JP2014089432A - 固体撮像装置、固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法、及び、電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】位相差検出用画素の検出感度(AF検出精度)をより向上させることが可能な固体撮像装置、当該固体撮像装置のマイクロレンズの形成方法、及び、固体撮像装置を有する電子機器を提供する。
【解決手段】 撮像信号を得る撮像用画素と、撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素と、撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズと、位相差検出用画素に対応して形成された第2マイクロレンズとを備える固体撮像装置において、第2マイクロレンズを、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含みその対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含みその対角境界部近傍の焦点距離との差が小さくなるように形成する。
【選択図】 図5

Description

本開示は、固体撮像装置、固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法、及び、電子機器に関する。
撮像装置において、自動的に焦点(ピント)が合った状態、即ち、自動的に合焦状態にするオートフォーカス(Auto Focus:AF)方式は、大別すると、コントラスト検出方式と位相差検出方式とに分類される。位相差検出方式は、コントラスト検出方式に比べて高速AF動作が可能である点で優れている。
位相差検出方式としては、瞳分割型位相差検出方式が一般に知られている。瞳分割型位相差検出方式は、同一受光領域(撮像領域)に撮像用画素とは別に位相差検出用または焦点検出用の画素(以下、「位相差検出用画素」に用語を統一して記述する)を設けて撮像面でAF測距する、即ち、焦点のずれ方向及びずれ量を表わす位相差検出信号を得る、という方式である。
固体撮像装置の撮像領域に位相差検出用画素を組み込んだ場合、撮像用画素の高い感度特性を維持しつつ、位相差検出用画素の検出感度を向上させる必要がある。そのため、従来は、画素に対応して開口部を有して形成された遮光膜を、撮像用画素と比較してその開口部を小さく形成し、且つ、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズの焦点を前ピンにするようにしていた(例えば、特許文献1参照)。ここで、「前ピン」とは、ピント(焦点)が被写体よりも手前にずれている状態を言う。
特開2009−109965号公報
上記の特許文献1に記載の従来技術では、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズの曲率半径を相対的に小さくするか、あるいは、屈折率を相対的に高くすることで前ピンとし、撮像レンズの射出瞳の左右からの光束を分離することによってAF機能の向上を図っている。
本開示は、位相差検出用画素の検出感度(AF検出精度)をより向上させることが可能な固体撮像装置、当該固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法、及び、固体撮像装置を有する電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の固体撮像装置は、
撮像信号を得る撮像用画素と、
前記撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素と、
前記撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズと、
前記位相差検出用画素に対応して形成され、平面視において実質的に同一面積のマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さい第2マイクロレンズとを備える固体撮像装置である。
本開示の固体撮像装置は、オートフォーカス方式、特に、瞳分割型位相差検出方式を採用する、デジタルスチルカメラやビデオカメラ、携帯電話機等の撮像機能を有する携帯情報端末などの電子機器において、その撮像部(画像取込部)として用いて好適な固体撮像装置である。
また、上記の目的を達成するための本開示の固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法は、
撮像信号を得る撮像用画素と、
前記撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素と、
前記撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズと、
前記位相差検出用画素に対応して形成された第2マイクロレンズと
を備える固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成に当たって、
前記第2マイクロレンズを、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さくなるように形成する形成方法である。
位相差検出用画素に対応するマイクロレンズ(第2マイクロレンズ)の、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さいということは、対辺方向の焦点位置と対角方向の焦点位置が近いということである。これにより、両方向の焦点位置を共に、瞳分割のための遮光膜の位置の近傍に設定できるため、対辺方向及び対角方向の両方向の、射出瞳からの左右の光の分離性が向上する。
本開示によれば、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズの対辺方向及び対角方向の左右の光の分離性を向上できるため、位相差検出用画素の検出感度(AF検出精度)をより向上できる。
図1は、本開示の技術が適用されるCMOSイメージセンサのシステム構成の概略を示すシステム構成図である。 図2は、単位画素の回路構成の一例を示す回路図である。 図3Aは位相差検出用画素の一例を示す断面図であり、図3Bは遮光膜の一例を示す平面図である。 図4Aは一般的に位相差検出用画素に対応して形成されるマイクロレンズの対辺方向の断面を模式的に示す図であり、図4Bは当該マイクロレンズの対角方向の断面を模式的に示す図である。 図5Aは第1実施形態に係るマイクロレンズの対辺方向の断面を模式的に示す図であり、図5Bは当該マイクロレンズの対角方向の断面を模式的に示す図である。 図6は、「同一平面に形成されたマイクロレンズ」の定義について説明する図である。 図7は、実施例1に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1)である。 図8は、実施例1に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その2)である。 図9は、実施例2に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。 図10は、実施例3に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1)である。 図11は、実施例4に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その2)である。 図12は、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂にて重ねて形成されるマイクロレンズのサイズについて説明する図である。 図13は、マイクロレンズの形状について説明する図である。 図14は、実施例4に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。 図15は、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズが、横方向に複数個並んで形成された場合の平面図である。 図16は、実施例5に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。 図17は、実施例6に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。 図18は、実施例7に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。 図19は、画素アレイ部の各画素が平面視で長方形の画素から成る場合の画素配列を示す平面図である。 図20は、裏面照射型の画素構造の一例を示す断面図である。 図21は、カラーフィルタ上に形成された下凸層内レンズを有する画素構造を示す断面図である。 図22は、下凸層内レンズにおける円周方向の断面の曲率半径rと円周方向の位置との関係を示す模式図である。 図23は、断面視におけるマイクロレンズと下凸層内レンズとの幅の関係を説明する図である。 図24は、カラーフィルタ下に形成された下凸層内レンズを有する画素構造を示す断面図である。 図25は、カラーフィルタ上に形成された上凸層内レンズを有する画素構造を示す断面図である。 図26は、上凸層内レンズにおける円周方向の断面の曲率半径rと円周方向の位置との関係を示す模式図である。 図27は、断面視におけるマイクロレンズと上凸層内レンズとの幅の関係を説明する図である。 図28は、カラーフィルタ下に形成された上凸層内レンズを有する画素構造を示す断面図である。 図29は、実施例8に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1)である。 図30は、実施例8に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その2)である。 図31は、実施例8に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その3)である。 図32は、実施例9に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1)である。 図33は、実施例9に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その2)である。 図34は、実施例9に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その3)である。 図35は、実施例10に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れの一部を示す工程図である。 図36は、下凸層内レンズを形成する際に用いるフォトマスクの形状例を示す平面図である。 図37は、実施例11に係る上凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1)である。 図38は、実施例11に係る上凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その2)である。 図39は、実施例11に係る上凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その3)である。 図40は、実施例12に係る上凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1)である。 図41は、実施例12に係る上凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その2)である。 図42は、実施例12に係る上凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その3)である。 図43は、上凸層内レンズを形成する際に用いるフォトマスクの形状例を示す平面図である。 図44は、位相差検出用画素が画素アレイ部(受光領域)内において散在して形成される様子を示す平面図である。 図45は、下凸層内レンズを用いる場合の第2実施形態の変形例に係る画素構造を示す断面図である。 図46は、上凸層内レンズを用いる場合の第2実施形態の変形例に係る画素構造を示す断面図である。 図47は、イメージセンサに入射する光(入射光)と、画素アレイ部における中央部画素及び外周部画素との関係を示す模式図である。 図48は、図47における外周部画素のX−X´線に沿った矢視断面図である。 図49は、本開示の電子機器の一例である撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下、本開示の技術を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本開示は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値や材料などは例示である。以下の説明において、同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.本開示の固体撮像装置、固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法、及び、電子機器、全般に関する説明
2.本開示の技術が適用される固体撮像装置
2−1.システム構成
2−2.単位画素の回路構成
2−3.位相差検出用画素の構造例
3.第1実施形態
3−1.マイクロレンズの形成方法
3−2.裏面照射型の画素構造
4.第2実施形態
4−1.下凸層内レンズ
4−2.上凸層内レンズ
4−3.補助レンズの形成方法
4−4.変形例
5.電子機器(撮像装置の例)
6.本開示の構成
<1.本開示の固体撮像装置、固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法、及び、電子機器、全般に関する説明>
本開示の固体撮像装置は、オートフォーカス(Auto Focus:AF)方式、特に、瞳分割型位相差検出方式を採用する撮像装置などの電子機器に、その撮像部(画像取込部)として用いることができる。瞳分割型位相差検出方式を採用する撮像装置としては、デジタルスチルカメラやビデオカメラなどを例示することができる。
また、本開示の電子機器としては、デジタルスチルカメラやビデオカメラなどの撮像装置の他、携帯電話機などの撮像機能を有する携帯端末装置などを例示することができる。また、本開示の技術は、デジタルスチルカメラやビデオカメラなどの撮像装置や、携帯電話機などの撮像機能を有する携帯端末装置の他、撮像部(画像取込部)に固体撮像装置を用いる、瞳分割型位相差検出方式を採用する電子機器全般に対して適用可能である。
瞳分割型位相差検出を実現するために、本開示の固体撮像装置は、受光光束を瞳分割して光電変換し、位相差検出信号を得るための位相差検出用画素を備える構成とすることができる。ここで、位相差検出信号は、焦点(ピント)のずれ方向(デフォーカス方向)及びずれ量(デフォーカス量)を表わす信号、即ち、焦点検出信号である。
位相差検出用画素は、撮像信号を得るための撮像用画素とは別に設けられる。位相差検出用画素は、好ましくは、撮像用画素が行列状に2次元配置されて成る画素アレイ部(撮像領域/受光領域)内に撮像用画素と混在した形で設けられるのが望ましい。
本開示の固体撮像装置において、位相差検出用画素は、光電変換部の受光面側に、瞳分割された光の一方を通過する開口部を有する遮光膜を備える。光電変換部の受光面側に遮光膜が配されることで、光電変換部に対する入射光束の遮光を確実に行うことができるため、位相差検出精度を高い状態に維持できる。
撮像用画素及び位相差検出用画素には、各画素毎に光電変換部に光を集めるためのマイクロレンズ(第1マイクロレンズ及び第2マイクロレンズ)が形成される。このように画素毎にマイクロレンズが形成されて成る固体撮像装置において、本開示の技術は、位相差検出用画素に対応して形成されるマイクロレンズ(第2マイクロレンズ)に関するものである。
従って、本開示の固体撮像装置において、光電変換部で光電変換された電荷の転送方式については特に限定するものではない。すなわち、本開示の固体撮像装置は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサに代表される電荷転送型の固体撮像装置であってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサに代表される増幅型の固体撮像装置であってもよい。
本開示の固体撮像装置、当該固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法、及び、当該固体撮像装置を有する電子機器(以下、「本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器」と記述する)にあっては、次の点を特徴としている。すなわち、位相差検出用画素に対応する第2マイクロレンズを、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さくなるように形成することを特徴としている。
ここで、第2マイクロレンズは平面視で矩形形状に形成される訳であるが、その際、コーナー部が直角になることによって平面視で点で形成される場合(例えば、図11参照)と、コーナー部が丸みを帯びることによって平面視で線で形成される場合(例えば、図6参照)とが考えられる。前者の場合、マイクロレンズの対辺中央部近傍が最も高い位置に形成され、対角境界部が最も低く形成される。後者の場合は、マイクロレンズの対辺中央部近傍が最も高い位置に形成され、対角境界部近傍が最も低く形成される。
すなわち、第2マイクロレンズは、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の高さ方向の形成位置に対して、対角境界部を含む対角境界部近傍の高さ方向の形成位置が低く形成される。ここで、「低く形成される」ということは、「光電変換部に近く形成される」という意味である。
そして、上述した好ましい構成を含む、本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器にあっては、第2マイクロレンズを、第1マイクロレンズに比べて焦点距離が短くなるように形成する構成とすることができる。また、第2マイクロレンズを、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の底面が、対角境界部を含む対角境界部近傍の底面よりも高く形成する構成とすることができる。
また、上述した好ましい構成を含む、本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器にあっては、位相差検出用画素の光電変換部の受光面側に、瞳分割された光の一方を通過する開口部が形成された遮光膜を設ける構成とすることができる。このとき、第2マイクロレンズについては、焦点位置が遮光膜の位置に合致するように形成する構成とすることができる。ここで、「合致する」とは厳密に合致する(一致する)場合の他、実質的に合致する場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
また、上述した好ましい構成を含む、本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器にあっては、焦点距離の差が小さくなるように形成するに当たって、同一平面に形成され、隣接するマイクロレンズ間で少なくても対辺方向が接触して形成され、80%以上の有効面積を持つマイクロレンズを基準とする構成とすることができる。ここで、「80%」とは厳密に80%の場合の他、実質的に80%の場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
また、上述した好ましい構成を含む、本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器にあっては、撮像用画素に対応して形成される第1マイクロレンズ及び位相差検出用画素に対応して形成される第2マイクロレンズのパターン形状については特に限定するものではない。
好ましくは、第1マイクロレンズのパターン形状を平面視において正方形とし、第2マイクロレンズのパターン形状を平面視において円形または多角形とするとよい。その際、第1マイクロレンズと第2マイクロレンズとの間に、第1マイクロレンズ相互間のパターンギャップと同一のパターンギャップを設定するのが好ましい。ここで、「同一」とは厳密に同一の場合の他、実質的に同一の場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
また、上述した好ましい構成を含む、本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器にあっては、第2マイクロレンズを、第1マイクロレンズのアレイ中に横方向、縦方向、または、斜め方向に並んで複数個配置する構成とすることができる。
また、上述した好ましい構成を含む、本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器にあっては、第2マイクロレンズと遮光膜との間に補助レンズを有する構成とすることができる。補助レンズは、第2マイクロレンズの焦点距離を調整する、より具体的には、当該焦点距離が短くなる方向に調整するためのものである。この補助レンズについては、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径が、円周方向の位置によらず等しい構成とするのが好ましく、より好ましくは、平面視で円形の形状とするのがよい。ここで、「等しい」とは厳密に等しい場合の他、実質的に等しい場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
また、補助レンズについて、第2マイクロレンズの下の層内に形成される層内レンズとすることができる。このとき、補助レンズについて、第2マイクロレンズと同一の材料で形成することができ、また、遮光膜側に凸状の形状を有する構成、あるいは、第2マイクロレンズ側に凸状の形状を有する構成とすることができる。
また、上述した好ましい構成を含む、本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器にあっては、撮像用画素及び位相差検出用画素について、配線層が形成される側と反対側から入射光を取り込む、所謂、裏面照射型の画素構造とすることができる。
また、上述した好ましい構成を含む、本開示の固体撮像装置、マイクロレンズの形成方法、及び、電子機器にあっては、補助レンズについて、第2マイクロレンズと遮光膜との間に設けるだけでなく、第1マイクロレンズと遮光膜との間にも設ける構成とすることもできる。
<2.本開示の技術が適用される固体撮像装置>
先ず、本開示の技術が適用される固体撮像装置、例えば、増幅型固体撮像装置の一種であるCMOSイメージセンサの構成について説明する。尚、前にも述べたように、本開示の技術は、CMOSイメージセンサへの適用に限られるものではなく、他の増幅型の固体撮像装置やCCDイメージセンサ等の電荷転送型の固体撮像装置にも適用可能である。
[2−1.システム構成]
図1は、CMOSイメージセンサのシステム構成の概略を示すシステム構成図である。ここで、CMOSイメージセンサとは、CMOSプロセスを応用して、または、部分的に使用して作製された固体撮像装置である。
本適用例に係るCMOSイメージセンサ10は、半導体基板(以下、「チップ」と記述する場合もある)11上に形成された画素アレイ部12と、当該画素アレイ部12と同じチップ11上に集積された周辺回路部とを有する構成となっている。本例では、周辺回路部として、例えば、行走査部13、カラム処理部14、列走査部15、及び、システム制御部16が設けられている。
画素アレイ部12には、入射光の光量に応じた電荷量の光電荷を発生して内部に蓄積する光電変換部を有する単位画素(以下、単に「画素」と記述する場合もある)が行列状に2次元配置されている。ここで言う「単位画素」とは、撮像信号を得るための撮像用画素である。単位画素(撮像用画素)の具体的な回路構成については後述する。
画素アレイ部12には更に、行列状の画素配列に対して画素行ごとに画素駆動線17が行方向(画素行の画素の配列方向)に沿って配線され、画素列ごとに垂直信号線18が列方向(画素列の画素の配列方向)に沿って配線されている。画素駆動線17は、行走査部13から行単位で出力される、画素を駆動するための駆動信号を伝送する。図1では、画素駆動線17について1本の配線として示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線17の一端は、行走査部13の各行に対応した出力端に接続されている。
行走査部13は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成され、画素アレイ部12の各画素を、例えば行単位で駆動する画素駆動部である。この行走査部13はその具体的な構成については図示を省略するが、一般的に、読出し走査系と掃出し走査系の2つの走査系を有する構成となっている。
読出し走査系は、単位画素から信号を読み出すために、画素アレイ部12の単位画素を行単位で順に選択走査する。単位画素から読み出される信号はアナログ信号である。掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対して、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃出し走査を行う。
この掃出し走査系による掃出し走査により、読出し行の単位画素の光電変換部から不要な電荷が掃き出されることによって当該光電変換部がリセットされる。そして、この掃出し走査系による不要電荷の掃き出し(リセット)により、所謂、電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換部の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読出し走査系による読出し動作によって読み出される信号は、その直前の読出し動作または電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応するものである。そして、直前の読出し動作による読出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素における光電荷の蓄積期間(露光期間)となる。
行走査部13によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される信号は、垂直信号線18の各々を通してカラム処理部14に供給される。カラム処理部14は、画素アレイ部12の画素列ごとに、選択行の各画素から垂直信号線18を通して出力される信号に対して所定の信号処理を施すとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持する。
具体的には、カラム処理部14は、単位画素の信号を受けて当該信号に対して、例えばCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)によるノイズ除去や、信号増幅や、AD(アナログ−デジタル)変換等の信号処理を行う。ノイズ除去処理により、リセットノイズや増幅トランジスタの閾値ばらつき等の画素固有の固定パターンノイズが除去される。尚、ここで例示した信号処理は一例に過ぎず、信号処理としてはこれらに限られるものではない。
列走査部15は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成され、カラム処理部14の画素列に対応する単位回路を順番に選択する走査を行う。この列走査部15による選択走査により、カラム処理部14の各単位回路で信号処理された画素信号が順番に水平バス19に出力され、当該水平バス19を通してチップ11の外部へ伝送される。
システム制御部16は、チップ11の外部から与えられるクロックや、動作モードを指令するデータなどを受け取り、また、本CMOSイメージセンサ10の内部情報などのデータを出力する。システム制御部16は更に、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータを有し、当該タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に行走査部13、カラム処理部14、及び、列走査部15などの周辺回路部の駆動制御を行う。
[2−2.単位画素の回路構成]
図2は、単位画素の回路構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、本回路例に係る単位画素20は、光電変換部として、例えばフォトダイオード21を用いている。単位画素20は、フォトダイオード21に加えて、例えば、転送トランジスタ(読出しゲート部)22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、及び、選択トランジスタ25の4つのトランジスタを有している。
ここでは、4つのトランジスタ22〜25として、例えばNチャネルのMOSトランジスタを用いている。ただし、ここで例示した転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、及び、選択トランジスタ25の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。
この単位画素20に対して、画素駆動線17として、例えば、転送線171、リセット線172、及び、選択線173の3本の駆動配線が同一画素行の各画素について共通に設けられている。これら転送線171、リセット線172及び選択線173は、各一端が行走査部13の各画素行に対応した出力端に画素行単位で接続されており、画素20を駆動する駆動信号である転送パルスφTRF、リセットパルスφRST、及び、選択パルスφSELを伝送する。
フォトダイオード21は、アノード電極が負側電源(例えば、グランド)に接続されており、受光した光(入射光)をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換してその光電荷を蓄積する。フォトダイオード21のカソード電極は、転送トランジスタ22を介して増幅トランジスタ24のゲート電極と電気的に接続されている。増幅トランジスタ24のゲート電極と電気的に繋がったノード26をFD(フローティングディフュージョン/浮遊拡散領域)部と呼ぶ。
転送トランジスタ22は、フォトダイオード21のカソード電極とFD部26との間に接続されている。転送トランジスタ22のゲート電極には、高レベル(例えば、Vddレベル)がアクティブ(以下、「Highアクティブ」と記述する)の転送パルスφTRFが転送線171を介して与えられる。これにより、転送トランジスタ22は導通状態となり、フォトダイオード21で光電変換された光電荷をFD部26に転送する。
リセットトランジスタ23は、ドレイン電極が画素電源Vddに、ソース電極がFD部26にそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ23のゲート電極には、HighアクティブのリセットパルスφRSTがリセット線172を介して与えられる。これにより、リセットトランジスタ23は導通状態となり、FD部26の電荷を画素電源Vddに捨てることによって当該FD部26をリセットする。
増幅トランジスタ24は、ゲート電極がFD部26に、ドレイン電極が画素電源Vddにそれぞれ接続されている。そして、増幅トランジスタ24は、リセットトランジスタ23によってリセットした後のFD部26の電位をリセット信号(リセットレベル)Vresetとして出力する。増幅トランジスタ24はさらに、転送トランジスタ22によって信号電荷を転送した後のFD部26の電位を光蓄積信号(信号レベル)Vsigとして出力する。
選択トランジスタ25は、例えば、ドレイン電極が増幅トランジスタ24のソース電極に、ソース電極が垂直信号線18にそれぞれ接続されている。選択トランジスタ25のゲート電極には、Highアクティブの選択パルスφSELが選択線173を介して与えられる。これにより、選択トランジスタ25は導通状態となり、単位画素20を選択状態として増幅トランジスタ24から供給される信号を垂直信号線18に出力する。
ここでは、選択トランジスタ25について、増幅トランジスタ24のソース電極と垂直信号線18との間に接続する回路構成としたが、画素電源Vddと増幅トランジスタ24のドレイン電極との間に接続する回路構成を採ることも可能である。
また、単位画素20としては、上記構成の4つのトランジスタからなる画素構成のものに限られるものではない。例えば、増幅トランジスタ24と選択トランジスタ25とを兼用した3つのトランジスタからなる画素構成のものなどであっても良く、その画素回路の構成は問わない。
[2−3.位相差検出用画素の構造例]
上述したCMOSイメージセンサ10は、瞳分割型の位相差検出を実現するために、位相差検出信号を得るための位相差検出用画素を備える。位相差検出信号は、焦点のずれ方向(デフォーカス方向)及びずれ量(デフォーカス量)を表わす焦点検出信号である。位相差検出用画素は、焦点検出用画素と呼称される場合もある。
位相差検出用画素は、撮像用画素(単位画素20)が行列状に2次元配置されて成る、図1に示す画素アレイ部12、即ち、有効画素領域内に設けられる。すなわち、画素アレイ部12内に撮像用画素と位相差検出用画素とが混在した形で設けられる。より具体的には、位相差検出用画素は、有効画素領域内において、例えば、左右上下方向に交差した状態で設けられる。
図2に示した画素回路は、撮像用画素及び位相差検出用画素に共通の画素回路である。構造の点では、位相差検出用画素は撮像用画素と若干異なる。ここで、位相差検出用画素の構造の一例について、図3A及び図3Bを用いて説明する。図3Aは位相差検出用画素の断面図を、図3Bは遮光膜の平面図をそれぞれ示している。
位相差検出用画素40は、半導体基板11の表層部に光電変換部であるフォトダイオード21が形成され、当該フォトダイオード21の受光面側に、位相差を検出するための遮光膜41が配された構成となっている。遮光膜41は、瞳分割された光の一方を通過する開口部41Aを有する、この位相差検出のための遮光膜41が存在するか否かの点で、構造上、位相差検出用画素40は撮像用画素20と相違している。開口部41Aは、平面視で単位画素の半分程度の大きさを有する。
本例の画素構造にあっては、図3Aに示すように、位相差検出のための遮光膜41については、配線層42の一部として、具体的には、配線層42の最下部の配線層を遮光膜として兼ねた状態で形成されている。そして、遮光膜41及び配線層42を含む層間絶縁膜43の上に絶縁膜44が、当該絶縁膜44の上にカラーフィルタ45が、当該カラーフィルタ45の上に平坦化膜46が、当該平坦化膜46の上にマイクロレンズ(所謂、オンチップレンズ)47が順に積層されている。
ここで、遮光膜41については、配線層42の最下部の配線層を兼ねて形成する場合の他、配線層42とは別に専用に形成することも可能である。遮光膜41は、タングステン(W)やチタン(Ti)などの遮光性を有する材料によって形成することができる。尚、ここで例示した画素構造は、位相差検出用画素を有効画素領域内において左右方向に配置し、射出瞳からの左右の光束を分離する場合である。有効画素領域内において上下方向に配置する場合の位相差検出用画素40については、図3Bにおいて、開口部41Aを90°回転させた画素構造となる。
<3.第1実施形態>
上述したように、位相差検出用画素40と撮像用画素(単位画素)20とは、構造上、開口部41Aを有する遮光膜41が存在するか否かの点で相違している他、マイクロレンズ47の焦点距離の点でも相違している。
撮像用画素20の高い感度特性を維持する上では、撮像用画素20に対応して形成されるマイクロレンズ(第1マイクロレンズ)は、その焦点位置がフォトダイオード21の受光面上に位置するように形成されるのが好ましい。一方、位相差検出用画素40に対応して形成されるマイクロレンズ(第2マイクロレンズ)に関しては、位相差検出用画素40の高い感度特性を維持する上では、その焦点位置が遮光膜41に位置するように形成されるのが好ましい。
このような理由から、位相差検出用画素40に対応して形成されるマイクロレンズは、撮像用画素20に対応して形成されるマイクロレンズに比べて焦点距離が短くなるように形成されるのが好ましい。焦点距離が短くなるということは、位相差検出用画素40に対応して形成されるマイクロレンズの焦点位置が、フォトダイオード21の受光面から離れた位置に存在するということである。
ここで、一般的に位相差検出用画素40に対応して形成されるマイクロレンズ47と遮光膜41との関係について、図4A及び図4Bを用いて説明する。図4Aはマイクロレンズ47の対辺方向の断面を、図4Bはマイクロレンズ47の対角方向の断面をそれぞれ模式的に示している。
ここで、「対辺方向」とは、画素アレイ方向ということもできる。例えば、図1に示すように、画素アレイ方向とは行方向xもしくは列方向yとすることができる。対辺方向、画素アレイ方向は、図1の画素アレイ部12の横方向ともいえる。「対角方向」は、画素アレイ方向に対して傾いていることを意味する。つまり、「対角方向」は、斜め方向ともいえる。以下においても同様である。
マイクロレンズ47には、撮像レンズ(図示せず)の射出瞳の領域から光(光束)が入射する。そして、マイクロレンズ47を通過した光は、平面視で単位画素の半分程度の大きさの開口部41Aを有する遮光膜41へと導かれる。図4A及び図4Bの例では、遮光膜41の左側半分が開口部41Aとなっているので、射出瞳の領域から入射される右側の光のみが開口部41Aを通過し、遮光膜41の下方に位置するフォトダイオード21に導かれるのが好ましい。このとき、射出瞳の領域から入射される左側の光は遮光膜41で遮光される。
マイクロレンズ47の幅寸法が短い対辺方向(横方向)のレンズ部分については、図4Aに示すように、射出瞳の左右から入射される光はそれぞれ良好に遮光膜41の開口部41Aを通過し、あるいは、遮光膜41で遮光されている。しかしながら、同一平面上に形成され、横方向のレンズ部分より幅寸法が長い対角方向(斜め方向)のレンズ部分に関しては、その焦点距離が長くなってしまうため、図4Bに示すように、左右の光が遮光膜41によって良好に分離されない。左右の光が良好に分離されないと、位相差検出用画素40の検出精度(以下、「AF検出精度」と記述する場合もある)が低下することになる。
このように、位相差検出用画素40に対応して形成されるマイクロレンズ47に起因してAF検出精度が低下するという点に鑑み、当該AF検出精度をより向上させるべく為されたのが、第1実施形態に係るマイクロレンズ(第2マイクロレンズ)である。
図4A及び図4Bで説明した一般的なマイクロレンズ47の場合、対辺方向(画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍)の焦点位置が遮光膜41の位置、対角方向(対角境界部を含む対角境界部近傍)の焦点位置が遮光膜41よりもフォトダイオード21側の位置となっていた。すなわち、双方の焦点距離に大きな差があり、その結果、AF検出精度の低下を招いていた。
これに対して、第1実施形態に係るマイクロレンズ47は、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍(対辺方向/横方向)の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍(対角方向/斜め方向)の焦点距離との差が小さくなるように形成されていることを特徴としている。
第1実施形態に係るマイクロレンズ47について図5A及び図5Bを用いて説明する。図5Aはマイクロレンズ47の対辺方向の断面を、図5Bはマイクロレンズ47の対角方向の断面をそれぞれ模式的に示している。
図5Aと図5Bとの対比から明らかなように、第1実施形態に係るマイクロレンズ47は、横方向(対辺方向)、即ち、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の底面が、斜め方向(対角方向)、即ち、対角境界部を含む対角境界部近傍の底面よりも高い位置になるように形成されている。
マイクロレンズ47の横方向の分離性については、図4Aで説明した場合と同じように、その分離性に問題は無い。一方、マイクロレンズ47の斜め方向については、上述した焦点距離の関係を満たすことで、斜め方向のレンズ部分の底面が横方向のレンズ部分の底面よりも低い位置になる。このように、横方向、斜め方向のレンズ部分の底面の位置が異なるようにマイクロレンズ47を形成することで、横方向の良好な分離性を維持した上で、斜め方向の分離性を向上できるため、AF検出精度が良好となる。
前にも述べたように、マイクロレンズの焦点位置について、撮像用画素20に対応して形成されるマイクロレンズに関しては、フォトダイオード21の受光面の位置に合致する(合う)ように形成されることが好ましい。これにより、撮像用画素20の感度、ひいては、固体撮像装置の感度を向上できる。
ここで、「合致する」とは厳密に合致する(一致する)場合の他、実質的に合致する場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
一方、位相差検出用画素40に対応して形成されるマイクロレンズ47に関しては、焦点位置が遮光膜41の位置に合致(一致する)するように形成されることが好ましい。このとき、横方向及び斜め方向の焦点位置が両方共に、遮光膜41の位置に合致するのが理想的である。
但し、横方向及び斜め方向の焦点位置が両方共に遮光膜41の位置に必ずしも一致していなくてもよい。すなわち、マイクロレンズの横方向と斜め方向の焦点距離の差が、「同一平面上に形成されたマイクロレンズ」に比べて小さく(短縮して)形成されていればよく、これにより、AF検出精度の向上を図ることができる。
ここで、「同一平面に形成されたマイクロレンズ」の定義について説明する。同一平面に形成されたマイクロレンズであっても、マイクロレンズをフォトリソグラフィー法で形成する際に、例えば四角形パターンの角をカットしたり、円形パターンのフォトマスクを用いたりすることで、横方向の長さに対して斜め方向の長さを短くし、焦点距離を調整することが可能である。
固体撮像装置におけるマイクロレンズは、その面積を可能な限り拡大することで、固体撮像装置の感度特性が向上する。このため、「同一平面に形成されたマイクロレンズ」とは、その有効面積が、図6に示すように、隣接するマイクロレンズ間で少なくても対辺方向が接触して形成され、80%以上の有効面積を持つマイクロレンズを言う。ここで、「80%」とは厳密に80%の場合の他、実質的に80%の場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
上述したように、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47を、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、対辺方向の焦点距離と対角方向の焦点距離との差が小さくなるように形成することにより、AF検出精度をより向上できる。すなわち、対辺方向の焦点距離と対角方向の焦点距離との差が小さいことで、両方向の焦点位置を共に、瞳分割のための遮光膜41の位置の近傍に設定できる。これにより、対辺方向及び対角方向の左右の光の分離性が向上するため、位相差検出用画素40のAF検出精度をより向上できることになる。
[3−1.マイクロレンズの形成方法]
位相差検出用画素40のマイクロレンズ47を形成するに当たっては、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さくなるように形成する。以下に、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47の形成方法(本開示のマイクロレンズの形成方法)に関して、その具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
図7及び図8は、実施例1に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1、その2)である。
先ず、図7の工程1では、マイクロレンズ母材51上にポジ型感光性樹脂を、フォトリソグラフィー法を用いてパターニングすることによりマイクロレンズパターン52を形成する。ここで、マイクロレンズ母材51は、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、それらの共重合系樹脂などから成る。また、ポジ型感光性樹脂は、アクリル系、ノボラック系、スチレン系、それらの共重合系樹脂などを主成分とする樹脂である。
尚、図7の工程1〜工程3において、上側の図は、画素アレイ部の一部の領域の平面図を示している。また、下側の上の図は、上側の平面図のa−a´線に沿った、即ち、マイクロレンズパターン52の対辺方向(横方向)の断面図である。また、下側の下の図は、上側の平面図のb−b´線に沿った、即ち、マイクロレンズパターン52の対角方向(斜め方向)の断面図である。図8の工程4〜工程6においても、図7の工程1〜工程3と同様である。
次に、図7の工程2では、マイクロレンズパターン52をその熱軟化点以上の温度での加熱処理によりメルトフローさせてマイクロレンズマスクパターン53を形成する。この加熱処理は、例えば140℃〜200℃程度の温度にてホットプレート上で行われる。
次に、図7の工程3では、マイクロレンズマスクパターン53をドライエッチング法にてドライエッチングする。このとき、図示するように、撮像用画素に対応して隣接して形成されたマイクロレンズマスクパターン53は、対辺方向が接触するように形成され、対角方向にはギャップを有する。
尚、ここで用いられるドライエッチング法に関しては、例えば以下の方法で行い、マイクロレンズマスクパターン53の層のギャップW(図7の工程2を参照)が狭くなるように処理を行うことで、マイクロレンズの有効面積を拡大させる。こうすることによって、固体撮像装置における感度特性の向上を図ることができる。
エッチング処理については、一例として、次の条件の下で行うようにする。例えば、マイクロ波プラズマ型エッチング装置を用いて、マグネトロンパワー;1100W、バイアスパワー;40W、エッチングガスA;SF6(流量;30SCCM)、エッチングガスB;C48(流量;100SCCM)、エッチングガスC:Ar(流量;25SCCM)、電極温度;−30℃、エッチング室内圧2Paのエッチング条件とする。
エッチング装置については、マイクロ波プラズマ型エッチング装置に限られるものではない。平行平板型RIE装置、高圧狭ギャップ型プラズマエッチング装置、ECR型エッチング装置、変成器結合プラズマ型エッチング装置、誘導結合プラズマ型エッチング装置、あるいは、ヘリコン波プラズマ型エッチング装置等の他の高密度プラズマ型エッチング装置などを用いることができる。
エッチングガスの種類についても、SF6、C48、Arに限られるものではない。CF4、C26、C38、C48、CH22、CHF3等のフロン系ガス単独、または、それらのガス中に、He、N2ガスなどを添加したものであっても構わない。
次に、図8の工程4では、ドライエッチングにより撮像用画素に形成されたマイクロレンズ間に位相差検出用画素に対応してマイクロレンズを形成するために、フォトリソグラフィー法を用いて、ポジ型感光性樹脂をパターニングすることによりマイクロレンズパターン54を形成する。
ここで、ポジ型感光性樹脂は、ノボラック系やスチレン系、その共重合系樹脂などを主成分とする樹脂である。位相差検出用画素に対応するマイクロレンズパターン54を形成するに当たっては、当該マイクロレンズパターン54が撮像用画素に対応するマイクロレンズマスクパターン53に接触しないように形成する。
次に、図8の工程5では、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズパターン54を加熱処理によってメルトフローさせて、マイクロレンズマスクパターン55を形成する。この加熱処理は、例えば140℃〜200℃程度の温度にてホットプレート上で行なわれる。
尚、本加熱処理でメルトフローしたマイクロレンズマスクパターン55は、撮像用画素に対応するマイクロレンズマスクパターン53に対して、少なくても対辺方向の一部が接触して形成される。但し、対角方向に隣接した撮像用画素に対応するマイクロレンズマスクパターン53との間にはギャップが存在する。
このとき、マイクロレンズの横方向の高さt0、斜め方向の高さt0´は、平面上に形成されるためにほぼ同一となる。ここで、「同一」とは厳密に同一である場合の他、実質的に同一である場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
作用としては、マイクロレンズマスクパターン55の底面は加熱処理により、隣接する撮像用画素に対応して形成されたマイクロレンズパターン53に移動しながら近づくが、当該マイクロレンズパターン53の底面に接触した瞬間その移動速度が低下する。温度、時間、処理回数などの加熱条件を適宜調整することにより、実質的にセルフアライメントで形成可能となる。
このようにして、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズマスクパターン55を実質的にセルフアライメントで形成できるため、撮像用画素に対応するマイクロレンズと位相差検出用画素に対応するマイクロレンズの相対的な重ね合わせズレを軽減できる。また、平面視における各マイクロレンズの有効面積が実質的に同一となることから、撮像用画素の感度特性を劣化させること無く、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズマスクパターン55の形成が可能となる。
次に、図8の工程6では、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズパターン56を形成した後、図7の工程3で説明したドライエッチング法によりドライエッチングする。図示するように、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズパターン56は、撮像用画素に対応するマイクロレンズパターン57に対して横方向及び斜め方向が接触して形成される。
また、図8の工程5に示すように、対角方向にはマイクロレンズパターン間にギャップが存在することで、その部分が深くエッチングされるために、横方向に対して斜め方向におけるマイクロレンズの底面が深く形成される。このように、有効面積が大きく、且つ、横方向と斜め方向の焦点距離が短縮されて近づくことにより、位相差検出用画素の検出感度が向上する。
尚、詳細な説明は省略するが、本実施例1によれば、撮像用画素に対応して形成されたマイクロレンズに関しても、位相差検出用画素に対応して形成されたマイクロレンズと同様にマイクロレンズの横方向と斜め方向のギャップが無く、且つ、横方向と斜め方向の焦点距離が短縮されて近づくことになる。これにより、固体撮像装置の感度特性の向上を図ることができ、また、CCD型固体撮像装置(CCDイメージセンサ)にあっては、スミア特性の向上を図る技術としても有効である。
(実施例2)
図9は、実施例2に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。
実施例2に係る形成方法は、実施例1に係る形成方法における図7の工程3までは同じである。図7の工程3で示したように、マイクロレンズマスクパターン53をドライエッチング法にてドライエッチングしたとき、撮像用画素に対応して隣接して形成されたマイクロレンズマスクパターン53は、対辺方向が接触するように形成され、また、対角方向にはギャップを有する。
実施例2に係る形成方法において、図9の工程1では、対辺方向が接触し、対角方向にギャップを有する撮像用画素に対応して形成されたマイクロレンズマスクパターン53について、更にドライエッチングを追加することで、斜め方向も接触したマイクロレンズマスクパターンとして形成する。
図中の破線は、画素境界部(画素境界線)を示している。ドライエッチングを追加することにより、図示のように、撮像用画素に対応して形成されたマイクロレンズマスクパターン53の端部が、撮像用画素が形成されない領域(位相検出用画素のマイクロレンズが形成される領域)の端部に対して画素境界部を超えて形成される。
また、画素境界部を超えて形成される撮像用画素のマイクロレンズマスクパターン53の断面は、その形状が非対称となる。具体的には、例えば、撮像用画素が形成されない領域の左右に位置する撮像用画素のマイクロレンズマスクパターン53については、中心を通る縦線に関して非対称な断面形状となる。
特に、図9の工程1において、破線Aで囲んで示すマイクロレンズマスクパターン53の底面近傍は非対称性が大きい。また、破線Bで囲んで示す、非対称性が大きいレンズ底部の近傍からレンズ頂部の途中までの領域についてはその非対称性がマイクロレンズ底部よりも小さい。
次に、図9の工程2においては、ドライエッチングにより撮像用画素に対応して形成されたマイクロレンズマスクパターン53間に、位相差検出用画素に対応してマイクロレンズを形成するために、フォトリソグラフィー法を用いてポジ型感光性樹脂をパターニングする。ここで、ポジ型感光性樹脂は、ノボラック系やスチレン系、その共重合系樹脂をなどを主成分とする樹脂である。このとき位相差検出用画素に対応して形成されたマイクロレンズパターン54は、撮像用画素のマイクロレンズマスクパターン53に接触して形成される。
次に、図9の工程3では、マイクロレンズパターン54を加熱処理によりメルトフローさせてマイクロレンズマスクパターン55を形成する。尚、加熱処理は、例えば140℃〜200℃程度の温度にてホットプレート上で行なわれる。このとき、位相差検出用画素に対応して形成されたマイクロレンズマスクパターン55は、先述した非対称性の大きな撮像用画素のマイクロレンズマスクパターン53の底部を含んで接触して(重なって)、且つ、横方向の厚みt5よりも、斜め方向の厚みt6が厚く形成される。
次に、図9の工程4では、マイクロレンズマスクパターン55をドライエッチング法にてドライエッチングする。位相差検出用画素に対応して形成されたマイクロレンズマスクパターン56は、先述した非対称性の大きな撮像用画素のマイクロレンズマスクパターン57の底部を含んで接触して(重なって)形成されるため、非対称性が小さく、且つ、横方向の厚みt7よりも斜め方向の厚みt8が厚く形成される。
このように、横方向に対して斜め方向におけるマイクロレンズの底面が深く形成されることにより、撮影用画素と位相差検出用画素に対応して形成されたマイクロレンズの有効面積が大きくなる。更に、横方向と斜め方向の焦点距離が短縮されて近づくことにより、AF検出感度が向上する。
(実施例3)
図10及び図11は、実施例3に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1、その2)である。
先ず、図10の工程1では、マイクロレンズ母材51上にポジ型感光性樹脂を、フォトリソグラフィー法を用いてパターニングすることによりマイクロレンズパターン52を形成する。ここで、マイクロレンズ母材51は、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、それらの共重合系樹脂などから成る。また、ポジ型感光性樹脂は、アクリル系、ノボラック系、スチレン系、それらの共重合系樹脂などを主成分とする樹脂である。
次に、図10の工程2では、マイクロレンズパターン52をその熱軟化点以上の温度での加熱処理によってメルトフローさせてマイクロレンズマスクパターン53を形成する。尚、加熱処理は、例えば140℃〜200℃程度の温度にてホットプレート上で行なわれる。
次に、図10の工程3では、マイクロレンズマスクパターン53をドライエッチング法にてドライエッチングする。このとき、図示するように、撮像用画素に対応して隣接して形成されたマイクロレンズマスクパターン53については対辺方向と対角方向にはギャップが無い。
ドライエッチングにて処理する過程において、図10の工程2では、マイクロレンズマスクパターン53の対辺方向に比べて対角方向のギャップが広いため、マイクロレンズマスクパターン53の対辺方向が接触した際にも、対角方向にはギャップが残っている。マイクロレンズマスクパターン53の対辺方向の厚さt9と対角方向の厚さt10の関係はt9<t10となる。
次に、図11の工程4では、マイクロレンズマスクパターン53上にアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ノボラック系、それらの共重合系樹脂などから成るポジ型感光性マイクロレンズ樹脂58を塗布する。
次に、図11の工程5では、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂58をフォトリソグラフィー法にてパターニングする。ここで、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂中に感光剤としてナフトキノンジアジドが含まれた場合、可視光に吸収を持つために紫外線照射を行い、この感光剤を分解して透過率を向上させる(ブリーチング露光)。
次に、図11の工程6では、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂パターン59をその熱軟化点以上の温度での加熱処理によりメルトフローさせて、マイクロレンズマスクパターン60を形成する。尚、加熱処理は、例えば140℃〜200℃程度の温度にてホットプレート上で行なわれる。
このようにすることで、図示したように、位相差検出用画素に対応して形成されたマイクロレンズは、ドライエッチングにより形成されたマイクロレンズマスクパターン53上に、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂57により形成されたマイクロレンズマスクパターン59が重なって形成される。これにより、位相差検出用画素のマイクロレンズ頂部の厚みが厚くなる。
その結果、位相差検出用画素のマイクロレンズの焦点距離が撮像用画素のマイクロレンズよりも短くなり、且つ、対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離の差が短くなるように形成されている。また、撮像用画素のマイクロレンズについても、対辺方向、対角方向にギャップがないことから、撮像用画素の感度特性とAF検出精度を向上できる。
ここで、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂にて重ねて形成されるマイクロレンズのサイズについて、図12を用いて説明する。
マイクロレンズを図9の工程1において破線で示した画素境界部で囲まれた領域内に形成し、マイクロレンズのサイズについては、単位画素の面積の80%以上とする。因みに、単位画素領域外で形成した場合は、隣接する撮像用画素に対応して形成されたマイクロレンズに重ねることで、撮像用画素の感度特性が劣化する。サイズ(面積)に関しては、単位画素の面積の80%以上であると、AF検出精度に問題が無い。
次に、マイクロレンズの形状について説明する。図10の工程1においては、撮像用画素と位相差検出用画素に対応して同じ形状、具体的には、平面視で四角形のパターン形状を有するマイクロレンズを形成するとしたが、これに限られない。例えば、位相差検出用画素のマイクロレンズに関しては、図13に示すように、平面視で円形のパターン形状や多角形のパターン形状を用い、少なくても、対辺方向の一部に、撮像用画素のパターン間と同一のギャップを有していれば良い。
これは次の理由による。すなわち、対辺方向に同一ギャップが存在することで、ドライエッチの過程において対辺方向のギャップが無くなり、更にエッチングを追加することにより、対角方向のギャップが縮小されるようにマイクロレンズの平面視における面積が拡大する。その際に、撮像用画素のマイクロレンズが位相差検出用画素の境界部への進行によるパターンの非対称性を、位相差検出用画素にマイクロレンズマスクパターンが無い場合に比べ軽減できるからである(図9の工程1を参照)。
このようにパターンの非対称性が若干悪化した場合でも、実施例2と同様に位相差検出用画素の領域内に進行した撮像用画素にオーバーラップした状態でポジ型感光性マイクロレンズ樹脂を用いて位相差検出用画素に対応するマイクロレンズを形成すればよい。
(実施例4)
図14は、実施例4に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。
実施例4に係るマイクロレンズの形成方法は、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズのパターン形状として多角形パターンを用いた形成方法であり、図14の工程1は図10の工程3に対応している。それまでの工程は、図10の工程1及び工程2と同じである。そして、図14の工程1では、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズの形成に多角形マスクを用いる。
次に、図14の工程2では、マイクロレンズマスクパターン53上にアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ノボラック系、それらの共重合系樹脂などから成るポジ型感光性マイクロレンズ樹脂57を塗布する。
次に、図14の工程3では、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂57をフォトリソグラフィー法にてパターニングする。ここで、図中、破線の○で囲って示すように、コーナー部を切り取った多角形パターンを用いることにより、コーナー部にパターニングされた感光性マイクロレンズ樹脂58の膜厚が、図11の工程5で示した場合と比べて厚く形成される。
次に、図14の工程4では、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂パターン58をその熱軟化点以上の温度での加熱処理によりメルトフローさせて、マイクロレンズマスクパターン59を形成する。尚、加熱処理は、例えば140℃〜200℃程度の温度にてホットプレート上で行なわれる。
ここで、上述したように、コーナー部にパターニングされた感光性マイクロレンズ樹脂58の膜厚が厚いため、焦点距離が短縮されたマイクロレンズが形成される。このとき、横方向及び斜め方向は画素境界部を含み、それよりも小さく形成される。また、重ねて形成されたポジ型感光性マイクロレンズ樹脂59から成るマイクロレンズは、斜め方向に関しては、ドライエッチングで形成されたマイクロレンズを覆うように形成され、その面積は、画素境界部で囲まれた領域内で形成し、且つ、単位画素面積の80%以上とする(図12参照)。
以上説明した実施例1乃至実施例4では、撮像用画素に対応するマイクロレンズのアレイ中に1個の位相差検出用画素に対応するマイクロレンズを形成する実施例であったが、これに限られない。例えば、図15に示すように、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズは、横方向に複数個(本例では、2個)並んで形成されてもよい。また、横方向に限らず、縦方向や斜め方向に複数個並んで形成されてもよい。
このように、撮像用画素に対応するマイクロレンズのアレイ中に複数個並んで形成される位相差検出用画素に対応するマイクロレンズの形成方法について、実施例5として以下に説明する。位相差検出用画素に対応するマイクロレンズが、撮像用画素に対応するマイクロレンズのアレイ中に複数個並んで形成される点では、実施例6及び実施例7も同様である。
(実施例5)
図16は、実施例5に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。
先ず、図16の工程1では、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、それらの共重合系樹脂などから成るマイクロレンズ母材上に、アクリル系、ノボラック系、スチレン系、それらの共重合系樹脂などを主成分としたポジ型感光性樹脂を、フォトリソグラフィー法を用いてパターニングする。しかる後、このパターンをその熱軟化点以上の温度での加熱処理によりメルトフローさせて、マイクロレンズマスクパターンを撮像用画素に対応して形成する。尚、加熱処理は、例えば140℃〜200℃程度の温度にてホットプレート上で行なわれる。
次に、図16の工程2では、加熱硬化を行った撮像用画素のマイクロレンズマスクパターン上に、アクリル系、ノボラック系、スチレン系、それらの共重合系樹脂などを主成分としたポジ型感光性樹脂を、フォトリソグラフィー法を用いてパターニングする。しかる後、このポジ型感光性樹脂パターンをその熱軟化点以上の温度での加熱処理によりメルトフローさせて、マイクロレンズマスクパターンを位相差検出用画素に対応して形成する。尚、このときのポジ型感光性樹脂の塗布膜厚は、撮像用画素のマイクロレンズマスクパターンの形成時の塗布膜厚よりも厚く設定される。加熱処理は、例えば140℃〜200℃程度の温度にてホットプレート上で行なわれる。
次に、図16の工程3では、撮像用画素のマイクロレンズパターンと位相差検出用画素のマイクロレンズマスクパターンとをドライエッチング法にてドライエッチングする。このとき、図示するように、撮像用画素に対応して隣接して形成されたマイクロレンズは対辺方向と対角方向が接触するように形成される。
このように、撮像用画素のマイクロレンズと位相差検出用画素のマイクロレンズは、横方向及び斜め方向が接触して形成されるため、固体撮像装置の感度が高く、AF検出感度が向上する。また、マイクロレンズの形状に関しては、実施例1で説明したように、横方向に対して斜め方向におけるマイクロレンズの底面が深く形成され、加えて、撮像画素用マイクロレンズマスクパターンの形成時の塗布膜厚より厚く設定される。
このため、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズは、撮像用画素に対応するマイクロレンズの焦点位置に比べて、半導体基板上に形成された光電変換部から遠ざかるように、換言すれば、焦点距離が短くなるように形成される。しかも、平面視において実質的に同一面積で形成されたマイクロレンズと比較して、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離の差が小さくなるように形成される。
尚、本実施例5に係るマイクロレンズの形成方法は、撮像用画素に対応するマイクロレンズのアレイ中に位相差検出用画素に対応するマイクロレンズを複数個形成する場合に限らず、1個形成する場合にも適用することができる。
(実施例6)
図17は、実施例6に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。本実施例6は、図10及び図11に示した実施例3に対応している。具体的には、図17の工程1及び工程2は、図10の工程2及び工程3にそれぞれ対応している。そして、図11の工程4乃至工程6に対応する図17の工程3において、隣接する位相差検出用画素に対応するマイクロレンズを形成する。このとき、融着によるパターン崩れを防ぐために、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂間にはギャップが必要となる。
(実施例7)
図18は、実施例7に係るマイクロレンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図である。本実施例7は、図14に示した実施例4、即ち、位相差検出用画素に対応するマイクロレンズのパターン形状が多角形パターンの場合に対応している。具体的には、図18の工程2は、図14の工程1に対応している。そして、図14の工程2乃至工程4に対応する図18の工程3において、隣接する位相差検出用画素に対応するマイクロレンズを形成する。このとき、融着によるパターン崩れを防ぐために、ポジ型感光性マイクロレンズ樹脂間にはギャップが必要となる。
以上説明した各実施例に係る形成方法によれば、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47を、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、対辺方向の焦点距離と対角方向の焦点距離との差が小さくなるように形成できる他、次のような効果を得ることができる。
すなわち、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47に限らず、撮像用画素20に対応して形成されるマイクロレンズに関してもその有効面積を拡大することができる。これにより、固体撮像装置の感度やAF検出精度(感度)の最適化を図ることができる。更には、ドライエッチング法によるマイクロレンズの形成時に、断面の非対称性も考慮しつつマイクロレンズを形成することができる。
ところで、マイクロレンズの形成方法に関して、マイクロレンズ材料を加熱により形成する際の融着による未形成部分の発生を抑えるために、マイクロレンズのパターンを市松状に2回に分ける技術が知られている(例えば、特開2006−6631号公報、特開2009−265535号公報、特開2011−129638号公報参照)。これらの技術によれば、隣接するマイクロレンズのギャップを無くすように形成できるため、マイクロレンズの集光効率をアップし、固体撮像装置の感度特性の向上を図ることができる。
しかしながら、これらの従来技術は、隣接するマイクロレンズ間の対辺方向のギャップを無くすように形成することが可能であるが、対角方向に隣接するマイクロレンズ間の関係に関しては考慮が為されていない。ここで、市松パターンで形成されるマイクロレンズの対角方向に隣接するマイクロレンズが存在する。
上述したように、加熱されて形成されるマイクロレンズについては、斜め方向に隣接するマイクロレンズ間の融着を防止して、マイクロレンズの未形成部分の発生を抑えるためにマイクロレンズ間のギャップが存在する状態で形成する必要がある。このギャップの存在により、固体撮像装置の感度特性が劣化する。更には、これらの従来技術では、マイクロレンズの形状について、マイクロレンズの画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍と、対角境界部を含む対角境界部近傍の断面における形状コントロールについて考慮が為されていない。
以上では、撮像用画素20及び位相差検出用画素40が行列状に2次元配置されて成る画素アレイ部12の各画素が、平面視で正方形の画素である場合について説明したが、図19に示すように、平面視で長方形の画素の場合であっても、正方形の画素の場合と同様の作用、効果を得ることができる。尚、図19では、行方向に長い画素形状を例に示したが、列方向に長い画素形状とすることも可能である。
また、以上では、本実施形態が適用される固体撮像装置として、表面照射型の画素構造のCMOSイメージセンサを例に挙げて説明したが、本実施形態は、表面照射型の画素構造に限らず、裏面照射型の画素構造のCMOSイメージセンサにも適用可能である。ここで、「表面照射型の画素構造」とは、配線層が形成される側から入射光を取り込む(光が照射される)画素構造を言う(図3参照)。また、「裏面照射型の画素構造」とは、配線層が形成される側と反対側から入射光を取り込む(光が照射される)画素構造を言う。
[3−2.裏面照射型の画素構造]
ここで、裏面照射型の画素構造の概略について、図20を用いて説明する。図20は、裏面照射型の画素構造の一例を示す断面図である。ここでは、2画素分の断面構造を示している。
図20において、半導体基板11には、光電変換部であるフォトダイオード21や画素トランジスタ(図2のトランジスタ22〜25)が形成されている。そして、半導体基板11の一方の面側には、絶縁膜44を介してカラーフィルタ45が形成され、更に、当該カラーフィルタ45の上に平坦化膜46が、当該平坦化膜46の上にマイクロレンズ(オンチップレンズ)47が順に積層されている。
一方、半導体基板11の他方の面側には、層間絶縁膜43内に画素トランジスタのゲート電極や金属配線が多層配線されて成る配線層42が形成されている。そして、層間絶縁膜43の半導体基板11と反対側の面には、接着剤61によって支持基板62が貼り付けられている。
上記の画素構造において、フォトダイオード21が形成される半導体基板11を基準として、配線層42側を表面側と呼び、配線層42側と反対側を裏面側と呼ぶこととする。このような定義の下に、本画素構造は、フォトダイオード21に対して裏面側から光を照射する(入射光を取り込む)ことになるため裏面照射型(裏面入射型)の画素構造ということになる。
この裏面照射型の画素構造によれば、配線層42が形成されていない面側から入射光を取り込むために、フォトダイオード21の受光面を考慮して配線層42の各配線をレイアウトする必要が無い。従って、配線のレイアウトの自由度が高くなるため、表面照射型の画素構造に比べて画素の微細化を図ることができる。しかも、図3との対比からも明らかなように、表面照射型の画素構造に比べて、配線層42が存在しない分だけフォトダイオード21とマイクロレンズ47との間の距離を短く設定できる。
<4.第2実施形態>
先述した第1実施形態では、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47に関して、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、対辺方向の焦点距離と対角方向の焦点距離との差が小さいことを特徴としている。この特徴を有する第1実施形態に係るマイクロレンズ47を備える画素構造において、第2実施形態では、マイクロレンズ47と遮光膜41との間に、マイクロレンズ47の焦点距離を調整する補助レンズを有することを特徴としている。
補助レンズは、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47の焦点距離が短くなる方向に当該マイクロレンズ47の焦点距離を調整する。この補助レンズを用いる第2実施形態については、第1実施形態の場合と同様に、図3に示した表面照射型の画素構造にも適用可能であるし、図20に示した裏面照射型の画素構造にも適用可能である。
補助レンズについては、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径が、円周方向の位置によらず等しい構成とすることができる。ここで、「等しい」とは、厳密に等しい場合の他、実質的に等しい場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
また、補助レンズについては、マイクロレンズ47の下の層内に形成された、所謂、層内レンズ(インナーレンズ)とすることができる。この層内レンズについては、遮光膜41側に凸状の形状を有する、所謂、下凸層内レンズとすることもできるし、マイクロレンズ47側に凸状の形状を有する、所謂、上凸層内レンズとすることもできる。
このように、位相差検出用画素40に関して、マイクロレンズ47と遮光膜41との間に補助レンズを設け、マイクロレンズ47の焦点距離が短くなる方向に調整することで、次のような作用、効果を得ることができる。すなわち、撮像用画素20についてフォトダイオード21に合焦させた上で、位相差検出用画素40については遮光膜41に合焦させることができる。尚、以下では、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47及び撮像用画素20のマイクロレンズ(後述するマイクロレンズ64)を「トップレンズ」と総称する場合がある。
また、マイクロレンズ47の焦点距離を縮めることができるため、フォトダイオード21の受光面とトップレンズの底部との間の膜厚を薄くする、所謂、固体撮像装置における断面の低背化を図ることができる。ここで、表面照射型の画素構造の場合は、入射光を取り込む側に配線層が存在するため低背化を図るにも限界がある。これに対して、裏面照射型の画素構造の場合は、入射光を取り込む側に配線層が存在しないため、補助レンズを設ける第2実施形態に係る技術は、低背化を図る上で、表面照射型の画素構造に比べてより効果的である。
ここで、下凸層内レンズ及び上凸層内レンズの構造例について、図面を用いて具体的に説明する。ここでは、図20に示した裏面照射型の画素構造に適用する場合を例に挙げて説明するものとする。
[4−1.下凸層内レンズ]
図21は、カラーフィルタ上に形成された下凸層内レンズを有する画素構造を示す断面図である。ここでは、互いに隣接する、撮像用画素20及び位相差検出用画素40の2画素分の断面構造を示している。
図21に示すように、位相差検出用画素40に対してのみ、瞳分割された光の一方を通過する開口部41Aを有する遮光膜41が形成され、更に、カラーフィルタ45の上の平坦化膜46内に下凸層内レンズ63Aが形成されている。尚、遮光膜41は、単位画素に対応して形成され、画素間を遮光する遮光膜も兼ねている。遮光膜41の凹凸は、平坦化膜48によって平坦化されている。
下凸層内レンズ63Aは、図22に示すように、好ましくは平面視で円形の形状にて、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径rが、円周方向の位置によらず等しくなるように形成される。このとき、下凸層内レンズ63Aは、マイクロレンズ47と同一の材料で当該マイクロレンズ47と一体的に形成されるのが好ましい。下凸層内レンズ63Aは、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47の焦点距離が短くなる方向に当該マイクロレンズ47の焦点距離を調整する。
ここで、下凸層内レンズ63Aは、断面視においてマイクロレンズ47よりも幅が狭くなるように形成される。より具体的には、図23に示すように、断面視において、マイクロレンズ47の幅をWtop、下凸層内レンズ63Aの幅をWinnerとするとき、Wtop>Winnerとなるようにレンズの幅が設定される。Wtop>Winnerとなるように下凸層内レンズ63Aを形成するのは、マイクロレンズ47により光束が絞られた位置に下凸層内レンズ63Aが形成されるためである。
上述したように、位相差検出用画素40に対して、マイクロレンズ47の焦点距離を短くなる方向に調整する下凸層内レンズ63Aを設けることで、フォトダイオード21の受光面とトップレンズ(47,64)の底部との間の膜厚に関して、固体撮像装置の断面における低背化を図ることができる。また、下凸層内レンズ63Aをマイクロレンズ47と同一の材料で当該マイクロレンズ47と一体的に形成することで、別々に形成する場合に比べて工程数を削減できるとともに、より低背化できる利点がある。
下凸層内レンズ63Aを有する画素構造において、マイクロレンズ47を通過した光は、図21に破線で示すように、下凸層内レンズ63Aを通過することによって遮光膜41上に収束する。因みに、撮像用画素20のマイクロレンズ64を通過した光は、図21に破線で示すように、フォトダイオード21に収束することになる。
尚、本例では、下凸層内レンズ63Aをマイクロレンズ47の下の平坦化膜46内に形成するに当たって、カラーフィルタ45の上の平坦化膜46内に形成する構成を例に挙げて説明したが、図24に示すように、カラーフィルタ45の下の平坦化膜46内に形成する構成を採ることも可能である。
[4−2.上凸層内レンズ]
図25は、カラーフィルタ上に形成された上凸層内レンズを有する画素構造を示す断面図である。ここでは、互いに隣接する、撮像用画素20及び位相差検出用画素40の2画素分の断面構造を示している。
図25に示すように、位相差検出用画素40に対してのみ、瞳分割された光の一方を通過する開口部41Aを有する遮光膜41が形成され、更に、カラーフィルタ45の上の平坦化膜46内に上凸層内レンズ63Bが形成されている。尚、遮光膜41は、単位画素に対応して形成され、画素間を遮光する遮光膜も兼ねている。遮光膜41の凹凸は、平坦化膜48によって平坦化されている。
上凸層内レンズ63Bは、図26に示すように、好ましくは平面視で円形の形状にて、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径rが、円周方向の位置によらず等しくなるように形成される。このとき、上凸層内レンズ63Bは、マイクロレンズ47と同一の材料で形成されるのが好ましい。上凸層内レンズ63Bは、位相差検出用画素40のマイクロレンズ47の焦点距離が短くなる方向に当該マイクロレンズ47の焦点距離を調整する。
ここで、上凸層内レンズ63Bは、断面視においてマイクロレンズ47よりも幅が狭くなるように形成される。より具体的には、図27に示すように、断面視において、マイクロレンズ47の幅をWtop、上凸層内レンズ63Bの幅をWinnerとするとき、Wtop>Winnerとなるようにレンズの幅が設定される。Wtop>Winnerとなるように上凸層内レンズ63Bを形成するのは、下凸層内レンズ63Aの場合と同様に、マイクロレンズ47により光束が絞られた位置に上凸層内レンズ63Bが形成されるためである。
上述したように、位相差検出用画素40に対して、マイクロレンズ47の焦点距離を短くなる方向に調整する上凸層内レンズ63Bを設けることで、フォトダイオード21の受光面とトップレンズ(47,64)の底部との間の膜厚に関して、イメージセンサの断面における低背化を図ることができる。
上凸層内レンズ63Bを有する画素構造において、マイクロレンズ47を通過した光は、図25に破線で示すように、上凸層内レンズ63Bを通過することによって遮光膜41上に収束する。因みに、撮像用画素20のマイクロレンズ64を通過した光は、図25に破線で示すように、フォトダイオード21に収束することになる。
尚、本例では、カラーフィルタ45の上の平坦化膜46内に形成する構成を例に挙げて説明したが、下凸層内レンズ63Aの場合と同様に、図28に示すように、カラーフィルタ45の下の平坦化膜46内に形成する構成を採ることも可能である。
[4−3.補助レンズの形成方法]
下凸層内レンズ63Aや上凸層内レンズ63Bを形成するに当たっては、好ましくは平面視で円形の形状にて、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径rが、円周方向の位置によらず等しくなるように形成する。以下に、下凸層内レンズ63A及び上凸層内レンズ63Bの形成方法に関して、その具体的な実施例について説明する。
(実施例8)
図29、図30、及び、図31は、実施例8に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1、その2、及び、その3)である。本実施例8は、下凸層内レンズ63Aをカラーフィルタ45の上に形成する場合の形成方法の一例である。
先ず、図29の工程1では、単位画素に対応して形成された遮光膜41の凹凸をアクリル系樹脂を用いて平坦化し、しかる後、平坦化膜48上にカラーフィルタ45を形成する。ここでは、赤、緑のカラーフィルタ45R,45Gのみを図示している。尚、位相差検出用画素40上にはカラーフィルタ45を形成しなくてもよい。
次に、図29の工程2では、カラーフィルタ45上にアクリル系樹脂(n=1.5)、シロキサン系樹脂(n=1.42〜1.45)、又それらの樹脂の低屈折率化のために、樹脂側鎖にフッ素含有基を導入した樹脂(n=1.40〜1.44)、中空シリカ粒子を添加した樹脂(n=1.30〜1.39)をスピンコートにより形成する。
次に、図29の工程3では、スピンコートした樹脂71上にノボラック樹脂を主成分としたポジ型フォトレジスト72を公知のフォトリソグラフィー法により、位相差検出用画素40に対応して平面視で円形のホール状のパターンとして形成する。ここで、「円形」とは、厳密に円形の場合の他、実質的に円形の場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
次に、図29の工程4では、フォトレジスト72をマスクとし、酸素を主成分としたガスを用いて等方性ドライエッチングを行なう。等方性ドライエッチングを行なうことで、画素の対辺方向と対角方向を含み、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径が、円周方向の位置によらず等しい下凸層内レンズ63Aの型73が形成される。ここで、「等しい」とは、厳密に等しい場合の他、実質的に等しい場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
ドライエッチングの終了後、不要になったフォトレジスト72を除去する。尚、本下凸層内レンズ63Aは、平面視における画素全面をカバーしていないが、その上部にマイクロレンズ47が存在し、光が絞られた状態で入射することから、画素全面をカバーしなくてもよい。このことについては、図23を用いて説明した通りである。
次に、図30の工程5では、下凸層内レンズ63Aの型73を形成した平坦化膜71上に、下凸層内レンズ63Aの型材よりも屈折率の高い樹脂74をスピンコートにより形成する。これにより、下凸層内レンズ63Aが形成される。スピンコートされた樹脂74はその表面が実質的に平坦に形成される。平坦に形成されると、続いて行なうマイクロレンズ形成用のフォトレジストパターンが精度よく形成される。
この樹脂74としては高屈折率化を目的に金属酸化物粒子を添加した材料を用いる。ここで用いられる金属酸化微粒子としては、例えば、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化チタン、酸化錫などが挙げることができ、少なくても下凸層内レンズ63Aの型材よりも屈折率が大きく調整された材料が用いられる。
次に、図30の工程6では、高屈折率の樹脂74上に、ノボラック樹脂を主成分としたポジ型フォトレジストのパターンを撮像用画素20及び位相差検出用画素40に対応して形成し、熱軟化点以上の温度にて熱処理を行って、レンズ形状のフォトレジスト75を得る。このとき、両画素20,40に対応して形成されるパターンは同一とする。ここで、「同一」とは厳密に同一の場合の他、実質的に同一の場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
次に、図31の工程7では、レンズ形状のフォトレジスト75をマスクとして、全面エッチバックを行なう。このときのエッチング処理に関して、プラズマ生成装置としては、ICP(Inductively Coupled Plasma)装置、CCP(Capacitively Coupled Plasma)装置、TCP(Transformer Coupled Plasma)装置、マグネトロンRIE(Reactive Ion Etching)装置、ECR(Electron Cyclotron Resonance)装置などの装置を用いる。そして、CF4や、C48などのフロロカーボンガス系のガスを主成分として用いて、温度、圧力などを適宜調整することによってマイクロレンズが形成される。
ドライエッチング後に各マイクロレンズ47,64間にギャップがある場合、図31の工程8において、そのギャップを埋めるように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、補助膜76の成膜が行なわれる。補助膜76の膜種としては、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン酸化膜などを例示することができる。これらの膜については、高屈折率の樹脂74から成るマイクロレンズ47,64のギャップを埋める効果に加え、反射防止膜としての機能を持たせるようにしても構わない。
(実施例9)
図32、図33、及び、図34は、実施例9に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1、その2、及び、その3)である。本実施例9は、下凸層内レンズ63Aをカラーフィルタ45の下に形成する場合の形成方法の一例である。
先ず、図32の工程1では、単位画素に対応して形成された遮光膜41の凹凸を、アクリル系樹脂を用いて平坦化膜48を形成することによって平坦化する。
次に、図32の工程2では、平坦化膜48上にアクリル系樹脂(n=1.5)、シロキサン系樹脂(n=1.42〜1.45)、又それらの樹脂の低屈折率化のために、樹脂側鎖にフッ素含有基を導入した樹脂(n=1.40〜1.44)、中空シリカ粒子を添加した樹脂(n=1.30〜1.39)をスピンコートにより形成する。尚、本樹脂71の材料については、後述するカラーフィルタ上の平坦化膜46の材料と兼ねるようにしてもよい。
次に、図32の工程3では、スピンコートした樹脂71上にノボラック樹脂を主成分としたポジ型フォトレジスト72を公知のフォトリソグラフィー法により、位相差検出用画素40に対応して平面視円形のホール状のパターンとして形成する。ここで、「円形」とは、厳密に円形の場合の他、実質的に円形の場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
次に、図32の工程4では、フォトレジスト72をマスクとし、酸素を主成分としたガスを用いて等方性ドライエッチングを行なう。等方性ドライエッチングを行なうことで、画素の対辺方向と対角方向を含み、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径が、円周方向の位置によらず等しい下凸層内レンズ63Aの型73が形成される。ここで、「等しい」とは、厳密に等しい場合の他、実質的に等しい場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。ドライエッチ終了後、不要になったフォトレジスト72を除去する。
次に、図33の工程5では、下凸層内レンズ63Aの型73を形成した平坦化膜71上に、下凸層内レンズ63Aの型材よりも屈折率の高い樹脂74をスピンコートにより形成する。この樹脂74としては、高屈折率化を目的に金属酸化物粒子を添加した材料を用いる。ここで用いられる金属酸化微粒子としては、例えば、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化チタン、酸化錫などが挙げることができ、少なくても下凸層内レンズ63Aの型材よりも屈折率が大きく調整された材料が用いられる。ここで、金属酸化微粒子の屈折率は、1.85〜1.95程度に調整される。
次に、図33の工程6では、高屈折率の樹脂74上にカラーフィルタ45を形成する。ここでは、赤、緑のカラーフィルタ45R,45Gのみを図示している。尚、位相差検出用画素40上にはカラーフィルタ45を形成しなくてもよい。
次に、図33の工程7では、カラーフィルタ45の上に、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂とスチレン系樹脂の共重合系樹脂にて平坦化膜46を形成し、カラーフィルタ45の上の凹凸の平坦化を図る。
次に、図34の工程8では、平坦化膜46上に、ノボラック樹脂を主成分としたポジ型フォトレジストのパターンを、撮像用画素20及び位相差検出用画素40に対応して形成し、熱軟化点以上の温度にて熱処理を行ってレンズ形状のフォトレジスト77を得る。
次に、図34の工程9では、レンズ形状を有したフォトレジスト77をマスクとして、全面エッチバックを行う。このときのエッチング処理に関して、プラズマ生成装置としては、ICP装置、CCP装置、TCP装置、マグネトロンRIE装置、ECR装置などの装置を用いる。そして、CF4や、C48などのフロロカーボンガス系のガスを主成分として用いて、温度、圧力などを適宜調整することによってマイクロレンズ47,67が形成される。
(実施例10)
次に、実施例9の変形例を実施例10として説明する。図35は、実施例10に係る下凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れの一部を示す工程図である。本実施例10では、平坦化膜48についての一つの形成法について示している。
先ず、図35の工程1で単位画素に対応して遮光膜41を形成し、次いで、図35の工程2でプラズマCVD法によりシリコン酸化膜(SiO)78を形成する。次に、図35の工程3では、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化処理を行い、平坦化膜48を形成する。この平坦化膜48を形成した状態は、実施例9の図32の工程1の処理後の状態に相当する。そして、実施例10の工程3以降のプロセスは、実施例9の工程2からのプロセスと同じプロセスとなる。
以上説明した、下凸層内レンズ63Aの形成方法において、実施例8の工程3及び実施例9の工程3での平面視円形のホール状のパターンを形成するときのレジストパターンは平面視で円形状に形成される。ここで、「円形状」とは、厳密に円形状の場合の他、実質的に円形状の場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
円形状のレジストパターンについては、図36に示した円形もしくは八角形などの多角形のクロム(Cr)抜きの形状を有するフォトマスクを用いることによって形成することができる。図36において、斜線の領域がクロム、白抜きの領域がガラスである。
(実施例11)
図37、図38、及び、図39は、実施例11に係る上凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1、その2、及び、その3)である。本実施例11は、上凸層内レンズ63Bをカラーフィルタ45の上に形成する場合の形成方法の一例である。
先ず、図37の工程1では、単位画素に対応して形成された遮光膜41の凹凸をアクリル系樹脂を用いて平坦化し、しかる後、平坦化膜48上にカラーフィルタ45を形成する。ここでは、赤、緑のカラーフィルタ45R,45Gのみを図示している。尚、位相差検出用画素40上にはカラーフィルタ45を形成しなくてもよい。
次に、図37の工程2では、カラーフィルタ45の上に、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂とスチレン系樹脂の共重合系樹脂にて平坦化膜46を形成し、カラーフィルタ45上の平坦化を図る。
次に、図37の工程3では、カラーフィルタ45上の平坦化膜46の上に、プラズマCVD法によりシリコン窒化膜(SiN)79を形成する。カラーフィルタ45を含む有機膜の耐熱性(熱による黄変など)等を考慮して、例えば180℃〜220℃程度の成膜温度にてシリコン窒化膜79を形成するのが好ましい。形成されたシリコン窒化膜79の屈折率は、1.85〜1.95程度に調整される。
また、シリコン窒化膜79の代わりに高屈折率の樹脂を用いてもよい。この高屈折率の樹脂としては、高屈折率化を目的として金属酸化物粒子を添加した材料を用いる。金属酸化物粒子としては、例えば、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化チタン、酸化錫などを例示することができる。また、金属酸化物粒子の屈折率は、シリコン窒化膜79と同様に、1.85〜1.95程度に調整される。シリコン窒化膜79の代わりに樹脂を用いることにより、当該樹脂をスピンコーティングで形成できることから、樹脂表面が実質的に平坦に形成される。
次に、図37の工程4では、シリコン窒化膜79(または、高屈折率の樹脂)の上に、ノボラック樹脂を主成分としたポジ型フォトレジストのパターンを位相差検出用画素40に対応して形成し、熱軟化点以上の熱処理を行ってレンズ形状のフォトレジスト80を得る。
次に、図38の工程5では、レンズ形状のフォトレジスト形状80をマスクとして、全面エッチバックを行なう。このときのエッチング処理に関して、プラズマ生成装置としては、ICP装置、CCP装置、TCP装置、マグネトロンRIE装置、ECR装置などの装置を用いる。そして、CF4や、C48などのフロロカーボンガス系のガスを主成分として用いて、温度、圧力などを適宜調整することによって上凸層内レンズ63Bが形成される。
次に、図38の工程6では、上凸層内レンズ63Bのレンズ材よりも屈折率の低い樹脂(低屈折率の樹脂)81を形成する。この低屈折率の樹脂81は、例えば、アクリル系樹脂(n=1.5)、シロキサン系樹脂(n=1.42〜1.45)、又それらの樹脂の低屈折率化のために、樹脂側鎖にフッ素含有基を導入した樹脂(n=1.40〜1.44)、中空シリカ粒子を添加した樹脂(n=1.30〜1.39)である。
尚、図示しないが、上凸層内レンズ63Bと低屈折率の樹脂81との界面に、その屈折率が両者の間となる材料(屈折率:上凸層内レンズ63B>低屈折率の樹脂81)のシリコン酸窒化膜(SiON)を、例えばプラズマCVD法を用いて形成してもよい。このとき、シリコン酸窒化膜(SiON)は反射防止膜として作用する。
次に、図38の工程7では、低屈折率の樹脂81の上に、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂とスチレン系樹脂の共重合系樹脂にて高屈折率の樹脂82を形成する。
次に、図39の工程8では、高屈折率の樹脂82の上に、ノボラック樹脂を主成分としたポジ型フォトレジストのパターンを、撮像用画素20及び位相差検出用画素40に対応して形成し、熱軟化点以上の温度にて熱処理を行ってレンズ形状のフォトレジスト77を得る。
次に、図39の工程9では、レンズ形状を有したフォトレジスト77をマスクとして、全面エッチバックを行う。このときのエッチング処理に関して、プラズマ生成装置としては、ICP装置、CCP装置、TCP装置、マグネトロンRIE装置、ECR装置などの装置を用いる。そして、CF4や、C48などのフロロカーボンガス系のガスを主成分として用いて、温度、圧力などを適宜調整することによってマイクロレンズ47,67が形成される。
(実施例12)
図40、図41、及び、図42は、実施例12に係る上凸層内レンズの形成方法のプロセスの流れを示す工程図(その1、その2、及び、その3)である。本実施例12は、上凸層内レンズ63Bをカラーフィルタ45の下に形成する場合の形成方法の一例である。
先ず、図40の工程1では、単位画素に対応して形成された遮光膜41の凹凸を、アクリル系樹脂を用いて平坦化膜48を形成することによって平坦化する。尚、平坦化膜48については、実施例10に係る形成法にて形成するようにしても構わない。
次に、図40の工程2では、平坦化膜48上にプラズマCVD法によりシリコン窒化膜(SiN)79を形成する。このとき、平坦化膜48としてアクリル系樹脂が選択された場合、樹脂の耐熱性(熱による黄変など)等を考慮して、例えば180℃〜220℃程度の成膜温度にてシリコン窒化膜79を形成するのが好ましい。形成されたシリコン窒化膜79の屈折率は、1.85〜1.95程度に調整される。また、平坦化膜48としてプラズマCVD法によるシリコン窒化膜が形成された場合、シリコン窒化膜79については、例えば300℃〜350℃程度の成膜温度にて形成可能である。
また、シリコン窒化膜79の代わりに、高屈折率の樹脂を用いてもよい。この高屈折率の樹脂としては、高屈折率化を目的として金属酸化物粒子を添加した材料を用いる。金属酸化物粒子としては、例えば、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化チタン、酸化錫などを例示することができる。また、金属酸化物粒子の屈折率は、シリコン窒化膜79と同様に、1.85〜1.95程度に調整される。シリコン窒化膜79の代わりに樹脂を用いることにより、当該樹脂をスピンコーティングで形成できることから、膜厚条件等の適正化により(形成後の表面が実質的に平坦であれば)、工程1で形成される平坦化膜48を除いても構わない。
次に、図40の工程3では、シリコン窒化膜79(または、高屈折率の樹脂)の上に、ノボラック樹脂を主成分としたポジ型フォトレジストを位相差検出用画素40に対応して形成し、熱軟化点以上の温度にて熱処理を行うことによってレンズ形状のフォトレジスト80を得る。
次に、図40の工程4では、レンズ形状のフォトレジスト80をマスクとして、全面エッチバックを行なう。このときのエッチング処理に関して、プラズマ生成装置としては、ICP装置、CCP装置、TCP装置、マグネトロンRIE装置、ECR装置などの装置を用いる。そして、CF4や、C48などのフロロカーボンガス系のガスを主成分として用いて、温度、圧力などを適宜調整することによって上凸層内レンズ63Bが形成される。
次に、図41の工程5では、上凸層内レンズ63Bのレンズ材よりも屈折率の低い樹脂(低屈折率の樹脂)81を形成する。この低屈折率の樹脂81は、例えば、アクリル系樹脂(n=1.5)、シロキサン系樹脂(n=1.42〜1.45)、又それらの樹脂の低屈折率化のために、樹脂側鎖にフッ素含有基を導入した樹脂(n=1.40〜1.44)、中空シリカ粒子を添加した樹脂(n=1.30〜1.39)である。
尚、図示しないが、上凸層内レンズ63Bと低屈折率の樹脂81との界面に、その屈折率が両者の間となる材料(屈折率:上凸層内レンズ63B>低屈折率の樹脂81)のシリコン酸窒化膜(SiON)を、例えばプラズマCVD法を用いて形成してもよい。このとき、シリコン酸窒化膜(SiON)は、反射防止膜として作用する。
次に、図41の工程6では、低屈折率の樹脂81の上にカラーフィルタ45を形成する。ここでは、赤、緑のカラーフィルタ45R,45Gのみを図示している。尚、位相差検出用画素40上にはカラーフィルタ45を形成しなくてもよい。
次に、図41の工程7では、カラーフィルタ45の上に、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂とスチレン系樹脂の共重合系樹脂にて平坦化膜46を形成し、カラーフィルタ45の上の凹凸の平坦化を図る。
次に、図42の工程8では、平坦化膜46上に、ノボラック樹脂を主成分としたポジ型フォトレジストのパターンを、撮像用画素20及び位相差検出用画素40に対応して形成し、熱軟化点以上の温度にて熱処理を行ってレンズ形状のフォトレジスト77を得る。
次に、図42の工程9では、レンズ形状を有したフォトレジスト77をマスクとして、全面エッチバックを行う。このときのエッチング処理に関して、プラズマ生成装置としては、ICP装置、CCP装置、TCP装置、マグネトロンRIE装置、ECR装置などの装置を用いる。そして、CF4や、C48などのフロロカーボンガス系のガスを主成分として用いて、温度、圧力などを適宜調整することによってマイクロレンズ47,67が形成される。
以上説明した、上凸層内レンズ63Bの形成方法において、実施例11の工程4及び実施例12の工程3での平面視円形のホール状のパターンを形成するときのレジストパターンは平面視で円形状に形成される。ここで、「円形状」とは、厳密に円形状の場合の他、実質的に円形状の場合も含む。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
円形状のレジストパターンについては、図43に示した円形もしくは八角形などの多角形のクロム(Cr)残しの形状を有するフォトマスクを用いることによって形成することができる。図43において、斜線の領域がクロム、白抜きの領域がガラスである。
[4−4.変形例]
ところで、位相差検出用画素40は、例えば図44に示すように、画素アレイ部(受光領域)12内において散在して形成される。位相差検出用画素40が散在して形成された場合、先述したように、位相差検出用画素40の補助レンズ(下凸層内レンズ63A/上凸層内レンズ63B)上に高屈折率の樹脂74や低屈折率の樹脂81をスピンコートにより形成した際に、補助レンズを起点とした塗布ムラが生じる。この塗布ムラは、固体撮像装置における画質の劣化を招く。
そこで、本変形例(第2実施形態の変形例)では、補助レンズ(下凸層内レンズ63A/上凸層内レンズ63B)を位相差検出用画素40のみならず、撮像用画素20に対しても形成する構成を採るようにする。かかる構成を採ることで、位相差検出用画素40が散在して形成されても、下凸層内レンズ63Aまたは上凸層内レンズ63Bの上に高屈折率の樹脂74や低屈折率の樹脂81をスピンコートにより形成した際に生じる塗布ムラを無くすことができる。
因みに、低背化を図る上で、上凸層内レンズ63Bよりも下凸層内レンズ63Aの方が有利であるが、画素サイズが例えば3μm□以上の比較的大きな固体撮像装置であれば、上凸層内レンズ63Bの形成によって若干高背化しても、特性的に問題とならない。
従って、本変形例に係る技術、即ち、補助レンズを位相差検出用画素40のみならず、撮像用画素20に対しても形成するという技術は、補助レンズが下凸層内レンズ63Aの場合にも、上凸層内レンズ63Bの場合にも適用できる。図45に、補助レンズとして下凸層内レンズを用いる場合の本変形例に係る画素構造の断面を、図46に、補助レンズとして上凸層内レンズを用いる場合の本変形例に係る画素構造の断面をそれぞれ示す。
また、下凸層内レンズ63Aまたは上凸層内レンズ63Bを位相差検出用画素40及び撮像用画素20の双方に形成することで、次のような作用、効果を得ることもできる。この作用、効果について、図47及び図48を用いて説明する。
図47は、イメージセンサに入射する光(入射光)と、画素アレイ部における中央部画素及び外周部画素との関係を示す模式図である。図47に示すように、イメージセンサ10にはカメラセットレンズ90を通して入射光が入射する訳であるが、画素アレイ部12の中央部画素20Aには垂直に光が入射するのに対して、外周部画素20Bには斜めに光が入射する。
従って、外周部画素20Bの画素構造が中央部画素20Aの画素構造と同じであると、斜め入射光の一部をフォトダイオード21に集光できなくなる。そのため、トップレンズ(マイクロレンズ47,64)やカラーフィルタ45などを、斜め入射光の角度や外周部画素20Bの位置などに応じてシフトさせる手法が採られる。
図48は、図47における外周部画素20BのX−X´線に沿った矢視断面図である。図48において、aは単位画素(撮像用画素20及び位相差検出用画素40)の中心を、bは上凸層内レンズ63Bの中心を、cはカラーフィルタ45の中心を、dはトップレンズ(マイクロレンズ47,64)の中心をそれぞれ表わしている。
図47中の矢印は、図48における単位画素の中心aを基準として、上凸層内レンズ63B、カラーフィルタ45、及び、トップレンズ(マイクロレンズ47,64)のシフト方向及び相対的なシフト量を示している。ここでのシフト量の関係は、次の通りである。
上凸層内レンズ<カラーフィルタ<トップレンズ
また、ここでの各部材のシフトについては、少なくても、トップレンズ(マイクロレンズ47,64)に関してはシフトさせる必要があり、カラーフィルタ45や上凸層内レンズ63Bに関しては、カメラセットレンズ90からイメージセンサ10へ入射する光線の角度特性に応じて適宜調整するようにすればよい。尚、ここでは、上凸層内レンズ63Bを有する画素構造について説明したが、下凸層内レンズ63Aを有する画素構造の場合も同様である。
そして、位相差検出用画素40及び撮像用画素20を共に、補助レンズ(下凸層内レンズ63Aまたは上凸層内レンズ63B)を有する画素構造とすることで、外周部画素20Bにおいて、補助レンズを持たない画素構造に比べて、斜め入射光をフォトダイオード21により確実に集光させることができる。その結果、シェーディング特性をより優れたものとすることが可能となる。
<5.電子機器>
本開示は、固体撮像装置への適用に限られるものではなく、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、携帯電話機等の撮像機能を有する携帯端末装置など、撮像部(画像取込部)に固体撮像装置を用いる、瞳分割型位相差検出方式を採用する電子機器全般に対して適用可能である。
[撮像装置]
図49は、本開示の電子機器の一例である撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
図49に示すように、本開示の撮像装置100は、撮像レンズ101等を含む光学系、撮像素子102、カメラ信号処理部であるDSP(Digital Signal Processor)回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107、及び、電源系108等を有している。そして、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107、及び、電源系108がバスライン109を介して相互に通信可能に接続された構成となっている。
撮像レンズ101は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像素子102の撮像面上に結像する。撮像素子102は、撮像レンズ101によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この撮像素子102として、位相差検出用画素を備える先述した第1、第2実施形態に係るCMOSイメージセンサを用いることができる。
表示装置105は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置から成り、撮像素子102で撮像された動画または静止画を表示する。記録装置106は、撮像素子102で撮像された動画または静止画を、メモリカード、ビデオテープ、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作系107は、ユーザによる操作の下に、本撮像装置が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系108は、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、及び、操作系107の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
本開示の撮像装置100は更に、撮像レンズ101をその光軸方向において駆動するレンズ駆動部110を備えている。このレンズ駆動部110は撮像レンズ101と共に、焦点の調節を行うフォーカス機構を構成している。そして、本開示の撮像装置100は、システムコントローラ111により、当該フォーカス機構の制御や、上記の各構成要素の制御など、種々の制御が行われる。
フォーカス機構の制御に関しては、先述した第1、第2実施形態に係るCMOSイメージセンサにおける位相差検出用画素から出力される位相差検出信号に基づいて、例えばDSP回路103において、焦点のずれ方向及びずれ量を算出する演算処理が行われる。この演算結果を受けて、システムコントローラ111は、レンズ駆動部110を介して撮像レンズ101をその光軸方向に移動させることによって焦点(ピント)が合った状態にするフォーカス制御を行う。
<6.本開示の構成>
尚、本開示は以下のような構成を採ることができる。
[1]撮像信号を得る撮像用画素と、
前記撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素と、
前記撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズと、
前記位相差検出用画素に対応して形成され、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さい第2マイクロレンズとを備える固体撮像装置。
[2]前記第2マイクロレンズは、前記第1マイクロレンズに比べて焦点距離が短くなるように形成されている上記[1]に固体撮像装置。
[3]前記第2マイクロレンズは、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の底面が、対角境界部を含む対角境界部近傍の底面よりも高く形成されている上記[1]または上記[2]に記載の固体撮像装置。
[4]前記位相差検出用画素は、光電変換部の受光面側に、瞳分割された光の一方を通過する開口部が形成された遮光膜を有し、
前記第2マイクロレンズは、焦点位置が前記遮光膜の位置に合致ように形成されている上記[1]から上記[3]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[5]前記第2マイクロレンズは、対辺方向及び対角方向の焦点位置が共に前記遮光膜の位置に合致するように形成されている上記[4]に記載の固体撮像装置。
[6]前記第2マイクロレンズは前記差が、同一平面に形成され、隣接するマイクロレンズ間で少なくても対辺方向が接触して形成され、80%以上の有効面積を持つマイクロレンズに比べて小さくなるように形成されている上記[4]に記載の固体撮像装置。
[7]前記第1マイクロレンズは、平面視において正方形のパターン形状に形成され、
前記第2マイクロレンズは、平面視において円形または多角形のパターン形状に形成されている上記[1]から上記[5]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[8]前記第2マイクロレンズは、前記第1マイクロレンズとの間に、前記第1マイクロレンズ相互間のパターンギャップと同一のパターンギャップを有している上記[7]に記載の固体撮像装置。
[9]前記第2マイクロレンズは、前記第1マイクロレンズのアレイ中に横方向、縦方向、または、斜め方向に並んで複数個配置されて成る上記[1]から上記[8]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[10]前記第2マイクロレンズと前記遮光膜との間に補助レンズを有する上記[4]に記載の固体撮像装置。
[11]前記補助レンズは、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径が、円周方向の位置によらず等しい上記[10]に記載の固体撮像装置。
[12]前記補助レンズは、平面視で円形の形状を有する上記[10]または上記[11]に記載の固体撮像装置。
[13]前記補助レンズは、前記第2マイクロレンズの下の層内に形成される層内レンズである上記[10]から上記[12]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[14]前記補助レンズは、前記第2マイクロレンズと同一の材料で形成されている上記[10]から上記[13]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[15]前記補助レンズは、凸状の形状を有する上記[10]から上記[14]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[16]前記補助レンズは、前記第2マイクロレンズ側に凸状の形状を有する上記[10]から上記[14]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[17]前記撮像用画素及び前記位相差検出用画素は、配線層が形成される側と反対側から入射光を取り込む裏面照射型の画素構造である上記[10]から上記[16]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[18]前記補助レンズは、前記第1マイクロレンズと前記遮光膜との間にも設けられている上記[10]から上記[17]のいずれかに記載の固体撮像装置。
[19]撮像信号を得る撮像用画素と、
前記撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素と、
前記撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズと、
前記位相差検出用画素に対応して形成された第2マイクロレンズと
を備える固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成に当たって、
前記第2マイクロレンズを、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さくなるように形成する固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法。
[20] 撮像信号を得る撮像用画素、前記撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素、前記撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズ、及び、前記位相差検出用画素に対応して形成され、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さい第2マイクロレンズを備える固体撮像装置と、
前記位相差検出用画素から出力される位相差検出信号に基づいて焦点調節が可能なフォーカス機構とを具備する電子機器。
10・・・CMOSイメージセンサ、11・・・半導体基板(チップ)、12・・・画素アレイ部、13・・・行走査部、14・・・カラム処理部、15・・・列走査部、16・・・システム制御部、17・・・画素駆動線、18・・・垂直信号線、19・・・水平バス、20・・・単位画素(撮像用画素)、21・・・フォトダイオード、22・・・転送トランジスタ(読出しゲート部)、23・・・リセットトランジスタ、24・・・増幅トランジスタ、25・・・選択トランジスタ、40・・・位相差検出用画素、41・・・遮光膜、42・・・配線層、43・・・層間絶縁膜、44・・・絶縁膜、45・・・カラーフィルタ、46・・・平坦化膜、47・・・位相差検出用画素のマイクロレンズ(第2マイクロレンズ)、63A・・・下凸層内レンズ、63B・・・上凸層内レンズ、64・・・撮像用画素のマイクロレンズ(第1マイクロレンズ)

Claims (20)

  1. 撮像信号を得る撮像用画素と、
    前記撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素と、
    前記撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズと、
    前記位相差検出用画素に対応して形成され、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さい第2マイクロレンズとを備える固体撮像装置。
  2. 前記第2マイクロレンズは、前記第1マイクロレンズに比べて焦点距離が短くなるように形成されている請求項1に固体撮像装置。
  3. 前記第2マイクロレンズは、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の底面が、対角境界部を含む対角境界部近傍の底面よりも高く形成されている請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記位相差検出用画素は、光電変換部の受光面側に、瞳分割された光の一方を通過する開口部が形成された遮光膜を有し、
    前記第2マイクロレンズは、焦点位置が前記遮光膜の位置に合致するように形成されている請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2マイクロレンズは、対辺方向及び対角方向の焦点距離が共に前記遮光膜の位置に合致するように形成されている請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第2マイクロレンズは前記差が、同一平面に形成され、隣接するマイクロレンズ間で少なくても対辺方向が接触して形成され、80%以上の有効面積を持つマイクロレンズに比べて小さくなるように形成されている請求項4に記載の固体撮像装置。
  7. 前記第1マイクロレンズは、平面視において正方形のパターン形状に形成され、
    前記第2マイクロレンズは、平面視において円形または多角形のパターン形状に形成されている請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第2マイクロレンズは、前記第1マイクロレンズとの間に、前記第1マイクロレンズ相互間のパターンギャップと同一のパターンギャップを有している請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第2マイクロレンズは、前記第1マイクロレンズのアレイ中に横方向、縦方向、または、斜め方向に並んで複数個配置されて成る請求項1に記載の固体撮像装置。
  10. 前記第2マイクロレンズと前記遮光膜との間に補助レンズを有する請求項4に記載の固体撮像装置。
  11. 前記補助レンズは、平面視における中点を中心として円周方向の断面の曲率半径が、円周方向の位置によらず等しい請求項10に記載の固体撮像装置。
  12. 前記補助レンズは、平面視で円形の形状を有する請求項10に記載の固体撮像装置。
  13. 前記補助レンズは、前記第2マイクロレンズの下の層内に形成される層内レンズである請求項10に記載の固体撮像装置。
  14. 前記補助レンズは、前記第2マイクロレンズと同一の材料で形成されている請求項10に記載の固体撮像装置。
  15. 前記補助レンズは、前記遮光膜側に凸状の形状を有する請求項10に記載の固体撮像装置。
  16. 前記補助レンズは、前記第2マイクロレンズ側に凸状の形状を有する請求項10に記載の固体撮像装置。
  17. 前記撮像用画素及び前記位相差検出用画素は、配線層が形成される側と反対側から入射光を取り込む裏面照射型の画素構造である請求項10に記載の固体撮像装置。
  18. 前記補助レンズは、前記第1マイクロレンズと前記遮光膜との間にも設けられている請求項10に記載の固体撮像装置。
  19. 撮像信号を得る撮像用画素と、
    前記撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素と、
    前記撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズと、
    前記位相差検出用画素に対応して形成された第2マイクロレンズと
    を備える固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成に当たって、
    前記第2マイクロレンズを、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さくなるように形成する固体撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法。
  20. 撮像信号を得る撮像用画素、前記撮像用画素と同じ受光領域に設けられ、受光光束を瞳分割して位相差検出信号を得る位相差検出用画素、前記撮像用画素に対応して形成された第1マイクロレンズ、及び、前記位相差検出用画素に対応して形成され、平面視において実質的に同一面積を有するマイクロレンズに比べて、画素境界部の対辺中央部を含む対辺境界部近傍の焦点距離と、対角境界部を含む対角境界部近傍の焦点距離との差が小さい第2マイクロレンズを備える固体撮像装置と、
    前記位相差検出用画素から出力される位相差検出信号に基づいて焦点調節が可能なフォーカス機構とを具備する電子機器。
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