JP2014081543A - 現像剤搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Masafumi Ikeda
雅史 池田
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Abstract

【課題】現像剤中のトナー凝集体を減少させる。
【解決手段】第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力を強くすると、現像剤Gの磁性キャリアCAが第一電磁石200及び第二電磁石210に引き付けられて移動する。そして、この移動する磁性キャリアCAがトナー凝集体TGに当たり、磁性キャリアCAが崩れ減少する。
【選択図】図6

Description

本発明は、現像剤搬送装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、現像室と攪拌室とで構成される現像容器と、像担持体と対向して回転する現像剤担持体と、現像剤を攪拌/搬送するために現像室内部に設置された第1の搬送部材と、前記攪拌室に設けられた第2の搬送部材と、を有する現像装置であって、更に、トナー及び/又は磁性キャリアが補給される現像剤補給口と、前記攪拌室に設けられた前記現像剤を排出するための現像剤排出口と、が設置された現像装置を備える画像形成装置において、前記現像剤排出口近傍に前記磁性キャリア同士の相互作用力を緩和するために、前記現像剤排出口近傍の前記現像剤の嵩密度が1.0g/cc以下にならしめるための緩和手段と、且つ、前記現像剤排出口近傍に磁界発生手段とを配設する技術が開示されている。
特開2007−041103号公報
本発明は、現像剤中のトナー凝集体を減少させることが課題である。
請求項1の現像剤搬送装置は、現像装置に現像剤を搬送する搬送路と、前記搬送路に設けられた磁力発生手段と、前記磁力発生手段の磁力によって、前記搬送路内に保持される複数の磁性体と、を備える。
請求項2の現像剤搬送装置は、前記磁力発生手段は、磁力の強弱が調整可能に構成されている。
請求項3の現像剤搬送装置は、前記磁力発生手段は複数の磁極を有し、前記複数の磁極間を前記磁性体が移動するように、前記磁極毎に磁力の強弱が調整可能に構成されている。
請求項4の現像剤搬送装置は、前記現像剤は、トナー粒子と磁性キャリアとを有し、複数の前記磁性体は、前記磁性キャリアで構成されている又は前記磁性キャリアを含んで構成されている。
請求項5の画像形成装置は、潜像が形成される潜像保持体と、前記潜像保持体の潜像を現像する現像装置と、前記現像装置に現像剤を搬送する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の現像剤搬送装置と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、磁力発生手段を有していない場合と比較し、現像剤中のトナー凝集体を減少させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、磁力の強弱が調整可能でない場合と比較し、現像剤中のトナー凝集体を効果的に減少させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の磁極間を磁性体が移動しない場合と比較し、現像剤中のトナー凝集体を効果的に減少させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、現像剤が磁性キャリアを有していない場合と比較し、低コストで現像剤中のトナー凝集体を減少させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の現像剤搬送装置が現像装置に現像剤を搬送しない場合と比較し、トナー凝集体に起因する画像不良を低減させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す全体構成図である。 図1の現像装置を示す縦断面図である。 図1の現像装置を示す横断面図である。 本発明の第一実施形態の現像剤搬送装置を示す斜視図である。 図4の現像剤搬送装置の現像剤搬送路の内部構造を示す斜視図である。 図4の現像剤搬送装置の現像剤搬送路の内部構造の要部を模式的に示すと共にトナー凝集体が崩れる様子を説明する縦断面図である。 (A)は第一電磁石又は第二電磁石に磁力が発生していない状態を模式的に示す縦断面図であり、(B)は第一電磁石又は第二電磁石に磁力が発生し磁性キャリアが引き付けられ移動している状態を模式的に示すと共に移動によってトナー凝集体が崩れる様子を説明する縦断面図である。 本発明の第二実施形態の現像剤搬送装置の要部を模式的に示す縦断面図である。 本発明の第三実施形態の現像剤搬送装置の要部を模式的に示し、磁性体が移動する様子を(A)〜(C)に示す縦断面図である。 本発明の第四実施形態の現像剤搬送装置の要部を模式的に示し、磁性体が移動する様子を(A)〜(C)に示す縦断面図である。 本発明の第五実施形態の現像剤搬送装置の要部を模式的に示し、磁性体が移動する様子を(A)〜(B)に示す縦断面図である。 第一電磁石、第二電磁石、及び制御部を示すブロック図である。
<第一実施形態>
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。
(全体構成)
まず、画像形成装置10の全体構成について、図1を用いて説明する。なお、以後の説明では、画像形成装置10の上下方向(鉛直方向)をY方向、水平方向をX方向と記載し、X方向及びY方向と直交する奥行き方向をZ方向と記載する。
図1に示されるように、画像形成装置10は、感光体12とスコロトロン帯電器14と露光装置16と現像装置100と転写ロール22と定着装置24とクリーニング装置26とを備えている。
帯電手段の一例としてのスコロトロン帯電器14は、潜像保持体の一例としてのドラム状の感光体12の表面を帯電させる。露光装置16は、画像データに基づいて表面が帯電した感光体12にレーザー光Lを照射して感光体12に静電潜像を形成する。現像装置100は、感光体12に形成された静電潜像にトナーを選択的に転移してトナー画像として可視化する。転写手段の一例としての転写ロール22は、感光体12の表面のトナー画像を搬送経路20に沿って供給される被転写体の一例としてのシート部材(記録媒体)Pに転写する。定着装置24は、シート部材P上の転写されたトナー画像を加熱及び加圧して、シート部材Pに定着させる。また、クリーニング装置26は、トナー画像が転写された後の感光体12に残留するトナーを清掃し回収する。
画像形成装置10内の下部には、シート部材Pを一枚ずつ給紙する給紙装置40が設けられている。給紙装置40は、シート部材Pが複数枚積載されたシート部材収容部41、42を備えている。このシート部材収容部41、42に積載されたシート部材Pは、取出ロール43、44によって順次取り出され、一枚ずつ搬送される構成となっている。そして、シート部材Pの搬送経路20に沿って複数の搬送ロール48が設けられており、シート部材Pが搬送経路20に沿ってシート部材Pの搬送方向の下流側(以下単に下流側)へ搬送されるように構成されている。
また、搬送経路20の下流側には、前述した定着装置24が設けられている。定着装置24は、加熱ロール24Hと加圧ロール24Nとを備えており、これら加熱ロール24Hと加圧ロール24Nとの間をシート部材Pが通過することで、シート部材Pに転写されたトナー画像がシート部材Pに定着するように構成されている。また、定着装置24の下流側には、トナー画像が定着されたシート部材Pを排出部50に排出する排出ロール38が設けられている。
また、画像形成装置10内の上部には現像剤カートリッジ150が交換可能に設けられている。現像剤カートリッジ150の内部には、磁性キャリアCAとトナーTと含む現像剤G(図2参照)が充填されている。そして、この現像剤カートリッジ150から現像剤搬送装置190の現像剤搬送路152を介して現像装置100に現像剤G(図2参照)が供給(補給)される。
また、前述したクリーニング装置26に回収された廃トナーは、廃トナー収容部30に廃トナー搬送路28を介して搬送される。
(画像形成工程)
つぎに、画像形成装置10の画像形成工程について説明する。
まず、スコロトロン帯電器14が感光体12の表面を帯電する。続いて、図示しないスキャナによって読み取られた画像データ又は外部から送られたデータに基づいて露光装置16が帯電された感光体12の表面を露光し、感光体12の表面に静電潜像を形成する。そして、現像装置18が静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。
一方、シート部材収容部41又はシート部材収容部42から搬送経路20にシート部材Pが送り出される。搬送経路20に送り出されたシート部材Pは、トナー画像を保持した感光体12と転写ロール22との間に形成された転写部31を通り、転写ロール22によってトナー画像がシート部材Pに転写される。シート部材Pに転写されたトナー画像は、定着装置24の加熱ロール24Hと加圧ロール24Nとの間を通過することで、シート部材Pに定着される。トナー画像が定着したシート部材Pは排出ロール38によって排出部50に排出される。
(現像装置)
次に、現像装置100について説明する。
図2及び図3に示すように、現像装置100は、現像剤Gが収容されたハウジング102と、現像部材の一例としての現像ロール106と、現像ロール106の外周面に保持された現像剤Gの層の厚みを規制する現像剤規制部材の一例としてのトリマー108と、現像剤攪拌搬送部125と、を有している。現像剤攪拌搬送部125は、第一攪拌搬送室123と第一攪拌搬送室123に隣接する第二攪拌搬送室124とを有している。また、第一攪拌搬送路123には第一オーガ109が設けられ、第二攪拌搬送室124には第二オーガ111が設けられ、平面視において、Z方向に第一オーガ109と第二オーガ111とで現像剤Gを循環搬送するように構成されている。
図2に示すように、現像剤Gは、一例として、負極性に帯電する帯電粒子の一例としてのトナーTと、正極性に帯電する磁性粒子の一例としての磁性キャリアCAと、を含む2成分現像剤で構成されている。
ハウジング102は、容器本体103と、容器本体103の上部を塞ぐカバー部材104と、を含んで構成されている。また、ハウジング102は、現像ロール106が収容される現像ロール室122と、現像ロール室122の斜め下方側に設けられた現像剤攪拌搬送部125(第一攪拌搬送室123と第二攪拌搬送室124)と、を有している。
容器本体103は、Z方向に見て、下側に凸となるようにX方向の2箇所で湾曲した底壁103Aと、底壁103Aの左端部に形成された張出部103Bと、底壁103Aの右端部に立設された側壁103Cと、底壁103Aの中央部に立設され第一攪拌搬送室123と第二攪拌搬送室124とを仕切る仕切壁103Dと、を含んで構成されている。
カバー部材104は、第二攪拌搬送室124上に配置される上壁104Aと、上壁104Aの左端部から左斜め上方へ延びて現像ロール室122を覆う傾斜壁104Bと、傾斜壁104Bの上端に連続して湾曲した湾曲壁104Cと、上壁104Aの端部から下方に延びて容器本体103に嵌め込まれる嵌合部104Dとを有している。
また、上壁104Aには現像剤補給口136が設けられ、この現像剤補給口136に現像剤搬送路152を構成する第二搬送路170(図4参照)の下流側端部170Bが連結されている。
図3に示すように、現像ロール106は、円柱状に形成され容器本体103にシャフト106Cを介して固定支持された磁力発生部の一例としてのマグネットロール106Aと、円筒状に形成されマグネットロール106Aの外側で回転可能に支持された現像剤保持部材の一例としての現像スリーブ106Bと、を有している。即ち、マグネットロール106Aは、現像スリーブ106Bの内側に配置されている。
容器本体103における現像ロール106の軸方向(+Z方向)両端部の位置には、マグネットロール106Aの両端部から+Z、−Z方向外側へ突出したシャフト106Cを支持する支持壁103E、103Fが形成されている。また、容器本体103は、−Z方向における第一攪拌搬送室123及び第二攪拌搬送室124の長さが、支持壁103E、103Fの間隔よりも長くなっており、突出部126が形成されている。なお、支持壁103E、103F間には、現像ロール106の下側で図示しない壁部が連結されており、この壁部にトリマー108(図2参照)がネジ(図示省略)で固定されている。
仕切壁103Dには、−Z方向の端部付近にX方向に貫通した第一流入口132が形成され、+Z方向の端部にX方向に貫通した第二流入口133が形成されている。これにより、第一オーガ109及び第二オーガ111が回転すると、第一流入口132及び第二流入口133を通って矢印K方向に現像剤Gが循環する。
また、第二攪拌搬送室124の上部には、現像剤カートリッジ150から現像剤搬送路152を介して(図1参照)、新しい現像剤Gを現像装置100内に補給するための現像剤補給口136が形成されている(図2も参照)。なお、現像剤補給口136は、第一流入口132よりも−Z方向に配置されており、仕切壁103Dで仕切られているため、補給された新しい現像剤Gがすぐに現像剤排出口134から排出されることはない。また、現像ロール106のマグネットロール106Aには、外周面(周方向)に沿って複数の磁極が設けられている。
図3に示すように、現像スリーブ106Bは、Z方向の両端部に、該両端部を塞ぐキャップ状の支持部材137A(−Z方向側)、支持部材137B(+Z方向側)が取り付けられている。支持部材137A、137Bは、環状に形成されており、内側にZ方向を軸方向とするベアリング138A、138Bが固定されている。そして、ベアリング138A、138Bにシャフト106Cが挿入されることで、マグネットロール106Aに対して現像スリーブ106Bが周方向に回転可能となっている。なお、現像スリーブ106Bの外周面には微少な凹凸が形成されている。
また、支持壁103Fには、ベアリング142がZ方向を軸方向として固定されており、ベアリング142に支持部材137Bの一部が挿入されている。そして、支持部材137Bの+Z方向の端部には、Z方向を軸方向として回転するギア144が取り付けられている。これにより、ギア144が回転すると、支持部材137A、137Bがシャフト106Cの周りを回転して、現像スリーブ106Bがマグネットロール106Aの外側を回転する。
図2に示すように、第一攪拌搬送室123内の現像剤Gは、現像スリーブ106B上に保持された状態で、現像スリーブ106Bの+R方向の回転により搬送される。そして、現像スリーブ106B上に保持された現像剤Gは、現像スリーブ106Bの外周面とトリマー108の先端部108Aとの間へ進入することで層の厚みが規制され、感光体12(図1参照)と対向する現像領域に搬送される。トリマー108は、Z方向を長手方向とする板状の部材であり、Y方向からX方向へ僅かに傾いた方向を短手方向とすると共に先端部108Aをシャフト106C側へ向けて、現像ロール106の外周面と対向配置されている。
図3に示すように、第一攪拌搬送室123には、現像剤Gを攪拌しながら搬送する第一オーガ109が配置されている。第一オーガ109は、Z方向に沿って配置された回転軸109Aと、回転軸109Aの外周に支持されたらせん状の翼部の一例としての順搬送羽根109Bと、逆搬送羽根109Cと、を有している。順搬送羽根109Bは、現像剤Gを−Z方向に搬送するために第二流入口133からから第一流入口132にかけて設けられている。
逆搬送羽根109Cは、現像剤Gを順搬送羽根109Bの搬送方向とは逆方向に搬送することによって、現像剤Gを第一攪拌搬送室123から第二攪拌搬送室124に流入させている。また、回転軸109Aは、突出部126の−Z方向端部の前側壁103Gと容器本体103の+Z方向端部の後側壁103Hとによって回転可能に支持されており、回転軸109Aの+Z方向の端部にはギア145が取り付けられている。
このように、第一オーガ109は、現像スリーブ106Bと回転軸方向(Z方向)が揃えられ、順搬送羽根109Bを回転させて現像剤Gを回転軸方向に搬送すると共に現像スリーブ106Bに現像剤Gを供給するようになっている。
第二攪拌搬送室124には、現像剤Gを攪拌しながら搬送する第二オーガ111が配置されている。第二オーガ111は、Z方向に沿って配置された回転軸111Aと、回転軸111Aの外周に支持された順搬送羽根111Bと、逆搬送羽根111Cと、を有している。順搬送羽根111Bは、現像剤Gを+Z方向に搬送するために第一流入口132からから第二流入口133にかけて設けられている。なお、現像剤補給口136の下側には、順搬送羽根111Bは設けられていない。
逆搬送羽根111Cは、第二流入口133付近に設けられており、現像剤Gを順搬送羽根111Bの搬送方向とは逆方向に搬送することによって、現像剤Gを第二攪拌搬送室124から第一攪拌搬送室123に流入させている。また、回転軸111Aは、前側壁103Gと後側壁103Hとによって回転可能に支持されており、回転軸111Aの+Z方向の端部にはギア146が取り付けられている。
現像ロール106のギア144は、第一オーガ109のギア145と噛み合っており、ギア145は、第二オーガ111のギア146と噛み合っている。また、ギア144は、駆動源であるモータ(図示省略)の回転力が伝達されるように配置されている。
そして、モータ(図示省略)の駆動によってギア144が回転すると、ギア145はギア144と同方向である−R方向(図2における時計回り方向)に回転し、ギア146は逆方向である+R方向(図2における反時計回り方向)に回転する。即ち、第一オーガ109と第二オーガ111は、互いに逆方向に回転する。そして、第一オーガ109及び第二オーガ111の回転により、第一攪拌搬送室123及び第二攪拌搬送室124の現像剤GがZ軸方向に互いに逆方向に搬送され循環する。そして、第一オーガ109で搬送される現像剤Gが現像ロール106に供給される。
(現像剤搬送装置)
つぎに、現像剤カートリッジ150から現像装置100に供給される現像剤Gが搬送される第一実施形態の現像剤搬送装置について説明する。
図4に示すように、第一実施形態の現像剤搬送装置190は、筒状の第一搬送路160と筒状の第二搬送路170とを有する搬送路の一例としての現像剤搬送路152を備えている。第一搬送路160は、上流側端部160Aが現像剤カートリッジ150に連結され、この上流側端部160Aから下流側端部160Bに向かって若干下り勾配となるように配置されている。第二搬送路170は、鉛直方向又は略鉛直方向に配置されている。この第二搬送路170は、上流側端部170Aが第一搬送路160の下流側端部160Bに連結されている。そして、この上流側端部170Aから、鉛直方向又は略鉛直方向に延在し、下流側端部170Bが現像装置100の現像剤攪拌搬送部125の第二攪拌搬送室124の−Z方向の端部(図3参照)に連結されている。
図5に示すように、第一搬送路160の内部には、現像剤Gを搬送する搬送オーガ162が設けられている。搬送オーガ162は、搬送方向に沿って配置された回転軸164と、回転軸164の外周に支持された螺旋状の搬送羽根166と、を有している。
この搬送オーガ162の回転軸164の下流側端部近傍には、クランク165が形成されている。クランク165は、回転軸164に対して軸心が平行にずれたクランクピン165Aと、クランクピン165Aの両軸端部と回転軸164とを繋ぐアーム部165B、165Cと、を含んで構成されている。
また、第二搬送路170の内部には、線状の部材が螺旋状に巻かれた螺旋部材172が設けられている。螺旋部材172の上流側端部172AはU字形状に屈曲している。このU字形状の上端部172は、第一搬送路160に設けられた搬送オーガ162のクランク165のクランクピン165Aに引っ掛けられている。
そして、図示していないモータ等で構成された駆動手段によって、第一搬送路160の搬送オーガ162が回転する。搬送オーガ162が回転すると、現像剤カートリッジ150から供給された現像剤Gが、第一搬送路160の上流側端部160Aから下流側端部160Bに向かって搬送される。現像剤Gは、第二搬送路170との連結部155に到達すると第二搬送路170を落下し、現像装置100の現像剤攪拌搬送部125の第二攪拌搬送室124(図2参照)に供給される。なお、図中の矢印Sは、現像剤Gの搬送方向を示している。
また、第一搬送路160の搬送オーガ162の回転軸164の回転に伴って、回転軸164のクランク165のクランクピン165Aに上流側端部172Aが取り付けられた螺旋部材172が、上下動する。この螺旋部材172の上下動によって、第二搬送路170の現像剤Gが解(ほぐ)され、第二搬送路170を落下する現像剤Gの詰まりの発生が抑制又は防止される。
図4及び図5に示すように、第一搬送路160における連結部155の上流側と第二搬送路170における連結部155の下流側とにおける外壁には、それぞれ磁力発生手段の磁極の一例としての第一電磁石200と第二電磁石210とが設けられている。第一電磁石200は第一搬送路160の上壁に設けられ、第二電磁石210は第二搬送路170における第一搬送路160の下流側の側壁に設けられている。
図12に示すように、第一電磁石200及び第二電磁石210は、磁性材料で構成された芯80のまわりに、コイル82が巻かれ、このコイル82に通電されることによって磁力が発生する。
また、第一電磁石200及び第二電磁石210は、制御部220に電気的に連結されている。そして、この制御部220から第一電磁石200及び第二電磁石210のコイル82に電気が供給されることで、第一電磁石200及び第二電磁石210に磁力が発生する。また、制御部220は、第一電磁石200及び第二電磁石210に供給する電流の大きさを制御することで、第一電磁石200及び第二電磁石210に発生する磁力の強弱を制御するように構成されている。更に、本実施形態では、第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力(磁束密度)が、周期的に強弱するように制御されている。なお、第一電磁石200と第二電磁石210とで位相が一致していてもよいし、位相が異なっていてもよい。更に、第一電磁石200と第二電磁石210とで周期が異なっていてもよい。つまり、第二電磁石210の周期が、第一電磁石200よりも短い又は長い周期となっていてもよい。
図6に示すように、第一電磁石200及び第二電磁石210が発生する磁力によって、現像剤Gの磁性キャリアCAが、それぞれ対応する第一搬送路160の内壁面160C及び第二搬送路170の内壁面170Cに吸着し保持される。また、前述したように周期的に磁力が強弱するように制御されている。よって、図7に示すように、磁力を弱くすると磁性キャリアCAの保持量が減少し現像剤Gに戻され(図7(A))、磁力を強くすると現像剤G中の磁性キャリアCAを引き付けて保持量が増加する(図7(B)。
なお、図6以降の図では、第一搬送路160に設けられた搬送オーガ162及び第二搬送路170に設けられた螺旋部材172の図示を省略している。
(作用及び効果)
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
前述したように、図6に示すように第一電磁石200及び第二電磁石210が発生する磁力によって、現像剤Gの磁性キャリアCAが、それぞれ対応する第一搬送路160の内壁面160C及び第二搬送路170の内壁面170Cに吸着し保持されている。更に、図7に示すように、周期的に磁力が強弱するように制御されているので、磁力を弱くすると磁性キャリアCAの保持量が減少し現像剤Gに戻され(図7(A))、磁力を強くすると現像剤G中の磁性キャリアCAを引き付けて保持量が増加する(図7(B))。
図6に示すように、現像剤搬送路152を搬送される現像剤G中のトナーTが凝集してトナー凝集体(直径が約100μm)TGが形成されることがある。このトナー凝集体TGは、現像剤Gが流れる際に第一電磁石200及び第二電磁石210が発生する磁力によって内壁面160C、170Cに吸着し保持されている磁性キャリアCAに当たって崩れる。よって、現像剤Gの中のトナー凝集体TGが減少する。
更に、図7(A)に示す第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力が弱い状態から図7(B)に示す第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力を強くすると、現像剤Gの磁性キャリアCAが引き付けられて移動する。そして、この移動する磁性キャリアCAがトナー凝集体TGに当たり、トナー凝集体TGが崩れ、現像剤G中のトナー凝集体TGが減少する。
ここで、仮にトナー凝集体TGが現像剤Gと一緒に現像装置100(図1参照)に搬送されたとした場合、トナー凝集体TGは図2に示す現像ロール106の現像スリーブ106Bとトリマー108との間を通る際に崩れて筋状になる。これにより、現像ロール106が保持する現像剤Gにおけるトナー凝集体TGが崩れた部分のトナー濃度が、筋状(局所的)に高くなる原因になる。つまり、トナー凝集体TGが崩されていない場合は、現像ロール106が保持する現像剤Gにトナー濃度むらが発生する。そして、現像ロール106が保持する現像剤Gの筋状のトナー濃度の高い部分は、トナー画像において濃い筋(以降「色筋」と記す)となって現れ、画像品質が低下する。
しかし、本実施形態では、前述したように、現像剤G中のトナー凝集体TGは、現像剤Gが現像剤搬送路152を流れる際に、第一電磁石200及び第二電磁石210が発生する磁力によって内壁面160C,170Cに吸着し保持されている磁性キャリアCAに当たって崩れ減少する。更に、第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力が弱い状態から磁力を強くした際に、第一電磁石200及び第二電磁石210に引き付けられ移動する磁性キャリアCAが、トナー凝集体TGに当たり、トナー凝集体TGが崩し減少する。
このようにトナー凝集体TGが崩れ減少することで、上述したトナー凝集体TGに起因する現像ロール106が保持する現像剤Gのトナー濃度むらの発生が防止又は抑制される。そして、トナー濃度むらの発生が防止又は抑制されることで、トナー画像における色筋の発生が防止又は抑制される。つまり、画像品質の低下が防止又は抑制される。
ここで、トナー凝集体TGを崩す力をFとし、磁性キャリアCAの質量をmとし、磁性キャリアCAとトナー凝集体TGとが衝突する際の加速度をaとすると、
F=m×a
の関係である。
そして、上述した図7(A)に示す第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力が弱い状態から、図7(B)に示す第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力を強くして磁性キャリアCAを移動させることは、上記加速度aを大きくすることになり、この結果、トナー凝集体を崩す力であるFが大きくなる。よって、磁性キャリアCAを移動させることで、効果的にトナー凝集体TGが崩され減少する。
なお、図7(A)に示す第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力が弱い状態は、第一電磁石200及び第二電磁石210に電気を供給していない状態、つまり磁力が発生してないオフの状態であってもよい。
<第二実施形態>
つぎに第二実施形態の現像剤搬送装置について、図8を用いて説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第一実施形態の現像剤搬送装置190では、現像剤G中の磁性キャリアCAを第一電磁石200及び第二電磁石210が発生する磁力によって内壁面160C,170Cに吸着させた。これに対して第二実施形態の現像剤装置192では、磁性キャリアCAでなく、磁性キャリアCAよりも大きく、質量が大きい(重い)球形状の磁性体CBを吸着させ保持している。また、磁性キャリアCAよりも磁性体CBの方が、高い密度で磁性体粒子を含有している。よって、磁性キャリアCAよりも磁性体CBのほうが、第一電磁石200及び第二電磁石210に、より吸着しやすい。
第一電磁石200と第二電磁石210とを交互に電気を供給するように制御部220(図12を参照)が制御している(交互にオンオフする)。つまり、第一電磁石200に通電して磁力を発生させたときには、第二電磁石210には通電をせずに磁力を発生させないようにする。逆に第二電磁石210に通電して磁力を発生させたときには、第一電磁石200には通電をせずに磁力を発生させないようにする。
このような制御により、第一電磁石200(に対応する内壁面160C)と第二電磁石210(に対応する内壁面170C)との間を磁性体CBが移動(往復)する。
なお、磁性体CBは、仮に第一電磁石200(に対応する内壁面160C)又は第二電磁石210(に対応する内壁面170C)から離れ、現像剤Gと一緒に下流側に流れたとしても、磁性体CBが現像ロール106の近傍に流れ込むことを防止する防止手段が設けられている。例えば、第二攪拌搬送室124の第二オーガ111の順搬送羽根111BのZ軸方向の間隔(図3参照)よりも磁性体CBを大きく設定することで、磁性体CBが現像ロール106の近傍に流れ込むことが防止される。
(作用及び効果)
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
第一実施形態と同様に、現像剤Gが流れる際に第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力によって内壁面160C、170Cに吸着し保持されている磁性体CBにトナー凝集体TGが当たって崩れ、現像剤G中のトナー凝集体TGが減少する(図6参照)。
また、第一電磁石200と第二電磁石210との間を移動(往復)する磁性体CBが、トナー凝集体TGに当たり、トナー凝集体TGが崩れ、現像剤G中のトナー凝集体TGが減少する。
ここで、前述したように、トナー凝集体TGを崩す力をFとし、磁性体CBの質量をmとし、磁性キャリアCAとトナー凝集体TGとが衝突する際の加速度をaとすると、
F=m×a
の関係である。
そして、磁性キャリアCAよりも大きくて重い磁性体CBを用いることは、上記質量mを大きくすることになり、トナー凝集体TGを崩す力であるFが大きくなる。つまり質量の大きな磁性体CBを用いることで、効果的にトナー凝集体TGを崩して減少せることができる。
なお、磁性体CBは球形状であるが、球形状に限定されるものではない。磁性体CBの形状はどのような形状であってもよい。例えば、立方体形状や表面に突起がある形状であってもよい。
なお、本実施形態においても、第一実施形態と同様に現像剤G中の磁性キャリアCAも、第一電磁石200及び第二電磁石210が発生する磁力によって内壁面160C,170Cに吸着し保持されるようにしてもよい。そして、このように第一実施形態と同様に壁面160C、170Cに吸着して保持された磁性キャリアCAに、及び、磁力の強弱によって移動する磁性キャリアCAに、トナー凝集体TGが当たることでも、トナー凝集体TGが崩れ減少する(図6参照)。また、このことは、以降に説明する実施形態においても同様である。
<第三実施形態>
つぎに第三実施形態の現像剤搬送装置について、図9を用いて説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
なお、図9では、現像剤攪拌搬送部125の第一搬送路160と現像装置100の現像剤攪拌搬送部125の第二攪拌搬送室124とが平行に図示されているが、実際には図4や図5に示すように、平面視において交差している。また、第二オーガ111の図示が省略されている。また、第二搬送路170の下流側端部170Bと第二攪拌搬送室124とが連結された部分を連結部157とする。
図9に示すように、現像剤搬送装置194は、現像剤攪拌搬送部125の第一搬送路160の下流側端部160Bの外壁に第一電磁石200が設けられ、現像装置100の第二攪拌搬送室124の第二搬送路170との連結側(Z方向)の端部である連結部157の外壁に第二電磁石210が設けられている。つまり、第一電磁石200と第二電磁石210とが上下に対向して配置されている。なお、本実施形態では、現像剤搬送装置194は第二攪拌搬送室124の端部を含んで構成される。
また、第一電磁石200と第二電磁石210とを交互に電気を供給するように制御部220(図12を参照)が制御している。つまり、第一電磁石200に通電して磁力を発生させたときには、第二電磁石210には通電をせずに磁力を発生させないようになっている。逆に第二電磁石210に通電して磁力を発生させたときには、第一電磁石200には通電をせずに磁力を発生させないようになっている。
このような制御により、第一電磁石200(に対応する内壁面160C)と第二電磁石210(に対応する内壁面124C)との間を磁性体CBが移動(往復)する。
(作用及び効果)
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
第二実施形態と同様に、現像剤Gが流れる際に第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力によって内壁面160C、124Cに吸着し保持されている磁性体CBにトナー凝集体TGが当たって崩れ減少する(図6参照)。
更に、第一電磁石200と第二電磁石210との間を磁性体CBが移動(往復)するときに、移動する磁性体CBがトナー凝集体TG(図6参照)に当たり、トナー凝集体TG(図6参照)が崩れ、現像剤G中のトナー凝集体TGが減少する。
なお、第二実施形態よりも本実施形態の方が、磁性体CBの移動距離が長いので、トナー凝集体TG(図6参照)への接触機会が多くなる。よって、トナー凝集体TGを砕き減少させる効果が大きくなる。
<第四実施形態>
つぎに第四実施形態の現像剤搬送装置について、図10を用いて説明する。なお、第一実施形態〜第三実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第四実施形態の現像剤搬送装置196では、第三実施形態の構成に加え、第二搬送路170の上下方向の中間部分の外壁に対向して磁力発生手段の磁極の一例としての第三電磁石300と第四電磁石310とが設けられている。これ以外の構成は、第三実施形態と同様である。なお、本実施形態では、現像剤搬送装置196は第二攪拌搬送室124の端部を含んで構成される。
第三電磁石300及び第四電磁石310は、第一電磁石200及び第二電磁石210と同様の構造であるので説明を省略する(図12を参照)。また、第三電磁石300及び第四電磁石310も制御部220(図12を参照)が発生する磁力を制御している。
具体的には、図10(A)に示すように、第一電磁石200に通電して磁力を発生させ、他の電磁石には通電しない。このとき、磁性体CBは第一電磁石200に引き付けられている。
つぎに、図10(B)に示すように、第二電磁石210には通電しないままで第一電磁石200の通電を停止し、第三電磁石300及び第四電磁石310に通電し磁力を発生させる。これにより磁性体CBは第一電磁石200から離れ第三電磁石300及び第四電磁石310に引き付けられ移動する。
そして、図10(C)に示すように、第一電磁石200には通電しないままで第三電磁石300及び第四電磁石310の通電を停止し、第二電磁石210に通電して磁力を発生させる。これにより磁性体CBは第三電磁石300及び第四電磁石310から離れ第二電磁石210に引き付けられ移動する。
また、このあと逆に、第一電磁石200には通電しないままで第二電磁石210の通電を停止し、第三電磁石300及び第四電磁石310に通電し磁力を発生させる。これにより図10(B)に示すように、磁性体CBは第二電磁石210から離れ第三電磁石300及び第四電磁石310に引き付けられ移動する。
そして、第二電磁石210には通電しないままで第三電磁石300及び第四電磁石310の通電を停止し、第一電磁石200に通電して磁力を発生させる。これにより図10(A)に示すように磁性体CBは第三電磁石300及び第四電磁石310から離れ第一電磁石200に引き付けられ移動する。
このように図10(A)→図10(B)→図10(C)→図10(B)→図10(A)を繰り返すことで、磁性体CBが第一電磁石200と第二電磁石210との間を往復する。
(作用及び効果)
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
第三実施形態と同様に、現像剤Gが流れる際に第一電磁石200、第二電磁石210、第三電磁石300、及び第四電磁石310の磁力によって内壁面160C、170C、124Cに吸着し保持されている磁性体CBにトナー凝集体TGが当たって崩れ、現像剤G中のトナー凝集体TGが減少する(図6参照)。
更に、第一電磁石200と第三電磁石300及び第四電磁石310との間と、第二電磁石210と第三電磁石300及び第四電磁石310との間と、を磁性体CBが移動するときに、移動する磁性体CBがトナー凝集体TG(図6参照)に当たり、トナー凝集体TG(図6参照)が崩れ減少する。
<第五実施形態>
つぎに第五実施形態の現像剤搬送装置について、図11を用いて説明する。なお、第一実施形態〜第四実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第五実施形態の現像剤搬送装置198では、第二実施形態の構成に加え、第二搬送路170における連結部157の上流側と第二攪拌搬送室124における連結部157の下流側とにおける外壁に、それぞれ磁力発生手段の磁極の一例としての第五電磁石201と第六電磁石211とが設けられている。これ以外の構成は、第二実施形態と同様である。なお、本実施形態では、現像剤搬送装置198は第二攪拌搬送室124の端部を含んで構成される。
第五電磁石201及び第六電磁石211は、第一電磁石200及び第二電磁石210と同様の構造であるので説明を省略する(図12を参照)。また、第五電磁石201及び第六電磁石211も制御部220(図12を参照)が発生させる磁力を制御している。
そして、図11に示すように、第一電磁石200(に対応する内壁面160C)と第二電磁石210(に対応する内壁面170C)との間を磁性体CBが移動(往復)する。また、磁力発生手段の磁極の一例としての第五電磁石201(に対応する内壁面170C)と第六電磁石211(に対応する内壁面124C)との間を磁性体CBが移動(往復)する。
(作用及び効果)
第一電磁石200と第二電磁石210との間を磁性体CBが移動(往復)するとき、及び、第五電磁石201と第六電磁石211との間を磁性体CBが移動(往復)するときに、移動する磁性体CBがトナー凝集体TG(図6参照)に当たり、トナー凝集体TG(図6参照)が崩れ、現像剤G中のトナー凝集体TGが減少する。
本実施形態では、磁性体CBは、第一電磁石200と第二電磁石210との間と、第五電磁石201と第六電磁石211との間と、をそれぞれ移動するので、いずれか一方のみの場合と比較し、トナー凝集体TG(図6参照)を崩して減少させる効果が向上する。
<その他>
尚、本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、上記、第二実施形態〜第五実施形態において、電磁石に磁力を発生さないのでは無く、電磁石の磁力を弱めてもよい。
また、例えば、上記、第二実施形態〜第五実施形態では、磁性体CBを移動(往復)させた。しかし、現像剤Gの磁性キャリアCAを移動(往復)させてもよい。
また、磁性キャリアCA及び磁性体CBを電磁石に吸着させたり移動(往復)させたりする作動は常時行う必要はない。必要に応じて適宜行えばよい。
例えば、現像剤カートリッジ150から現像装置100に現像剤Gを供給する供給量(搬送量)に応じて作動させてもよい。例えば、予め定められた単位時間当たりの供給量以上になると作動するようにしてもよい。或いは、予め定められたタイミングで作動するようにしてもよい。例えば、予め定められた時間経過毎や予め定められた時刻になると作動するようにしてもよい。或いは、設置環境(温度や湿度)を測定し、高温高湿等のトナーTが凝集しやすい環境(トナー凝集体TGができやすい環境)になった場合に、作動するようにしてもよい。
或いは、磁性キャリアCA及び磁性体CBを移動(往復)される周期を必要に応じて適宜変化させてもよい。例えば、現像剤カートリッジ150から現像装置100に現像剤Gを供給する単位時間当たりの供給量(搬送量)が多い場合は周期を短くし、単位時間当たりの供給量(搬送量)が少ない場合は周期を長くするようにしてもよい。
また、例えば、第一実施形態においては、第一電磁石200及び第二電磁石210の磁力の強弱を調整させなくてもよい。この場合、電磁石でなく、永久磁石を用いてもよい。また、磁性体CBを吸着して保持させてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、現像剤搬送路の外壁面に磁力発生手段の磁極の一例である磁石(電磁石又は永久磁石))を設け、現像剤搬送路の内壁面に磁性キャリア又は磁性体を吸着させたが、これに限定されるものではない。現像剤搬送路の壁に形成された孔に磁石を嵌め込んで現像搬送路内に露出させ、露出した磁石に直接磁性キャリア又は磁性体を吸着させてもよい。
また、現像剤Gを搬送する方向は限定されない。例えば、図6以降の各図は、縦断面であるが、これが水平断面であるような構成にも本発明を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、現像方式は二成分現像方式であったが、これに限定されるものでない。磁性一成分現像方式にも適用可能である。
また、画像形成装置の構成としては、上記実施形態の構成に限られず種々の構成とすることが可能である。例えば、上記画像形成装置では、単色印字のプリンターであったが、これに限定されない。カラー印字のプリンターであってもよい。また、カラー印字の場合は、各色に対応した感光体12から中間転写ベルト等の中間転写体に各色トナー像を転写して、一括して記録媒体に転写する方法であってもよい。
なお、磁力の強弱には、磁力の発生の有無(電磁石のオンオフ)が含まれる。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 画像形成装置
12 感光体(潜像保持体の一例)
100 現像装置
152 現像剤搬送路(搬送路の一例)
190 現像剤搬送装置
192 現像剤搬送装置
194 現像剤搬送装置
196 現像剤搬送装置
198 現像剤搬送装置
200 第一電磁石(磁力発生手段の一例、磁極の一例)
201 第五電磁石(磁力発生手段の一例、磁極の一例)
210 第二電磁石(磁力発生手段の一例、磁極の一例)
211 第六電磁石(磁力発生手段の一例、磁極の一例)
300 第三電磁石(磁力発生手段の一例、磁極の一例)
310 第四電磁石(磁力発生手段の一例、磁極の一例)
G 現像剤
T トナー粒子
CA 磁性キャリア
CB 磁性体
12 感光体(潜像保持体の一例)

Claims (5)

  1. 現像装置に現像剤を搬送する搬送路と、
    前記搬送路に設けられた磁力発生手段と、
    前記磁力発生手段の磁力によって、前記現像搬送路内に保持される複数の磁性体と、
    を備える現像剤搬送装置。
  2. 前記磁力発生手段は、磁力の強弱が調整可能に構成されている請求項1に記載の現像剤搬送装置。
  3. 前記磁力発生手段は複数の磁極を有し、
    前記複数の磁極間を前記磁性体が移動するように、前記磁極毎に磁力の強弱が調整可能に構成されている、
    請求項2に記載の現像剤搬送装置。
  4. 前記現像剤は、トナー粒子と磁性キャリアとを有し、
    複数の前記磁性体は、前記磁性キャリアで構成されている又は前記磁性キャリアを含んで構成されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の現像剤搬送装置。
  5. 潜像が形成される潜像保持体と、
    前記潜像保持体の潜像を現像する現像装置と、
    前記現像装置に現像剤を搬送する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の現像剤搬送装置と、
    を備える画像形成装置。
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