JP2014077512A - リベット及び受け部材の構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】特別な工具を必要とせず、極めて作業性良好に、リベットと受け部材の円周方向の位置ずれを防止し、かつ、リベットに挿入方向の逆方向の力が加わってもリベットが容易に抜けることがなく、リベット本体と受け部材の確実な固着構造が得られるリベットを提供する。
【解決手段】基部1と、該基部に上側に一体的に結合されたリベット幹部2と、該幹部の上側に一体的に結合された膨径部3とよりなるリベット4であって、前記幹部と前記膨径部が軸線から放射状に延びる3本の溝5で分割されているリベットとよりなり、前記溝の寸法は前記膨径部を受け穴に挿入する際に該受け穴の直径より縮小されるように選択されたリベットにおいて、前記リベット幹部には周方向に凸部6が設けられているリベットと、前記リベットを受ける穴を有し、前記凸部が収まる凹部を有し、前記底面と同じテーパを有する受け部材よりなるリベット及び受け部材の組み合わせ。
【選択図】図1
【解決手段】基部1と、該基部に上側に一体的に結合されたリベット幹部2と、該幹部の上側に一体的に結合された膨径部3とよりなるリベット4であって、前記幹部と前記膨径部が軸線から放射状に延びる3本の溝5で分割されているリベットとよりなり、前記溝の寸法は前記膨径部を受け穴に挿入する際に該受け穴の直径より縮小されるように選択されたリベットにおいて、前記リベット幹部には周方向に凸部6が設けられているリベットと、前記リベットを受ける穴を有し、前記凸部が収まる凹部を有し、前記底面と同じテーパを有する受け部材よりなるリベット及び受け部材の組み合わせ。
【選択図】図1
Description
本発明は、プッシュ式のリベットと受け部材の構造に関し、特に嵌め殺し用のプッシュ式のリベットと受け部材の構造に関する。
従来、この種のプッシュ式のリベットは、挿入方向と逆方向の力が加わってもリベットが容易に抜けることがないよう、受け部材に設けられた穴の直径よりも大きい膨径部を備えるリベットが使用される。しかしながら、当該リベットでは挿入時の操作性が悪いので、挿入時に膨径部が適宜縮小するよう溝が設けられたものもある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載されたリベットは、リベットの中心と受け部材に設けられた穴の中心が一致していなくともリベットが受け部材に挿入される可能性があり、また、リベットと受け部材の半径方向あるいは、さらに周方向の位置ずれが生じうるという問題点がある。また、リベットが受け部材に固着した状態において、膨径部の底面と受け部材が接する角度が挿入角度に対して90度であるため、例えばリベットの弾性力によってはリベットが抜けやすいという問題がある。
上記課題を鑑み、本発明は、特別な工具を必要とせず、極めて作業性良好に、リベットと受け部材の半径方向あるいは、さらに周方向の位置ずれを防止し、かつ、リベットに挿入方向の逆方向の力が加わってもリベットが容易に抜けることがなく、リベット本体と受け部材の確実な固着構造が得られるリベットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、基部1と、該基部に上側に一体的に結合されたリベット幹部2と、該幹部の上側に一体的に結合された膨径部3とよりなるリベット4であって、前記幹部と前記膨径部が軸線から放射状に延びる3本の溝5で分割されているリベットとよりなり、前記溝の寸法は前記膨径部を受け穴に挿入する際に該受け穴の直径より縮小されるように選択されたリベットにおいて、前記リベット幹部には周方向に凸部6が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記リベットの前記膨径部の底面は内径部から外径部に向けて下方にテーパしていることを特徴とする請求項1に記載のリベット。
また、請求項3に係る発明は、請求項1、2に記載の何れかのリベットと、前記リベットが挿入される受け穴8を有する受け部材10よりなるリベット及び受け部材の組み合わせであることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、受け部材が前記凸部が収まる凹部9を有することを特徴とする請求項3に記載のリベット及び受け部材の組み合わせであることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項2に記載のリベットと、前記底面と同じテーパ11を有する受け部材の組み合わせであることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項2に記載のリベットと、前記底面と同じテーパ11及び前記凹部9を有する受け部材の組み合わせであることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、前記リベット及び前記受け部材がプラスチック製である請求項3、4、5、6に記載のリベット及び受け部材の組み合わせであることを特徴とする。
本発明によれば、リベットの幹部及び膨径部に設けられた3本の溝により、膨径部が受け部材の受け穴に挿入される際に縮小し、リベットは受け部材に容易に挿入される。また、幹部に設けられた凸部により、リベットの受け部材に対する半径方向の位置決め(芯出し)が正確になり、また凸部に対応する凹部を有する受け部材との組み合わせにより、リベットと受け部材の円周方向の位置ずれをも防止することができる。
以下図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。
リベット4は、基部1と、基部の上側に一体的に結合された幹部2と、幹部の上側に一体的に結合された膨径部3からなり、幹部と膨径部は軸線から放射状に延びる3本の溝5で分割され、リベット幹部には凸部6が設けられている。
リベット4は、基部1と、基部の上側に一体的に結合された幹部2と、幹部の上側に一体的に結合された膨径部3からなり、幹部と膨径部は軸線から放射状に延びる3本の溝5で分割され、リベット幹部には凸部6が設けられている。
本実施形態における凸部は、幹部の円周方向に等間隔に設けられた薄板であるが、例えば凸部を球形といった他の形状とすることもできるし、異なる間隔で凸部を設けることもできる。凸部の形状は、受け部材に設けられた凹部9と嵌合するようにすることでリベットと受け部材は固着状態(図6)となるが、逆に言うと、リベットと受け部材の円周方向の位置ずれが生じている場合には、リベットと受け部材は固着しない。従って、凸部と受け部材に設けられた凹部は、リベットと受け部材の半径方向あるいは、さらに円周方向の位置ずれの防止に寄与するといえる。
凸部を有するリベットは、リベットが挿入される受け穴8を有する受け部材10よりなる受け部材、つまりは凹部を有さない受け部材と組み合わせて用いることもできる。
係る場合、凸部の大きさはリベット幹部全体の径が受け穴の径と同じか、もしくは僅かに大きいものとなるように選択されることで、リベット挿入時に凸部が受け穴の内壁に接触する。このように凸部が受け穴の内壁に接触することで、リベットと受け部材間の摺動に抵抗を与え、意図しないリベットと受け部材の半径方向の位置ずれを防止する。
また、本実施形態におけるリベットの膨径部の底面は内径部から外径部に向けて下方にテーパしており、かかる形状により、固着状態のリベットが抜けにくくなる。
一方、受け部材10は、リベットが挿入される受け穴8を有し、凸部が収まる凹部9からなる。
本実施形態における凹部は受け穴の円周方向に等間隔に設けられた長方形の溝であるが、凹部は凸部の形状に対応して、球形といった他の形状とすることもできるし、異なる間隔で設けることもできる。凹部が凸部と嵌合することでリベットと受け部材は固着状態となるので、前述の通り凹部は凸部と相まってリベットと受け部材の半径方向あるいは、さらに円周方向の位置ずれの防止に寄与するといえる。
また、本実施形態における受け部材は、リベットの膨径部の底面のテーパ形状に対応するようにテーパしており、かかる形状と膨径部の底面のテーパ形状と相まって固着状態のリベットは、より抜けにくくなる。
さらに、本実施形態に係るリベットと受け部材の組み合わせが使用されたバインダー綴じ具の一例を示す斜視図(図7)を用いて説明する。本発明に係るリベットは、接合部材に一体的に形成されることができる。係る場合には、基部は接合部材そのものとなる。また、受け部材14も被接合部材15と一体的に形成されることができる。
本実施形態におけるリベット及び受け部材は、プラスチック製とすることができる。係る場合には、プラスチックの弾性力を考慮のうえ膨径部の大小を選択することで、リベットの抜けにくさを調節することができる。
1 基部
2 幹部
3 膨径部
4 リベット
5 溝
6 凸部
7 リベットの下方テーパ
8 受け穴
9 凹部
10 受け部材
11 受け部材の対応テーパ
2 幹部
3 膨径部
4 リベット
5 溝
6 凸部
7 リベットの下方テーパ
8 受け穴
9 凹部
10 受け部材
11 受け部材の対応テーパ
Claims (7)
- 基部1と、
該基部に上側に一体的に結合されたリベット幹部2と、
該幹部の上側に一体的に結合された膨径部3とよりなるリベット4であって、
前記幹部と前記膨径部が軸線から放射状に延びる3本の溝5で分割されているリベットとよりなり、前記溝の寸法は前記膨径部を受け穴に挿入する際に該受け穴の直径より縮小されるように選択されたリベットにおいて、
前記リベット幹部には周方向に凸部6が設けられているリベット。 - 前記リベットの前記膨径部の底面は内径部から外径部に向けて下方にテーパ7している請求項1に記載のリベット。
- 上記請求項1、2に記載の何れかのリベットと、前記リベットが挿入される受け穴8を有する受け部材10よりなるリベット及び受け部材の組み合わせ。
- 受け部材が前記凸部が収まる凹部9を有することを特徴とする請求項3に記載のリベット及び受け部材の組み合わせ。
- 上記請求項2に記載のリベットと、前記底面と同じテーパ11を有する受け部材の組み合わせ。
- 上記請求項2に記載のリベットと、前記底面と同じテーパ11及び前記凹部9を有する受け部材の組み合わせ。
- 前記リベット及び前記受け部材がプラスチック製である請求項3、4、5、6に記載のリベット及び受け部材の組み合わせ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012226106A JP2014077512A (ja) | 2012-10-11 | 2012-10-11 | リベット及び受け部材の構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017064912A1 (ja) * | 2015-10-16 | 2017-04-20 | ナックス株式会社 | 留め具 |
CN107630887A (zh) * | 2016-07-18 | 2018-01-26 | 天津市天龙得冷成型部件有限公司 | 新型实心铆钉 |
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JPS6010924U (ja) * | 1983-04-08 | 1985-01-25 | 小島プレス工業株式会社 | 回動支点に対する留め具 |
JP2006029510A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Akanbo Company:Kk | 回転連結装置 |
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2012
- 2012-10-11 JP JP2012226106A patent/JP2014077512A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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CN108603524A (zh) * | 2015-10-16 | 2018-09-28 | Nax株式会社 | 固定件 |
CN107630887A (zh) * | 2016-07-18 | 2018-01-26 | 天津市天龙得冷成型部件有限公司 | 新型实心铆钉 |
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