JP2001343825A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2001343825A
JP2001343825A JP2000161286A JP2000161286A JP2001343825A JP 2001343825 A JP2001343825 A JP 2001343825A JP 2000161286 A JP2000161286 A JP 2000161286A JP 2000161286 A JP2000161286 A JP 2000161286A JP 2001343825 A JP2001343825 A JP 2001343825A
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sensor
toner
developing
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Masanori Shida
昌規 志田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイラル状の撹拌搬送部材による2成分現
像剤の撹拌性能を損なうことなく、トナー濃度センサー
の設置部近傍のみ現像剤面を高めて、現像剤のトナー濃
度を正確に検知して制御可能とした現像装置である。 【解決手段】 現像装置は、現像容器31の攪拌室R2
側の側面にインダクタンス検知方式のトナー濃度センサ
ー43が設置されている。そのセンサー43が近接した
撹拌室R2側の撹拌スクリュー37に対し、スクリュー
の羽根のスパイラルのピッチ間に撹拌板46を設置し、
センサー43の設置位置の近傍の領域Mで、撹拌板46
の幅Xを、トナー補給口34の下方近傍領域Nの攪拌板
46の幅Yよりも広く設定した。これにより、領域Mに
おいて、スクリュー回転方向への現像剤の搬送力を増
し、長手方向への搬送能力を低下して、領域Mでの現像
剤流速を抑制し、領域Mの部分の現像剤面を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式等を利用した複写機、プリンタ、記録画像表
示装置、ファクシミリなどの画像形成装置において、像
担持体上に形成した静電潜像を現像するのに使用する現
像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、現像剤担持体の表面に乾式の現像
剤を担持し、この現像剤を静電潜像を担持した像担持体
の表面近傍に搬送供給し、像担持体と現像剤担持体の間
に交互(交番)電界を印加しながら、現像剤で静電潜像
を現像して可視化する方法が良く知られている。
【0003】一般に、現像剤担持体としては、円筒状の
現像スリーブが用いられる場合が多く、また像担持体と
しては、ドラム状の電子写真感光体、すなわち感光ドラ
ムが用いられる場合が多い。
【0004】現像方法としては、たとえば、キャリア粒
子とトナー粒子からなる2成分系組成の現像剤(2成分
現像剤)を使用し、内部に磁石を配置した現像スリーブ
の表面に担持して現像剤に磁気ブラシを形成させ、微少
な現像間隙を保持して対向させた感光ドラムに磁気ブラ
シを摺擦または近接させ、そして現像スリーブと感光ド
ラム間(S-D間)に現像バイアスとして、交流成分が
重畳された直流電圧を連続的に印加することによって、
現像スリーブ上のトナーの感光ドラム側への転位、およ
び感光ドラムからの現像スリーブ側への逆転位を繰り返
し、その間に感光ドラム上の静電潜像の現像を行わせ
る、いわゆる磁気ブラシ現像法が知られている(たとえ
ば、特開昭55−32060公報、特開昭59-165
082公報参照)。
【0005】上記の2成分磁気ブラシ現像用の現像装置
は、主に図7に示したような構成を持ち、現像容器31
に、現像スリーブ38、円筒状の磁石42、現像剤撹拌
スクリュー36、37、現像剤層厚規制ブレード41を
備えている。現像容器31内には、トナー粒子と磁性キ
ャリアとを混合した2成分現像剤35が収容されてい
る。
【0006】現像容器31内の現像剤35は、磁石42
を固定配置した現像スリーブ38の表面に磁力により担
持され、ついで規制ブレード41と磁石42により協同
して層厚を規制された後、現像スリーブ38の回転にと
もない、感光ドラム3と対向した現像領域39に搬送さ
れる。現像剤は、現像領域39で磁石42の磁力により
磁気ブラシを形成して感光ドラム3と接触し、現像電源
27により感光ドラム3との間で現像スリーブ38に印
加した現像バイアスにより、感光ドラム3の表面に形成
された潜像を現像して、トナー像として可視化する。
【0007】現像を終えた現像剤は、現像スリーブ38
の回転に従って現像容器31内に戻され、現像スリーブ
38から回収される。この現像により現像剤のトナーが
消費され、現像容器31内の現像剤は、トナー濃度、す
なわちT/D比が減少する。そこで、濃度センサーによ
り現像剤のトナー濃度を検知して、トナー貯蔵室R3内
から補給用トナー33を、現像で消費されたトナーに見
合った量で現像容器31に補給し、現像剤のトナー濃度
を一定に保っている。
【0008】現像剤の濃度検知および維持方法は、従来
様々な方式が提案されており、たとえば、感光ドラム3
の周辺に光学式の濃度センサーを設け、感光ドラム3に
現像されたトナー像にセンサーから光を当て、その透過
光または反射光を受光して、その受光量から現像剤のT
/D比を検知して、トナー補給量を調整し、その結果T
/D比を維持する方式のものがある。
【0009】また、現像スリーブ38の近傍に光学式の
濃度センサーを設け、現像スリーブ38上に塗布された
現像剤に光を当てて、その反射光の受光量からT/D比
を検知する方式のもの、あるいは現像容器31に磁気方
式の濃度センサーを設け、センサー近傍の一定体積内の
現像剤の見掛けの透磁率の変化を検知し、それから現像
剤のT/D比を検知する方式等も提案され、実用化され
ている。
【0010】しかし、感光ドラム3上の現像トナー量か
らT/D比を検知し、維持する方式は、感光ドラムと現
像スリーブとの間隔の変動や潜像電位の変動等の、T/
D比の変動以外の因子により、感光ドラム上のトナー量
が変化してしまい、その結果、トナー補給に誤動作を生
じる場合があり、また、現像スリーブ上に塗布された現
像剤に光を当ててT/D比を検知する方式のものは、ト
ナー飛散等により濃度センサーが汚れてしまった場合
に、正確にT/D比を検知できない問題がある。
【0011】これに対し、濃度センサー近傍の一定体積
内の現像剤の見掛けの透磁率変化を検知し、T/D比を
検知する方式のものは、センサー単体のコストも安価な
ことに加え、トナー飛散による汚れの問題の影響を受け
ないため、低コスト、小スペースの複写機、あるいは画
像形成装置において、最適なT/D比検知方法といえ
る。
【0012】上記の透磁率変化を利用したトナー濃度セ
ンサーで、たとえば透磁率が大きくなった場合は、一定
体積内の現像剤のT/D比が低くなったこと、つまり現
像剤中のトナー量が減ったことを意味するので、トナー
補給を開始する。逆に透磁率が小さくなった場合は、一
定体積内の現像剤のT/D比が高くなったこと、つまり
現像剤中のトナー量が増えたことを意味するので、トナ
ー補給を停止、あるいは補給量を減らす。このようなシ
ーケンスに基づき、現像剤のT/D比を制御する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像剤
の見掛けの透磁率変化を検知する濃度センサーは、現像
容器内においてセンサー面に接する現像剤の層がトナー
濃度検知が可能な程度の厚さを有し、かつ現像剤撹拌時
にセンサー面上の現像剤が一定の流動を示す場所に設置
することを要する。
【0014】この条件を満足しない場合、センサー面が
現像容器内の現像剤層から露出して、センサーが検知可
能な領域中に存在する現像剤量が少なくなって、同じト
ナー濃度であっても、センサー検知領域中に十分現像剤
がある状態に比べ、検知出力は低くなる。このため正確
なトナー濃度制御ができない問題が起こる。この問題
は、特にトナー濃度センサーを現像容器の側面に設置し
た場合に生じやすい。
【0015】たとえば、図8はT/D比が6〜10%で
トナー濃度制御を行った場合のT/D比に対するセンサ
ー出力値を示し、図9は濃度センサーと現像剤面の関係
を示す説明図である。図8のグラフの実線(a)は、現
像容器内の現像剤面が最も低くなるT/D比6%のとき
に、図9(a)に示すように、現像剤面が濃度センサー
43を十分覆っている場合の、T/D比に対するするセ
ンサー出力値を示す。T/D比の変化に対し、ほぼリニ
アにセンサー出力値が変わっている。
【0016】図8のグラフの点線(b)は、現像剤のT
/D比が低く、現像剤面が低くなると、図9(b)に示
すように、濃度センサー43のセンサー面45が現像剤
面から露出してしまう場合の、T/D比に対するセンサ
ー出力値を示す。図の例では、T/D比が8%以下にな
ると、センサー面が現像剤面から露出し、センサー出力
値が低下している。T/D比8%以下では、T/D比の
変化に対するセンサーの出力変化量が少なく、T/D比
が6%になってもT/D比8%の出力をしてしまい、ト
ナー濃度の誤検知を起こして、正確にトナー濃度制御が
できなくなる。
【0017】したがって、現像剤の見かけの透磁率を検
知するトナー濃度センサーを使用した場合、現像容器内
の現像剤面は濃度センサーよりも高いことが理想的であ
るが、小型の現像装置を使用した場合、現像剤を撹拌搬
送する撹拌スクリューのスパイラル状の羽根も小径とな
り、現像剤面を高めに設定すると、羽根が現像剤に覆わ
れてしまう。このため現像剤の攪拌性能が落ちて、補給
トナーや現像動作でトナー消費された現像剤を現像容器
中の現像剤に攪拌できず、正確にトナー濃度制御ができ
ない問題が生じる。
【0018】つまり、トナー補給により現像剤のT/D
比が上がっているにもかかわらず、補給トナーが現像剤
に攪拌されないために、濃度センサーがそれを検知でき
ず、トナー補給を続ける結果になって、T/D比が過剰
に上がってしまい、補給トナーの攪拌不良によるトナー
飛散や画像のカブリ、画像の濃度過剰が生じる。逆にト
ナーが消費された現像剤が攪拌されなかった場合は、濃
度センサーがT/D比の低下を検知できず、現像剤のト
ナー不足となり、画像の濃度薄等が生じる。
【0019】従って、本発明の目的は、スパイラル状の
撹拌搬送部材による2成分現像剤の撹拌性能を損なうこ
となく、トナー濃度センサーの設置部近傍のみ現像剤面
を高めて、現像剤のトナー濃度を正確に検知して、制御
することを可能とした現像装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば、本発明は、非磁
性トナーと磁性キャリアを混合した2成分現像剤を収容
した現像容器と、前記現像容器内に配置された前記現像
剤を撹拌搬送する、スパイラル状の羽根を有する回転す
る複数の撹拌搬送部材と、前記現像容器に所定の撹拌搬
送部材に近接配置された、前記現像剤の透磁率変化によ
り前記現像剤のトナー濃度を検知する濃度センサーとを
備えた現像装置において、前記濃度センサーが近接配置
された撹拌搬送部材は、前記撹拌搬送部材のスパイラル
の羽根と羽根の間に現像剤撹拌板を有し、前記撹拌板ま
たは前記撹拌板と前記羽根とを、前記濃度センサーの対
向部近傍の領域で現像剤面が高く、対向部近傍以外の領
域で現像剤面が低くなるように調整したことを特徴とす
る現像装置である。
【0021】本発明によれば、前記撹拌板の幅を、濃度
センサーの対向部近傍の領域の撹拌板において、対向部
近傍以外の領域の撹拌板よりも大とした。もしくは前記
羽根と羽根の間隔を、濃度センサーの対向部近傍の領域
の羽根おいて、対向部近傍以外の領域の羽根よりも小と
した。もしくは前記羽根の径を、濃度センサーの対向部
近傍の領域の羽根において、対向部近傍以外の領域の羽
根よりも小とした。もしくは前記撹拌板の枚数を、濃度
センサーの対向部近傍の領域の撹拌板において、対向部
近傍以外の領域の撹拌板よりも大とした。前記濃度セン
サーの設置位置は、前記撹拌搬送部材による現像剤の撹
拌時に、前記濃度センサーのセンサー面を流れる現像剤
の流速が一定で、かつその流動が規則的である位置であ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0023】実施例1 図1は、本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【0024】本現像装置は現像容器31を備え、現像容
器31の内部は、隔壁44によって現像室R1と撹拌室
R2に区画され、現像室R1の感光ドラム3に近接する
部位には開口部が設けられ、そこにローラ状の磁石42
を内蔵した現像スリーブ38が設置されている。現像容
器31の開口部上端の部分には磁性部材製の層厚規制ブ
レード41が、現像スリーブ38と所定間隔をあけて設
置されている。
【0025】現像室R1および撹拌室R2内には、トナ
ー粒子と磁性キャリアが混合された2成分現像剤35が
収容されている。現像室R1、撹拌室R2内の下方には
現像剤撹拌搬送部材として、それぞれスパイラル状の撹
拌スクリュー36、37が設置されており、一方のスク
リュー36は、現像室R1内の現像剤を回転駆動して、
現像スリーブ38の長手方向に沿って搬送する。他方の
スクリュー37は、撹拌室R2内の現像剤を回転駆動し
て、スクリュー36とは反対方向に現像剤を搬送する。
隔壁44には、図の手前側と奥側に図示しない開口が設
けられており、スクリュー36で搬送された現像室R1
内の現像剤は、隔壁44の一方の開口を通って撹拌室R
2内に移送され、スクリュー37で搬送された撹拌室R
2内の現像剤は、隔壁44の他方の開口を通って現像室
R1内に移送される。
【0026】撹拌室R2の上方には、補給用トナー33
を収容したトナー貯蔵室R3が設置されている。このト
ナー貯蔵室 R3の下部には補給口34が設けられ、貯
蔵室R3内のトナー33が補給口34を通して、現像で
消費されたトナーに見合った量で撹拌室R2内に落下補
給される。撹拌室R2内に補給されたトナーは、上記の
スクリュー37による現像剤の搬送過程で、撹拌室R2
内の現像剤と撹拌混合され、これにより、現像剤は撹拌
室R2で濃度が回復されて、現像室R1に戻される。
【0027】本実施例では、撹拌室R2で使用する現像
剤撹拌スクリュー37に、現像剤攪拌用の攪拌板46を
取り付けており、この攪拌板46の設置により補給され
たトナー33の現像剤35への撹拌・取り込み性が高ま
る。撹拌板46については後述する。
【0028】現像スリーブ38は、アルミニウムや非磁
性ステンレス鋼等の材質の非磁性円筒からなり、その表
面には適度な凹凸が設けられている。現像スリーブ38
は、矢印Bの方向に周速度Vbで回転して、表面に担持
した現像剤を感光ドラム3と対向した現像領域39に向
けて搬送する。
【0029】磁石42は、現像スリーブ38内に非回転
に固定配置されている。この磁石42は複数の磁極を有
し、本実施例では、N1、N2、S1、S2、S3の5
極を有している。現像室R1内の現像剤は、磁石42の
磁極S2の磁力により回転する現像スリーブ38表面に
担持され、層厚規制ブレード41および磁極N2の協同
作用により適正な層厚に規制された後、磁極S1を経て
現像領域39に至る。
【0030】現像領域39には磁石42の磁極N1が配
置されている。この磁極N1は現像磁極で、現像領域3
9に現像磁界を形成し、現像スリーブ38上の現像剤を
穂立ちさせて磁気ブラシを形成させる。磁気ブラシに形
成された現像剤は、矢印a方向に回転する感光ドラム3
の表面に接触して、現像電源27から現像スリーブ38
に現像バイアスを印加した下で、現像剤中のトナーが感
光ドラム表面の静電潜像の画像領域に転移して付着し、
潜像を現像する。その際、現像スリーブ表面に付着して
いるトナーも、潜像の画像領域に転移して付着し、現像
に与る。
【0031】現像スリーブ38の周速度Vbは、感光ド
ラム3の周速度との比(周速比)が130〜200%で
あることが好ましくは、130%以下では十分な画像濃
度が得られず、また200%以上では現像剤の飛散が生
じる。より好ましくは、周速比150〜180%であ
る。
【0032】現像領域39で現像を終えた現像剤は、現
像スリーブ38の回転にともない現像容器31に戻さ
れ、磁石42の磁極S3、S2間の反発磁界により現像
スリーブ38から剥離されて、現像室R1内に落下、回
収される。現像室R1内に回収された現像剤は、スクリ
ュー36により搬送されて撹拌室R2内に受け渡され、
そこでトナーが補給されることにより濃度が回復され
る。
【0033】本発明では、現像容器31にトナー濃度セ
ンサー43を設置して、現像容器31内の現像剤35の
トナー濃度を検知し、トナーの補給制御を行って、現像
剤のトナー濃度制御を行っている。センサー43はイン
ダクタンス検知方式で、現像剤の一定体積の見かけの透
磁率変化により、現像剤のトナー濃度を検知するもので
ある。
【0034】本発明者の検討では、トナー濃度センサー
43は、現像容器31の底面よりも側面に設置した方
が、センサー面45上の現像剤の流動が良好で、トナー
の消費、補給による現像剤のトナー濃度の変動に対して
追従性に優れていることがわかった。ただし、センサー
面45にトナー濃度検知が可能な程度の現像剤の厚さを
有し、現像剤撹拌時に現像剤35が一定の流動を示す場
所であれば別の場所でも構わない。
【0035】本実施例では、センサー43を撹拌室R2
の側面に設置した。現像剤撹拌時に現像剤35が一定の
流動を示さなければ、現像剤のトナー濃度、つまりT/
D比(トナー重量をT、キャリア重量をDとしてT/
(T+D)である)の変化に対して、トナー濃度センサ
ー43のセンサー出力が追従できなくなってしまうの
で、より好ましくは、センサー面45は、攪拌スクリュ
ー37と対向し、かつこれに近接させることがよい。
【0036】図2は、図1の現像装置およびその撹拌室
を示す図で、図2(a)は現像スリーブとは反対側の背
面から見た撹拌室の正面図、図2(b)は撹拌室に設置
される撹拌スクリューの正面図、図2(c)は現像装置
の平面図である。
【0037】トナー濃度センサー43は、図2(c)に
示すように、撹拌室R2のトナー補給口34が近い側の
端部とその補給口34との間の領域M内において、撹拌
室R2側の現像容器31の側面に設置されている。
【0038】本発明は、この撹拌室R2内の領域Mで、
センサー43が現像剤に十分隠れるくらいに現像剤面を
高く確保し、それに続く領域Nで、補給口34から補給
されたトナーを現像剤に取り込むため、現像剤面を低く
する循環系を形成する手段を講じた。
【0039】すなわち、前記したように、攪拌室R2の
撹拌撹拌スクリュー37に撹拌板46を設けた。この撹
拌板46は、スクリュー37の羽根のスパイラルのピッ
チ間に設けられ、本実施例では、スクリュー回転方向に
180゜のピッチで配置した。ピッチの角度は適宜変え
ることができる。この撹拌板46を設けたことにより、
スクリュー37による現像剤および補給されたトナーの
攪拌性が向上する。
【0040】さらに、図2(b)示すように、この撹拌
板46の幅を変更しており、センサー43の設置位置の
近傍(領域M)の撹拌板46の幅Xを、トナー補給口3
4の下方近傍(領域N)の攪拌板46の幅Yよりも広く
設定している。
【0041】攪拌板46の幅を広くすると、攪拌スクリ
ュー37の回転方向(図2(a)中の矢印F方向)への
現像剤の搬送能力が増し、スクリュー37の長手方向
(図2(a)中の矢印E方向)への現像剤の搬送能力が
低下するため、撹拌室R2の領域Mの部分を搬送される
現像剤の流速を抑制することができ、図2(a)に示す
ように、領域Mの部分の現像剤面を高めることができ
る。
【0042】一方、撹拌室R2内の補給トナーが取り込
まれる領域Nでは、攪拌板46の幅を狭くしているの
で、領域Nの部分を搬送される現像剤面が低くなって、
補給トナーの現像剤への取り込み性能を上げることがで
きる。
【0043】上記の攪拌板46の幅は、現像容器31の
容量、攪拌スクリュー37の径、回転スピード等の条件
が異なってくるため、特に規定はしないが、領域Mで
は、現像剤のトナー濃度が良好な画像が得られる濃度範
囲の上限であっても、現像剤が圧縮されない程度の現像
剤面に、領域Nでは、良好な画像が得られる濃度範囲の
上限であっても、攪拌板が現像剤面から露出するよう
に、攪拌板の幅を決めるようにすればよい。
【0044】以上では、現像容器31の攪拌室R2側に
トナー濃度センサー43を設置したが、現像室R1側に
センサー43を設置した場合は、現像室R1側の撹拌ス
クリュー36を、撹拌室R2側の攪拌スクリュー37と
同様に構成すればよい。
【0045】本実施例において、キヤノン製の画像形成
装置CLC1000を改造して、これに本実施例に従う
現像装置を組み込んで現像に供し、現像剤のトナー濃度
検知によりトナー濃度制御を行いながら、画像比率の異
なる原稿で5万枚の画像形成行い、実機確認試験を行っ
た。
【0046】本試験で使用した現像装置は、T/D比が
6〜8%の範囲内で良好な濃度の画像が得られる性能を
有する。撹拌スクリュー37およびトナー濃度センサー
43の条件はつぎの通りである。
【0047】・攪拌スクリュー:スパイラル形状のスク
リュー。撹拌部の材質がABSで、回転軸材質が鉄。最
外郭回転半径7mm、センサー近傍の領域Mの攪拌板の
幅7mm、センサー近傍以外の領域Nの攪拌板の幅4m
m ・トナー濃度センサー:インダクタンス検知方式。検知
面半径5mm、センサー面の攪拌部材最外郭部との間隔
0.5mm、センサー面の撹拌部材回転軸の最外郭との
間隔5.5mm 現像剤のトナー濃度制御は、T/D比7%中心に±1%
の自動トナー補給制御(T/D比が6%になったところ
でトナー補給開始、T/Dが8%になったところでトナ
ー補給停止)とし、5百枚毎に現像容器中の現像剤のT
/D比を確認した。その結果、図3に示すように、T/
D比7%を中心に±1%内にトナー濃度が維持され、か
つ得られた画像にはカブリ等の不良もなかった。
【0048】本実施例は、以上のように構成され、トナ
ー濃度センサーが近接設置された撹拌スクリューに対
し、撹拌板を幅を調整して設けたので、現像容器内現像
剤のトナー濃度変化に対する濃度センサーの追従性を確
保するとともに、補給されたトナーと現像剤との攪拌性
を向上させることができ、その結果、現像剤のトナー濃
度を正確に検知して良好なトナー濃度制御ができ、トナ
ーの過補給や補給不足等を防止して、濃度不良のない高
品質の画像を得ることができる。
【0049】本実施例では、現像容器31の攪拌室R2
側で説明してきたが、現像室R1側にトナー濃度センサ
ー43を設置した場合は、現像室R1側の撹拌スクリュ
ー36を、撹拌室R2側の攪拌スクリュー37と同様に
構成すればよく、同様の効果を得ることができる。
【0050】実施例2 図4を用いて本発明の他の実施例を説明する。図4
(a)は本実施例で撹拌室側に配置される撹拌スクリュ
ーの正面図、図4(b)は現像装置の平面図である。
【0051】実施例1では、トナー濃度センサー43近
傍の領域Mで、攪拌板46の幅を広くすることにより、
センサー近傍の現像剤の搬送速度を落とし、現像剤面を
高めに設定して、現像剤トナー濃度を正確に検知するこ
とができた。
【0052】しかし、実施例1の方法では、センサー4
3のセンサー面45が現像剤に十分隠れない問題が生じ
る場合がある。本実施例は、それを防ぐために、実施例
1の撹拌スクリュー37に対し、図4に示すように、領
域Mに位置するスパイラルの羽根と羽根のピッチHを、
領域Nにおける羽根と羽根のピッチGに比べて短くする
ことにより、領域Mでの現像剤面をさらに高めるように
した。
【0053】攪拌スクリュー37のスパイラルの羽根と
羽根のピッチを短くすると、攪拌板46の幅を増大した
のと同様に、スクリュー回転方向への現像剤の搬送性が
上がり、現像剤搬送方向への現像剤の搬送力を落とすこ
とができ、その結果、撹拌板の幅増大による効果と相俟
って、トナー濃度センサー近傍の領域Mでの現像剤面を
さらに上げることができる。
【0054】本実施例によっても、現像容器内現像剤の
トナー濃度変化に対する濃度センサーの追従性を確保
し、また補給されたトナーと現像剤との攪拌性を向上し
て、現像剤のトナー濃度の正確な検知により良好なトナ
ー濃度制御を行うことができ、トナーの過補給や補給不
足等による濃度不良のない高品質の画像を得ることがで
きる。
【0055】実施例3 本実施例は、実施例1の撹拌スクリュー37に対し、図
5に示すように、トナー濃度センサー43近傍の領域M
でのスクリューのスパイラルの径Iを、領域Nでのスパ
イラルの径Jよりも小さくした。
【0056】本実施例によっても、センサー近傍の領域
Mでのみ攪拌スクリューの現像剤搬送性能を落として、
実施例1の効果と相俟って、領域Mでの現像剤面をさら
に高めることができ、実施例1では、トナー濃度センサ
ー43のセンサー面45が十分現像剤に隠れないような
事態が生じる場合にも、そのような問題が起こらない。
【0057】実施例4 本実施例は、トナー濃度センサー43のセンサー面45
が十分現像剤に隠れない問題が生じた場合に、それを防
ぐために、実施例1の撹拌スクリュー37に対し、図6
(b)に示すトナー濃度センサー近傍の領域Mでの攪拌
板46の枚数を、図6(a)に示すセンサー近傍以外の
領域Nでの攪拌板46の枚数よりも増やした。
【0058】これにより、実施例1の攪拌板46の幅を
増大したときと同様、スクリュー回転方向への搬送性を
向上して、実施例1の効果と合わせて、現像剤搬送方向
への搬送力が落とすことができ、トナー濃度センサー近
傍の現像剤面のみの現像剤剤面を上げることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像装置の現像容器内に設置されたスパイラル状の羽根
を有する複数の現像剤撹拌搬送部材のうち、2成分現像
剤の透磁率の変化により現像剤のトナー濃度を検知する
濃度センサーを近接配置した撹拌搬送部材について、ス
パイラルの羽根と羽根の間に現像剤撹拌板を設け、その
撹拌板の幅を、濃度センサーの対向部近傍の領域の撹拌
板において、対向部近傍以外の領域の撹拌板よりも大と
するなど、撹拌板または撹拌板と羽根とを、濃度センサ
ーの対向部近傍の領域で現像剤面が高く、対向部近傍以
外の領域で現像剤面が低くなるように調整したので、撹
拌搬送部材による2成分現像剤の撹拌性能を損なうこと
なく、濃度センサーの設置部近傍のみ現像剤面を高め
て、現像剤のトナー濃度を正確に検知して、制御するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図2の現像装置およびその撹拌室を示す図であ
る。
【図3】図1の実施例に従う現像装置を用いて実機確認
試験を行ったときの画像形成枚数と現像剤のT/D比の
関係を示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施例の現像装置およびその撹拌
室を示す図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例の現像装置を示す図
である。
【図6】本発明のさらに他の実施例における撹拌スクリ
ューを示す断面図である。
【図7】従来の現像装置を示す断面図である。
【図8】図7の現像装置における現像剤のT/D比と濃
度センサーの出力との関係がセンサー面に十分トナーが
なくなると変化することを示すグラフである。
【図9】図8の変化をもたらした濃度センサーのセンサ
ー面に対する現像剤面の違いを示す説明図である。
【符号の説明】
31 現像容器 33 補給トナー 34 トナー補給口 35 2成分現像剤 36、36 撹拌スクリュー 43 トナー濃度センサー 45 センサー面 46 撹拌板 R2 撹拌室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性トナーと磁性キャリアを混合した
    2成分現像剤を収容した現像容器と、前記現像容器内に
    配置された前記現像剤を撹拌搬送する、スパイラル状の
    羽根を有する回転する複数の撹拌搬送部材と、前記現像
    容器に所定の撹拌搬送部材に近接配置された、前記現像
    剤の透磁率変化により前記現像剤のトナー濃度を検知す
    る濃度センサーとを備えた現像装置において、 前記濃度センサーが近接配置された撹拌搬送部材は、前
    記撹拌搬送部材のスパイラルの羽根と羽根の間に現像剤
    撹拌板を有し、前記撹拌板または前記撹拌板と前記羽根
    とを、前記濃度センサーの対向部近傍の領域で現像剤面
    が高く、対向部近傍以外の領域で現像剤面が低くなるよ
    うに調整したことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記撹拌板の幅を、濃度センサーの対向
    部近傍の領域の撹拌板において、対向部近傍以外の領域
    の撹拌板よりも大とした請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記羽根と羽根の間隔を、濃度センサー
    の対向部近傍の領域の羽根おいて、対向部近傍以外の領
    域の羽根よりも小とした請求項2の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記羽根の径を、濃度センサーの対向部
    近傍の領域の羽根において、対向部近傍以外の領域の羽
    根よりも小とした請求項2の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記撹拌板の枚数を、濃度センサーの対
    向部近傍の領域の撹拌板において、対向部近傍以外の領
    域の撹拌板よりも大とした請求項2の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記濃度センサーの設置位置は、前記撹
    拌搬送部材による現像剤の撹拌時に、前記濃度センサー
    のセンサー面を流れる現像剤の流速が一定で、かつその
    流動が規則的である位置である請求項1〜5のいずれか
    の項に記載の現像装置。
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