JP6598729B2 - 撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステム - Google Patents

撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6598729B2
JP6598729B2 JP2016091714A JP2016091714A JP6598729B2 JP 6598729 B2 JP6598729 B2 JP 6598729B2 JP 2016091714 A JP2016091714 A JP 2016091714A JP 2016091714 A JP2016091714 A JP 2016091714A JP 6598729 B2 JP6598729 B2 JP 6598729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
imaging
refractive power
object side
positive refractive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016091714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017198947A (ja
Inventor
知文 小石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2016091714A priority Critical patent/JP6598729B2/ja
Publication of JP2017198947A publication Critical patent/JP2017198947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6598729B2 publication Critical patent/JP6598729B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

本発明は、撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステムに関する。
監視カメラや車載カメラでの使用を想定して、外気に晒されることによる低温から高温まで幅広い温度変動による焦点距離及び画角の変動を小さくし、高い光学性能を有する広角撮像レンズについての発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載される撮像レンズは、物体側から順に負の屈折力を有する第1および第2レンズと、正の屈折力を有する第3および第4レンズとのレンズ4枚で構成されている。この撮像レンズでは、第2レンズを熱線膨張係数の大きな材料を用いた強い負の屈折力を有するレンズとし、且つ、第3レンズを熱線膨張係数の大きな材料を用いた強い正の屈折力を有するレンズとして、熱による光学的変化を互いに打ち消すようしている。さらに、第4レンズを熱線膨張係数の小さな材料を用いた正の屈折力を有するレンズとして、収差を補正している。
特開2013−228427号公報
しかしながら、特許文献1に係る4枚構成の撮像レンズでは、温度変動に対する光学特性は良好であるものの、夜間のような光量が乏しい状況でも視認性を保つために、波長帯域を近赤外光まで広用とした場合には、軸上色収差の補正を行うことが難しい。このため、高い解像性能を得るための改善の余地がある。
したがって、これらの点に着目してなされた本発明の目的は、温度変動に対する高い光学性能を持ちながら、軸上色収差が補正された撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステムを提供することにある。
上記目的を達成する撮像レンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力をもつ第1レンズ、両凹形状で負の屈折力をもつ第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力をもつ第3レンズ、両凸形状で正の屈折力をもつ第4レンズ、および、像側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力をもつ第5レンズが配置され、f4およびf5をそれぞれ第4レンズおよび第5レンズのd線に対する焦点距離とするとき、条件式
0 < f4/f5 ≦ 0.5 ・・・(1)
を満足する。
また、上記目的を達成する撮像装置は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力をもつ第1レンズ、両凹形状で負の屈折力をもつ第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力をもつ第3レンズ、両凸形状で正の屈折力をもつ第4レンズ、および、像側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力をもつ第5レンズが配置され、f4およびf5をそれぞれ第4レンズおよび第5レンズのd線に対する焦点距離とするとき、条件式
0 < f4/f5 ≦ 0.5 ・・・(1)
を満足する撮像レンズと、前記撮像レンズを介して結像する光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備える。
さらに、上記目的を達成する車載カメラシステムは、車両に設けられ、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力をもつ第1レンズ、両凹形状で負の屈折力をもつ第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力をもつ第3レンズ、両凸形状で正の屈折力をもつ第4レンズ、および、像側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力をもつ第5レンズが配置され、f4およびf5をそれぞれ第4レンズおよび第5レンズのd線に対する焦点距離とするとき、条件式
0 < f4/f5 ≦ 0.5 ・・・(1)
を満足する撮像レンズと、前記撮像レンズを介して結像する光学像を電気信号に変換する撮像素子とを含む撮像装置を備える。
本発明の一実施形態によれば、温度変動に対する高い光学性能を持ちながら、軸上色収差が補正された撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態(実施例1に対応)に係る撮像レンズの構成を示す図である。 実施例1の撮像レンズの球面収差および非点収差を示す収差図である。 実施例2の撮像レンズの構成を示す図である。 実施例2の撮像レンズの球面収差および非点収差を示す収差図である。 実施例3の撮像レンズの構成を示す図である。 実施例3の撮像レンズの球面収差および非点収差を示す収差図である。 実施例の撮像レンズと従来技術に基づく撮像レンズとの軸上色収差を示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車載カメラシステムの車両内での配置を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
一実施形態に係る広角の撮像レンズ100のレンズ構成を、実施例1の撮像レンズ100Aの構成を示す図1を用いて説明する。AXは撮像レンズ100Aの光軸である。本実施形態の撮像レンズ100Aは、物体側から順に、負の屈折率を有する第1レンズ110、負の屈折力を有する第2レンズ120、正の屈折力を有する第3レンズ130、開口絞り140、正の屈折力を有する第4レンズ150、正の屈折力を有する第5レンズ160、カバーガラス170、および、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor device)等の撮像素子の受光面となる結像面180が配置される5枚構成の単焦点レンズである。各レンズ110〜130,150,160およびカバーガラス170の物体側および像側の面、並びに、開口絞り140の面には、物体側から順に面番号1〜13を付している。これの構成は、以下の実施例2および3と共通するので、実施例2および3においても対応する構成要素に同一の符号を付す。以下において、実施例1〜3のそれぞれの撮像レンズを撮像レンズ100A〜100Cとし、これら撮像レンズ100A〜100Cを含む本実施形態の撮像レンズを総称して撮像レンズ100とする。
広角の撮像レンズでは、広い画角を得るために焦点距離を短くする必要があるが、撮像レンズの機構的な制約からバックフォーカスは焦点距離に比べて長くしなくてはならない。そこで、前方に負の屈折力を有するレンズを配置し、入射した光を一度発散した後、後方の正の屈折力を有するレンズで集光することにより、レンズ系の主点をレンズ後方に飛出させ焦点距離に比べて長いバックフォーカスを確保することが可能となる。具体的には、負の屈折力を有する第1レンズ110および第2レンズ120で光を発散させ、正の屈折力を有する第3レンズ130、第4レンズ150および第5レンズ160で集光する。
最も物体側に負レンズの第1レンズ110と第2レンズ120を配置することで、主点を後方に置くのに十分な負の屈折力を得ることができ、開口絞り140の前に正の屈折力をもつ第3レンズ130を配置することにより、倍率色収差を良好に補正する。また、開口絞り140後に正の屈折力をもつレンズ150,160を配置することにより、結像面180への入射角度を小さくし、かつ収差を良好に補正することができる。開口絞り140の後に配置する第4レンズ150と第5レンズ160は、低分散材と高分散材と組み合わせることで軸上色収差の補正を行う。
次に、本実施形態に共通する各レンズの形状について説明する。第1レンズ110は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズである。そのようにすることで、諸収差の発生を抑えつつ負の屈折力を得ることが可能となる。また、第2レンズ120は、両凹形状のレンズである。そうすることで、強い負の屈折力を得つつ各面の公差感度を低減できる。さらに、第3レンズ130の物体側の面を凸面とする。これによって、第2レンズ120の像側面との組み合わせで像面湾曲の補正をしつつ、倍率色収差も良好に補正できる。また、第4レンズ150は、両凸形状とする。これによって、光線角度を小さくすると共に、第5レンズ160と組み合わせて軸上色収差を小さくできる。さらに、第5レンズ160は像側に凸面を向けたメニスカス形状とする。こうすることで、物体側面で軸上の色消しを行い、像側面で像面入射角を抑えることが可能となる。
さらに、第4レンズ150および第5レンズ160は、f4およびf5をそれぞれ第4レンズ150および第5レンズ160のd線(波長λ=587.6nm)に対する焦点距離とするとき、
0 < f4/f5 ≦ 0.5 ・・・(1)
を満たすようにする。これによって、良好に軸上収差を補正することができる。
f4/f5の値が上限値0.5を超えると温度による画角及び焦点距離の変動を抑えたまま、色収差を補正するのが困難になる。f4/f5=0.5の条件よりも、f4が大きくなる場合、第4レンズ150の像側面の屈折力が弱くなることで軸上色収差が補正できなくなる。また、f5が小さくなる場合、第5レンズ160の屈折力が強くなることで温度による画角及び焦点距離の変動が大きくなる。
また、前述のように、第4レンズ150と第5レンズ160の組み合わせで色消しを行うため、第4レンズ150と第5レンズ160のアッベ数ν4、ν5をそれぞれ次の条件式を満足するように設定することができる。
ν4 ≧ 50 ・・・(2)
ν5 ≦ 30 ・・・(3)
第4レンズ150のアッベ数ν4を、下限値50を上回るように設定することで、第4レンズ150の軸上色収差の発生を抑え、第5レンズ160で良好に補正することが可能となる。また、第5レンズ160のアッベ数ν5を、上限値30を下回るように設定することで、第5レンズ160の軸上色収差を打ち消す効果が得られやすくなり、軸上色収差を良好に補正することが可能となる。
全てのレンズの熱膨張及び熱収縮が小さければ、温度変化による焦点位置と画角の変化が小さく保たれるのは自明であるが、小型、軽量且つ安価に撮像レンズ100を構成するためには、樹脂などガラスに比べ熱線膨張係数の大きな材料を使用する必要がある。ガラスの使用を最小に抑え、且つ良好な性能を得るためには、材料の配置や屈折力の配分に特別な工夫が必要となる。
このため、第4レンズ150を熱線膨張係数の小さな材料、例えばガラス材料で構成することが望ましい。そのように構成にすることにより他のレンズの熱線膨張係数が大きくても、全系として温度による焦点位置、及び画角の変化を抑制することが可能となる。第4レンズ150の熱線膨張係数をα4とすると、次の数式(4)を満たすように第4レンズの材料を選択することができる。
|α4| ≦ 15×10-6 ・・・(4)
第4レンズを数式(4)を満たすガラス材料で構成することにより、第2レンズ120、第3レンズ130および第5レンズ160は、樹脂製のレンズとすることができる。樹脂製のレンズを用いることによって、撮像レンズ100を小型、軽量且つ安価に構成することが可能になる。
さらに、第4レンズ150の熱線膨張係数がより小さい方が焦点位置および画角の変化の抑制効果が大きい。線膨張係数α4は、次の数式(5)を満たすようにすることがさらに望ましい。
|α4| ≦ 10×10-6 ・・・(5)
以下に、撮像レンズ100の具体的な数値による実施例1〜3を示す。実施例1〜3は、各レンズの屈折力の正負、面形状、および、数式(1)〜(4)に示すパラメータ等について、上述した本実施形態の特徴を有する。実施例1〜3において、焦点距離、Fナンバー(Fno)、画角、像高、レンズ全長、バックフォーカス(Bf)は、次の表1の通りである。また、実施例1〜3において、条件式(1)〜(4)のパラメータは、表2の通りである。
以下の数値実施例の中で記載されるレンズの非球面の形状は、物体側から像面側へ向かう方向を正とし、kを円錐係数、Aを4次の非球面係数、Bを6次の非球面係数、Cを8次の非球面係数、Dを10次の非球面係数としたとき、次の数式(6)(非球面方程式)で表される。ただし、hは光線の高さ、cは中心曲率半径の逆数、Zは面頂点に対する接平面からの深さを、をそれぞれ表している。
Figure 0006598729
Figure 0006598729
Figure 0006598729
<実施例1>
図1は、実施例1に係る撮像レンズ100Aの構成を示している。また、実施例1の撮像レンズの面データを表3に、非球面データを表4に示す。さらに、球面収差、非点収差を示す収差図を図2に示す。
図1に示すように、実施例1の撮像レンズ100Aにおいて、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は両凹形状、第3レンズ130は物体側の面を凸面とするメニスカス形状、第4レンズ150は両凸形状、第5レンズ160は、像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ150および第5レンズ160は両面に、それぞれ非球面を有する。
また、図1に示すように第1レンズ110の厚さとなる面1と面2との間の距離をD1、第1レンズ110の面2から第2レンズ120の面3までの距離をD2、第2レンズ120の厚さとなる面3と面4との間の距離をD3、第2レンズ120の面4から第3レンズ130の面5までの距離をD4、第3レンズ130の厚さとなる面5と面6との間の距離をD5、第3レンズ130の面6から開口絞り140の面7までの距離をD6、開口絞り140の面7と第4レンズ150の面8との間の距離をD7、第4レンズ150の厚さとなる面8と面9との間の距離をD8、第4レンズ150の面9と第5レンズ160の面10との間の距離をD9、第5レンズ160の厚さとなる面10と面11との間の距離をD10、第5レンズ160の面11からカバーガラス170の面12までの距離をD11、カバーガラス170の厚さとなる面112と面13との間の距離をD12、カバーガラス170の面13と結像面180との間の距離をD13とする。(以下の実施例においても同様。ただし、図面上ではD1〜D13の表示を省略している。)
表3は、実施例1における第1〜第5レンズ110,120,130,150,160、絞り140、カバーバラス170の各面番号に対応した、曲率半径R(mm)、間隔D(mm)、屈折率Nd、およびアッベ数νdを示している。表中の面番号の横の記号「*」は非球面の面を表している。表3に示すように、第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ150および第5レンズ160の両面が非球面である(以下の実施例においても同様)。曲率半径Rの値は、非球面の場合は近軸曲率半径を示している。表4は、所定面の非球面係数を示している。間隔Dは、その面番号の面と次の面番号の面との間の間隔を示す。したがって、面番号1の欄の間隔Dは図1中のD1(面1と面2との間の距離)、面番号2の欄の間隔Dは図1中のD2(面2と面3との間の距離)、以下同様である。屈折率Ndおよびアッベ数νdは、d線(波長λ=587.6nm)を基準波長としている。
Figure 0006598729
Figure 0006598729
図2は、実施例1の撮像レンズ100Aの収差図であり、図2(A)が球面収差を、図2(B)が非点収差をそれぞれ示している。図2(A)中の縦軸は瞳径を1に正規化した入射瞳上の入射高を示し、横軸は結像位置のずれを示す。図2(A)のグラフ中の各線は、グラフ右に示す各波長の光に対する球面収差を示す。図2(B)は、d線を基準波長とした非点収差を示すもので、縦軸は半画角を表し、横軸は結像位置のずれを示す。図2(B)中、実線Sはサジタル像面の値、破線Tはタンジェンシャル像面の値をそれぞれ示している。図2からわかるように、実施例1によれば、球面、非点の諸収差が良好に補正され、結像性能に優れた撮像レンズ100Aが得られる。
<実施例2>
図3は、実施例2に係る撮像レンズ100Bの構成を示す。また、実施例2の撮像レンズ100Bの面データを表5に、非球面データを表6に示す。さらに、球面収差、非点収差を示す収差図を図4に示す。
図3に示すように、実施例2に係る撮像レンズ100Bにおいて、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は両凹形状、第3レンズ130は物体側の面を凸面とするメニスカス形状、第4レンズ150は両凸形状、第5レンズ160は、像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ150および第5レンズ160は両面に、それぞれ非球面を有する。
表5は、実施例2における第1〜第5レンズ110,120,130,150,160、絞り140、カバーバラス170の各面番号に対応した、曲率半径R(mm)、間隔D(mm)、屈折率Nd、およびアッベ数νdを示している。表6は、実施例2における所定面の非球面係数を示している。
Figure 0006598729
Figure 0006598729
図4は、実施例2の撮像レンズ100Bの収差図であり、実施例1の図2(A)、図2(B)と同様に、図4(A)が球面収差を、図4(B)が非点収差をそれぞれ示している。図4からわかるように、実施例2によれば、球面、非点の諸収差が良好に補正され、結像性能に優れた撮像レンズ100Bが得られる。
<実施例3>
図5は、実施例3に係る撮像レンズ100Cの構成を示す。また、実施例3の撮像レンズ100Cの面データを表7に、非球面データを表8に示す。さらに、球面収差、非点収差を示す収差図を図6に示す。
図5に示すように、実施例3に係る撮像レンズ100Cにおいて、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は両凹形状、第3レンズ130は物体側の面を凸面とするメニスカス形状、第4レンズ150は両凸形状、第5レンズ160は、像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ150および第5レンズ160は両面に、それぞれ非球面を有する。
表7は、実施例2における第1〜第5レンズ110,120,130,150,160、絞り140、カバーバラス170の各面番号に対応した、曲率半径R(mm)、間隔D(mm)、屈折率Nd、およびアッベ数νdを示している。表8は、実施例3における所定面の非球面係数を示している。
Figure 0006598729
Figure 0006598729
図6は、実施例3の撮像レンズ100Cの収差図であり、実施例1の図2(A)、図2(B)と同様に、図6(A)が球面収差を、図6(B)が非点収差をそれぞれ示している。図6からわかるように、実施例3によれば、球面、非点の諸収差が良好に補正され、結像性能に優れた撮像レンズ100Cが得られる。
図7は、横軸に全系の焦点距離をとり、縦軸にg線(波長λ=435.83nm)、s線(波長λ=852.11nm)の近軸結像位置の差(mm)をとったグラフである。図7において、黒丸は上述の実施例1から3の撮像レンズ100A〜100Cに対応する。一方、黒い三角の点は、比較のため特許文献1に示された撮像レンズのデータを用いて計算したものである。図7から解るように、実施例1から3によれば、従来技術と比較して軸上色収差を良好に補正することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る実施例1から実施例3の撮像レンズ100A〜100Cによれば、両凹形状で負の屈折力をもつ第2レンズ120、物体側に凸面を向けた正の屈折力をもつ第3レンズ130を組み合わせることで、像面湾曲の補正をしつつ、倍率色収差も良好に補正でき、高い光学性能が得られる。また、両凸形状で正の屈折力をもつ第4レンズ150を像側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力をもつ第5レンズ160であって、数式(1)の条件を満たす第5レンズ160と組み合わせることにより、軸上色収差を良好に補正することができる。その結果、図2、図4、および図6に示すように、諸収差を良好に補正しながら、図7に示すように軸上色収差を良好に改善することが可能になる。
また、第4レンズ150と第5レンズ160のアッベ数ν4、ν5が条件式(2)、(3)を満足するので、軸上色収差を補正する効果が高い。
さらに、第4レンズ150の熱線膨張係数α4は、数式(4)を満足し、さらに数式(5)も満足するので、撮像レンズ100A〜100Cの全系として温度による焦点位置、及び画角の変化を抑制することができる。これによって、第2レンズ120、第3レンズ130および第4レンズ150を樹脂製のレンズとすることができ、撮像レンズ100A〜100Cを小型、軽量且つ安価に構成することが可能になる。
以上、本実施形態にかかる撮像レンズについて説明したが、本発明はこれらの実施例の撮像レンズに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、実施例1〜3の撮像レンズ100A〜100Cの諸元は例示であって、本発明の範囲内で種々のパラメータの変更が可能である。また、上記実施例において、カバーガラス170に赤外線除去フィルターを設ける構成にしたり、赤外カットコートをカバーガラス170の面に施すなどしたりしても良い。また、他のレンズ面やローパスフィルター等のフィルターに赤外コートを施しても良い。
本実施形態の広角光学系によれば、撮像素子を用いた撮像系、特に監視用カメラや車載カメラ等に好適であり、小型、薄型で高い光学性能の広角光学系、及び、前記広角光学系を備えた撮像モジュールが実現できる。
図8に本発明の一実施形態に係る撮像レンズ100を用いた撮像装置200の一実施形態の断面図を示す。撮像レンズ100およびCCDやCMOS等の撮像素子210は筐体220によって位置関係を規定、保持される。このとき撮像レンズ100の結像面180は撮像素子210の受光面に一致するように配置されている。
撮像レンズ100によって取り込まれ、撮像素子210の受光面に結像した被写体像は、撮像素子210の光電変換機能によって電気信号に変換されて、画像信号として撮像装置200から出力される。
図9は本発明の一実施形態による撮像レンズ100を用いた撮像装置200を、車両300に搭載される車載カメラ310に適用した車載カメラシステムの例を説明する図である。車載カメラシステムは、車載カメラ310と画像処理装置320を含んで構成される。車載カメラ310は車両300の車室内部または外部に取り付けられ、所定の方向を撮像することができるが、図9の例では、車室内の後部に固定して車両300の後方の視界の周辺画像を撮像するものとする。
車載カメラ310は、取得した画像を車両300内の通信手段を介して、画像処理装置320に出力する。画像処理装置320は、画像処理用ASIC(Application Specific Integrated Circuit),DSP(Digital Signal Processor)等の画像処理専用のプロセッサおよび種々の情報を記憶するメモリを含み、車載カメラ310および他の車載カメラから出力された画像に対して、ホワイトバランス調整、露出調整処理、色補間、明るさ補正およびガンマ補正等の処理を行う。さらに、画像処理装置320は、画像の切替え、複数の車載カメラからの画像の結合、一部の画像の切出し、記号、文字や予想軌跡線等の画像への重畳、等の処理を行い、表示装置330の仕様に合わせた画像信号を出力する。画像処理装置320の一部またはすべての機能を車載カメラ310側に持たせても良い。
表示装置330は、車両300のダッシュボード等に配置され、車両300の運転者に対して画像処理装置320で処理された画像情報を表示する。
以上のように、撮像レンズ100は、広角撮像レンズでありながら、歪曲収差の発生を低減し、高い光学性能を持つ被写体像を撮像素子210の受光面上に結像でき、視認性に優れた画像の画像信号を出力できる。さらに、夜間などの光量の乏しい環境で使用するために波長帯域を近赤外光まで広げても、軸上色収差を抑制することができるので、特に、赤外線カットフィルタのない撮像素子210を用いる車載カメラ310に適している。さらに、小型、軽量とすることができるので、搭載スペースがコンパクトにでき、様々な用途の撮像装置200に適している。
100,100A〜100C 撮像レンズ
110 第1レンズ
120 第2レンズ
130 第3レンズ
140 開口絞り
150 第4レンズ
160 第5レンズ
170 カバーガラス
180 結像面
200 撮像装置
210 撮像素子
220 筺体
300 車両
310 車載カメラ
320 画像処理装置
330 表示パネル

Claims (5)

  1. 物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力をもつ第1レンズ、両凹形状で負の屈折力をもつ第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力をもつ第3レンズ、両凸形状で正の屈折力をもつ第4レンズ、および、像側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力をもつ第5レンズが配置され、f4およびf5をそれぞれ第4レンズおよび第5レンズのd線に対する焦点距離とするとき、条件式
    0 < f4/f5 ≦ 0.5 ・・・(1)
    を満足する撮像レンズ。
  2. ν4およびν5をそれぞれ第4レンズおよび第5レンズのアッベ数とするとき、条件式
    ν4 ≧ 50 ・・・(2)
    ν5 ≦ 30 ・・・(3)
    を満足する請求項1に記載の撮像レンズ。
  3. α4を第4レンズの熱線膨張係数とするとき、条件式
    |α4| ≦ 15×10-6 ・・・(4)
    を満足する請求項1または2に記載の撮像レンズ。
  4. 物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力をもつ第1レンズ、両凹形状で負の屈折力をもつ第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力をもつ第3レンズ、両凸形状で正の屈折力をもつ第4レンズ、および、像側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力をもつ第5レンズが配置され、f4およびf5をそれぞれ第4レンズおよび第5レンズのd線に対する焦点距離とするとき、条件式
    0 < f4/f5 ≦ 0.5 ・・・(1)
    を満足する撮像レンズと、
    前記撮像レンズを介して結像する光学像を電気信号に変換する撮像素子と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  5. 車両に設けられ、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力をもつ第1レンズ、両凹形状で負の屈折力をもつ第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力をもつ第3レンズ、両凸形状で正の屈折力をもつ第4レンズ、および、像側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力をもつ第5レンズが配置され、f4およびf5をそれぞれ第4レンズおよび第5レンズのd線に対する焦点距離とするとき、条件式
    0 < f4/f5 ≦ 0.5 ・・・(1)
    を満足する撮像レンズと、前記撮像レンズを介して結像する光学像を電気信号に変換する撮像素子とを含む撮像装置を備える車載カメラシステム。
JP2016091714A 2016-04-28 2016-04-28 撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステム Active JP6598729B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016091714A JP6598729B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016091714A JP6598729B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017198947A JP2017198947A (ja) 2017-11-02
JP6598729B2 true JP6598729B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=60237831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016091714A Active JP6598729B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6598729B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109283661B (zh) 2018-06-05 2020-12-11 浙江舜宇光学有限公司 摄像透镜组
JP7526565B2 (ja) * 2019-12-13 2024-08-01 ニデックインスツルメンツ株式会社 レンズ系
CN113946033B (zh) * 2021-09-28 2023-07-28 江西凤凰光学科技有限公司 一种高分辨率广角车载激光雷达镜头

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275666A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Kyocera Corp 撮像光学装置および監視カメラ
JP2010128100A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyocera Corp 広角レンズおよび撮像モジュール
KR101309423B1 (ko) * 2011-11-22 2013-09-23 삼성전기주식회사 초광각 렌즈 모듈
JP2015011050A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 京セラ株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
TWM472853U (zh) * 2013-09-16 2014-02-21 Kinko Optical Co Ltd 五片式廣角鏡頭

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017198947A (ja) 2017-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108363160B (zh) 成像光学系统及摄像装置
JP5671190B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
CN111090165B (zh) 摄像镜头
CN107870408B (zh) 成像透镜及摄像装置
JP6066424B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP6634273B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
CN108292025B (zh) 成像镜头
JP2016212134A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2010160479A (ja) 撮像レンズおよびこの撮像レンズを用いた撮像装置
JP2008076716A (ja) 広角撮像レンズ、撮像装置、およびカメラモジュール
WO2019031266A1 (ja) 単焦点レンズ系、および、カメラ
JP5450023B2 (ja) 撮像レンズおよびこの撮像レンズを用いた撮像装置
JP2015125150A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
CN108351494B (zh) 成像镜头
CN105008977B (zh) 摄影光学系统、摄影光学装置以及数字设备
JP2009145809A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2019045665A (ja) 撮像レンズ
JP2020112835A (ja) 撮像レンズ系及び撮像装置
CN108351495B (zh) 成像镜头
JP2010128100A (ja) 広角レンズおよび撮像モジュール
CN110346898A (zh) 摄像镜头
JP6145888B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
CN104981723B (zh) 摄影光学系统、摄影光学装置以及数字设备
JP2015138174A (ja) 撮像レンズ
JP6598729B2 (ja) 撮像レンズ、撮像装置および車載カメラシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6598729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150