JP6996321B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッド上からシリンダヘッド内及びシリンダブロック内を経由してオイルパン内にオイルが戻るように構成されている内燃機関に関する。
特許文献1に記載される内燃機関のシリンダブロックには、気筒配列方向で互いに隣り合うように配置されている2つの凹部が設けられている。気筒配列方向とは、シリンダブロック内で複数の気筒が並ぶ方向のことである。そして、これら各凹部をシリンダヘッドで閉塞することにより、第1のオイル室と第2のオイル室とが形成されている。これら各オイル室には、シリンダヘッドに設けられている連通路を介してシリンダヘッド上のオイルが流入するようになっている。
また、シリンダブロックには、第1のオイル室と第2のオイル室との双方に接続されるオイル通路が設けられている。そのため、各オイル室に滞留するオイルを、オイル通路を介してオイルパン内に戻すことができる。
特開2014-105579号公報
ところで、機関回転速度や機関負荷率の上昇などに起因してシリンダヘッド上に流入するオイルの量が増えると、連通路を介してオイル室に流入するオイルの量が多くなり、オイル室内の圧力が高くなる。また、機関回転速度や機関負荷率が上昇すると、内燃機関のクランクケース内及びオイルパン内の圧力が上昇することがある。このようにクランクケース内やオイルパン内の圧力が上昇すると、クランクケース内のブローバイガスがオイル通路を逆流して各オイル室に流入してしまう。その結果、各オイル室内には、オイルだけではなく、ブローバイガスなどの気体が溜まってしまう。
また、シリンダブロック内に設けられる気筒の数によっては、第1のオイル室の気筒配列方向における幅と、第2のオイル室の気筒配列方向における幅とが互いに相違することがある。この場合、各オイル室のうち、気筒配列方向における幅が狭い方のオイル室に接続される連通路の数は、気筒配列方向における幅が広い方のオイル室に接続される連通路の数よりも少なくなるおそれがある。
例えば第1のオイル室に接続される連通路の数が複数であるのに対し、第2のオイル室に接続される連通路の数が1つであるものとする。この場合、第2のオイル室から連通路を介してシリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗が、第1のオイル室から連通路を介してシリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗よりも大きくなる。その結果、第1のオイル室から各連通路を介した気体のシリンダヘッド上への排出性と比較し、第2のオイル室から連通路を介した気体のシリンダヘッド上への排出性が低くなる。すなわち、第2のオイル室には気体が滞留しやすい。そして、このように第2のオイル室に気体が滞留している状態では、シリンダヘッド上から連通路を介して第2のオイル室にオイルが流入しにくくなる。その結果、第2のオイル室を介してオイルパン内に戻るオイル量が少なくなり、オイルパン内におけるオイルの貯留量が減少してしまう。
したがって、第2のオイル室に流入した気体によって第2のオイル室を介したオイルの循環が妨げられることを抑制できるようにするという点で改善の余地がある。
上記課題を解決するための内燃機関は、シリンダブロック内で複数の気筒が並ぶ方向を気筒配列方向とした場合、シリンダブロックには、気筒配列方向に沿って配置されている第1の凹部及び第2の凹部が設けられている。第1の凹部をシリンダヘッドで閉塞することによって第1のオイル室が形成されるとともに、第2の凹部をシリンダヘッドで閉塞することによって、隔壁を隔てて気筒配列方向で第1のオイル室と隣り合う第2のオイル室が形成されている。シリンダヘッドには、シリンダヘッドの上面に開口するとともに、第1のオイル室に接続される連通路と、シリンダヘッドの上面に開口するとともに、第2のオイル室に接続される他の連通路とが設けられている。第1のオイル室から連通路を介してシリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗が、第2のオイル室から他の連通路を介してシリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗よりも小さくなるようになっている。また、シリンダブロックには、第1のオイル室及び第2のオイル室の双方に接続されるとともに、各オイル室に滞留するオイルをオイルパン内に戻すオイル通路が設けられている。そして、隔壁には、第1のオイル室と第2のオイル室とを連通する接続孔が設けられている。
上記構成によれば、第1のオイル室から連通路を介したシリンダヘッド上への気体の排出性は、第2のオイル室から他の連通路を介したシリンダヘッド上への気体の排出性よりも高い。そのため、第1のオイル室に流入した気体を連通路を介して第1のオイル室外に排出しやすい。これにより、第1のオイル室には気体が溜まりにくいため、シリンダヘッド上のオイルの連通路を介した第1のオイル室への流入が、第1のオイル室に滞留する気体によって阻害されにくい。その結果、第1のオイル室を介したオイルの循環を適切に行うことができる。
一方、第2のオイル室にもオイル通路を介して気体がオイルパン側から流入することがある。上記構成によれば、第2のオイル室に流入した気体を、接続孔を介して第1のオイル室側に流出させることができる。そのため、第2のオイル室から他の連通路を介したシリンダヘッド上への気体の排出性が低くても第2のオイル室に気体が滞留し続けにくくなるため、シリンダヘッド上のオイルを他の連通路を介して第2のオイル室に流入させにくくなることを抑制できる。そして、第2のオイル室に流入したオイルは、オイル通路を介してオイルパン内に戻される。
したがって、上記構成によれば、第1のオイル室を介したオイルの循環を適切に行うとともに、第2のオイル室を介したオイルの循環も適切に行うことができ、ひいてはオイルパン内で貯留されるオイルの量が少なくなることを抑制できるようになる。
例えば、連通路の数を、他の連通路の数よりも多くすることが好ましい。これにより、第1のオイル室から連通路を介してシリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗を、第2のオイル室から他の連通路を介してシリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗よりも小さくすることができる。
なお、第2のオイル室に流入した気体は、第2のオイル室の上方域に溜まりやすい。そのため、隔壁のうちの上下方向における中央よりも上方に接続孔を配置することが好ましい。この構成によれば、第2のオイル室に滞留する気体を、接続孔を介して第1のオイル室側に流出させやすくなる。
接続孔の通路断面積を広くするほど、第2のオイル室に流入した気体を第1のオイル室側に流出させやすくなる。しかし、シリンダブロック内におけるオイル室の配置の制約上、上下方向及び気筒配列方向の双方に直交する方向における各オイル室の幅は狭いため、接続孔の通路断面積を広くしにくい。そこで、隔壁に複数の接続孔を設け、これら各接続孔を上下方向に沿って配置することが好ましい。
上記構成によれば、上下方向に複数の接続孔を並べることにより、第2のオイル室に流入した気体を第1のオイル側に流出させやすくすることができる。
第2のオイル室に流入した気体は接続孔を介して第1のオイル室側に流出するため、第2のオイル室内では、隔壁の近くに気体が滞留しやすい。そこで、第2のオイル室における他の連通路との接続部分を、気筒配列方向における第2のオイル室の中心を挟んで隔壁の反対側に配置することが好ましい。この構成によれば、第2のオイル室における他の連通路との接続部分が隔壁から離れている分、第2のオイル室に滞留する気体によって他の連通路を介したシリンダヘッド上のオイルの第2のオイル室への流通が妨げられにくくなる。
例えば、接続孔の延伸方向を気筒配列方向に対して傾斜させるようにしてもよい。
また、第2のオイル室の容積を、第1のオイル室の容積よりも小さくしてもよい。
例えば、シリンダブロックに設けられている気筒の数が3つ以上の奇数である場合、気筒配列方向で互いに隣り合う各気筒の中心軸の間に隔壁を配置するようにしてもよい。
内燃機関の一実施形態を模式的に示す断面図。 同内燃機関のシリンダブロックの一部を模式的に示す斜視図。 同内燃機関において、シリンダブロックの断面とシリンダヘッドの断面とを模式的に示す図。 同内燃機関のシリンダヘッドの上面の一部を模式的に示す平面図。 同内燃機関において、オイル及び気体が流れる様子を示す作用図。
以下、内燃機関の一実施形態を図1~図5に従って説明する。
図1に示すように、車両に搭載される内燃機関10では、シリンダブロック11の上部にシリンダヘッド12が取り付けられている。また、シリンダブロック11の下部にはクランクケース13が取り付けられており、クランクケース13の下部にはオイルパン14が取り付けられている。このオイルパン14内に貯留されているオイルは、オイルポンプによって汲み上げられ、内燃機関10におけるオイルの必要箇所に供給されるようになっている。
図1及び図2に示すように、シリンダブロック11内には、複数(本実施形態では3つ)の気筒15(151,152,153)が設けられている。シリンダブロック11内で各気筒15が並ぶ方向のことを「気筒配列方向X」という。各気筒15のうち、気筒配列方向Xにおける最も一方側(図2では右側)に位置する気筒を気筒151とし、気筒配列方向Xにおける最も他方側(図2では左側)に位置する気筒を気筒153とし、気筒151と気筒153との間に位置する気筒を気筒152とする。各気筒151~153内には、図1における上下方向に往復動するピストン16が設けられている。これら各ピストン16は、コネクティングロッド17を介してクランク軸18に連結されている。なお、クランク軸18は、クランクケース13及びオイルパン14によって区画されている空間内に配置されている。
また、内燃機関10では、気筒151~153の周壁、ピストン16及びシリンダヘッド12により、燃焼室19が区画されている。各燃焼室19内では、吸気通路20を介して燃焼室19に導入された吸入空気と燃料噴射弁から噴射された燃料とを含む混合気が燃焼される。こうした混合気の燃焼によって各燃焼室19内で生成された排気は、排気通路21に排出される。
なお、吸気通路20の燃焼室19に対する開閉は吸気バルブ22によって行われ、排気通路21の燃焼室19に対する開閉は排気バルブ23によって行われる。吸気バルブ22は、吸気バルブ22用のカム軸24の回転と同期して動作する。また、排気バルブ23は、排気バルブ23用のカム軸25の回転と同期して動作する。
図1及び図2に示すように、シリンダブロック11内には、冷却水が流通する冷却水通路であるブロック側冷却水通路31が各気筒151~153を取り囲むように設けられている。また、図1及び図3に示すように、シリンダヘッド12内には、冷却水が流通する冷却水通路であるヘッド側冷却水通路32が設けられている。本実施形態では、ブロック側冷却水通路31を流れる冷却水の一部がヘッド側冷却水通路32に流入するようになっている。
気筒151~153の中心軸15aの延伸方向及び気筒配列方向Xの双方に直交する方向を規定方向Yという。図2及び図3に示すように、規定方向Yにおいてブロック側冷却水通路31よりもシリンダブロック11の外側寄りには、気筒配列方向Xに並んで配置されている第1の凹部41及び第2の凹部42が設けられている。第1の凹部41及び第2の凹部42は隔壁43を隔てて互いに隣り合っており、第2の凹部42は第1の凹部41よりも気筒配列方向Xにおける一方側(図3では右側)に配置されている。なお、図2に示すように、隔壁43は、気筒151の中心軸15aと気筒152の中心軸15aとの間に配置されている。
そして、図3に示すように、各凹部41,42は、シリンダヘッド12によって閉塞されている。これにより、内燃機関10には、気筒配列方向Xで互いに隣り合う第1のオイル室50及び第2のオイル室60が形成される。本実施形態では、第2のオイル室60の容積が第1のオイル室50の容積よりも狭くなるように、各オイル室50,60が形成されている。
第1のオイル室50の気筒配列方向Xにおける両端のうち、第2のオイル室60から離れている側の端(図3では左端)は、気筒153の中心軸15aよりもシリンダブロック11の気筒配列方向Xにおける中心から離れている。そして、第1のオイル室50の上下方向における長さである第1のオイル室50の深さは、気筒配列方向Xにおいて第2のオイル室60に近づくにつれて深くなっている。また、第1のオイル室50は、シリンダブロック11に設けられている区画壁51によって、第1のオイル分割室52及び第2のオイル分割室53に区画されている。第2のオイル分割室53は、第1のオイル分割室52よりも第2のオイル室60の近くに配置されている。また、第1のオイル分割室52及び第2のオイル分割室53は、区画壁51に設けられている貫通孔51aによって互いに連通している。本実施形態では、2つの貫通孔51aが上下方向に並んで配置されている。なお、各貫通孔51aは気筒配列方向Xにおいて第1のオイル分割室52から離れるにつれて下方に位置するように形成されている。すなわち、各貫通孔51aの延伸方向が、気筒配列方向Xに対して傾斜している。
第2のオイル室60の気筒配列方向Xにおける両端のうち、第1のオイル室50から離れている側の端(図3では右端)は、気筒151の中心軸15aよりもシリンダブロック11の気筒配列方向Xにおける中心から離れている。そして、第2のオイル室60の上下方向における長さである第2のオイル室60の深さは、気筒配列方向Xにおいて第1のオイル室50に近づくにつれて深くなっている。
なお、シリンダブロック11内における隔壁43よりも下方の部分は、第1のオイル室50の第2のオイル分割室53と、第2のオイル室60とを繋げる集合部71になっている。そして、この集合部71には、各オイル室50,60に滞留するオイルをオイルパン14側に流下させるオイル流下路72(図1参照)が接続されている。すなわち、本実施形態では、集合部71とオイル流下路72とにより、第1のオイル室50及び第2のオイル室60の双方に接続されるとともに、各オイル室50,60に滞留するオイルをオイルパン14内に戻す「オイル通路70」の一例が構成される。本実施形態では、オイル通路70は、第1のオイル室50の第2のオイル分割室53には接続されている一方で、第1のオイル分割室52には接続されていない。
また、隔壁43には、第1のオイル室50の第2のオイル分割室53と第2のオイル室60とを連通する接続孔43aが設けられている。本実施形態では、複数(図3では2つ)の接続孔43aが上下方向に並んで配置されている。また、各接続孔43aは、隔壁43の上下方向における中央よりも上方に配置されている。さらに、各接続孔43aの延伸方向は、気筒配列方向Xに対して傾斜している。具体的には、各接続孔43aは、第2のオイル室60に近づくにつれて下方に位置するように形成されている。
図3及び図4に示すように、シリンダヘッド12には、シリンダヘッド12の上面121に開口し、且つ第1のオイル室50に接続される複数(図3では3つ)の連通路55,56,57が設けられている。各連通路55~57は概ね上下方向に延伸している。また、各連通路55~57は、気筒配列方向Xに並んで配置されている。そして、各連通路55~57のうちの第1の連通路55は、第1のオイル室50のうちの第1のオイル分割室52に接続されている一方で、第2のオイル分割室53には接続されていない。また、残りの第2の連通路56,57は、第2のオイル分割室53に接続されている一方で、第1のオイル分割室52には接続されていない。第1の連通路55の通路断面積は、第2の連通路56,57の通路断面積よりも広い。
なお、第1の連通路55は、気筒配列方向Xにおいて第2の連通路56,57よりもシリンダヘッド12の外側寄り(図3では左寄り)に配置されている。図3に示す例では、第1の連通路55の数は1つであり、第2の連通路56,57の数は2つである。また、第2の連通路56,57は気筒配列方向Xで互いに隣り合う各排気通路21の間に配置されている。一方、第1の連通路55は、各排気通路21よりも気筒配列方向Xにおいてシリンダヘッド12の外側寄り(図3では左寄り)に配置されている。
また、シリンダヘッド12には、シリンダヘッド12の上面121に開口し、且つ第2のオイル室60に接続される第3の連通路65が設けられている。第3の連通路65は、気筒配列方向Xにおいて第2の連通路56,57を挟んだ第1の連通路55の反対側に配置されている。すなわち、第3の連通路65は、気筒配列方向Xにおいて第2の連通路56,57よりもシリンダブロック11の外側寄り(図3では右寄り)に配置されている。
本実施形態では、第3の連通路65が、第2のオイル室60に接続される「他の連通路」の一例に相当する。また、本実施形態では、第3の連通路65は1つのみである。
第3の連通路65の通路断面積は、第2の連通路56,57の通路断面積よりも広く、且つ第1の連通路の通路断面積と同程度である。よって、第1のオイル室50に接続される各連通路55~57の通路断面積の合計は、第2のオイル室60に接続される第3の連通路65の通路断面積の合計よりも大きい。そのため、各連通路55~57を介して第1のオイル室50とシリンダヘッド12上との間で流体を流通させる際の抵抗が、第3の連通路65を介して第2のオイル室60とシリンダヘッド12上との間で流体を流通させる際の抵抗よりも小さい。なお、第3の連通路65は、気筒配列方向Xにおける第2のオイル室60の中心を挟んで隔壁43の反対側の位置であって、且つ、各排気通路21よりも気筒配列方向Xにおいてシリンダヘッド12の外側寄り(図3では右寄り)に配置されている。
シリンダヘッド12の上面121のうち、第1の連通路55が開口する位置を第1の開口位置55aとし、第2の連通路56,57が開口する位置を第2の開口位置56a,57aとし、第3の連通路65が開口する位置を第3の開口位置65aとする。図3に示すように、上面121は、各第2の開口位置56a,57aが第1の開口位置55a及び第3の開口位置65aよりも上方に位置するように形成されている。
図3及び図4に示すように、上面121のうち、複数の第2の開口位置56a,57aのうちの第1の開口位置55aに近い第2の開口位置56aと、第1の開口位置55aとの間には、気筒配列方向Xと交差する方向に延びる第1の延出壁58が設けられている。第1の延出壁58は、気筒配列方向Xにおける第2の開口位置56aと第1の開口位置55aとの中間よりも第2の開口位置56aの近くに配置されている。より具体的には、第1の延出壁58は、第2の開口位置56aの周縁に隣接している。そして、図3に示すように、上面121における第1の開口位置55aと第1の延出壁58との間の部位は、気筒配列方向Xにおいて第1の開口位置55aに近づくにつれて下方に位置するように形成されている第1の流下面59となっている。
また、図3及び図4に示すように、上面121のうち、複数の第2の開口位置56a,57aのうちの第3の開口位置65aに近い第2の開口位置57aと、第3の開口位置65aとの間には、気筒配列方向Xと交差する方向に延びる第2の延出壁68が設けられている。第2の延出壁68は、気筒配列方向Xにおける第2の開口位置57aと第3の開口位置65aとの中間よりも第2の開口位置57aの近くに配置されている。より具体的には、第2の延出壁68は、第2の開口位置57aの周縁に隣接している。そして、図3に示すように、上面121における第3の開口位置65aと第2の延出壁68との間は、気筒配列方向Xにおいて第3の開口位置65aに近づくにつれて下方に位置するように形成されている第2の流下面69となっている。
なお、図3に示すように、シリンダヘッド12内のうち、第1の流下面59の直下、及び、第2の流下面69の直下の双方を、ヘッド側冷却水通路32が通っている。すなわち、ヘッド側冷却水通路32の直上に、第1の流下面59及び第2の流下面69が配置されている。
次に、図5を参照し、本実施形態の作用及び効果について説明する。
シリンダヘッド12の上面121では、第1の開口位置55a及び第3の開口位置65aが第2の開口位置56a,57aよりも下方に位置している。また、第1の開口位置55aと第2の開口位置56aとの間には第1の延出壁58が配置されているとともに、第3の開口位置65aと第2の開口位置57aとの間には第2の延出壁68が配置されている。そのため、上面121では、第1の開口位置55a又は第3の開口位置65aに向けてオイルが流れる。言い換えると、上面121ではオイルが第2の開口位置56a,57aに向かって流れにくく、シリンダヘッド12上のオイルが第2の連通路56,57に流入しにくい。
また、シリンダヘッド12上で第2の開口位置56aよりも第1の開口位置55a側に滞留するオイルの量が多くなっても、当該オイルが第2の連通路56内に流入することが第1の延出壁58によって規制される。同様に、シリンダヘッド12上で第2の開口位置57aよりも第3の開口位置65a側に滞留するオイルの量が多くなっても、当該オイルが第2の連通路57内に流入することが第2の延出壁68によって規制される。こうした点でも、シリンダヘッド12上のオイルが第2の連通路56,57に流入しにくくなっている。
なお、上面121で第1の開口位置55aに向かうオイルの一部は、第1の流下面59上を流れる。また、上面121で第3の開口位置65aに向かうオイルの一部は、第2の流下面69上を流れる。各流下面59,69はヘッド側冷却水通路32の直上に配置されているため、ヘッド側冷却水通路32を流れる冷却水によって、各流下面59,69上を流れるオイルを冷却することができる。そして、第1の開口位置55aに到ったオイルは、図5に実線矢印で示すように第1の連通路55を介して第1のオイル室50の第1のオイル分割室52に流入する。第1のオイル分割室52のオイルは、貫通孔51aを介して第2のオイル分割室53に流入した後、オイル通路70を介してオイルパン14内に戻される。また、上面121で第3の開口位置65aに到ったオイルは、図5に実線矢印で示すように第3の連通路65を介して第2のオイル室60に流入する。そして、第2のオイル室60のオイルは、オイル通路70を介してオイルパン14内に戻される。
ところで、機関回転速度や機関負荷率が上昇すると、シリンダヘッド12上に流入するオイルの量が多くなるため、第1の連通路55を介してシリンダヘッド12上から第1のオイル室50に向けてより多くのオイルが流れるようになる。また、第3の連通路65を介してシリンダヘッド12上から第2のオイル室60に向けてより多くのオイルが流れるようになる。また、機関回転速度や機関負荷率が上昇すると、クランクケース13内及びオイルパン14内の圧力が上昇する。そのため、クランクケース13内のブローバイガスがオイル通路70を逆流して第1のオイル室50及び第2のオイル室60に流入するようになる。その結果、第1のオイル室50の圧力及び第2のオイル室60の圧力が高くなる。
なお、第1のオイル室50は、区画壁51によって第1のオイル分割室52と第2のオイル分割室53とに区画されている。そして、オイル通路70は、第2のオイル分割室53には接続されている一方で、第1のオイル分割室52には接続されていない。そのため、第2のオイル分割室53に滞留するブローバイガスなどの気体が第1のオイル分割室52に流入することは、区画壁51によって規制される。そのため、第1のオイル室50に滞留する気体によって第1の連通路55を介したシリンダヘッド12上から第1のオイル分割室52へのオイルの流通が妨げられることを抑制できる。図5では、第2のオイル分割室53及び第2のオイル室60で気体が溜まる領域が二点鎖線で表されている。
第2のオイル分割室53内では、その上方域に気体が滞留することとなる。すなわち、第2のオイル分割室53における第2の連通路56,57との接続部分の近傍で気体が滞留することとなる。上述したように第2の連通路56,57内には、シリンダヘッド12上からオイルがあまり流入しない。そのため、第2のオイル分割室53に滞留する気体を、第2の連通路56,57を介して第1のオイル室50外に排出することができる。
そのため、第1の連通路55を介して第1のオイル室50に多くのオイルが流入したり、オイル通路70を介して多くのブローバイガスが第1のオイル室50に流入したりしても、第2のオイル分割室53に滞留する気体が第2の連通路56,57を介して第1のオイル室50外に排出される分、第1のオイル室50の圧力の上昇を抑制することができる。その結果、第1の連通路55及び第1のオイル室50を介したオイルの循環を適切に行うことができる。また、このように第2のオイル分割室53に滞留する気体の量を減らすことにより、第2のオイル分割室53からオイル通路70を介してオイルパン14内に戻されるオイルの気泡の含有率を低くすることができる。
一方、第2のオイル室60とシリンダヘッド12上とを繋ぐ連通路、すなわち第3の連通路65は1つのみである。すなわち、第2のオイル室60から第3の連通路65を介してシリンダヘッド12上に気体を流通させる際の抵抗が、第1のオイル室50から連通路55~57を介してシリンダヘッド12上に気体を流通させる際の抵抗よりも大きい。そのため、オイル通路70を介してオイルパン14側からブローバイガスが大量に流入すると、第2のオイル室60に滞留する気体によって、第3の連通路65を介したシリンダヘッド12上から第2のオイル室60へのオイルの流通が妨げれるおそれがある。
この点、本実施形態では、第2のオイル室60は、隔壁43に設けられている接続孔43aを介して第1のオイル室50の第2のオイル分割室53と連通している。そのため、第2のオイル室60から第3の連通路65を介したシリンダヘッド12上への気体の排出性が低くても、第2のオイル室60に滞留する気体を接続孔43aを介して第2のオイル分割室53側に流出させることができる。このように第2のオイル分割室53に流入した気体は、第2の連通路56,57を介してシリンダヘッド12上に排出される。これにより、第2のオイル室60に気体が滞留し続けることを抑制できる。その結果、第2のオイル室60に滞留する気体によって第3の連通路65を介したシリンダヘッド12上から第2のオイル室60へのオイルの流通が妨げられることを抑制できる。したがって、第3の連通路65を介して第2のオイル室60に流入したオイルを、オイル通路70を介してオイルパン14内に適切に戻すことができる。また、このように第2のオイル室60に滞留する気体の量を減らすことにより、第2のオイル室60からオイル通路70を介してオイルパン14内に戻されるオイルの気泡の含有率を低くすることができる。
なお、第2のオイル室60では、その上方域に気体が滞留しやすい。この点、本実施形態では、隔壁43のうちの上下方向における中央よりも上方に接続孔43aが配置されている。そのため、第2のオイル室60に滞留する気体を接続孔43aを介して第2のオイル分割室53に流出させやすくなっている。
また、第2のオイル室60に流入した気体は接続孔43aを介して第2のオイル分割室53に流出されるため、第2のオイル室60内では、隔壁43の近くに気体が滞留しやすい。この点、本実施形態では、第2のオイル室60における第3の連通路65との接続部分は、気筒配列方向Xにおける第2のオイル室60の中心を挟んで隔壁43の反対側に配置されている。そのため、第2のオイル室60に気体が滞留していても、第3の連通路65を介したシリンダヘッド12上のオイルの第2のオイル室60への流通が妨げられにくい。また、第3の連通路65を介して第2のオイル室60に流入するオイルの勢いによって、第2のオイル室60に滞留する気体を接続孔43aを介して第2のオイル分割室53側に押し出しやすくなる。
なお、本実施形態では、以下に示す効果をさらに得ることができる。
(1)第1のオイル室50及び第2のオイル室60は、ブロック側冷却水通路31の近くにそれぞれ配置されている。また、第1のオイル室50におけるオイル通路70との接続部分が、第1のオイル室50における第1の連通路55との接続部分とは気筒配列方向Xで離れている。そのため、第1のオイル室50における第1の連通路55との接続部分が第1のオイル室50におけるオイル通路70との接続部分の近くに配置されている場合と比較し、第1の連通路55を介して第1のオイル室50に流入したオイルが第1のオイル室50に滞留する時間が長くなる。その結果、第1のオイル室50でオイル通路70に向けてオイルが流れる過程で、当該オイルをブロック側冷却水通路31を流れる冷却水によって冷却することができる。したがって、比較的低温のオイルをオイルパン14内に戻すことができる。
(2)第1の連通路55の通路断面積と第3の連通路65の通路断面積とは、第2の連通路56,57の通路断面積よりもそれぞれ広い。そのため、第1の連通路55の通路断面積と第3の連通路65の通路断面積とが第2の連通路56,57の通路断面積と同程度である場合と比較し、シリンダヘッド12上のオイルを第1の連通路55及び第3の連通路65を介してオイルパン14内に戻しやすくなる。
(3)本実施形態の内燃機関10を搭載する車両の走行態様によっては、気筒配列方向Xに車両が加速することがある。この場合、シリンダヘッド12上では、気筒配列方向Xへのオイルの慣性力によって、気筒配列方向Xにおける中央よりも外側にオイルが溜まりやすい。この点、本実施形態では、第1の連通路55及び第3の連通路65が、シリンダブロック11内のうち、第2の連通路56,57よりも気筒配列方向Xにおける外側に配置されている。そのため、気筒配列方向Xへの加速度が内燃機関10に作用する場合であっても、シリンダヘッド12上に滞留するオイルを第1の連通路55及び第3の連通路65の何れか一方を介してオイル室50,60に流入させやすい状態を保持し、且つ、第2のオイル分割室53に滞留する気体を第2の連通路56,57を介してオイル室外に排出しやすい状態を保持することができる。
(4)また、シリンダヘッド12のうち、気筒配列方向Xにおいて互いに隣り合う各排気通路21の間の部位では、両排気通路21を流れる排気からの熱によって温度が高くなりやすい。この点、本実施形態では、第1の連通路55は、気筒配列方向Xにおいて互いに隣り合う各排気通路21の間に配置されていないため、第1の連通路55内を第1のオイル分割室52に向けて流れるオイルの温度上昇を抑制することができる。また、気筒配列方向Xにおいて第1の連通路55よりもシリンダヘッド12の外側に第2の連通路56,57が配置されないため、内燃機関10の気筒配列方向Xにおける大型化を抑制することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、第1の流下面59は、気筒配列方向Xにおいて第1の開口位置55aに近づくにつれて次第に下方に位置するように形成されている。しかし、第1の流下面59は、気筒配列方向Xにおいて第1の開口位置55aに近いほど下方に位置するように形成されているのであれば、上記実施形態で説明した形状とは異なる形状であってもよい。例えば、第1の流下面59を、気筒配列方向Xにおいて第1の開口位置55aに近づくにつれて段階的に下方に位置するように形成してもよい。
・上記実施形態において、第2の流下面69は、気筒配列方向Xにおいて第3の開口位置65aに近づくにつれて次第に下方に位置するように形成されている。しかし、第2の流下面69は、気筒配列方向Xにおいて第3の開口位置65aに近いほど下方に位置するように形成されているのであれば、上記実施形態で説明した形状とは異なる形状であってもよい。例えば、第2の流下面69を、気筒配列方向Xにおいて第3の開口位置65aに近づくにつれて段階的に下方に位置するように形成してもよい。
・第1の延出壁58を、気筒配列方向Xにおける第1の流下面59の中途位置に配置してもよい。
・第2の延出壁68を、気筒配列方向Xにおける第2の流下面69の中途位置に配置してもよい。
・第1の連通路55を介したシリンダヘッド12上から第1のオイル室50へのオイルの流通量を十分に確保することができるのであれば、第1の連通路55の通路断面積を第2の連通路56,57の通路断面積よりも広くしなくてもよい。例えば、第1の連通路55の通路断面積を、第2の連通路56,57の通路断面積と同等としてもよいし、第2の連通路56,57の通路断面積よりも狭くしてもよい。
・第3の連通路65を介したシリンダヘッド12上から第2のオイル室60へのオイルの流通量を十分に確保することができるのであれば、第3の連通路65の通路断面積を第2の連通路56,57の通路断面積よりも広くしなくてもよい。例えば、第3の連通路65の通路断面積を、第2の連通路56,57の通路断面積と同等としてもよいし、第2の連通路56,57の通路断面積よりも狭くしてもよい。
・第1のオイル室50における第1の連通路55との接続部分よりも第1のオイル室50における第2の連通路56,57との接続部分の近くに第1のオイル室50におけるオイル通路70との接続部分が配置されているのであれば、第1の連通路55を、シリンダブロック11内のうち、第2の連通路56,57よりも気筒配列方向Xにおける内側に配置してもよい。
・第2のオイル室60における第3の連通路65との接続部分よりも第1のオイル室50における第2の連通路57との接続部分の近くに第2のオイル室60におけるオイル通路70との接続部分が配置されているのであれば、第3の連通路65を、シリンダブロック11内のうち、第2の連通路56,57よりも気筒配列方向Xにおける内側に配置してもよい。
・第1のオイル分割室52に接続される第1の連通路55の数は、2つ以上の任意の数(例えば、2つ)であってもよい。
・第2のオイル分割室53に接続される第2の連通路の数は、3つ以上の任意の数(例えば、4つ)であってもよい。また、第2のオイル分割室53に滞留する気体のシリンダヘッド12上への排出効率を十分に確保できるのであれば、第2の連通路の数を1つとしてもよい。
・隔壁43には、3つ以上の任意の数(例えば4つ)の接続孔43aを設けてもよい。また、第2のオイル室60から第2のオイル分割室53への気体の流出量を十分に確保することができるのであれば、隔壁43に設ける接続孔43aの数を1つとしてもよい。
・第2のオイル室60に滞留する気体を第2のオイル分割室53側に適切に流出させることができるのであれば、隔壁43の上下方向における中間位置に接続孔43aを配置してもよいし、隔壁43の上下方向における中間よりも下方に接続孔43aを配置してもよい。
・区画壁51を設けなくてもシリンダブロック11の剛性を十分に確保することができるのであれば、区画壁51を省略してもよい。この場合、第1のオイル室50は、2つのオイル分割室52,53に分割されない。
・第2のオイル室60に接続される他の連通路の数を、第1のオイル室50に接続される連通路の数と同等としてもよいし、第1のオイル室50に接続される各連通路55~57の数よりも多くしてもよい。このような場合であっても、他の連通路の長さを連通路の長さよりも長くすることにより、第1のオイル室50から連通路を介してシリンダヘッド12上に気体を流通させる際の抵抗を、第2のオイル室60から他の連通路を介してシリンダヘッド12上に気体を流通させる際の抵抗よりも小さくすることができる。
また、他の連通路の数及び他の連通路の通路断面積が連通路の数及び連通路の通路断面積と同等である場合、連通路の数を他の連通路よりも多くするようにしてもよい。この場合でも、第1のオイル室50から連通路を介してシリンダヘッド12上に気体を流通させる際の抵抗を、第2のオイル室60から他の連通路を介してシリンダヘッド12上に気体を流通させる際の抵抗よりも小さくすることができる。
また、他の連通路の通路断面積の合計が連通路の通路断面積の合計と同等である場合、他の連通路の長さを連通路の長さよりも短くするようにしてもよい。第1のオイル室50から連通路を介してシリンダヘッド12上に気体を流通させる際の抵抗を、第2のオイル室60から他の連通路を介してシリンダヘッド12上に気体を流通させる際の抵抗よりも小さくすることができる。
・シリンダブロック11内に設けられている気筒15の数が3つ以上の奇数個であれば、気筒15の数を、3つ以外の任意数(例えば、5つ)としてもよい。
・シリンダブロック11内に設けられている気筒15の数は、偶数個(例えば、4つ)であってもよい。この場合、第1のオイル室50の容積を、第2のオイル室60の容積よりも広くしなくてもよい。例えば、第1のオイル室50の容積を、第2のオイル室60の容積と同等としてもよいし、第2のオイル室60の容積よりも狭くするようにしてもよい。
10…内燃機関、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、121…上面、14…オイルパン、15,151~153…気筒、41…第1の凹部、42…第2の凹部、43…隔壁、43a…接続孔、50…第1のオイル室、55…第1の連通路、56,57…第2の連通路、60…第2のオイル室、65…第3の連通路、70…オイル通路。

Claims (7)

  1. シリンダブロック内で複数の気筒が並ぶ方向を気筒配列方向とした場合、前記シリンダブロックには、前記気筒配列方向に沿って配置されている第1の凹部及び第2の凹部が設けられており、
    前記第1の凹部をシリンダヘッドで閉塞することによって第1のオイル室が形成されるとともに、前記第2の凹部を前記シリンダヘッドで閉塞することによって、隔壁を隔てて前記気筒配列方向で前記第1のオイル室と隣り合う第2のオイル室が形成されており、
    前記シリンダヘッドには、前記シリンダヘッドの上面に開口するとともに、前記第1のオイル室に接続される連通路と、前記シリンダヘッドの上面に開口するとともに、前記第2のオイル室に接続される他の連通路とが設けられており、
    前記第1のオイル室から前記連通路を介して前記シリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗が、前記第2のオイル室から前記他の連通路を介して前記シリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗よりも小さくなるようになっており、
    前記シリンダブロックには、前記第1のオイル室及び前記第2のオイル室の双方に接続されるとともに、前記各オイル室に滞留するオイルをオイルパン内に戻すオイル通路が設けられており、
    前記隔壁には、前記第1のオイル室と前記第2のオイル室とを連通する接続孔が設けられており、
    前記接続孔は、前記隔壁のうちの上下方向における中間よりも上方に配置されている
    内燃機関。
  2. シリンダブロック内で複数の気筒が並ぶ方向を気筒配列方向とした場合、前記シリンダブロックには、前記気筒配列方向に沿って配置されている第1の凹部及び第2の凹部が設けられており、
    前記第1の凹部をシリンダヘッドで閉塞することによって第1のオイル室が形成されるとともに、前記第2の凹部を前記シリンダヘッドで閉塞することによって、隔壁を隔てて前記気筒配列方向で前記第1のオイル室と隣り合う第2のオイル室が形成されており、
    前記シリンダヘッドには、前記シリンダヘッドの上面に開口するとともに、前記第1のオイル室に接続される連通路と、前記シリンダヘッドの上面に開口するとともに、前記第2のオイル室に接続される他の連通路とが設けられており、
    前記第1のオイル室から前記連通路を介して前記シリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗が、前記第2のオイル室から前記他の連通路を介して前記シリンダヘッド上に気体を流通させる際の抵抗よりも小さくなるようになっており、
    前記シリンダブロックには、前記第1のオイル室及び前記第2のオイル室の双方に接続されるとともに、前記各オイル室に滞留するオイルをオイルパン内に戻すオイル通路が設けられており、
    前記隔壁には、前記第1のオイル室と前記第2のオイル室とを連通する複数の接続孔が設けられており、
    前記各接続孔は、上下方向に並んでいる
    内燃機関。
  3. 前記連通路の数は、前記他の連通路の数よりも多い
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記第2のオイル室における前記他の連通路との接続部分は、前記気筒配列方向における前記第2のオイル室の中心を挟んで前記隔壁の反対側に配置されている
    請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記接続孔の延伸方向が前記気筒配列方向に対して傾斜している
    請求項1~請求項4のうち何れか一項に記載の内燃機関。
  6. 前記第2のオイル室の容積は、前記第1のオイル室の容積よりも小さい
    請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の内燃機関。
  7. 前記シリンダブロックに設けられている前記気筒の数は3つ以上の奇数であり、
    前記隔壁は、前記気筒配列方向で互いに隣り合う前記各気筒の中心軸の間に配置されている
    請求項1~請求項6のうち何れか一項に記載の内燃機関。
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