JP2014088801A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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Abstract

【課題】シリンダヘッドとシリンダブロックとの間のガスケットシール性を確保しながら、オイル通路面積が狭くなるのを抑制することが可能な内燃機関を提供する。
【解決手段】このエンジン(内燃機関)1は、シリンダボア223の列方向に沿って上部オイル通路212a〜212dが設けられたシリンダヘッド21と、シリンダヘッド21の下方にビード部23aを有するガスケット23を介して配置されたシリンダブロック22とを備える。シリンダブロック22は、上部オイル通路212a〜212dが合流する第1(第2)オイル室222a(222b)の下方に設けられたオイルの合流部226と、合流部226の上方に中心がずれるように配置され第1(第2)オイル室222a(222b)を区切る隔壁部24と、合流部226において合流したオイルをオイルパン30へ排出する下部オイル通路224とを含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関に関し、特に、シリンダヘッドに設けられた複数のオイル戻し通路が合流するオイル戻し空間を含むシリンダブロックを備える内燃機関に関する。
従来、シリンダヘッドに設けられた複数のオイル戻し通路が合流するオイル戻し空間を含むシリンダブロックを備える内燃機関が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された内燃機関は、シリンダヘッドと、シリンダヘッドの下方に配置されたシリンダブロックと、シリンダブロックの下方に配置されたオイルパンとを備えている。シリンダブロックには、4つのシリンダボアが設けられている。4つのシリンダボアの外周には、4つのシリンダボアを取り囲むように円筒状の複数のウォータジャケットが設けられている。
ウォータジャケットの外側(ウォータジャケットのシリンダボアとは反対側)の部分には、所定の間隔を隔てて5つのオイル戻し通路が設けられている。これらの5つのオイル戻し通路は、それぞれ、シリンダボアの軸方向(上下方向)に沿って延びるように形成されている。また、5つのオイル戻し通路のうちシリンダブロックの最端部に位置するオイル戻し通路には、平面視において、シリンダボアの列方向に沿ってオイルが流れるバイパス溝(開口部)が接続されている。
特開2001−207816号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された内燃機関では、シリンダブロックに形成されたバイパス溝(開口部)は、比較的大きく形成されているため、シリンダブロックの上面にガスケットを配置した場合には、開口部の周囲に配置されるガスケットのビード部の長さ(ビード長)が長くなる。このため、ビード長が長くなる分、ガスケットのシール性を確保することが困難になるという問題点がある。
また、ガスケットのシール性を確保するために、シリンダブロックの上面の開口部の大きさを比較的小さくして開口部の周囲に配置されるガスケットのビード長を短くするという方法がある。この方法では、開口部内(オイル戻し空間内)に隔壁部等を設けることにより開口部を複数空間に分割し、分割後の各開口部の周囲にガスケットのビード部を配置する。これにより、開口部の分割前と比べてガスケットのビード長が比較的短くなるので、ガスケットのシール性が向上すると考えられる。
しかしながら、上記のように開口部を隔壁部により分割してガスケットのビード部を配置する方法では、隔壁部の上面に複数のビード部(例えば、開口部を2分割した場合には2組(2本)のビード部)が配置される。このため、複数のビード部を配置する領域が必要な分、隔壁部の幅(肉厚)が増加するため、隔壁部の下方のオイル通路面積が狭くなるという問題点がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間のガスケットシール性を確保しながら、オイル通路面積が狭くなるのを抑制することが可能な内燃機関を提供することを目的としている。
上述の課題を解決するための手段として、本発明による内燃機関は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明による内燃機関は、複数のシリンダボアの列方向に沿って複数のオイル戻し通路が設けられたシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドの下方にビード部を有するガスケットを介して配置されたシリンダブロックとを備える構成を前提とするものである。また、本発明による内燃機関では、前記シリンダブロックは、前記シリンダヘッドの複数のオイル戻し通路が合流するオイル戻し空間と、前記オイル戻し空間の下方に設けられたオイルの合流部と、前記合流部の上方に中心がずれるように配置されるとともに前記オイル戻し空間を前記複数のシリンダボアの列方向に沿って区切る隔壁部と、前記合流部において合流したオイルをオイルパンへ排出するように前記シリンダボアの軸方向に沿って延びるオイル排出通路とを含むことを特徴とするものである。
かかる構成を備える内燃機関によれば、オイル戻し空間に隔壁部を配置することによって、オイル戻し空間を複数の空間に区切ることができるので、各オイル戻し空間の周囲に配置されるガスケットのビード長を比較的短くすることができる。これにより、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間のシール性を確保することができる。また、隔壁部を合流部の中心とずれるように配置することによって、隔壁部の下方に位置する合流部のオイル通路面積が狭くなるのを抑制することができる。これらにより、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間のガスケットシール性を確保しながら、オイル通路面積が狭くなるのを抑制することができる。
本発明の具体的な構成として、以下の複数のものが挙げられる。
本発明による内燃機関において、好ましくは、前記隔壁部は、前記合流部に対して前記シリンダヘッドの複数のオイル戻し通路から前記シリンダブロックのオイル戻し空間に滴下するオイル量の少ない方向にずれるように配置されていることを特徴とする。このように構成すれば、オイル戻し空間の合流部に対して滴下するオイルの量が多い方向のオイル通路面積を広くすることができるので、オイルをスムーズに排出することができる。
また、本発明による内燃機関において、好ましくは、前記シリンダブロックのオイル戻し空間には、前記オイル戻し空間の壁部から前記オイル戻し空間に向かって突出する凸部が設けられていることを特徴とする。このように構成すれば、オイル戻し空間内の凸部周辺のオイル通路が狭くなるので、凸部周辺にオイルを滞留させて、凸部周辺の油面高さを上昇させることができる。これにより、オイルとオイル戻し空間の壁面との接触面積が増加するので、冷却効果を増大させることができる。
この場合、好ましくは、前記オイル戻し空間に隣接するウォータジャケットをさらに備え、前記オイル戻し空間の底面は、オイル流れ方向の上流側の急斜面部と、前記急斜面部の下流側に位置するとともに前記上流側の急斜面部よりも傾斜角度が小さい下流側の緩斜面部とを含み、前記凸部は、少なくとも前記下流側の緩斜面部に設けられていることを特徴とする。このように構成すれば、オイル戻し空間の下流側の緩斜面部が上流側の急斜面部と比べて平坦面形状に近くなるので、緩斜面部に設けられた凸部により効果的にオイルを滞留させることができる。これにより、オイル戻し空間の壁面を介してオイルとウォータジャケットとの隣接する面積(接触面積)が増加するので、効果的に冷却効果を増大させることができる。
上記凸部を備える内燃機関において、好ましくは、前記凸部は、前記シリンダヘッドのオイル戻し通路から滴下するオイルの滴下位置近傍の下流側の部分に配置されていることを特徴とする。このように構成すれば、オイル戻し空間においてシリンダヘッドのオイル戻し通路から滴下するオイルの滴下位置の直後の部分におけるオイル通路面積が狭くなるので、オイルの滴下位置の直後の部分において油面を上昇させることができる。これにより、オイルの滴下位置の直後における冷却効果を増大させることができる。
上記凸部を備える内燃機関において、好ましくは、前記凸部は、前記オイル戻し空間の壁部に一体的に形成されていることを特徴とする。このように構成すれば、凸部をオイル戻し空間の壁部と別体で形成する場合と異なり、組み付け性の観点で有利となるとともに、部品点数が増加するのを抑制することができる。
上記のように、本発明による内燃機関によれば、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間のガスケットシール性を確保しながら、オイル通路面積が狭くなるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態によるエンジンにおけるオイルの循環系統の一例を示す構成図である。 本実施形態によるエンジンブロックの一例を示す斜視図である。 本実施形態によるエンジンブロックに形成されたオイル通路の一例を示す透視斜視図である。 本実施形態によるシリンダブロックの平面図である。 図4に示すシリンダブロックの100−100線に沿った断面図である。 本実施形態によるシリンダブロックにおけるオイル通路の接続状態を示す部分拡大図である。
以下、本発明に係る内燃機関の実施形態について、図面を参照して説明する。
−オイル循環系統−
図1〜図6を参照して、本発明の一実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本発明に係る直列4気筒エンジンにおけるオイルの循環系統について説明する。図1に示すように、エンジン1は、ピストン11、クランクシャフト12、カムシャフト13等の種々の被潤滑機構が配設されるエンジンブロック2と、当該種々の被潤滑機構を潤滑するオイルをエンジン1内で循環させる潤滑系統3とを備えている。なお、エンジン1は、本発明の「内燃機関」の一例である。
エンジンブロック2は、シリンダヘッド21と、シリンダブロック22と、シリンダヘッド21とシリンダブロック22との間に配置されるガスケット23(図2参照)とを備えている。シリンダヘッド21及びシリンダブロック22には、ピストン11、クランクシャフト12、カムシャフト13等の種々の被潤滑部材が配設されている。エンジンブロック2の下端部には、これらの被潤滑部材に対して供給されるべきオイルを貯留する部材であるオイルパン30が配設されている。
潤滑系統3は、オイルパン30の内側に貯留されているオイルを上記の種々の被潤滑部材へ供給可能とするべく、以下の通り構成されている。
オイルパン30の内側には、オイルストレーナ31が配設されている。オイルストレーナ31は、オイル内の異物等を除去するものであって、オイルパン30に貯留されているオイルを吸い込むための吸込口31aを有し、ストレーナ流路33を介して、エンジンブロック2に設けられたオイルポンプ32に接続されている。
オイルポンプ32は、オイルパン30に収納されたオイルを吸い上げて、オイルフィルタ34を介して、被潤滑部材に対して、潤滑油として供給するポンプであって、例えば、ロータリーポンプ等から構成されている。また、オイルポンプ32のロータは、クランクシャフト12の回転に伴って回転するべく、クランクシャフト12に係合されている。
更に、オイルポンプ32は、エンジンブロック2の外部に設けられたオイルフィルタ34のオイル入口と、オイル輸送管35を介して接続されている。オイルフィルタ34のオイル出口は、上記の種々の被潤滑部材に向かうオイル流路として設けられたオイル供給管36と接続されている。
エンジン1の運転が開始されると、クランクシャフト12の回転に伴ってオイルポンプ32が駆動される。そして、矢印VOで示すように、オイルポンプ32は、オイルパン30に貯留されているオイルをオイルストレーナ31の吸込口31aから吸入し、吸入されたオイルを、オイル輸送管35、オイルフィルタ34、オイル供給管36を順次経由して、エンジンブロック2内の潤滑対象である被潤滑部材に供給する。
このようにして被潤滑部材に供給されたオイルは、被潤滑部材にて潤滑油として機能すると共に、被潤滑部材の動作時に生じる摩擦熱等の熱を吸収した後、重力によって滴下してオイルパン30に回収される。
−シリンダヘッド−
次に、シリンダヘッド21の構造について説明する。シリンダヘッド21は、図1に示すように、その上部にカムシャフト13等の種々の被潤滑部材が配設されると共に、図2及び図3に示すように、その側面に4個の排気ポート211が配設されている。
各排気ポート211は、それぞれ、後述するシリンダボア223に接続され、図略のエキゾーストマニホールドに対して排気ガスを排出するものである。また、シリンダヘッド21と、シリンダブロック22との間には、燃焼ガス、冷却水及びオイル漏れを防止するガスケット23が組み付けられている。ガスケット23は、軟鋼板やステンレス鋼板などを数枚積層した構造からなる。また、ガスケット23には、ばね効果を有する山形のビード部23a(図4参照)が形成されている。このビード部23aによりシール性が高められている。
また、図3に示すように、シリンダヘッド21には、シリンダボア223の配列方向(X方向)に沿って4つの上部オイル通路212a、212b、212c及び212dが所定の間隔を隔てて設けられている。なお、上部オイル通路212a、212b、212c及び212dは、それぞれ、本発明の「オイル戻し通路」の一例である。
−シリンダブロック−
次に、シリンダブロック22の構造について説明する。シリンダブロック22は、図2及び図3に示すように、ウォータジャケット221、中部オイル通路222、及び、シリンダボア223を備えている。なお、中部オイル通路222は、本発明の「オイル戻し空間」の一例である。
シリンダボア223は、略円筒状に形成され、ピストン11(図1参照)が摺動自在に収納されて、上端部に燃焼室(図示せず)が形成されるものである。なお、燃焼室は、ピストン11の頂面、シリンダボア223の内周面、及び、シリンダヘッド21の下側表面の一部によって構成される。
ウォータジャケット221は、冷却水によってシリンダボア223の壁面を冷却するものであって、4つのシリンダボア223の外周に沿って形成されている。また、ウォータジャケット221には、図略の流入口及び流出口が形成されている。
ウォータジャケット221の流入口は、図略のウォータポンプから冷却水が供給可能に構成されている。流入口から流入した冷却水は、図4に示すように、4つのシリンダボア223のそれぞれの外周に沿って順次矢印VWの向きに流れ、シリンダボア223の外周に形成された流出口から排出される。流出口から排出された冷却水は、図略のラジエータに送出可能に構成され、当該ラジエータにおいて、冷却水によって回収された熱が大気に放出される。
−オイル通路の全体構成−
まず、オイル通路の全体構成について説明する。図1及び図3に示すように、シリンダヘッド21の上部オイル通路212は、シリンダヘッド21の上方に配設されたカムシャフト13等の被潤滑部材から滴下したオイルを、シリンダブロック22の上端位置近傍まで滴下させる通路である。中部オイル通路222は、シリンダヘッド21の上部オイル通路212から滴下するオイルが流れ込むように構成されているとともに、上部オイル通路212から滴下したオイルを、オイルパン30まで滴下させる通路である。
すなわち、シリンダヘッド21の上方に配設されたカムシャフト13等の被潤滑部材から滴下したオイルは、シリンダヘッド21に形成された上部オイル通路212、及び、シリンダブロック22に形成された中部オイル通路222を順次経由して、オイルパン30まで滴下する。
−上部オイル通路の構成−
次に、上部オイル通路212(212a〜212d)の構成について説明する。図3に示すように、シリンダヘッド21の4つの上部オイル通路212a〜212dは、4つのシリンダボア223の列方向(X方向)に沿って配置されている。また、上部オイル通路212a〜212dは、それぞれ、シリンダボア223の軸方向(Z方向)に沿って延びるように形成された略真円の柱状孔である。
−中部オイル通路の構成−
次に、中部オイル通路222の構成について説明する。図3に示すように、中部オイル通路222は、シリンダヘッド21の上部オイル通路212a〜212dから滴下したオイルを、シリンダブロック22の下方に配設されたオイルパン30(図1参照)まで滴下させる通路である。
図4に示すように、中部オイル通路222は、概ねX方向と平行に形成された第1オイル室222a及び第2オイル室222bを含んでいる。なお、第1オイル室222a及び第2オイル室222bは、本発明の「オイル戻し空間」の一例である。
また、第1オイル室222a及び第2オイル室222bは、それぞれ、上部オイル通路212a〜212d内を滴下するオイルを、ウォータジャケット221の下端位置近傍まで滴下させるオイル通路として機能する。そして、第1オイル室222a及び第2オイル室222b内のオイルをウォータジャケット221内の冷却水と効率的に熱交換させることにより、第1オイル室222a及び第2オイル室222b内においてオイルを冷却することが可能である。
第1オイル室222a及び第2オイル室222bの下方には、後述する合流部226を介して下部オイル通路224(図3参照)が接続されている。なお、下部オイル通路224は、本発明の「オイル排出通路」の一例である。
また、第1オイル室222a、第2オイル室222b及び下部オイル通路224は、製造段階においては、それぞれ別部品(別個)の金型入れ子を用いて粗形材を作成する。そして、粗形材に加工を実施することで完成時には、第1オイル室222aと下部オイル通路224とが連通するように形成されるとともに、第2オイル室222bと下部オイル通路224とが連通するように形成される。
第1オイル室222a及び第2オイル室222bは、それぞれ、ウォータジャケット221に沿って4つのシリンダボア223の列方向(X方向、図4では左右方向)に延設されている。第1オイル室222a及び第2オイル室222bは、幅方向(Y方向)と比較して上下方向(紙面奥方向)が長い扁平形状に形成されている。
第1オイル室222aと第2オイル室222bとの間には、互いのオイル室を区切る隔壁部24が形成されている。この隔壁部24は、シリンダブロック22の一部により構成されているとともに、4個のシリンダボア223の中央部近傍よりもフロント側(矢印X1方向側)に配置されている。すなわち、隔壁部24は、図5に示すように、合流部226に対してフロント側(矢印X1方向側)にオフセットする(中心がずれる)ように配置されている。すなわち、隔壁部24は、平面視において、合流部226と重ならないように配置されている。
なお、本実施形態では、エンジン1の構成上(特に、シリンダヘッド21の構造上)、第2オイル室222bに滴下するオイル量は、第1オイル室222aに滴下するオイル量よりも少ないものである。すなわち、隔壁部24は、合流部226に対してオイルの滴下量が少ない第2オイル室222b側に配置されている。また、エンジン1の構成上、第1オイル室222aに滴下するオイル量が、第2オイル室222bに滴下するオイル量よりも少ない場合には、隔壁部24を合流部226に対してオイルの滴下量が少ない第1オイル室222a側に配置するとよい。
また、図4に示すように、シリンダブロック22の上面22a(図5参照)の第1オイル室222a及び第2オイル室222bの開口部の周囲には、それぞれ、ガスケット23のビード部23aが配置されている。また、隔壁部24の上面24aには、2組のビード部23aが配置されている。なお、図4では、第1オイル室222a及び第2オイル室222bの開口部の周囲以外のガスケット23のビード部については、図示を省略している。
図5に示すように、第1オイル室222a及び第2オイル室222bは、オイルの流れる方向(下方向)に向かってオイル室の幅が狭くなるように形成されている。すなわち、第1オイル室222a及び第2オイル室222bは、オイルの滴下する方向(下方向)に向かって先細りするテーパ形状を有している。
ここで、本実施形態では、図4に示すように、第1オイル室222aのシリンダボア223側の壁面25には、平面視において半円形状を有する3つの凸部25a、25b及び25cが形成されている。凸部25a、25b及び25cは、シリンダブロック22に一体的に形成されている。また、凸部25a、25b及び25cは、第1オイル室222aの壁面25から第1オイル室222aの内側に向かって突出するように形成されている。これにより、第1オイル室222aのY方向のオイル通路面積が部分的に狭くなっている。
また、本実施形態では、第2オイル室222bのシリンダボア223側の壁面27には、平面視において半円形状を有する1つの凸部27aが形成されている。凸部27aは、シリンダブロック22に一体的に形成されている。また、凸部27aは、第2オイル室222bの壁面27から第2オイル室222bの内側に向かって突出するように形成されている。これにより、第2オイル室222bのY方向のオイル通路面積が部分的に狭くなっている。
なお、滴下するオイル通路面積の狭さは、特に限定されるものではなく、凸部25a〜25dによって、オイルを一時的に滞留させた後に、合流部226へ流すことが可能な狭さであればよい。一般的には、オイル通路面積の狭さは、エンジンの構造や性能によって決定される。
図5に示すように、第1オイル室222aに形成された凸部25a、25b及び25cは、シリンダボア223の軸方向(Z方向)に沿って、シリンダブロック22(第1オイル室222a)の上面22aから第1オイル室222aの底面26にまでわたって形成されている。また、凸部25aは、上部オイル通路212bから滴下するオイルの滴下位置の直後(滴下位置近傍の下流側)に配置されている。
凸部25aの下流側には、凸部25bが配置されており、凸部25bの下流側には、凸部25cが配置されている。凸部25cは、上部オイル通路212cから滴下するオイルの滴下位置の直後(滴下位置近傍の下流側)に配置されている。
これにより、上部オイル通路212a〜212cから滴下するオイルは、凸部25a〜25cにより狭められた部分において一時的に滞留することによって、油面高さが上昇し、シリンダブロック22の壁面25を介してオイルとウォータジャケット221との隣接する面積(接触面積)が増加するので、冷却効果を増大することが可能となる。
第1オイル室222aの底面26は、オイル流れ方向の上流側の急斜面部26aと、下流側の緩斜面部26bとを含んでいる。緩斜面部26bは、急斜面部26aの下流側に位置するとともに、急斜面部26aよりも傾斜角度が小さく形成されている。なお、本実施形態では、第1オイル室222aの点P1よりもリア側(矢印X2方向側)の領域を上流側(急斜面部26a)とするとともに、点P1から点P2までの領域を下流側(緩斜面部26b)としている。
また、第1オイル室222aを流れるオイルは、点P2から合流部226までの領域において、第2オイル室222bから流れ込むオイルと合流した後に、合流部226を介して下部オイル通路224へと流れる。
本実施形態では、図5の二点鎖線で示すように、シリンダヘッド21の上部オイル通路221a、212b及び212cから滴下したオイルは、各凸部25a、25b及び25cにより一時的に滞留することによって、油面高さを上昇させている。具体的には、上部オイル通路212a及び212bから滴下したオイルは、第1オイル室222aの底面26において合流した後に、凸部25a側に流れる。凸部25aによりオイル通路面積が狭くなっているため、凸部25aが形成されている部分において、オイルは一時的に滞留するとともに、油面高さが上昇する。このとき、油面高さが上昇する分、オイルと第1オイル室222aの壁面25及びウォータジャケット221との接触面積が大きくなるので、オイルが効果的に冷却される。
凸部25aを通過したオイルは、油面が低下した後に、凸部25bにより一時的に滞留することによって、油面が上昇する。この部分においても、油面高さが上昇する分、オイルと第1オイル室222aの壁面25及びウォータジャケット221との接触面積が大きくなるので、オイルが効果的に冷却される。
凸部25bを通過したオイルは、油面が低下するとともに、上部オイル通路212cから滴下するオイルと合流した後に、凸部25cにより一時的に滞留することによって、油面が上昇する。この部分においても、油面高さが上昇する分、オイルと第1オイル室222aの壁面25及びウォータジャケット221との接触面積が大きくなるので、オイルが効果的に冷却される。その後、第1オイル室222aを流れるオイルは、合流部226において、第2オイル室222bから流れこむオイルと合流した後に、下部オイル通路224へと流れる。
また、第2オイル室222bの凸部27aは、シリンダボア223の軸方向(Z方向)に沿って、シリンダブロック22(第2オイル室222b)の上面22aから第2オイル室222bの底面28にまでわたって形成されている。凸部27aは、上部オイル通路212dから滴下するオイルの滴下位置の直後(滴下位置近傍の下流側)に配置されている。
また、隔壁部24の下面24bは、第2オイル室222bの底面28と間隔を隔てて配置されている。また、隔壁部24の下面24bは、第2オイル室222bから合流部226に向かうように形成されているとともに、隔壁部24の上面24aと平行にならないように形成されている。
第2オイル室222bの底面28は、オイル流れ方向の上流側の急斜面部28aと、下流側の緩斜面部28bとを含んでいる。緩斜面部28bは、急斜面部28aの下流側に位置するとともに、急斜面部28aよりも傾斜角度が小さく形成されている。なお、本実施形態では、第2オイル室222bの点P3よりもフロント側(矢印X1方向側)の領域を上流側(急斜面部28a)とするとともに、点P3から点P4までの領域を下流側(緩斜面部28b)としている。
本実施形態では、図5の二点鎖線で示すように、シリンダヘッド21の上部オイル通路212から滴下したオイルは、凸部27aにより一時的に滞留することによって、油面高さを上昇させている。具体的には、上部オイル通路212dから滴下したオイルは、第2オイル室222bの底面28に滴下した後に、凸部27a側に流れる。凸部27aによりオイル通路面積が狭くなっているため、凸部27aが形成されている部分において、オイルは一時的に滞留するとともに、油面高さが上昇する。このとき、油面高さが上昇する分、オイルと第2オイル室222bの壁面27及びウォータジャケット221との接触面積が大きくなるので、オイルが効果的に冷却される。その後、第2オイル室222bを流れるオイルは、隔壁部24の下面24bを通過して合流部226において、第1オイル室222aから流れ込むオイルと合流した後に、下部オイル通路224へと流れる。
−中部オイル通路と下部オイル通路との接続部の構造−
次に、図6を参照して、第1オイル室222a及び第2オイル室222bと、下部オイル通路224との接続部の構造について説明する。図6(a)は、第1オイル室222a及び第2オイル室222bと、下部オイル通路224との接続部近傍の上面図であり、図6(b)は、第1オイル室222a及び第2オイル室222bと、下部オイル通路224との接続部近傍の側面図である。
第1オイル室222a及び第2オイル室222bの下端部と、下部オイル通路224の上端部との間には、合流部226が形成されている。合流部226は、Y方向に延びる略円柱状に形成されている。
また、合流部226の上側面における矢印Y1方向の端部には、1つの略方形状の孔225が形成されている。孔225は、第1オイル室222a及び第2オイル室222bから合流部226へオイルを滴下可能にするものである。すなわち、第1オイル室222a及び第2オイル室222bを滴下したオイルは、それぞれ、孔225を通過して、合流部226へ流入する。そして、合流部226へ流入したオイルは、合流部226を矢印Y2方向に流れる。
更に、合流部226の下側面における矢印Y2方向の端部には、略方形状の孔227が形成されている。孔227は、合流部226から下部オイル通路224の垂直通路へオイルを滴下可能にするものである。すなわち、合流部226を矢印Y2方向に流れたオイルは、孔227を通過して、下部オイル通路224の垂直通路へ流入する。
以上説明したように、本実施形態によるエンジン1によれば、以下に列記するような効果が得られる。
本実施形態では、上記のように、第1オイル室222aと第2オイル室222bとの間に隔壁部24を配置することによって、第1オイル室222aと第2オイル室222bとの2つの空間に区切ることができるので、第1オイル室222a及び第2オイル室222bの各々の周囲に配置されるガスケット23のビード部23aの長さを比較的短くすることができる。これにより、シリンダヘッド21とシリンダブロック22との間のシール性を確保することができる。また、隔壁部24を合流部226の中心とずれるように配置することによって、隔壁部24の下方に位置する合流部226のオイル通路(孔225)の面積が狭くなるのを抑制することができる。これらにより、シリンダヘッド21とシリンダブロック22との間のガスケット23のシール性を確保しながら、合流部226のオイル通路面積が狭くなるのを抑制することができる。
また、一般的に、隔壁部24の下方に位置する合流部226の孔225の加工径を大きくすることにより、オイル通路面積を増加させる方法がある。この方法では、製造工程において合流部226の外側の部分に取り付ける蓋(カバー)のプラグ径が大きくなること、周囲部品との隙間が狭くなること、プラグ周りが肉厚となり鋳造(ダイカスト)上不利になることなどの不都合が生じる。これらの点について、本実施形態では、隔壁部24を合流部226の中心とずれるように配置することによって、合流部226の孔225におけるオイル通路面積を増加させているので、上記のような不都合が生じることがない。
また、一般的に、合流部226のオイル通路の加工穴の位置を上げることにより、オイル通路面積を増加させる方法がある。この方法では、1つの加工工程において同時に3つのオイル通路を形成するため、粗材形状バラツキの影響が大きく、公差管理において不都合が生じる。これらの点について、本実施形態では、隔壁部24を合流部226の中心とずれるように配置することによって、合流部226の孔225におけるオイル通路面積を増加させているので、上記のような不都合が生じることがない。
また、本実施形態では、上記のように、隔壁部24を合流部226に対してシリンダヘッド21の上部オイル通路212dからシリンダブロック22の第2オイル室222bに滴下するオイル量の少ないフロント側(図5における矢印X1方向側)にずれる(オフセット)ように配置する。これにより、第1オイル室222a及び第2オイル室222bの合流部226に対して滴下するオイルの量が多いリア側(図5における矢印X2方向側)のオイル通路面積を広くすることができるので、オイルをスムーズに排出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、壁面25から第1オイル室222aに向かって突出する凸部25a、25b及び25cを設けるとともに、壁面27から第2オイル室222bに向かって突出する凸部27aを設ける。これにより、第1オイル室222a内の凸部25a、25b及び25c周辺のオイル通路が狭くなるとともに、第2オイル室222b内の凸部27a周辺のオイル通路が狭くなるので、凸部周辺にオイルを滞留させて、凸部周辺の油面高さを上昇させることができる。これにより、オイルと第1オイル室222a及び第2オイル室222bの壁面との接触面積が増加するので、冷却効果を増大させることができる。
また、一般的に、シリンダボア223周りを流れるウォータジャケット221の冷却水と、中部オイル通路222(第1オイル室222a及び第2オイル室222b)を流れるオイルの間で熱交換を促進して、オイルを冷却する構造では、当該部位での冷却能力が不足するとオイル温度が上昇し、油温のクライテリア(所定の油温を超えた場合など)によって車両性能(最高速度など)が制限され、商品性が損なわれるおそれがある。その一方で、本実施形態では、第1オイル室222aに形成された凸部25a、25b及び25c、及び、第2オイル室222bに形成された凸部27aにより、ウォータジャケット221と中部オイル通路222との熱交換を促進し、オイルの冷却能力が不足することを抑制することが可能となっている。
また、通常、オイルの冷却には、別体部品(オイルクーラ)を取り付ける場合がある。この場合、必要なオイル冷却要求に合わせてオイルクーラ性能を選定することによって、油温は適切に管理できる。しかしながら、上部オイル通路212及び中部オイル通路222によるオイル冷却構造では、冷却水流量はシリンダボア223の冷却の要求から決定されるため、冷却水流量の調節などにより冷却能力を管理できない。そして、オイル冷却能力が不足した場合、リカバーするのが困難となる。これらの点について、本実施形態では、第1オイル室222aに形成された凸部25a、25b及び25c、及び、第2オイル室222bに形成された凸部27aによりオイルの冷却能力が不足することを抑制することが可能となっている。
また、本実施形態では、上記のように、少なくとも凸部25cを下流側の緩斜面部26bに設ける。これにより、第1オイル室222aの下流側の緩斜面部26bが上流側の急斜面部26aと比べて平坦面形状に近くなるので、緩斜面部26bに設けられた凸部25cにより効果的にオイルを滞留させることができる。これにより、第1オイル室222aの壁面25を介してオイルとウォータジャケット221との隣接する面積(接触面積)が増加するので、効果的に冷却効果を増大させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、凸部25a及び25cをそれぞれシリンダヘッド21の上部オイル通路212b及び212cから滴下するオイルの滴下位置近傍の下流側の部分(オイルの滴下位置の直後)に配置するとともに、凸部27aをシリンダヘッド21の上部オイル通路212dから滴下するオイルの滴下位置近傍の下流側の部分(オイルの滴下位置の直後)に配置する。これにより、第1オイル室222a及び第2オイル室222bにおいてシリンダヘッド21の上部オイル通路212b、212c及び212dから滴下するオイルの滴下位置の直後の部分におけるオイル通路面積が狭くなるので、オイルの滴下位置の直後の部分において油面を上昇させることができる。これにより、オイルの滴下位置の直後における冷却効果を増大させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、凸部25a、25b及び25cを第1オイル室222aの壁面25に一体的に形成するとともに、凸部27aを第2オイル室222bの壁面27に一体的に形成する。これにより、凸部25a、25b及び25cを第1オイル室222aの壁面25と別体で形成する場合、及び、凸部27aを第2オイル室222bの壁面27と別体で形成する場合と異なり、組み付け性の観点で有利となるとともに、部品点数が増加するのを抑制することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、中部オイル通路に1つの隔壁部を設けることにより、中部オイル通路を2つのオイル室(第1オイル室及び第2オイル室)に区切る例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、中部オイル通路に2つ以上の隔壁部を設けることにより、中部オイル通路を3つ以上のオイル室に区切ってもよい。この場合、各隔壁部は、上面視において、合流部の中心とずれるように配置するとよい。
また、上記実施形態では、第1オイル室の上方に3つの上部オイル通路を配置するとともに、第2オイル室の上方に1つの上部オイル通路を配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、第1オイル室の上方に1つ、2つ又は4つ以上の上部オイル通路を配置するとともに、第2オイル室の上方に2つ以上の上部オイル通路を配置してもよい。
また、上記実施形態では、第1オイル室に3つの凸部を設けるとともに、第2オイル室に1つの凸部を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、第1オイル室に1つ、2つ又は4つ以上の凸部を設けるとともに、第2オイル室に2つ以上の凸部を設けてもよい。
また、上記実施形態では、凸部を第1及び第2オイル室のシリンダボア側の壁部に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、凸部を第1及び第2オイル室のシリンダボア側とは反対側の壁部に形成してもよい。また、凸部を第1及び第2オイル室のシリンダボア側の壁部及びシリンダボア側とは反対側の壁部の両方に形成することも可能である。
また、上記実施形態では、凸部をシリンダブロックの上面から第1及び第2オイル室の底面までにわたって形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、上部オイル通路から滴下するオイルを一時的に滞留させることが可能であれば、シリンダブロックの上面から第1及び第2オイル室の底面までの間の領域に部分的に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、凸部をシリンダブロックの第1及び第2オイル室に一体的に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、シリンダブロックの第1及び第2オイル室の凸部を別部材により形成してもよい。
また、上記実施形態では、凸部が上面視において半円形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、凸部が上面視において矩形形状を有していてもよいし、三角形状を有していてもよい。
本発明は、内燃機関に利用することができ、特に、シリンダヘッドに設けられた複数のオイル戻し通路が合流するオイル戻し空間を含むシリンダブロックを備える内燃機関に利用することができる。
1 エンジン(内燃機関)
21 シリンダヘッド
212a、212b、212c、212d 上部オイル通路(オイル戻し通路)
22 シリンダブロック
221 ウォータジャケット
222 中部オイル通路(オイル戻し空間)
222a 第1オイル室(オイル戻し空間)
222b 第2オイル室(オイル戻し空間)
223 シリンダボア
224 下部オイル通路(オイル排出通路)
225 孔
226 合流部
227 孔
23 ガスケット
23a ビード部
24 隔壁部
24a 上面
24b 下面
25 壁面
25a、25b、25c 凸部
26 底面
26a 急斜面部
26b 緩斜面部
27 壁面
27a 凸部
28 底面
28a 急斜面部
28b 緩斜面部
30 オイルパン

Claims (6)

  1. 複数のシリンダボアの列方向に沿って複数のオイル戻し通路が設けられたシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドの下方にビード部を有するガスケットを介して配置されたシリンダブロックとを備える内燃機関において、
    前記シリンダブロックは、前記シリンダヘッドの複数のオイル戻し通路が合流するオイル戻し空間と、前記オイル戻し空間の下方に設けられたオイルの合流部と、前記合流部の上方に中心がずれるように配置されるとともに前記オイル戻し空間を前記複数のシリンダボアの列方向に沿って区切る隔壁部と、前記合流部において合流したオイルをオイルパンへ排出するように前記シリンダボアの軸方向に沿って延びるオイル排出通路とを含むことを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記隔壁部は、前記合流部に対して前記シリンダヘッドの複数のオイル戻し通路から前記シリンダブロックのオイル戻し空間に滴下するオイル量の少ない方向にずれるように配置されていることを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関において、
    前記オイル戻し空間には、前記オイル戻し空間の壁部から前記オイル戻し空間方向に向かって突出する凸部が設けられていることを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項3に記載の内燃機関において、
    前記オイル戻し空間に隣接するウォータジャケットをさらに備え、
    前記オイル戻し空間の底面は、オイル流れ方向の上流側の急斜面部と、前記急斜面部の下流側に位置するとともに前記上流側の急斜面部よりも傾斜角度が小さい下流側の緩斜面部とを含み、
    前記凸部は、少なくとも前記下流側の緩斜面部に設けられていることを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項3又は4に記載の内燃機関において、
    前記凸部は、前記シリンダヘッドのオイル戻し通路から滴下するオイルの滴下位置近傍の下流側の部分に配置されていることを特徴とする内燃機関。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の内燃機関において、
    前記凸部は、前記オイル戻し空間の壁部に一体的に形成されていることを特徴とする内燃機関。
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