JP2014078492A - 正極材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】リチウムイオン二次電池において大きなエネルギー密度と優れた瞬間出力特性とを得ることができる正極材料を提供する。
【解決手段】正極材料は、リチウムイオン二次電池1に用いられ、正極活物質としてFeFと、炭素で被覆されたLiFePOとを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、正極材料に関する。
電気自動車用二次電池は、走行距離を長くするためにエネルギー密度が大であると共に、高速走行時や登坂時における電流密度が瞬間的に変化する場合の出力特性(以下、瞬間出力特性ということがある)に優れていることが望まれる。
従来、エネルギー密度が大であると共に、瞬間出力特性に優れた二次電池として、高出力型の正極活物質と、低出力型の正極活物質との充放電特性の異なる2種類の活物質を備えるニッケル水素二次電池が知られている。前記ニッケル水素二次電池は、正極活物質として水酸化ニッケルを用いると共に、該水酸化ニッケルの質量を変量することにより、高出力型の正極活物質と、低出力型の正極活物質としている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2003/026054号 特開2008−130265号公報 特開2012−164441号公報
しかしながら、前記従来の技術は水酸化カリウム等のアルカリ電解液を用いるニッケル水素二次電池に関する発明であり、非水系電解質溶液を用いるリチウムイオン二次電池については記載も示唆するものもない。
そこで本発明は、前記事情に鑑み、リチウムイオン二次電池において、大きなエネルギー密度を得ることができると共に優れた瞬間出力特性を得ることができる正極材料を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、リチウムイオン二次電池において、大きなエネルギー密度を備える正極活物質と、優れた瞬間出力特性を備える正極活物質とを併用することが考えられる。
前記リチウムイオン二次電池に用いられる正極活物質のうち、FeFは約240mAh/gの理論エネルギー密度を有することが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、FeFは正極でのリチウムイオンとの反応に時間を要するので、瞬間出力特性に優れるとは言えない。
また、前記リチウムイオン二次電池に用いられる正極活物質として、LiFePOが知られている(例えば、特許文献3参照)。LiFePOは、リチウムイオン二次電池の正極においてリチウムイオンを拡散させやすく、瞬間出力特性に優れている。しかし、LiFePOは、十分なエネルギー密度を備えているとは言えない。
従って、前記リチウムイオン二次電池において、正極活物質としてFeFとLiFePOとを併用するとしても、両者を単に混合するだけでは、大きなエネルギー密度を得ると共に優れた瞬間出力特性を得る点において、各正極活物質の比率に応じた効果の総和以上の効果を得ることはできないという問題がある。
そこで本発明は、前記目的を達成するために、リチウムイオン二次電池に用いられる正極材料であって、正極活物質としてFeFと、炭素で被覆されたLiFePOとを含むことを特徴とする。
本発明の正極材料は、正極活物質としてのFeFとLiFePOとを含んでおり、両者は正極反応における反応電位が異なっている。このため、FeFとLiFePOとの間でリチウムイオンの授受を行うことができる。このとき、LiFePOは炭素で被覆されているので、FeFとの界面での界面抵抗を低減することができ、リチウムイオンの授受が容易になる。
従って、FeFはLiFePOから供給されるリチウムイオンにより正極反応を迅速に進行させることができると共に、単独では正極反応に使用することができなかった部分も正極反応に寄与させることができ、大きなエネルギー密度を得ることができる。また、LiFePOは炭素で被覆されていることにより、それ自体の電気伝導度が大きくなると共に、非水系電解質溶液との界面抵抗が低減され、電荷の移動が容易になる。
この結果、本発明の正極材料によれば、リチウムイオン二次電池において、大きなエネルギー密度を得ると共に優れた瞬間出力特性を得る点で、FeFとLiFePOとの比率に応じた効果の総和以上の効果を得ることができる。
また、本発明の正極材料は、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとの質量比が86:14〜57:43の範囲であることが好ましい。
本発明の正極材料は、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとの質量比が前記範囲内にあることにより、確実に大きなエネルギー密度を得ることができると共に、優れた瞬間出力特性を得ることができる。FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとの質量比が前記範囲から外れるときには、大きなエネルギー密度と、優れた瞬間出力特性とのいずれか一方、又は両方が得られないことがある。
また、本発明の正極材料は、導電助剤を含むことが好ましい。本発明の正極材料は、導電助剤を含むことにより、電荷の移動をさらに容易に行うことができる。
また、本発明の正極材料は、前記導電助剤を含むときに、40〜60質量%の範囲のFeFと、10〜30質量%の範囲の炭素で被覆されたLiFePOと、20〜30質量%の範囲の導電助剤とからなり、全体で100質量%となるようにされていることが好ましい。
本発明の正極材料は、FeF、炭素で被覆されたLiFePO及び前記導電助剤の組成が前記範囲内にあることにより、電荷の移動をさらに容易かつ確実に行うことができる。FeF、炭素で被覆されたLiFePO又は前記導電助剤の組成が前記範囲から外れるときには、電荷の移動に支障が生じることがある。
本発明の正極材料を用いるリチウムイオン二次電池の一構成例を示す説明的断面図。 実施例1及び比較例1,2で得られたリチウムイオン二次電池の容量と電圧との関係を示すグラフ。 実施例1及び比較例1で得られたリチウムイオン二次電池の電流密度に対する容量維持率を示すグラフ。 実施例1及び比較例1で得られたリチウムイオン二次電池において充電後の最初の放電を30分間行ったときの電圧降下(IRドロップ)を示すグラフであり、図4(a)は容量と電圧との関係、図4(b)は容量とIRドロップとの関係を示すグラフ。 実施例1及び比較例1で得られたリチウムイオン二次電池において充電後の最初の放電を200分間行ったときの電圧降下(IRドロップ)を示すグラフであり、図5(a)は容量と電圧との関係、図5(b)は容量とIRドロップとの関係を示すグラフ。 実施例1で得られたリチウムイオン二次電池において充電後の最初の放電を400分間行ったときの電圧降下(IRドロップ)を示すグラフであり、図6(a)は容量と電圧との関係、図6(b)は容量とIRドロップとの関係を示すグラフ。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
本実施形態の正極材料は、例えば、図1に示すリチウムイオン二次電池1に用いられる。リチウムイオン二次電池1は、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとを正極活物質とする正極2と、金属リチウムを負極活物質とする負極3と、正極2と負極3との間に配設される電解質層4とを備える。正極2、負極3及び電解質層4は、ケース5に密封して収容されており、ケース5は、カップ状のケース本体6と、ケース本体6を閉蓋する蓋体7とを備え、ケース本体6と蓋体7との間には絶縁樹脂8が介装されている。また、正極2は蓋体7の天面との間に正極集電体9を備えており、負極3はケース本体6の底面との間に負極集電体10を備えている。尚、リチウムイオン二次電池1において、ケース本体6は負極板として、蓋体7は正極板として作用する。
リチウムイオン二次電池1において、正極2は正極材料と結着剤とからなり、該正極材料は、正極活物質としてのFeF及び炭素で被覆されたLiFePOと、導電助剤とからなる。
前記導電助剤としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、カーボンナノチューブ、ケッチェンブラック等の炭素材料を挙げることができる。また、前記結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を挙げることができる。
前記正極材料は、30〜90質量%の範囲のFeFと、1〜40質量%の範囲の炭素で被覆されたLiFePOと、1〜30質量%の範囲の導電助剤とからなり、全体で100質量%となるようにされている。
前記正極材料は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、FeFと、前記導電助剤とを混合して第1の混合物を調製する。前記混合は、ボールミル又はホモジナイザーを用いて行うことができるが、FeF又は前記導電助剤を粉砕して微粒化しながら混合する場合にはボールミルを用いることが好ましい。
次に、炭素で被覆されたLiFePOと前記導電助剤とを混合して第2の混合物を調製する。前記混合はLiFePOを被覆している炭素が剥離することを防止するために、ホモジナイザーを用いて行うことが好ましい。
尚、本明細書では、その組成に関わらず、FeFと前記導電助剤との混合物を第1の混合物といい、LiFePOと該導電助剤との混合物を第2の混合物というものとする。
次に、前記第1の混合物と第2の混合物とを、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOと、導電助剤とが所望の質量比となるようにして混合することにより、前記正極材料を得ることができる。前記正極材料は、さらに前記結着剤と混合して成形することにより、正極2とすることができる。
次に、電解質層4は、例えば、リチウム塩を非水系溶媒に溶解した非水系電解質溶液をセパレータに浸漬させたものを挙げることができる。前記リチウム塩としては、例えば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)等を挙げることができ、前記非水系溶媒としては、例えば、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒等を挙げることができる。
次に、集電体9,10としては、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、銅等のメッシュからなるものを挙げることができる。
次に、本発明の実施例及び比較例を示す。
〔実施例1〕
本実施例では、まず、FeF(アルドリッチ社製)1gと、ケッチェンブラック(ライオン株式会社製、商品名:ケッチェンブラックECP600JD)0.428gとをボールミルを用いて400rpmで1時間処理して混合することにより第1の混合物を調製した。
次に、炭素で被覆されたLiFePO(宝泉株式会社製)1gと、第1の混合物に用いたものと同一のケッチェンブラック0.428gとを薄膜旋回型高速ミキサー(プライミクス株式会社製)を用いて30m/秒で3分間処理して混合することにより第2の混合物を調製した。
次に、第1の混合物21.43mgと、第2の混合物8.57mgとを混合して、正極材料を調製した。本実施例で得られた前記正極材料は、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOと、ケッチェンブラックとを、50:20:30の質量比で含んでいる。尚、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとの質量比は71:29である。
次に、前記正極材料30mgと、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)3.45mgを含むエマルジョンとを、メノウ乳鉢で混合し、得られた混合物を圧粉成型機によりペレット状に成形した。そして、前記ペレット状に成形した正極材料を、アルミニウムメッシュからなる正極集電体9に圧着し、正極2を形成した。
次に、SUS板にSUSメッシュを溶接してなる負極集電体10にリチウム箔を貼り付けて負極3を形成した。
次に、有底円筒状のSUS製ケース本体6の内部に、負極集電体10がケース本体6の底面に接するようにして負極3を配置し、負極3上にポリプロピレン微多孔膜からなるセパレータを重ね合わせた。次に、前記セパレータ上に、前記のようにして得られた正極2及び正極集電体9を、正極2が該セパレータに接するように重ね合わせた。次に、前記セパレータに非水系電解質溶液を注入し、電解質層4を形成した。
前記非水系電解質溶液としては、エチレンカーボネートと、ジエチルカーボネートとを7:3の質量比で混合した混合溶媒に、支持塩として六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解した溶液を用いた。
次に、ケース本体6に収容された負極集電体10、負極3、電解質層4、正極2、正極集電体9からなる積層体を、SUS製蓋体7で閉蓋した。このとき、ケース本体6と蓋体7との間に、リング状の絶縁樹脂8を配設することにより、図1に示すリチウムイオン二次電池1を得た。
次に、本実施例で得られたリチウムイオン二次電池1を用い、室温(25℃)の大気中で、Li/Liに対して1.5〜4.25Vの電圧の範囲、0.1mA/cmの電流密度で放電試験を行った。このときの容量と電圧との関係を図2に示す。また、エネルギー密度及び出力密度を表1に示す。
次に、本実施例で得られたリチウムイオン二次電池1を用い、室温(25℃)の大気中で、Li/Liに対して1.5〜4.25Vの電圧の範囲、0.1〜5.0mA/cmの電流密度で充放電を繰り返したときの電流密度に対する容量維持率を測定した。結果を図3に示す。前記容量維持率は、初期の容量を高電流域においてどれだけ維持できるかを示す指標であり、高電流域における値が高いほど高電流域での充放電特性に優れ、良好な出力特性を備えるものと判断することができる。
次に、本実施例で得られたリチウムイオン二次電池1を用い、室温(25℃)の大気中で、0.2mA/cmの定電流密度で、Li/Liに対して4.25Vの電圧まで充電し、0.2mA/cmの定電流密度で30分間放電した後、5.0mA/cmの定電流密度で1分間放電した。そして、電流密度を0.2mA/cmから5.0mA/cmに変化させたときの電圧降下(以下、IRドロップという)を測定した。次に、0.2mA/cmの定電流密度で30分間放電した後、5.0mA/cmの定電流密度で1分間放電し、電流密度を0.2mA/cmから5.0mA/cmに変化させたときのIRドロップを測定する操作を3回繰り返した。
このときの容量と電圧との関係を図4(a)に、容量とIRドロップとの関係を図4(b)に示す。
次に、前記充電後の最初の放電を200分行った以外は、図3の場合と全く同一にして前記IRドロップを測定した。このときの容量と電圧との関係を図5(a)に、容量とIRドロップとの関係を図5(b)に示す。
次に、前記充電後の最初の放電を400分行った以外は、図3の場合と全く同一にして前記IRドロップを測定した。このときの容量と電圧との関係を図6(a)に、容量とIRドロップとの関係を図6(b)に示す。
〔実施例2〕
本実施例では、第1の混合物25.71mgと、第2の混合物4.29mgとを混合して、正極材料を調製した。本実施例で得られた前記正極材料は、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOと、ケッチェンブラックとを、60:10:30の質量比で含んでいる。尚、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとの質量比は86:14である。
次に、前記正極材料を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、図1に示すリチウムイオン二次電池1を得た。
次に、本実施例で得られたリチウムイオン二次電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして放電試験を行った。このときのエネルギー密度及び出力密度を表1に示す。
〔実施例3〕
本実施例では、第1の混合物17.14mgと、第2の混合物12.86mgとを混合して、正極材料を調製した。本実施例で得られた前記正極材料は、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOと、ケッチェンブラックとを、40:30:30の質量比で含んでいる。尚、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとの質量比は57:43である。
次に、前記正極材料を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、図1に示すリチウムイオン二次電池1を得た。
次に、本実施例で得られたリチウムイオン二次電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして放電試験を行った。このときのエネルギー密度及び出力密度を表1に示す。
〔実施例4〕
本実施例では、ケッチェンブラックの量を0.25gとした以外は、実施例1と全く同一にして、第1の混合物を調製した。また、ケッチェンブラックの量を0.25gとした以外は、実施例1と全く同一にして、第2の混合物を調製した。
次に、第1の混合物18.75mgと、第2の混合物11.25mgとを混合して、正極材料を調製した。本実施例で得られた前記正極材料は、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOと、ケッチェンブラックとを、50:30:20の質量比で含んでいる。尚、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとの質量比は62:38である。
次に、前記正極材料を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、図1に示すリチウムイオン二次電池1を得た。
次に、本実施例で得られたリチウムイオン二次電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして放電試験を行った。このときのエネルギー密度及び出力密度を表1に示す。
〔比較例1〕
本比較例では、第1の混合物のみからなる正極材料30mgを用いた以外は、実施例1と全く同一にして、図1に示すリチウムイオン二次電池1を得た。本比較例の正極材料は、FeFと、ケッチェンブラックとを、70:30の質量比で含んでいる。
次に、本比較例で得られたリチウムイオン二次電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして放電試験を行った。このときの容量と電圧との関係を図2に示す。また、エネルギー密度及び出力密度を表1に示す。
次に、本比較例で得られたリチウムイオン二次電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、容量維持率を測定した。結果を図3に示す。
次に、本比較例で得られたリチウムイオン二次電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、充電後の最初の放電を30分間行ったときと、200分間行ったときとのIRドロップを測定した。充電後の最初の放電を30分間行ったときの容量と電圧との関係を図4(a)に、容量とIRドロップとの関係を図4(b)に示す。また、充電後の最初の放電を200分行ったときの容量と電圧との関係を図5(a)に、容量とIRドロップとの関係を図5(b)に示す。
〔比較例2〕
本比較例では、LiCoO(日本化学工業株式会社製)1gと、第1の混合物に用いたものと同一のケッチェンブラック0.428gとをボールミルを用いて360rpmで1時間処理して混合することにより、LiCoOと導電助剤との混合物を得た。前記混合物は、実施例1における第2の混合物に相当する。
次に、第1の混合物15mgと、前記LiCoOと導電助剤との混合物6mgと、第1の混合物に用いたものと同一のケッチェンブラック9mgとを混合して、正極材料を調製した。本比較例で得られた前記正極材料は、FeFと、LiCoOと、ケッチェンブラックとを、50:20:30の質量比で含んでいる。また、LiCoOは、LiFePOと同様に優れた瞬間出力特性を備える正極活物質として作用する。
次に、本比較例で得られたリチウムイオン二次電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして放電試験を行った。このときの容量と電圧との関係を図2に示す。
図2及び表1から、実施例1〜4の正極材料によれば、比較例1の正極材料に比較して大きなエネルギー密度と共に、大きな出力密度を備えており、優れた瞬間出力特性を得ることができることが明らかである。
ここで、比較例1の正極材料はFeFのみからなるので、そのエネルギー密度は、FeFと炭素で被覆されたLiFePOとの混合物からなる実施例1〜4の正極材料よりも大きくなると予想される。しかしながら、実際には、実施例1〜4の正極材料の方が比較例1の正極材料より大きなエネルギー密度を備えている。従って、実施例1〜4の正極材料によれば、リチウムイオン二次電池において、大きなエネルギー密度及び出力密度を得る点で、FeFとLiFePOとの各正極活物質の比率に応じた効果の総和以上の効果を得ることができることが明らかである。
また、図2から、実施例1の正極材料によれば、比較例2の正極材料に比較して大きな放電容量及びエネルギー密度を備えていることが明らかである。ここで、比較例2の正極材料は、FeFとLiCoOとの混合物であり、LiCoOはLiFePOと同様に優れた瞬間出力特性を備える正極活物質である。従って、実施例1の正極材料による効果は、優れた瞬間出力特性を備える正極活物質のうちでも炭素で被覆されたLiFePOとFeFとの組合せに特有の効果であることが明らかである。
次に、図3から、実施例1の正極材料は、比較例1の正極材料に比較して、0.1〜5.0mA/cmの電流密度の全域に亘って容量維持率が高く、優れた出力特性を備えていることが明らかである。
次に、図4(a)及び図5(a)から、実施例1の正極材料は、比較例1の正極材料に比較してIRドロップが大幅に少ないので、電流密度が瞬間的に変化する場合のエネルギー密度の損失が少なく、優れた瞬間出力特性を備えていることが明らかである。前記IRドロップは、図4(b)及び図5(b)に示すように、実施例1の正極材料の0.5〜0.8Vに対し、比較例1の正極材料は1.4〜1.8Vであり、実施例1の正極材料は比較例1の正極材料の50%未満となっている。
ここで、実施例1の正極材料におけるFeFと、炭素で被覆されたLiFePOと、の質量比が50:20であることを考慮すれば、実施例1の正極材料によれば、リチウムイオン二次電池において、優れた瞬間出力特性を得る点で、FeFとLiFePOとの各正極活物質の比率に応じた効果の総和以上の効果を得ることができることが明らかである。
また、図4〜6から、実施例1の正極材料は、含有するLiFePOの理論容量に無関係に、全ての反応領域においてIRドロップが0.5〜1.0Vの範囲で略一定であり、電流密度が瞬間的に変化する場合のエネルギー密度の損失が少ないことが明らかである。
1…リチウムイオン二次電池、 2…正極、 3…負極。

Claims (4)

  1. リチウムイオン二次電池に用いられる正極材料であって、正極活物質としてFeFと、炭素で被覆されたLiFePOとを含むことを特徴とする正極材料。
  2. 請求項1記載の正極材料であって、FeFと、炭素で被覆されたLiFePOとの質量比が86:14〜57:43の範囲であることを特徴とする正極材料。
  3. 請求項1又は請求項2記載の正極材料であって、導電助剤を含むことを特徴とする正極材料。
  4. 請求項3記載の正極材料であって、40〜60質量%の範囲のFeFと、10〜30質量%の範囲の炭素で被覆されたLiFePOと、20〜30質量%の範囲の導電助剤とからなり、全体で100質量%となるようにされていることを特徴とする正極材料。
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