JP2008145875A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2成分現像剤表面に補給されたトナーを直ちに攪拌して、トナーを2成分現像剤に速やかに均一に混入させることが可能な現像装置を提供する。
【解決手段】トナーの補給口18直下から僅かに離間した位置にパドル23の一端が位置しているので、トナーが補給口18からパドル23の一端近傍に落下することになる。パドル23が回転すると、パドル23の各羽23aにより2成分現像剤表面のトナーがその近傍の2成分現像剤と共に一旦汲み上げられ、引き続いてパドル23の各羽23aからトナー及び2成分現像剤が落下し、2成分現像剤表面に落下するときの衝撃によりトナー隗が解される。パドル23の回転動作に伴い、トナー及び2成分現像剤の汲み上げと落下が繰り返されて、トナー隗が解されつつ、2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌される。
【選択図】図3
【解決手段】トナーの補給口18直下から僅かに離間した位置にパドル23の一端が位置しているので、トナーが補給口18からパドル23の一端近傍に落下することになる。パドル23が回転すると、パドル23の各羽23aにより2成分現像剤表面のトナーがその近傍の2成分現像剤と共に一旦汲み上げられ、引き続いてパドル23の各羽23aからトナー及び2成分現像剤が落下し、2成分現像剤表面に落下するときの衝撃によりトナー隗が解される。パドル23の回転動作に伴い、トナー及び2成分現像剤の汲み上げと落下が繰り返されて、トナー隗が解されつつ、2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌される。
【選択図】図3
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられ、トナーを潜像担持体に供給して、トナーにより潜像担持体上の静電潜像を現像する現像装置に関する。
一般に、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置においては、静電潜像を感光体上に形成し、トナーにより感光体上の静電潜像を現像して、感光体上にトナー像を形成し、トナー像を感光体から記録用紙に転写し、記録用紙を加熱及び加圧して、トナー像を記録用紙上に定着させている。
静電潜像を現像する現像装置としては、トナーとキャリアを混合してなる2成分現像剤を用いるものがある。この現像装置では、2成分現像剤を現像容器に収容しておき、2成分現像剤を現像容器から感光体に供給して、2成分現像剤のトナーにより感光体上の静電潜像を現像する。また、2成分現像剤のトナーの消費に伴い、2成分現像剤のトナー濃度が低下するので、トナーを補給して、トナー濃度を略一定に保つ様にしている。
一方、トナーを2成分現像剤に補給したときには、トナーを2成分現像剤に速やかに均一に混入させねばならず、トナーの混入が遅れると、2成分現像剤のトナー濃度にムラが生じ、これが画像品質の劣化の原因となる。
このため、特許文献1、2では、トナー補給箇所の下方位置でマグネットローラを2成分現像剤中に埋設し、マグネットローラ周囲に生じる回転磁気ブラシの攪拌混合作用により、トナーを2成分現像剤に混合している。
特開2001−117368号公報
特開2001−188408号公報
ところで、近年、高画質化のためにトナー粒子の径がより小さくされたり、トナー粒子の形状がより真球に近づけられており、トナーの流動性が高くなっている。
しかしながら、トナーの流動性が高くなると、2成分現像剤表面にトナーを落下させて補給しても、トナーが2成分現像剤表面で上滑りしてしまい、トナーの混入が速やかに進行せず、2成分現像剤のトナー濃度にムラが生じたり、トナーの帯電不良が生じることがあり、画像品質が劣化する。
特許文献1、2では、マグネットローラを用いて、トナーの混入を促進しているが、マグネットローラを2成分現像剤中に埋設しているので、2成分現像剤表面に補給されたトナーを直接攪拌することができず、このために2成分現像剤表面でのトナーの上滑り状態が直ちに解消されず、トナーの混入が遅れてしまった。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、2成分現像剤表面に補給されたトナーを直ちに攪拌して、トナーを2成分現像剤に速やかに均一に混入させることが可能な現像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、トナーとキャリアを含む2成分現像剤を潜像担持体に供給して、2成分現像剤のトナーにより潜像担持体上の潜像を可視化し、2成分現像剤のトナーの消費に伴い、トナーを2成分現像剤に補給する現像装置において、前記トナーが補給される2成分現像剤表面箇所の近傍で、2成分現像剤を汲み上げて落下させるトナー攪拌手段を備えている。
前記トナー攪拌手段は、前記トナーの補給動作に連動している。
前記トナー攪拌手段は、回転動作するパドルである。
前記トナー攪拌手段は、電磁石である。
前記電磁石は、複数である。
前記トナー攪拌手段は、回転動作するスリーブと、該スリーブ内に設けられた磁石とを備えている。
前記トナーの平均円形度は、0.955以上である。
この様な本発明によれば、トナー攪拌手段は、トナーが補給される2成分現像剤表面箇所の近傍に設けられているので、2成分現像剤表面に補給されたトナーを直接攪拌することができる。これにより、トナーが2成分現像剤に速やかに均一に混入され、トナーの帯電が良好に行われ、画像品質を維持することができる。
また、トナー攪拌手段をトナーの補給動作に連動させているので、トナー攪拌手段による無駄な攪拌が行われることがなく、無駄な攪拌を原因とするトナーの劣化を招くことがなく、また消費電力の節減を図ることができる。
例えば、トナー攪拌手段が回転動作するパドルである。この場合は、パドルにより2成分現像剤表面に補給されたトナーがその近傍の2成分現像剤と共に一旦汲み上げられて落下させられる。パドルの回転動作に伴い、トナー及び2成分現像剤の汲み上げと落下が繰り返されて、トナーが2成分現像剤表面に落下するときの衝撃によりトナー塊が解され、かつ2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌される。また、パドルの回転速度を調節することにより、トナー並びに2成分現像剤の落下位置や攪拌量を変更することができる。例えば、高湿度環境において2成分現像剤の流動性が低くなっているときに、パドルの回転速度を高くして、トナー並びに2成分現像剤の落下位置や攪拌量を変更し、トナーの混入を遅らせない様にする。
また、トナー攪拌手段が電磁石である。2成分現像剤のキャリアが磁性体であることから、電磁石の磁力により2成分現像剤表面に補給されたトナーをその近傍の2成分現像剤と共に吸引し汲み上げることができ、引き続いて電磁石の消勢によりトナー並びに2成分現像剤を落下させることができる。従って、電磁石の駆動制御により、トナー及び2成分現像剤の汲み上げと落下を繰り返させて、トナー塊を解したり、2成分現像剤表面のトナーを直接攪拌することができる。また、電磁石の磁力強度を調節することにより、トナー並びに2成分現像剤の落下位置や攪拌量を変更することができる。例えば、2成分現像剤の流動性が低くなる程、電磁石の磁力強度を上げて、より多くのトナー並びに2成分現像剤を吸引し汲み上げて広い範囲で落下させれば、トナーの混入をより速やかに行うことができる。
あるいは、複数の電磁石を設けても良い。この場合は、各電磁石をそれぞれ駆動制御することにより、トナーの落下位置等を調節することができる。例えば、各電磁石を対向配置し、トナー補給口の両側から均等に2成分現像剤の吸引汲み上げと落下を繰り返せば、トナーの偏りを防止することができる。また、各電磁石の付勢タイミングや磁極を交互に変更すれば、トナーの攪拌効果を更に向上させることができる。
また、トナー攪拌手段は、回転動作するスリーブと該スリーブ内に設けられた磁石とからなる。この場合は、スリーブ内の磁石の一方の磁極によりトナー及び2成分現像剤が該スリーブ表面に吸引され、引き続いてスリーブの回転に伴いスリーブ内の磁石の他方の磁極位置までスリーブ表面のトナー並びに2成分現像剤が到達すると、この磁石の他方の磁極によりトナー及び2成分現像剤が突き放されて広い範囲で落下する。従って、スリーブの回転に伴い、トナー及び2成分現像剤の汲み上げと落下が繰り返されて、トナー塊が解されたり、2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌される。また、スリーブの回転速度を調節することにより、トナー並びに2成分現像剤の落下位置や攪拌量を変更することができる。
また、トナーの平均円形度が0.955以上である。この場合は、トナーの流動性が高く、2成分現像剤表面でトナーが上滑りするので、本願発明のトナー攪拌手段が極めて有効となる。仮に、トナーの平均円形度が低ければ、トナーの流動性も低く、2成分現像剤表面でトナーが殆ど上滑りせず、トナーが2成分現像剤に徐々に混入して行く。すなわち、トナーの平均円形度が0.955以上の場合に、本願発明の効果が顕著にあらわれる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の現像装置の第1実施形態を上方から見て概略的に示す平面図であり、図2は、本実施形態の現像装置を側方から見て示す断面図である。
本実施形態の現像装置1は、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤を収容する現像容器2を有しており、現像容器2内で2成分現像剤を攪拌搬送しつつ、2成分現像剤のトナーを摩擦帯電させ、この帯電したトナーを現像ローラ3外周面に付着させて現像ローラ3と感光体ドラム4間の現像領域Dへと搬送し、この帯電したトナーにより感光体ドラム4上の静電潜像を現像する。
現像容器2の底には、第1及び第2現像剤経路11、12を並設して、該各現像剤経路11、12を仕切り壁13により仕切り、該各現像剤経路11、12の両側をそれぞれの開口部14、15を介して接続し、第1現像剤経路11の延長先にトナー補給経路16を設けている。また、第1及び第2現像剤経路11、12に第1及び第2スクリュー軸21、22を配置し、トナー補給経路16まで第1スクリュー軸21を延長して配置している。
第1及び第2スクリュー軸21、22は、回転軸の外周にらせん状羽21a、22aを設けたものである。
ここで、トナーとキャリアを混合してなる2成分現像剤を第1及び第2現像剤経路11、12に収容し、第1及び第2スクリュー軸21、22を回転させて、第1及び第2スクリュー軸21、22により2成分現像剤を搬送すると、2成分現像剤が第1現像剤経路11→開口部14→第2現像剤経路12→開口部15→第1現像剤経路11という循環搬送経路で繰り返し循環搬送される。そして、2成分現像剤のトナーは、循環搬送過程で感光体ドラム4表面の静電潜像とは逆極性に摩擦帯電され、第2現像剤経路12と平行に配置された現像ローラ3外周面に付着して現像領域Dへと搬送され、感光体ドラム4上の静電潜像に付着して、静電潜像を現像する。
現像容器2内の2成分現像剤は、通常、トナーの重量比が数%程度に設定される。キャリアは、磁性を有する粒子の表面を、帯電性を制御したりトナーの粘着を抑制する樹脂コート層で被覆したものである。あるいは、この代わりに、樹脂粒子中に磁性体微粉末を分散させた樹脂キャリア等を用いることもできる。
現像ローラ3は、棒状の多極着磁のマグネットを固定し、多極着磁のマグネット周りに非磁性体(アルミニウム合金やステンレス鋼等)のスリーブを回転自在に支持したものであり、スリーブを回転させながら、マグネットの磁力により2成分現像剤をスリーブ外周に吸着して担持する。
スリーブの回転に伴い、層厚規制部材17によりスリーブ外周の2成分現像剤の層厚が規制されてから、スリーブ外周の2成分現像剤層が該スリーブと感光体ドラム4間の現像領域Dへと搬送される。
一方、現像容器2には、図2に示す様に、現像容器2内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ(図示せず)が設けられている。
このトナー濃度センサは、透磁率センサであって、現像容器2内を搬送される2成分現像剤に接触して透磁率を検出している。この検出された透磁率からキャリアに対するトナーの比率が求められる。例えば、トナー濃度センサに対峙している2成分現像剤中におけるキャリア量が少ないとトナー濃度が高いと検出され、トナー濃度センサに接触するキャリア量が多いと、トナー濃度が低いと検出される。そして、このトナー濃度センサの検出信号は、図示しない制御装置に出力され、この検出信号に基づいて現像容器2内にトナーが補給される。
静電潜像の現像が繰り返されて、2成分現像剤のトナーが消費されると、トナー濃度が低くなるので、トナーがトナーカートリッジ(図示せず)から補給口18を通じてトナー補給経路16へと補給される。このトナーは、トナー補給経路16内の2成分現像剤と攪拌混合されつつ、トナー補給経路16内で回転する第1スクリュー軸21により第1現像剤経路11へと搬送されて行き、更に先に述べた循環搬送経路で繰り返し循環搬送される。これにより、2成分現像剤のトナー濃度が元に戻される。
ところで、トナー粒子の径がより小さくされたり、トナー粒子の形状がより真球に近づけられると、トナーの流動性が高くなる。特に、トナーの平均円形度が0.955以上になると、トナーの流動性が極めて高くなり、トナーを補給口18を通じてトナー補給経路16内の2成分現像剤表面に落下させて補給しただけでは、トナーが2成分現像剤表面で上滑りしてしまい、トナーの混入が速やかに進行せず、2成分現像剤のトナー濃度にムラが生じたり、トナーの帯電不良が生じることがあり、画像品質が劣化する。
そこで、本実施形態では、トナー補給経路16にパドル23を設けて配置し、2成分現像剤表面に落下したトナーを直接攪拌して、トナーを2成分現像剤に速やかに均一に混入させている。
パドル23は、その回転軸周りに複数の羽板23aを放射状に固定支持したものであり、その両端を軸支されて回転駆動される。また、パドル23は、第1スクリュー軸21と平行に配置され、かつトナーの補給口18直下から僅かに離間した位置に該パドル23の一端が位置する様に配置されている。更に、パドル23は、その略上側半分がトナー補給経路16内の2成分現像剤表面から突出し、その略下側半分が該2成分現像剤表面の下に埋もれる様に配置されている。
トナーの補給が行われないときには、パドル23が停止状態にされており、パドル23による攪拌が行われない。これにより、無駄な攪拌を原因とするトナーの劣化を招くことがなく、また消費電力の節減を図ることができる。
トナーが補給口18を通じてトナー補給経路16内の2成分現像剤表面に落下されて補給されたときには、パドル23の回転駆動が開始されて、パドル23により2成分現像剤表面に落下したトナーが直接攪拌される。
図3(a)〜(d)は、パドル23による攪拌過程を示している。トナーの補給口18直下から僅かに離間した位置にパドル23の一端が位置しているので、トナーが補給口18からパドル23の一端近傍に落下することになる。パドル23が回転すると、図3(a)に示す様にパドル23の各羽23aにより2成分現像剤表面に落下してきたトナーがその近傍の2成分現像剤と共に一旦汲み上げられ、引き続いて図3(b)、(c)に示す様に一旦汲み上げられたトナー及び2成分現像剤が次に補給されて来たトナー上に落下して降りかかり、図3(d)に示す様に2成分現像剤が降りかかるときの衝撃によりトナー隗が解される。パドル23の回転動作に伴い、トナー及び2成分現像剤の汲み上げと落下が繰り返されて、トナー隗が解されつつ、2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌される。
こうしてトナー補給経路16内でトナーと2成分現像剤が略攪拌混合された後に、トナー補給経路16内の2成分現像剤が第1スクリュー軸21により第1現像剤経路11へと搬送されて行き、更に先に述べた循環搬送経路で繰り返し循環搬送されて、2成分現像剤の混合がより促進される。これにより、補給されたトナーが2成分現像剤中に速やかに均一に混入され、2成分現像剤のトナー濃度が元に戻され、またトナーの帯電が良好に行われ、画像品質を維持することができる。
パドル23の回転速度は、一定に保持しても良いし、調節可能にしても良い。パドル23の回転速度を調節する場合は、トナー並びに2成分現像剤の落下位置や攪拌量を変更することができる。例えば、高湿度環境において2成分現像剤の流動性が低くなっているときには、パドル23の回転速度を高くして、トナー並びに2成分現像剤の落下位置や攪拌量を変更し、トナーの混入を遅らせない様にする。
次に、本発明の現像装置の第2実施形態を説明する。図4は、本実施形態の現像装置1Aを側方から見て示す断面図である。
本実施形態の現像装置1Aでは、図1及び図2に示すパドル23の代わりに、マグネットローラ25を用いている。マグネットローラ25は、非磁性体(アルミニウム合金やステンレス鋼等)のスリーブ25aと、スリーブ25a内側に重ねて設けられた3つの棒状磁石25b、25c、25dとを備えている。スリーブ25aは、その両端を回転可能に軸支されて、回転駆動される。上側の1つの棒磁石25bは第1スクリュー軸21に向く側をN極に着磁され、また下側の2つの棒状磁石25c、25dは第1スクリュー軸21に向く側をS極に着磁されている。
マグネットローラ25は、パドル23と同様に、第1スクリュー軸21と平行に配置され、かつトナーの補給口18直下から僅かに離間した位置に該マグネットローラ25の一端近傍が位置する様に配置されている。更に、マグネットローラ25は、その略上側半分がトナー補給経路16内の2成分現像剤表面から突出し、その略下側半分が該2成分現像剤表面の下に埋もれる様に配置されている。
トナーの補給が行われないときには、マグネットローラ25のスリーブ25aが停止されており、マグネットローラ25による攪拌が行われない。
トナーが補給口18を通じてトナー補給経路16内の2成分現像剤表面に落下されて補給されたときには、スリーブ25aの回転駆動が開始されて、2成分現像剤表面に落下したトナーが直接攪拌される。
図5(a)〜(d)は、マグネットローラ25による攪拌過程を示している。トナーが補給口18から補給されると、このトナーがマグネットローラ25の一端近傍に落下する。このとき、図5(a)、(b)に示す様にマグネットローラ25のスリーブ25aの回転駆動が開始されると、2成分現像剤のキャリアが磁性体であることから、スリーブ25a内の下側2つの棒状磁石25c、25dのS極により2成分現像剤表面のトナーがその近傍の2成分現像剤と共にスリーブ25a表面に吸引されて汲み上げられ、引き続いて図5(c)に示す様にスリーブ25aが更に回転すると、スリーブ25a表面に吸引されたトナー及び2成分現像剤がスリーブ25a内の上側1つの棒状磁石25bのN極により突き放されて広い範囲で降りかかり、図5(d)に示す様に2成分現像剤が降りかかるときの衝撃によりトナー隗が解される。スリーブ25aの回転に伴い、トナー及び2成分現像剤の汲み上げと落下が繰り返されて、トナー隗が解されつつ、2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌される。
更に、トナー補給経路16内の2成分現像剤が第1スクリュー軸21により第1現像剤経路11へと搬送されて行き、循環搬送経路で繰り返し循環搬送されて、2成分現像剤の混合がより促進される。これにより、補給されたトナーが2成分現像剤中に速やかに均一に混入される。
スリーブ25aの回転速度を調節することにより、トナー並びに2成分現像剤の落下位置や攪拌量を変更することができる。
尚、上側の1つの棒磁石25aを第1スクリュー軸21に向く側でS極に着磁し、また下側の2つの棒状磁石25c、25dを第1スクリュー軸21に向く側でN極に着磁していても構わない。
次に、本発明の現像装置の第3実施形態を説明する。図6は、本実施形態の現像装置1Bを側方から見て示す断面図である。
本実施形態の現像装置1Bでは、図1及び図2に示すパドル23の代わりに、電磁石24を用いている。電磁石24は、パドル23と同様に、第1スクリュー軸21と平行に配置され、かつトナーの補給口18直下から僅かに離間した位置に該電磁石24の一端が位置する様に配置されている。また、電磁石24は、その略上側半分がトナー補給経路16内の2成分現像剤表面から突出し、その略下側半分が該2成分現像剤表面の下に埋もれる様に配置されている。
トナーの補給が行われないときには、電磁石24が消勢されており、電磁石24による攪拌が行われない。
トナーが補給口18を通じてトナー補給経路16内の2成分現像剤表面に落下されて補給されたときには、電磁石24の付勢制御が開始されて、2成分現像剤表面に落下したトナーが直接攪拌される。
図7(a)〜(d)は、電磁石24による攪拌過程を示している。トナーの補給口18直下から僅かに離間した位置に電磁石24の一端が位置しているので、トナーが補給口18から電磁石24の一端近傍に落下することになる。電磁石24が付勢されると、2成分現像剤のキャリアが磁性体であることから、図7(a)、(b)に示す様に電磁石24の磁力により2成分現像剤表面に落下してきたトナーがその近傍の2成分現像剤と共に吸引して汲み上げられ、引き続いて図7(c)に示す様に電磁石24の消勢によりトナー並びに2成分現像剤が次に落下してきたトナーに降りかかり、図7(d)に示す様に成分現像剤が降りかかるときの衝撃によりトナー隗が解される。電磁石24の付勢及び消勢の繰り返しにより、トナー及び2成分現像剤の汲み上げと落下が繰り返されて、トナー隗が解されつつ、2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌される。
更に、トナー補給経路16内でトナーと2成分現像剤が略攪拌混合されてから、トナー補給経路16内の2成分現像剤が第1スクリュー軸21により第1現像剤経路11へと搬送されて行き、循環搬送経路で繰り返し循環搬送されて、2成分現像剤の混合がより促進される。これにより、補給されたトナーが2成分現像剤中に速やかに均一に混入され、2成分現像剤のトナー濃度が元に戻され、またトナーの帯電が良好に行われる。
電磁石24の磁力強度を調節することにより、トナー並びに2成分現像剤の落下位置や攪拌量を変更することができる。例えば、2成分現像剤の流動性が低くなる程、電磁石24の磁力強度を上げて、より多くのトナー並びに2成分現像剤を吸引し汲み上げて広い範囲で落下させれば、トナーの混入を遅らさせずに済む。
また、トナー補給経路16において、一対の電磁石24を第1スクリュー軸21を介在させて対向配置しても良い。この場合は、各電磁石23の中央でトナー並びに2成分現像剤の吸引汲み上げと落下を繰り返すことができ、トナーの落下位置が第1スクリュー軸21上に特定されて、第1スクリュー軸21によるトナーと2成分現像剤の攪拌及び混合が効率的に行われる。また、各電磁石24の付勢タイミングや磁極を交互に変更すれば、トナーの攪拌効果を更に向上させることができる。
次に、上記第1乃至第3実施形態の現像装置及び従来の現像装置別に、トナーが補給されてから2成分現像剤に均一に混入されるまでのトナー濃度の変化を実験で測定し、この実験結果を図8乃至図11のそれぞれの図表及びグラフに表したので、これらの図表及びグラフを参照しつつ、実験結果を説明する。
図8、図9、及び図10は、第1、第2、及び第3実施形態の現像装置におけるトナー濃度の変化を示すそれぞれの図表及びグラフである。また、図11は、従来の現像装置におけるトナー濃度の変化を示す図表及びグラフである。
この実験では、図1の第1現像剤経路11においてトナー補給経路16から順次離れた3つの測定箇所R、C、F及び現像ローラ3中央の測定箇所MG−Cを設定し、これらの測定箇所R、C、F、MG−Cにそれぞれのトナー濃度センサを設け、トナーの補給開始時点を0秒とし、この補給時点及び該補給時点から5秒の時間間隔毎に、各測定箇所R、C、F、MG−Cでのトナー濃度を検出して、この測定結果を図表及びグラフに示している。
トナーは、その平均円形度が0.955を若干上回る程度のものである。また、トナー濃度の目標値が4.5〜5.0%の範囲で設定され、トナーの1回の補給により2成分現像剤の1%重量相当のトナーが補給されるものとする。
図8乃至図11の図表及びグラフに示す様に、トナーの補給時点では、各測定箇所R、C、F、MG−Cの2成分現像剤中のトナー濃度が一致している。そして、トナーの補給時点直後に各測定箇所R、C、F、MG−Cのトナー濃度にバラツキが生じ、この後の時間の経過に伴いトナーが2成分現像剤に混入されて行って、各測定箇所R、C、F、MG−Cのトナー濃度が徐々に一定値へと収束している。
図8乃至図10の図表及びグラフから明らかな様に、第1乃至第3実施形態の現像装置では、トナーが2成分現像剤表面に補給されると、パドル23、電磁石24、及びマグネットローラ25のいずれかにより2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌されるので、各測定箇所R、C、F、MG−Cのトナー濃度のバラツキが抑えられ、トナーの補給時点から70秒経過後には各測定箇所のトナー濃度が略一定値に収束している。
これに対して図11の図表及びグラフから明らかな様に、従来の現像装置では、トナーが2成分現像剤表面に補給されても、第1スクリュー軸21のみによりトナーの攪拌が行われ、2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌されることはないので、各測定箇所R、C、F、MG−Cのトナー濃度に大きなバラツキが生じ、各測定箇所のトナー濃度が略一定値に収束するまでに90秒を要している。
従って、第1乃至第3実施形態の現像装置では、従来の現像装置と比較して、トナーが2成分現像剤中により速やかに均一に混入されているといえる。
次に、上記第1実施形態の現像装置1及び従来の現像装置別に、平均円形度が0.972という真球に近いトナーを用い、このトナーが補給されてから2成分現像剤に均一に混入されるまでのトナー濃度の変化を実験で測定し、この実験結果を図12乃至図13のそれぞれの図表及びグラフに表したので、これらの図表及びグラフを参照しつつ、実験結果を説明する。
この実験でも、トナー濃度の目標値が4.5〜5.0%の範囲で設定され、トナーの1回の補給により2成分現像剤の1%重量相当のトナーが補給されるものとする。
図12の図表及びグラフから明らかな様に、第1実施形態の現像装置1では、パドル23により2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌されるので、各測定箇所R、C、F、MG−Cのトナー濃度のバラツキが抑えられ、トナーの補給時点から80秒経過後には各測定箇所のトナー濃度が略一定値に収束している。
これに対して図13の図表及びグラフから明らかな様に、従来の現像装置では、トナーが2成分現像剤表面に補給されても、2成分現像剤表面のトナーが直接攪拌されることはないので、各測定箇所R、C、F、MG−Cのいずれにおいても、トナー濃度に大きなバラツキが生じ、トナー濃度が略一定値に収束するまでに100秒以上を要している。
従って、平均円形度が0.972というトナーを用いる場合は、2成分現像剤表面のトナーを直接攪拌することによる効果が顕著にあらわれているといえる。
ここで、図8乃至図11の実験では平均円形度が0.955を若干上回るトナーを用い、また図12及び図13の実験では平均円形度が0.972という真球に近いトナーを用いている。これらの実験から明らかな様に、平均円形度が0.955以上のトナーを用いる場合は、本発明の効果が顕著にあらわれている。
尚、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、第1スクリュー軸21の真上にトナーの補給口18を位置決めしているが、パドル23、電磁石24、及びマグネットローラ25の真上にトナーの補給口18を位置決めしても良く、トナーの補給口18の位置を適宜に変更しても構わない。
また、パドル23、電磁石24、及びマグネットローラ25を用いる代わりに、他の方法により2成分現像剤表面のトナーを直接攪拌しても良い。
1、1A、1B 現像装置
2 現像容器
3 現像ローラ
4 感光体ドラム
11 第1現像剤経路
12 第2現像剤経路
13 仕切り壁
14、15 開口部
16 トナー補給経路
17 層厚規制部材
18 トナーの補給口
21 第1スクリュー軸
22 第2スクリュー軸
23 パドル
24 電磁石
25 マグネットローラ
2 現像容器
3 現像ローラ
4 感光体ドラム
11 第1現像剤経路
12 第2現像剤経路
13 仕切り壁
14、15 開口部
16 トナー補給経路
17 層厚規制部材
18 トナーの補給口
21 第1スクリュー軸
22 第2スクリュー軸
23 パドル
24 電磁石
25 マグネットローラ
Claims (7)
- トナーとキャリアを含む2成分現像剤を潜像担持体に供給して、2成分現像剤のトナーにより潜像担持体上の潜像を可視化し、2成分現像剤のトナーの消費に伴い、トナーを2成分現像剤に補給する現像装置において、
前記トナーが補給される2成分現像剤表面箇所の近傍で、2成分現像剤を汲み上げて落下させるトナー攪拌手段を備えることを特徴とする現像装置。 - 前記トナー攪拌手段は、前記トナーの補給動作に連動することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記トナー攪拌手段は、回転動作するパドルであることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記トナー攪拌手段は、電磁石であることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
- 前記電磁石は、複数であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記トナー攪拌手段は、回転動作するスリーブと、該スリーブ内に設けられた磁石とを備えることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記トナーの平均円形度は、0.955以上であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
Priority Applications (1)
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JP2006334838A JP2008145875A (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | 現像装置 |
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- 2006-12-12 JP JP2006334838A patent/JP2008145875A/ja active Pending
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