JP2014082099A - キーボード - Google Patents

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    • H01H2221/066Actuators replaceable

Abstract

【課題】キートップの大きさを変更した場合に操作荷重の変化を抑制するキーボードを提供する。
【解決手段】キーボードは、単一のスライダを有する第1の移動部材と、複数のスライダ21,22を含む第2の移動部材52と、メンブレンシート13と、ラバーカップ14とを備える。メンブレンシート13の接点60、ラバーカップ14および支持部12aを含むユニット部が複数形成されている。1つのユニット部に係合する第1の移動部材と、複数のユニット部に係合する第2の移動部材52とが取替え可能に形成されている。第2の移動部材52は、1つのユニット部のラバーカップ14を押圧すると共に、他のユニット部のラバーカップ14の押圧を回避する構造を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、キーボードに関する。
従来から店舗のPOS(Point of Sales)システム等では、所定の情報を装置本体に入力するためにキーボードが使用されている。キーボードは、所定の情報ごとに形成されている複数のキースイッチ装置を備え、キースイッチ装置を押下することにより所定の情報が入力される。たとえば、キートップの表面には、入力される文字、記号などの入力情報が刻印されている。キートップが押下されると、そのキートップに刻印された入力情報に対応するキー入力信号を装置本体に送信することができる。
ところで、近年においては、キートップのレイアウト(キー配列)を変更できるキーボードが知られている。また、キートップの大きさを変更できるキーボードが知られている。このようなキーボードは、使用者の希望に応じてキーボードの配列やキートップの大きさを変更できるために、操作の利便性が向上するという特徴を有する。
特許文献1には、金銭登録機に適用されるキーキャップが自由に交換できるキーボードが開示されている。このキーボードにおいては、キーキャップが取り付けられるキーベースをパネル上に等間隔に配置し、キーキャップの裏面に所定間隔の接合柱を設けることにより、単倍寸法キー、二倍寸法キー、または四倍寸法キーなどの規格に制限されずに自由に交換できることが開示されている。
特許文献2には、圧操作により回路基板の接点部をスイッチ動作するキーボタンが、上部ケース内に上下方向に移動可能に取り付けられたボタン本体部と、ボタン本体部の上部に着脱可能に取り付けられて上部ケースのキー開口部から上方に突出する表記ボタン部とを有するキーボードが開示されている。このキーボードにおいては、上部ケースの上面に着脱可能に取り付けられた化粧パネルに、表記ボタン部を挿入するボタン挿入孔を設けられており、機器ケースを分解しなくても、仕様に応じて簡単にキーボタンの表記ボタン部を交換できると開示されている。
登録実用新案第3023495号公報 特開2006−179361号公報
特許文献1に開示されているように、使用者が押込むキートップの大きさを変更可能なキーボードでは、たとえば、1倍寸法のキートップを2倍寸法のキートップ等に変更することができる。ところが、キートップのみを変更した場合、すなわち、使用者が押込む部分のみを変更した場合には、キートップを押下するときの操作荷重が変化する場合がある。たとえば、1倍寸法のキートップが1つのコイルスプリングにより飛び出す向きに付勢されている場合には、2倍寸法のキートップを取り付けると、2つのコイルスプリングにより付勢される。このために、2倍寸法のキートップの操作荷重が1倍寸法のキートップの操作荷重よりも大きくなる。たとえば、2倍寸法のキートップは、おおよそ2倍の力で押込まなくてはならなくなる。このために、キートップを取り替えた時に、使用者の操作感が悪化したり、十分に押込まれずに接点の接続が行われなかったりする。
更に、キーボードは、1倍寸法のキートップに対応して1つの接点が開閉可能に形成されているために、1倍寸法のキートップを2倍寸法のキートップに変更すると、複数の接点が接続されて誤操作が生じる虞がある。
このために、キートップの大きさを変更する場合には、たとえば、一部のメンブレンシートを押圧する部材を取り外すことができる。この後に大きさの異なるキートップを装着することができる。ところが、メンブレンシートを押圧するコイルスプリング等は、キートップを支持するスライダの内部に配置されている。キートップの大きさを変更する場合には、キートップおよびスライダを引き抜いた後に、一部のコイルスプリング等を取り外す必要があり、キーボードの組立てやキートップのレイアウトの変更には時間がかかるという問題がある。
本発明のキーボードは、押込まれて移動する移動部材と、移動部材を支持する支持部を含む基材と、電気的に接続される接点を有する電気的接続部材と、移動部材と電気的接続部材との間に配置され、移動部材に押圧されることにより変形し、電気的接続部材を押圧する弾性部材とを備える。接点、弾性部材および支持部を含むユニット部が複数形成されている。移動部材は、1つのユニット部に係合する第1の移動部材、および複数のユニット部に係合する第2の移動部材により構成されている。第1の移動部材と第2の移動部材とが取替え可能に形成されている。第2の移動部材は、係合する複数のユニット部のうち一つのユニット部の弾性部材を押圧すると共に、他のユニット部の弾性部材の押圧を回避する構造を有する。
上記発明においては、第2の移動部材は、一つのユニット部に嵌合し、弾性部材を押圧する第1の嵌合部と、他のユニット部に嵌合し、弾性部材の押圧を回避する構造を有する第2の嵌合部とを含み、第1の嵌合部は、支持部に対向するように形成され、支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部が弾性部材を押圧し、第2の嵌合部は、支持部に対向するように形成され、支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部と弾性部材との間に隙間が生じるように短く形成されることができる。
上記発明においては、第2の移動部材は、一つのユニット部に嵌合し、弾性部材を押圧する第1の嵌合部と、他のユニット部に嵌合し、弾性部材の押圧を回避する構造を有する第2の嵌合部とを含み、第1の嵌合部は、支持部に対向するように形成され、支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部が弾性部材を押圧し、第2の嵌合部は、内側摺動部が排除されて支持部の内部には空洞が形成されることができる。
上記発明においては、第2の嵌合部は、支持部の外面と摺動する外側摺動部を有することができる。
上記発明においては、第2の移動部材は、一つのユニット部に嵌合し、弾性部材を押圧する第1の嵌合部と、他のユニット部に嵌合し、弾性部材の押圧を回避する構造を有する第2の嵌合部とを含み、第1の嵌合部は、支持部に対向するように形成され、支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部が弾性部材を押圧し、第2の嵌合部は、支持部に対向するように形成され、支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部が弾性部材の側方に配置されることができる。
上記発明においては、第2の移動部材は、使用者に押圧される押圧面が形成されているキートップを含み、キートップは、長手方向に垂直な方向に切断したときの断面形状が、押圧される方向に延びる中心軸に対して対称であることができる。
上記発明においては、支持部の周りに配置され、移動部材を電気的接続部材から離す向きに付勢する補助付勢部材を備え、補助付勢部材の弾性力は、弾性部材の弾性力よりも小さくなるように形成されることができる。
本発明によれば、使用者が押込む移動部材の大きさが変更可能に形成されており、移動部材の大きさを変更した場合に、操作荷重の変化を抑制するキーボードを提供することができる。
実施の形態におけるキーボードの第1の状態を説明する概略斜視図である。 実施の形態におけるキーボードの第2の状態を説明する概略斜視図である。 実施の形態における第1のキーボードの1倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。 実施の形態における第1のキーボードの2倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の概略分解斜視図である。 実施の形態における第1のキーボードの2倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。 実施の形態におけるキーボードの押下特性を説明するグラフである。 比較例のキーボードの2倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。 実施の形態における第2のキーボードの2倍寸法のキートップが配置されるキースイッチ装置の支持部およびスライダの概略斜視図である。 実施の形態における第2のキーボードの2倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。 実施の形態における第3のキーボードの2倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。 実施の形態における第3のキーボードのラバーカップが押圧されない非接続ユニット部の領域の概略断面図である。 実施の形態における第4のキーボードの2倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。 (a)は実施の形態におけるキートップの概略平面図であり、(b)は実施の形態におけるキートップの概略側面図である。 (a)は実施の形態における他のキートップの概略平面図であり、(b)は実施の形態における他のキートップの概略側面図である。
図1から図14を参照して、実施の形態におけるキーボードについて説明する。本実施の形態においては、POS(Point of Sales)システムで採用されているキーボードを例示して説明する。
図1に、本実施の形態におけるキーボードの第1の状態を説明する概略斜視図を示す。本実施の形態におけるキーボード2には、複数のキースイッチ装置が配置されている。キースイッチ装置は、キートップを含み、押し込まれることにより移動する移動部材と、移動部材を支持し、移動部材の移動により接続される接点を有するユニット部とを含む。
第1の状態においては、表面形状が異なるキートップ4,5,6が配置されている。キートップ4は、1つのユニット部に対応する1倍寸法のキートップである。キートップ5,6は、複数のユニット部に対応する。キートップ5は、2つのユニット部に対応し、キートップ4のほぼ2倍の面積の押圧面を有する2倍寸法のキートップである。キートップ6は、4つのユニット部に対応し、キートップ4のほぼ4倍の面積の押圧面を有する4倍寸法のキートップである。領域91は、2倍寸法のキートップ5が配置されている領域であり、領域92は、4倍寸法のキートップ6が配置されている領域である。また、接続ユニット部50は、後述するように、複数のユニット部のうちキートップを押圧したときに接点が接続されるユニット部である。
図2に、本実施の形態におけるキーボードの第2の状態を説明する概略斜視図を示す。第2の状態においては、全てのユニット部に対して1倍寸法のキートップ4が配置されている。本実施の形態におけるキーボードは、図1および図2に示すように、キートップの大きさを変更可能に形成されている。たとえば、図2の領域91に示す2個のキートップ4を取り外して、図1に示す1個のキートップ5を取り付けることができる。また、図2の領域92に示す4個のキートップ4を取り外して、図1に示す1個のキートップ6を取り付けることができる。
本実施の形態における移動部材は、第1の移動部材および第2の移動部材により構成されている。本実施の形態におけるキーボードは、第1の移動部材および第2の移動部材を取り付け可能に形成されている。第1の移動部材51は、1つのユニット部に対して設けられる移動部材であり、第2の移動部材52,54〜56は、複数のユニット部に対して設けられる移動部材である。
図3は、第1の移動部材が配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。図3のキースイッチ装置には、1倍寸法のキートップが配置されている。キーボード2は、第1の移動部材51と、第1の移動部材51を支持する支持部12aを含む基材12を備える。本実施の形態における支持部12aは、管状に形成されている。
本実施の形態においては、メンブレンシート13に含まれる接点60と、ラバーカップ14と、支持部12aとを含む部分をユニット部と称する。たとえば、1つのユニット部は、1つのスライダを支持して、単一の接点60を含んでいる。本実施の形態におけるキーボード2は、複数のユニット部を有する。図3に示すキースイッチ装置では、1つのユニット部に第1の移動部材51が配置されている。
第1の移動部材51は、キートップ4とスライダ21とを含む。本実施の形態のキートップ4は、一方の側が開口した箱型に形成されている。キートップ4は、1つのスライダ21に支持されている。スライダ21は、一つのユニット部に嵌合し、ラバーカップ14を押圧する第1の嵌合部として機能する。本実施の形態においては、キートップ4は、スライダ21に固定されており、キートップ4とスライダ21は、一体的に基材12から取り外されたり、取り付けられたりする。
スライダ21は、支持部12aに摺動する摺動部を有する。摺動部は、支持部12aの内面に摺動する内側摺動部29と、支持部12aの外面に摺動する外側摺動部30とを含む。内側摺動部29は、支持部12aの内部に挿入されている。本実施の形態において、内側摺動部29および外側摺動部30は、支持部12aに嵌合している。
スライダ21の内側摺動部29は、基材12にスライダ21を係止させるための係止爪26を有する。係止爪26は、基材12に形成されている係止部12bに係止している。係止爪26が係止部12bに引っかかることにより、スライダ21が基材12から飛び出すことが防止される。また、内側摺動部29の先端には、ラバーカップ14を押圧するための押圧部27が形成されている。
基材12の下側には、電気的接続部材としてのメンブレンシート13が配置されている。メンブレンシート13は、内部に接点60を有する。本実施の形態における接点60は、押圧されることにより互いに対向する電極同士が接触し、この電極が配置されている電気回路が電気的に接続される部分である。メンブレンシート13は、所定の位置が押圧されることにより所定の接点60が電気的に接続されるように形成されている。本実施の形態における接点60は、1つの電極と他の電極とが接触するように形成されているが、この形態に限られず、複数の電極同士が互いに接触するように形成されていても構わない。たとえば、メンブレンシート13は、上側層と下側層との間に隙間を形成するスペーサとを含む。メンブレンシートは、単一の接点において、上側層に複数の上側電極が配置され、下側層に複数の下側電極が配置され、複数の上側電極と複数の下側電極とが互いに接触するように形成されていても構わない。また、電気的接続部材としては、メンブレンシートに限られず、押圧されることにより電気的な接続を行うことができる任意の部材を採用することができる。
メンブレンシート13とスライダ21との間には、弾性部材としてのラバーカップ14が配置されている。ラバーカップ14は、弾性を有し、スライダ21をメンブレンシート13から離す向きに付勢する。
本実施の形態におけるラバーカップ14は、スライダ21の押圧部27に当接する当接部14aを有する。本実施の形態における当接部14aは、管状に形成されている。ラバーカップ14の当接部14aは、スライダ21の押圧部27に押圧される。本実施の形態におけるラバーカップ14は、変形部14dを有する。変形部14dは、当接部14aが押圧されたときに変形して、スライダ21に反力を供給する。本実施の形態における変形部14dは、当接部14aが押圧されたときに座屈変形する。また、変形部14dは、押圧が解除されると元の形状に戻る。本実施の形態におけるラバーカップ14は、ラバーカップ14が変形するときに空気が流通する凹部14cを含む。凹部14cは、ラバーカップ14において、メンブレンシート13との接触面から凹むように形成されている。
本実施の形態におけるラバーカップ14は、メンブレンシート13の接点60が配置されている領域を押圧する押圧部14bを有する。押圧部14bは、メンブレンシート13に向かうように内側に配置されている。また、本実施の形態におけるスライダ21には、押圧部14bを押圧する棒状部28が形成されている。
本実施の形態におけるキースイッチ装置は、使用者によりキートップ4が押込まれると、矢印101に示すように、キートップ4およびスライダ21が基材12に向かって移動する。移動部材51が移動する際、支持部12aに対してスライダ21の内側摺動部29および外側摺動部30が摺動することで、支持部12aに沿ってスライダ21が移動する。図示下方に移動したスライダ21の押圧部27は、ラバーカップ14の当接部14aを押圧し、これによってラバーカップ14の変形部14dが変形する。更に、スライダ21の図示下方への移動に従って、スライダ21の棒状部28がラバーカップ14の押圧部14bを押圧するため、ラバーカップ14の押圧部14bがメンブレンシート13に接触してメンブレンシート13を押圧する。これにより、メンブレンシート13の内部に設けられた接点60が電気的に接続される。
使用者がキートップ4から指を離すと、ラバーカップ14が、元の形状に戻ろうとするため、ラバーカップ14の弾性によって、キートップ4とスライダ21とが元の位置に戻る。これによって、メンブレンシート13が、押圧部14bによって押圧されなくなるので接点60が開放される。このように、本実施の形態におけるキースイッチ装置は、メンブレンシート13に形成されている接点60を接続したり開放したりすることができる。
図4は、本実施の形態の第1のキーボードにおいて、第2の移動部材が配置されているキースイッチ装置の概略分解斜視図である。図5は、本実施の形態の第1のキーボードにおいて、第2の移動部材が配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。図4および図5に示すキースイッチ装置では、2倍寸法のキートップが配置されている。
図4および図5を参照して、本実施の形態におけるキーボード2は、複数のユニット部に係合する第2の移動部材52を取り付け可能に形成されている。第2の移動部材は、ユニット部に嵌合する嵌合部として機能するスライダを複数含む。第2の移動部材は、一つのユニット部に嵌合し、ラバーカップ14を押圧する第1の嵌合部と、他のユニット部に嵌合し、ラバーカップ14の押圧を回避する構造を有する第2の嵌合部とを含む。図4および図5に示す例において、第2の移動部材52は、キートップ5とスライダ21,22とを含む。スライダ21は第1の嵌合部として機能し、スライダ22は第2の嵌合部として機能する。キートップ5は、2つのスライダ21,22の上部に固定されている。本実施の形態の第2の移動部材52は、キートップ5およびスライダ21,22を一体的に取り外したり取り付けたりするように形成されている。
スライダ21,22に係合する複数のユニット部は、第2の移動部材52が押込まれたときに、接点60が接続されるユニット部と、接点60が接続されずに開放状態が維持されるユニット部とに分別される。本実施の形態においては、接点60が接続されるユニット部を接続ユニット部と称し、接点60が接続されずに開放状態が維持されるユニット部を非接続ユニット部と称する。矢印95に示す領域は、接続ユニット部の領域であり、矢印96に示す領域が非接続ユニット部の領域である。また、矢印95に示す領域は、第1の嵌合部が配置されている領域であり、矢印96に示す領域は、第2の嵌合部が配置されている領域である。
矢印95に示す領域に配置されているスライダ21の構造は、図3に示す1倍寸法のキートップ4を含むキースイッチ装置のスライダ21の構造と同様である。スライダ21は、接続ユニット部に係合している。
第2の移動部材52は、矢印96に示す領域において、非接続ユニット部に係合するスライダ22を含む。スライダ22は、内側摺動部32と外側摺動部30とを含む。スライダ22の内側摺動部32は、接続ユニット部に係合するスライダ21の内側摺動部29よりも短く形成されている。スライダ22の内側摺動部32は、キートップ5が押込まれたときに、内側摺動部32の先端がラバーカップ14に接触しないように短く形成されている。すなわち、スライダ22の内側摺動部32は、ラバーカップ14の当接部14aを押圧しない構造を有する。また、スライダ22の棒状部31はスライダ21の棒状部28よりも短く形成されており、ラバーカップ14の押圧部14bの押圧を回避する構造を有する。このように、第2の移動部材52のスライダ22は、ラバーカップ14の押圧を回避する構造を有する。
使用者が、矢印101に示す向きにキートップ5を押込んだ時には、接続ユニット部において、スライダ21の内側摺動部29がラバーカップ14を押圧することにより、メンブレンシート13の内部の接点60が接続される。ところが、非接続ユニット部においては、スライダ22の内側摺動部32および棒状部31は、ラバーカップ14に到達せずに、メンブレンシート13の内部の接点60は、開放された状態が維持される。
このように、第2の移動部材52は、複数の支持部12aに支持され、1つのユニット部のラバーカップ14を押圧して接点60を接続する。更に、第2の移動部材52は、その他のユニット部のラバーカップ14の押圧を回避する構造を有している。この構成を採用することにより、単一のユニット部に、単一のスライダを含む第1の移動部材51が配置されたときの操作荷重と、複数のユニット部に、複数のスライダを含む第2の移動部材52が配置されたときの操作荷重とをほぼ同じにすることができる。
図1および図2を参照して、移動部材を取り替える際には、所定の移動部材を引き抜いた後に別の移動部材を配置することができる。たとえば、図2において、領域91に配置されている1倍寸法のキートップ4および1つのスライダ21を含む第1の移動部材51を2個引き抜く。この後に、図1に示されるように、2倍寸法のキートップ5および2つのスライダ21,22を含む第2の移動部材52を取り付けることができる。
図6に、本実施の形態における第2の移動部材を押下したときの操作荷重を説明するグラフを示す。実線は、本実施の形態における第2の移動部材52を押下したときの荷重の特性を示している。横軸はキートップの押込み量であるストロークであり、縦軸は操作荷重を示している。
使用者がキートップ5を押下しはじめると、すなわちストロークがゼロから大きくなると、ラバーカップ14が変形することにより操作荷重が大きくなる。所定のストロークにおいて、ラバーカップ14の変形部14dが座屈し、極大点81が発現する。ストロークが極大点81の位置よりも大きくなると、操作荷重が徐々に減少する。さらにストロークが大きくなると、極小点82が発現する。メンブレンシート13の接点60は、たとえば極小点82にて接続される。ストロークが極小点82の位置よりも大きくなると再び操作荷重が上昇する。
本実施の形態における第2の移動部材は、1つのユニット部のラバーカップを押圧するように形成されている。2倍寸法のキートップ5を有する第2の移動部材52を押下したときの荷重は、1倍寸法のキートップ4を有する第1の移動部材51を押下したときの荷重とほぼ同じになる。すなわち、第1の移動部材51を押下した場合にも、図6に示す実線の荷重とぼぼ同じになる。このために、1倍寸法のキートップを含む第1の移動部材51から2倍寸法のキートップを含む第2の移動部材52に取替えた場合においても、使用者に違和感が生じることなく、キースイッチ装置を操作することができる。また、同様に、第2の移動部材52から第1の移動部材51に取替えた場合においても、使用者に違和感が生じることなく、キースイッチ装置を操作することができる。
ここで、比較例のキーボードについて説明する。比較例のキーボードの移動部材では、複数のユニット部において弾性部材を押圧する構造を有し、更に、複数の接点を押圧する構造を有する。
図7に、比較例のキーボードにおいて、2倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。比較例のキーボードは、支持部40aを含む基材40を備える。比較例のキーボードの移動部材53は、キートップ5と2つのスライダ23とを含む。スライダ23は、内側摺動部42と外側摺動部43とを有する。比較例のキーボードは、移動部材53に反力を供給する弾性部材15を含む。弾性部材15は、筒状の形状を有する筒状部15aと変形部15bとを含む。筒状部15aは外側摺動部43に接触している。筒状部15aは、キートップ5が押下された場合に、ほぼ変形せずに変形部15bを押圧する。
また、スライダ23には、コイルスプリング41が取り付けられている。コイルスプリング41は、キートップ5が押込まれたときにメンブレンシート13を押圧する。図7に示す比較例においては、2個のユニット部に弾性部材15が配置され、キートップ5を押し下げることにより、2個の弾性部材15が変形する。
図6を参照して、一点鎖線は、図7に示す比較例の2倍寸法のキートップが配置されているキースイッチ装置の荷重を示す。比較例のキーボードでは、移動部材53が移動するストローク全体の領域において、本実施の形態のキーボードの荷重よりも大きくなっていることが分る。すなわち、比較例のキーボードでは、2倍寸法のキートップを含む移動部材53を押下するときに大きな力が必要であり、キー操作が硬くなった操作感覚になる。このために、操作に違和感が生じる場合がある。これに対して、本実施の形態におけるキーボードは、1つのユニット部に係合する第1の移動部材51と、複数のユニット部に係合する第2の移動部材52とを取り替えても、荷重をほぼ同じにすることができるために、操作に違和感が生じることを抑制できる。
図7を参照して、比較例の2倍寸法のキートップを有するキースイッチ装置において、1倍寸法のキートップを有するキースイッチ装置と同様の操作荷重を得るためには、たとえば、1つの弾性部材15と1つのコイルスプリング41とを取り外す必要や、2つの弾性材料を軽い押下力で変形する材料に変えると共にコイルスプリング41を取り外す必要があり、手間がかかってしまう。これに対して、本実施の形態のキーボードでは、第2の移動部材が、一つのユニット部のラバーカップを押圧すると共に、他のユニット部のラバーカップの押圧を回避するように形成されている。このために、移動部材を取り替える際に所定の部品を取り外す等の作業は不要であり、容易にキートップの大きさを変更することができる。
また、図7を参照して、比較例のキーボードにおいては、1回の操作により、2個のコイルスプリング41がメンブレンシート13を押圧する。すなわち、メンブレンシート13に形成された2個の接点60が接続される。このように2個の接点60をほぼ同時に接続するために、電気的な誤反応が生じる場合がある。
これに対して、本実施の形態においては、図5を参照して、矢印95に示す領域の接続ユニット部の接点60を接続する一方で、矢印96に示す領域の非接続ユニット部では接点60の開放が維持されている。1回の押下によって、メンブレンシート13に形成されている単一の接点60を接続している。このように本実施の形態においては、複数の接点が同時に接続されることが回避されており、電気的な誤反応等を抑制することができる。
図8に、本実施の形態の第2のキーボードにおいて、2倍寸法のキートップが配置されるキースイッチ装置のスライダおよび支持部の概略斜視図を示す。図9に、本実施の形態の第2のキーボードおいて、第2の移動部材が配置されているキースイッチ装置の概略断面図を示す。図8および図9を参照して、本実施の形態における第2のキーボードは、複数のユニット部と係合する第2の移動部材54を取り付け可能に形成されている。矢印95に示す領域の構造は、本実施の形態の第1のキーボードの構造と同様である(図5参照)。すなわち、ラバーカップ14を押圧する第1の嵌合部として機能するスライダ21が配置され、接続ユニット部が構成される。スライダ21は、基材46の支持部46aに摺動する。係止爪26は、係止部46bに係止する。
本実施の形態の第2のキーボードにおいて、第2の移動部材54は、矢印96に示す領域の非接続ユニット部に係合するスライダ24を含む。スライダ24は、第2の嵌合部として機能する。スライダ24は、内側摺動部を有していない。更に、スライダ24は、ラバーカップ14の押圧部14bを押圧する棒状部28を有していない。一方で、スライダ24は、基材46の支持部46a,46cの外面に摺動する外側摺動部30,33を含む。
第2のキーボードの基材46は、支持部46aおよび係止部46bを有する。更に、基材46は、支持部46cを有する。支持部46aは、管状に形成されている。支持部46cは、支持部46aの端部に接続されている。支持部46cは、支持部46aよりも外側に膨らむように形成されている。外側摺動部30は、支持部46aに対向するように形成され、支持部46aと摺動する。外側摺動部33は、支持部46cに対向するように形成され、支持部46cと摺動する。このように、スライダ24は、内側摺動部が排除されており、支持部46a,46cの内部は空洞になっている。
第2のキーボードにおいても、第2の移動部材54が押込まれた時に、矢印96に示す領域の非接続ユニット部に配置されているラバーカップ14の押圧を避けることができる。また、移動部材を取り替えた時に荷重が変化することを抑制できる。キートップ5を押込んだ場合に、矢印95に示す領域の接続ユニット部においては、メンブレンシート13の接点60が接続される一方で、矢印96に示す領域の非接続ユニット部においては、メンブレンシート13の接点60が開放された状態を維持することができる。
また、第2の移動部材54は、スライダ24に内側摺動部が形成されていなくても、外側摺動部30,33が支持部46a,46cと摺動することにより、基材46に対して安定してスライダ24を移動させることができる。すなわち、第2の移動部材54を安定して移動させることができる。矢印96に示す領域に配置されているスライダ24としては、この形態に限られず、任意の構造により基材46の支持部46a,46cに支持されることができる。
図10は、本実施の形態の第3のキーボードにおいて、第2の移動部材が配置されているキースイッチ装置の概略断面図である。本実施の形態の第3のキーボードは、複数のユニット部と係合する第2の移動部材55を取り付け可能に形成されている。第2の移動部材55は、第1の嵌合部として機能するスライダ35と、第2の嵌合部として機能するスライダ25とを含む。
第3のキーボードにおけるラバーカップ14は、本実施の形態における第1のキーボードのラバーカップ14に比べて小型に形成されている。スライダ35の内側摺動部38は、係止爪36と押圧部37とを含む。係止爪36は、基材12の係止部12bに係止するように形成されている。押圧部37は、ラバーカップ14の当接部14aを押圧するように形成されている。矢印95に示す領域の構造は、ラバーカップ14の大きさ、係止爪36の形状、および押圧部37の形状を除いて、本実施の形態の第1のキーボードの構造と同様である(図5参照)。
第3のキーボードにおいて、第2の移動部材55のスライダ25は、係止爪49を有する内側摺動部39を含む。係止爪49は、基材12の係止部12bに係止するように形成されている。内側摺動部39は、キートップ5が押込まれたときに、ラバーカップ14の外側に配置されるように形成されている。互いに対向する係止爪49同士の間隔は、ラバーカップ14の外径よりも大きく形成されている。
図11に、本実施の形態の第3のキーボードにおいて、非接続ユニット部の部分の概略断面図を示す。図11は、キートップ5が押圧されている状態を示している。矢印96に示す非接続ユニット部の領域において、スライダ25の内側摺動部39の端部に形成されている係止爪49は、ラバーカップ14の側方に配置されている。スライダ25の内側摺動部39は、キートップ5が押込まれたときにラバーカップ14を内部に収容するように配置され、ラバーカップ14を押圧しない。このために、スライダ25によるラバーカップ14の押圧を回避することができる。
本実施の形態の第3のキーボードにおいても、第2の嵌合部として機能するスライダ25の構造により、ラバーカップ14の押圧を回避することができて、キートップの変更時に荷重が変化することを抑制できる。また、接続ユニット部の接点60において電気的な接続を得るとともに、非接続ユニット部においては、電気的な接続を回避することができる。
図12に、本実施の形態の第4のキーボードにおいて、第2の移動部材が配置されているキースイッチ装置の概略断面図を示す。本実施の形態における第4のキーボードは、第2の移動部材56を取り付け可能に形成されている。第2の移動部材56は、第1の嵌合部として機能するスライダ19と、第2の嵌合部として機能するスライダ20とを含む。スライダ19は、内側摺動部29および外側摺動部34を有する。スライダ20は、内側摺動部32と外側摺動部34とを含む。矢印95に示す領域において、内側摺動部29がラバーカップ14を押圧する構造、および、矢印96に示す領域において、内側摺動部32および棒状部31がラバーカップ14に到達しない構造は、本実施の形態の第1のキーボードの構造と同様である(図5参照)。
第4のキーボードは、支持部12aの外側の周りに配置されている補助付勢部材16を備える。本実施の形態における補助付勢部材16は、ラバーカップである。補助付勢部材16は、スライダ19,20の外側摺動部34に接触する筒状部16aを含む。補助付勢部材16は、筒状部16aに接続され、弾性的に変形可能な変形部16bを含む。本実施の形態における変形部16bは、キートップ5が押下されたときに座屈変形するように形成されている。本実施の形態における変形部16bは、第2の移動部材56をメンブレンシート13から離す向きに付勢する。すなわち、補助付勢部材16は、押込む操作に対する反力を供給する。補助付勢部材16の弾性力は、ラバーカップ14の弾性力よりも小さくなるように形成されている。
補助付勢部材16は、基材12の表面に配置されている。本実施の形態における補助付勢部材16は、基材12に固定されているが、この形態に限られず、スライダ19,20の外側摺動部34に固定されていても構わない。すなわち、補助付勢部材16は、移動部材を取り替えるときに、移動部材とともに外されるように形成されていても構わない。
前述のキーボードの第2の移動部材52,54,55は、複数のラバーカップ14のうち、接続ユニット部の1つのラバーカップ14を押圧するように形成されている。ラバーカップ14からの反力は、接続ユニット部の領域において生じ、非接続ユニット部の領域には生じない。このために、キートップ5は、接続ユニット部の領域では速やかに元の位置に戻る一方で、非接続ユニット部の領域では元の位置に戻る動作が遅くなる場合がある。
本実施の形態の第4のキーボードにおいては、それぞれのユニット部に対応するように補助付勢部材16が配置されている。使用者がキートップ5を押込むと、補助付勢部材16は、筒状部16aが平行移動して変形部16bを押し下げる。変形部16bは外側に向かって変形する。補助付勢部材16は、スライダ21,22に反力を供給する。このために、キートップ5から指を離した場合には、キートップ5を速やかに元の位置に戻すことができる。特に、矢印96に示す非接続ユニット部の領域においても速やかに元の位置に戻すことができる。
このように、補助付勢部材16は、第2の移動部材56を元の位置に戻すために配置されている。従って、補助付勢部材16の弾性力は、ラバーカップ14の弾性力よりも十分に小さいことが好ましい。補助付勢部材16の弾性力は、キートップ5を押し込む時の荷重に実質的な影響を与えないように十分に小さいことが好ましい。
例えば、図6を参照して、キートップ5を押込むときのピーク荷重(極大点81の荷重)が35gグラム以上55グラム以下の場合には、補助付勢部材16のピーク荷重が5グラム以下であることが好ましい。例えば、補助付勢部材16の弾性力は、ラバーカップ14の弾性力の略7分の1以下であることが好ましい。更には、補助付勢部材16の弾性力は、ラバーカップ14の弾性力の略10分の1以下であることが好ましい。
本実施の形態における補助付勢部材はラバーカップであるが、この形態に限られず、補助付勢部材は、移動部材を付勢する任意の構造を採用することができる。例えば、補助付勢部材としては、ラバーカップ、線状の針金により形成されたばね部材、およびコイルスプリングのうち少なくとも一つを含むことができる。
図1を参照して、上記の実施の形態においては、領域91に配置されている2倍寸法のキートップ5を含むキースイッチ装置を例示して説明している。第2の移動部材のキートップの大きさについては、この形態に限られず、任意の大きさのキートップを採用することができる。たとえば、図1においては、領域92に示される4倍寸法のキートップを含む第2の移動部材にも本発明を適用することができる。この場合に、第2の移動部材は、1つの第1の嵌合部と、3つの第2の嵌合部とを含む。第2の移動部材に係合する4つのユニット部は、1つの接続ユニット部50と、3つの非接続ユニット部とに分別される。
図13に、本実施の形態におけるキートップの説明図を示す。図13(a)は、本実施の形態における2倍寸法のキートップ5の概略平面図であり、図13(b)は、2倍寸法のキートップ5の概略側面図である。キートップ5は、使用者に押込まれる押圧面を有し、平面形状が長方形に形成されている。また、キートップ5は、その長手方向に垂直な方向に切断したときの断面形状が対称である。すなわち、図13(b)に示すように、側面視したときに押圧される方向に延びる中心軸5aに対して対称の形状を有する。
図14に、本実施の形態における他のキートップの説明図を示す。図14(a)は、他のキートップ7の概略平面図である。図14(b)は、他のキートップ7の概略側面図である。他のキートップ7は、長手方向に垂直な方向に切断したときの断面形状が非対称である。図14(b)に示すように、側面視したときに押圧される方向に延びる中心軸7aに対して非対称の形状を有する。キートップ7は、傾斜が緩やかな側面7bを有する。側面7bには、例えば文字7cが刻印されている。キートップ7をキーボードに配置するときには文字7cが見やすいように、側面7bが使用者に近い側に配置される。このように、他のキートップ7を含む第2の移動部材は、キーボードに装着するときに方向性を有する。キートップ7の長手方向の向きが定められている。ところが、使用者がキートップ7を含む第2の移動部材を取り付ける向きを誤る場合がある。例えば、側面7bが使用者から遠い側に配置される場合がある。
これに対して、図13に示すキートップ5は、断面形状が中心軸5aに対して対称であるために、第2の移動部材を取り付ける場合には、キートップ5の長手方向を複数のユニット部が並ぶ方向に合わすのみで良い。このように、第2の移動部材を取り付ける方向を間違ってしまうことを回避できる。キートップ5を含む第2の移動部材は、長手方向を合わせる作業で取り付けることができるために、図14に示す非対称のキートップ7よりも容易に取替えることができる。
本実施の形態における移動部材は、キートップとスライダとが別部品として形成されているが、この形態に限られず、移動部材が一つの材質から一体的に形成されていても構わない。
本実施の形態におけるキーボードは、1つのメンブレンシートに複数の接点が形成されているが、この形態に限られず、それぞれの接点毎にメンブレンシートが形成されていても構わない。
上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される変更が含まれている。
2 キーボード
4〜7 キートップ
5a 中心軸
12,46 基材
12a,46a,46c 支持部
13 メンブレンシート
14 ラバーカップ
16 補助付勢部材
19〜25,35 スライダ
27,37 押圧部
29,32,38,39 内側摺動部
30,33,34 外側摺動部
51〜56 移動部材
60 接点
81 極大点
82 極小点

Claims (7)

  1. 押込まれて移動する移動部材と、
    前記移動部材を支持する支持部を含む基材と、
    電気的に接続される接点を有する電気的接続部材と、
    前記移動部材と前記電気的接続部材との間に配置され、前記移動部材に押圧されることにより変形し、前記電気的接続部材を押圧する弾性部材とを備え、
    前記接点、前記弾性部材および前記支持部を含むユニット部が複数形成されており、
    前記移動部材は、1つの前記ユニット部に係合する第1の移動部材、および複数の前記ユニット部に係合する第2の移動部材により構成されており、
    前記第1の移動部材と前記第2の移動部材とが取替え可能に形成されており、
    前記第2の移動部材は、係合する複数の前記ユニット部のうち一つの前記ユニット部の前記弾性部材を押圧すると共に、他の前記ユニット部の前記弾性部材の押圧を回避する構造を有する、キーボード。
  2. 前記第2の移動部材は、一つの前記ユニット部に嵌合し、前記弾性部材を押圧する第1の嵌合部と、他の前記ユニット部に嵌合し、前記弾性部材の押圧を回避する構造を有する第2の嵌合部とを含み、
    前記第1の嵌合部は、前記支持部に対向するように形成され、前記支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、前記第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部が前記弾性部材を押圧し、
    前記第2の嵌合部は、前記支持部に対向するように形成され、前記支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、前記第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部と前記弾性部材との間に隙間が生じるように短く形成されている、請求項1に記載のキーボード。
  3. 前記第2の移動部材は、一つの前記ユニット部に嵌合し、前記弾性部材を押圧する第1の嵌合部と、他の前記ユニット部に嵌合し、前記弾性部材の押圧を回避する構造を有する第2の嵌合部とを含み、
    前記第1の嵌合部は、前記支持部に対向するように形成され、前記支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、前記第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部が前記弾性部材を押圧し、
    前記第2の嵌合部は、前記内側摺動部が排除されて前記支持部の内部には空洞が形成されている、請求項1に記載のキーボード。
  4. 前記第2の嵌合部は、前記支持部の外面と摺動する外側摺動部を有する、請求項3に記載のキーボード。
  5. 前記第2の移動部材は、一つの前記ユニット部に嵌合し、前記弾性部材を押圧する第1の嵌合部と、他の前記ユニット部に嵌合し、前記弾性部材の押圧を回避する構造を有する第2の嵌合部とを含み、
    前記第1の嵌合部は、前記支持部に対向するように形成され、前記支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、前記第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部が前記弾性部材を押圧し、
    前記第2の嵌合部は、前記支持部に対向するように形成され、前記支持部の内面と摺動する内側摺動部を有し、前記第2の移動部材が押込まれた時に内側摺動部が前記弾性部材の側方に配置される、請求項1に記載のキーボード。
  6. 前記第2の移動部材は、使用者に押圧される押圧面が形成されているキートップを含み、
    前記キートップは、長手方向に垂直な方向に切断したときの断面形状が、押圧される方向に延びる中心軸に対して対称である、請求項1から5のいずれか一項に記載のキーボード。
  7. 前記支持部の周りに配置され、前記移動部材を前記電気的接続部材から離す向きに付勢する補助付勢部材を備え、
    前記補助付勢部材の弾性力は、前記弾性部材の弾性力よりも小さくなるように形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のキーボード。
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