JP2014087986A - 繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法 - Google Patents

繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014087986A
JP2014087986A JP2012239661A JP2012239661A JP2014087986A JP 2014087986 A JP2014087986 A JP 2014087986A JP 2012239661 A JP2012239661 A JP 2012239661A JP 2012239661 A JP2012239661 A JP 2012239661A JP 2014087986 A JP2014087986 A JP 2014087986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
fiber material
resin material
plasticizing
plasticizing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012239661A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhito Fukushima
福島勝仁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiki Seisakusho KK filed Critical Meiki Seisakusho KK
Priority to JP2012239661A priority Critical patent/JP2014087986A/ja
Publication of JP2014087986A publication Critical patent/JP2014087986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】折損しやすい繊維材料であっても長繊維材料を一定以上の割合で残存ささせることが可能であり、混練性にも優れた繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法を提供する。
【解決手段】
樹脂材料の供給手段27および繊維維材料の供給手段23と第1の第1のスクリュ19が備えられた第1の可塑化装置12と、樹脂材料の供給手段35および繊維維材料の供給手段36と前記第1の第1のスクリュ19よりもせん断応力が高い第2の第2のスクリュ20が備えられた第2の可塑化装置15とが設けられ、前記第1の可塑化装置12で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料R1と前記第2の可塑化装置15で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料R1を合流させてから金型61,63のキャビティ65内に射出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法に関する。
ガラス繊維や炭素繊維などの繊維材料を含む樹脂材料をスクリュが備えられた射出装置において可塑化し、射出を行うものとして、特許文献1ないし特許文献3に記載されたものが知られている。しかしこれらの特許文献に記載されるように、スクリュを用いて繊維材料を含む樹脂材料を可塑化する際には繊維材料が切断されやすいという問題があった。この可塑化の際に繊維材料が切断されやすいという問題に対して、特許文献1では円すい形状のシリンダ内に溝深さが深いスクリュを配置してガラス繊維を含む樹脂材料を可塑化してプランジャ装置に供給し、プランジャ装置から射出を行うようにしている。
また特許文献2についても縦シリンダ内のスクリュにより溶融材料をプランジャ装置に送り、プランジャ装置から射出することにより、樹脂材料に混合された繊維の折損を防止することが記載されている。また特許文献3では、スクリュ噛み合い部のせん断力を低くした2本のスクリュによりプランジャに長繊維と熱可塑性樹脂を送り、プランジャから射出することが記載されている。また前記3件の特許文献以外に、市販の長繊維を含有した樹脂ペレットを使用することにより未溶融時の繊維材料の折損を抑える方法もあるが、樹脂ペレットが半溶融の状態では繊維材料の折損が発生する上に、長繊維を含有した樹脂ペレットは非常に高価であるという問題もある。
特開平8−207097号公報(請求項1、図1) 特開2012−51168号公報(請求項1、図1) 特開平7−52185号公報(請求項1、図1)
上記の特許文献1ないし特許文献3の方法では、繊維の折損を防止することに主眼が置かれていて樹脂材料と繊維材料の混練性が十分でない場合があり、繊維材料の最適な分散が望めないという問題があった。また樹脂材料と繊維材料の混練性を重視すると、残存させたい一定以上の長さの長繊維材料が折損されてしまい、長繊維材料が混合している比率が非常に低くなり、樹脂成形品の強度に影響が出るという問題ががあった。このように1本のスクリュまたは直列方向の可塑化経路によりプランジャへ繊維材料を含む樹脂材料を供給するものでは、樹脂材料と繊維材料の混練性と長繊維の残存という要素を両立させることは困難であった。
そこで本発明は、折損しやすい繊維材料であっても長繊維材料を一定以上の割合で残存ささせることが可能であり、混練性にも優れた繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の射出成形装置は、繊維材料と樹脂材料をスクリュにより混練して金型のキャビティ内に射出する繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置において、樹脂材料の供給手段および繊維維材料の供給手段と第1のスクリュが備えられた第1の可塑化装置と、樹脂材料の供給手段および繊維維材料の供給手段と、前記第1のスクリュよりもせん断応力が高い第2のスクリュが備えられた第2の可塑化装置とが設けられ、前記第1の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料と前記第2の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料を合流させてから金型のキャビティ内に射出されることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の射出成形装置は、請求項1において、前記第1の可塑化装置に備えられたスクリュは、圧縮比が1.4以下のスクリュ、または繊維材料供給口よりも前方の最浅部のスクリュの溝深さが3.0mm以上のスクリュであり、前記第2の可塑化装置に備えられたスクリュは、圧縮比が2.0以上のスクリュ、メインフライト以外のフライトを有するスクリュ、スクリュフライト以外にスクリュ軸に多数の凸部または凹部が形成されたミキシング部を設けたスクリュ、繊維材料供給口よりも前方の最浅部のスクリュの溝深さが2.0mm以下のスクリュの少なくとも一つの要素を備えたスクリュであることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の射出成形方法は、繊維材料と樹脂材料をスクリュにより混練して金型のキャビティ内に射出する繊維材料を含む樹脂材料の射出成形方法において、樹脂材料と繊維材料がそれぞれ供給された第1の可塑化装置の第1のスクリュと第2の可塑化装置の第2のスクリュがせん断応力に差がある状態で回転され、前記第1の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料と前記第2の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料を合流させてから金型のキャビティ内に射出することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の射出成形方法は、請求項3において、前記第1の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂と前記第2の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂は合流させてから射出プランジャ装置に貯留され、射出プランジャ装置から金型のキャビティ内に射出されることを特徴とする。
本発明の繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置は、繊維材料と樹脂材料をスクリュにより混練して金型のキャビティ内に射出する繊維材料を含む樹脂材料の射出装置において、繊維維材料の供給手段と同条件でスクリュを回転させた際にせん断応力に差があるスクリュとがそれぞれ備えられた第1の可塑化装置と第2の可塑化装置とが設けられ、前記第1の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂と前記第2の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂を合流させてから金型のキャビティ内に射出するするので、繊維混合成形品において樹脂材料と繊維材料の混練性と長繊維の残存という要素を両立させることができる。また本発明の繊維材料を含む樹脂材料の射出成形方法についても同じ効果を有する。
本実施形態の射出成形装置の概略説明図である。 別の実施形態の射出成形装置の概略説明図である。 更に別の実施形態の射出成形装置の概略説明図である。
本実施形態の射出成形装置ついて、図1を参照して説明する。射出成形装置11は、射出装置12と型締装置13とを備えている。射出装置12は、2本の可塑化装置14,15とプランジャ装置16を備えたプリプラ(登録商標)式の射出装置12である。2本の可塑化装置14,15は、それぞれ加熱筒17,18の内孔17a,18aに、同条件(同じ樹脂材料を使用して同じ溶融樹脂温度で同じスクリュの回転速度)でスクリュを回転させた際にせん断応力に差がある第1のスクリュ19と第2のスクリュ20をそれぞれ備えている。
より具体的には第1の可塑化装置14は、ヒータが設けられた加熱筒17の内孔17aに、圧縮比が1.0で最浅部の溝深さが4.0mm、軸部19aの太さが後方から前方まで同一の第1のスクリュ19を備えている。なお第1の可塑化装置14に用いられる第1のスクリュ19の圧縮比は、0.9〜1.4(1.4以下)であることが望ましい。また第1のスクリュ19は、フライト19bの外周部の直径にもよるが、繊維材料の供給口21よりも前方の最浅部の溝深さd1が3.0mm〜8.0mm(3mm以上)であることが望ましい。なお繊維材料の供給口21については、更に前方の加熱筒全体の前から1/3よ〜前から2/3に設けられる。
加熱筒17の後方に固定されたハウジング部26には上側に樹脂材料Rが供給される供給口22が設けられている。そして供給口22にはホッパ等からなる樹脂材料の供給手段27が接続されている。また加熱筒17の後部のハウジング部26が取付けられる部分から前方側であって加熱筒17の中間部分までの間には、繊維材料の供給口21が設けられている。そして繊維材料の供給口21には繊維材料の供給手段23が接続可能に設けられている。繊維材料の供給手段23は、連続した糸状の繊維F(ロービング)がリール24から、繊維材料の供給口21を介して加熱筒17の内孔17aへ向けて供給されるようになっている。また第1のスクリュ19のフライト19bの間には繊維材料を軸部19aに巻取り切断する切断部25が形成され、第1のスクリュ19の回転とともに繊維材料Fが加熱筒17内に引き込まれ切断されるようになっている。なお繊維材料Fは、予め所望の長さに切断したものでもよい。その場合、加熱筒17の上部に切断装置を設けて切断してもよく、予め切断した繊維材料Fを押し込むものでもよい。
図1においては簡略化して記載されているが、第1の可塑化装置14の第1のスクリュ19には第1のスクリュ19を回転駆動させる計量用サーボモータ28が接続され、図示しない制御装置により第1のスクリュ19の回転速度(単位時間当たりの回転数)が自在に制御可能となっている。また本実施形態において第1の可塑化装置14は、第1のスクリュ19を前後進させる射出装置を備えておらず、第1のスクリュ19は常時、加熱筒17内の一定位置で回転される。従って第1のスクリュ19は逆流防止弁を備えていない。
なお第1の可塑化装置14への繊維材料の供給手段23は、上記に限定されず、別の機構を用いたものでもよい。一例として繊維材料の供給手段23は、樹脂材料の供給口22と同じ供給口から連続した連続した糸状の繊維材料Fを供給するものでもよく、所定長さ以上に切断した繊維材料を供給口22から供給するものでもよい。
第2の可塑化装置15は、ヒータが設けられた加熱筒18の内孔18aに、同条件(同じ樹脂材料を使用して同じ溶融樹脂温度で同じスクリュの回転速度)で第2のスクリュ20を回転させた際のせん断応力が第1の可塑化装置14の第1のスクリュ19よりも高い第2のスクリュ20を備えている。具体的には第2のスクリュ20は軸部20aが最も細くて一定の太さのフィードゾーン31、軸部20aの直径がテーパー状に拡径されるコンプレッションゾーン32、軸部20aの直径が最も太くて一定の太さのメタリングゾーン33、およびその前方のミキシング部34から構成される。そして少なくともコンプレッションゾーン32のフライトは、連続したメインのフライト20b以外にサブフライト20cが設けられることにより、フライト20b,20cが2重に設けられている。また第2のスクリュ20のフライト20b,20cが設けられた部分の前方にはフライト以外にスクリュ軸に多数の凸部または凹部が形成されたミキシング部34が2箇所に設けられている。ミキシング部34は、軸部の直径が第2のスクリュ20のフィードゾーン31の軸部20aの直径よりも大きいことが望ましく、凹凸の形状は限定されない。またミキシング部34は、その長さ方向の寸法、個数、設けられる位置も限定されない。ミキシング部34は、樹脂材料Rと繊維材料Fの混練を良好にするために溶融樹脂に乱流を起こす目的で設けられるが、ミキシング部34自体には樹脂材料Rと繊維材料Fを加熱筒18の内孔18aにおいて前方へ送る機能は無いか僅かであり、螺旋状の第2のスクリュ20のフライト20bと併用される。
なお前記第2の可塑化装置15に備えられた第2のスクリュ20は、回転時のせん断応力と混練性を高くすることを目的として形成されたものであって、一般的なメインフライトのみからなるスクリュであっても圧縮比が2.0〜4.0(2.0以上)のスクリュでもよい。またはスクリュの圧縮比が2.0以下であっても、繊維材料の供給口21よりも前方の最浅部であるメタリングゾーン33の第2のスクリュ20の溝深さd2が1.3〜2.5mm(2.5mm以下)のスクリュの場合は、せん断応力を所望の程度に高めることができる。または第2の可塑化装置15の第2のスクリュ20は、連続したメインのフライト20b以外の部分的にサブフライト20cが少なくとも1枚以上を設けられたスクリュでもよい。更には第2のスクリュ20は、フライト20bと共にスクリュフライト以外にスクリュ軸に多数の凸部または凹部が形成されたミキシング部を設けたスクリュであってもよい。または第2のスクリュ20は、上記のスクリュの要素の少なくとも一つの要素を備えた第2のスクリュ20(複数の要素を備えたものを含む)であってもよい。
本実施形態では、第2の可塑化装置15の樹脂材料の供給手段35と繊維材料の供給手段36は、加熱筒18に接続されるハウジング部37の供給口38に接続されている。前記供給口38には、樹脂材料Rの供給用のフィードスクリュ39と繊維材料の供給用のフィードスクリュ40が取付けられている。そして樹脂材料の供給用のフィードスクリュ39は、ホッパ41に接続されている。また繊維材料の供給用のフィードスクリュ40は繊維材料Fのホッパ42に接続され、ホッパ42の上方にはリール24から送られる連続した糸状の繊維材料Fを所定長さに切断する裁断機43が設けられている。
なお第2の可塑化装置15の繊維材料の供給手段36は、上記に限定されず、別の機構を用いたものでもよい。一例として繊維材料の供給手段36は、ホッパ41を設けずに切断した繊維材料Fを直接にフィードスクリュ40または加熱筒18内のメイン第2のスクリュ20の溝部に供給するものでもよい。更に繊維材料の供給手段36は、裁断機43を使用せずに、連続した糸状の繊維材料Fを直接に供給口38から加熱筒18内のメイン第2のスクリュ20の溝部の部分やフィードスクリュ40に供給するようにしてもよく、その場合は第2のスクリュ20のフライト20bに一部工夫をすることも想定される。また繊維材料Fが供給される部分も加熱筒18の前方から1/3の部分よりも後方に供給口を設けたものでもよい。その場合、第1の可塑化装置14と同様に繊維材料Fは、予め切断されたものでもよく、加熱筒18の上方の切断装置で切断されたものでもよい。
図1においては簡略化して記載されているが、第2の可塑化装置15の第2のスクリュ20には第2のスクリュ20を回転駆動させる計量用サーボモータ44が接続され、図示しない制御装置により第2のスクリュ20の回転速度(単位時間当たりの回転数)が自在に制御可能となっている。また本実施形態において第2の可塑化装置15は、第2のスクリュ20を前後進させる射出装置を備えておらず、第2のスクリュ20は常時、加熱筒18内の一定位置で回転される。従って第2のスクリュ20は逆流防止弁を備えていない。また第2の可塑化装置15は、加熱筒18内にスクリュ20が2本、平行に設けられたものでもよい。また本実施形態では第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15が設けられているが可塑化装置の数は3基以上であってもよい。
第1の可塑化装置14の加熱筒17の前側には、ヒータが設けられた溶融樹脂材料の供給用配管45が接続されており、前記供給用配管45の内孔は、プランジャ装置16のノズル46の内孔46aに接続されている。そして前記供給用配管45にはロータリバルブ47等の開閉手段が設けられている。また第2の可塑化装置15の加熱筒18の前側には、ヒータが設けられた溶融樹脂材料の供給用配管48が接続されており、前記供給用配管48の内孔は、プランジャ装置16のノズル46の内孔46aに接続されている。そして前記供給用配管48にはロータリバルブ49等の開閉手段が設けられている。
プランジャ装置16はヒータが設けられた加熱筒50(シリンダ筒)の内孔50aに、射出プランジャ51が前後進可能に設けられている。そして射出用プランジャ51は、簡略化して記載された射出装置の射出用サーボモータ52とボールネジ機構により前後進駆動される。そしてプランジャ装置16の加熱筒50の前側にはノズル46が接続され、ノズル46の内孔46aの合流部46bに前記したように第1の可塑化装置14の溶融樹脂材料の供給用配管45と第2の可塑化装置15の溶融樹脂材料の供給用配管48がそれぞれ接続されて、それぞれ送られてきた溶融樹脂がノズル46の内孔46aの合流部46bで合流するようになっている。なおプランジャ装置16には第1の可塑化装置15と第2の可塑化装置15から送られてきた溶融樹脂材料R1の混合を良好にするため、振動を付与する装置や射出用プランジャを回転させる装置を設けてもよい。
ノズル46の内孔46aの直径は、射出時の繊維材料Fの切断を抑えるために、これに限定されるものではないが、好適な例として2.0〜10.0mmとすることが望ましい。なお本実施形態ではノズル46の合流部46bよりも先端側にはロータリバルブ等の開閉手段が設けられていないが、開閉手段を設けるようにしてもよい。また第1の可塑化装置14の溶融樹脂材料の供給用配管45と第2の可塑化装置15の溶融樹脂材料の供給用配管48は、直接にプランジャ装置16の加熱筒50(シリンダ筒)に接続されるようにしてもよい。
射出成形装置11の型締装置13は一般的なものであり、固定金型61が取付けられる固定盤62と、可動金型63が取付けらえる可動盤64と、図示しない駆動手段を含む型開閉機構や型締機構を備えている。なおトグル機構を用いる場合は型開閉機構と型締機構は兼用される。また固定金型61と可動金型63からなる金型は、キャビティ65までの通路にスプルブッシュ66を備えており、ランナ等を用いる場合もある。
次に本実施形態の射出成形装置11を用いた繊維材料Fを含む樹脂材料Rの射出成形方法について記載する。本実施形態に使用される繊維材料Fは、可塑化時に切断されることにより長繊維が残せないことが問題となる繊維材料であれば限定はされないが、一例として炭素繊維やガラス繊維が想定される。また本実施形態に使用される樹脂材料Rは限定されないが、熱可塑性樹脂が望ましく、一例としてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネートなどがあげられる。
本実施形態では、第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15は同時に可塑化を行う。第1の可塑化装置14にはハウジング部26の供給口22に接続される樹脂材料の供給手段27から樹脂材料R(一例としてポリアミド)のペレットが供給される。また加熱筒17ではフィードゾーンに相当する部分に設けられた供給口21に接続される繊維材料の供給手段23からは繊維材料F(一例として炭素繊維)が供給される。そして樹脂材料Rと繊維材料Fは、第1のスクリュ19により巻き込まれながら、加熱筒18の前方へ送られるが、第1のスクリュ19の圧縮比が1.0であり圧縮を受けない点と、第1のスクリュ19の溝深さd1が一定以上である点から、樹脂材料Rと繊維材料Fが受けるせん断応力は小さい。その結果、連続した糸状の繊維材料Fは切断はなされるが比較的長繊維の状態のまま前方へ送られる。
なお加熱筒17は、繊維材料の供給口21の部分において樹脂材料Rが溶融可能な温度にまで昇温されていることが、繊維材料Fの折損を最小限にするために望ましい。ただし樹脂材料Rの供給量を制限するなどして、供給口21から溶融状態の溶融樹脂材料R1が漏出してこないようにする。そして第1の可塑化装置14においては、樹脂材料Rは主に加熱筒17のヒータからの熱により溶融され、長繊維の繊維材料Fが混合された溶融樹脂材料R1として、溶融樹脂材料の供給用配管45の内孔、プランジャ装置16のノズル46の内孔46aを経て加熱筒50内に供給される。
また第2の可塑化装置15は、ハウジング部37の供給口38に向けてフィードスクリュ39を備えた樹脂材料の供給手段35から第1の可塑化装置14と同じ樹脂材料(一例としてポリアミド)のペレットが供給される。またハウジング部37の供給口38に向けてフィードスクリュ40を備えた繊維材料の供給手段36から第1の可塑化装置14と同じ繊維材料Fが供給される。繊維材料Fは、裁断機43により所定の長さに切断して供給される。なお第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15にそれぞれ供給される繊維材料Fは、同じ種類の繊維材料を用いることが一般的であるが、同じ種類で長さ、断面積など形状が異なる繊維材料を用いてもよい。または異なる種類の樹脂材料を用いてもよい。
そして加熱筒18内の樹脂材料Rと繊維材料Fは、第2のスクリュ20により前方へ送られ、加熱筒18のヒータからの伝熱とせん断発熱により樹脂材料Rは溶融が進行する。第2の可塑化装置15についても、繊維材料Fの折損を防止するために加熱筒後部のフィードゾーン31のヒータの温度を高くするほうが望ましい。しかしこの際に第2の可塑化装置15では、圧縮比が一定値以上である第2のスクリュ20を使用し、フライト20bにはサブフライト20cが設けられると共に前方にはミキシング部34が設けられている点から、樹脂材料Rと繊維材料Fが受けるせん断応力は第1のスクリュ19よりも大きい。その結果、裁断機43で切断して供給した繊維材料Fは更に切断はされるが、溶融した樹脂材料Rとは高混練状態となって前方へ送られる。そして高混練状態の繊維材料Fと溶融した樹脂材料Rからなる溶融樹脂材料R1は、溶融樹脂材料の供給用配管48の内孔、プランジャ装置16のノズル46の内孔46aを経てプランジャ装置16の加熱筒50の内孔50aに供給される。
この際に第1の可塑化装置14から供給される溶融材料と第2の可塑化装置15から供給される溶融材料は、ノズル46の内孔46aの合流部46bで混合されてプランジャ装置16の加熱筒50の内孔50aに貯留される。またこの際に射出プランジャ51により、繊維材料Fに悪影響を与えない範囲で所定の背圧が加えられている。そして溶融材料の貯留量が増加とともに射出プランジャ51が所定位置まで後退したことが検出されると、第1の可塑化装置14の計量用サーボモータ28の回転を停止させるとともにロータリバルブ47を閉鎖する。また同時に第2の可塑化装置15の計量用サーボモータ44の回転を停止させるとともにロータリバルブ49を閉鎖して可塑化工程が終了する。
なお第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15による可塑化工程において、第1のスクリュ19と第2のスクリュ20の回転駆動によるせん断応力は、樹脂材料の粘度とせん断速度によって決定される。従って第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15において同じ樹脂材料Rを使用した場合、加熱筒温度(特に最高部分の温度)もほぼ同じに設定されるので、せん断速度が問題となる。せん断速度は、第1のスクリュ19、第2のスクリュ20の直径と溝深さ等の流路断面積(流路形状)の他、第1のスクリュ19、第2のスクリュ20の回転速度によって決定される。
可塑化工程における第1の可塑化装置14の第1のスクリュ19と、第2の可塑化装置15の第2のスクリュ20の回転速度は、それぞれのスクリュ19,20の特性と繊維材料の特性から、繊維材料の折損が許容される範囲と可塑化能力等を考慮して決定される。従って第1のスクリュ19、第2のスクリュ20の回転速度は、第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15で同一の場合もあれば別の場合もあり得る。しかしながら第1のスクリュ19、第2のスクリュ20の回転速度が異なるといっても、同じ樹脂材料Rを使用している場合は、樹脂の劣化などの問題から極端に異なる回転速度が採用されることは少ない。従って第1の可塑化装置14の第1のスクリュ19に流路断面積が広いか圧縮比が小さくてせん断応力が低くなるようなスクリュデザインを採用し、第2の可塑化装置15の第2のスクリュ20に流路断面積が狭いか圧縮比が大きくて第1のスクリュ19よりもせん断応力が高くなるようなスクリュデザインを採用した場合、通常の成形の範囲では第2の可塑化装置15のほうがせん断応力が高くなる。
更に詳しくは第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15のそれぞれのスクリュ19,20の回転速度は、種々の決定方法があるが、次のようにして決定してもよい。まず1回の成形における第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15から供給が必要な繊維材料を含む溶融樹脂材料R1の供給量(可塑化量)がそれぞれ決定される。次に前記供給量(可塑化量)を成形サイクルから求めた所望の可塑化時間で除算することにより、単位時間あたりの供給量が決定され、供給量に見合ったスクリュの回転速度が決定される。または供給量(可塑化量)を、可塑化の際に繊維材料に悪影響を与えないスクリュの回転速度による時間当たりの可塑化能力で除算することにより、可塑化時間を決定するようにしてもよい。
いずれにしても射出成形装置11の設計の段階から第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15がそれぞれ所定の回転速度以下でそれぞれ良好な可塑化を行った際の可塑化時間に大きな差が出ないように第1のスクリュ19と第2のスクリュ20の設計が行われている。そして第1の可塑化装置14の第1のスクリュ19の回転によるせん断応力よりも第2の可塑化装置15の第2のスクリュ20の回転によるせん断応力のほうが高くなるように(差がある状態で)作動がなされる。なおこれらの第1のスクリュ19、第2のスクリュ20の回転速度は、それぞれのスクリュ19,20の直径によって大きく左右されるが、一例として30〜200r.p.m.で計量を行うことが望ましい。
従って可塑化工程において第1の可塑化装置14と第2の可塑化装置15は、同時に作動開始して同時に作動終了されるものに限定されず、いずれか一方が先に作動開始したり先に作動終了するものでもよい。また少なくとも一方が断続的に作動するものや、交代に作動するものなど限定はされない。
そしてプランジャ装置16に貯留された繊維材料Fと樹脂材料Rからなる溶融材料は、第1の可塑化装置14から供給された溶融材料には長繊維が残留し、第2の可塑化装置15から供給された溶融材料は繊維材料Fと樹脂材料Rが高混練状態であるので、長繊維の残存と混練性いう要素を両立させることができる。
次に型締装置13側で固定金型61と可動金型63の型締が完了してキャビティ65が形成されると、プランジャ装置16の射出用サーボモータ52を作動させて射出用プランジャ51を前進させ、前記キャビティ65内にプランジャ装置16のノズル46の内孔46aと金型のスプルブッシュ66等を介して溶融材料を射出する射出充填工程と保圧工程を行う(両者を合わせて射出工程と呼ぶ)。この際にノズル46の内孔46aおよびキャビティ65までのスプルブッシュ66等の流路は流動抵抗を所定以下にして射出工程のせん断応力を低くすることが望ましい。また射出速度は、成形品の形状等や樹脂の種類によっても左右されるが、溶融材料に含まれる繊維材料Fの切断に悪影響を及ぼさない速度に選定される。
そして射出工程の後の冷却工程で所定時間が経過して金型のキャビティ65内で溶融材料が冷却固化すると可動盤64と可動金型63が型開され、繊維材料を含む樹脂成形品Wが取出される。また金型内で溶融材料が冷却固化されている冷却工程と並行して、射出装置12では、第1の可塑化装置14の第1のスクリュ19と第2の可塑化装置15の第2のスクリュ20を回転させて次の可塑化工程が行われる。
次に図2に示される別の実施形態の繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置71について相違点を中心に説明する。別の実施形態の射出成形装置71では、第1の可塑化装置72は、加熱筒73の内孔73aに回転自在に設けられた第1のスクリュ74のL/Dが20〜35となっている。第1のスクリュ74は、後方から順に、フィードゾーン75、第1のコンプレッションゾーン76、第1のメタリングゾーン77、開放ゾーン78、第2のコンプレッションゾーン79、および第2のメタリングゾーン80の順となっている。なお本実施形態で第1のメタリングゾーン77の溝深さd2は一例として2.5mmに設けられ、第2のメタリングゾーン80の溝深さd3は4.0mmに設けられている。なお図2の例においても繊維材料の供給部よりも前方の最浅部(第2のメタリングゾーン80)の溝深さd3は、一例として好ましくは3.0mm〜8.0mm(3mm以上)に設けられる。
そして第1のスクリュ74の開放ゾーン78が設けられた部分に対応する加熱筒73の部分には、繊維材料の供給口81が設けられ、該供給口81には、繊維材料の供給手段82が取付けられている。図2において繊維材料の供給手段82は、図1と同様であるが限定はされず他の方式でもよい。また第1の可塑化装置72は、加熱筒73の後方に固定されたハウジング部83の供給口84に樹脂材料の供給手段85が接続されている。第1の可塑化装置72は、計量用サーボモータ86が設けられ、計量用サーボモータ86により第1のスクリュ74が回転駆動される。第2の可塑化装置15とプランジャ装置16、型締装置13については、図1と同じものが取付けられている。従って先の図1の第2の可塑化装置15とプランジャ装置16の説明を援用する。なお第2の可塑化装置15の第2のスクリュ20については、種々の応用パターンがあることは前記した通りである。
次に別の実施形態の射出成形装置71を用いた繊維材料を含む樹脂材料の射出成形方法について説明する。第1の可塑化装置72の樹脂材料の供給手段85から加熱筒73内に供給された樹脂樹脂R(ペレット)は、第1のスクリュ74の回転により前方に送られ、第1のコンプレッションゾーン76と第1のメタリングゾーン77を通過する際に、加熱筒73からの熱とせん断発熱により溶融溶融樹脂材料R1となる。
そして開放ゾーン78により一旦、溶融溶融樹脂材料R1の圧力が開放される。そして繊維材料の供給手段82から供給口81を介して繊維材料Fが加熱筒73の内孔73aの開放ゾーン78に供給される。この際に溶融溶融樹脂材料R1は圧力開放されているので、供給口81から噴出することはない。また樹脂溶融樹脂材料R1は、既に溶融して粘度が低い状態にあるので、スクリュ回転により繊維材料Fが受けるストレスは少なく、繊維材料Fの切断が最小限に抑えられる。また第1の可塑化装置72の第1のスクリュ74は、L/Dが20〜35と長いので樹脂材料Rは十分に加熱筒73からの熱を受けることができ、せん断発熱をそれほど必要としない。
次の図3に示される更に別の実施形態の繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置91について相違点を中心に説明する。繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置91は、同条件(同じ樹脂材料を使用して同じ溶融樹脂温度で同じスクリュの回転速度)でスクリュを回転させた際にせん断応力に差がある第1のスクリュ96と第2のスクリュ97がそれぞれ第1の可塑化装置92と第2の可塑化装置93とに備えられている点は、図1の実施形態と同じである。また第1の可塑化装置92が繊維材料の供給手段94と樹脂材料の供給手段89を備え、第2の可塑化装置93が繊維材料の供給手段90と樹脂材料の供給手段95を備えている点も同じである。最も大きい相違点は、射出成形装置91では射出を専用に行うプランジャ装置16が無く、第2の可塑化装置93が射出機能も有している点である。
即ち第1の可塑化装置92の加熱筒99の前側に接続される溶融溶融樹脂材料R1の供給用配管100は、第2の可塑化装置93の加熱筒101の前側に接続されるノズル102の内孔102aに接続されている。そして前記供給用配管100には開閉手段であるロータリバルブ103が設けられている。また第2の可塑化装置93のノズル102の内孔102aの前記接続部分102bよりも前方(ノズル孔側)にも開閉手段であるロータリバルブ104が設けられている。なお図3の例についても供給用配管100を第2の可塑化装置93の加熱筒101の内孔101aに直接接続してもよい。そして第1の可塑化装置92は、可塑化機能しか有していないので、計量用サーボモータ105のみが設けられ、第1のスクリュ96は同位置で回転され前後進はしない。また第2の可塑化装置93は、計量用サーボモータ106により第2のスクリュ97が回転されるとともに、射出用サーボモータ98により前後進移動が可能となっている。また第2の可塑化装置93の第2のスクリュ97のみ、前側に逆流防止弁107が設けられている。
そして別の実施形態の実施形態繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置91による射出成形方法は、第1の可塑化装置92の第1のスクリュ96と第2の可塑化装置93の第2のスクリュ97を同時に作動させると、第2の可塑化装置93の第2のスクリュ97の前方に第1の可塑化装置92から送られてきた繊維材料Fを含む溶融溶融樹脂材料R1と第2の可塑化装置93の後方のフライト間から送られる繊維材料Fを含む溶融溶融樹脂材料R1が合流して貯留される。
そして第2の可塑化装置92の第2のスクリュ97が計量完了位置まで後退したことが検出されると、第1の可塑化装置92の第1のスクリュ96の回転を停止するとともにロータリバルブ103を閉鎖する。また第2の可塑化装置93の第2のスクリュ97の回転を停止する。そして第2の可塑化装置93のノズル102のロータリバルブ104を開放するとともに、射出用のサーボモータ98を作動させ、第2のスクリュ97を前進させて、型締されている金型61,63のキャビティ65内に溶融溶融樹脂材料R1を射出充填し保圧を行う。
なお図3に示される射出成形装置91において、回転時のせん断応力が低い第1のスクリュ96が設けられた第1の可塑化装置92の第1のスクリュ96が前後進も可能であって射出機能を有しており、回転時のせん断応力が第1の可塑化装置92の第1のスクリュ96よりも高い第2の可塑化装置93の第2のスクリュ97が前後進不可能であって、射出機能を有さないものでもよい。
また図1ないし図3以外に、図示は省略するが、第1の可塑化装置と第2の可塑化装置が共に射出機能を有しており、同時に射出された繊維材料を含む溶融材料がノズルの部分で合流させてから金型のキャビティ内に射出充填されるものでもよい。その場合、第1の可塑化装置と第2の可塑化装置にそれぞれ供給される樹脂材料の種類を異ならせることにより、多層の繊維材料を含む成形品を成形することも可能である。
本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。射出装置や型締装置の配置は縦方向でも横方向であってもよい。また射出装置の可塑化装置、プランジャ装置、型締装置ともに、駆動源は油圧を用いたものでも電動機によるものでもよい。更には本発明に用いられる樹脂材料は、第1の可塑化装置と第2の可塑化装置で異なる材質または異なる色のものを使用してもよい。また第1の可塑化装置と第2の可塑化装置ともに樹脂材料のペレットに繊維材料を含有させるものを除外するものではない。またプランジャ装置から開放された下型上に繊維材料を含む溶融材料を供給して後で上型を下降させてプレス成形を行うスタンピング成形についても、射出成形の一種として応用可能である。
11 射出成形装置
12 射出装置
13 型締装置
14 第1の可塑化装置
15 第2の可塑化装置
16 プランジャ装置
17,18 加熱筒
19 第1のスクリュ
20 第2のスクリュ
46 ノズル
51 射出用プランジャ
65 キャビティ

Claims (4)

  1. 繊維材料と樹脂材料をスクリュにより混練して金型のキャビティ内に射出する繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置において、
    樹脂材料の供給手段および繊維維材料の供給手段と第1のスクリュが備えられた第1の可塑化装置と、
    樹脂材料の供給手段および繊維維材料の供給手段と、前記第1のスクリュよりもせん断応力が高い第2のスクリュが備えられた第2の可塑化装置とが設けられ、
    前記第1の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料と前記第2の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料を合流させてから金型のキャビティ内に射出されることを特徴とする繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置。
  2. 前記第1の可塑化装置に備えられたスクリュは、圧縮比が1.4以下のスクリュ、または繊維材料供給口よりも前方の最浅部のスクリュの溝深さが3.0mm以上のスクリュであり、
    前記第2の可塑化装置に備えられたスクリュは、圧縮比が2.0以上のスクリュ、メインフライト以外のフライトを有するスクリュ、スクリュフライト以外にスクリュ軸に多数の凸部または凹部が形成されたミキシング部を有するスクリュ、繊維材料供給口よりも前方の最浅部のスクリュの溝深さが2.0mm以下のスクリュの少なくとも一つの要素を備えたスクリュであることを特徴とする請求項1に記載の繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置。
  3. 繊維材料と樹脂材料をスクリュにより混練して金型のキャビティ内に射出する繊維材料を含む樹脂材料の射出成形方法において、
    樹脂材料と繊維材料がそれぞれ供給された第1の可塑化装置の第1のスクリュと第2の可塑化装置の第2のスクリュがせん断応力に差がある状態で回転され、
    前記第1の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料と前記第2の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料を合流させてから金型のキャビティ内に射出することを特徴とする繊維材料を含む樹脂材料の射出成形方法。
  4. 前記第1の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料と前記第2の可塑化装置で可塑化された繊維材料を含む溶融樹脂材料は合流されてから射出プランジャ装置に貯留され、
    射出プランジャ装置から金型のキャビティ内に射出されることを特徴とする請求項3に記載の繊維材料を含む樹脂材料の射出成形方法。
JP2012239661A 2012-10-30 2012-10-30 繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法 Pending JP2014087986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239661A JP2014087986A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239661A JP2014087986A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014087986A true JP2014087986A (ja) 2014-05-15

Family

ID=50790339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012239661A Pending JP2014087986A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014087986A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108340535A (zh) * 2018-04-13 2018-07-31 高密三维数控机械有限公司 一种大容量橡胶注射机
TWI648143B (zh) * 2017-08-04 2019-01-21 長岡國際技術士事務所 Method for forming resin molded article containing reinforced fiber

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI648143B (zh) * 2017-08-04 2019-01-21 長岡國際技術士事務所 Method for forming resin molded article containing reinforced fiber
CN108340535A (zh) * 2018-04-13 2018-07-31 高密三维数控机械有限公司 一种大容量橡胶注射机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9821498B2 (en) Injection molding method and injection molding device
JP4373213B2 (ja) 多層物品を射出成形する装置
JP5614686B2 (ja) 高せん断装置および高せん断方法
JP5095025B1 (ja) 可塑化装置および可塑化方法
JP5846998B2 (ja) 可塑化装置、射出装置、射出成形装置、押出機、及び成形品の製造方法
JP2007001268A (ja) プリプラ式射出成形装置
JP2007230087A (ja) 射出発泡成形装置および射出発泡成形方法
JP6035439B2 (ja) 可塑化装置、射出装置、成形装置、及び成形品の製造方法
US20170015036A1 (en) Injection molding method, screw, and injection molding machine
JP5632182B2 (ja) 金属調装飾部材の製造方法
JP2014087986A (ja) 繊維材料を含む樹脂材料の射出成形装置および射出成形方法
JP4146509B1 (ja) 射出成形機及びそれを用いた射出成形方法
CA2792890C (en) Mold assembly with integrated melting device
TWI648143B (zh) Method for forming resin molded article containing reinforced fiber
JP5142418B1 (ja) 射出成形方法および射出成形装置
JP5913075B2 (ja) 可塑化装置、射出成形装置および射出成形方法
JP6319774B2 (ja) 可塑化射出装置の流路切換装置
JP5811038B2 (ja) 射出成形機の射出装置
JPH08207098A (ja) ガラス長繊維入り樹脂材料の成形方法及び装置
JP2001162649A (ja) サンドイッチ発泡体の製造方法および製造装置
JP5872663B1 (ja) 射出装置、成形装置及び成形品の製造方法
JP2014184702A (ja) 射出成形方法、及び、射出成形装置
JP2011093154A (ja) ガス抜き手段を備えたスクリュプリプラ式射出装置
WO2016039467A1 (ja) 可塑化装置、射出装置、成形装置、及び成形品の製造方法
JP2014073621A (ja) 射出成形機の射出装置及び射出成形方法