JP2014092318A - グロープラグ及びグロープラグの製造方法 - Google Patents

グロープラグ及びグロープラグの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヒータを保持した外筒が、ハウジングに圧入されていながらも、信頼性の高いグロープラグ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】グロープラグ100は、通電により発熱するヒータ130と、自身の軸線AXに沿う軸線方向HJに貫通する筒孔150hを有する筒状をなし、筒孔150h内にヒータ130を保持してなる外筒150と、軸線方向HJに延びる軸孔110hを有し、自身の先端側GSから軸孔110h内に外筒150を圧入して、外筒150を介してヒータ130を保持してなるハウジング110と、を備え、圧接面である外筒150の外周圧接面150fm及び軸孔110hの内周圧接面110fmの少なくとも一方は、軸線方向HJについて、圧入の際の摩擦を緩和させる潤滑剤を保持する凹部151が形成された凹部形成領域150f1と、相手方の圧接面と密着する凹部非形成領域150f2とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの始動の補助に用いるグロープラグ及びその製造方法に関する。
ディーゼルエンジンの始動を補助するために使用されるグロープラグは、導通により発熱するヒータを、ハウジング(例えば、主体金具)の先端側に保持しており、このヒータの先端部をエンジンの燃焼室内に突出させて用いる。また、ハウジング内には、ヒータの端子に電気的に導通して、軸線方向の後端側に向けて延びる金属製の導通部材(例えば、棒状の中軸)が挿通されている。さらに、ハウジングの後端側には、中軸の後端部に接続して、この中軸を介してヒータに電気的に導通する端子部材が配置されている。この端子部材は、外部との電気的な接続に用いられる。
このようなグロープラグでは、ハウジングでヒータを保持するにあたり、筒状の外筒でヒータを保持した上で、この外筒を介して、ヒータをハウジングに保持する構成としたものがある。例えば、特許文献1には、スリーブ20(外筒)の内孔に発熱体30(ヒータ)を、その一端31側をスリーブ20の一端21から突出させた状態に挿入し、さらに、このスリーブ20の一端21側をハウジング10の一端11から突出させた状態で、スリーブ20をハウジング10に挿入したグロープラグが開示されている。ここで、スリーブ20とハウジング10とは、圧入または挿入部のロウ付け等により、固定されている。
特開2002−228153号公報
ところで、このように、外筒を介してヒータをハウジングに保持するグロープラグであって、さらに、外筒をハウジングに圧入により固定するグロープラグにおいて、圧入の際にハウジングと外筒が接触による摩擦力の増大により塑性変形し、挿入困難となる、いわゆる「かじり」の発生が問題となる。
具体的には、外筒をハウジングに圧入してグロープラグを構成する場合には、ハウジングと外筒との間の密着性を確保するため、両者の寸法精度のほか、面精度も良好に形成する必要があり、また、所定以上の長さの圧入代も確保する必要がある。しかし、両者が圧入段階で密着しすぎると、両者の間に介在する潤滑油(潤滑剤)が少なくなって、十分に潤滑できず、圧入時にかじりを生じて、外筒を十分に圧入することが困難となる。
特に、セラミックグロープラグの場合には、硬いセラミックヒータを圧入した外筒をハウジングに圧入するので、圧入時に外筒が変形(縮径)しにくいため、メタルグロープラグの場合に比して、「かじり」が発生しやすい。
そして、このような「かじり」が発生すると、たとえ圧入できたとしても、圧入後のハウジングと外筒との間の面圧の応力分布が軸線に沿う軸線方向及び軸線まわりの周方向について均一なものとはならず部分的な不均衡を生じる。このため、長期間にわたる使用で、外筒及びこれに保持されたヒータにひび割れを生じるなど、グロープラグの信頼性が低下するおそれがある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、ヒータを保持した外筒が、ハウジングに圧入されていながらも、信頼性の高いグロープラグ及びその製造方法を提供することを目的とする。
その一態様は、通電により発熱するヒータと、自身の軸線に沿う軸線方向に貫通する筒孔を有する筒状をなし、上記ヒータの先端部を突出させた状態で、上記筒孔内に上記ヒータを保持してなる外筒と、上記軸線方向に延びる軸孔を有し、自身の先端側から上記軸孔内に上記外筒を圧入して、圧接面である上記軸孔の内周面の内周圧接面と上記外筒の外周面の外周圧接面とを互いに圧接させて、上記外筒を介して上記ヒータを保持してなるハウジングと、を備え、上記外筒の上記外周圧接面及び上記軸孔の上記内周圧接面の少なくとも一方は、上記軸線方向について、上記圧入の際の摩擦を緩和させる潤滑剤を保持する凹部が形成された凹部形成領域と、上記凹部が形成されておらず、相手方の上記圧接面と密着し、上記外筒で上記ハウジングの上記軸孔を気密に封止する凹部非形成領域と、を含むグロープラグである。
前述したように、外筒をハウジングの軸孔内に圧入する際に、潤滑が十分でなく、かじりを生じる場合がある。
これに対し、このグロープラグでは、圧接面である外筒の外周圧接面及びハウジングの軸孔の内周圧接面の少なくとも一方は、外筒をハウジングの軸孔内へ圧入する際の摩擦を緩和させる潤滑剤を保持する凹部が形成された凹部形成領域を含んでいる。なお、潤滑剤は液体状のもの(潤滑油)のほか、グリスのような半固体状のものや、ワックスのような固体状のものを含む。
これにより、凹部に保持された潤滑剤で摩擦が緩和され、かじりの発生を防止して、適切に圧入を行うことができるので、圧入後のハウジングと外筒との間の面圧の応力分布を均一なものとして、外筒やヒータにひび割れが生じにくく、信頼性の高いグロープラグとなる。
その一方で、圧接面は、凹部形成領域のほかに、凹部が形成されていない凹部非形成領域も有しているので、この凹部非形成領域で相手方の圧接面と密着し、外筒でハウジングの軸孔を気密に封止できる。また、これにより、ハウジングの先端から凹部を通じて、ハウジング内部に異物が侵入することも防止できる。
なお、凹部としては、例えば、外周圧接面または内周圧接面の凹部形成領域に散点状に配置した多数の窪みや、軸線方向及び軸線の周方向の少なくともいずれかに延びる線状の複数の凹溝が挙げられる。より具体的には、周方向について一定の間隔をなして軸線方向に延びる複数の直線状の凹溝や、周方向及び軸線方向に延びる多重螺旋状の凹溝が挙げられる。また、軸線方向に一定の間隔をなして複数配置され周方向に延びる環状の凹溝や、多数の凹溝を格子状あるいはあや目状に交差したもの、ヘリングボーン状の凹溝を軸線方向及び周方向について、均等に配置したものも挙げられる。また、窪みとしては、半球状の窪みを軸線方向及び周方向について、格子状に配置したものも挙げられる。
さらに、上述のグロープラグであって、前記凹部は、前記軸線方向及び前記軸線まわりの周方向のうち少なくとも上記軸線方向に延びる線状の複数の凹溝を含むグロープラグとすると良い。
このグロープラグでは、凹部が、軸線方向及び周方向のうち少なくとも軸線方向に延びる線状の複数の凹溝を含んでいる。このような凹溝を設けることにより、圧入の際に、その圧入の方向である軸線方向に、凹溝内に保持した潤滑剤が移動し、ハウジングと外筒との間の界面に潤滑剤が供給されて、圧入時の摩擦が緩和される。これにより、外筒の圧入がよりスムーズになって、適切に圧入を行うことができ、より信頼性の高いグロープラグとなる。
さらに、上述のグロープラグであって、前記凹溝は、前記軸線方向に延びる直線状をなすグロープラグとすると良い。
このグロープラグでは、凹溝が、軸線方向に延びる直線状をなしているので、外筒の圧入がスムーズになることに加えて、凹溝の形成も容易である。
さらに、上述のいずれかのグロープラグであって、前記凹部形成領域の前記軸線方向の長さL1は、前記圧接面の上記軸線方向の長さLの30%以上であり、前記凹部非形成領域の上記軸線方向の長さL2は、2mm以上であるグロープラグとすると良い。
このグロープラグでは、凹部形成領域の軸線方向の長さL1が、圧接面の軸線方向の長さLの30%以上である。これにより、潤滑剤が保持できる凹部形成領域の長さを確保して、圧入の際のかじりを適切に防止できる。
一方、凹部非形成領域の軸線方向の長さL2は、2mm以上である。これにより、凹部非形成領域の長さを確保して、ハウジングの軸孔と外筒とを確実に気密封止できる。
さらに、上述のいずれかのグロープラグであって、前記凹部形成領域は、前記凹部が、前記軸線方向及び前記軸線まわりの周方向の少なくともいずれかについて均等に配置されてなるグロープラグとすると良い。
このグロープラグは、凹部形成領域は、凹部が、軸線方向及び軸線まわりの周方向の少なくともいずれかについて均等に配置されている。具体的には、例えば、周方向または軸線方向について一定の間隔をなして配置した凹溝や、格子状若しくはあや目状の凹溝または半球状の窪みを、軸線方向及び周方向について、均等に配置したものなどが挙げられる。これにより、外筒を均一に圧入できるほか、圧入後のハウジングと外筒との間の面圧の応力分布についても軸線方向あるいは周方向について部分的な不均衡が生じるのを抑えることができる。このため、さらに信頼性の高いグロープラグとなる。
さらに、上述のいずれかのグロープラグであって、前記外筒の外周圧接面に、前記凹部形成領域及び前記凹部非形成領域を有するグロープラグとすると良い。
このグロープラグでは、外筒の外周圧接面に、凹部形成領域及び凹部非形成領域を有しており、これらをハウジングの軸孔の内周圧接面に形成する場合に比して、容易に凹部を形成することができる。
さらに、上述のグロープラグであって、前記外筒の前記外周圧接面において、前記凹部非形成領域は、前記凹部形成領域の前記軸線方向先端側に位置するグロープラグとすると良い。
このグロープラグでは、外筒の外周圧接面において、凹部非形成領域が、凹部形成領域の軸線方向先端側に位置しているので、ハウジングの軸線方向先端側で軸孔を適切に封止できる。また、これにより、ハウジング内部に異物が侵入するのを、適切に防止することもできる。
さらに、上述のいずれかのグロープラグであって、前記ヒータは、セラミックヒータであるグロープラグとすると良い。
セラミックグロープラグにおいては、硬いセラミックヒータを圧入した外筒をハウジングに圧入するため、圧入時に外筒が変形(縮径)しにくく、メタルグロープラグに比して、かじりが発生しやすい。
しかるに、このグロープラグでは、圧接面の少なくとも一方に凹部が形成されているので、セラミックグロープラグでありながらも、圧入時のかじりの発生を防止して、外筒を適切に圧入した信頼性の高いセラミックグロープラグとなる。
他の態様は、通電により発熱するヒータと、自身の軸線に沿う軸線方向に貫通する筒孔を有する筒状をなし、上記ヒータの先端部を突出させた状態で、上記筒孔内に上記ヒータを保持してなる外筒と、上記軸線方向に延びる軸孔を有し、上記軸孔内に、上記外筒をハウジングの先端側から圧入して、圧接面である上記軸孔の内周面の内周圧接面と上記外筒の外周面の外周圧接面とを互いに圧接させて、上記外筒を介して上記ヒータを保持してなるハウジングと、を備えるグロープラグの製造方法であって、上記外筒の上記外周圧接面及び上記軸孔の上記内周圧接面の少なくとも一方は、上記軸線方向について、上記圧入の際の摩擦を緩和させる潤滑剤を保持する凹部が形成された凹部形成領域と、上記凹部が形成されておらず、相手方の上記圧接面と密着し、上記外筒で上記ハウジングの上記軸孔を気密に封止する凹部非形成領域と、を含み、上記筒孔内に上記ヒータを保持した上記外筒を、上記ハウジングの上記軸孔内に、上記凹部に上記潤滑剤を保持させつつ圧入する外筒圧入工程を備えるグロープラグの製造方法である。
このグロープラグの製造方法では、筒孔内にヒータを保持した外筒を、ハウジングの軸孔内に、凹部に摩擦を緩和させる潤滑剤を保持させつつ圧入する外筒圧入工程を備えている。
そして、外筒の外周圧接面とハウジングの内周圧接面の少なくとも一方は、軸線方向について、凹部形成領域と凹部非形成領域とを含んでいる。
このため、圧入の際に、この凹部からハウジングと外筒との間に潤滑剤が供給されるので、圧入時の摩擦が緩和される。これにより、圧入時の際のかじりの発生を防止することができ、信頼性の高いグロープラグを、歩留り良く製造することができる。
また、圧入荷重を低減させることができるので、圧入設備を小規模化し、製造コストを抑えて、グロープラグを製造することができる。
その一方で、凹部非形成領域が相手方の圧接面と密着してハウジングの軸孔を気密に封止できる。これにより、ハウジングの先端から凹部を通じて、ハウジング内部に異物が侵入することも防止できる。
さらに、上述のグロープラグの製造方法であって、前記外筒の前記外周面及び前記ハウジングの前記軸孔の前記内周面のうち、少なくとも前記凹部形成領域に前記潤滑剤を塗布する塗布工程を備えるグロープラグの製造方法とすると良い。
このグロープラグの製造方法では、塗布工程を備えているので、凹部に潤滑剤を確実に保持させた上で、外筒圧入工程で圧入を行うことができる。
実施形態に係るグロープラグの縦断面図である。 実施形態に係るグロープラグのうち、セラミックヒータ及び外筒を含む先端部分を拡大した縦断面図である。 実施形態に係るグロープラグに用いる外筒の斜視図である。 実施形態に係るグロープラグの先端側の部位について、外筒の圧入状態を示す部分破断断面図である。 変形形態1に係るグロープラグに用いる外筒の斜視図である。 変形形態1〜6に係るグロープラグの先端側の部位について、外筒の圧入状態を示す部分破断断面図である。 変形形態7,8に係るグロープラグに用いる主体金具の先端側の部位を示す部分破断断面図である。 外筒の軸線方向後端側に凹部非形成領域を、その先端側に凹部形成領域を設けた場合を示す斜視図である。 外筒の形態を二段形状に形成した場合を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るグロープラグ100について、全体の構造を説明する。図1は、グロープラグ100全体の縦断面図である。また、図2は、グロープラグ100のうち、セラミックヒータ130及び外筒150を含む先端部分を拡大した縦断面図である。なお、図1及び図2において、グロープラグ100の軸線AXに沿う軸線方向HJのうち、セラミックヒータ130が配置された側(図中下側)を先端側GSとし、これと反対側(図中上側)を後端側GKとして説明する。
グロープラグ100は、例えば、ディーゼルエンジンの燃料室に取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。このグロープラグ100は、ハウジングとしての主体金具110、中軸120、セラミックヒータ130(ヒータ)、リング部材140、外筒150、ピン端子160等から構成されている。
このうち主体金具110は、S45C相当の鉄系素材からなり、軸線方向HJに自身の金具基端部110kから金具先端部110sまで延びる筒状をなす。この主体金具110内には、軸孔110hが形成されている。また、主体金具110の外周面110mには、取り付け用の雄ネジ部111が形成されている。
また、主体金具110の金具基端部110kの外側には、外周面が六角柱状をなし、取り付け工具が係合する工具係合部113が形成されている。一方、この金具基端部110kの内側には、後端側GKに向かって軸孔110hを拡径するテーパ部115が形成され、軸孔110hの基端部は、大径孔110hkとされている。
中軸120は、ステンレス等の鉄系素材からなり、軸線方向HJに自身の中軸基端部120kから中軸先端部120sまで延びる棒状をなす。そして、中軸基端部120kを金具基端部110kから後端側GKに向けて突出させた状態で、主体金具110内に挿通されている。また、中軸先端部120sは、後述するリング部材140のリング基端部140k内に嵌合している。
セラミックヒータ130は、軸線方向HJに自身のヒータ基端部130kからヒータ先端部130sまで延びる棒状をなし、通電により発熱するヒータ先端部130sを金具先端部110sから先端側GSに向けて突出させた状態で、主体金具110内に挿通されている。このセラミックヒータ130は、絶縁性セラミック(具体的には、窒化珪素質セラミック)からなる棒状の絶縁基体131の内部に、導電性セラミック(具体的には、導電成分として炭化タングステンを含有する窒化珪素質セラミック)からなる発熱抵抗体132が埋設された構造をなす。
発熱抵抗体132は、発熱部133及び一対のリード部135,136を有する。このうち発熱部133は、U字状に曲げ返された形状をなし、ヒータ先端部130s内に配置されている。また、このU字状に曲げ返された発熱部133の両端には、一対のリード部135,136が繋がり、セラミックヒータ130の基端面130kmまで延びて基端面130kmに露出している。また、各々のリード部135,136には、セラミックヒータ130の端子をなす電極取出部137,138が形成されている。即ち、リード部135には、ヒータ基端部130kにおいて電極取出部137が形成され、ヒータ基端部130kの外周に露出して、次述するリング部材140と電気的に接続されている。また、リード部136には、ヒータ基端部130kよりも先端側GSにおいて電極取出部138が形成され、セラミックヒータ130の外周に露出して、後述する外筒150と接続されている。
リング部材140は、ステンレスからなり、軸線方向HJに自身のリング基端部140kからリング先端部140sまで延びる筒状をなす。そして、主体金具110内に配置されて、中軸120とセラミックヒータ130との間を接続している。
このリング部材140のリング先端部140s内には、セラミックヒータ130のヒータ基端部130kが圧入され、セラミックヒータ130に設けられた電極取出部137がリング部材140に内側から当接して、両者が電気的に接続している。
一方、リング部材140のリング基端部140k内には、中軸120の中軸先端部120sが圧入され、リング部材140と中軸120とが電気的に接続している。さらに、リング部材140と中軸120とは、リング基端部140kと中軸先端部120sとの間に形成された溶接部149により、互いに固着されている。
外筒150は、ステンレスからなり、軸線方向HJに自身の外筒基端部150kから外筒先端部150sまで延びる円筒状をなす。この外筒150には、ヒータ先端部130sが外筒先端部150sから先端側GSに向かって突出すると共に、ヒータ基端部130kが外筒基端部150kから後端側GKに向かって突出する形態に、セラミックヒータ130が圧入されている。セラミックヒータ130に設けられた電極取出部138は、外筒150に内側から当接して、外筒150と電気的に接続している。
また、外筒150の外筒基端部150kは、主体金具110の軸孔110h内に、主体金具110の先端側GSから圧入され、この圧入により、軸孔110hの内周面110hmの内周圧接面110fmと外筒150の外周面150mの外周圧接面150fmとが互いに圧接している。これにより、主体金具110の先端側GSの金具先端部110sに、外筒150を介してセラミックヒータ130が保持される。
ピン端子160は、中軸120の中軸基端部120kに円周加締めにより固定されている。このピン端子160には、図示しない外部の電源から電力を供給するコードが接続される。また、ピン端子160の先端側GSには、Oリング161及び筒状の絶縁スペーサ163が配置されている。具体的には、これらOリング161及び絶縁スペーサ163は、主体金具110の金具基端部110k(軸孔110hの大径孔110hk)内で、中軸120との間に配置されて、両者を絶縁している。
次いで、図3及び図4を参照して、外筒150について、さらに詳細に説明する。前述したように、外筒150は、外筒基端部150kから外筒先端部150sまで延びる円筒状をなし、外筒基端部150kは、主体金具110の軸孔110h内に圧入され、軸孔110hの内周圧接面110fmと外筒150の外周圧接面150fmとが互いに圧接している。図4において、外周圧接面150fmは、外筒150の外周面150mのうち、主体金具110の軸孔110h内に位置する部位であり、その軸線方向HJの長さはLである。また、内周圧接面110fmは、主体金具110の軸孔110hの内周面110hmのうち、外周圧接面150fmの相手方の圧接面となる部位であり、その軸線方向HJの長さはLである。
そして、外筒150の外周圧接面150fmには、軸線方向HJに延びて、軸線AXまわりの周方向HRについて一定の間隔をなして配置された複数の直線状の凹溝151gを有している(図3参照)。この凹溝151gは、外筒150を主体金具110の軸孔110h内に圧入する際の摩擦を緩和させる潤滑油等の潤滑剤を保持する凹部151である。これにより、この凹溝151g(凹部151)に保持された潤滑剤で摩擦が緩和され、圧入の際のかじりの発生を防止して、外筒150を主体金具110の軸孔110h内に適切に圧入することができる。
また、図4に示すように、外筒150の外周圧接面150fmは、凹溝151g(凹部151)が形成された凹部形成領域150f1(軸線方向HJの長さがL1の部位)と共に、その軸線方向HJ先端側GSに、凹部151が形成されていない凹部非形成領域150f2(軸線方向HJの長さがL2の部位)を有している。そして、この凹部非形成領域150f2で、相手方の圧接面である軸孔110hの内周圧接面110fmに密着している。
例えば、凹溝151g(凹部151)が形成された凹部形成領域150f1が、外周圧接面150fmの全体を占めて、凹溝151gが、外筒150が圧入された主体金具110の先端110ssよりも軸線方向HJ先端側GSの範囲にまで延びていると、油等のグロープラグ100周囲の異物が、主体金具110の先端110ssから凹溝151gを通じて、グロープラグ100内部に侵入するおそれがある。
しかるに、このグロープラグ100では、外周圧接面150fmは、上述の通り、凹部形成領域150f1の軸線方向HJ先端側GSに、凹部非形成領域150f2を有しており、この凹部非形成領域150f2で軸孔110hの内周圧接面110fmに密着している。これにより、外筒150で主体金具110の軸孔110hを気密に封止できる。しかも、グロープラグ100周囲の異物が、主体金具110の先端110ssから凹溝151gを通じて、グロープラグ100内部に侵入することも防止できる。
なお、かじり防止の観点から、凹部形成領域150f1の軸線方向HJの長さL1は、外周圧接面150fmの軸線方向HJの長さLの30%以上とするのが良い。本実施形態では、外周圧接面150fmのうち、凹部非形成領域150f2よりも軸線方向HJ後端側GKを全て凹部形成領域150f1として、長さL1を長さLの約85%としている。
また、主体金具110の軸孔110hを気密に封止するには、凹部非形成領域150f2の軸線方向HJの長さL2は、2mm以上とするのが良い。本実施形態では、外周圧接面150fmのうち、その軸線方向HJ先端側GSを凹部非形成領域150f2として、長さL2を2.5mm以上確保している。
さらに、前述したように、凹溝151gは、軸線方向HJに延びているので、外筒150を主体金具110に圧入する際に、その圧入の方向である軸線方向HJに、凹溝151g内の潤滑剤が移動して、潤滑剤を保持し易い。これにより、外筒150の圧入をよりスムーズに行うことができる。
また、凹溝151gは、軸線方向HJに直線状に延び、軸線AXまわりの周方向HRについて一定の間隔をなして均等に配置されている。このため、圧入後の主体金具110と外筒150との間の面圧の応力分布が軸線方向HJ及び周方向HRについて、部分的な不均衡が生じるのを抑えて、より均一なものとすることができる。
以上により、より信頼性の高いグロープラグ100が得られる。
本実施形態のグロープラグ100では、セラミックヒータ130が本発明における「ヒータ」に相当し、主体金具110が本発明における「ハウジング」に相当する。
以上で説明したように、本実施形態のグロープラグ100では、外筒150の外周圧接面150fmは、外筒150を主体金具110(ハウジング)の軸孔110h内へ圧入する際の摩擦を緩和させる潤滑剤を保持する凹部151(凹溝151g)が形成された凹部形成領域150f1を含んでいる。
これにより、凹部151(凹溝151g)に保持された潤滑剤で摩擦が緩和され、かじりの発生を防止して、適切に圧入を行うことができるので、圧入後の主体金具110と外筒150との間の面圧の応力分布を均一なものとして、外筒150やセラミックヒータ130にひび割れが生じにくく、信頼性の高いグロープラグ100となる。
その一方で、凹部形成領域150f1を含む外周圧接面150fmは、凹部形成領域150f1の軸線方向HJ先端側GSに、凹部151が形成されていない凹部非形成領域150f2も有しているので、この凹部非形成領域150f2が軸孔110hの内周圧接面110fmと密着し、外筒150で主体金具110の軸孔110hを気密に封止できる。また、これにより、主体金具110の先端110ssから凹部151(凹溝151g)を通じて、主体金具110内部に異物が侵入することも防止できる。
また、本実施形態のグロープラグ100では、凹部151が、軸線方向HJに延びる複数の直線状の凹溝151gである。このような凹溝151gを設けることにより、圧入の際に、その圧入の方向である軸線方向HJに、凹溝151g内に保持した潤滑剤が移動し、主体金具110と外筒150との間の界面に潤滑剤が供給されて、圧入時の摩擦が緩和される。これにより、外筒150の圧入がよりスムーズになって、適切に圧入を行うことができ、より信頼性の高いグロープラグとなる。
また、凹溝151gが、軸線方向HJに延びる直線状をなしているので、外筒150の圧入がスムーズになることに加えて、凹溝の形成も容易である。
また、本実施形態のグロープラグ100では、凹部形成領域150f1の軸線方向HJの長さL1が、外周圧接面150fmの軸線方向HJの長さLの30%以上(本実施形態では、約85%)である。これにより、潤滑剤が保持できる凹部形成領域150f1の長さを確保して、圧入の際のかじりを適切に防止できる。
一方、凹部非形成領域150f2の軸線方向HJの長さL2は、2mm以上(本実施形態では、2.5mm以上を確保)である。これにより、凹部非形成領域150f2の長さを確保して、主体金具110の軸孔110hと外筒150とを確実に気密封止できる。
また、本実施形態のグロープラグ100では、凹溝151gは、軸線方向HJに直線状に延び、凹部形成領域150f1において、周方向HRについて一定の間隔をなして均等に配置されている。これにより、外筒150を均一に圧入できるほか、圧入後の主体金具110と外筒150との間の面圧の応力分布についても軸線方向HJあるいは周方向HRについて部分的な不均衡が生じるのを抑えることができる。このため、さらに信頼性の高いグロープラグ100となる。
また、本実施形態のグロープラグ100では、外筒150の外周圧接面150fmに、凹部形成領域150f1及び凹部非形成領域150f2を有しており、これらを主体金具110の軸孔110hの内周圧接面110fmに形成する場合に比して、容易に凹部151(凹溝151g)を形成することができる。
また、本実施形態のグロープラグ100では、外筒150の外周圧接面150fmにおいて、凹部非形成領域150f2が、凹部形成領域150f1の軸線方向HJ先端側GSに位置しているので、主体金具110の軸線方向HJ先端側GSで軸孔110hを適切に封止できる。また、これにより、主体金具110内部に異物が侵入するのを、適切に防止することもできる。
セラミックグロープラグにおいては、圧入時に外筒150が変形(縮径)しにくいので、メタルグロープラグに比して、かじりが発生しやすい。
しかるに、本実施形態のグロープラグ100では、外筒150の外周圧接面150fmに凹部151(凹溝151g)が形成されているので、セラミックグロープラグでありながらも、圧入時のかじりの発生を防止して、外筒150を適切に圧入した信頼性の高いセラミックグロープラグとなる。
次いで、上記グロープラグ100の製造方法について説明する。
まず、公知の手法により、丸棒状でヒータ先端部130sが半球状のセラミックヒータ130を得る。
次に、ステンレス鋼材を円筒状に形成したリング部材140を用意し、その表面にAuメッキを施す。そして、リング部材140内に、セラミックヒータ130のヒータ基端部130kを圧入し、リング部材140とセラミックヒータ130の電極取出部137とを導通する。
また、ステンレス鋼材の板材を深絞り加工により円筒状に形成し、切断することにより外筒150を得る。さらに、この深絞り加工によって、外筒150の外周面150mのうち、外周圧接面150fmに、軸線方向HJに延びて、周方向HRについて一定の間隔をなす複数の直線状の凹溝151g(凹部151)を同時に形成する。なお、外筒150は、ステンレス鋼材のパイプ材を所定の寸法に切断して形成して良く、また、凹溝151g(凹部151)は、外筒150を得た後、切削、転造等により別途形成しても良い。
その後、外筒150の筒孔150h内に、セラミックヒータ130をしまりばめに圧入し、外筒150と電極取出部138とを導通する。これにより、セラミックヒータ130、リング部材140及び外筒150が一体とされて、セラミックヒータ130が外筒150に保持される。
さらに、鉄系材料(例えば、Fe−Cr−Mo鋼)を棒状に形成した中軸120を用意し、リング部材140内に、この中軸120の中軸先端部120sを圧入して、その合わせ部位をレーザ溶接する(溶接部149)。これにより、中軸120と、セラミックヒータ130及びこれを保持する外筒150とがリング部材140を介して一体に結合される。
次に、S45C等の鉄系素材を筒状に形成した主体金具110を用意する。そして、その外周面110mに、ねじ山を転造し、雄ネジ部111を形成する。さらに切削加工等により、主体金具110の金具基端部110kにおける軸孔110hの開口部分に、軸線方向HJ後端側GKに向けてテーパ状に広がるテーパ部115を形成する。
その後、外筒150の外周面150mの凹部形成領域150f1に、潤滑剤を塗布し(塗布工程)、外筒150の外筒基端部150kを、主体金具110の軸孔110h内に圧入する(外筒圧入工程)。この際、外筒150の凹部形成領域150f1に塗布した潤滑剤は、凹溝151g(凹部151)に保持され、保持された潤滑剤が、外筒150の外筒基端部150kと主体金具110の軸孔110hとの間の界面に供給されるので、圧入時の摩擦が緩和されて、かじりが生じにくい。なお、塗布工程において、潤滑剤は、外筒150の外周面150mの凹部形成領域150f1のみならず、凹部非形成領域150f2を含む外周圧接面150fmとなる部位や、さらに、主体金具110の軸孔110hの内周面110hmの内周圧接面110fmとなる部位に塗布しても良い。
これにより、主体金具110の軸孔110h内に、外筒150の外筒基端部150kがしまりばめに圧入され、主体金具110の金具先端部110sに、外筒150を介して、中軸120と一体とされたセラミックヒータ130が保持される。また、中軸120の中軸基端部120kは、主体金具110の金具基端部110kから後端側GKに向けて突出する。
その後、主体金具110の後端側GKから、Oリング161及び絶縁スペーサ163を中軸120の中軸基端部120kに外嵌させて、これらOリング161及び絶縁スペーサ163を主体金具110の金具基端部110k(軸孔110hの大径孔110hk)内に配置する。そして、中軸基端部120kにピン端子160を嵌め込み、絶縁スペーサ163を先端側GSに押圧すると共にピン端子160を径方向内側に加締める。
かくして、グロープラグ100が完成する。
以上で説明したように、本実施形態のグロープラグ100の製造方法では、筒孔150h内にセラミックヒータ130を保持した外筒150を、主体金具110(ハウジング)の軸孔110h内に、凹部151(凹溝151g)に摩擦を緩和させる潤滑剤を保持させつつ圧入する外筒圧入工程を備えている。
そして、外筒150の外周圧接面150fmは、軸線方向HJについて、潤滑剤を保持する凹部151(凹溝151g)が形成された凹部形成領域150f1と、凹部151が形成されておらず、主体金具110の軸孔110hの内周圧接面110fmと密着し、外筒150で主体金具110の軸孔110hを気密に封止する凹部非形成領域150f2とを含んでいる。
このため、圧入の際に潤滑剤が凹部151(凹溝151g)に保持されて、この凹部151から、主体金具110と外筒150との間に潤滑剤が供給されるので、圧入時の摩擦が緩和される。これにより、圧入の際のかじりの発生を防止することができ、信頼性の高いグロープラグ100を、歩留り良く製造することができる。
また、圧入荷重を低減させることができるので、圧入設備を小規模化し、製造コストを抑えて、グロープラグ100を製造することができる。
その一方で、凹部非形成領域150f2が軸孔110hの内周圧接面110fmと密着して、外筒150で主体金具110の軸孔110hを気密に封止できる。これにより、主体金具110の先端110ssから凹部151(凹溝151g)を通じて、主体金具110内部に異物が侵入することも防止できる。
さらに、本実施形態のグロープラグ100の製造方法では、凹部形成領域150f1に潤滑剤を塗布する塗布工程を備えているので、凹部151(凹溝151g)に潤滑剤を確実に保持させた上で、外筒圧入工程で圧入を行うことができる。
(変形形態)
次に、上述の実施形態の変形形態について、図5及び図6を参照して説明する。上述の実施形態では、図3及び図4に示したように、凹部151として、外周圧接面150fmに、軸線方向HJに延びて、軸線AXまわりの周方向HRについて均等に配置された複数の直線状の凹溝151gを設けた外筒150を用いた。
これに対し、図5及び図6(a)に示す第1の変形形態(変形形態1)では、凹部251として、外周圧接面250fmに、周方向HR及び軸線方向HJに延びる多重螺旋状の凹溝251gを形成した外筒250を用いる。
このような多重螺旋状の凹溝251gも、その凹部形成領域250f1における配置が、軸線方向HJ及び周方向HRについて均等である。このため、外筒250を主体金具110に圧入する際に、その圧入の方向である軸線方向HJに、凹溝251g内に保持した潤滑剤が移動し、外筒250と主体金具110との間の界面に潤滑剤が供給されて、圧入時の摩擦が緩和される。また、圧入後の主体金具110と外筒250との間の面圧の応力分布が軸線方向HJ及び周方向HRについて、部分的な不均衡が生じるのを抑えて、均一なものとすることができる。したがって、実施形態と同様の作用効果を奏して、信頼性の高いグロープラグ100となる。
また、この他、凹部形成領域250f1の軸線方向HJ先端側GSに、凹部251が形成されていない凹部非形成領域250f2を有している点も、実施形態と同様であり、主体金具110の軸孔110hを気密に封止できる。
なお、凹部としては、この変形形態1の他、図6(b)〜(f)に示す形態としても良い(変形形態2〜6)。
図6(b)に示す変形形態2では、凹部351として、軸線方向HJに一定の間隔をなして複数配置され周方向HRに延びる環状の凹溝を設けている。
また、図6(c)に示す変形形態3では、凹部451として、軸線方向HJに延びる凹溝と周方向HRに延びる環状の凹溝とが格子状に交差したものを設けている。
また、図6(d)のあや目状に交差した凹溝551(変形形態4)や、図6(e)のヘリングボーン状の凹溝651(変形形態5)を軸線方向HJ及び周方向HRについて、均等に配置したものを設けても良い。
また、図6(f)の半球状の窪み751を軸線方向HJ及び周方向HRについて、格子状に配置しても良い(変形形態6)。
これらの変形形態1〜6も、実施形態と同様に、凹部に保持された潤滑剤で摩擦が緩和され、かじりの発生を防止して、適切に圧入を行うことができ、信頼性の高いグロープラグ100となる。
また、実施形態では、凹部形成領域150f1及び凹部非形成領域150f2を、外筒150の外周圧接面150fmに設けた例を示し、変形形態1〜6もこれと同様としたが、これに代えて、図7(a),(b)に示すように、主体金具210,310の軸孔210h,310hの内周圧接面210fm,310fmに、凹部形成領域210f1,310f1及び凹部非形成領域210f2,310f2を設けても良い(変形形態7,8)。
ここで、図7(a)の変形形態7では、凹部非形成領域210f2を凹部形成領域210f1よりも軸線方向HJ後端側GKに設けており、かじり防止の観点では、こちらの方がより好ましい。これに対し、図7(b)の変形形態8では、凹部非形成領域310f2を凹部形成領域310f1よりも軸線方向HJ先端側GSに設けており、主体金具310の軸孔310hを気密に封止する観点では、こちらの方がより好ましい。
一方、実施形態(及び変形形態1〜6)の凹部形成領域150f1及び凹部非形成領域150f2を外筒150の外周圧接面150fmに設けた場合には、かじり防止と気密封止の双方の観点から、凹部非形成領域150f2を凹部形成領域150f1よりも軸線方向HJ先端側GSに設けるのが好ましい。
また、凹部形成領域及び凹部非形成領域を外筒の外周圧接面及び主体金具の軸孔の内周圧接面の双方に設けても良く、この場合には、凹部形成領域と凹部非形成領域の軸線方向HJの配置を、外周圧接面と内周圧接面とで相互に適合させる。
例えば、主体金具の内周圧接面が、図7(a)に示す変形形態7と同様の形態を有する場合には、図8に示すように、外筒850の外周面850mの外周圧接面850fmのうち、軸線方向HJ後端側GKに凹部非形成領域850f2を設け、その先端側GSに凹部形成領域850f1を設ける。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態及び変形形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、グロープラグ100として、セラミックヒータ130を備えたいわゆるセラミックグロープラグを例示したが、これに限られず、金属製のシース内に発熱コイル、あるいは発熱コイル及び制御コイルを収容するヒータを備えたいわゆるメタルグロープラグに適用しても良い。
また、実施形態では、外筒150を、深絞り加工またはパイプ材を切断することにより円筒状に形成した場合を示したが、外筒150の形態はこれに限られず、例えば、図9に示すように、切削加工等により、外筒150の外筒先端部150sが外筒基端部150kよりも径小とされた二段形状に形成しても良い。
AX 軸線
HJ 軸線方向
GS 先端側
GK 後端側
HR 周方向
100 グロープラグ
110,210,310 主体金具(ハウジング)
110h,210h,310h 軸孔
110hm (軸孔の)内周面
110fm,210fm,310fm 内周圧接面
210f1,310f1 凹部形成領域
210f2,310f2 凹部非形成領域
120 中軸
130 セラミックヒータ(ヒータ)
137,138 電極取出部
140 リング部材
150 外筒
150h 筒孔
150m,250m,850m (外筒の)外周面
150fm,250fm,850fm 外周圧接面
150f1,250f1,850f1 凹部形成領域
150f2,250f1,850f1 凹部非形成領域
151,251,351,451,551,651,751 凹部
151g,251g 凹溝(凹部)

Claims (10)

  1. 通電により発熱するヒータと、
    自身の軸線に沿う軸線方向に貫通する筒孔を有する筒状をなし、上記ヒータの先端部を突出させた状態で、上記筒孔内に上記ヒータを保持してなる外筒と、
    上記軸線方向に延びる軸孔を有し、自身の先端側から上記軸孔内に上記外筒を圧入して、圧接面である上記軸孔の内周面の内周圧接面と上記外筒の外周面の外周圧接面とを互いに圧接させて、上記外筒を介して上記ヒータを保持してなるハウジングと、を備え、
    上記外筒の上記外周圧接面及び上記軸孔の上記内周圧接面の少なくとも一方は、上記軸線方向について、
    上記圧入の際の摩擦を緩和させる潤滑剤を保持する凹部が形成された凹部形成領域と、
    上記凹部が形成されておらず、相手方の上記圧接面と密着し、上記外筒で上記ハウジングの上記軸孔を気密に封止する凹部非形成領域と、を含む
    グロープラグ。
  2. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記凹部は、
    前記軸線方向及び前記軸線まわりの周方向のうち少なくとも上記軸線方向に延びる線状の複数の凹溝を含む
    グロープラグ。
  3. 請求項2に記載のグロープラグであって、
    前記凹溝は、前記軸線方向に延びる直線状をなす
    グロープラグ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
    前記凹部形成領域の前記軸線方向の長さL1は、前記圧接面の上記軸線方向の長さLの30%以上であり、
    前記凹部非形成領域の上記軸線方向の長さL2は、2mm以上である
    グロープラグ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
    前記凹部形成領域は、前記凹部が、前記軸線方向及び前記軸線まわりの周方向の少なくともいずれかについて均等に配置されてなる
    グロープラグ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
    前記外筒の前記外周圧接面に、前記凹部形成領域及び前記凹部非形成領域を有する
    グロープラグ。
  7. 請求項6に記載のグロープラグであって、
    前記外筒の前記外周圧接面において、前記凹部非形成領域は、前記凹部形成領域の前記軸線方向先端側に位置する
    グロープラグ。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
    前記ヒータは、セラミックヒータである
    グロープラグ。
  9. 通電により発熱するヒータと、
    自身の軸線に沿う軸線方向に貫通する筒孔を有する筒状をなし、上記ヒータの先端部を突出させた状態で、上記筒孔内に上記ヒータを保持してなる外筒と、
    上記軸線方向に延びる軸孔を有し、上記軸孔内に、上記外筒を上記ハウジングの先端側から圧入して、圧接面である上記軸孔の内周面の内周圧接面と上記外筒の外周面の外周圧接面とを互いに圧接させて、上記外筒を介して上記ヒータを保持してなるハウジングと、を備えるグロープラグの製造方法であって、
    上記外筒の上記外周圧接面及び上記軸孔の上記内周圧接面の少なくとも一方は、上記軸線方向について、上記圧入の際の摩擦を緩和させる潤滑剤を保持する凹部が形成された凹部形成領域と、上記凹部が形成されておらず、相手方の上記圧接面と密着し、上記外筒で上記ハウジングの上記軸孔を気密に封止する凹部非形成領域と、を含み、
    上記筒孔内に上記ヒータを保持した上記外筒を、上記ハウジングの上記軸孔内に、上記凹部に上記潤滑剤を保持させつつ圧入する外筒圧入工程を備える
    グロープラグの製造方法。
  10. 請求項9に記載のグロープラグの製造方法であって、
    前記外筒の前記外周面及び前記ハウジングの前記軸孔の前記内周面のうち、少なくとも前記凹部形成領域に前記潤滑剤を塗布する塗布工程を備える
    グロープラグの製造方法。
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