JP5846998B2 - 可塑化装置、射出装置、射出成形装置、押出機、及び成形品の製造方法 - Google Patents

可塑化装置、射出装置、射出成形装置、押出機、及び成形品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、可塑化装置、射出装置、射出成形装置、押出機、及び成形品の製造方法に関する。
射出成形装置において、ガラス繊維や炭素繊維、強度の強い樹脂繊維等の強化繊維(強化材料)を樹脂材等の母材に混練して強度や剛性を向上させることが行われている。このような射出成形装置として、例えば、樹脂材と強化繊維を溶融・混練(可塑化)して押し出す押出部(押出機、可塑化部、可塑化装置)と材料を射出する射出部とからなる射出装置と、金型と、これを締める型締装置と、を備えるものが知られている。
押出部は例えば内部空間に材料を収容可能な可塑化バレル、可塑化バレル内で回転するスクリュ、ヒータなどを備え、ペレット状の樹脂材等の母材や強化繊維を可塑化バレル内に供給し、スクリュの回転とヒータによる加熱で、樹脂材等の母材を溶融しながら強化繊維と混練し、射出部に向けて押し出す。
射出部では、押出部から押し出された材料を計量する計量動作と、所定量の材料を金型内に射出する射出動作を行う。
このような射出成形装置において、強化繊維の投入位置を下流側として、ローラによるスクリュの回転によりフライトとバレルとのせん断によって強化繊維を折損させる技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。また、強化繊維をシリンダ内に供給し、シリンダ内にて2軸のスクリュにそれぞれ設けられたギア間で繊維を挟み強化繊維を折損させる技術が提供されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−203638号公報 特開2009−242616号公報
上記の、スクリュで折損させる技術や、2軸のギア間で挟んで折損させる技術では、材料の流れや繊維の通過位置によって折損位置が異なり、あるいは折損できない場合がある。このため、強化繊維の長さを設定することが困難となる。
そこで、本発明は、強化材料の切断長さの設定及び調整が可能である可塑化装置、射出装置、射出成形装置、押出機、及び成形品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態にかかる可塑化装置は、内部に材料を収容可能な空間を有する可塑化バレルと、螺旋状に構成されたフライトを有し、前記可塑化バレル内において回転動作可能で、かつ、前記可塑化バレル内で軸方向に変位する軸動作可能に構成された、スクリュと、を備え、前記フライトは、エッジが他の部分よりも前記バレルの内面に近接するよう突出形成されるフライトカッタ部を有し、前記スクリュは、前記回転動作により母材と繊維状の連続材とを可塑化して混練し、前記軸動作により前記可塑化バレルと前記フライトカッタ部との間で前記連続材を切断する、ことを特徴とする。
本発明によれば、連続材の切断長さの設定及び調整が容易となる。
第1実施形態に係る射出成形装置を示す説明図。 同射出成形装置のスクリュの一部を示す側面図。 同射出成形装置の動作を示す説明図。 他の実施形態に係る射出成形装置を示す説明図。 他の実施形態に係る射出成形装置を示す説明図。 他の実施形態に係る押出機を示す説明図。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態にかかる射出成形装置について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示している。
図1は射出成形装置10の説明図、図2は可塑化装置20の一部を示す斜視図、図3はスクリュ24の動作を示す斜視図である。図中矢印Xは可塑化装置20の軸心方向先端側を示している。
射出成形装置10は、いわゆる予備可塑化式の射出成形装置であって、材料を溶融・混練して送り出す可塑化装置(押出部、可塑化部)20と材料を計量して金型50に射出する射出部40とからなる射出装置80と、射出装部40の先端側と連通する金型50と、この金型50を締める型締装置60と、各装置の動作を制御する制御部70と、を備えている。
可塑化装置20は、可塑化バレル21と、母材供給部としてのホッパ22と、連続材供給部としての繊維供給部23と、可塑化バレル21内に配されるスクリュ24と、スクリュ24を回転動作させる第1のスクリュ駆動部35と、スクリュ24を前後動作(軸動作)させる第2のスクリュ駆動部25と、材料を加熱するヒータ26と、を備えている。
可塑化バレル21は円筒状に構成され、内部に材料を収容するとともにスクリュ24が配される空間21aを有している。可塑化装置20は単軸構造であって、可塑化バレル21の内部に形成される一つの円柱状の空間21aに一本のスクリュ24が内蔵されている。
可塑化バレル21の先端部には射出部40に材料を吐出する吐出部21bが設けられている。可塑化バレル21の外周には、バレル21を加熱するヒータ26が設けられている。
ホッパ22は、可塑化バレル21の側面に取り付けられている。ホッパ22は、母材としての樹脂材Rを貯留するとともに、可塑化バレル21の側面に形成された母材供給用の開口21cを開閉して可塑化バレル21内にペレット状の樹脂材Rを投入する。樹脂材Rは、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、またはABS樹脂などの各種の熱可塑性樹脂である。また樹脂材Rはペレット状、または連続材料が切断装置を用いてペレットと同等な長さに切断された状態のもので構成されている。
繊維供給部23は、可塑化バレル21の側面に取り付けられている。繊維供給部23は、連続材としての強化繊維(強化材料)Fを保持するとともに、可塑化バレル21の側面に形成された強化繊維供給用の開口21dから強化繊維Fを可塑化バレル21内に供給する。強化繊維Fは、例えばカーボン、ガラス、アラミドなどの材料からなり、リボン状またはテープ状に構成された連続材である。強化繊維Fは長尺に連続したままの状態で繊維供給部23によって長さ方向に一定速度で可塑化バレル21内に送られる。ここでは、多数の繊維が幅数ミリ程度、厚さ0.2mm程度のテープ状に束ねられて構成された強化繊維Fを3本混入させる場合を例示する。
図1乃至図3に示すように、スクリュ24は、可塑化バレル21と同軸に配される軸体24aと、軸体24aの外周面から径方向に突出形成された螺旋状のフライト27とを一体に備えて構成される。
軸体24aは軸心C1を中心とした円柱状であって、可塑化バレル21と同軸に配される。軸体24aの一端側は第1のスクリュ駆動部35及び第2のスクリュ駆動部25に連結され、スクリュ24を制御部70の制御に応じて回転動作及び前後動作するようになっている。
フライト27は軸体24aの外周面において螺旋状に沿って形成された突条であり、軸体24aとともに回転する。フライト27は軸心C1に所定の傾斜角θ1で傾斜して周方向に連続する一本の螺旋状の軌跡に沿って形成されている。フライト27は、軸体24aの軸方向先端部から、ホッパ22の位置に至るように設定され、ここでは軸体24aの軸方向両端に至って形成されている。
フライト27の外周側端であるエッジ27aとバレル21の内面との間にはギャップG1が形成される。フライト27はバレル21の内側面と軸体24aの外周面との間の空間を螺旋状に仕切り、スクリュ24の回転に伴って材料を周方向に移動させながら軸方向先端側に送る機能を有している。
フライト27の繊維供給部23よりも軸方向先端側(移動方向下流側)の所定位置にはカットフライト部(カッタフライト部、フライトカット部、フライトカッタ部)28が配置されている。カッタフライト部28は、フライト27のエッジ27aが他の部分よりもスクリュ24の軸体24a外周面から径方向外側に突出して可塑化バレル21の内面に近接するように構成され、フライトカット部28のエッジ28aはその他の部分のエッジ27aの外側径よりも大きくなっている。例えば、フライトカット部28と可塑化バレル21の内側面との間に形成されるギャップG2は例えば強化繊維Fを切断できるように、他の部分のフライト27のギャップG1よりも0.1mm程度小さく設定されている。
スクリュ24が軸方向に前後移動する際に、フライトカット部28のエッジ28aと可塑化バレル21の内側面とのせん断により、強化繊維Fが切断される。強化繊維Fの切断ピッチ、すなわち強化繊維Fの切断長さは、フライトカット部28のエッジ28aの位置、及びスクリュ24の回転速度、前後移動のタイミングなどに対応して適宜決定される。
第1のスクリュ駆動部35は、制御部70に接続されている。制御部70の制御に応じてサーボモータ35aが駆動することにより、スクリュ24の回転動作が制御可能になっている。
第2のスクリュ駆動部25は、例えばロードセル25a、ボールねじ25b、サーボモータ25cを備え、制御部70に接続されている。制御部70の制御に応じてサーボモータ25cが駆動して、スクリュ24の前後動作が制御可能になっている。
ロードセル25aは射出部40での計量動作で射出部40側に吐出することができず(送ることができず)、可塑化バレル21内の先端の吐出部21bに溜められてしまった材料の荷重を検出し、その情報を制御部70へ送る。これにより制御部70で溶融・混練される材料の供給量を調整することができるようになっている。
制御部70により、スクリュ24の回転速度、回転数、前後動作のタイミング、前後動作の速度、スクリュ24の位置などの各種条件は制御可能であり、例えばここではスクリュ24の回転速度及び回転数に応じた一定の間隔でスクリュ24の前後動作を繰り返し行うことで、強化繊維Fを一定長さに切断する。
図1に示す射出部40は、可塑化バレル21の吐出部21bに連通する空間41aを有する射出シリンダ41と、射出シリンダ41内に配される射出スクリュ42と、射出スクリュ42を回転させる回転駆動部47と、射出部40を金型に対して進退動作させる進退駆動部44と、射出スクリュ42に連結され射出スクリュ42を前後動作させるスクリュ駆動部45と、を備えている。射出シリンダ41の先端側には金型50に連通する吐出部41bが形成されている。射出スクリュ42の外周面には螺旋状のフライト43が一体形成されている。
射出装置80では、制御部70の制御によって進退駆動部44が射出部40と可塑化装置20を進退動作させる。射出部40では、制御部70の制御により回転駆動部47を駆動し、射出スクリュ42を回転させ、吐出部21bから吐出された材料を射出スクリュ42の先端側に送る。この射出スクリュ42の先端側に貯められた材料の圧力により射出スクリュ42が後退させられることで、射出スクリュ42の先端側に溜められた材料を計量する計量動作が行われる。計量後に制御部70の制御によってスクリュ駆動部45を駆動して射出スクリュ42を金型方向に移動させることにより所定のタイミングで射出シリンダ41内の材料を吐出部41bから金型50内に射出する射出動作を行う。
金型50は、射出部40の吐出側に設けられ、固定プラテン61に取り付けられた固定型51と、移動プラテン62に取り付けられた可動型52とを備えている。固定型51と可動型52との間にキャビティ53が形成されている。
型締装置60は、固定プラテン61と移動プラテン62と、一端を移動プラテン62に連結されたトグル機構64と、トグル機構64を駆動して型締を行わせる型締駆動部63と、を備えている。制御部70の制御によって型締駆動部63がトグル機構64を介して移動プラテン62を移動させることにより所定のタイミングで金型50の開閉を行う。
以下、本実施形態にかかる射出成形装置の動作について、図1及び図3を参照して説明する。
制御部70は、ヒータ26を駆動して可塑化バレル21を加熱する。可塑化バレル21の温度は温度センサなどにより検出され、制御部70へと送られる。
制御部70は、可塑化バレル21の温度が所定値に至った時点で、ホッパ22を作動させ、ペレット状の樹脂材Rを供給するとともに、第1のスクリュ駆動部35を制御してスクリュ24を回転駆動させる。さらに、例えば樹脂材Rが繊維供給部23に到達する所定のタイミングで繊維供給部23を作動させて強化繊維Fを供給する。
以上の動作により、可塑化装置20において、スクリュ24の回転動作とヒータ26の加熱で樹脂材Rが可塑化バレル21内に引き込まれ、溶融し混練される。また、このスクリュ24が回転することにより、フライト27で仕切られた螺旋状の空間に沿って先端側に樹脂材Rが送られる。
強化繊維Fはスクリュ24の回転動作によって可塑化バレル21内に引き込まれ、樹脂材Rとともに加熱・混練されながら、先端側に送られる。
さらに制御部70はスクリュ24の回転速度及び回転数または回転量などの回転動作の条件に基づいて決定される所定のタイミングで、第2のスクリュ駆動部25を駆動してスクリュ24を前後動作させる。このときスクリュ24の回転を止めずに、スクリュ24の回転動作中に前後動作を行う。
図3の<a>〜<c>は、強化繊維Fがフライトカット部28を通過する際の動作を示す説明図である。連続状態の強化繊維Fは可塑化バレル21との間の螺旋状の空間に沿って一定の速度で送られ、軸方向先端側に向かって進む。その一方で、回転数、回転速度などの回転動作の条件に応じた一定のタイミングで、スクリュ24が前後移動する。このとき、繊維供給部23の下流側の所定位置において、他の部分よりも大径であってギャップが小さく構成されたフライトカット部28も前後移動する。
スクリュ24が前後移動することにより繊維供給部23の下流側の所定位置に設けられたフライトカット部28が強化繊維Fを横切るとき、フライトカット部28のエッジ28aと可塑化バレル21の内側面との間のせん断により強化繊維Fが切断される。
切断位置の前方の部分において、切断された強化繊維Fの短片F2は樹脂材Rに混練されながら、先端側(図中紙面左方)へ移動する。そして、可塑化装置20は、スクリュ24の回転により吐出部21bから溶融・混練された材料を射出部40に押し出す。
一方で、切断位置の後方部分の強化繊維Fはスクリュ24の回転により連続した状態で順次送られてくる。そして、一定時間の後に所定のタイミングで再びスクリュ24が前後動作させられ、フライトカット部28のエッジ28aと可塑化バレル21の内側面との間のせん断により強化繊維Fが再び切断される。
ここで、制御部70の制御によって、スクリュ24は一定の時間間隔で前後移動する。例えば前方に一定距離(X1)移動し<図3b>、一定のタイミングで再び後退して元の位置に戻る<図3c>。なお、前後移動のストロークX1は例えば10mmに設定する。このとき、フライト27によって螺旋状に仕切られる空間内に配された繊維を横切るようにフライトカット部28が移動することになる。
よって、一定の速度で螺旋状の空間で軸方向先端側に送られる強化繊維Fが一定の間隔で繰り返し切断される。したがって、強化繊維Fの送り速度と前後移動のタイミングに応じた一定の長さ(送り量)ごとに強化繊維Fが切断されることになる。なお、強化繊維Fの切断長さは材料や成形品に必要とされる強度などによって異なるが、ここでは例えば30mm以上の長さを確保するように設定した。
制御部70は型締駆動部63を駆動してトグル機構64を介して移動プラテン62を移動することにより金型50を閉じる。
次いで、制御部70は進退駆動部44を駆動して射出部40を金型に近接させ、吐出部41bが金型50のキャビティ53に連通するようにセットする。
さらに制御部70は、射出シリンダ41内で材料の計量を行わせ、計量結果に基づく所定のタイミングで射出部40のスクリュ駆動部45を駆動して射出スクリュ42を前後動作させることによって、材料を金型50内に射出する射出動作を行う。射出動作が終了したら成形が完了した所定のタイミングで制御部70は型締駆動部63を駆動して金型50を開けるとともに、進退駆動部44によって射出部40を金型50から退避させる。
以上により1サイクルでの射出成形動作が完了する。連続射出成形動作としては、連続射出成形の開始時に進退駆動部44を駆動して射出装部40を金型50に近接させ、吐出部41bを金型50のキャビティに連通することと、連続射出成形の終了時に進退駆動部44を駆動して射出部40を金型50から退避させることを、それぞれ連続射出成形中に一回だけ行い、それ以外の他の動作、すなわち金型50に対する型締動作、材料の射出動作(射出充填動作及び保圧動作)、冷却動作(成形固化動作)、金型に対する型開動作、成形品の取り出し動作、材料の計量動作についてはサイクル動作として連続的に繰り返し行うことにより、成形品が順次製造される。
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。すなわち、スクリュ24の前後移動によりフライトカット部28のエッジ28aと可塑化バレル21内との間でのせん断により強化繊維Fを切断する構成としたことにより、単純な構造で、強化繊維Fを所望の長さに切断することが可能となる。
また、スクリュ24の回転量と強化繊維Fの送り量が対応しているため、スクリュ24の所定位置にカットフライト部28を設け、カットフライト部28の位置や回転動作の条件などによって強化繊維Fの切断間隔が任意に設定できるため、強化繊維Fを所望の長さを確保して切断することができ、成形品の強度を向上することが可能となる。したがって、強化繊維Fを所望の長さに切断することで、分散を促して樹脂と繊維の混練性を向上させつつ、望ましい繊維長(例えば1mm以上)を確保することにより成形品の強度の向上を図れる。
また、カットフライト部28の位置、前後動作のタイミング、スクリュ24の回転速度などの回転動作の条件、を調整することで容易に切断長さを設定・調整できる。
また、スクリュ24の回転動作中にスクリュ24自体を前後動作させて切断するので、切断のために別機構を設ける技術と比較して部品点数が少なく単純な構造とするとともに、動作制御も単純化できる。
さらに実施形態では、積極的に切断するための機構としてフライト27の他の部分よりもバレル20とのギャップが小さく切断しやすい構成であるフライトカット部28を所定の位置に設けることで、確実に必要な箇所のみで切断を行わせることができる。さらに、単軸構造としたことにより、スクリュによる折損影響を低減でき、繊維長を長く残すことが可能になる。
すなわち螺旋状のフライトの各箇所のいずれかで切断する構造や2軸のフライト間で挟み切る構成では流れの状況によって、意図していない場所で切断され、あるいは切断されない場合が生じるが、本実施形態ではフライト27よりも可塑化バレル21とのギャップが小さく構成されたフライトカッタ部28を設け、そのフライトカッタ部28を前後動作させることで、切断位置を設定しやすく、所望の位置で確実に切断できる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。また、各部の具体的構成や、各工程における具体的な制御手順等は、上記実施形態に例示したものに限られるものではなく適宜変更可能である。さらに、上記実施形態の構成要件のうち一部を省略しても本発明を実現可能である。
例えば上記第1実施形態においては、可塑化装置20と射出部40を別に構成して連通させたいわゆる予備可塑化式の射出成形装置に適用した例を示したが、これに限られるものではない。例えば他の実施形態として図4に示すように、可塑化装置20(押出部、可塑化部)と射出部40が一体となったインライン式の射出成形装置110に適用してもよい。
インライン式の射出成形装置110の射出装置111では、可塑化装置20の吐出部21bを直接金型50に連通させる構成とし、射出部40の構成を省略して、可塑化装置20の機能の一つとして射出機能を備えている。
射出成形装置110は、射出装置111を金型50に接離するように進退移動させる進退駆動部29と、スクリュ24を回転させる第1のスクリュ駆動部35と、スクリュ24を前後移動させる第2のスクリュ駆動部25とを備え、第1のスクリュ駆動部35を駆動してスクリュ24を回転させることにより、可塑化バレル21内で母材を溶融しながらスクリュ24の先端側に送り、連続材が投入された後、連続材を所定の長さに切断させるように第2のスクリュ駆動部25を所定の間隔で駆動しスクリュ24を所定の間隔で繰り返し前後動作させ、所定の長さに切断された連続材と母材とを混練・溶融させながらスクリュ24の先端側に材料を蓄えることで計量を行い、材料が所定量溜まった(計量された)ところで第1のスクリュ駆動部35を止め、スクリュ24の回転を停止させ、第2のスクリュ駆動部25を駆動してスクリュ24を前進させることにより射出動作を行うように構成した。ただし、連続材を所定の長さに切断させるためのスクリュ24の前後動作では、射出部40の先端に蓄えられた(溜められた)材料が前後動作により押し出されないでかつ連続材は切断される程度の強さで前後動作が行われる。
この他の点について射出成形装置110の射出装置111は上記第1実施形態の可塑化装置20と同様に構成した。このようなインライン式の射出成形装置110においても、所定のタイミングでスクリュを前後動作させる可塑化装置20を備えることで、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、例えば他の実施形態として図5に示す射出部40aにおいては、可塑化バレル21の吐出部21bに連通する空間41aを有する射出シリンダ41と、射出シリンダ41内に配される射出プランジャ48と、射出部40aを金型に対して進退動作させる進退駆動部44と、射出プランジャ48を前後動作させるプランジャ駆動部49とを有する構成とした。ただし図5に示す射出部40aにおいて第1の実施形態の射出部40と同じ部分は同一の符号を付している。すなわち、図5では射出部40aに関してのみ、上記に示す第1の実施形態の射出部40の構成と異なり、他の構成(可塑化装置20、金型50、型締装置60、制御部70)については第1の実施形態と同様である。
この図5に示す射出部40aでは、制御部70の制御によって進退駆動部44が射出部40aと可塑化装置20を進退動作させる。また可塑化装置20の吐出部21bから吐出された材料が射出シリンダ41の先端に蓄えられながら、蓄えられた材料の圧力により射出プランジャ48を後退させ、材料を計量する計量動作が行われる。計量後、制御部70の制御によりプランジャ駆動部49を駆動して射出プランジャ48を金型方向に移動させることにより所定のタイミングで射出シリンダ41内の先端に蓄えられた材料を吐出部41bから金型50内に射出する射出動作を行う。
この射出部40aにおいても、所定のタイミングでスクリュ24を前後動作させる可塑化装置20を備えることで、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに例えば他の実施形態として図6に示すように、可塑化装置20を押出機120に適用することも可能である。押出機120において、可塑化装置20は上記第1実施形態の可塑化装置20と略同様に構成した。また、押出機120では、吐出部21bの先端に例えばTダイのようなダイを取り付けるようにしてもよい。押出機120においても、所定のタイミングでスクリュを前後動作させる可塑化装置20を備えることで、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、母材として、上記の実施形態では、熱可塑性樹脂としたが、これに限らない。母材は、例えば、アラミド、ボロン、金属、セラミクス、カーボン、ガラス等の材料でもよい。また、母材の形態はペレット状に限定されず、例えば粉末状、粒状、チップ状等、他の形態であってもよい。また、強化繊維として、上記の実施形態では、カーボン、ガラス、アラミドの材料としたが、これに限らない。強化繊維は例えばボロン繊維、ポリエチレン繊維、ザイロン等、他の材料を用いてもよい。
R…樹脂材(母材)、F…強化繊維(連続材、強化材料)、10…射出成形装置、20…可塑化装置(押出部、可塑化部)、21…可塑化バレル、21a…空間、21b…吐出部、21c…開口、21d…開口、22…ホッパ、23…繊維供給部(連続材供給部)、24…スクリュ、24a…軸体、25…第2のスクリュ駆動部、26…ヒータ、27…フライト、27c…エッジ、28…フライトカッタ部(フライトカット部、カッタフライト部、カットフライト部)、35…第1のスクリュ駆動部、40…射出部、41…射出シリンダ、41a…空間、41b…吐出部、42…射出スクリュ、44…進退駆動部、45…スクリュ駆動部、47…回転駆動部、48…射出プランジャ、49…プランジャ駆動部、50…金型、51…固定型、52…可動型、53…キャビティ、60…型締装置、61…固定プラテン、62…移動プラテン、63…型締駆動部、64…トグル機構、70…制御部、80…射出装置、110…射出成形装置、111…射出装置、120…押出機。

Claims (10)

  1. 内部に材料を収容可能な空間を有する可塑化バレルと、
    螺旋状に構成されたフライトを有し、前記可塑化バレル内において回転動作可能で、かつ、前記可塑化バレル内で軸方向に変位する軸動作可能に構成されたスクリュと、
    を備え、
    前記フライトは、エッジが他の部分よりも前記可塑化バレルの内面に近接するよう突出形成されるフライトカッタ部を有し、
    前記スクリュは、前記回転動作により母材と連続材とを可塑化して混練し、前記軸動作により前記可塑化バレルと前記フライトカッタ部との間で前記連続材を切断することを特徴とする可塑化装置。
  2. 前記回転動作中に前記スクリュを軸動作させることを特徴とする請求項1に記載の可塑
    化装置。
  3. 記可塑化バレル内に前記母材を供給する母材供給部と、
    前記可塑化バレル内の前記フライトカッタ部よりも前記材料の移動方向上流側に前記連続材を供給する連続材供給部と、
    を備えことを特徴とする請求項1または2に記載の可塑化装置。
  4. 一つの前記可塑化バレル内に一つの前記スクリュを備える単軸構造であり、
    前記スクリュは前記軸動作により前記連続材を前記スクリュの回転量に応じた長さに切断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の可塑化装置。
  5. 前記スクリュの軸動作を前記スクリュの回転条件に応じて制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の可塑化装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の可塑化装置を備えることを特徴とする射出装置。
  7. 請求項6に記載の射出装置と、
    前記射出装置の吐出側に設けられる金型と、
    前記金型を締める型締装置と、
    を備えたことを特徴とする射出成形装置。
  8. 請求項1乃至5のいずれかに記載の可塑化装置を備えることを特徴とする押出機。
  9. 内部に材料を収容可能な空間を有する可塑化バレル内において、螺旋状に構成されるとともに、エッジが他の部分よりも前記可塑化バレルの内面に近接するよう突出形成されるフライトカッタ部を有する、フライトを有するスクリュを回転させることにより、母材と連続材とを可塑化して混練し、
    前記スクリュを軸方向に変位させる軸動作により、前記可塑化バレルと前記フライトカッタ部との間のせん断により前記連続材を切断することを特徴とする成形品の製造方法。
  10. 前記スクリュの前記軸動作を前記スクリュの回転条件に応じて制御することを特徴とする請求項9に記載の成形品の製造方法。
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