撮像レンズ全系の焦点距離はfである。
条件式(3)は、前記撮像レンズ全系の焦点距離に対する前記第4レンズの像面側の面から結像面までの距離の割合を関連づけたものである。条件式(3)の下限値を超えるとfに対するBfの割合が小さくなるためIRカットフィルターやローパスフィルターといった撮像モジュールに欠かすことのできないデバイスを挿入できなくなり、また撮像素子とのドッキングが難しくなる。さらには第4レンズが撮像素子の発熱の影響を受け易くなり、ガラス転移温度の低い樹脂レンズのケースでは、組成変化に伴う黄変といった問題が想定される。
一般に樹脂材料は、硝子材料に比べて温度変化による屈折率や形状の変化が大きく、屈折力は高温で小さく、低温で大きくなる。よって、第2レンズ120は負の屈折力を持ち、第4レンズ150は正の屈折力を持つことで、形状や屈折率の変化による屈折力の変動を相殺させ、レンズ全系での焦点距離の変化を小さくし、結果として幅広い温度範囲でも所望の性能を得ることが可能となる。
なお、d線における第2レンズ120の焦点距離をf2(mm)、d線における第4レンズ150の焦点距離をf4(mm)とする時、下記の条件式(4)を満足することがより好ましい。
0.9<|f2/f4|<1.1 ・・・(4)
0.9<|f2/f4|<1.1 ・・・(4)
このような条件を満たすように設計することで、第2レンズ120と第4レンズ150のパワー比(焦点距離比)を略1:1(0.9〜1.1の範囲内)にすることで、温度変化に伴う変化を樹脂レンズ同士で相殺することになる。
また、撮像レンズ100は、好ましくは条件式(5)を満足するように構成される。
f2/f>-2.2 ・・・(5)
f2/f>-2.2 ・・・(5)
但し、第2レンズの焦点距離はf2、前記撮像レンズ全系の焦点距離はfである。
条件式(5)は、前記撮像レンズ全系の焦点距離に対する第2レンズの焦点距離の割合を関連づけたものである。条件式(5)の下限値を超えるとfに対するf2の割合が大きくなるため軸上色収差の補正が困難となる。
なお、以下の数値実施例の中で記載されるレンズの非球面の形状は、物体側から像面側へ向かう方向を正とし、kを円錐係数、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数としたとき次式で表される。hは光線の高さ、cは中心曲率半径の逆数を、Zは面頂点に対する接平面からの深さを、それぞれ表している。
なお、実施例1〜5においては、第1レンズ110および第3レンズ130を硝子材料で形成し、第2レンズ120および第4レンズ150を樹脂材料で形成した。
実施の形態1における撮像レンズ100Aの基本構成は図2に示され、各数値データ(設定値)は表3、表4に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図3にそれぞれ示される。
図2に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は片面に非球面を有し、第4レンズ150は両面に非球面を有する。
また、図2に示すように、第1レンズ110の厚さとなるR1面1とR2面2間の距離をD1、第1レンズ110のR2面2と第2レンズ120のR3面3までの距離をD2、第2レンズ120の厚さとなるR3面3とR4面4間の距離をD3、第2レンズ120のR4面4と第3レンズ130のR5面5間の距離をD4、第3レンズ130の厚さとなるR5面5とR6面6間の距離をD5、第3レンズ130のR6面6と開口絞り140の面7までの距離をD6、開口絞り140の面7と第4レンズ150のR7面8間の距離をD7、第4レンズ150の厚さとなるR7面8とR8面9間の距離をD8、第4レンズ150のR8面9と撮像素子(結像面)160までの距離をD9とする。なお、以降の実施例2〜5においてもR1面1〜R8面9、およびD1〜D9は同様の距離を意味するものとする。
表3は、実施例1における撮像レンズ100Aの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表3中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表4は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例1>
<数値実施例1>
実施の形態2における撮像レンズ100Bの基本構成は図4に示され、各数値データ(設定値)は表5、表6に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図5にそれぞれ示される。
この実施例2における撮像レンズ100Bは実施例1のL23をさらに長くし、製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、安価することを目的に設計されている。
図4に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は片面に非球面を有し、第4レンズ150は両面に非球面を有する。
表5は、実施例2における撮像レンズ100Bの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表5中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表6は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例2>
<数値実施例2>
実施の形態3における撮像レンズ100Cの基本構成は図6に示され、各数値データ(設定値)は表7、表8に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図7にそれぞれ示される。
この実施例3における撮像レンズ100Cは実施例2のL23をさらに長くし、製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、安価することを目的に設計されている。
図6に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は片面に非球面を有し、第4レンズ150は両面に非球面を有する。
表7は、実施例3における撮像レンズ100Cの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表7中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表8は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例3>
<数値実施例3>
実施の形態4における撮像レンズ100Dの基本構成は図8に示され、各数値データ(設定値)は表9、表10に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図9にそれぞれ示される。
この実施例4における撮像レンズ100Dは実施例3のL23をさらに長くし、製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、安価することを目的に設計されている。
図8に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は片面に非球面を有し、第4レンズ150は両面に非球面を有する。
表9は、実施例4における撮像レンズ100Dの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表9中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表10は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例4>
<数値実施例4>
実施の形態5における撮像レンズ100Eの基本構成は図10に示され、各数値データ(設定値)は表11、表12に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図11にそれぞれ示される。
この実施例5における撮像レンズ100Eは、実施例4のL23をさらに長くし、製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、安価することを目的に設計されている。
図10に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は片面に非球面を有し、第4レンズ150は両面に非球面を有する。
表11は、実施例5における撮像レンズ100Eの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表11中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表12は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例5>
<数値実施例5>
実施の形態6における撮像レンズ100Fの基本構成は図12に示され、各数値データ(設定値)は表13、表14に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図11にそれぞれ示される。
この実施例6における撮像レンズ100Fは、実施例5のL23をさらに長くし、製造公差によるバックフォーカス変動を軽減し、安価することを目的に設計されている。
図12に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は片面に非球面を有し、第4レンズ150は両面に非球面を有する。
表13は、実施例6における撮像レンズ100Fの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表13中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表14は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例6>
<数値実施例6>
図14は、実施例1から実施例6において、L23/fとバックフォーカス変動量の関係を示している。図14から分かるように、L23/fが大きくなるに従い、バックフォーカス変動量を小さく抑えることができる。
一方、表1のレンズ全長に着目すると、実施例1から実施例6にかけてL23/fが大きくなってバックフォーカス変動量を小さく抑えることができるものの、レンズ全長は長くなってくることが分かる。よって、求められる撮像レンズの大きさと許容される公差との兼ね合いからL23を決定する。
本実施形態の撮像レンズによれば、撮像素子を搭載するカメラ等に好適であり、小型、軽量且つ安価でありながら、高い光学性能を持つ広角撮像レンズを備えた撮像装置が実現できる。
図15に本発明による撮像レンズ100を用いた撮像装置の実施形態の断面図を示す。撮像レンズ100およびCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Mental-Oxide Semiconductor device)等の撮像素子210は筐体220によって位置関係を規定、保持される。このとき撮像レンズ100の結像面160は撮像素子210の受光面に一致するように配置されている。
撮像レンズ100によって取り込まれ、撮像素子210の受光面に結像した被写体像は、撮像素子210の光電変換機能によって電気信号に変換されて、画像信号として撮像装置200から出力される。
上述のような撮像レンズ100は、構成枚数が少なく、小型、軽量であるため、搭載スペースがコンパクトにできるので、様々な用途の撮像装置に適している。また広角撮像レンズでありながら、歪曲収差の発生を低減し、高い光学性能を持つ被写体像を撮像素子210に受光面上に結像でき、視認性に優れた画像信号を出力できるため、特に監視用カメラや車載用カメラ等において優位性の高い撮像装置の実現が可能である。
100,100A〜100F・・・撮像レンズ
110 … 第1レンズ
120 … 第2レンズ
130 … 第3レンズ
140 … 開口絞り
150 … 第4レンズ
160 … 結像面
200 … 撮像装置
210 … 撮像素子
220 … 筐体
110 … 第1レンズ
120 … 第2レンズ
130 … 第3レンズ
140 … 開口絞り
150 … 第4レンズ
160 … 結像面
200 … 撮像装置
210 … 撮像素子
220 … 筐体
Claims (9)
- 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有する第2レンズと、球面により形成された正の屈折力を有する第3レンズと、開口絞りと、両面が非球面形状で正の屈折力を有する第4レンズと、で構成され、前記第2レンズと第3レンズの中心面間隔をL23、レンズ全系の焦点距離をfとするとき、下記条件式(1)を満足する撮像レンズ。
0.9≧L23/f≧0.76 ・・・(1) - 結像面での最大像高位置に入射する光線の全画角を2Wとするとき下記条件式(2)を満足する請求項1に記載の撮像レンズ。
2W≧120° ・・・(2) - 前記第1レンズは物体側に凸面を向け、前記第3レンズは物体側に凸面を向け、前記第4レンズは像側に凸面を向ける請求項1もしくは2に記載の撮像レンズ。
- 前記第1レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が40以上に、前記第2レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、前記第3レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が40以下に、前記第4レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、それぞれ設定される請求項乃至3のいずれかに記載の撮像レンズ。
- 前記第1および第3レンズは硝子材料で形成され、前記第2および第4レンズは樹脂材料で形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像レンズ。
- 前記第4レンズの像面側の面から結像面までの距離をBfとするとき、下記条件式(3)を満足する請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像レンズ。
Bf/f≧2 ・・・(3) - 前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第4レンズの焦点距離をf4とするとき、下記条件式(4)を満足する請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像レンズ。
−1.1<f2/f4<−0.9 ・・・(4) - 前記第2レンズの焦点距離をf2とするとき、下記条件式(5)を満足する請求項1乃至7のいずれかに記載の撮像レンズ。
f2/f>−2.2 ・・・(5) - 前記第1乃至第8請求項のいずれかに記載の撮像レンズと、当該撮像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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CN104456430A (zh) * | 2014-12-22 | 2015-03-25 | 四川九洲视讯科技有限责任公司 | 一种用于光路调整的透镜系统 |
CN104456430B (zh) * | 2014-12-22 | 2017-07-07 | 四川九洲视讯科技有限责任公司 | 一种用于光路调整的透镜系统 |
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