JP2011017478A - グロープラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】 中軸の中軸先端部をリング部材のリング基端部に圧入する際の初期の挿入性を向上させると共に、圧入時にリング部材により中軸先端部の削り屑が生じるのを抑制でき、信頼性を向上させることができるグロープラグを提供する。
【解決手段】 グロープラグ100は、ハウジング110と、セラミックヒータ130と、中軸120と、セラミックヒータ130と中軸120との間を接続するリング部材140とを備える。このうち、中軸120の中軸先端部120sは、自身の先端に位置する面取り部120stであって、面取り角度αが、先端側よりも基端側が小さい形態とされた面取り部120stを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの予備加熱や、液体、気体等の加熱に使用されるグロープラグに関する。
従来より、ディーゼルエンジンの予備加熱や、液体、気体等の加熱に使用されるグロープラグとして、様々な形態のグロープラグが知られている。例えば、筒状の主体金具と、棒状のヒータと、棒状の中軸と、ヒータと中軸との間を接続するリング部材とを有するものがある。具体的には、ヒータは、通電により自身のヒータ先端部が発熱するように構成され、このヒータ先端部を突出させた状態で、主体金具内に挿通されている。また、中軸も、主体金具内に挿通されている。リング部材は、主体金具内に配置されており、自身のリング先端部内にヒータのヒータ基端部が挿入されると共に、自身のリング基端部内に中軸の中軸先端部が挿入されている。これにより、ヒータと中軸とがリング部材を介して機械的に剛に接続されている。
このような形態のグロープラグは、例えば、特許文献1(図1,図2やその説明箇所等を参照)や特許文献2(図1,図5やその説明箇所等を参照)、特許文献3(図1,図2やその説明箇所等を参照)に開示されている。
特開2006−207988号公報 特開2007−51861号公報 特開2003−130349号公報
しかしながら、上述のグロープラグでは、その製造過程において、リング部材のリング基端部内に中軸の中軸先端部を圧入し難いという問題があった。即ち、圧入の際に、リング基端部の基端面と中軸先端部の先端面とが互いに当接してしまい、リング基端部内に中軸先端部が挿入され難いという問題があった。これに対し、本発明者は、中軸先端部の先端を面取り加工して面取り部を設けることにより、リング基端部内に中軸先端部を圧入し易くなることを見出した。
しかしながら、中軸先端部の先端に面取り部を設けてもなお、次のような問題が生じた。即ち、中軸先端部のリング基端部内への挿入性を向上させるために、面取り部の面取り角度を大きくすると、リング部材の材質が中軸の材質よりも硬度が高い場合には、圧入時にリング部材により中軸先端部が大きく削られてしまう。そうすると、中軸先端部の削り屑により、中軸とその外側にある主体金具との間で短絡が生じるおそれがある。特に、ネジ径がM8などの細径のグロープラグでは、中軸と主体金具との間隙が小さくなるために、中軸先端部の削り屑に起因する短絡が生じる易くなる。
また、中軸先端部の削り屑がリング部材内に入り込むと、ヒータの基端面にリード部が露出している場合には、中軸先端部の削り屑により、リード部同士やリード部とリング部材との間で短絡が生じるおそれがある。
また、リング部材のリング内面に中軸の材質よりも硬度が低い材質からなるメッキ層が形成されている場合には、圧入の際に中軸先端部によりメッキ層が剥がれたり割れたりするおそれがある。更には、剥がれたメッキ層により、ヒータの基端面に露出しているリード部同士やリード部とリング部材との間で短絡が生じるおそれがある。
一方、中軸先端部の面取り部の面取り角度を小さくすると、上述の問題は解決されるが、中軸先端部のリング基端部内への初期の挿入性が悪くなる。即ち、挿入時に中軸先端部の先端面とリング基端部の基端面とが互いに当接してしまい、中軸先端部がリング基端部内に挿入され難い場合が生じる。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、ヒータと中軸とをリング部材を介して接続する形態のグロープラグにおいて、中軸の中軸先端部をリング部材のリング基端部に圧入する際の初期の挿入性を向上させると共に、圧入時にリング部材により中軸先端部の削り屑が生じるのを抑制でき、信頼性を向上させることができるグロープラグを提供することを目的とする。
その解決手段は、軸線方向に延びる筒状をなすハウジングと、前記軸線方向に自身のヒータ基端部からヒータ先端部まで延びる棒状をなし、通電により発熱する前記ヒータ先端部を突出させた状態で前記ハウジング内に挿通されてなるヒータと、前記軸線方向に自身の中軸基端部から中軸先端部まで延びる棒状をなし、前記ハウジング内に挿通されてなる中軸と、前記軸線方向に自身のリング基端部からリング先端部まで延びる筒状をなし、前記ハウジング内に配置されて、前記ヒータと前記中軸との間を接続するリング部材であって、前記リング先端部内に前記ヒータ基端部が圧入されてなると共に、前記リング基端部内に前記中軸先端部が圧入されてなり、前記中軸の材質よりも硬度が高い材質からなるリング部材と、を備えるグロープラグであって、前記中軸の前記中軸先端部は、自身の先端に位置する面取り部であって、面取り角度αが、先端側よりも基端側が小さい形態とされた面取り部を有するグロープラグである。
本発明のグロープラグでは、中軸の中軸先端部の先端に面取り部が設けられている。そして、この面取り部は、その面取り角度αが、先端側よりも基端側が小さい形態とされている。
このように面取り部の基端側部分の面取り角度αを小さくすることにより、中軸の中軸先端部をリング部材のリング基端部内に圧入する際に、中軸先端部がリング部材により削られ難くなるので、中軸先端部の削り屑が生じるのを抑制できる。従って、中軸先端部の削り屑により、中軸とその外側にあるハウジングとの間で短絡が生じるのを、細径のグロープラグにおいても、確実に防止できる。また、中軸先端部の削り屑がリング部材内に入り込むことも抑制できるので、ヒータの基端面にリード部が露出している場合でも、中軸先端部の削り屑により、リード部同士やリード部とリング部材との間で短絡が生じるのを防止できる。
また、面取り部の先端側部分の面取り角度αを大きくすることにより、中軸先端部のリング基端部内への初期の挿入性が良好となる。即ち、挿入時に中軸先端部の先端面とリング基端部の基端面とが互いに当接して、中軸先端部がリング基端部内に挿入され難い問題を解決できる。よって、グロープラグの信頼性を向上させることができる。
更に、上記のグロープラグであって、前記面取り部は、自身の先端に位置し、一定の面取り角度α1を有する円錐台状の先端側円錐台部と、前記先端側円錐台部の基端に繋がり、前記面取り角度α1よりも小さい一定の面取り角度α2を有する円錐台状の基端側円錐台部と、からなるグロープラグとすると良い。
本発明のグロープラグでは、中軸先端部に設けられた面取り部が、先端側に位置する円錐台状の先端側円錐台部と、基端側に位置する円錐台状の基端側円錐台部とからなる。基端側円錐台部は、その面取り角度α2が小さくされているので、中軸の中軸先端部をリング部材のリング基端部内に圧入する際に、中軸先端部がリング部材により削られ難くなるので、中軸先端部の削り屑が生じるのを抑制できる。一方、先端側円錐台部は、その面取り角度α1が大きくされているので、中軸先端部のリング基端部内への初期の挿入性が良好となる。
なお、先端側円錐台部の面取り角度α1は、15度以上とするのが好ましく、更には45度以上とするのが好ましい。一方、基端側円錐台部の面取り角度α2は、45度以下とするのが好ましく、更には30度以下とするのが好ましい。
更に、前記のグロープラグであって、前記面取り部は、自身の先端に位置し、一定の面取り角度α1を有する円錐台状の先端側円錐台部と、前記先端側円錐台部の基端に繋がり、前記面取り角度α1よりも小さく、かつ、基端側に向かうにつれて徐々に小さくなる面取り角度α2を有するR形状をなす基端側R部と、からなるグロープラグとすると良い。
本発明のグロープラグでは、中軸先端部に設けられた面取り部が、先端側に位置する円錐台状の先端側円錐台部と、基端側に位置しR形状をなす基端側R部とからなる。基端側R部は、その面取り角度α2が小さく、かつ、基端側に向かうにつれて徐々に小さくなるR形状とされているので、中軸の中軸先端部をリング部材のリング基端部内に圧入する際に、中軸先端部がリング部材により削られ難くなるので、中軸先端部の削り屑が生じるのを抑制できる。一方、先端側円錐台部は、その面取り角度α1が大きくされているので、中軸先端部のリング基端部内への初期の挿入性が良好となる。
なお、先端側円錐台部の面取り角度α1は、15度以上とするのが好ましく、更には45度以上とするのが好ましい。
更に、前記のグロープラグであって、前記面取り部は、前記面取り角度αが基端側に向かうにつれて徐々に小さくなるR形状をなすグロープラグとすると良い。
本発明のグロープラグでは、中軸先端部に設けられた面取り部が、その面取り角度αが基端側に向かうにつれて徐々に小さくなるR形状とされている。このため、面取り部のうちの基端側部分は、その面取り角度αが小さくされているので、中軸の中軸先端部をリング部材のリング基端部内に圧入する際に、中軸先端部がリング部材により削られ難くなるので、中軸先端部の削り屑が生じるのを抑制できる。一方、面取り部のうちの先端側部分は、その面取り角度αが大きくされているので、中軸先端部のリング基端部内への初期の挿入性が良好となる。
更に、上記のいずれかに記載のグロープラグであって、前記リング部材は、少なくともリング内面に、前記中軸の材質よりも硬度が低い材質からなるメッキ層を有するグロープラグとすると良い。
前述したように、リング部材のリング内面に中軸の材質よりも硬度が低い材質からなるメッキ層が形成されている場合には、中軸の中軸先端部をリング部材のリング基端部内に圧入する際に、中軸先端部によりリング内面のメッキ層が削られて剥がれたり割れたりするおそれがある。更に、ヒータの基端面にリード部が露出している場合には、剥がれたメッキ層により、リード部同士やリード部とリング部材との間で短絡が生じるおそれがある。
これに対し、本発明では、前述のように、中軸先端部に設けられた面取り部のうち、基端側部分の面取り角度αが小さくされているので、中軸の中軸先端部をリング部材のリング基端部内に圧入する際に、リング内面のメッキ層が中軸先端部により削られ難くなるので、メッキ層の剥がれや割れを抑制できる。また、ヒータの基端面にリード部が露出している場合でも、剥がれたメッキ層により、リード部同士やリード部とリング部材との間で短絡が生じることを防止できる。
実施形態1に係るグロープラグの縦断面図である。 実施形態1に係るグロープラグのうち、セラミックヒータ、中軸、リング部材及び外筒を示す縦断面図である。 実施形態1に係るグロープラグのうち、中軸の中軸先端部及びリング部材のリング基端部の近傍を示す縦断面図である。 実施形態1に係るグロープラグのうち、中軸の中軸先端部の近傍を示す側面図である。 実施形態1に係るグロープラグの製造過程の概略を示す説明図である。 実施形態1に係るグロープラグの製造過程のうち、中軸の中軸先端部(面取り部の先端側円錐台部)がリング部材のリング基端部内に挿入される様子を示す説明図である。 実施形態1に係るグロープラグの製造過程のうち、中軸の中軸先端部(面取り部の基端側円錐台部)がリング部材のリング基端部内に挿入される様子を示す説明図である。 実施形態2に係るグロープラグのうち、中軸の中軸先端部の近傍を示す側面図である。 実施形態3に係るグロープラグのうち、中軸の中軸先端部の近傍を示す側面図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態1に係るグロープラグ100の全体を示す。また、図2に、中軸120、セラミックヒータ130、リング部材140及び外筒150を示す。また、図3に、中軸120の中軸先端部120s及びリング部材140のリング基端部140sの近傍を示す。また、図4に、中軸120の中軸先端部120sの近傍を示す。なお、図1〜図4において、図中、下側が軸線AX方向の先端側であり、図中、上側が軸線AX方向の基端側である。
本実施形態1のグロープラグ100は、細径(雄ねじ部111がM8)をなし、ハウジングとしての主体金具110、中軸120、セラミックヒータ(ヒータ)130、リング部材140、外筒150、ピン端子160等から構成されている。
このうち主体金具110は、S45C相当の鉄系素材からなる。この主体金具110は、軸線AX方向に自身の金具基端部110kから金具先端部110sまで延びる筒状(具体的には円筒状)をなし、主体金具110内には、軸孔110hが形成されている。主体金具110の外周には、図示外のディーゼルエンジンへの取り付けのための雄ねじ部111が形成されている。また、主体金具110の金具基端部110kの外側には、取り付け工具が係合する工具係合部113が形成されている。一方、この金具基端部110kの内側には、基端側に向かって軸孔110hを拡径するテーパ部115が形成され、軸孔110hの基端部は、大径孔110hkとされている。
中軸120は、ステンレス等の鉄系素材からなる。この中軸120は、軸線AX方向に自身の中軸基端部120kから中軸先端部120sまで延びる棒状(具体的には丸棒状)をなし、中軸基端部120kを金具基端部110kから基端側に向けて突出させた状態で、主体金具110内に挿通されている。
中軸先端部120sは、後述するリング部材140のリング基端部140k内に嵌合している。中軸先端部120sは、自身の先端に面取り部120stが設けられている。この面取り部120stは、その面取り角度αが、先端側よりも基端側が小さい形態とされている。具体的には、面取り部120stは、先端側円錐台部120st1と基端側円錐台部120st2とからなる(図4参照)。先端側円錐台部120st1は、面取り部120stの先端に位置し、一定の面取り角度α1(本実施形態では45°)を有する円錐台状をなす。また、基端側円錐台部120st2は、先端側円錐台部120st1の基端に繋がり、上記面取り角度α1よりも小さい一定の面取り角度α2(本実施形態では15°)を有する円錐台状をなす。
中軸先端部120sの基端には、中軸先端部120sよりも径大とされた中軸先端側径大部120aが形成されている。更に、中軸先端側径大部120aの基端には、中軸先端側径大部120aよりも径小とされた中軸中央径小部120bが形成されている。この中軸中央径小部120bは、中軸120に応力が掛かった時に屈曲することにより、セラミックヒータ130や中軸120が損傷、折損するのを防止できる。また、中軸中央小径部120bの基端には、中軸中央小径部120bよりも径大とされた中軸基端側径大部120cが形成されている。更に、中軸基端側径大部120cの基端には、中軸基端部120kが形成され、中軸基端側径大部120cよりも径小とされている。
セラミックヒータ130は、軸線AX方向に自身のヒータ基端部130kからヒータ先端部130sまで延びる棒状(具体的には丸棒状)をなし、通電により発熱するヒータ先端部130sを金具先端部110sから先端側に向けて突出させた状態で、主体金具110内に挿通されている。セラミックヒータ130は、絶縁性セラミックからなる丸棒状のセラミック基体131の内部に、導電性セラミックからなる発熱体133及び一対のリード部135,136が埋設された構造をなす。発熱体133は、U字状に形成され、ヒータ先端部130s内に配置されている。
発熱体133の両端には、一対のリード部135,136が繋がり、セラミックヒータ130の基端面130kmまで延びて基端面130kmに露出している。また、各々のリード部135,136には、電極取出部137,138が繋がっている。即ち、一方のリード部135には、ヒータ基端部130kにおいて電極取出部137が形成され、ヒータ基端部130kの外周に露出して、後述するリング部材140と電気的に接続されている。また、他方のリード部136には、ヒータ基端部130kよりも先端側において電極取出部138が形成され、セラミックヒータ130の外周に露出して、後述する外筒150と接続されている。
リング部材140は、軸線AX方向に自身のリング基端部140kからリング先端部140sまで延びる筒状(具体的には円筒状)をなし、主体金具110内に配置されて、中軸120とセラミックヒータ130と間を接続している。リング部材140は、中軸120の材質よりも硬度が高い材質(本実施形態ではステンレス)からなり、その全面(リング内面140f及びリング外面140g等)に、酸化防止のためのメッキ層143が被着形成されている(図3参照)。このメッキ層143は、中軸120の材質よりも硬度が低い材質(本実施形態ではAu)から形成されている。なお、図1及び図2においては、メッキ層143の図示を省略してある。
このリング部材140のリング先端部140s内には、セラミックヒータ130のヒータ基端部130kが圧入され、セラミックヒータ130に設けられた電極取出部137がリング部材140に内側から当接して、両者が電気的に接続している。
一方、リング部材140のリング基端部140k内には、中軸120の中軸先端部120sが圧入され、リング部材140と中軸120とが電気的に接続している。リング部材140と中軸120とは、リング基端部140k及び中軸先端部120sの基端側部分に形成された溶接部149により、互いに固着されている。なお、図2及び図3は、溶接部149を形成する前の状態を示している。
外筒150は、ステンレスからなり、軸線AX方向に自身の外筒基端部150kから外筒先端部150sまで延びる延びる筒状をなす。外筒150には、ヒータ先端部130sを外筒先端部150sから先端側に向かって突出させると共に、ヒータ基端部130kを外筒基端部150kから基端側に向かって突出させた状態で、セラミックヒータ130が圧入されている。セラミックヒータ130に設けられた電極取出部138は、外筒150に内側から当接して、外筒150と電極取出部138とが電気的に接続している。
外筒150の外筒基端部150kは、主体金具110の金具先端部110s内に嵌合する径小部として形成されている。また、外筒150の外周には、先端側に向かうにつれて径小となるテーパ部151が形成されている。このテーパ部151は、図示しないディーゼルエンジンへ取り付けた際に、燃焼室との気密を確保するシール部として機能する。外筒150と主体金具110とは、外筒基端部150kの先端側部分及び金具先端部110sに形成された溶接部159により、互いに固着されている。
ピン端子160は、中軸120の中軸基端部120kに円周加締めにより固定されている。このピン端子160には、図示しない外部の電源から電力を供給するコードが接続される。また、ピン端子160の先端側には、Oリング161及び筒状の絶縁部材163が配置されている。具体的には、これらOリング161及び絶縁部材163は、主体金具110の金具基端部110k(軸孔110hの大径孔110hk)内に、中軸120と間隙に配置されている。
次いで、上記グロープラグ100の製造方法について、図5〜図7を参照しつつ説明する。まず、発熱体133、リード部135,136及び電極取出部137,138は、導電性セラミック粉末等より一体に射出成形し、未焼成発熱抵抗体として用意する(図5(a)参照)。一方、セラミック基体131は、絶縁性セラミック粉末等を予め金型プレス成形して、未焼成発熱抵抗体が収容される凹部を自身の合わせ面に有する未焼成分割成形体として形成しておく。
そして、この未焼成分割成形体の凹部内に未焼成発熱抵抗体を挟んで収容し、更にプレス圧縮した後、脱バインダ処理、ホットプレス等の焼成工程を経て、その外周面を円筒形に研磨して整えることで、図5(b)に示すセラミックヒータ130を得る。
次に、リング部材140及び外筒150は、ステンレス鋼材から所定形状に成形した後、表面にAuメッキを施して形成する。そして、リング部材140のリング先端部140s内に、セラミックヒータ130のヒータ基端部130kを圧入する。また、外筒150内にセラミックヒータ130を圧入して、セラミックヒータ130、リング部材140及び外筒150を一体にする(図5(c)及び(d)参照)。以後、この一体となった部材をヒータ一体部材と呼称する。
中軸120は、所定の寸法に切断された棒状部材から塑性加工や切削等により形成する。そして、前述のヒータ一体部材のうち、リング部材140のリング基端部140k内に、中軸120の中軸先端部120sを圧入する(図6、図7、図3、図5(e)参照)。なお、図6は、中軸先端部120sのうち面取り部120stの先端側円錐台部120st1が、リング基端部140k内に挿入された様子を示す。また、図7は、中軸先端部120sのうち面取り部120stの基端側円錐台部120st2までが、リング基端部140k内に挿入された様子を示す。また、図3及び図5(e)は、中軸先端部120sのリング基端部140kへの圧入が完了した状態を示す。
中軸先端部120sには、前述したように、面取り角度α1を有する先端側円錐台部120st1と、面取り角度α2を有する基端側円錐台部120st2とからなる面取り部120stが形成されている。
先端側円錐台部120st1の面取り角度α1は大きくされているので、中軸先端部120sのリング基端部140kへの初期の挿入性が良好となる。即ち、挿入時に中軸先端部120sの先端面120smとリング基端部140kの基端面140kmとが互いに当接してしまうことを防止して、中軸先端部120sがリング基端部140k内に挿入されない不具合をなくすことができる。
一方、基端側円錐台部120st2の面取り角度α2は小さくされているので、中軸先端部120sをリング基端部140kに圧入する際に、中軸先端部120sがリング部材140により削られ難くなるので、中軸先端部120sの削り屑が生じるのを抑制できる。従って、中軸先端部120sの削り屑により、中軸120とその外側にある主体金具110との間で短絡が生じるのを確実に防止できる。また、中軸先端部120sの削り屑がリング部材140内に入り込むことも抑制できるので、セラミックヒータ130の基端面130kmにリード部135,136が露出しているにも拘わらず、中軸先端部120sの削り屑により、このリード部135,136同士やリード部136とリング部材140との間で短絡が生じるのを防止できる。
この圧入後は、リング部材140と中軸120とをレーザ溶接(図示LA)する(図5(e)参照)。
次に、主体金具110を用意し、その金具先端部110側から中軸120を挿入する。そして、外筒150と主体金具110とレーザ溶接(図示LA)する(図5(f)参照)。
その後、中軸120をOリング161及び絶縁部材163に挿通させ、中軸基端部120kにピン端子160を嵌め込む(図5(g)参照)。そして、絶縁部材160を先端側に押圧すると共にピン端子160を径方向内側に加締める。かくして、グロープラグ100が完成する。
以上で説明したように、本実施形態1のグロープラグ100では、中軸120の中軸先端部120sをリング部材140のリング基端部140kに圧入する際に、中軸先端部120sのリング基端部140kへの初期の挿入性が良好となる。また、圧入の際に、中軸先端部120sがリング部材140により削られ難いので、中軸先端部120sの削り屑が生じるのを抑制できる。従って、グロープラグ100の信頼性を向上させることができる。
(実施形態2)
次いで、第2の実施の形態について説明する。図8に、本実施形態2のグロープラグ200を構成する中軸220の中軸先端部220sの近傍を示す。本実施形態2のグロープラグ200は、中軸先端部220sの面取り部220stの形態が、上記実施形態1における中軸先端部120sの面取り部120stと異なる。それ以外は、基本的に上記実施形態1と同様であるので、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略又は簡略化する。
本実施形態2に係るグロープラグ200のうちの中軸220は、軸線AX方向に自身の中軸基端部120kから中軸先端部220sまで延びる棒状をなす。このうち、中軸先端部220sは、自身の先端に位置する面取り部220stを有する(図8参照)。この面取り部220stは、その面取り角度αが、先端側よりも基端側が小さい形態とされている。
具体的には、面取り部220stは、先端側円錐台部220st1と基端側R部220st2とからなる。先端側円錐台部220st1は、面取り部220stの先端に位置し、一定の面取り角度α1(本実施形態では45°)を有する円錐台状をなす。また、基端側R部220st2は、先端側円錐台部220st1の基端に繋がり、上記面取り角度α1よりも小さく、かつ、基端側に向かうにつれて徐々に小さくなる面取り角度α2を有するR形状をなす。
このように、本実施形態2のグロープラグ200では、中軸先端部220sに設けられた面取り部220stが、先端側に位置する円錐台状の先端側円錐台部220st1と、基端側に位置するR形状の基端側R部220st2とからなる。基端側R部は、その面取り角度α2が小さくされているので、中軸220の中軸先端部220sをリング部材140のリング基端部140kに圧入する際に、中軸先端部220sがリング部材140により削られ難くなるので、中軸先端部220sの削り屑が生じるのを抑制できる。一方、先端側円錐台部220st1は、その面取り角度α1が大きくされているので、中軸先端部220sのリング基端部140kへの初期の挿入性が良好となる。よって、グロープラグ200の信頼性を向上させることができる。その他、上記実施形態1と同様な部分は、上記実施形態1と同様な作用効果を奏する。
(実施形態3)
次いで、第3の実施の形態について説明する。図9に、本実施形態3のグロープラグ300を構成する中軸320の中軸先端部320sの近傍を示す。本実施形態3のグロープラグ300は、中軸先端部320sの面取り部320stの形態が、上記実施形態1,2における中軸先端部120s,220sの面取り部120st,220stと異なる。それ以外は、基本的に上記実施形態1または2と同様であるので、上記実施形態1または2と同様な部分の説明は、省略又は簡略化する。
本実施形態3に係るグロープラグ300のうちの中軸320は、軸線AX方向に自身の中軸基端部120kから中軸先端部320sまで延びる棒状をなす。このうち、中軸先端部320sは、自身の先端に位置する面取り部320stを有する(図9参照)。この面取り部320stは、その面取り角度αが、先端側よりも基端側が小さい形態とされている。具体的には、面取り部320stは、面取り角度αが基端側に向かうにつれて徐々に小さくなるR形状をなす。
このように、本実施形態3のグロープラグ300では、中軸先端部320sに設けられた面取り部320stが、面取り角度αが基端側に向かうにつれて徐々に小さくなるR形状をなす。このため、中軸320の中軸先端部320sをリング部材140のリング基端部140kに圧入する際に、中軸先端部320sがリング部材140により削られ難くなるので、中軸先端部320sの削り屑が生じるのを抑制できる。また、中軸先端部320sのリング基端部140kへの初期の挿入性が良好となる。よって、グロープラグ300の信頼性を向上させることができる。その他、上記実施形態1または2と同様な部分は、上記実施形態1または2と同様な作用効果を奏する。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1〜3に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
100,200,300 グロープラグ
110 主体金具(ハウジング)
110s 金具先端部
110k 金具基端部
120,220,320 中軸
120s 中軸先端部
120st,220st,320st 面取り部
120st1,220st1 先端側円錐台部
120st2 基端側円錐台部
220st2 基端側R部
120k 中軸基端部
130 セラミックヒータ(ヒータ)
130s ヒータ先端部
130k ヒータ基端部
140 リング部材
140s リング先端部
140k リング基端部
140f リング内面
140g リング外面
143 メッキ層
AX 軸線
α 面取り角度
α1 面取り角度
α2 面取り角度

Claims (5)

  1. 軸線方向に延びる筒状をなすハウジングと、
    前記軸線方向に自身のヒータ基端部からヒータ先端部まで延びる棒状をなし、通電により発熱する前記ヒータ先端部を突出させた状態で前記ハウジング内に挿通されてなるヒータと、
    前記軸線方向に自身の中軸基端部から中軸先端部まで延びる棒状をなし、前記ハウジング内に挿通されてなる中軸と、
    前記軸線方向に自身のリング基端部からリング先端部まで延びる筒状をなし、前記ハウジング内に配置されて、前記ヒータと前記中軸との間を接続するリング部材であって、前記リング先端部内に前記ヒータ基端部が圧入されてなると共に、前記リング基端部内に前記中軸先端部が圧入されてなり、前記中軸の材質よりも硬度が高い材質からなるリング部材と、を備える
    グロープラグであって、
    前記中軸の前記中軸先端部は、
    自身の先端に位置する面取り部であって、面取り角度αが、先端側よりも基端側が小さい形態とされた面取り部を有する
    グロープラグ。
  2. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記面取り部は、
    自身の先端に位置し、一定の面取り角度α1を有する円錐台状の先端側円錐台部と、
    前記先端側円錐台部の基端に繋がり、前記面取り角度α1よりも小さい一定の面取り角度α2を有する円錐台状の基端側円錐台部と、からなる
    グロープラグ。
  3. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記面取り部は、
    自身の先端に位置し、一定の面取り角度α1を有する円錐台状の先端側円錐台部と、
    前記先端側円錐台部の基端に繋がり、前記面取り角度α1よりも小さく、かつ、基端側に向かうにつれて徐々に小さくなる面取り角度α2を有するR形状をなす基端側R部と、からなる
    グロープラグ。
  4. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記面取り部は、
    前記面取り角度αが基端側に向かうにつれて徐々に小さくなるR形状をなす
    グロープラグ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
    前記リング部材は、少なくともリング内面に、前記中軸の材質よりも硬度が低い材質からなるメッキ層を有する
    グロープラグ。
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