JP2014082274A - 半導体装置 - Google Patents

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宗彦 増谷
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Abstract

【課題】冷却器上に接合された基板の周囲を覆う枠部と蓋との間に樹脂が封入された構成の半導体装置において、半導体素子の上面電極に接合されたバスバーの一端を、冷却器と基板との接合面と平行に取り出すことができる半導体装置を提供する。
【解決手段】冷却器11と、冷却器11上に接合された絶縁基板13と、絶縁基板13における冷却器11と反対側の面に設けられた配線層18に下面電極19が接合された半導体素子14,15とを有する。また、半導体素子14,15の上面電極20に接合され、絶縁基板13の冷却器11との接合面に沿って1方向に延びるとともに、一端が絶縁基板13からはみ出るバスバー21a,22a等と、絶縁基板13の側面のうち少なくともバスバーがはみ出ない側面を覆う枠部25と、枠部25に結合されて樹脂の充填領域を形成する蓋27とを有する。絶縁基板13と蓋27との間に樹脂24が充填されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関する。
半導体装置としてヒートシンクの上面に接合された基板上に形成された配線層に下面電極が接合され、上面電極がバスバーに接合された状態で半導体素子を備えたものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。この種の半導体装置の製造は、ヒートシンクに接合された基板上への半導体素子の実装、半導体素子や回路パターンと外部接続端子とのワイヤボンディングが行われた後、半導体素子等がシリコーンゲルで被覆され、シリコーンゲルがエポキシ樹脂で被覆される。またシリコーンゲルを使用せずにエポキシ樹脂のみで半導体素子等を被覆する方法もある。シリコーンゲルやエポキシ樹脂の充填は、基板の周囲に枠体を配置した状態で行われ、枠体が半導体装置の一部を構成する場合と、枠体が半導体装置の一部を構成しない場合とがある。枠体が半導体装置の一部を構成しない場合は、エポキシ樹脂の硬化後に枠体を除去する。
特許4755292号公報
従来の半導体装置では、半導体素子の上面電極に接続されるバスバーは、枠体との干渉を回避するため、バスバーは上面電極との接合部と反対側の端部が接合部と垂直方向に延びるように折り曲げられた状態で上面電極に接合されている。そのため、バスバーの端部が半導体装置の外面から厚み方向に延出し、半導体装置が大型化する。また、折り曲げられた構造のバスバーを上下方向に延びる状態で上面電極に接合する場合、バスバーを上面電極上に載置しただけでは安定性に欠けるため、バスバー毎に支持用の治具で支持した状態で接合する必要があり、接合作業に手間が掛かる。一方、バスバーをヒートシンクと平行に延びる状態で上面電極に接合するためには、枠体とバスバーとの干渉を回避する必要がある。そのため、枠体に切り欠きを設けた場合は、切り欠きの部分から未硬化の封止用樹脂が漏れ出るのを防止する手段が必要となり封止作業(樹脂の充填作業)に手間が掛かる。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は冷却器上に接合された基板の周囲を覆う枠部と、蓋との間に樹脂が封入された構成の半導体装置において、半導体素子の上面電極に接合されたバスバーの一端を、冷却器と基板との接合面と平行に取り出すことができる半導体装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、冷却器と、前記冷却器上に接合された基板と、前記基板における前記冷却器と反対側の面に設けられた配線層に下面電極が接合された半導体素子と、前記半導体素子の上面電極に接合され、前記基板の前記冷却器との接合面に沿って1方向に延びるとともに、一端が前記基板からはみ出るバスバーと、前記基板の側面のうち少なくとも前記バスバーがはみ出ない側面を覆う枠部と、前記枠部に結合されて樹脂の充填領域を形成する蓋とを有し、前記基板と前記蓋との間に前記樹脂が充填されている。ここで、「冷却器」とは、冷媒通路を有するとともにその冷媒通路を流れる冷媒によって強制的に冷却を行う冷却器に限らず、周囲への放熱のみで冷却を行うもの、例えば、放熱部材を含む。また、「半導体素子の下面電極」とは、半導体素子の冷却器と対向する側の面(下面)に設けられた電極を意味し、「半導体素子の上面電極」とは、半導体素子の冷却器と対向する側の面と反対側の面(上面)に設けられた電極を意味する。
この発明では、冷却器の基板が接合される側の面と、枠部と、蓋とにより構成される樹脂充填領域内に、基板と、基板に接合された半導体素子と、半導体素子の上面電極に接続されたバスバーの一部が収容された状態で、基板、半導体素子及びバスバーが樹脂で封止されており、バスバーの一部は封止樹脂から突出した状態に設けられている。したがって、冷却器上に接合された基板の周囲を覆う枠部と、蓋との間に樹脂が封入された構成の半導体装置において、半導体素子の上面電極に接合されたバスバーの一端を、冷却器と基板との接合面と平行に取り出すことができる半導体装置を提供することができる。また、バスバーを冷却器の基板との接合面と平行に延びる状態で上面電極に接合する場合でも、樹脂充填領域のバスバーの突出側を上側にして樹脂の充填を行うことにより、未硬化の封止用樹脂が漏れ出るのを防止する手段を設けることなく封止作業(樹脂の充填作業)を簡単に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記半導体素子としてスイッチング素子を有し、前記枠部には制御線が設けられ、前記制御線の少なくとも一部が前記蓋と対向配置されている。この発明では、半導体素子としてスイッチング素子を有するため、スイッチング素子としての半導体素子に制御信号(電圧)を供給する制御線が必要になる。しかし、制御線の少なくとも一部が蓋と対向配置されているため、即ち制御線の一部が枠部の上面に存在するため、制御線と半導体素子とを電気的に接続する配線の接合作業(例えば、ワイヤボンディング)が容易になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記半導体素子としてスイッチング素子を有し、前記蓋は制御基板を兼ねており、前記枠部には制御線が設けられている。この発明では、半導体素子としてスイッチング素子を有するため、スイッチング素子としての半導体素子に制御信号(電圧)を供給する制御基板が必要になる。蓋が制御基板を兼ねているため、半導体装置と別体に制御基板を設ける構成に比べて、小型化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記蓋は電磁波シールド材としての金属板を有する。半導体素子がスイッチング制御されるとノイズが発生し、ノイズが制御基板上の制御部に悪影響を与える。この発明では、蓋が電磁波シールド材としての金属板を有するため、ノイズが制御部に悪影響を与えない。
本発明によれば、冷却器上に接合された基板の周囲を覆う枠部と、蓋との間に樹脂が封入された構成の半導体装置において、半導体素子の上面電極に接続されたバスバーの一端を、冷却器と基板との接合面と平行に取り出すことができる半導体装置を提供することができる。
(a)は一実施形態における半導体装置の斜視図、(b)は枠部の内側近傍で冷却器の長手方向と直交する平面で切断した概略断面図。 ワイヤ配線、樹脂及び蓋を除去した状態のインバータモジュールの斜視図。 インバータモジュールの回路図。 製造工程でワイヤボンディング後に蓋をした状態のインバータモジュールの斜視図。 封止樹脂を注入する状態の半導体装置の斜視図。 制御基板が取り付けられた状態の図1(b)に対応する断面図。 別の実施形態の半導体装置の図6に対応する断面図。 (a),(b)はそれぞれ別の実施形態の図2に対応する斜視図。
以下、本発明を車載用のインバータモジュールに具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1(a),(b)及び図2に示すように、半導体装置としてのインバータモジュール10は、冷却器11と、冷却器11上に設けられた三相用のインバータ12を備えている。インバータ12は、冷却器11上に接合された基板としての絶縁基板13と、絶縁基板13上に実装された複数の半導体素子14,15とを備えている。
絶縁基板13として、DBA基板(ダイレクト・ブレージング・アルミニウム基板)を用いており、図1(b)に示すように、セラミック基板16の一方の面(下面)に形成されたアルミニウム層17が冷却器11に接合され、他方の面(上面)に形成されたアルミニウム層が配線層18を構成している。半導体素子14,15は、絶縁基板13における冷却器11と反対側の面に設けられた配線層18に下面電極19が接合されている。
半導体素子14,15の上面電極20(図1(b)にのみ図示)にはバスバー21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23cが接合されている。バスバー21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23cは、絶縁基板13の冷却器11との接合面に沿って1方向に延びるとともに、一端が絶縁基板13からはみ出る状態で上面電極20に接合されている。図2に示すように、この実施形態では、絶縁基板13は平面矩形状の冷却器11の幅方向の一方寄りに設けられ、バスバー21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23cは冷却器11の幅方向の一端側から突出するように設けられている。各バスバーは銅よりなる。
冷却器11上には、絶縁基板13、半導体素子14,15及びバスバー21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23cの一部を封止する樹脂24の充填領域を形成する枠部25が固着されている。枠部25は、絶縁基板13の側面のうちバスバー21a,21b,21c,22a,22b,22cがはみ出ない側面を覆うように平面視コ字状に形成され、冷却器11の上面の幅方向の両端及び長手方向の一端に沿って延びる部分を有する。枠部25には複数の信号端子26がインサート成形されている。図2に示すように、信号端子26は、一端が枠部25の上方へ突出し、他端が枠部25の各バスバー21a,21b,21c,22a,22b,22cの端部と対応する位置に露出部26aが存在するようにインサート成形されている。
枠部25には、上側に枠部25と共同して樹脂24の充填領域を形成する蓋27が結合されている。この実施形態では、枠部25の上面に段差部25aが形成され、蓋27は段差部25aと嵌合する状態で枠部25に固着されている。なお、枠部25の先端寄りには凸部25bが突設され、蓋27には凸部25bに嵌合する孔が形成されており、その孔が凸部25bに嵌合することにより、所定の位置に位置決めされて枠部25に嵌合固着されている。
段差部25aは、蓋27の下面が、半導体素子14の上面に形成されたパッド(図示せず)と信号端子26とを電気的に接続する配線材であるワイヤWに対して干渉しない高さに形成されている。そして、絶縁基板13と蓋27との間に樹脂24が充填されている。樹脂24は、例えばエポキシ樹脂よりなる。なお、図1(b)では樹脂24のハッチングを省略している。また、この実施形態では、蓋27は電磁波シールド材としての金属板27aを有し、金属板27aが樹脂で被覆されている。
次にインバータ12の回路構成を説明する。図3に示すように、インバータ12は、電源ラインとアースラインとの間に互いに並列に接続されるU相、V相、W相の各アームから構成される。各アームは、2つのトランジスタQ1,Q2、Q3,Q4、Q5,Q6の直列接続から構成される。この実施形態ではトランジスタとしてIGBTが使用されている。また、各アームを構成するトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のコレクタ−エミッタ間には、それぞれエミッタ側からコレクタ側に電流を流すダイオードD1,D2,D3,D4,D5,D6が接続されている。半導体素子14はスイッチング素子としてのトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6であり、半導体素子15はダイオードD1,D2,D3,D4,D5,D6である。
次に図2及び図3により、インバータ12の構成を詳述する。
トランジスタQ1,Q3,Q5としての半導体素子14は、コレクタが下面電極19として配線層18に接合され、ダイオードD1,D3,D5としての半導体素子15は、カソードが下面電極19として配線層18に接合されている。そして、トランジスタQ1,Q3,Q5としての半導体素子14及びダイオードD1,D3,D5としての半導体素子15の上面電極20であるエミッタ及びアノードにバスバー21a,21b,21cが電気的に接続されている。
トランジスタQ2,Q4,Q6としての半導体素子14は、コレクタが下面電極19として配線層18に接合され、ダイオードD2,D4,D6としての半導体素子15は、カソードが下面電極19として配線層18に接合されている。そして、トランジスタQ2,Q4,Q6としての半導体素子14及びダイオードD2,D4,D6としての半導体素子15の上面電極20であるエミッタ及びアノードにバスバー22a,22b,22cが電気的に接続されている。
また、トランジスタQ1,Q3,Q5としての半導体素子14及びダイオードD1,D3,D5としての半導体素子15の下面電極19が接合された各配線層18にバッテリのプラス側端子用のバスバー23a,23b,23cが電気的に接続されている。
枠部25に形成された複数の信号端子26のうち、少なくとも一つがゲート電圧印加用であり、他の信号端子26としてトランジスタの電流測定用や温度検出用のもの等がある。即ち、信号端子26は枠部25に設けられた制御線を構成する。
次にインバータモジュール10の製造方法を説明する。
先ず、セラミック基板16の一方の面にアルミニウム層17が形成され、他方の面に配線層18が形成された絶縁基板13と、冷却器11とを準備する。絶縁基板13は、例えば、DBA基板にエッチング処理を行って作製する。冷却器11は、例えば、アルミニウムのろう付けにより作製する。
次に、絶縁基板13をアルミニウム層17が冷却器11側になる状態で、冷却器11にろう付けする。次に配線層18の所定位置に半導体素子14,15を半田接合する。また、冷却器11上の所定位置に枠部25を接着剤で固着する。次に半導体素子14の図示しないゲート電極等のパッドと、枠部25上の信号端子26の露出部26aとを、ワイヤボンディングによりワイヤWを介して接続する。
次に、バスバー21a,21b,21c,22a,22b,22cを各半導体素子14,15の上面電極20上に半田でそれぞれ接合し、バスバー23a,23b,23cを配線層18に半田で接合した後、蓋27を枠部25の段差部25a及び凸部25bに嵌合固着する。その結果、図4に示すように、樹脂の充填領域の開口部からバスバー21a,22a,23a等が突出した状態の中間体10aが形成される。次に図5に示すように、バスバー21a,22a,23a等の突出側、即ち開口部が上側となる状態に中間体10aを配置し、開口部から充填用のエポキシ樹脂を注入した後、エポキシ樹脂を加熱硬化させることにより、インバータモジュール10が完成する。
この実施形態では、インバータモジュール10には図6に示すように、蓋27の上側にトランジスタQ1〜Q6のスイッチング制御を行うための制御基板30が取り付けられている。制御基板30上には制御部としてのCPU31及び駆動回路(図示せず)が設けられている。信号端子26は、制御基板30の上面側に制御基板30上の駆動回路に電気的に接続されている。制御基板30には下面にも回路部品(図示せず)が実装されているため、制御基板30は、蓋27との間に所定の間隔を設けた状態で固定されている。なお、図6においては、金属板27aの図示を省略している。
次に、インバータモジュール10の作用を説明する。インバータモジュール10は、例えば、車両としてのハイブリッド車に搭載されて走行用モータの駆動制御に使用される。図3に示すように、バスバー23a,23b,23cは配線を介して図示しないバッテリのプラス側端子に接続され、バスバー22a,22b,22cは配線を介して図示しないバッテリのマイナス側端子に接続され、バスバー21a,21b,21cは配線を介してそれぞれ走行用モータMに接続される。また、図示しない冷却媒体循環路に冷却器11がパイプを介して連結される。冷却媒体として、例えば、不凍液が使用される。なお、制御基板30のCPU31は車両用ECUからの指令信号に従って、トランジスタQ1〜Q6のスイッチング制御を行う。
インバータモジュール10における半導体素子14、即ち6つのトランジスタQ1〜Q6は、スイッチング動作に伴い発熱する。また、半導体素子15、即ち6つのダイオードD1〜D6は通電に伴い発熱する。半導体素子14,15において発生した熱は絶縁基板13を通して冷却器11に伝わり、冷却器11の内部を流れる冷却媒体と熱交換される。即ち、冷却器11は冷媒流路11aを流れる冷却媒体によって強制冷却されるため、半導体素子14,15から冷却器11に至る熱の伝導経路における温度勾配が大きくなり、半導体素子14,15で発生した熱が絶縁基板13を介して冷却器11により効率良く除去される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)インバータモジュール10は、冷却器11と、冷却器11上に接合された絶縁基板13と、絶縁基板13における冷却器11と反対側の面に設けられた配線層18に下面電極19が接合された半導体素子14,15と、半導体素子14,15の上面電極20に接合されたバスバー21a〜21c、22a〜22c、23a〜23cとを備える。バスバー21a,22a等は絶縁基板13の冷却器11との接合面に沿って1方向に延びるとともに、一端が絶縁基板13からはみ出る。また、インバータモジュール10は、絶縁基板13の側面のうち少なくともバスバー21a,22a等がはみ出ない側面を覆う枠部25と、枠部25に結合されて樹脂24の充填領域を形成する蓋27とを有し、絶縁基板13と蓋27との間に樹脂24が充填されている。したがって、冷却器11上に接合された絶縁基板13の周囲を覆う枠部25と、蓋27との間に樹脂24が封入された構成のインバータモジュール10において、半導体素子14,15の上面電極20に接続されたバスバー21a〜21c、22a〜22c、23a〜23cの一端を、冷却器11と絶縁基板13との接合面と平行に取り出すことができる。その結果、バスバーがインバータモジュール10の上方に突出する構成の場合に比べて、インバータモジュール10が小型化され、インバータモジュール10の搭載スペースの確保が容易になる。また、インバータモジュール10を製造する際、樹脂充填領域のバスバーの突出側を上側にして樹脂24の充填を行うことにより、未硬化の封止用樹脂が漏れ出るのを防止する手段、例えば、型を設けることなく樹脂の充填作業を簡単に行うことができる。
(2)半導体素子14としてスイッチング素子(トランジスタQ1〜Q6)を有し、枠部25には制御線(信号端子26)が設けられ、制御線の少なくとも一部が蓋27と対向配置されている。半導体素子14としてスイッチング素子を有するため、スイッチング素子としての半導体素子14に制御信号(電圧)を供給する制御線が必要になる。しかし、制御線の少なくとも一部が蓋27と対向配置されているため、即ち制御線の一部が枠部25の上面に存在するため、制御線と半導体素子14とを電気的に接続する配線の接合作業(例えば、ワイヤボンディング)が容易になる。
(3)蓋27は電磁波シールド材としての金属板27aを有する。半導体素子14がスイッチング制御されるとノイズが発生し、ノイズが制御基板に悪影響を与える。しかし、蓋27が電磁波シールド材としての金属板27aを有するため、ノイズが制御基板に悪影響を与えない。
(4)インバータモジュール10は、蓋27の上に制御基板30が取り付けられている。制御基板30は必ずしも蓋27の上に取り付けずに、例えば、冷却器11の下側や側面に取り付けてもよい。しかし、蓋27の上に制御基板30が取り付けた場合は、制御基板30と半導体素子14とを接続する制御線の長さを短くできる。また、インバータモジュール10を車両に搭載する際に搭載スペースの確保が容易になり、搭載箇所の自由度が大きくなる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 蓋27が制御基板30を兼ねてもよい。例えば、図7に示すように、制御基板30をCPU31が外部に配置される状態で枠部25に取り付ける。この場合、蓋27が制御基板30を兼ねているため、インバータモジュール10と別体に制御基板30を設ける構成に比べて、小型化を図ることができる。
○ 図8(a)に示すように、枠部25の信号端子26が設けられた部分と反対側に、梁28aを設けてもよい。梁28aは、上面電極20に対するバスバー21a,22a等の接合時や配線層18に対するバスバー23a等の接合時にバスバー21a,22a,23a等と干渉せず、蓋27を枠部25に取り付けた状態で蓋27の下面と当接するように設けられる。この場合、蓋27の外力による変形を生じ難くすることができる。
○ 図8(b)に示すように、枠部25の信号端子26が設けられた部分からバスバー21a,22a,23a等の突出方向に向かって延びる片持ち梁28bを設けてもよい。片持ち梁28bは、バスバー21a,22a,23a等と干渉せず、蓋27を枠部25に取り付けた状態で蓋27の下面と当接する位置であれば、図示のように中央に1本存在する構成に限らない。例えば、1本の片持ち梁28bの位置を中央以外の位置に変更したり、2本以上設けたりしてもよい。この場合も、蓋27の外力による変形を生じ難くすることができる。
○ 枠部25は、蓋27を結合した状態において硬化前の樹脂24を注入する開口部が存在し、その開口部を上側にした状態で樹脂を注入可能な形状であればよく、樹脂充填空間が直方体状となる形状に限らない。例えば、平面視が扁平な六角形の一辺を除いた形状や平面視が長円の一方の直線部を除いた形状であってもよい。
○ 枠部25は、蓋27を結合した状態において硬化前の樹脂24を注入する開口部が存在し、その開口部を上側にした状態で樹脂を注入可能な形状であればよく、冷却器11に対して接着する前には分割された構造であってもよい。
○ 蓋27に電磁波シールド機能を持たせる場合、蓋27を構成する金属からなる構造は半導体素子14が発する電磁波を防ぐことが可能な構造ならよく、単なる金属板27aに限らず、例えば、孔が開いた金属板や金属網と樹脂との複合材や、金属線や金属繊維で形成されたシート状の部材を樹脂で被覆した複合材でもよい。また、蓋27を金属のみで構成してもよい。
○ 蓋27に電磁波シールド効果を持たせない場合、例えば、蓋27を樹脂のみで構成してもよい。また、蓋27を樹脂のみで構成し、電磁波シールドが必要な場合は、蓋27と別体に電磁波シールド部材を設けるようにしてもよい。
○ 蓋27を枠部25の所定位置に位置決めする構成は、枠部25の上面内側に形成された段差部25aと凸部25bとの組み合わせに限らない。例えば、凸部25bを設けずに段差部25aのみを設けて、段差部25aに蓋27を嵌合するとともに、開口部側へ移動しないように接着剤で固着してもよい。また、枠部25の上面に凸部を形成し、蓋27にその凸部と嵌合する穴又は孔を設けたり、あるいは枠部25の上面に凹部を形成し、蓋27にその凹部と嵌合する凸部を形成したり、蓋27の下面周縁に枠部25の外周と嵌合する凸条を形成したりしてもよい。
○ 蓋27の位置決め用の構成を設けずに、蓋27を接着剤で枠部25に接着してもよい。
○ 蓋27の枠部25に対する結合は接着剤や嵌合固着に限らず、ねじで結合してもよい。
○ 蓋27は最終的に枠部25に結合されていればよく、蓋27を枠部25に押さえつけた状態のまま樹脂24を注入して硬化を行うようにしてもよい。樹脂24がエポキシ樹脂のように接着機能が大きな場合は樹脂24が接着剤の役割を果たす。
○ 樹脂24はエポキシ樹脂に限らず、他の一般的な樹脂を使用してもよい。
○ 蓋27の上面に、他部品(例えば、制御基板30)を取り付ける際のねじ穴を設けたり、ねじ穴を有するボス部を設けたりしてもよい。この場合、他部品を所定位置に簡単にねじで固定することができる。
○ 蓋27の下面に信号端子26と半導体素子14のパッドとを電気的に接続する配線を設けておき、蓋27を所定位置に結合した状態で配線により信号端子26と半導体素子14のパッドとを電気的に接続する構成としてもよい。信号端子26やパッドの幅を大きくすれば、蓋27が多少ずれても信号端子26とパッドは配線により電気的に接続される。
○ 絶縁基板13として、DBA基板を用いたが、セラミック基板16の一方の面に銅層が形成されるとともにセラミック基板16の他方の面に銅層が形成されたDBC基板を用いてもよい。
○ 半導体装置として三相用のインバータ12を備えたインバータモジュール10に適用したが、単相のインバータ12を備えたインバータモジュール10に適用したり、インバータではなくコンバータ等の他の電力変換装置に適用したり、電力変換装置以外の電子機器に適用したりしてもよい。また、車載用以外の用途に使用してもよい。
○ インバータモジュール10を構成するスイッチング素子は、IGBTやパワーMOSFETのようなトランジスタに限らず、サイリスタであってもよい。
○ 半導体装置は、半導体素子としてスイッチング素子以外の半導体素子、例えば、ダイオードのみを有し、ダイオードと抵抗やコイルからなる電子機器に適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記蓋は電磁波シールド機能を備えている。
11…冷却器、13…基板としての絶縁基板、14,15…半導体素子、18…配線層、19…下面電極、20…上面電極、21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23c…バスバー、24…樹脂、25…枠部、26…制御線を構成する信号端子、27…蓋、27a…金属板、30…制御基板。

Claims (4)

  1. 冷却器と、
    前記冷却器上に接合された基板と、
    前記基板における前記冷却器と反対側の面に設けられた配線層に下面電極が接合された半導体素子と、
    前記半導体素子の上面電極に接合され、前記基板の前記冷却器との接合面に沿って1方向に延びるとともに、一端が前記基板からはみ出るバスバーと、
    前記基板の側面のうち少なくとも前記バスバーがはみ出ない側面を覆う枠部と、
    前記枠部に結合されて樹脂の充填領域を形成する蓋とを有し、
    前記基板と前記蓋との間に前記樹脂が充填されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体素子としてスイッチング素子を有し、前記枠部には制御線が設けられ、前記制御線の少なくとも一部が前記蓋と対向配置されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体素子としてスイッチング素子を有し、前記蓋は制御基板を兼ねており、前記枠部には制御線が設けられている請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記蓋は電磁波シールド材としての金属板を有する請求項2又は請求項3に記載の半導体装置。
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