JP2003295589A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2003295589A
JP2003295589A JP2002101213A JP2002101213A JP2003295589A JP 2003295589 A JP2003295589 A JP 2003295589A JP 2002101213 A JP2002101213 A JP 2002101213A JP 2002101213 A JP2002101213 A JP 2002101213A JP 2003295589 A JP2003295589 A JP 2003295589A
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toner
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stirring
concentration sensor
toner concentration
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Masanori Shida
昌規 志田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な現像剤トナー濃度制御。 【解決手段】 トナー濃度センサーで検知された現像剤
がトナー補給口に搬送されるまで、補給を遅延させる現
像装置において、トナー濃度センサーから補給口までは
攪拌能力を低く、トナー補給口から現像スリーブまでは
攪拌能力が高くなるように、攪拌搬送部材に攪拌板を設
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式等によって像担持体上に形成された静電潜像
を現像して可視画像を形成する複写機、プリンタ、記録
画像表示装置、ファクシミリ等の画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、現像剤担持体の表面に顕画剤とし
ての乾式現像剤を担持し、静電潜像を担持した像担持体
の表面近傍に、この現像剤を搬送供給し、そして像担持
体と現像剤担持体の間に交互(交番)電界を印加しなが
ら静電潜像を現像して顕像化する方法が良く知られてい
る。
【0003】尚、上記現像剤担持体は、一般に現像スリ
ーブが用いられる場合が多いので以下の説明では「現像
スリーブ」といい、又、像担持体は、一般に感光体ドラ
ムが用いられる場合が多いので、以下の説明では「感光
体ドラム」ということにする。
【0004】上記現像方法として、従来より、例えば2
成分系組成(キャリア粒子とトナー粒子)からなる現像
剤(2成分現像剤)により、内部に磁石を配置した現像
スリーブの表面に磁気ブラシを形成させ、微少な現像間
隙を保持して対向させた感光体ドラムにこの磁気ブラシ
を摺擦または近接させ、そして現像スリーブと感光体ド
ラム間(S−D間)に連続的に現像バイアスとして交流
成分が重畳された直流電圧を印加することによって、ト
ナー粒子の現像スリーブ側から感光体ドラム側への転
位、及び逆転位を繰り返し行わせて現像を行う、所謂磁
気ブラシ現像法が知られている(例えば、特開昭55−
32060公報、特開昭59−165082公報参
照)。
【0005】上記2成分磁気ブラシ現像用の現像装置は
主に図6の様な構成を持つ。図中25は現像スリーブ、
29は現像スリーブ中に固定配置されたマグネットロー
ラー、23、24は撹拌スクリュー、28は現像剤を現
像スリーブ25表面に薄層形成するために配置された規
制ブレード、18は現像容器、21はトナー貯蔵室であ
る。現像スリーブ25は、感光体ドラム3に対して、近
接配置され、図中に示されるように、感光ドラム3と対
向部で順方向回転をし、現像剤が感光ドラム3に対して
接触する状態で現像できるように設定されている。
【0006】現像容器18中にはトナー粒子と磁性キャ
リアが混合された現像剤22が収容されており、トナー
粒子と磁性キャリアの混合比(以後T/D比)は、現像
により消費されたトナーに見合った量のトナーが、補給
用トナー20の収容されているトナー貯蔵室21から落
下補給されることで一定に保っている。この時の現像容
器18中のトナー粒子と磁性キャリアの混合比の検知及
び維持方法は、従来さまざまな方式の物が提案されてい
る。例えば、感光ドラム3周辺に検知手段を設け、現像
スリーブ25側から感光体ドラム3側へ転位したトナー
に光を当て、この時の透過光、反射光からトナー補給量
を調整し、その結果T/C比を維持する方式のもの、現
像スリーブ25表層近傍に検知手段を設け、現像スリー
ブ25上に塗布された現像剤に光を当てたときの反射光
からT/D比を検知する方式のもの、現像容器18中に
センサーを設け、センサー近傍の一定体積内の現像剤の
見掛け透磁率の変化を検知し、T/D比を検知する方式
のもの等が提案され実用化されている。しかし、前記感
光ドラム3上の現像トナー量からT/D比を維持する方
式のものは、感光体と現像スリーブとの間隔の変動や、
潜像電位の変動等によりT/D比の変動以外の因子によ
りドラム上のトナー量が変化してしまい、その結果とし
てトナー補給誤動作を生じる場合が有り、また、現像ス
リーブ25上に塗布された現像剤に光を当てたときの反
射光からT/D比を検知する方式のものは、トナー飛散
等により検知手段が汚れてしまった場合、正確にT/D
比を検知できない問題がある。これに対し、センサー近
傍の一定体積内の現像剤22の見掛け透磁率変化を検知
し、T/D比を検知する方式のもの(以下トナー濃度検
知センサーと呼ぶ)は、センサー単体のコストも安価な
事に加え、トナー飛散による汚れの問題の影響を受けな
いため、低コスト、小スペースの複写機、或いは画像形
成装置において、最適なT/D比検知手段といえる。
【0007】上記現像剤の透磁率変化を利用したトナー
濃度検知センサーは、例えば透磁率が大きくなった場
合、一定体積内で現像剤中のT/Dが低くなったことを
意味し、これは現像剤中のトナー量が減ったことを意味
するのでトナー補給を開始し、逆に透磁率が小さくなっ
た場合、一定体積内で現像剤中のT/D比が高くなった
ことを意味するため、現像剤中のトナー量が増えたこと
を意味するためトナー補給を停止、或は減じる様な、シ
ーケンスにもとずきT/D比を制御する。
【0008】また、その設置場所は一定体積内の現像剤
の見掛け透磁率変化を検知するため、現像容器中でセン
サー面が現像剤に接触し、トナー濃度検知が可能な程度
の現像剤の剤厚と剤面を有し、現像剤撹拌時にセンサー
面上の現像剤が一定の流動を示す場所で、トナー消費、
トナー補給がおこなわれた現像剤が充分に攪拌されて、
トナー濃度が均一な状態でセンサー面を通過できるよう
な位置に設置することが好ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記トナー濃度センサ
ーは、センサーの設置位置がトナー補給口から離れて設
置してある場合、トナー濃度センサーがT/D比を検知
した現像剤がトナー補給口に搬送されるまでに時間がか
かるため、トナー濃度センサーが現像剤T/D比を検知
後にトナー補給を行うまでの時間と、トナー濃度センサ
ーがT/D比を検出した現像剤がトナー補給口に搬送さ
れるまでの時間に差が出来てしまい、現像剤T/D比を
検出した領域の現像剤に対しトナー補給が行えない問題
が生じる。
【0010】この問題に対し特開昭62−28780号
公報では「トナー濃度を検出された現像剤が前記現像剤
搬送手段によってトナー補給部に搬送さえるまでの時間
を遅延させて、検出されたトナー濃度の不足分に応じた
量のトナーを補給すべく前記トナー補給手段を作動させ
る」という方法で上記問題を解決している。また、実施
形態内にトナー濃度センサーの設置場所について、「現
像工程によってトナーを消費した現像剤がトナー補給部
に移動する直前に通過する場所であり、トナー消費もな
く、バケットローラの回転にて現像剤は均一に攪拌混合
されていることからトナー補給のためにトナー濃度を検
出する箇所としては最適である。」と記述してある。
【0011】しかし近年、装置の小型化に伴い現像器も
小型のものが必要とされるため、現像容器の容量も少な
く、現像スリーブも小径、現像剤攪拌搬送スクリューの
スパイラルも小径のものを使うことが必須となってきて
いる。一般的には上記のようにトナー濃度センサーの設
置位置は、現像工程が終了した後にトナー消費された現
像剤が、周囲の適正なトナー濃度の現像剤と均一に攪拌
混合され、トナー濃度センサー面に運ばれてくるような
位置に設置することが理想的である。しかし、現像容器
の容量も少なく、小型で攪拌搬送能力の低い現像剤攪拌
搬送手段で、上述のように現像工程後のトナー消費され
た現像剤が、攪拌搬送手段により周囲の現像剤と均一に
攪拌混合されるように現像スリーブから離れた位置にセ
ンサーを設置することが困難となっている。
【0012】以下に図7を使って説明する。図7は現像
器を上から見たときの簡略平面図である。図中、現像剤
搬送方向を矢印Aとし、現像剤搬送方向に向かって現像
スリーブ25からトナー濃度センサー15までの攪拌搬
送距離をL、トナー濃度センサー15から現像スリーブ
25までの攪拌搬送距離をMとする。また、現像剤攪拌
方向で現像スリーブ25からトナー補給口16までの攪
拌搬送距離をN、トナー補給口16から現像スリーブ2
5までの攪拌搬送距離をOとした。
【0013】図中トナー補給口16は、現像工程が終了
しトナー濃度が下がった現像剤をトナー濃度センサーで
検知し、不足した量のトナー補給を行ない現像剤を適正
トナー濃度に戻してからS−D部に搬送することが理想
的なため、トナー濃度センサー15の現像剤搬送方向下
流側に設定した。
【0014】この図のような現像容器中の現像剤攪拌搬
送流路で、トナー補給口から補給されたトナーが現像ス
リーブに攪拌搬送されるまでに、周囲の現像剤と均一な
トナー濃度になり、且つ磁性キャリアと十分に攪拌混合
されトナーが帯電されていないと以下のような問題が生
じる。周囲の現像剤とトナー濃度ムラが出来、画像に
濃度ムラが生じる。帯電していないトナー粒子が現像
スリーブからトナー飛散を起こし画像や装置内部を汚
す。
【0015】上記問題に対して、図中の攪拌搬送距離O
はトナー補給口から補給されたトナーが十分に周囲のト
ナーと攪拌混合され、トナー濃度が均一に、且つトナー
が帯電されるだけの距離をとる必要がある。このため小
型の現像容器を使用した場合、必然的に現像スリーブか
らトナー補給口までの距離Nは距離Oよりも短くなり、
現像スリーブからトナー濃度センサーまでの距離Lはさ
らに短くしなければならない。このように現像工程によ
りトナー消費された現像剤がトナー濃度センサーに搬送
されるまでに周囲の現像剤トナー濃度と均一に攪拌混合
される位置にトナー濃度センサーを設置しようとすると
現像容器が大型化し、装置の小型化を実現することがで
きない。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の問題点に対し本発
明は、非磁性トナーおよび磁性キャリアによる2成分現
像剤と、2成分現像剤を像担持体との現像領域に担持搬
送するための現像剤担持体と、2成分現像剤を収容する
現像剤流路を含む現像容器とを有し、該現像剤流路には
2成分現像剤を攪拌搬送するための回転可能なスパイラ
ル形状の攪拌搬送部材、現像容器中の2成分現像剤のト
ナー濃度変化を透磁率変化として検知する攪拌部材に近
接するように現像容器側面に設置したトナー濃度センサ
ー、トナー濃度センサーの検出結果に基づき現像容器中
にトナー補給口からトナー補給を行うトナー補給部を有
し、トナー濃度センサーで検出された現像剤が、該攪拌
部材によってトナー補給口に送られてくるまでトナー補
給を遅延させる現像装置において、トナー濃度センサ
ー、及びトナー補給口近傍に配置された攪拌部材の、ト
ナー濃度センサーからトナー補給口までの領域の現像剤
攪拌能力を、それ以外の領域の攪拌能力よりも弱めるこ
とで、 現像工程で消費された現像剤が十分に攪拌混合され
ず、周囲の現像剤とトナー濃度ムラがある状態でトナー
濃度センサー位置に搬送され、その現像剤のトナー濃度
を検知しても、トナー濃度センサーからトナー補給口ま
での攪拌搬送流路中の攪拌混合能力は弱いため、トナー
濃度を検知した現像剤トナー濃度のままトナー補給口ま
で搬送することが出来る。 トナー濃度を検知した現像剤に対しトナー補給が行え
るようにトナー補給時間を遅らせることで、トナー濃度
が少なくなった現像剤に対し適量のトナー補給を行うこ
とが出来る。 トナー補給後の攪拌搬送手段の攪拌混合能力を強める
ことで、トナー補給後に周囲の現像剤と均一に攪拌混合
された状態で現像スリーブに搬送することができる。 上記3つの効果により、正確な現像剤T/D比制御と画
像欠陥を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明で適用できる現像器
の図面である。
【0018】現像器32は現像容器31を備え、その内
部は隔壁44によって現像室R1と撹拌室R2に区画さ
れ、撹拌室R2の上方にはトナー貯蔵室R3があり、中
には補給用トナー33が収容されている。トナー貯蔵室
R3下部にある補給口34からは、現像で消費されたト
ナーに見合った量のトナーがトナー搬送スクリュー55
により搬送され、撹拌室R2内に落下補給される。一
方、現像室R1、および撹拌室R2内には、上記トナー
粒子と磁性キャリアが混合された現像剤35が収容され
ている。
【0019】現像室R1内には剤搬送スクリュー36が
収容されており、回転駆動により現像剤35を、現像ス
リーブ38の長手方向に沿って搬送する。攪拌室R2側
に収容されたスクリュー37による現像剤搬送方向はス
クリュー36によるそれとは反対方向である。隔壁44
には手前側と奥側に開口が設けられており、スクリュー
36で搬送された現像剤がこの開口の1つからスクリュ
ー37に受渡され、スクリュー37で搬送された現像剤
が、上記の開口の他の1つからスクリュー36に受渡さ
れる。
【0020】現像剤容器31は感光ドラム3に近接する
部位には開口部が設けられ、該開口部にアルミニウムや
非磁性ステンレス鋼等の材質であり、その表面に適度な
凹凸を有する非磁性現像スリーブ38が設けられてい
る。
【0021】現像スリーブ38は矢印Bの方向に周速度
Vbで回転し、現像容器開口上端にある層厚規制ブレー
ド41にて適正な現像剤層厚に規制された後、該現像剤
を現像領域39に担持搬送する。現像スリーブ38に担
持された現像剤の磁気ブラシは現像領域39で矢印a方
向に周速度Vaで回転する感光体3に接触し、静電潜像
はこの現像領域39で現像される。スリーブ38の周速
度Vbは感光ドラム周速比130〜200%が望まし
く、150〜180%ならさらによい。上記の範囲以下
では十分な画像濃度が得られず、またそれ以上では現像
剤の飛散が生じる。現像スリーブ38内にはローラ状の
磁石42が固定配置されている。この磁石42は、現像
領域39に対向する現像磁極N1を有している。現像磁
極N1が、現像領域39に形成する現像磁界により現像
剤の磁気ブラシが形成され、この磁気ブラシが感光ドラ
ム3に接触して静電潜像を現像する。その際、磁気ブラ
シに付着しているトナーと、スリーブ表面に付着してい
るトナーも、該静電潜像の画像領域に転移して現像す
る。本実施形態では、磁石は上記現像磁極N1の他にN
2,S1,S2,S3極を有している。現像スリーブ3
8の回転によりS2極にて塗布された現像剤は層厚規制
ブレード41を通過して現像磁極N1に至り、その磁界
中で穂立ちした現像剤が像担持体3上の静電潜像を現像
する。その後S2極、S3極間の反発磁界により現像ス
リーブ38上の現像剤は、撹拌室R1内へ落下する。撹
拌室R1内に落下した現像剤はスクリュー36、37に
より撹拌搬送される。
【0022】本実施形態で使用されるトナー濃度検知セ
ンサー50は、センサー近傍の一定体積内の現像剤35
に含まれるキャリアの見掛け透磁率μ変化を検出するも
ので、例えば二成分現像剤35の透磁率が大きくなった
場合、一定体積内で現像剤中のT/Cが低くなったこと
を意味し、これは現像剤中のトナー量が減ったことを意
味する。この場合トナー濃度検知センサー50の出力信
号は初期の出力信号よりも大きくなる。逆に透磁率が小
さくなった場合、一定体積内で現像剤中のT/D比が高
くなったことを意味するため、現像剤中のトナー量が増
えたことを意味することになる。この場合トナー濃度検
知センサー50の出力信号は初期の出力信号よりも小さ
くなる。
【0023】このようなトナー濃度検知センサー50の
出力信号は比較器56の入力に供給される。この比較器
56には、あらかじめ現像剤35の規定トナー濃度(あ
らかじめ設定されたトナー濃度)に対応する基準信号が
入力されている。従って、比較器56は規定トナー濃度
と現像器内の実際のトナー濃度とを比較することになる
から、両信号の比較結果として、比較器56は現像剤3
5の実際のトナー濃度が規定値より大であることを指示
する出力信号か、又はトナー濃度が規定値より小である
ことを指示する出力信号を発生する。なお、両入力信号
に差がないときにはそれを指示する出力信号を発生させ
てもよい。比較器56の出力信号はCPU57に供給さ
れる。
【0024】ここでトナー濃度センサーのセンサー面上
の現像剤がトナー補給口下に搬送されるまでの時間をT
とする。この時間Tは搬送スクリューのスパイラルの
径、スパイラルの羽と羽の間のピッチ、現像剤の流動性
等により異なるため、特に規定はしない。
【0025】CPU57はあらかじめ、比較器から送ら
れた出力信号とトナー補給時間との関係を表わすテーブ
ルを有し、比較器から送られてきた出力信号に対応した
トナー補給時間のデータを、時間Tだけ一時保管後にト
ナー搬送スクリューの駆動部58に出力する。
【0026】比較器から送られた出力信号とトナー補給
時間との関係を表わすテーブルはトナー濃度センサーの
分解能、トナー搬送スクリュー55の回転角の分解能
と、そのトナー搬送能力から求められたものである。
【0027】トナー搬送スクリューの駆動部はCPU5
7から出力されたトナー搬送時間のデータをもとにトナ
ー搬送スクリューを駆動する。
【0028】以下に本実施形態における攪拌室R2内の
攪拌スクリューについて図2を用いて説明する。図2は
攪拌室内に設置される攪拌スクリューの簡略図と、その
攪拌スクリューを設置する現像容器を上から見たときの
簡略平面図である。
【0029】図中の矢印Bは現像剤搬送方向を示し、ト
ナー濃度センサー位置とトナー補給口位置は記した通り
である。図中領域Qをトナー補給口よりも現像剤搬送方
向下流側の領域、領域Rをトナー濃度センサーからトナ
ー補給口までの領域、領域Sをトナー濃度センサーより
も現像剤搬送方向上流の領域とした。
【0030】発明が解決しようとする課題でも述べた
が、トナー濃度センサーはトナー補給口よりも上流に位
置している。理由は、現像工程が終了しトナー濃度が下
がった現像剤をトナー濃度センサーで検知し、現像工程
により使用され不足となった量のトナー補給を行なって
現像剤を適正トナー濃度に戻してからS−D部に搬送す
ることが理想的なためである。
【0031】攪拌スクリューは現像剤搬送方向(矢印
B)の長手全域で攪拌スクリュー37のスパイラルのピ
ッチ間に攪拌板51を設けることにより、現像剤搬送方
向矢印Bよりも攪拌スクリュー回転方向矢印Cの搬送能
力が高まり、現像工程によりトナー消費された現像剤と
トナー消費されていない周囲の現像剤との攪拌混合性を
高めることができる。しかし領域Rにおいては、トナー
濃度センサーにより検知された現像剤に対しトナーを補
給したいため、現像剤はできるだけトナー濃度センサー
面を通過したままの状態を保ちたい。よって本発明の攪
拌スクリューは領域Rのスパイラルのピッチ間の攪拌板
の幅を短くし攪拌混合性を弱め、トナー補給後の領域Q
ではトナー濃度センサーで検知した現像剤と補給された
トナーを十分攪拌混合しトナー濃度が均一で且つトナー
粒子が帯電した状態で現像室R1側に搬送するために、
攪拌スクリュー37のスパイラルのピッチ間の攪拌板5
1の幅を広めて攪拌能力を強めた事を特徴とする。
【0032】(実施形態1)本実施形態においては、ト
ナー濃度センサーは現像容器側面に設置されているが、
トナー濃度検知センサー50のセンサー面45に、トナ
ー濃度検知が可能な程度の現像剤35の剤厚を有し、且
つセンサー面が充分に隠れるほどの剤面を有し、現像剤
撹拌時に現像剤35が一定の流動を示す場所であれば本
実施形態の設置場所に規定されるものではない。
【0033】また、前述のようにトナー濃度センサー5
0は現像剤撹拌時に現像剤35が一定の流動を示さなけ
れば、現像剤のT/D比変化に対してセンサー出力が追
従できなくなってしまうため、センサー面45は攪拌ス
クリューと対向し、且つ近接させることが好ましい。
【0034】以下、本発明者等の検討に使用したインダ
クタンス検知センサーと現像装置の条件で実機確認を行
ったときの結果を図3に記す。
【0035】T/C比が6〜10%の範囲内で良好な画
像が得られる現像装置において ・攪拌部材;スパイラル形状のスクリュー、攪拌部材質
ABS 回 転軸材質 鉄 最外郭回転半径 7mm スパイラルのピッチ 20mm 領域Rの攪拌板の幅 2.5mm 領域QとSの攪拌板の幅 5mm ・トナー濃度検知センサー;インダクタンス検知センサ
ー、検知面半径 5mm ・攪拌部材最外郭部とトナー濃度検知センサーのセンサ
ー面の間隔 0.5mm ・領域Q 260mm ・領域R 94mm ・領域S 35mm Canon製CP2150を改造して本発明の系を、画
像比率の異なる原稿で5万枚の補給耐久で実機確認を行
ったところ、T/C比を8%中心に±2%の制御(T/
C比6%になったところでトナー補給開始、T/C比8
%になったところでトナー補給停止)で、5百枚毎に現
像容器中の現像剤のT/C比を確認した結果、T/C比
8%を中心に±2%の自動トナー補給制御を行い、且つ
カブリ・飛散・画像濃度薄等の画像不良もなかった。
【0036】上記構成により、小型の画像形成装置に使
用される、小型現像器で、現像容量が少なく、且つ現像
剤攪拌領域が少なく、現像剤攪拌スクリューのスパイラ
ルが小径で攪拌能力が弱くても、トナー補給、トナー消
費された現像剤の攪拌混合性を上げ、周囲の現像剤と均
一に攪拌混合することができ、且つ、トナー濃度センサ
ーにより検出された現像剤にトナー補給を行えることか
ら現像剤のトナー濃度ムラを無くすことができる。よっ
て画像濃度ムラ、トナー粒子の飛散、カブリ等の画像欠
陥を防止することができる。
【0037】また、領域Q、Sに関しては現像剤攪拌ス
クリューの攪拌板は、攪拌スクリュー回転方向に180
°のピッチで設置したが、本実施形態では実施形態1に
加えてピッチの角度を90°に変えて攪拌板の枚数を増
やし、さらに攪拌混合性を高める事もできる。
【0038】(実施形態2)実施形態2について図4を
用いて説明する。
【0039】図4は第二の実施形態で使用する現像剤攪
拌スクリューの簡略図と現像器の簡略平面図である。
【0040】実施形態1においては、現像剤攪拌スクリ
ューのスパイラル間に現像剤攪拌板を設けたが、第二の
実施形態においては領域Rの現像剤攪拌板を無くしたこ
とを特徴とする。これにより領域Rの現像剤攪拌能力は
落ち、よりトナー濃度センサー面で検知したままの現像
剤にトナー補給を行うことができる。
【0041】(実施形態3)実施形態3について図5を
用いて説明する。
【0042】図5は第三の実施形態で使用する現像剤攪
拌スクリューの簡略図と現像器の簡略平面図である。
【0043】実施形態3において、領域Rの攪拌スクリ
ューのスパイラルピッチを領域Q、Sに対し広げたこと
を特徴とする。スパイラルのピッチを広げることで現像
剤搬送方向Bへの搬送力が増し、トナー濃度センサーに
よって検出された現像剤を、より攪拌混合せずにトナー
補給口下に持ってくることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非磁性トナーおよび磁性キャリアによる2成分現像剤
と、2成分現像剤を像担持体との現像領域に担持搬送す
るための現像剤担持体と、2成分現像剤を収容する現像
剤流路を含む現像容器とを有し、該現像剤流路には2成
分現像剤を攪拌搬送するための回転可能なスパイラル形
状の攪拌搬送部材、現像容器中の2成分現像剤のトナー
濃度変化を透磁率変化として検知する攪拌部材に近接す
るように現像容器側面に設置したトナー濃度センサー、
トナー濃度センサーの検出結果に基づき現像容器中にト
ナー補給口からトナー補給を行うトナー補給部を有し、
トナー濃度センサーで検出された現像剤が、該攪拌部材
によってトナー補給口に送られてくるまでトナー補給を
遅延させる現像装置において、トナー濃度センサー、及
びトナー補給口近傍に配置された攪拌部材の、トナー濃
度センサーからトナー補給口までの領域の現像剤攪拌能
力を、それ以外の領域の攪拌能力よりも弱めることで、 像工程で消費された現像剤が十分に攪拌混合されず、
周囲の現像剤とトナー濃度ムラがある状態でトナー濃度
センサー位置に搬送され、その現像剤のトナー濃度を検
知しても、トナー濃度センサーからトナー補給口までの
攪拌搬送流路中の攪拌混合能力は弱いため、トナー濃度
を検知した現像剤トナー濃度のままトナー補給口まで搬
送することが出来る。 トナー濃度を検知した現像剤に対しトナー補給が行え
るようにトナー補給時間を遅らせることで、トナー濃度
が少なくなった現像剤に対し適量のトナー補給を行うこ
とが出来る。 トナー補給後の攪拌搬送手段の攪拌混合能力を強める
ことで、トナー補給後に周囲の現像剤と均一に攪拌混合
された状態で現像スリーブに搬送することができる。 上記3つの効果により、正確な現像剤T/D比制御と画
像欠陥を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す説
明図である。
【図2】本発明に係る現像装置の攪拌搬送部材の簡略図
と、現像器の簡略平面図である。
【図3】実施形態1を使用した画像形成装置の画像形成
枚数と現像剤トナー濃度の関係を示したものである。
【図4】実施形態2に係る現像装置の攪拌搬送部材の簡
略図と、現像器の簡略平面図である。
【図5】実施形態3に係る現像装置の攪拌搬送部材の簡
略図と、現像器の簡略平面図である。
【図6】従来の画像形成装置の全体構成を示す説明図で
ある。
【図7】従来例で現像剤流路を説明するための現像装置
の簡略平面図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性トナーおよび磁性キャリアによる
    2成分現像剤と、2成分現像剤を像担持体との現像領域
    に担持搬送するための現像剤担持体と、2成分現像剤を
    収容する現像剤流路を含む現像容器とを有し、該現像剤
    流路には2成分現像剤を攪拌搬送するための回転可能な
    スパイラル形状の攪拌搬送部材、現像容器中の2成分現
    像剤のトナー濃度変化を透磁率変化として検知する攪拌
    部材に近接するように現像容器側面に設置したトナー濃
    度センサー、トナー濃度センサーの検出結果に基づき現
    像容器中にトナー補給口からトナー補給を行うトナー補
    給部を有し、トナー濃度センサーで検出された現像剤
    が、該攪拌部材によってトナー補給口に送られてくるま
    でトナー補給を遅延させる現像装置において、トナー濃
    度センサー、及びトナー補給口近傍に配置された攪拌部
    材の、トナー濃度センサーからトナー補給口までの領域
    の現像剤攪拌能力を、それ以外の領域の攪拌能力よりも
    弱めることを特徴とした現像装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー濃度センサー、及びトナー補
    給口近傍に配置された現像剤攪拌手段のスパイラルの羽
    根と羽根の間に現像剤攪拌板が該攪拌搬送部材の長手方
    向全域に攪拌部材回転方向に複数枚形成され、該現像剤
    攪拌板の幅がトナー濃度センサーからトナー補給口まで
    の領域より、それ以外の領域の方が幅広であることを特
    徴とした請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー濃度センサー、及びトナー補
    給口近傍に配置された現像剤攪拌手段のスパイラルの羽
    根と羽根の間に現像剤攪拌板がトナー濃度センサーから
    トナー補給口までの領域には無く、それ以外の領域には
    攪拌搬送部材の長手で、攪拌部材回転方向に複数枚形成
    されたことを特徴とした請求項1の現像装置。
  4. 【請求項4】 現像剤の搬送方向で、前記トナー濃度セ
    ンサーからトナー補給部までの距離よりも、トナー補給
    部から現像剤担持体までの距離の方が長いことを特徴と
    した請求項1の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記トナー濃度センサーはトナー補給口
    に対し現像剤の搬送方向上流に位置することを特徴とす
    る事を特徴とした請求項1の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー濃度センサーの設置位置を現
    像剤攪拌時にセンサー面を流れる剤の流速が一定であ
    り、且つその流動が規則的である場所としたことを特徴
    とした請求項1の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記トナー濃度センサーに近接する現像
    剤攪拌手段のスパイラルの羽根と羽根の間隔がトナー濃
    度センサーからトナー補給口までの領域より、それ以外
    の領域の方が狭い事を特徴とした請求項1の現像装置。
  8. 【請求項8】 現像剤の搬送方向で、前記現像剤担持体
    からトナー濃度センサーまでの距離よりも、トナー補給
    口から現像剤担持体までの距離の方が長い事を特徴とし
    た請求項1の現像装置。
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