JP2014084681A - 庇 - Google Patents

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【課題】庇板に下向きまたは上向きの荷重が作用しても、庇板が保持具の保持板部の前端縁の部分で折り曲がって変形するのを防止する。
【解決手段】庇板3は、上下に対向する上板部31および下板部32を備え、上板部31と下板部32とで挟まれる空間の後端部分に内部が中空の補強板4が全幅にわたって装着されている。補強板4は、上下の横板部41,42と、上下の横板部41,42の前端部間および後端部間にそれぞれ設けられる前後の縦板部43,44とを有する。庇板3の後端部は保持具2により保持される。保持具2は建物の背板部20の前面に、庇板3の上面および下面を保持するための保持板部21,22が背板部20と一体形成されたものである。保持板部21,22に庇板3が保持された状態のとき、前側の縦板部43が保持具2の保持板部21,22の前端縁より前方に位置するように補強板4が形成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、庇板が建物より前方へ張り出すように庇板の後端部が建物の外壁面に取り付けられた保持具により保持されて成る庇に関する。
従来のその種の庇には種々の態様のものがあり、例えば、図16に示すように、建物の外壁面10に取り付けられた保持具2の上下に対向する保持板部21,22間に庇板100の後端部が保持された構造のものがある(例えば特許文献1参照)。保持板部21,22は、建物の外壁面10に固着される背板部20の前面に保持溝23を挟んで上下に対向するように一体形成されている。庇板100は保持板部21,22間の保持溝23にその後端部が差し込まれ、保持板部21,22間をボルト9およびナット90により締め付けることにより庇板100の後端部が保持板部21,22により挟持されている。
従来、庇板100には種々のものが用いられており、例えば、強度を確保しながら庇板100の薄型化をはかり、そのうえ、軽量で製造コストを低減するために、アルミニウム製の上板部101と下板部102とで挟まれる空間に発泡体103を装填したものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
特許第4192199号公報 特開2009−270299号公報
しかしながら、上記した構成の庇では、庇板100に図中、矢印で示すような下向きの荷重(風圧など)Fが作用すると、庇板100の下面は下側の保持板部22の前端縁に押し付けられるため、庇板100の押し付けられた部分に荷重が集中して、庇板100は下方へ折れ曲がり、図中、一点鎖線で示すように、くの字形に変形するおそれがある。庇板100に上向きの荷重が作用したときも同様であり、庇板100の上面は上側の保持板部21の前端縁に押し付けられるため、庇板100の押し付けられた部分に荷重が集中して、庇板100は上方へ折れ曲がり、くの字形に変形するおそれがある。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、庇板に下向きまたは上向きの荷重が作用しても、庇板が保持具の保持板部の前端縁の部分で折り曲がって変形するのを防止した庇を提供することを目的とする。
この発明による庇は、庇板が建物より前方へ張り出すように庇板の後端部が建物の外壁面に取り付けられた保持具により保持されて成るものである。前記庇板は、上下に対向する平面形状が矩形状の上板部および下板部と、上板部と下板部とで挟まれる空間の後端部分に全幅にわたって装着される内部が中空の補強板と、上板部と下板部との間の前端の開放端縁に沿って全幅にわたって装着される前縁枠と、上板部と下板部との間の両側の開放端縁に沿って全長にわたってそれぞれ装着される左右の側縁枠とを備えたものである。前記補強板は、庇板の上板部の下面および下板部の上面に沿う上下の横板部と、上下の横板部の前端部間および後端部間にそれぞれ設けられる前後の縦板部とを有し、後側の縦板部が庇板の後端縁に沿うように補強板が位置決めされている。前記保持具は、建物の外壁面に固定される背板部の前面に、庇板の上面と下面との少なくとも一方を保持するための1個または2個の保持板部が背板部と一体形成されたものであり、前記保持具の保持板部に庇板が保持された状態のとき、前側の縦板部が保持具の保持板部の前端縁より前方に位置するように補強板が形成されている。
上記した構成の庇において、庇板に下向きの荷重が作用したとき、庇板の下面が保持具の保持板部に保持されていれば、庇板の下板部は保持具の保持板部の前端縁に押し付けられて荷重が集中するが、庇板は補強板を構成する前側の縦板部が保持具の保持板部の前端縁より前方に位置し、荷重が集中する部分は補強板によって補強されているので、庇板はその押し付けられた部分で下方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
庇板に上向きの荷重が作用したとき、庇板の上面が保持具の保持板部に保持されていれば、庇板の上板部は保持具の保持板部の前端縁に押し付けられて荷重が集中するが、庇板は補強板を構成する前側の縦板部が保持具の保持板部の前端縁より前方に位置し、荷重が集中する部分は補強板によって補強されているので、庇板はその押し付けられた部分で上方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
この発明の好ましい実施態様においては、前記補強板は、上下の横板部の前端部に前側の縦板部より一定幅だけ前方へ突出する弾性変形が可能な突片を備えている。
この実施態様によると、庇板に下向きの荷重が作用したとき、庇板の上板部は補強板の前側の縦板部の上端位置に押し付けられるが、この部分に作用する荷重によって突片が弾性変形するため、荷重の集中化が避けられるとともに、突片の復元力が庇板の上板部に作用するため、庇板の上板部は押し付けられた部分で下方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。また、庇板に上向きの荷重が作用したとき、庇板の下板部は補強板の前側の縦板部の下端位置に押し付けられるが、この部分に作用する荷重によって突片が弾性変形するため、荷重の集中化が避けられるとともに、突片の復元力が庇板の下板部に作用するので、庇板の下板部は押し付けられた部分で上方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
この発明の他の好ましい実施態様においては、前記補強板は、上下の横板部の前端に、前側の縦板部の前方へ突き出る湾曲板部が一体に形成されたものである。
この実施態様によると、庇板に下向きの荷重が作用したとき、庇板の上板部は補強板の前側の縦板部の上端位置に押し付けられるが、庇板の上板部は湾曲板部に沿って変形するため、庇板の上板部は補強板の前側の縦板部の上端位置において荷重が集中せず、庇板の上板部は下方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。庇板に上向きの荷重が作用したとき、庇板の下板部は補強板の前側の縦板部の下端位置に押し付けられるが、庇板の下板部は湾曲板部に沿って変形するため、庇板の下板部は補強板の前側の縦板部の下端位置において荷重が集中せず、庇板の下板部は上方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
この発明の好ましい実施態様においては、前記補強板は、上側の横板部の下面に沿って補強用帯板材が配備されたものである。この実施態様によると、補強板は補強用帯板材によって補強されるので、耐荷重性が増す。
この発明の上記した構成において、前記庇板の上板部と下板部とで挟まれる空間は中空状態のままでもよいが、発泡体を装填するのが望ましく、また、発泡体に代えてハニカムボードなどを装填してもよい。
また、前記上板部および下板部は、アルミニウムなどの金属板材により構成するのが望ましいが、庇板の軽量化をはかるために、合成樹脂製の芯材をアルミニウム製の表層板により挟んで一体化されたものを用いてもよい。
この発明によると、庇板に下向きまたは上向きの荷重が作用しても、補強板の存在によって庇板が保持具の保持板部の前端縁の部分で折り曲がって変形するのを防止できる。また、荷重に対する庇板の曲げ変形を防止するのに、庇板の上板部と下板部とで挟まれる空間の後端部分に内部が中空の補強板を装着するだけであるから、庇板の組立が容易であり、製作コストが嵩むおそれもない。
この発明の一実施例である庇の外観を示す斜視図である。 図1の実施例の平面図である。 図1のA−A線に沿う拡大断面図である。 庇板の分解斜視図である。 補強板の補強例を示す断面図である。 補強板の他の実施例を示す断面図である。 補強板の他の実施例を示す断面図である。 保持具の他の実施例を示す断面図である。 保持具の他の実施例を示す断面図である。 上板部および下板部の構成を示す拡大断面図である。 前縁枠の取付構造を示す断面図である。 側縁枠の取付構造を示す断面図である。 アームを有する実施例の平面図である。 アームの取付構造を示す断面図である。 アームの取付構造を示す断面図である。 従来例の構成を示す縦断面図である。
図1〜図3はこの発明の一実施例である庇1の外観および構造を示している。
この庇1は、庇板3が建物の外壁面10から張り出すように設けられるもので、建物の外壁面10に固着された保持具2により前記庇板3の後端部が全幅にわたって保持されている。なお、詳細は後述するが、張出し量や幅が大きな庇については、必要に応じて、庇板3の少なくとも1箇所、望ましくは2箇所以上をアームを用いて水平ないしは水平に近い状態で支持することもできる(図13〜図15参照)。
庇板3は、図4に示すように、上下に対向する平面形状が矩形状の上板部31および下板部32と、上板部31と下板部32とで挟まれる空間の後端部分に全幅にわたって装着される内部が中空の補強板4と、上板部31と下板部32とで挟まれる空間のほぼ全体に装填される発泡体5と、上板部31と下板部32とで挟まれる空間の前端部に全幅にわたって配置される角パイプ状の補強枠6と、上板部31と下板部32との間の前端の開放端縁に沿って全長にわたって装着される前縁枠7と、上板部31と下板部32との間の両側の開放端縁に沿って全長にわたって装着される左右の側縁枠70,70とで構成されるものである。
前記発泡体5は硬質発泡ウレタンなど、公知の発泡材により構成されている。図示例では、上板部31、下板部32、補強板4、補強枠6、および左右の側縁枠70,70によって囲まれる空間に発泡体5が装填されているが、補強板4の中空内部に装填することもできる。
補強板4は、アルミニウムの押出成形により形成されたものであって、内部が中空の板状体であり、庇板3の上板部31の下面および下板部32の上面に沿う上下の横板部41,42と、上下の横板部41,42の前端部間および後端部間にそれぞれ設けられる前後の縦板部43,44とを一体に有している。後側の縦板部44が庇板3の後端縁に沿うように前記補強板4が位置決め固定される。補強板4は、前記保持具2の後述する背板部20の前面に庇板3の後端面を突き当てた状態で庇板3が保持具2の保持板部21,22にボルト9およびナット90により固定されたとき、前側の縦板部43は保持具2の保持板部21,22の前端縁より前方に位置するもので、補強板4の前後幅は前記保持板部21,22の突出長さや庇板3の固定位置に応じて設定される。
図5は、補強板4の上側の横板部41に沿って鉄板製の補強用帯板材45が配備された実施例を示している。補強板4の前後の縦板部43,44の上部位置にはガイド片46,46が一体形成され、これらのガイド片46,46と上側の横板部41との間の溝に補強用帯板材45の前後の各端縁が嵌挿されている。
図6は、補強板4の他の実施例を示している。図示例の補強板4は、上下の横板部41,42の前端部に前側の縦板部43より一定幅だけ前方へ突出する弾性変形が可能な上下の突片47,48を一体に備えたものである。各突片47,48は先端部に向けて薄くなる形状に形成されており、上側の突片47の上面は上側の横板部41の上面に連続し、下側の突片48の下面は下側の横板部42の下面に連続している。
図7は、補強板4のさらに他の実施例を示している。図示例の補強板4は、上下の横板部41,42の前端に、前側の縦板部43の前方へ突き出る湾曲板部49が一体に形成されたものである。この実施例の湾曲板部49は半円筒形をなすものであり、湾曲板部49の表面の湾曲面49aが上側の横板部41の上面および下側の横板部42の下面と連続している。なお、湾曲面49aの湾曲形状は半円筒形に限られるものではなく、例えば、さらに前方へ突き出たような形状のものであってもよい。
前記保持具2は、庇板3の全幅とほぼ一致する長さを有するもので、建物の外壁面10に沿ってアンカーボルト26により複数個所が止め固定される背板部20と、背板部20の前面のほぼ中央部に保持溝23を挟んで上下に対向するように庇板3の全幅に対応する長さに一体形成される一対の保持板部21,22とを備えたものである。図3に示す実施例では上下の保持板部21,22は突出長さが異なっているが、図5〜図7に示す実施例のように同じ長さに形成することもできる。上下の各保持板部21,22には、一定間隔毎にボルト9を通すためのボルト挿通孔27,28が同じ位置に形成されており、上側の保持板部21には庇板3の上板部31の上面が、下側の保持板部22には庇板3の下板部32の下面が、それぞれ重ねられた状態で、ボルト9およびナット90により庇板3の後端部が上下の保持板部21,22間に締め付け固定されている。なお、図示していないが、庇板3の後端部には保持板部21,22のボルト挿通孔27,28に対応する位置にボルト9を通すためのボルト挿通孔が形成されている。
保持板部21,22間の保持溝23は、庇板3の後端部を前方より差し込むことが可能であって庇板3の後端面を背板部20の前面に当接させることが可能な溝幅を有し、保持溝23の前面が全長にわたって開放されている。各保持板部21,22は可撓性を有しており、ボルト9およびナット90による内向きの締付力が作用したとき、内側へわずかに撓んで弾性変形し、庇板3の後端部をしっかり挟持する。なお、図3において、24,25は保持板部21,22、ボルト9,26、およびナット90が外部から見えないようにするための上下のカバーである。また、図1において、29は保持具2の両側端面を塞ぐ端板である。
図8は、保持具2の他の実施例を示している。図示例の保持具2は、建物の外壁面10に複数本のアンカーボルト26により止め固定される背板部20と、背板部20の前面の下部位置に庇板3の全幅に対応する長さに一体形成されたひとつの保持板部22とを備えたものであり、保持板部22に庇板3の下板部32の下面が重ねられた状態で、ボルト9およびナット90により庇板3の後端部が保持板部22に締め付け固定されている。保持板部22には複数本のボルト9の頭部91を幅方向へ移動自由に支持する支持溝36と軸部92を幅方向へ移動自由に係合させるガイド溝37とが上下に連通させて形成されており、保持具2への庇板3の取付に際し、各ボルト9を庇板3に形成されたボルト挿通孔の位置まで移動させているようになっている。
図9は、保持具2の他の実施例を示している。図示例の保持具2は、建物の外壁面10に複数本のアンカーボルト26により止め固定される背板部20と、背板部20の前面の高さ中央部の位置に庇板3の全幅に対応する長さに一体形成されたひとつの保持板部21とを備えたものであり、保持板部21に庇板3の上板部31の上面が重ねられた状態で、ボルト9およびナット90により庇板3の後端部が保持板部21に締め付け固定されている。なお、図5〜図8の実施例においては、図3で示した上下のカバー24,25が、図9の実施例においては、図3で示した上側のカバー24が、それぞれ設けられるが、図5〜図9には、カバー24,25の図示を省略している。
また、上記の各実施例では、保持具2は庇板3の全幅に対応する長さを有するものであるが、そのような一連一体のものに限らず、複数個のピースに分割された形態のものであってもよい。
庇板3を構成する上板部31および下板部32は、平面形状が幅方向に長い矩形状であり、アルミニウムなどの金属板材を用いて構成することも可能であるが、この実施例では、図10に示すように、合成樹脂製の芯材33をアルミニウムの表層板34,35で挟んで一体に貼り合わされた構造の複合板が用いられている。
上板部31と下板部32との間の空間の前端部には、図4に示すように、補強枠6が配置され、上板部31と下板部32との間の前端の開放端縁には前縁枠7が、両側の各開放端縁には側縁枠70が、それぞれ開放端縁を塞ぐように装着されている。前縁枠7は、図11に示すように、補強枠6に沿う端面部71と、上板部31の上面に被さる上面部72と、下板部32の下面に被さる下面部73とを一体に備えている。この前縁枠7は上板部31および補強枠6にネジ止めされている。
側縁枠70は、図12に示すように、上板部31と下板部32との間の両側の開放端面に沿う端面部74と、上板部31の上面に被さる上面部75と、下板部32の下面に被さる下面部76とを一体に備えている。各側縁枠70は前部が上板部31および補強枠6の両端部にネジ止めされるとともに、後部が上板部31および補強板4の両側部にネジ止めされている。上記した前縁枠7、側縁枠70、および補強枠6は、アルミニウムの押出成形により形成されている。
図13は、2本のアーム8,8を有する庇1の構成例を示している。図示例の庇1では、庇板3の上板部31と下板部32とで挟まれる空間の補強板4より前方位置に取付枠部60が幅方向に配設され、この取付枠部60に各アーム8の下端が連結されている。各アーム8は、長さ調節が可能な構成のものであり、アーム8の一端は取付金具80を介して建物の外壁面10に支持され、アーム8の他端は長さ調節用のねじ軸81(図14,15に示す。)および取付金具82を介して庇板3の取付枠部60に連結されている。
取付金具82は、図14および図15に示すように、ねじ軸81の一端に取り付けられた取付板83と、取付板83を回動自由に支持する枢軸84と、枢軸84の両端を支持する一対の支持板85,85を有する取付基板86とで構成されている。取付基板86には2個の貫通孔87,87が形成され、各貫通孔87に庇板3の上板部31に形成された取付孔38より突出するねじ軸63,63を挿通してナット64により固定している。
2本のねじ軸63は、前記取付枠部60にスライド自由に係合した位置決め板65に取り付けられたものである。位置決め板65は、取付枠部60の内部に全長にわたって形成された摺動溝61に摺動自由に係合している。取付枠部60の上面には摺動溝61に通じる溝開口62が形成されており、溝開口62より各ねじ軸63が上方へ突出する。
なお、上記の実施例は、庇板3をアーム8により上方から吊持する構成のものであるが、これに限らず、庇板3をアーム8により下方から支持することもできる。
上記した構成の庇1において、庇板3に下向きの風圧などの荷重が作用したとき、庇板3の下板部32は保持具2の下側の保持板部22の前端縁に押し付けられて荷重が集中するが、庇板3は補強板4を構成する前側の縦板部43が保持具2の保持板部22の前端縁より前方に位置し、荷重が集中する部分は補強板4によって補強されているので、庇板3はその押し付けられた部分で下方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
庇板3に上向きの荷重が作用したとき、庇板3の上板部31は保持具2の上側の保持板部21の前端縁に押し付けられて荷重が集中するが、庇板3は補強板4を構成する前側の縦板部43が保持具2の保持板部21の前端縁より前方に位置し、荷重が集中する部分は補強板4により補強されているので、庇板3はその押し付けられた部分で上方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
図6に示す実施例では、庇板3に下向きの荷重が作用したとき、庇板3の上板部31は補強板4の前側の縦板部43の上端位置にも押し付けられるが、この部分に作用する荷重によって突片47が弾性変形するため、荷重の集中化が避けられるとともに、突片47の復元力が庇板3の上板部31に作用するため、庇板3の上板部31は押し付けられた部分で下方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
また、庇板3に上向きの荷重が作用したとき、庇板3の下板部32は補強板4の前側の縦板部43の下端位置にも押し付けられるが、この部分に作用する荷重によって突片48が弾性変形するため、荷重の集中化が避けられるとともに、突片48の復元力が庇板3の下板部32に作用するので、庇板3の下板部32は押し付けられた部分で上方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
図7に示す実施例では、庇板3に下向きの荷重が作用したとき、庇板3の上板部31は補強板4の前側の縦板部43の上端位置にも押し付けられるが、庇板3の上板部31は湾曲板部49に沿って変形するため、庇板3の上板部31は補強板4の前側の縦板部43の上端位置において荷重が集中せず、庇板3の上板部31は下方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。庇板3に上向きの荷重が作用したとき、庇板3の下板部32は補強板4の前側の縦板部43の下端位置にも押し付けられるが、庇板3の下板部32は湾曲板部49に沿って変形するため、庇板3の下板部32は補強板4の前側の縦板部43の下端位置において荷重が集中せず、庇板3の下板部32は上方へ折れ曲がってくの字形に変形するのが防止される。
図5〜図9の実施例では、補強板4の内部に鉄板製の補強用帯板材45が上側の横板部41に沿って配備されているので、補強板4は補強用帯板材45により補強され、耐荷重性が増している。また、アーム8を備えた図13〜図15に示す実施例では、風圧などの荷重に対する耐荷重性は一層高められている。
1 庇
2 保持具
3 庇板
4 補強板
5 発泡体
7 前縁枠
20 背板部
21,22 保持板部
31 上板部
32 下板部
33 芯材
34,35 表層板
41,42 横板部
43,44 縦板部
45 補強用帯板材
47,48 突片
49 湾曲板部
70 側縁枠

Claims (6)

  1. 庇板が建物より前方へ張り出すように庇板の後端部が建物の外壁面に取り付けられた保持具により保持されて成る庇において、前記庇板は、上下に対向する平面形状が矩形状の上板部および下板部と、上板部と下板部とで挟まれる空間の後端部分に全幅にわたって装着される内部が中空の補強板と、上板部と下板部との間の前端の開放端縁に沿って全幅にわたって装着される前縁枠と、上板部と下板部との間の両側の開放端縁に沿って全長にわたってそれぞれ装着される左右の側縁枠とを備えたものであり、前記補強板は、庇板の上板部の下面および下板部の上面に沿う上下の横板部と、上下の横板部の前端部間および後端部間にそれぞれ設けられる前後の縦板部とを有し、後側の縦板部が庇板の後端縁に沿うように補強板が位置決めされており、前記保持具は、建物の外壁面に固定される背板部の前面に、庇板の上面と下面との少なくとも一方を保持するための1個または2個の保持板部が背板部と一体形成されたものであり、前記保持具の保持板部に庇板が保持された状態のとき、前側の縦板部が保持具の保持板部の前端縁より前方に位置するように補強板が形成されて成る庇。
  2. 前記補強板は、上下の横板部の前端部に前側の縦板部より一定幅だけ前方へ突出する弾性変形が可能な突片を備えている請求項1に記載された庇。
  3. 前記補強板は、上下の横板部の前端に、前側の縦板部の前方へ突き出る湾曲板部が一体に形成されたものである請求項1に記載された庇。
  4. 前記補強板は、上側の横板部の下面に沿って補強用帯板材が配備されたものである請求項1〜3のいずれかに記載された庇。
  5. 前記庇板は、上板部と下板部とで挟まれる空間に発泡体が装填されたものである請求項1に記載された庇。
  6. 前記上板部および下板部は、合成樹脂製の芯材をアルミニウム製の表層板により挟んで一体化されたものである請求項1に記載された庇。
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