JP2014090042A - 電子制御ユニットの耐静電気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子制御ユニットの低コスト化と小型化を実現しつつ、より優れた耐静電気性を得ることの出来る、新規な構造の電子制御ユニットの耐静電気構造を提供すること。
【解決手段】電子制御ユニット10のプリント基板12に実装された電子部品16と接続する回路パターン38と、アース接続された接地パターン40とを近接して形成すると共に、該回路パターン38と該接地パターン40との近接部分に、互いに接近する三角形状の突出部52,52を形成して、該突出部52,52を含む該回路パターン38と該接地パターン40の一部の表面が露出するように絶縁膜42を除去することにより、該回路パターン38と該接地パターン40のそれぞれに、該突出部52,52を備えたアレスタ46,48を形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等に搭載される電子制御ユニットを静電気から保護する電子制御ユニットの耐静電気構造に関するものである。
良く知られているように、自動車等の車両に搭載される電子制御ユニットには、車両の各部を制御する電気回路が形成されたプリント基板が設けられている。このようなプリント基板には、集積回路やマイクロコンピュータ等のように、耐静電気性の低い電子部品が実装されている。そこで、従来から、電子制御ユニットのプリント基板には、耐静電気構造としてツェナーダイオードが実装されており、サージ電圧(衝撃電圧)をアース側に放電することで、電子部品を静電気から保護することが行われている。
ところで、近年では、自動車部品の低コスト化、小型化の要求から、電子制御ユニットにも低コスト化、小型化が要求されている。しかし、ツェナーダイオードはコストが高いことから、電子制御ユニットの高コスト化を招くと共に、プリント基板上に所定のスペースを確保する必要があることから、電子制御ユニットの大型化を招くという問題があった。
そこで、本出願人は、特開2009−181983号公報(特許文献1)において、基板上の電子部品と導通される配線パターンとしての回路パターンに近接して、アース接続された配線パターンとしての接地パターンを形成すると共に、それら回路パターンと接地パターン上の絶縁膜を部分的に除去してアレスタを形成した耐静電気構造を提案した。このような構造によれば、回路パターンに静電気が印加された場合には、回路パターンのアレスタから接地パターンのアレスタに放電することで、電子部品を保護することが出来る。そして、プリント基板上の絶縁膜の一部を除去するのみで実現可能であることから、低コスト化を図ることが出来ると共に、プリント基板の実装密度を向上して、電子制御ユニットの小型化を図ることが出来る。
しかし、特許文献1に記載の構造では、回路パターンのアレスタが、矩形状に形成された接続パッド部の頂点を露出して形成されると共に、接地パターンのアレスタが、接地パターンの一部を矩形状に露出することで形成されている。それ故、両アレスタが矩形状をもって形成されており、電極となる頂点が矩形の頂点で形成された略90°の広い角度を有している。また、両アレスタの頂点が、両アレスタにおいて最も接近された位置に存せず、電極として有効に機能しないおそれがあり、放電の確実性が損なわれるおそれがあった。
特開2009−181983号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、電子制御ユニットの低コスト化と小型化を実現しつつ、より優れた耐静電気性を得ることの出来る、新規な構造の電子制御ユニットの耐静電気構造を提供することにある。
本発明の第一の態様は、基材と、該基材の表面に形成された配線パターンと、前記基材および前記配線パターンの表面に形成された絶縁膜とを有するプリント基板に電子部品が実装された電子制御ユニットの耐静電気構造であって、前記電子部品と接続される前記配線パターンとしての回路パターンと、アース接続された前記配線パターンとしての接地パターンとが近接して形成されており、前記回路パターンと前記接地パターンのそれぞれにおける他方との近接部分には、互いに接近する方向に突出された三角形状の突出部が形成されており、該突出部を含む前記回路パターンと前記接地パターンの一部の表面が露出するように前記絶縁膜が除去されることにより、前記回路パターンと前記接地パターンのそれぞれに前記突出部を備えたアレスタが形成されていることを、特徴とする。
本発明に従う耐静電気構造においては、回路パターンのアレスタと接地パターンのアレスタのそれぞれに、互いに接近する方向に突出する三角形状の先鋭な突出部が形成されていると共に、突出部の先端において両アレスタの離隔距離が最も小さくされている。従って、回路パターンにサージ電圧が印加された場合には、アレスタの突出部を電極として有効に機能させて、回路パターンのアレスタから接地パターンのアレスタに確実に放電することが出来、より優れた耐静電気性を得ることが出来る。そして、配線パターン上の絶縁膜の一部を除去することで実現可能であると共に、従来から耐静電気構造として用いられていたツェナーダイオードを不要に出来ることから、プリント基板の小型化、低コスト化を図ることが出来、電子制御ユニットの小型化、低コスト化を実現することが出来る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記回路パターンに形成された前記アレスタの前記突出部の先端と、前記接地パターンに形成された前記アレスタの前記突出部の先端との対向距離が0.1mm〜0.6mmに設定されているものである。
本態様によれば、回路パターンのアレスタと接地パターンのアレスタ間での通常使用時における絶縁性と、サージ電圧印加時における放電の確実性をより高度に得ることが出来ると共に、プリント基板の高密度化を図ることが出来る。即ち、回路パターンのアレスタと接地パターンのアレスタを0.1mm以上離隔させることにより、アレスタ間で水分を吸収することによる短絡(マイグレーション)の発生を抑えることが出来ると共に、両アレスタを0.6mm以内に接近させることにより、静電気の印加時における回路パターンのアレスタから接地パターンのアレスタへの放電の確実性を高めることが出来る。
なお、より好ましくは、前記回路パターンに形成された前記アレスタの前記突出部の先端と、前記接地パターンに形成された前記アレスタの前記突出部の先端との対向距離が0.3mm〜0.4mmに設定される。回路パターンのアレスタと接地パターンのアレスタを0.3mm以上離隔させることで、マイグレーションの発生をより確実に防止することが出来ると共に、両アレスタを0.4mm以内に接近させることで放電をより確実に行なうことが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記回路パターンに形成された前記アレスタと、前記接地パターンに形成された前記アレスタのそれぞれにおいて、前記突出部から前記回路パターン又は前記接地パターンへの入り込み量が、前記突出部の前記回路パターン又は前記接地パターンからの突出量の0.5倍〜3倍に設定されているものである。
アレスタの面積が小さいと、静電気を完全に放電できないおそれがある。そこで、アレスタを配線パターンの内側に入り込ませて形成することにより、突出部の配線パターンからの突出量を抑えつつ、両アレスタの面積を確保することが出来る。これにより、プリント基板の高密度化を図りつつ、確実な放電を行なうことが出来る。特に、アレスタの配線パターンへの入り込み量を、配線パターンからの突出量の0.5倍以上に設定することによって、アレスタの面積を有効に確保すると共に、入り込み量を突出量の3倍以内に設定することによって、アレスタの配線パターンへの過度の入り込みを制限して、配線パターンにおける絶縁膜の除去面積を小さく抑えることが出来、配線パターンを腐食や短絡から保護することが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記アレスタにおける前記突出部の先端の角度が、55°〜65°に設定されているものである。
本態様によれば、突出部の配線パターンからの突出量を抑えつつ、アレスタの面積を確保することが出来ると共に、静電気の印加時にはより確実に放電することが出来る。即ち、突出部の先端の角度を55°以上確保することによって、突出部の配線パターンからの突出量を抑えつつ、突出部の面積を確保することが出来ると共に、突出部の先端の角度を65°以下に抑えることによって、突出部を先鋭形状として放電を確実に行なうことが出来る。
本発明に従う電子制御ユニットの耐静電気構造においては、互いに接近する方向に突出する突出部を備えたアレスタを形成した。これにより、静電気の印加時には、突出部を電極として有効に機能させて確実な放電を行なうことが出来、より優れた耐静電気性を得ることが出来る。そして、プリント基板の絶縁膜を部分的に除去することで実現可能であり、ツェナーダイオード等の特別な部品を要さないことから、電子制御ユニットの小型化と低コスト化を図ることが出来る。
本発明の一実施形態としての電子制御ユニットのブロック図。 図1に示した電子制御ユニットの要部の拡大図。 図1に示した電子制御ユニットの、図2とは異なる要部の拡大図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態としての電子制御ユニットの耐静電気構造を備えた電子制御ユニット10を示す。電子制御ユニット10は、プリント基板12を含んで構成されている。プリント基板12には、入力回路14と、電子部品としてのマイクロコンピュータ16(以下、マイコン)と、出力回路18が設けられている。電子制御ユニット10は、例えば、車両に設けられたドアの開錠および施錠を制御するドアロック制御ユニットである。
電子制御ユニット10には、車載バッテリ20に接続されたスイッチ22と入力回路14が、入力端子24aを通して接続されている。また、電子制御ユニット10には、ドアの開錠および施錠を制御するために必要な各種の検知信号を伝搬する入力信号線26が、入力端子24bを通して入力回路14に接続されている。また、接地電位28が入力端子24cを通して入力回路14、マイコン16、出力回路18の各々に供給されており、入力回路14、マイコン16、出力回路18の各々の内部には、接地電位28を供給するための接地配線30が配置されている。
マイコン16は、入力回路14を介して入力される各種の制御信号と車載バッテリ20のスイッチ22の開閉動作の検知結果とを用いてドアロック制御を実行するための各種の制御信号を生成し、出力回路18に出力する。出力回路18は、出力端子32を通して出力信号線34に接続されており、マイコン16が生成する各種の制御信号を出力信号線34を用いて各部に伝搬する。
図2に、プリント基板12に設けられた入力回路14の要部を示す。プリント基板12は、絶縁性の部材からなる板状の基材36の表面に、配線パターンとしての回路パターン38と接地パターン40がプリント配線によって形成されている。なお、図2および後述する図3においては、理解を容易とするために、回路パターン38および接地パターン40において、後述する半田レジスト42が表面に塗布されている部分を斜線で示す。回路パターン38は、マイコン16に接続されている。接地パターン40は、アース接続されており、接地配線30を構成している。
プリント基板12において、基材36と回路パターン38および接地パターン40の表面の略全面には、絶縁膜としての半田レジスト42が塗布されている。半田レジスト42は、半田付けに必要な図示しない実装パッド以外の回路パターン38および接地パターン40に半田が付かないようにする耐熱性のコーティング材であり、半田付け時のショートを抑え、絶縁性を保ち、回路パターン38や接地パターン40を保護している。
回路パターン38には、図示しないコネクタの端子等が接続されるランド44が設けられている。そして、ランド44に近接して、接地パターン40が配索されている。
回路パターン38のランド44および接地パターン40のそれぞれにおいて、他方との近接部分には、回路側アレスタ46および接地側アレスタ48が対向して形成されている。回路側アレスタ46および接地側アレスタ48は互いに略同様の構造とされていることから、以下、回路側アレスタ46および接地側アレスタ48の両方を含む場合には、アレスタ46,48と称して説明する。
アレスタ46,48は、半田レジスト42が除去されたレジスト開口部50を通じて、回路パターン38および接地パターン40の一部が露出されることで形成されている。アレスタ46,48には、互いに接近する方向に突出する突出部52,52が設けられている。突出部52,52は、互いに近接する回路パターン38の縁部54および接地パターン40の縁部56から、他方に向けて突出する三角形の先鋭形状とされている。アレスタ46,48における突出部52,52の縁部54,56からの突出量:Pは互いに等しくされており、本実施形態においては0.2mmに設定されている。
また、突出部52の先端の角度:αは、好適には、55°〜65°に設定される。突出部52の先端の角度:αを55°以上に確保することによって、突出部52の配線パターン38,40からの突出量を抑えつつ、突出部52の面積を確保して、静電気を完全に放電することが出来る。また、突出部52の先端の角度:αを65°以内に抑えることによって、突出部52を先鋭形状にして、静電気印加時の放電の確実性を高めることが出来る。本実施形態においては、アレスタ46,48のそれぞれにおける突出部52,52の先端の角度:αが略等しくされており、略60°に設定されている。
突出部52の先端に位置する突出頂点58は、両アレスタ46,48の対向方向(図2中、上下方向)で同一直線上に位置されている。これにより、両アレスタ46,48は、それぞれの突出頂点58,58において最も接近されており、回路側アレスタ46と接地側アレスタ48の離隔距離:Dが、両アレスタ46,48の突出頂点58,58の対向距離と等しくされている。また、アレスタ46,48は、それぞれ、突出頂点58を通って縁部54,56と直交する中心線:Lに関して対称形状とされている。
回路側アレスタ46の突出頂点58と、接地側アレスタ48の突出頂点58との対向距離:Dは、好適には、0.1mm〜0.6mm、より好ましくは、0.3mm〜0.4mmに設定される。回路側アレスタ46と接地側アレスタ48を0.1mm以上離隔させることで、マイグレーションの発生を抑えることが出来る。また、回路側アレスタ46と接地側アレスタ48を0.6mm以内に接近させることにより、静電気の印加時には放電を確実に行なうことが出来る。本実施形態では、対向距離:Dが、0.3mmに設定されている。
更に、アレスタ46,48には、突出部52の突出方向の反対方向(回路側アレスタ46において図2中下方から上方、接地側アレスタ48において図2中上方から下方)で、回路パターン38および接地パターン40の内側に入り込む入り込み部60が形成されている。回路側アレスタ46の入り込み部60は、ランド44が円形状とされていることから、弦と弧で囲まれた円の部分形状とされている。接地側アレスタ48の入り込み部60は、接地パターン40が帯形状とされていることから、略矩形状とされている。
入り込み部60の、突出部52の突出方向と反対方向への両パターン38,40の縁部54,56からの入り込み量:Iは、好適には、突出部52の突出量:Pの0.5〜3倍に設定される。入り込み部60の入り込み量:Iを突出部52の突出量:Pの0.5倍以上に設定することによって、突出部52の縁部54,56からの突出量を抑えてプリント基板12の高密度化を図りつつ、アレスタ46,48の面積を確保して、放電性を高めることが出来る。また、入り込み部60の入り込み量:Iを突出部52の突出量:Pの3倍以内に設定することによって、回路パターン38および接地パターン40の過度な露出を抑えて、両パターン38,40を半田レジスト42で保護することが出来る。本実施形態においては、アレスタ46,48のそれぞれにおける入り込み部60の入り込み量:Iが互いに略等しくされており、それぞれの突出部52の突出量:Pの略0.5倍に設定されている。
なお、アレスタ46,48のそれぞれにおいて、突出部52の縁部54,56からの突出量:Pと入り込み部60の入り込み量:Iを併せた縦寸法:Hと、突出部52の突出方向に直交する幅寸法:Wは、互いに略等しい大きさに設定されており、本実施形態では、縦寸法:Hが0.3mm、幅寸法:Wが0.5mm〜0.6mmに設定されている。
これら回路側アレスタ46および接地側アレスタ48は、回路パターン38および接地パターン40に予め突出部52,52を形成し、両突出部52,52の全体を囲むと共に回路パターン38および接地パターン40のそれぞれに入り込む矩形領域の半田レジスト42を除去してレジスト開口部50を形成し、レジスト開口部50を通じて突出部52,52を含む回路パターン38および接地パターン40の一部の表面を露出させることで形成することが出来る。1つのレジスト開口部50を形成することで回路側アレスタ46と接地側アレスタ48の両方を効率良く製造することが出来ると共に、回路側アレスタ46と接地側アレスタ48を位置精度良く形成することが出来る。
このような回路側アレスタ46と接地側アレスタ48が、回路パターン38と接地パターン40の近接部分の複数箇所に、突出部52,52を互いに突き合わせた対向状態で形成されている。
また、図3に、入力回路14の図2とは異なる部位を示す。図3においては、互いに近接して並行に配索された回路パターン38と接地パターン40に、回路側アレスタ46と接地側アレスタ48が形成されている。回路側アレスタ46および接地側アレスタ48は、図2に示したものと略同様のものであることから、図中に図2と同一の符号を付することにより、その説明は省略する。このように、アレスタは、配線パターンの適宜の位置に形成することが可能であり、回路側アレスタ46は、回路パターン38の中間部分に形成することも勿論可能である。
そして、例えば図2に示したランド44に接続された図示しないコネクタの端子から回路パターン38に静電気が印加されると、回路側アレスタ46と対向する接地側アレスタ48との間でコロナ放電を生ずる。これにより、回路パターン38に印加された静電気が接地パターン40に放電されて、マイコン16への静電気の入力が阻止される。その結果、マイコン16を静電気から保護することが出来る。
特に、回路側アレスタ46および接地側アレスタ48には、互いに接近する方向に突出する先鋭形状の突出部52,52が設けられていると共に、回路側アレスタ46と接地側アレスタ48が、突出部52,52間において最も接近されている。これにより、突出部52を電極として有効に機能させて、回路側アレスタ46と接地側アレスタ48間の放電をより確実に生じさせることが出来、より優れた耐静電気性能を得ることが出来る。更に、アレスタ46,48は、プリント基板12の半田レジスト42の一部を除去するのみで、コスト効率良く形成することが出来る。その結果、プリント基板12に耐静電気構造としてツェナーダイオードを設けること等が不要となり、電気制御ユニット10の小型化および低コスト化を図ることが出来る。
更にまた、アレスタ46,48には、突出部52と反対方向に突出して、回路パターン38,40に入り込む入り込み部60が形成されている。これにより、突出部52による回路パターン38,40からの突出量を抑えつつ、アレスタ46,48の面積を確保することが出来、回路パターン38に印加された静電気を完全に放電することが出来る。その結果、より優れた耐静電気性を得ることが出来る。特に、回路パターン38および接地パターン40の複数箇所に回路側アレスタ46および接地側アレスタ48を設けたことにより、耐静電気性を更に向上することが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態においては、入力回路14を構成する配線パターンとしての回路パターン38と接地パターン40に形成された回路側アレスタ46および接地側アレスタ48を例に示しているが、アレスタ46,48は、出力回路18や、その他プリント基板12に形成される配線パターンの適宜の位置に形成することが出来る。
また、本発明の耐静電気構造は、各種の電子制御ユニットに採用することが可能であって、例えば、車両の制動を制御するブレーキ制御ユニットや、ステアリング操作時のアシスト力を制御するステアリング制御ユニット、変速比を制御するトランスミッション制御ユニット、サスペンションの減衰力等を制御するサスペンション制御ユニット等、各種の電子制御ユニットに採用可能である。
10:電子制御ユニット、12:プリント基板、36:基材、38:回路パターン(配線パターン)、40:接地パターン(配線パターン)、42:半田レジスト(絶縁膜)、44:ランド、46:回路側アレスタ、48:接地側アレスタ、50:レジスト開口部、52:突出部、54:縁部(回路パターン)、56:縁部(接地パターン)、58:突出頂点、60:入り込み部

Claims (4)

  1. 基材と、該基材の表面に形成された配線パターンと、前記基材および前記配線パターンの表面に形成された絶縁膜とを有するプリント基板に電子部品が実装された電子制御ユニットの耐静電気構造であって、
    前記電子部品と接続される前記配線パターンとしての回路パターンと、アース接続された前記配線パターンとしての接地パターンとが近接して形成されており、
    前記回路パターンと前記接地パターンのそれぞれにおける他方との近接部分には、互いに接近する方向に突出された三角形状の突出部が形成されており、該突出部を含む前記回路パターンと前記接地パターンの一部の表面が露出するように前記絶縁膜が除去されることにより、
    前記回路パターンと前記接地パターンのそれぞれに前記突出部を備えたアレスタが形成されている
    ことを特徴とする電子制御ユニットの耐静電気構造。
  2. 前記回路パターンに形成された前記アレスタの前記突出部の先端と、前記接地パターンに形成された前記アレスタの前記突出部の先端との対向距離が0.1mm〜0.6mmに設定されている
    請求項1に記載の電子制御ユニットの耐静電気構造。
  3. 前記回路パターンに形成された前記アレスタと、前記接地パターンに形成された前記アレスタのそれぞれにおいて、前記突出部から前記回路パターン又は前記接地パターンへの入り込み量が、前記突出部の前記回路パターン又は前記接地パターンからの突出量の0.5倍〜3倍に設定されている
    請求項1又は2に記載の電子制御ユニットの耐静電気構造。
  4. 前記アレスタにおける前記突出部の先端の角度が、55°〜65°に設定されている
    請求項1〜3の何れか1項に記載の電子制御ユニットの耐静電気構造。
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