JP2014077797A - 周波数測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短ゲートカウント方式周波数測定装置においてフィルター部等の回路を可及的に簡素化し、回路動作の高速化と低電力化を可能とした周波数測定装置を提供する
【解決手段】本発明の周波数測定装置は、被測定信号を所定のサンプリング周波数で計数し、被測定信号の周波数に対応したカウント値を出力する短ゲートタイムカウンター部(10)と、カウント値をフィルタリングするローパスフィルター部(20)と、を備え、ローパスフィルター部は第1の移動平均フィルター(21)を含み、上記サンプリング周波数を第1の移動平均フィルターのタップ数で割り算した値が、被測定信号の周波数変化範囲よりも大となるように設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は周波数測定装置に関し、特に、被測定信号を短いサンプリング周期で連続的に計数し、計数値列から高周波成分を除いて周波数変動成分を検出する短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置の改良に関する。
周波数測定の方式には、決められたゲートタイム内に通過するパルスをカウントする直接カウント方式(例えば、特許文献1参照)、パルス周期を正確に計測しその時間の逆数から周波数を求めるレシプロカル方式(例えば、特許文献2参照)、ΔΣ変調信号を得ることで周波数を知る方式(例えば、特許文献3参照)が知られている。
特開2001−119291号公報 特開平5−172861号公報 米国特許第7230458号
出願人は、上記に加え新たな提案として、短ゲートタイムカウント方式による周波数測定装置を提案している(特願2008−099721号)。
この周波数カウント方式は、短いゲートタイムで途切れることなく繰り返しカウント(サンプリング)を行い、得られたカウント値の列から高周波成分を取り除くようにしたもの(フィルタリング)で、時間分解能・周波数分解能ともに大幅に改善することができる。本方式の周波数カウンタは、カウンタ回路と小規模な演算回路で構成され、回路規模の増大を抑えつつマルチチャネル化が容易という特長を持つ。また、サンプリング周波数を高めるほど分解能が向上する等の特徴がある。
上記高周波成分を取り除くためにローパスフィルターが使用される。例えば、ローパスフィルター部の構成としてデジタルフィルターを用いる場合、メモリと演算装置が必要になる。ローパスフィルターとして移動平均フィルターを用いることで演算量を大幅に削減することができ、高精度なリアルタイム測定が可能となる。短ゲートカウント部はハードウエアとしても単純な構成であるため高速動作に適しているのに対し、フィルター部の処理には多ビットの加減算が必要となるため、リアルタイム測定におけるサンプリング周波数の上限を規定するのは、主にフィルター部の処理能力である。かかる部分の回路が簡素化されれば、高速動作化、リアルタイム処理、低電力化が可能となる。
よって、本発明は短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置においてローパスフィルター部等の回路を可及的に簡素化し、回路動作の高速化と低電力化を可能とした周波数測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は被測定信号が、パルス列信号、ビットストリーム信号(シリアルに出力されるデジタルデータ)などの2値レベル信号であるとき、当該周波数測定装置をより簡易に構成することを可能とした周波数測定装置を提供することである。
上記目的を達成するため本発明の周波数測定装置の実施態様用の一つは、パルス列信号を所定のサンプリング周波数で計数し、上記パルス列信号の周波数に対応したカウント値を出力する短ゲートタイムカウンター部と、上記カウント値をフィルタリングするローパスフィルター部と、を備え、上記ローパスフィルター部は第1の移動平均フィルターを含み、上記サンプリング周波数を上記第1の移動平均フィルターのタップ数で割り算した値が、上記パルス列信号の周波数変化範囲よりも大となるように設定されている。
ここで、「サンプリング周波数÷移動平均フィルターのタップ数」をダイナミックレンジと定義する。ダイナミックレンジ内に被測定信号の周波数変化を収めれば、移動平均フィルターの出力に桁上がり(オーバーフロー)、桁下がり(アンダーフロー)が生じない。
かかる構成とすることによって、カウンタの入力部からローパスフィルター部の一段目移動平均フィルターの出力部まで、信号の流れをビットストリーム化することができ、2値信号を処理する論理回路などによって当該部分を簡易に構成することができる。これにより、回路の簡易化、高速化、低消費電力化を図ることが可能となる。
上記周波数測定装置においては、動作を設定するパラメータとしての、上記被測定パルス列信号の周波数と上記サンプリング周波数との比である動作点(より正確には下記の動作点パラメータ)が、上記ローパスフィルター部の出力中のパターン雑音レベルの少ない値に選定されることが望ましい。それにより、パターン雑音を回避して、SN比を向上することが可能となる。動作点パラメータは、次のように定義される。
動作点パラメータ=被測定周波数÷サンプリング周波数−Int(被測定周波数÷サンプリング周波数) ただし、Int(c)はcの整数部を返す関数である。定義式より、動作点パラメータの値は0〜1の間の値を取ることが判る。後述するように、短ゲートタイムカウント方式では、出力にパターン雑音の発生が見られる。動作点パラメータを適切に選定することによってパターン雑音の発生を回避し、あるいはパターン雑音のレベルを低下させることができる。
上記周波数測定装置において、更に、2値信号の列を入力とし、上記2値信号の列を反転して出力することができる反転/非反転調整部と、上記反転/非反転調整部に反転/非反転の指示を与える判定回路と、を備え、上記カウンタ値は2値信号の列として出力され上記反転/非反転調整部の入力となり、上記反転/非反転調整部の出力が上記ローパスフィルター部の入力となる、ことが望ましい。
被測定パルス列信号の周波数変化が少ない場合には1ビットのカウンタで短ゲートカウンター部をより簡易に回路構成することが可能である。ただし、この場合には、カウントしている"0"と"1"の値が大小(真値)を意味しているのか、補数(あるいは反転)を意味するのかが不明であるので、(極性)判別回路によってパルス列信号の周波数を一方向(周波数増加方向又は周波数減少方向)に変化させ、これに対応してカウント値が増加したか減少したかを判別することによってカウント値の意味(真値か、補数値か)を判別可能とすることが可能となる。
上記短ゲートタイムカウンター部及び上記一段目移動平均フィルターが、ラッチ回路と、シフトレジスタ回路と、排他的論理和回路によって構成される、ことが望ましい。短ゲートタイムカウンター部及び一段目移動平均フィルターが等価な簡略化された回路(等価回路)で構成される。それにより、回路簡易化、高速化、低消費電力化が図られて好ましい。
上記ローパスフィルター部は、更に、複数段の移動平均フィルターを備え、上記複数段の移動平均フィルターは、上記第1の移動平均フィルターの後段に設けられる、ことが望ましい。それにより、より良いローパスフィルター特性が得られる。
上記一段目移動平均フィルターの後段に、更に、アナログフィルター部が設けられ、上記複数段の移動平均フィルターは、上記第1の移動平均フィルターの後段に設けられる、ことが望ましい。それにより、より良いローパスフィルター特性が得られる。
上記ローパスフィルター部は、更に、アップカウンター部を備え、上記アップカウンター部は、前記第1の移動平均フィルターの後段に設けられる、ことが望ましい。
また、上記一段目移動平均フィルターの後段に、シフトレジスタとアップダウンカウンタが設けられる、ことが望ましい。シフトレジスタとアップダウンカウンタが移動平均フィルターとして機能し、一段移動平均フィルターのローパスフィルター特性が改善される。
上述した周波数測定装置は、水晶振動子を用いたQCM(Quartz Crystal Microbalance)法を使用することで振動子基板表面の微量の質量変化を周波数変化に変換するようにしたQCMデバイス、例えば、質量センサ、ニオイセンサ、ガスセンサ、バイオセンサ等に使用して好適である。
1ビット出力の短ゲートタイムカウンターの出力を反転/非反転する回路を備えた短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置の例を説明するブロック図である。 短ゲートタイムカウンターの回路簡略化を説明する説明図である。 ビットストリーム構成の1ビットカウンタと移動平均フィルターの構成例を説明するブロック図である。 1ビット短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの等価回路化を説明するブロック図である。 1ビット短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの等価回路化を説明するブロック図である。 1ビット短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの等価回路化を説明するブロック図である。 1ビット短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの等価回路化を説明するブロック図である。 1ビット短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの等価回路化を説明するブロック図である。 短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの出力例(周波数変化大の例)を示すグラフである。 短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの出力例(周波数変化小の例)を示すグラフである。 短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの出力例(タップ数調整例)を示すグラフである。 短ゲートカウンター+一段移動平均フィルターの出力例(サンプリング周波数数調整例)を示すグラフである。 パターン雑音強度-動作点パラメータ特性を説明する図である。 一段移動平均フィルター出力におけるダイナミックレンジを説明する図である。 一段移動平均フィルターの出力レンジとカウント値の対応を説明する図である。 一段移動平均フィルター出力における補数の対応を説明する図である。 一段移動平均フィルター出力における補数の対応を説明する図である。 短ゲートカウンター+一段移動平均フィルター+アナログフィルター構成の例を説明するブロック図である。 短ゲートカウンター+一段移動平均フィルター+アナログフィルターの出力例(動作点0.336)を示すグラフである。 短ゲートカウンター+一段移動平均フィルター+アナログフィルターの出力例(動作点調整例)を示すグラフである。 短ゲートカウンター+2段移動平均フィルター構成の例を説明するブロック図である。 短ゲートカウンター+2段移動平均フィルターの出力例(動作点パラメータ0.336)を説明するブロック図である。 短ゲートカウンター+2段移動平均フィルターの出力例(動作点パラメータ調整例)を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置では、被測定信号の入力部から一段移動平均フィルターの出力部までの信号の流れをビットストリーム化(2値信号の出力列)する。また、2値出力の回路で処理すべく、当該ビットストリーム部分において桁上げ、桁下げが生じないように、被測定信号周波数、サンプリング周波数、動作点、一段移動平均フィルターのタップ数等のパラメータが調整される。
(実施例1)
まず、本願で説明する短ゲートタイムカウント方式は、供給されるパルス列信号を短いゲート時間で連続的に計数して該パルス列信号の周波数に対応したパルス列状に振る舞う一連のカウント値を得て、この一連のカウント値から高周波成分を除去して供給されるパルス列信号の周波数に対応する一連の信号を得ることによって周波数変化を抽出するものである。かかる短ゲートタイムカウント方式の基本については、既述した特願2008−099721号に回路構成や動作について詳細に説明されている。また、1ビットカウンタで短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置を構成した例が特願2008−099728号に説明されている。
図1(A)は、短ゲートタイムカウント方式を使用して1ビット(2値)出力のカウンタで周波数測定装置を構成する例を説明するブロック図である。
同図に示すように、短ゲートタイムカウンター部10、ローパスフィルター部20及び反転/非反転部80等によって周波数測定装置が構成されている。
短ゲートタイムカウンター部10は、図示しないQCMデバイスの水晶発振器などから供給される被測定信号(パルス列信号)の周波数を1ビット出力のカウンタで所定のサンプリング周期で計数してビットストリーム(一連の2値出力)の計数出力を発生する。信号源の周波数変化範囲が既知である場合、短ゲートタイムカウンター部10のサンプリング周波数を適宜に設定することによって1ビットのカウンタにおいて桁上がりの生じない動作をさせることが可能である。このような条件下では、1ビットのカウンタで測定結果を得ることが出来る。
後述するように、例えば、簡略化された短ゲートタイムカウンター部10は、サンプリング周波数fsで動作するデータラッチと、1ビット出力の2進カウンタと、タップ数mの移動平均フィルターとを含んで構成される。
ローパスフィルター部20は、短ゲートタイムカウンター部10が出力するビットストリーム信号の計数出力から高周波成分を除去(フィルタ処理)して周波数変化に対応した計測値を出力する。フィルター処理は、その中に含まれている不要なものを取り除き、目的とする情報を取り出す処理である。
後述するように、1ビットカウンタの出力は、その「0」と「1」の列が計数値の大小に対応している場合(正出力の場合)と、出力値列が逆(補数)となっている場合(補数出力)とがある。これは、例えば、手動によって被測定信号の周波数を増加又は減少させ、これに対応して計数値が増加又は減少した場合には、出力値は入力周波数に正しく対応していると判別できる。また、被測定信号の周波数を増加又は減少させ、計数値が減少又は増加した場合には、出力値は補数出力になっていると判別できる。
反転/非反転部80は、上記極性の判別結果に基づいて短ゲートタイムカウンター部10の2値出力を反転又は非反転としてローパスフィルター部20に中継する。これにより、1ビットカウンタを用いた周波数測定装置であっても、正しい周波数計数値を得ることができる。
図1(B)は、上述したカウンタ出力の補数判別・修正を自動的に行うようにした短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置の例を示している。
同図において、図1(A)と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
上述したように、1ビット出力の2進カウンタでサンプリングを行い計数値を出力した場合には、1ビットの情報では、カウント値の0と1の出力がカウント値の大小に対応しているのか、補数の関係なのかを判断することが出来ない。そこで、この実施例ではビット判別部70を更に設けている。他の構成は図1(A)と同様である。
判定部70は、例えば、コンピュータシステムに制御プログラムによって実行される機能として構成される。判定部70(より正確にはコンピュータ)は所定イベントの発生に応じて動作する。判定部70は、まず、up/down信号によって信号源10の発振周波数を増減させる。これに対応してローパスフィルター部20の出力が増減する場合には、カウンタ部10の「0」と「1」の出力がカウント値の大小に対応していると判別する。また、信号源10の発振周波数を増減させ、これに対応してローパスフィルターの出力が減増する場合には、カウンタ部10の「0」と「1」の出力が補数の関係(出力が逆)になっていると判別する。補数の関係になっている場合には、判定部70は補数判別信号を反転/非反転部80に与え、カウンタ部10の「0」と「1」の出力を反転させてローパスフィルター部20に中継させる。
なお、判定部70がモニタする出力は、ローパスフィルター部20の出力の他、カウンタ部10の出力や反転/非反転部80の出力であっても良い。
次に、1ビット(2値)出力のカウンタを使用する短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置の回路簡略化について説明する。
図2(A)乃至同図(H)は、周波数測定装置の回路簡易化過程の各段階を示している。各図において対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
まず、図2(A)に示すように、基本的な短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置は、被測定信号(例えば、QCMデバイスの水晶発振器等から供給されるパルス列信号)を所定サンプリング周波数で計数するnビット出力のカウンタ部10と、カウンタ部10が出力する連続的なカウント値列から高周波成分を除いて周波変化成分を抽出するフィルタリング処理を行うローパスフィルター部20を備えている。
同図(B)は、短ゲートタイムカウンター部10が1ビット出力カウンタで構成されている。被測定信号の周波数変化範囲は既知であるか、余裕を見た十分大きい変化範囲(変化範囲幅がaで範囲幅のバラつきがbであるとき、例えばa+3b等)を仮定する。例えば、既述QCMデバイスの水晶発振器等では予め周波数変化範囲が判っているものがある。
このため、後述するように、計数結果に桁上がり、桁下がりが生じないようにサンプリング周波数が予め選定(周波数変化範囲<サンプリング周波数)されている。この条件下では、短ゲートタイムカウンター部10として1ビットカウンタを使用することができる。1ビットカウンタ10の連続な2値の出力をローパスフィルター部20で信号処理する。
同図(C)に示すように、1ビットのカウンタは、例えば、サンプリング周波数で動作するラッチ11と、1ビットのカウンタとして機能するカウント計算部12によって構成することができる。1ビットのカウンタは、保持値が「0」のときに「0」が入力されると、出力は「0」、保持値が「0」のときに「1」が入力されると、出力は「1」、保持値が「1」のときに「0」が入力されると、出力は「1」、保持値が「1」のときに「1」が入力されると、出力は「0」となる。ローパスフィルター部20は、例えば、3段の移動平均フィルター21〜23によって構成することができる。
同図(D)に示すように、ローパスフィルター部20の三段移動平均フィルター21〜23のうち一段目21を1ビットカウンタ部10側に移動しても回路的に同じである。
同図(E)に示すように、残りのローパスフィルター部20はローパスフィルターとして機能するものであればよい。後述するように、デジタルフィルターでもアナログフィルターであっても所要の特性が得られればよい。
図3は、図2(C)乃至同図(E)に示した、ラッチ部11、カウント値計算部12、移動平均フィルター21の具体的な構成例を示している。1ビットカウンタは、1個のラッチ11、1個のレジスタz-1と1個の排他的論理和回路によって構成することができる。移動平均フィルター21は、1ビットmタップ(m段)のシフトレジスタz-mとアップダウンカウンタによって構成することができる。
図2(F)は、上述した、カウント値計算部12と移動平均フィルター21とを簡略化した、後述のカウント/フィルター部13で構成した例を示している。
更に、同図(G)に示すように、1ビット出力のカウンタ部10を使用する場合(あるいは2値信号のビットストリームで信号処理をする場合)には、出力が補数状態となる場合があるので、カウント/フィルター部13の後段(一段目移動平均フィルターの出力に相当)に前述した反転/非反転部80を設け、適宜にカウント出力の反転/非反転を行うようにしている。反転/非反転部80の動作は、判定部70によって制御される(図1参照)。このようにして、正しい計数値出力を維持することができる。
同図(H)は、反転/非反転部80をカウント値計算部12と移動平均フィルター部21との間に設けた例を示している。また、図示しないが、反転/非反転部80をローパスフィルター部20の後段に設けても良い。このように、反転/非反転部80は都合の良い位置に配置することができる。
図4(A)は、図3に示される移動平均フィルター部(アップダウンカウンタ形式)21を、mタップのシフトレジスタ、排他的論理和回路、1タップのシフトレジスタ、排他的論理和回路、によって構成した例を示している。ビットストリーム演算の場合、インクリメントとデクリメントは同じ結果となることから、アップダウンカウンタは排他的論理和と等価である。
更に、同図(B)は、同図(A)のカウント値計算部12及び移動平均フィルター部21の部分を、その等価回路であるmタップのシフトレジスタz-mと排他的論理和回路とに置き換えた例を示している。
図5乃至図8は、図4(A)の論理回路と同図(B)の論理回路が等価であることを説明する図である。図5(A)及び同図(B)に示すように、各部の信号A(i)〜J(i)を設定すると、図8に示すように、G(i)=A(i)+A(i−n)=J(i)として求められる。
この結果を利用すると、図2(F)に示したように、カウント計算部12と移動平均フィルター部21の機能を、同等機能を有する簡略化されたカウント/フィルター回路13(図4(B))に置き換えることができる。
次に、上述したビットストリーム(シリアルデジタルデータ)信号を処理する短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置において選定すべきパラメータ(ダイナミックレンジ、動作点)について説明する。ダイナミックレンジは短ゲートタイムカウント方式のカウンタ部10における、桁上がり・桁下がりの発生に関連する。動作点はパターン雑音の発生・雑音レベルに関連する。
まず、ビットストリーム信号の信号処理において桁上がり、桁下がりが生じない条件について説明する。
図9は、図2(E)に示す、短ゲートタイムカウンター部(1ビットカウンタ+一段移動平均フィルター)10において、例えば、サンプリング周波数を1kHz、動作点を0.283付近、一段目移動平均フィルター部21のタップ数を100とした場合の、出力例(一段移動平均フィルター)を示している。図示のように、比較的に大きい周波数変化の被測定信号(図中に太い実線で示されている。)が入力されると、桁変動が生じ、図中に実線で示されるように出力は多値に及ぶ。
このような桁変動が生じる条件は、「被測定信号周波数変化>一段目移動平均フィルターのダイナミックレンジ」である。この場合、ダイナミックレンジは「サンプリング周波数÷移動平均フィルターのタップ数」で表される。
これを図9の例に当てはめてみると、周波数変化は約25Hz、サンプリング周波数は1kHz、タップ数は100である。ダイナミックレンジは、1kHz÷100=10Hzとなる。周波数変化約25Hz>ダイナミックレンジ10Hzより、移動平均フィルター出力は多値に及ぶ。
図10は、被測定信号の周波数変化が比較的に少ない場合の例を示している。他は図9の場合と同条件である。移動平均フィルター部21の出力は2値に収まっている。このような桁変動が生じない条件は、「被測定信号の周波数変化<一段移動平均フィルターのダイナミックレンジ」である。この条件を満たすことによって、ビットストリームとして信号を処理することができる。
具体的に当てはめてみると、周波数変化は約7Hzである。周波数変化約7Hz<ダイナミックレンジ10Hzであることから、上の必要条件を満たしており、移動平均フィルター21の出力値を2値に収めることができる。
図11は、図9の被測定信号の周波数変化測定において、タップ数を減らすことでビットストリーム化に対処した例を示す。移動平均フィルターのタップ数を100から25に減らすことで、1kHz÷25=40Hzとし、ダイナミックレンジを10Hzから40Hzに上げて上記必要条件を満たしている。
図12は、図9の被測定信号の周波数変化測定において、サンプリング周波数を増加することでビットストリーム化に対処した例を示す。カウンタ及び移動平均フィルターの動作を1kHzから3kHzに引き上げ、3kHz÷100=30Hzとし、ダイナミックレンジを10Hzから30Hzに上げて上記必要条件を満たしている。
以上説明したように、短ゲートカウント法では、ダイナミックレンジに関連するパラメータを適切に選択することによって、桁変化が生じないようにすることができる。被測定信号周波数がダイナミックレンジ内に収まり、カウント値は2値となり、情報はビットストリームで表現することができる。
ダイナミックレンジに関連するパラメータとしては、被測定信号周波数、サンプリング周波数fs、1段移動平均フィルター21のタップ数m、などがある。
図13は、短ゲートタイムカウント法におけるパターン雑音強度分布の動作点パラメータ依存性の例を示している。
前述したように、動作点パラメータは「被測定周波数÷サンプリング周波数−Int(被測定周波数÷サンプリング周波数)として定義される。ただし、Int(c)はcの整数部を返す関数である。
定義式より、動作点パラメータは0〜1の間の値を取ることがわかる。短ゲートタイムカウント方式では、出力にパターン雑音の発生が見られる。パターン雑音の強度は動作点パラメータの複雑な関数であり、動作点パラメータ0.5で対称性を持つ。すなわち、動作点パラメータ0.5−dにおけるパターン雑音強度は、動作点パラメータ0.5+dにおけるパターン雑音強度に等しいという性質がある(0<d≦0.5)。
そこで、図13は、雑音強度と動作点の関係は、動作点パラメータ0〜0.5の範囲で示している。
同図から判るように、動作点パラメータが単純な有理数値に近い場合、大きなパターン雑音が発生する。1次ΔΣ変調においては、出力が周期的系列を生
成するような入力値があり、これに近い入力が加えられた場合に発生するパターン雑音が知られているが、これと同じアナロジーである。
しかしながら、ΔΣ変調時におけるパターン雑音の回避方法と、短ゲートタイムカウント方式におけるパターン雑音の回避方法では、その思想が異なる。ΔΣ変調の場合、パターン雑音自体を抑制するために高次の構成や多段の構成とする工夫がなされる。これは、ΔΣ変調を用いたAD変換器では、ダイナミックレンジと同程度の入力信号変化を扱うことに起因する。短ゲートタイムカウント方式の場合、入力信号変化の幅をダイナミックレンジに対してある範囲に収まるように設計することが可能であるため、構成を変更することなく、動作点範囲を適宜選ぶことにより有害なパターン雑音を回避することができる。
上記2値化の条件選択に際しては、動作点パラメータも適切になるようにパラメータを選ぶことでSN比を改善することができることが判る。
次に、図14乃至図17を参照して、上述した、短ゲートタイムカウント方式の短ゲートカウント出力の反転とビットストリームについて説明する。
を補足する。
図14は、既述した、短ゲートカウント出力及び一段移動平均フィルター出力をビットストリームとして扱う場合の、サンプリング周波数と移動平均フィルタータップ数とダイナミックレンジの関係を説明するグラフである。
図示のグラフの横軸は時間(秒)、縦軸は周波数シフト(Hz)である。グラフ中には、ゲート時間を0.1秒(サンプリング周波数10Hz)としたときの、短ゲートカウンターの出力(サンプリング周波数の下限値と上限値との間に細線で示されるパルス状の出力)、移動平均フィルター(タップ数5)の出力(太線で示されるパルス状の出力)、被測定周波数(パルス列内の曲線で示される移動平均フィルターの出力)を示している。以下の図15乃至図17においても同じである。
既述のように、ダイナミックレンジは「ダイナミックレンジ=サンプリング周波数÷移動平均フィルターのタップ数」として定義される。この例では、ダイナミックレンジは2(=10÷5)である。このダイナミックレンジ内に被測定信号の周波数変動が収まっていれば、カウンタに桁上がり桁下がりが生じず、カウンタ部出力(一段移動平均フィルタ出力)は2値出力状態となってビットストリームの出力となる。これは、被測定信号の周波数に対してサンプリング周波数と移動平均フィルターのタップ数の選定によって実現できる。短ゲートタイムカウンター及び一段移動平均フィルターの部分の信号をビットストリームとすることによって、上述したように同部分の回路構成を論理ゲートなどによって簡略化することができる。後続する回路もデジタル(2値)回路で処理できるので簡略化することができる。
図15乃至図17は、カウンタの2値出力が補数かどうかを判別する他の手順を説明するものである。
まず、図15は、短ゲートカウント値と移動平均フィルター出力値の例(カウント値と移動平均値を整数として扱う場合)を示している。
例えば、120Hz〜130Hzの間で変化する被測定信号をゲート時間0.1秒(サンプリング周波数10Hz)で測定した場合、短ゲートカウント値は12又は13となる。移動平均の計算は、区間内のカウント値の和をタップ数で除したものであるが、スケーリングを考えない場合はタップ数で除さなくとも良い。タップ数が5の場合、移動平均値として60〜65の値のいずれかが出力される。
図16は、短ゲートカウント値と移動平均フィルター出力値の例(カウント値と移動平均値をビットストリームとして扱う場合)を示している。ビットストリームとして扱う場合には、2値に置き換える。すなわち、図15のグラフの右側に示された、「13」→「1」、「12」→「0」、「65」→「1」、「64」→「0」、…、「60」→「0」のように置き換えられる。
図17は、移動平均フィルター出力値の例(カウント値と移動平均値をビットストリームとして扱う場合)を示している。同図のグラフの右側には、図16中の「1」、「0」、…、「0」に対応して、移動平均フィルター出力値の各レンジに「OK」、「補数」、「OK」、…、「OK」が記載されている。
図15と図17とを比較すると、被測定周波数(図15の右側欄)がどこのレンジ内に収まるかにより、移動平均フィルター出力値の大小関係が被測定周波数の増減関係と対応しているか、補数の関係にあるかが判る(図17の右側欄)。
(実施例2)
図18は、ローパスフィルター部20の他の構成例を示している。この例では、カウント/フィルター部(1ビットカウンタ+移動平均フィルターの機能)13の後段に公知のアナログローパスフィルターを接続することによってアナログのレベル出力が得られる。
図19は、装置動作のパラメータをサンプリング周波数3kHz、動作点パラメータ0.336付近、に設定した場合の上記アナログフィルターの出力例である。被測定信号と比べると、歪みがある。
図20は、動作点パラメータ0.283付近とし、他を図19の場合と同条件とした場合の上記アナログフィルターの出力例を示している。略被測定信号と同じ出力が得られている。図19及び図20を比べると、動作点パラメータにより、SN比が異なることが判る。
上記図18に示すような、デジタルフィルター(例えば、移動平均フィルター21)とアナログフィルターとを用いるハイブリッドフィルターの利点について検討する。
フィルター処理をデジタルで処理する場合、情報の劣化が無く高SN比を確保できるが、計算に必要な情報を保持するためのメモリが必要となる。
アナログフィルターの場合、デジタルフィルターで必要であったメモリ部が省略できるため回路が単純化できるというメリットがあるが、高いサンプリング周波数を用いる際は被測定信号の変化量に対し大きく変化する信号を扱うことになるため、非線形ひずみ対策に工夫が必要な場合が出てくることがあり、これを補正するための回路が複雑化する。また、ダイナミックレンジに対し信号変化が小さいと、高SN比を確保することが本質的に困難となる。
ハイブリッドフィルターでは、デジタルフィルターの出力をアナログフィルターに入力する構成とする。この場合、2レベルで大きく変化する信号がデジタルフィルター(ここでは移動平均フィルター)により小さいステップサイズに変換されるので、(1)アナログフィルターの設計が容易になる、(2)高SN比が確保できる、(3)デジタルフィルターに高い性能も必要としないためデジタルフィルター部の構成が容易となる、等のメリットがある。
(実施例3)
図21は、上記一段移動平均フィルター21(カウント/フィルター回路13)の後段に、mタップのシフトレジスタz-mとアップダウンカウンタを用いた2段めの移動平均フィルターを設けて2段移動平均フィルター構成でデジタル出力を得るようにした例を示している。アップダウンカウンタまではビットストリームで信号が伝送され、アップダウンカウンタで複数ビットの出力となる。デジタル出力は、Int(log2m+1)ビットとなる。
図22は、サンプリング周波数を3kHz、動作点パラメータを0.336、2段移動平均フィルターのタップ数を200とした場合のデジタルフィルターの出力例を示している。被測定信号に比べるとノイズが大きいことが判る。
図23は、動作点パラメータを0.283とし、他の条件を同じとした場合のデジタルフィルターの出力例を示している。ノイズが減少していることが判る。このように、動作点パラメータの選択によって、SN比が異なることが判る。
以上説明したように、本発明の実施例では、ビットストリーム化された短ゲートカウント部(1ビットカウンタ)+1段移動平均フィルター部の構成を使用しているので、ビットストリーム化されていない場合と比較して回路を簡単化することができ、高速駆動可能となる。測定分解能が向上し、消費電力が抑制できる。
また、ビットストリーム化された短ゲートカウント部+1段移動平均フィルター部の構成が等価回路によって簡単化され、回路面積が減り、消費電力の抑制が図られる。
また、短ゲートカウント部+1段移動平均フィルター部の構成において、サンプリング周波数とタップ数を適切に選択することによって出力を2値出力とすることができ、当該構成における信号をビットストリーム化することができる。また、動作点パラメータの選択を適切に行うことによって、ビットストリーム化した際のパターン雑音の影響を低減できる。
また、短ゲートカウント部+1段移動平均フィルター部+アナログフィルター部の構成とすることによって、簡単な構成で高分解能なアナログ出力を得ることができる。
また、短ゲートカウント部+1段移動平均フィルター部+アップダウンカウンタの構成とすることによって、簡単な構成で2段移動平均フィルター出力(デジタル出力)を得ることができる。
上述した周波数測定装置は、回路規模が小さく実装が容易なため、装置を小型化・高精度化・軽量化・低コスト化できる。例えば、水晶を用いた各種センサの小型化・高分解能化に好適である。水晶を用いた各種センサの集積化・プラットフォーム化に好適である。ニオイセンサ、ガスセンサ、バイオセンサ用トランスデューサアレイ、QCMデバイス等に使用して好適である。
10 短ゲートタイムカウンター部、20 ローパスフィルター部、50 アップカウンター部、70 判定部、80 反転非反転部
上記目的を達成するため本発明の周波数測定装置の実施態様用の一つは、被測定信号を所定のサンプリング周波数で計数しビットストリームの計数出力を出力する短ゲートタイムカウンター部と、上記計数出力をフィルタリングするローパスフィルター部と、を備え、上記ローパスフィルター部は第1の移動平均フィルターを含み、上記短ゲートタイムカウンター部と上記第1の移動平均フィルターとの組合せが等価回路によって簡略化された構成であり、上記サンプリング周波数を前記第1の移動平均フィルターのタップ数で割り算した値が、上記被測定信号の周波数変化範囲よりも大となるように設定されている。 上記目的を達成するため参考例の周波数測定装置の実施態様用の一つは、パルス列信号
を所定のサンプリング周波数で計数し、上記パルス列信号の周波数に対応したカウント値
を出力する短ゲートタイムカウンター部と、上記カウント値をフィルタリングするローパ
スフィルター部と、を備え、上記ローパスフィルター部は第1の移動平均フィルターを含
み、上記サンプリング周波数を上記第1の移動平均フィルターのタップ数で割り算した値
が、上記パルス列信号の周波数変化範囲よりも大となるように設定されている。
ここで、「サンプリング周波数÷移動平均フィルターのタップ数」をダイナミックレンジと定義する。ダイナミックレンジ内に被測定信号の周波数変化範囲(周波数の変化幅)を収めれば、移動平均フィルターの出力に桁上がり(オーバーフロー)、桁下がり(アンダーフロー)が生じない。
後述するように、例えば、簡略化された短ゲートタイムカウンター部(図2の10aに相当)は、サンプリング周波数fsで動作するデータラッチと、1ビット出力の2進カウンタと、タップ数mの移動平均フィルターとを含んで構成される。
同図(C)に示すように、1ビットのカウンタは、例えば、サンプリング周波数で動作するラッチ11と、1ビットのカウンタとして機能するカウント計算部12によって構成することができる。1ビットのカウンタは、保持値が「0」のときに「0」が入力されると、出力は「0」、保持値が「0」のときに「1」が入力されると、出力は「1」、保持値が「1」のときに「0」が入力されると、出力は「1」、保持値が「1」のときに「1」が入力されると、出力は「0」となる。ローパスフィルター部20は、例えば、3段の移動平均フィルター21〜23によって構成することができる。
同図(D)に示すように、ローパスフィルター部20の三段移動平均フィルター21〜23のうち一段目21をビットカウンタ部10側に移動しても回路的に同じである。同図に、ラッチ11、カウント値計算部12、移動平均フィルター21の部分を回路10aと表す。
この結果を利用すると、図2(F)に示したように、カウント計算部12と移動平均フィルター部21の機能を、同等機能を有する簡略化されたカウント/フィルター回路13(図4(B))に置き換えることができる。
図9は、図2(E)に10aで示す、ビットストリーム化の対象回路(1ビットカウンタ+一段移動平均フィルター)おいて、例えば、サンプリング周波数を1kHz、動作点を0.283付近、一段目移動平均フィルター部21のタップ数を100とした場合の、出力例(一段移動平均フィルター)を示している。図示のように、比較的に大きい周波数変化の被測定信号(図中に太い実線で示されている。)が入力されると、桁変動が生じ、図中に実線で示されるように出力は多値に及ぶ。
このような桁変動が生じる条件は、「被測定信号周波数変化範囲(周波数の変化幅)>一段目移動平均フィルターのダイナミックレンジ」である。この場合、ダイナミックレンジは「サンプリング周波数÷移動平均フィルターのタップ数」で表される。
図10は、被測定信号の周波数変化が比較的に少ない場合の例を示している。他は図9の場合と同条件である。移動平均フィルター部21の出力は2値に収まっている。このような桁変動が生じない条件は、「被測定信号の周波数変化範囲(周波数の変化幅)<一段移動平均フィルターのダイナミックレンジ」である。この条件を満たすことによって、ビットストリームとして信号を処理することができる。
既述のように、ダイナミックレンジは「ダイナミックレンジ=サンプリング周波数÷移動平均フィルターのタップ数」として定義される。この例では、ダイナミックレンジは2(=10÷5)である。このダイナミックレンジ内に被測定信号の周波数変動が収まっていれば、移動平均計算に桁上がり桁下がりが生じず、カウンタ部出力(一段移動平均フィルタ出力)は2値出力状態となってビットストリームの出力となる。これは、被測定信号の周波数に対してサンプリング周波数と移動平均フィルターのタップ数の選定によって実現できる。短ゲートタイムカウンター及び一段移動平均フィルターの部分の信号をビットストリームとすることによって、上述したように同部分の回路構成を論理ゲートなどによって簡略化することができる。後続する回路もデジタル(2値)回路で処理できるので簡略化することができる。
10 短ゲートタイムカウンター部、10a ビットストリーム化対象回路、20 ローパスフィルター部、50 アップカウンター部、70 判定部、80 反転非反転部

Claims (6)

  1. パルス列信号を所定のサンプリング周波数で計数し、前記パルス列信号の周波数に対応したカウント値を出力する短ゲートタイムカウンター部と、
    前記カウント値をフィルタリングするローパスフィルター部と、
    を備え、
    前記ローパスフィルター部は第1の移動平均フィルターを含み、
    前記サンプリング周波数を前記第1の移動平均フィルターのタップ数で割り算した値が、前記パルス列信号の周波数変化範囲よりも大となるように設定された、周波数測定装置。
  2. 前記周波数測定装置の動作を設定するパラメータとして、
    被測定周波数÷サンプリング周波数−Int(被測定周波数÷サンプリング周波数)の値、(ただし、Int(c)はcの整数部を返す関数)を使用する、請求項1に記載の周波数測定装置。
  3. 更に、
    2値信号の列を入力とし、前記2値信号の列を反転して出力することができる反転/非反転調整部と、
    前記反転/非反転調整部に反転/非反転の指示を与える判定回路と、を備え、
    前記カウンタ値は2値信号の列として出力され前記反転/非反転調整部の入力となり、
    前記反転/非反転調整部の出力が前記ローパスフィルター部の入力となる、請求項1または2のいずれかに記載の周波数測定装置。
  4. 前記ローパスフィルター部は、更に、複数段の移動平均フィルターを備え、
    前記複数段の移動平均フィルターは、前記第1の移動平均フィルターの後段に設けられる、請求項1乃至3のいずれかに記載の周波数測定装置。
  5. 前記ローパスフィルター部は、更に、アナログフィルターを備え、
    前記複数段の移動平均フィルターは、前記第1の移動平均フィルターの後段に設けられる、請求項1乃至3のいずれかに記載の周波数測定装置。
  6. 前記ローパスフィルター部は、更に、アップカウンター部を備え、
    前記アップカウンター部は、前記第1の移動平均フィルターの後段に設けられる、請求項1乃至3のいずれかに記載の周波数測定装置。
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