JP2014089250A - 電位生成回路および液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は簡素な構成で消費電力の削減が可能な電位生成回路の提供を目的とする。
【解決手段】電位生成回路は、第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部2と、第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部1と、基準電圧VRを基に、電流のプッシュプル動作により第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部4と、ハイサイド側回生部5とを備え、ハイサイド側回生部5は、ハイサイド側インダクタ51とハイサイド側ダイオード52とを備え、基準電位生成部4の電位変動に応じて、第2ハイサイド側電位生成部1は、基準電位生成部4へ電流を供給し、ハイサイド側回生部5は、電流の供給が停止した後は、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーを、第1ハイサイド側電位生成部2側への電流として利用することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】電位生成回路は、第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部2と、第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部1と、基準電圧VRを基に、電流のプッシュプル動作により第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部4と、ハイサイド側回生部5とを備え、ハイサイド側回生部5は、ハイサイド側インダクタ51とハイサイド側ダイオード52とを備え、基準電位生成部4の電位変動に応じて、第2ハイサイド側電位生成部1は、基準電位生成部4へ電流を供給し、ハイサイド側回生部5は、電流の供給が停止した後は、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーを、第1ハイサイド側電位生成部2側への電流として利用することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は電位生成回路に関し、例えば、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する電位生成回路に関する。
一般に、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置は、コモン電位の変化から2通りの駆動方式がある。1つ目の駆動方式は、ラインコモン反転方式と呼ばれ、ゲート電位の1行ごとにコモン電位の極性が反転する方式である。この方式において、ソース配線の電位はコモン電位の極性反転に従って反転する。なお、コモン電位の反転は複数行おきであってもよいが、画質向上の観点から1行おきに反転させるのが好ましい。また、それぞれの画素における極性反転の時間周期は典型的には1フレームごとである。
2つ目の駆動方式は、ドット反転方式である。この方式においては、コモン電位は一定に保たれ、ソース配線の電位は、コモン電位を基準として極性を反転する。ソース配線の電位の反転は、1行若しくは複数行おきに行われる。また、それぞれの画素における極性反転の時間周期は典型的には1フレームごとである。
コモン電位は、基準電圧に基づいて生成される。基準電圧は、ドット反転方式の場合は一定値であり、ラインコモン反転方式の場合は反転周期に合わせた矩形波である。
コモン電位生成回路の電力を削減する技術として、例えば特許文献1には、コモン電位の反転周期ごとに、液晶表示素子に蓄えられた電荷をコモン電位生成回路に回収して、コモン電位の生成を補助する技術が記載されている。
上述の特許文献1の技術においては、液晶表示素子に蓄えられた電荷を回収して、コモン電位生成回路に供給するために、反転周期ごとに複数のスイッチを切り替える必要があった。つまり、能動的な信号を生成するスイッチ切り替え回路が別途必要となり、回路規模および製造コストの増大につながっていた。
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成で消費電力の削減が可能な電位生成回路の提供を目的とする。
本発明に係る電位生成回路は、外部電源電圧から第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部と、外部電源電圧から第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部と、基準電圧を基に、電流のプッシュプル動作により第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部と、ハイサイド側回生部とを備え、ハイサイド側回生部は、基準電位生成部と第2ハイサイド側電位生成部の間に接続されたハイサイド側インダクタと、アノードが基準電位生成部に接続され、カソードが第1ハイサイド側電位生成部に接続されたハイサイド側ダイオードとを備え、基準電位生成部の電位変動に応じて、第2ハイサイド側電位生成部は、基準電位生成部へハイサイド側インダクタを介して電流を供給し、ハイサイド側回生部は、基準電位生成部への電流の供給が停止した後は、ハイサイド側インダクタに蓄えられた電気エネルギーを、ハイサイド側ダイオードを介して第1ハイサイド側電位生成部側への電流として利用することを特徴とする。
また、本発明に係る電位生成回路は、基準電圧を基に、電流のプッシュプル動作により基準電位を生成する基準電位生成部と、外部電源電圧から、基準電位よりも低くかつグランドよりも低いローサイド側電位を生成するローサイド側電位生成部と、ローサイド側回生部とを備え、ローサイド側回生部は、基準電位生成部とグランドの間に接続されたローサイド側インダクタと、アノードがローサイド側電位生成部に接続され、カソードが基準電位生成部に接続されたローサイド側ダイオードとを備え、基準電位生成部の電位変動に応じて、ローサイド側インダクタには、基準電位生成部から電流が放出され、電流の放出が終わると、ローサイド側回生部は、ローサイド側インダクタに蓄えられた電気エネルギーを、ローサイド側ダイオードを介してローサイド側電位生成部側への吸い込み電流として利用することを特徴とする。
また、本発明に係る電位生成回路は、外部電源電圧から第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部と、外部電源電圧から第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部と、基準電圧を基に、電流のプッシュプル動作により第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部と、外部電源電圧から、基準電位よりも低くかつグランドよりも低いローサイド側電位を生成するローサイド側電位生成部と、ハイサイド側回生部と、ローサイド側回生部とを備え、ハイサイド側回生部は、基準電位生成部と第2ハイサイド側電位生成部の間に接続されたハイサイド側インダクタと、アノードが基準電位生成部に接続され、カソードが前記第1ハイサイド側電位生成部に接続されたハイサイド側ダイオードとを備え、ローサイド側回生部は、基準電位生成部とグランドの間に接続されたローサイド側インダクタと、アノードがローサイド側電位生成部に接続され、カソードが基準電位生成部に接続されたローサイド側ダイオードとを備え、基準電位生成部の電位変動に応じて、第2ハイサイド側電位生成部は、基準電位生成部へハイサイド側インダクタを介して電流を供給し、ハイサイド側回生部は、基準電位生成部への電流の供給が停止した後は、ハイサイド側インダクタに蓄えられた電気エネルギーを、ハイサイド側ダイオードを介して第1ハイサイド側電位生成部側への電流として利用し、基準電位生成部の電位変動に応じて、ローサイド側インダクタには、基準電位生成部から電流が放出され、電流の放出が終わると、ローサイド側回生部は、ローサイド側インダクタに蓄えられた電気エネルギーを、ローサイド側ダイオードを介してローサイド側電位生成部側への吸い込み電流として利用することを特徴とする。
本発明によれば、ハイサイド側回生部を設けることにより、基準電位生成部において発熱として損失となっていた電気エネルギーを、第1ハイサイド側電位生成部において有効に利用することが可能である。よって、消費電力を削減することが可能である。さらに、ハイサイド側回生部は、ハイサイド側インダクタとハイサイド側ダイオードから構成される、簡易な構成のため、コストの増大を抑制しつつ消費電力の削減が可能である。
また、本発明によれば、ローサイド側回生部を設けることにより、基準電位生成部においてで発熱として損失となっていた電気エネルギーを、ローサイド側電位生成部において有効に利用することが可能である。よって、消費電力を削減することが可能である。さらに、ローサイド側回生部は、ローサイド側インダクタとローサイド側ダイオードから構成される、簡易な構成のため、コストの増大を抑制しつつ消費電力の削減が可能である。
また、本発明によれば、ハイサイド側回生部とローサイド側回生部を設けることにより、基準電位生成部において発熱として損失となっていた電気エネルギーを、第1ハイサイド側電位生成部およびローサイド側電位生成部において有効に利用することが可能である。よって、消費電力を削減することが可能である。さらに、ハイサイド側回生部は、ハイサイド側インダクタとハイサイド側ダイオードから構成される、簡易な構成である。また、ローサイド側回生部も、ローサイド側インダクタとローサイド側ダイオードから構成される、簡易な構成である。よって、両側の回生部を簡易な構成で実現できるため、コストの増大を抑制しつつ消費電力の削減が可能である。
<前提技術>
本発明の実施形態を説明する前に、図5および図6を用いて本発明の前提技術を説明する。図5は、前提技術となる電位生成回路の回路図である。この電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路であり、図6は、一般的な液晶パネルの概略構成を示す図である。
本発明の実施形態を説明する前に、図5および図6を用いて本発明の前提技術を説明する。図5は、前提技術となる電位生成回路の回路図である。この電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路であり、図6は、一般的な液晶パネルの概略構成を示す図である。
図5に示す様に、電位生成回路は、第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部2と、第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部1と、基準電位を生成する基準電位生成部4と、ローサイド側電位を生成するローサイド側電位生成部3とを備える。
第1ハイサイド側電位生成部2、第2ハイサイド側電位生成部1およびローサイド側電位生成部3は、外部電源電圧生成部200が生成する外部電源電圧VCCから電位を生成する。基準電位生成部4は、基準電圧VRを基に電位を生成する。
各電位生成部が生成する電位の大小関係は、第1ハイサイド側電位、第2ハイサイド側電位、基準電位、ローサイド側電位の順に小さくなる。また、基準電位はグランドより大きく、ローサイド側電位はグランドよりも大きいとする。なお、グランドの電位は必ずしも0Vでなくても良い。
電位生成回路を液晶表示装置の駆動に用いる場合、各電位と図6のTFT(薄膜トランジスタ)104を駆動する電位との対応関係は以下の様になる。第1ハイサイド側電位はTFT104のゲートをオンするためのゲートオン電位に対応し、第2ハイサイド側電位は、ソースドライバ100の電源電位に対応し、基準電位はコモン電位に対応し、ローサイド側電位はTFT104のゲートをオフするためのゲートオフ電位に対応する。なお、第2ハイサイド側電位は、階調電圧生成回路(図示せず)等にも使用される。
具体的には、TFT104としてアモルファスシリコンTFTを用いる場合、ゲートオン電位即ちノードVHの電位を20V程度とし、ソース電位即ちノードVAの電位を10V程度とし、基準電位即ちノードVCの電位および基準電圧VRを5V程度とし、ゲートオフ電位即ちノードVLの電位を−5V程度とするのが一般的である。
以下、図5および図6を用いて電位生成回路の詳細を説明する。第1ハイサイド側電位生成部2およびローサイド側電位生成部3の出力は各TFT104のゲートを駆動するゲートドライバ101に接続される。第2ハイサイド側電位生成部1の出力は、各TFT104のソースを駆動するソースドライバ100に接続される。基準電位生成部4の出力は、各TFT104のコモン電極106に接続される。
図6に示す様に、一般的な液晶パネルは、行方向に延在するゲート配線102と列方向に延在するソース配線103が直交する領域に、TFT104を備える。液晶表示素子104のゲートはゲート配線102に、ソースはソース配線103にそれぞれ接続される。
また、TFT104のドレインには画素容量105が接続され、画素容量105の他方のコモン電極106にはコモン電位が入力される。一般に、画素容量105と並列に保持容量(図示せず)が挿入される。
ゲート配線102は、ゲート配線102にゲート電圧を供給するゲートドライバ101に接続される。また、各ソース配線103は、ソース配線103にソース電圧を供給するソースドライバ100に接続される。
コモン電位は、図6に示した画素容量105以外に、ソース配線103と幾何学的な寄生容量を形成している。ゲート配線102は、通常ほとんど非選択状態にあり、ソースドライバ100から見たコモン電位との容量は、画素容量105よりも前述の寄生容量が支配的な場合が多い。本前提技術では、どのように容量が形成されていても関係ないため、簡単のためにこれらを1つにまとめて総ソース・コモン間容量110として以降では説明する。
なお、近年ゲートドライバ101は、液晶パネル上に形成されることが多く、ゲートドライバ101をアモルファスシリコンTFTで形成した場合は、ゲートドライバを専用のICで形成する場合よりも、ノードVH,VLに対して消費電力が大きくなる傾向がある。
次に、基準電位生成部4について詳しく説明する。基準電位生成部4は、オペアンプ42と、オペアンプ42の出力とゲートが接続されたプッシュプルトランジスタ回路41を備える。プッシュプルトランジスタ回路41は、コンプリメンタリペアとしてのトランジスタ41a,41bにより構成される。トランジスタ41a,41bはバイポーラトランジスタであり、それぞれNPN型とPNP型である。
オペアンプ42の正入力には、基準電圧VRが入力され、オペアンプ42の負入力には、プッシュプルトランジスタ回路41の出力が接続される。なお、本前提技術では、ドット反転方式で液晶表示装置を駆動することを想定するため、基準電圧VRは一定値である。
オペアンプ42はボルテージフォロアとして機能し、ノードVCと基準電圧VRとの電位差に応じてプッシュプルトランジスタ41a,41bをオン・オフすることにより、ノードVCの電位を基準電圧VRに保とうとする。なお、オペアンプ42の電源は、必要な入出力の電圧範囲を考慮して、一般的にはノードVAとグランド間に接続すると良い。
プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイド側、即ちトランジスタ41aのコレクタは、第2ハイサイド側電位生成部1の後段のノードVAに接続される。また、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイド側、即ちトランジスタ41bのエミッタは、グランドに接続される。
また、各電位生成部の出力電圧の安定化のために、各ノードVH,VA,VC,VLにはコンデンサC3,C1,C2,C4がそれぞれ接続されている。
<動作>
ノードVCの電位は、平均ソース電位VSの変動の影響を受けて変動する。ここで、平均ソース電位VSとは、各TFT104に印加されるソース電位の平均電位である。平均ソース電位VSが時間とともに変化すると、ノードVCの電位、即ちコモン電位には、ソース電位の変化量と総ソース・コモン間容量に比例し、コンデンサC2の容量に反比例した電位変動が生じる。
ノードVCの電位は、平均ソース電位VSの変動の影響を受けて変動する。ここで、平均ソース電位VSとは、各TFT104に印加されるソース電位の平均電位である。平均ソース電位VSが時間とともに変化すると、ノードVCの電位、即ちコモン電位には、ソース電位の変化量と総ソース・コモン間容量に比例し、コンデンサC2の容量に反比例した電位変動が生じる。
平均ソース電位VSが低下すると、それに伴ってノードVCの電位も低下する。すると、ボルテージフォロアを構成するオペアンプ42は、ノードVCの電位と基準電圧VRの電位差を検出し、ノードVCの電位を上昇させて基準電圧VRと同じ電位に戻すために、トランジスタ41aのベースに電流を注入して、プッシュプルトランジスタ41aをオン状態にする。
トランジスタ41aがオン状態になると、ノードVAとノードVCが導通状態となり、ノードVBの電位は、ノードVCの電位に近づくとともに、第1ハイサイド側電位生成部1側からトランジスタ41aに電流が流れて、ノードVCの電位が上昇する。
ノードVCの電位が基準電圧VRと等しくなると、オペアンプ42はトランジスタ41aをオフ状態とするため、ノードVBとノードVCは非導通状態となる。
トランジスタ41aに電流が流れる際、トランジスタ41aのコレクタ・エミッタ間にはノードVAとノードVC間の電位差が印加されるため、トランジスタ41aが発熱して熱損失が生じる。
一方、平均ソース電位VSが上昇すると、それに伴ってノードVCの電位も上昇する。すると、ボルテージフォロアを構成するオペアンプ42は、ノードVCの電位と基準電圧VRの電位差を検出し、ノードVCの電位を低下させて基準電圧VRと同じ電位に戻すために、トランジスタ41bのベースに電流を注入して、トランジスタ41bをオン状態にする。
トランジスタ41bがオン状態になると、ノードVDとノードVCが導通状態となり、トランジスタ41bからグランドに電流が放出されて、ノードVCの電位が低下する。ノードVCの電位が基準電圧VRと等しくなると、オペアンプ42はトランジスタ41bをオフ状態にするため、ノードVDとノードVCは非導通状態となる。
トランジスタ41bに電流が流れる際、トランジスタ41bのコレクタ・エミッタ間にはグランドとノードVC間の電位差が印加されるため、トランジスタ41bが発熱して熱損失が生じる。
以上で説明したように、前提技術においては、ノードVCの電位、即ち基準電位(即ちコモン電位)を生成する際に、プッシュプルトランジスタ回路41を構成するトランジスタ41a,41bの発熱による電力損失が起こっており、消費電力削減の観点から好ましくなかった。本発明はこの課題を解決するためのものである。
<実施の形態1>
<構成>
図1に、本実施の形態における電位生成回路の回路図を示す。本実施の形態における電位生成回路は、前提技術(図5)に対して、基準電位生成部4のハイサイド、ローサイドのそれぞれに、ハイサイド側回生部5とローサイド側回生部6をさらに備える。それ以外の構成については、前提技術(図5)と同じであるため、同じ部分については説明を省略する。
<構成>
図1に、本実施の形態における電位生成回路の回路図を示す。本実施の形態における電位生成回路は、前提技術(図5)に対して、基準電位生成部4のハイサイド、ローサイドのそれぞれに、ハイサイド側回生部5とローサイド側回生部6をさらに備える。それ以外の構成については、前提技術(図5)と同じであるため、同じ部分については説明を省略する。
また、本実施の形態における電位生成回路は、前提技術と同様に、液晶表示装置の駆動に用いられる。電位生成回路が接続される液晶パネルの構成は図6と同じであるため、説明を省略する。なお、本実施の形態では、前提技術と同じくドット反転方式での駆動を想定して説明を行う。
ハイサイド側回生部5は、ハイサイド側インダクタ51とハイサイド側ダイオード52により構成される。ハイサイド側インダクタ51は、第2ハイサイド側電位生成部1の後段のノードVAと、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイド即ちノードVBとの間に接続される。また、ハイサイド側ダイオード52のアノードはプッシュプルトランジスタ回路41のハイサイド即ちノードVBに接続され、カソードは第1ハイサイド側電位生成部2の後段のノードVHに接続される。
ローサイド側回生部6は、ローサイド側インダクタ61とローサイド側ダイオード62により構成される。ローサイド側インダクタ61は、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイド即ちノードVDと、グランドとの間に接続される。また、ローサイド側ダイオード62のアノードはローサイド側電位生成部3の後段のノードVLに接続され、カソードはプッシュプルトランジスタ回路41のローサイド即ちノードVDに接続される。
本実施の形態において、前提技術と同様に、例えばゲートオン電位即ちノードVHの電位は20V程度であり、ソース電位即ちノードVAの電位は10V程度であり、基準電位即ちノードVCの電位および基準電圧VRは5V程度であり、ゲートオフ電位即ちノードVLの電位は−5V程度であるとする。なお、グランドの電位は必ずしも0Vでなくても良い。
なお、本実施の形態においては、上述した各電位の絶対値よりも、その大小関係が重要である。つまり、第1ハイサイド側電位、第2ハイサイド側電位、基準電位、ローサイド側電位の順に電位が低くなるとする。また、基準電位はグランドより高く、ローサイド側電位はグランドよりも低いとする。
なお、本実施の形態において、トランジスタ41a,41bとしてバイポーラトランジスタを用いたが、FETでもよい。また、プッシュプルトランジスタ回路41の構成は、エミッタフォロアでなく、エミッタ接地でもよい。但し、エミッタ接地とする場合、オペアンプ42の入力の極性を反転させたり、トランジスタ41a,41b間に貫通電流が流れないような対策を施したりする必要がある。
<動作>
本前提技術における電位生成回路は、ドット反転駆動方式で液晶表示装置を駆動する。つまり、基準電圧VRは一定値をとり、ソース配線103の電位はフレームごとに反転する。
本前提技術における電位生成回路は、ドット反転駆動方式で液晶表示装置を駆動する。つまり、基準電圧VRは一定値をとり、ソース配線103の電位はフレームごとに反転する。
図2(a),(b)を用いて、本実施の形態における電位生成回路の動作を説明する。なお、図2(a),(b)の電位波形は動作を説明するための概念的なもので、実際に得られる電位波形とは必ずしも一致しない。
図2(a)に、平均ソース電位VSの時間変化を示す。平均ソース電位とは、各TFT104におけるソース電位の平均である。図2(b)に、図2(a)に対応した各ノードVB,VC,VDの電位の時間変化を示す。
<ハイサイド側の動作>
図2の時刻T1において、平均ソース電位VSが低下すると、それに伴ってノードVCの電位も低下する。すると、ボルテージフォロアを構成するオペアンプ42は、基準電圧VRとノードVCの電位の差を検出して、トランジスタ41aをオン状態にする。
図2の時刻T1において、平均ソース電位VSが低下すると、それに伴ってノードVCの電位も低下する。すると、ボルテージフォロアを構成するオペアンプ42は、基準電圧VRとノードVCの電位の差を検出して、トランジスタ41aをオン状態にする。
トランジスタ41aがオンされると、ノードVBとノードVCが導通状態となる。なお、ハイサイド側ダイオード52はその接続方向が逆のため、非導通状態である。このとき、ノードVBの電位は、ノードVCの電位に近づく。理想的にはノードVBの電位とノードVCの電位は等しくなるが、実際には、トランジスタ41aのベースに注入される電流量およびコレクタ・エミッタ間飽和電圧により、ノードVBの電位は、ノードVCの電位よりも若干高くなる。
時刻T1において、ハイサイド側インダクタ51には、ノードVAとノードVBの電位差が印加され、時間とともにハイサイド側インダクタ51を流れる電流量が増加する。第2ハイサイド側電位生成部1から供給された電流は、ハイサイド側インダクタ51およびトランジスタ41aを介してノードVCへ流れるため、ノードVCの電位が上昇する。
第2ハイサイド側電位生成部1側からトランジスタ41aに電流が流れる際、トランジスタ41aのコレクタ・エミッタ間電圧はほとんどゼロであるため、トランジスタ41aの発熱が抑制される。この電流はハイサイド側インダクタ51を介して流れるため、ハイサイド側インダクタ51には電気エネルギーが蓄えられる。
時刻T2において、ノードVCの電位が、基準電圧VRと等しい電位となると、オペアンプ42はトランジスタ41aをオフ状態にする。トランジスタ41aがオフ状態になると、ノードVBとノードVCは非導通状態となる。しかし、ハイサイド側インダクタ51は電流を流し続けようとするため、ハイサイド側インダクタ51には逆起電圧が発生して、ノードVBの電位は、理想的にはノードVHの電位と等しくなる。実際には、ハイサイド側ダイオード52の電圧降下があるため、ノードVBの電位は、ノードVHの電位よりも高くなる。つまり、インダクタ51に流れる電流は、ノードVBからノードVHに向かって流れる。
即ち、時刻T2から時刻T3の間、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられていた電気エネルギーは、ハイサイド側ダイオード52を介して、第1ハイサイド側電位生成部2側への電流として利用される。
すると、ノードVHの電位が上昇するため、第1ハイサイド側電位生成部2は電位の生成を止めるか、または弱める。つまり、第1ハイサイド側電位生成部2において、電力の消費が削減される。
時刻T3前後において、ハイサイド側インダクタ51を流れる電流は時間とともに減少し、この電流がゼロになると、ノードVBの電位はノードVAの電位と等しくなる。実際には、ハイサイド側インダクタ51の寄生容量および寄生抵抗により減衰していく共振波形が生じる。
<ローサイド側の動作>
次に、平均ソース電位VSが上昇した場合について説明する。図2における時刻T4において、平均ソース電位VSが上昇すると、それに伴ってノードVCの電位も上昇する。すると、ボルテージフォロアを構成するオペアンプ42は、基準電圧VRとノードVCの電位の差を検出して、トランジスタ41bをオン状態にする。
次に、平均ソース電位VSが上昇した場合について説明する。図2における時刻T4において、平均ソース電位VSが上昇すると、それに伴ってノードVCの電位も上昇する。すると、ボルテージフォロアを構成するオペアンプ42は、基準電圧VRとノードVCの電位の差を検出して、トランジスタ41bをオン状態にする。
トランジスタ41bがオン状態になると、ノードVDとノードVCが導通状態となる。なお、ローサイド側ダイオード62はその接続方向が逆のため、非導通状態である。このとき、ノードVDの電位は、ノードVCの電位に近づく。理想的にはノードVDの電位とノードVCの電位は等しくなるが、実際には、トランジスタ41bのベースに注入される電流量およびコレクタ・エミッタ間飽和電圧により、ノードVDの電位は、ノードVCの電位よりも若干低くなる。
時刻T4において、ローサイド側インダクタ61には、ノードVDの電位とグランドの電位差が印加され、時間とともにトランジスタ41bからローサイド側インダクタ61に向けて放出される電流が増加する。つまり、時間とともにノードVCの電位が低下する。
トランジスタ41bからローサイド側インダクタ61に向けて電流が放出される際、トランジスタ41bのコレクタ・エミッタ間電圧はほとんどゼロであるため、トランジスタ41bの発熱が抑制され、同時にローサイド側インダクタ61には電気エネルギーが蓄えられる。
時刻T5において、ノードVCの電位が、基準電圧VRと等しい電位となると、オペアンプ42はトランジスタ41bをオフ状態にする。トランジスタ41bがオフ状態になると、ノードVDとノードVCは非導通状態となる。しかし、ローサイド側インダクタ61は電流を流し続けようとするため、ローサイド側インダクタ61には逆起電圧が発生して、ノードVDの電位は、理想的にはノードVLの電位と等しくなる。実際には、ローサイド側ダイオード62の電圧降下があるため、ノードVDの電位は、ノードVLの電位よりも低くなる。つまり、ローサイド側ダイオード62を介して、ノードVLからローサイド側インダクタ61へ向かって電流が流れる。
即ち、時刻T5から時刻T6の間、ローサイド側インダクタ61に蓄えられていた電気エネルギーは、ローサイド側ダイオード62を介して、ローサイド側電位生成部3側への吸い込み電流として利用される。
すると、ノードVLの電位が低下するため、ローサイド側電位生成部3は電位の生成を弱める。つまり、ローサイド側電位生成部3において、電力の消費が削減される。
時刻T6前後において、ローサイド側インダクタ61を流れる電流は時間とともに減少し、この電流がゼロになると、ノードVDの電位はグランドと等しくなる。実際には、ローサイド側インダクタ61の寄生容量および寄生抵抗により減衰していく共振波形が生じる。
上述の動作説明では、トランジスタ41a,41bの状態として、オン状態とオフ状態の2つの状態で説明したが、実際には、その中間の状態が使用される時間が存在する。この中間の状態においては、電気エネルギーはトランジスタ41a,41bにおいて熱として損失となる。よって、この中間の状態が長いと、電気エネルギーの利用効率が低くなる。
また、ノードVBおよびノードVDの電位が変動することにより、オペアンプ42のフィードバックループが不安定となる場合がある。そのような場合には、ノードVB,VDに若干の容量を付加することで、安定性を改善することができる。しかし、付加する容量が大きくなると、ノードVBおよびノードVDの電位は、トランジスタ41a,41bがオン状態のときにノードVCの電位から離れるため、トランジスタ41a,41bにおける発熱損失が増大し、電気エネルギーの利用効率が低くなる。
なお、本実施の形態において、ローサイド側回生部6を備えず、ノードVDがグランドに直接接続される構成としても良い。この場合、トランジスタ41bの発熱を抑制する効果およびローサイド側電位生成部3の消費電力削減効果は得られず、トランジスタ41aの発熱を抑制する効果および第1ハイサイド側電位生成部2の消費電力削減効果のみが得られる。
また、本実施の形態において、ハイサイド側回生部5を備えず、ノードVBがノードVAに直接接続される構成としても良い。この場合、トランジスタ41aの発熱を抑制する効果および第1ハイサイド側電位生成部2の消費電力削減効果は得られず、トランジスタ41bの発熱を抑制する効果およびローサイド側電位生成部3の消費電力削減効果のみが得られる。
なお、本実施の形態における電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路として説明したが、この用途に限るものではない。
<効果>
本実施の形態における電位生成回路は、外部電源電圧VCCから第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部2と、外部電源電圧VCCから前記第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部1と、基準電圧VRを基に、電流のプッシュプル動作により第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部4と、ハイサイド側回生部5とを備え、ハイサイド側回生部5は、基準電位生成部4と第2ハイサイド側電位生成部1の間に接続されたハイサイド側インダクタ51と、アノードが前記基準電位生成部4に接続され、カソードが第1ハイサイド側電位生成部2に接続されたハイサイド側ダイオード52とを備え、基準電位生成部4の電位変動に応じて、第2ハイサイド側電位生成部1は、基準電位生成部4へハイサイド側インダクタ51を介して電流を供給し、ハイサイド側回生部5は、基準電位生成部4への電流の供給が停止した後は、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーを、ハイサイド側ダイオード52を介して第1ハイサイド側電位生成部2側への電流として利用することを特徴とする。
本実施の形態における電位生成回路は、外部電源電圧VCCから第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部2と、外部電源電圧VCCから前記第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部1と、基準電圧VRを基に、電流のプッシュプル動作により第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部4と、ハイサイド側回生部5とを備え、ハイサイド側回生部5は、基準電位生成部4と第2ハイサイド側電位生成部1の間に接続されたハイサイド側インダクタ51と、アノードが前記基準電位生成部4に接続され、カソードが第1ハイサイド側電位生成部2に接続されたハイサイド側ダイオード52とを備え、基準電位生成部4の電位変動に応じて、第2ハイサイド側電位生成部1は、基準電位生成部4へハイサイド側インダクタ51を介して電流を供給し、ハイサイド側回生部5は、基準電位生成部4への電流の供給が停止した後は、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーを、ハイサイド側ダイオード52を介して第1ハイサイド側電位生成部2側への電流として利用することを特徴とする。
従って、本実施の形態においては、前提技術に対してハイサイド側回生部5をさらに設けることにより、前提技術において基準電位生成部4で発熱として損失となっていた電気エネルギーを、第1ハイサイド側電位生成部2において有効に利用することが可能である。よって、前提技術に対して消費電力を削減することが可能である。さらに、ハイサイド側回生部5は、ハイサイド側インダクタ51とハイサイド側ダイオード52から構成される、簡易な構成のため、コストの増大を抑制しつつ消費電力の削減が可能である。
また、本実施の形態における電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路であって、第1ハイサイド側電位はゲートオン電位であり、第2ハイサイド側電位はソース電位であり、基準電位はコモン電位であることを特徴とする。
従って、本実施の形態における電位生成回路を液晶表示装置に内蔵した場合、第1ハイサイド側電位生成部2の消費電力を削減できるため、液晶表示装置全体として消費電力を削減することが可能である。
また、本実施の形態における電位生成回路の基準電位生成部4は、オペアンプ42と、オペアンプ42の出力とゲートが接続されたプッシュプルトランジスタ回路41とを備え、オペアンプ42の正入力には、基準電圧VRが入力され、オペアンプ42の負入力には、プッシュプルトランジスタ回路41の出力が接続され、ハイサイド側インダクタ51は、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイドに接続され、ハイサイド側ダイオード52のアノードは、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイドに接続され、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイドは、基準電圧VRよりも電位の低いグランドに接続されることを特徴とする。
従って、前提技術においてプッシュプルトランジスタ回路41が発熱することにより損失となっていた電気エネルギーを、第1ハイサイド側電位生成部2側で有効利用することが可能なため、消費電力の削減が可能である。また、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイド側のトランジスタ41aの発熱を抑制することができるため、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイド側のトランジスタ41aとして、許容損失の小さいトランジスタを用いることができるため、トランジスタの小型化が可能であり、よって回路の小型化が可能である。
また、本実施の形態における電位生成回路は、基準電圧VRを基に、電流のプッシュプル動作により基準電位を生成する基準電位生成部4と、外部電源電圧から、基準電位よりも低くかつグランドよりも低いローサイド側電位を生成するローサイド側電位生成部3と、ローサイド側回生部6とを備え、ローサイド側回生部6は、基準電位生成部4とグランドの間に接続されたローサイド側インダクタ61と、アノードがローサイド側電位生成部3に接続され、カソードが基準電位生成部4に接続されたローサイド側ダイオード62とを備え、基準電位生成部4の電位変動に応じて、ローサイド側インダクタ61には、基準電位生成部4から電流が放出され、電流の放出が終わると、ローサイド側回生部6は、ローサイド側インダクタ61に蓄えられた電気エネルギーを、ローサイド側ダイオード62を介してローサイド側電位生成部3側への吸い込み電流として利用することを特徴とする。
従って、本実施の形態においては、前提技術に対してローサイド側回生部6をさらに設けることにより、前提技術において基準電位生成部4で発熱として損失となっていた電気エネルギーを、ローサイド側電位生成部3において有効に利用することが可能である。よって、前提技術に対して消費電力を削減することが可能である。さらに、ローサイド側回生部6は、ローサイド側インダクタ61とローサイド側ダイオード62から構成される、簡易な構成のため、コストの増大を抑制しつつ消費電力の削減が可能である。
また、本実施の形態における電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路であって、基準電位はコモン電位であり、ローサイド側電位はゲートオフ電位であることを特徴とする。
従って、本実施の形態における電位生成回路を液晶表示装置に内蔵した場合、ローサイド側電位生成部3の消費電力を削減できるため、液晶表示装置全体として消費電力を削減することが可能である。
また、本実施の形態における電位生成回路の前記基準電位生成部4は、オペアンプ42と、オペアンプ42の出力とゲートが接続されたプッシュプルトランジスタ回路41とを備え、オペアンプ42の正入力には、基準電圧VRが入力され、オペアンプの負入力には、プッシュプルトランジスタ回路41の出力が接続され、ローサイド側インダクタ61は、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイドに接続され、ローサイド側ダイオード62のカソードは、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイドに接続され、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイドは、基準電位、即ちコモン電位よりも高い電位に接続されることを特徴とする。
従って、前提技術においてプッシュプルトランジスタ回路41が発熱することにより損失となっていた電気エネルギーを、ローサイド側電位生成部3側で有効利用することが可能なため、消費電力の削減が可能である。また、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイド側のトランジスタ41bの発熱を抑制することができるため、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイド側のトランジスタ41bとして、許容損失の小さいトランジスタを用いることができるため、トランジスタの小型化が可能であり、よって回路の小型化が可能である。
また、本実施の形態における電位生成回路は、外部電源電圧VCCから第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部2と、外部電源電圧VCCから前記第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部1と、基準電圧VRを基に、電流のプッシュプル動作により第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部4と、外部電源電圧VCCから、基準電位よりも低くかつグランドよりも低いローサイド側電位を生成するローサイド側電位生成部3と、ハイサイド側回生部5と、ローサイド側回生部6とを備え、ハイサイド側回生部5は、基準電位生成部4と第2ハイサイド側電位生成部1の間に接続されたハイサイド側インダクタ51と、アノードが基準電位生成部4に接続され、カソードが第1ハイサイド側電位生成部2に接続されたハイサイド側ダイオード52とを備え、ローサイド側回生部6は、基準電位生成部4とグランドの間に接続されたローサイド側インダクタ61と、アノードがローサイド側電位生成部3に接続され、カソードが基準電位生成部4に接続されたローサイド側ダイオード62とを備え、基準電位生成部4の電位変動に応じて、第2ハイサイド側電位生成部1は、基準電位生成部4へハイサイド側インダクタ51を介して電流を供給し、ハイサイド側回生部5は、基準電位生成部4への電流の供給が停止した後は、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーを、ハイサイド側ダイオード52を介して第1ハイサイド側電位生成部2側への電流として利用し、基準電位生成部4の電位変動に応じて、ローサイド側インダクタ61には、基準電位生成部4から電流が放出され、電流の放出が終わると、ローサイド側回生部6は、ローサイド側インダクタ61に蓄えられた電気エネルギーを、ローサイド側ダイオード62を介してローサイド側電位生成部3側への吸い込み電流として利用することを特徴とする。
従って、本実施の形態においては、前提技術に対してハイサイド側回生部5とローサイド側回生部6をさらに設けることにより、前提技術において基準電位生成部4で発熱として損失となっていた電気エネルギーを、第1ハイサイド側電位生成部2およびローサイド側電位生成部3において有効に利用することが可能である。よって、前提技術に対して消費電力を削減することが可能である。さらに、ハイサイド側回生部5は、ハイサイド側インダクタ51とハイサイド側ダイオード52から構成される、簡易な構成である。また、ローサイド側回生部6も、ローサイド側インダクタ61とローサイド側ダイオード62から構成される、簡易な構成である。よって、両側の回生部を簡易な構成で実現できるため、コストの増大を抑制しつつ消費電力の削減が可能である。
また、本実施の形態における電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路であって、第1ハイサイド側電位はゲートオン電位であり、第2ハイサイド側電位はソース電位であり、基準電位はコモン電位であり、ローサイド側電位はゲートオフ電位であることを特徴とする。
従って、本実施の形態における電位生成回路を液晶表示装置に内蔵した場合、第1ハイサイド側電位生成部2およびローサイド側電位生成部3の消費電力を削減できるため、液晶表示装置全体として消費電力を削減することが可能である。
また、本実施の形態における電位生成回路において、基準電位生成部4は、オペアンプ42と、オペアンプ42の出力とゲートが接続されたプッシュプルトランジスタ回路41とを備え、オペアンプ42の正入力には、基準電圧VRが入力され、オペアンプ42の負入力には、プッシュプルトランジスタ回路41の出力が接続され、ハイサイド側インダクタ51は、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイドに接続され、ハイサイド側ダイオード52のアノードは、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイドに接続され、ローサイド側インダクタ61は、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイドに接続され、ローサイド側ダイオード62のカソードは、プッシュプルトランジスタ回路41のローサイドに接続されることを特徴とする。
従って、前提技術においてプッシュプルトランジスタ回路41が発熱することにより損失となっていた電気エネルギーを、第1ハイサイド側電位生成部2側およびローサイド側電位生成部3で有効利用することが可能なため、消費電力の削減が可能である。また、プッシュプルトランジスタ回路41のハイサイド側のトランジスタ41aおよびローサイド側のトランジスタ41bの発熱を抑制することができるため、トランジスタ41aおよびトランジスタ41bとして、許容損失の小さいトランジスタを用いることができるため、トランジスタの小型化が可能であり、よって回路の小型化が可能である。
<実施の形態2>
本実施の形態における電位生成回路は、実施の形態1と同様に、液晶表示装置の駆動に用いられる。駆動方式として、実施の形態1ではドット反転方式を想定したが、本実施の形態ではラインコモン反転方式で駆動を行う。つまり、本実施の形態において、図1における基準電圧VRは一定電圧ではなく、図3(a)に示すように、VR1とVR2の電位を周期的に繰り返す矩形電圧となる。それ以外の構成は実施の形態1(図1)と同じであるため、説明を省略する。本実施の形態において、図1に前述の変更を加えたものとして、図1を用いて説明を行う。
本実施の形態における電位生成回路は、実施の形態1と同様に、液晶表示装置の駆動に用いられる。駆動方式として、実施の形態1ではドット反転方式を想定したが、本実施の形態ではラインコモン反転方式で駆動を行う。つまり、本実施の形態において、図1における基準電圧VRは一定電圧ではなく、図3(a)に示すように、VR1とVR2の電位を周期的に繰り返す矩形電圧となる。それ以外の構成は実施の形態1(図1)と同じであるため、説明を省略する。本実施の形態において、図1に前述の変更を加えたものとして、図1を用いて説明を行う。
<ハイサイド側の動作>
図3(a)に基準電圧VRの時間変化を示す。また、図3(b)に基準電圧VRの変化に対応した各ノードVB,VC,VDの電位の時間変化を示す。
図3(a)に基準電圧VRの時間変化を示す。また、図3(b)に基準電圧VRの変化に対応した各ノードVB,VC,VDの電位の時間変化を示す。
図3の時刻T1において、基準電圧VRがVR1からVR2へ上昇すると、ノードVCの電位はVR1であるため、オペアンプ42の入力に電位差が生じる。すると、オペアンプ42は、トランジスタ41aのゲートに電流を注入して、トランジスタ41aをオン状態にする。
トランジスタ41aがオン状態になると、ノードVBとノードVCが導通状態となる。なお、ハイサイド側ダイオード52はその接続方向が逆のため、非導通状態である。このとき、ノードVBの電位は、ノードVCの電位に近づき、理想的にはノードVBの電位とノードVCの電位は等しくなる。
時刻T1において、ハイサイド側インダクタ51には、ノードVAとノードVBの電位差が印加され、時間とともにハイサイド側インダクタ51を流れる電流量が増加する。第2ハイサイド側電位生成部1から供給された電流は、ハイサイド側インダクタ51およびトランジスタ41aを介してノードVCへ流れるため、ノードVCの電位が上昇する。
第2ハイサイド側電位生成部1側からトランジスタ41aに電流が流れる際、トランジスタ41aのコレクタ・エミッタ間電圧はほとんどゼロであるため、トランジスタ41aの発熱が抑制される。この電流はハイサイド側インダクタ51を介して流れるため、ハイサイド側インダクタ51には電気エネルギーが蓄えられる。
時刻T2において、ノードVCの電位が、基準電圧VRと等しい電位、即ちVR2となると、オペアンプ42はトランジスタ41aをオフ状態にする。トランジスタ41aがオフ状態になると、ノードVBとノードVCは非導通状態となる。しかし、ハイサイド側インダクタ51は電流を流し続けようとするため、ハイサイド側インダクタ51に逆起電圧が発生して、ノードVBの電位は、理想的にはノードVHの電位と等しくなるため、ハイサイド側インダクタ51に流れる電流は、ノードVBからノードVHに向かって流れる。
即ち、時刻T2から時刻T3の間、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられていた電気エネルギーは、ハイサイド側ダイオード52を介して、第1ハイサイド側電位生成部2側への電流として利用される。
すると、ノードVHの電位(図示せず)が上昇するため、第1ハイサイド側電位生成部2は電位の生成を止めるか、または弱める。つまり、第1ハイサイド側電位生成部2において、電力の消費が削減される。
時刻T3前後において、ハイサイド側インダクタ51を流れる電流は時間とともに減少し、この電流がゼロになると、ノードVBの電位はノードVAの電位と等しくなる。
<ローサイド側の動作>
図3の時刻T4において、基準電圧VRがVR2からVR1へ下降すると、ノードVCの電位はVR2であるため、オペアンプ42の入力に電位差が生じる。すると、オペアンプ42は、トランジスタ41bのゲートに電流を注入して、トランジスタ41bをオン状態にする。
図3の時刻T4において、基準電圧VRがVR2からVR1へ下降すると、ノードVCの電位はVR2であるため、オペアンプ42の入力に電位差が生じる。すると、オペアンプ42は、トランジスタ41bのゲートに電流を注入して、トランジスタ41bをオン状態にする。
トランジスタ41bがオン状態になると、ノードVDとノードVCが導通状態となる。なお、ローサイド側ダイオード62はその接続方向が逆のため、非導通状態である。このとき、ノードVDの電位は、ノードVCの電位に近づき、理想的にはノードVDの電位とノードVCの電位は等しくなる。
時刻T4において、ローサイド側インダクタ61には、ノードVDとグランドの電位差が印加され、時間とともにトランジスタ41bからローサイド側インダクタ61に向けて放出される電流が増加する。つまり、時間とともにノードVCの電位が低下する。
トランジスタ41bからローサイド側インダクタ61に向けて電流が放出される際、トランジスタ41bのコレクタ・エミッタ間電圧はほとんどゼロであるため、トランジスタ41bの発熱が抑制され、同時にローサイド側インダクタ61には電気エネルギーが蓄えられる。
時刻T5において、ノードVCの電位が、基準電圧VRと等しい電位、即ちVR1となると、オペアンプ42はトランジスタ41bをオフ状態にする。トランジスタ41bがオフ状態になると、ノードVDとノードVCは非導通状態となる。しかし、ローサイド側インダクタ61は電流を流し続けようとするため、ローサイド側インダクタ61には逆起電圧が発生して、ノードVDの電位は、理想的にはノードVLの電位と等しくなるため、ローサイド側ダイオード62を介して、ノードVLからローサイド側インダクタ61へ向かって電流が流れる。
即ち、時刻T5から時刻T6の間、ローサイド側インダクタ61に蓄えられていた電気エネルギーは、ローサイド側ダイオード62を介して、ローサイド側電位生成部3側への吸い込み電流として利用される。
すると、ノードVLの電位が低下するため、ローサイド側電位生成部3は電位の生成を止めるか、または弱める。つまり、ローサイド側電位生成部3において、電力の消費が削減される。
時刻T6前後において、ローサイド側インダクタ61を流れる電流は時間とともに減少し、この電流がゼロになると、ノードVDの電位はグランドと等しくなる。
以上で述べた様に、電位生成回路がラインコモン反転方式で液晶表示装置の駆動を行う場合においても、ドット反転方式で駆動を行う実施の形態1で述べた効果と同様の効果を得ることが可能である。
<実施の形態3>
本実施の形態における電位生成回路を図4に示す。実施の形態1(図1)においては、ハイサイド側ダイオード52のカソードはノードVHに接続されていたが、本実施の形態においては、外部電源電圧VCCを生成する外部電源電圧生成部200の後段に接続される。なお、外部電源電圧VCCの電位は、第2ハイサイド側電位生成部1の生成する電位よりも高いとする。その他の点は図1と同じであるため、説明を省略する。
本実施の形態における電位生成回路を図4に示す。実施の形態1(図1)においては、ハイサイド側ダイオード52のカソードはノードVHに接続されていたが、本実施の形態においては、外部電源電圧VCCを生成する外部電源電圧生成部200の後段に接続される。なお、外部電源電圧VCCの電位は、第2ハイサイド側電位生成部1の生成する電位よりも高いとする。その他の点は図1と同じであるため、説明を省略する。
実施の形態1においては、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーは、第1ハイサイド側電位生成部2において利用された。一方、本実施の形態においては、ハイサイド側ダイオード52のカソードは外部電源電圧生成部200の後段に接続されるため、外部電源電圧生成部200において利用される。
つまり、ハイサイド側インダクタ51からハイサイド側ダイオード52を通して、外部電源電圧生成部200へ電流が流れると、外部電源電圧生成部200の後段の電位が上昇するため、外部電源電圧生成部200は、電位の生成を止めるか、または弱める。よって、外部電源電圧生成部200において、消費電力の削減が可能である。
また、ハイサイド側ダイオード52のカソードを外部電源電圧生成部200の後段に接続するのではなく、第2ハイサイド側電位生成部1の生成する電位よりも高い電位を生成する、外部の電位生成部(図示せず)の後段に接続してもよい。この様な構成にした場合は、この外部の電位生成部において、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーが利用される。
また、本実施の形態において、ローサイド側ダイオード62のアノードをローサイド側電位生成部3の後段に接続するのではなく、グランドよりも低い電位を生成する、外部の電位生成部(図示せず)の後段に接続してもよい。この様な構成にした場合は、この外部の電位生成部において、ローサイド側インダクタ61に蓄えられた電気エネルギーが利用される。
<効果>
本実施の形態における電位生成回路において、外部電源電圧VCCの電位が第2ハイサイド側電位よりも高い場合、ハイサイド側ダイオード52のカソードが第1ハイサイド側電位生成部2に接続される代わりに、外部電源電圧VCCを生成する外部電源電圧生成部200に接続されることを特徴とする。
本実施の形態における電位生成回路において、外部電源電圧VCCの電位が第2ハイサイド側電位よりも高い場合、ハイサイド側ダイオード52のカソードが第1ハイサイド側電位生成部2に接続される代わりに、外部電源電圧VCCを生成する外部電源電圧生成部200に接続されることを特徴とする。
従って、ハイサイド側ダイオード52のカソードを第1ハイサイド側電位生成部2に接続する代わりに、外部電源電圧VCCを生成する外部電源電圧生成部200に接続すれば、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーを外部電源電圧生成部200において利用することが可能となる。よって、外部電源電圧生成部200の消費電力を削減することが可能である。
また、本実施の形態において、ハイサイド側ダイオード52のカソードは、第1ハイサイド側電位生成部2に接続される代わりに、第2ハイサイド側電位よりも高い電位を生成する外部の電位生成部に接続されることを特徴とする。
従って、ハイサイド側ダイオード52のカソードを第1ハイサイド側電位生成部2に接続する代わりに、第2ハイサイド側電位よりも高い電位を生成する外部の電位生成部に接続すれば、ハイサイド側インダクタ51に蓄えられた電気エネルギーを外部の電位生成部において利用することが可能となる。よって、この外部の電位生成部の消費電力を削減することが可能である。
また、本実施の形態において、ローサイド側ダイオード62のアノードは、ローサイド側電位生成部3に接続される代わりに、グランドよりも低い電位を生成する外部の電位生成部に接続されることを特徴とする。
従って、ローサイド側ダイオード62のアノードをローサイド側電位生成部3に接続する代わりに、グランドよりも低い電位を生成する外部の電位生成部に接続すれば、ローサイド側インダクタ61に蓄えられた電気エネルギーを外部の電位生成部において利用することが可能となる。よって、この外部の電位生成部の消費電力を削減することが可能である。
<実施の形態4>
本実施の形態における液晶表示装置は、実施の形態1〜3のいずれかで説明した電位生成回路を備える。本実施の形態において、電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する。電位生成回路が生成する各電位と、液晶表示装置の液晶パネルに備わるTFT104のゲートオン電位、ゲートオフ電位、ソース電位およびコモン電位との対応関係は、実施の形態1で述べた通りである。
本実施の形態における液晶表示装置は、実施の形態1〜3のいずれかで説明した電位生成回路を備える。本実施の形態において、電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する。電位生成回路が生成する各電位と、液晶表示装置の液晶パネルに備わるTFT104のゲートオン電位、ゲートオフ電位、ソース電位およびコモン電位との対応関係は、実施の形態1で述べた通りである。
本実施の形態における液晶表示装置は、実施の形態1〜3のいずれかで説明した電位生成回路を備える。従って、実施の形態1で述べた様に、電位生成回路において低コストで消費電力の削減が可能なため、電位生成回路を液晶表示装置に内蔵すれば、低コストで液晶表示装置の消費電力を削減することが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 第2ハイサイド側電位生成部、2 第1ハイサイド側電位生成部、3 ローサイド側電位生成部、4 基準電位生成部、5 ハイサイド側回生部、6 ローサイド側回生部、41 プッシュプルトランジスタ回路、41a,41b トランジスタ、42 オペアンプ、51 ハイサイド側インダクタ、52 ハイサイド側ダイオード、61 ローサイド側インダクタ、62 ローサイド側ダイオード、100 ソースドライバ、101 ゲートドライバ、102 ゲート配線、103 ソース配線、104 TFT、105 画素容量、106 コモン電極、110 総ソース・コモン間容量、200 外部電源電圧生成部。
Claims (13)
- 外部電源電圧から第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部と、
前記外部電源電圧から前記第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部と、
基準電圧を基に、電流のプッシュプル動作により前記第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部と、
ハイサイド側回生部と、
を備え、
前記ハイサイド側回生部は、
前記基準電位生成部と前記第2ハイサイド側電位生成部の間に接続されたハイサイド側インダクタと、
アノードが前記基準電位生成部に接続され、カソードが前記第1ハイサイド側電位生成部に接続されたハイサイド側ダイオードと、
を備え、
前記基準電位生成部の電位変動に応じて、前記第2ハイサイド側電位生成部は、前記基準電位生成部へ前記ハイサイド側インダクタを介して電流を供給し、
前記ハイサイド側回生部は、前記基準電位生成部への電流の供給が停止した後は、前記ハイサイド側インダクタに蓄えられた電気エネルギーを、前記ハイサイド側ダイオードを介して前記第1ハイサイド側電位生成部側への電流として利用することを特徴とする、
電位生成回路。 - 前記電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路であって、
前記第1ハイサイド側電位はゲートオン電位であり、
前記第2ハイサイド側電位はソース電位であり、
前記基準電位はコモン電位であることを特徴とする、
請求項1に記載の電位生成回路。 - 前記基準電位生成部は、
オペアンプと、
前記オペアンプの出力とゲートが接続されたプッシュプルトランジスタ回路と、
を備え、
前記オペアンプの正入力には、前記基準電圧が入力され、
前記オペアンプの負入力には、前記プッシュプルトランジスタ回路の出力が接続され、
前記ハイサイド側インダクタは、前記プッシュプルトランジスタ回路のハイサイドに接続され、
前記ハイサイド側ダイオードのアノードは、前記プッシュプルトランジスタ回路のハイサイドに接続され、
前記プッシュプルトランジスタ回路のローサイドは、前記基準電位よりも電位の低いグランドに接続されることを特徴とする、
請求項1または2に記載の電位生成回路。 - 基準電圧を基に、電流のプッシュプル動作により基準電位を生成する基準電位生成部と、
外部電源電圧から、前記基準電位よりも低くかつグランドよりも低いローサイド側電位を生成するローサイド側電位生成部と、
ローサイド側回生部と、
を備え、
前記ローサイド側回生部は、
前記基準電位生成部とグランドの間に接続されたローサイド側インダクタと、
アノードが前記ローサイド側電位生成部に接続され、カソードが前記基準電位生成部に接続されたローサイド側ダイオードと、
を備え、
前記基準電位生成部の電位変動に応じて、前記ローサイド側インダクタには、前記基準電位生成部から電流が放出され、
電流の放出が終わると、前記ローサイド側回生部は、前記ローサイド側インダクタに蓄えられた電気エネルギーを、前記ローサイド側ダイオードを介して前記ローサイド側電位生成部側への吸い込み電流として利用することを特徴とする、
電位生成回路。 - 前記電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路であって、
前記基準電位はコモン電位であり、
前記ローサイド側電位はゲートオフ電位であることを特徴とする、
請求項4に記載の電位生成回路。 - 前記基準電位生成部は、
オペアンプと、
前記オペアンプの出力とゲートが接続されたプッシュプルトランジスタ回路とを備え、
前記オペアンプの正入力には、前記基準電圧が入力され、
前記オペアンプの負入力には、前記プッシュプルトランジスタ回路の出力が接続され、
前記ローサイド側インダクタは、前記プッシュプルトランジスタ回路のローサイドに接続され、
前記ローサイド側ダイオードのカソードは、前記プッシュプルトランジスタ回路のローサイドに接続され、
前記プッシュプルトランジスタ回路のハイサイドは、前記基準電位よりも高い電位に接続されることを特徴とする、
請求項4または5に記載の電位生成回路。 - 外部電源電圧から第1ハイサイド側電位を生成する第1ハイサイド側電位生成部と、
前記外部電源電圧から前記第1ハイサイド側電位よりも低い第2ハイサイド側電位を生成する第2ハイサイド側電位生成部と、
基準電圧を基に、電流のプッシュプル動作により前記第2ハイサイド側電位よりも低い基準電位を生成する基準電位生成部と、
前記外部電源電圧から、前記基準電位よりも低くかつグランドよりも低いローサイド側電位を生成するローサイド側電位生成部と、
ハイサイド側回生部と、
ローサイド側回生部と、
を備え、
前記ハイサイド側回生部は、
前記基準電位生成部と前記第2ハイサイド側電位生成部の間に接続されたハイサイド側インダクタと、
アノードが前記基準電位生成部に接続され、カソードが前記第1ハイサイド側電位生成部に接続されたハイサイド側ダイオードと、
を備え、
前記ローサイド側回生部は、
前記基準電位生成部と前記グランドの間に接続されたローサイド側インダクタと、
アノードが前記ローサイド側電位生成部に接続され、カソードが前記基準電位生成部に接続されたローサイド側ダイオードと、
を備え、
前記基準電位生成部の電位変動に応じて、前記第2ハイサイド側電位生成部は、前記基準電位生成部へ前記ハイサイド側インダクタを介して電流を供給し、
前記ハイサイド側回生部は、前記基準電位生成部への電流の供給が停止した後は、前記ハイサイド側インダクタに蓄えられた電気エネルギーを、前記ハイサイド側ダイオードを介して前記第1ハイサイド側電位生成部側への電流として利用し、
前記基準電位生成部の電位変動に応じて、前記ローサイド側インダクタには、前記基準電位生成部から電流が放出され、
電流の放出が終わると、前記ローサイド側回生部は、前記ローサイド側インダクタに蓄えられた電気エネルギーを、前記ローサイド側ダイオードを介して前記ローサイド側電位生成部側への吸い込み電流として利用することを特徴とする、
電位生成回路。 - 前記電位生成回路は、液晶表示装置を駆動するための電位を生成する回路であって、
前記第1ハイサイド側電位はゲートオン電位であり、
前記第2ハイサイド側電位はソース電位であり、
前記基準電位はコモン電位であり、
前記ローサイド側電位はゲートオフ電位であることを特徴とする、
請求項7に記載の電位生成回路。 - 前記基準電位生成部は、
オペアンプと、
前記オペアンプの出力とゲートが接続されたプッシュプルトランジスタ回路とを備え、
前記オペアンプの正入力には、前記基準電圧が入力され、
前記オペアンプの負入力には、前記プッシュプルトランジスタ回路の出力が接続され、
前記ハイサイド側インダクタは、前記プッシュプルトランジスタ回路のハイサイドに接続され、
前記ハイサイド側ダイオードのアノードは、前記プッシュプルトランジスタ回路のハイサイドに接続され、
前記ローサイド側インダクタは、前記プッシュプルトランジスタ回路のローサイドに接続され、
前記ローサイド側ダイオードのカソードは、前記プッシュプルトランジスタ回路のローサイドに接続されることを特徴とする、
請求項7または8に記載の電位生成回路。 - 前記外部電源電圧の電位が前記第2ハイサイド側電位よりも高い場合、
前記ハイサイド側ダイオードのカソードが前記第1ハイサイド側電位生成部に接続される代わりに、前記外部電源電圧を生成する外部電源電圧生成部に接続されることを特徴とする、
請求項1〜3、7〜9のいずれかに記載の電位生成回路。 - 前記ハイサイド側ダイオードのカソードは、前記第1ハイサイド側電位生成部に接続される代わりに、前記第2ハイサイド側電位よりも高い電位を生成する外部の電位生成部に接続されることを特徴とする、
請求項1〜3、7〜9のいずれかに記載の電位生成回路。 - 前記ローサイド側ダイオードのアノードは、前記ローサイド側電位生成部に接続される代わりに、前記グランドよりも低い電位を生成する外部の電位生成部に接続されることを特徴とする、
請求項4〜9のいずれかに記載の電位生成回路。 - 請求項1〜12のいずれかに記載の電位生成回路を備える、
液晶表示装置。
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---|---|---|---|
JP2012237881A JP2014089250A (ja) | 2012-10-29 | 2012-10-29 | 電位生成回路および液晶表示装置 |
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JP2012237881A JP2014089250A (ja) | 2012-10-29 | 2012-10-29 | 電位生成回路および液晶表示装置 |
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CN110010098A (zh) * | 2019-04-23 | 2019-07-12 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 电压转换电路 |
-
2012
- 2012-10-29 JP JP2012237881A patent/JP2014089250A/ja active Pending
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CN110010098A (zh) * | 2019-04-23 | 2019-07-12 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 电压转换电路 |
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