JP2014077096A - 粘着付与剤及び粘着剤組成物、並びにその用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な透明性及び耐湿熱白化性を有し、各種被着体、特にガラスに対して優れた接着性を示すことのできる粘着付与剤及びこれを含む粘着剤組成物、さらにはこれを用いてなる粘着製品を提供する。
【解決手段】ヒドロキシル基を構成成分とする特定の低分子量アクリル系重合体を粘着付与剤として含む粘着剤組成物による。当該アクリル系重合体は、ヒドロキシル基を有するビニル単量体を全構成単位中の10〜70質量%の範囲で含有し、ガラス転移温度(Tg)が40〜150℃であり、かつ数平均分子量が500〜10,000である。
【選択図】なし

Description

本発明は、粘着剤に配合することによりその接着性を向上させる働きを有する粘着付与剤、及び当該粘着付与剤を含有する粘着剤組成物、並びにこれを用いた粘着製品に関する。
粘着剤(感圧接着剤ともいう)は、例えばテープ、ラベルなどの形態に加工され、幅広い用途において利用されている。また、その被着対象物もプラスチック、紙類、金属、ガラス及び陶器など様々な物質に対して適用される。
一方、近年のエレクトロニクス技術の飛躍的進歩により、液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイパネル(PDP)などの種々のフラットパネルディスプレイ(FPD)が、様々な分野で表示装置として使用されるようになってきた。
これらの表示装置は、一般的にはガラス若しくはポリカーボネート等の透明プラスチック材料を粘着剤で貼り合せた積層構造を有する。このため、粘着剤にはこれらの材料に対して十分な接着強度を示すと共に透明性に優れたものであることが要求される。また、上記表示装置の製造工程では比較的弱い圧力により仮接着が施される場合もあるため、このような条件でも一定の接着性を示すタックの高い粘着剤が求められる。
現状、一般にはアクリル系の粘着剤が使用されているが、そのタック及び接着強度等についてはさらなる改善が望まれている。
上記の要求に対し、様々な粘着剤組成物が提案されている。
特許文献1では、接着性や透明性等に優れた粘着剤組成物として、カルボキシル基含有モノマー成分を含まず、アルコキシアルキルアクリレートを主たるモノマーとするアクリル系架橋ポリマーを含む粘着剤組成物が開示されている。また、特許文献2には、アミド基を含有する単量体を構成単量体に含むアクリル系高分子化合物が、タッチパネル用粘着剤組成物として有用である旨が記されている。
また、粘着剤の接着強度を高める目的で、粘着剤ベースポリマーに粘着付与剤を添加した粘着剤組成物も広く知られている。当該粘着付与剤としては、例えばロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油系樹脂、低分子量アクリル系重合体等が知られているが、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂又は石油系樹脂からなる粘着付与剤を含有する粘着剤組成物は、着色や変色等の問題を生じる場合があった。前記着色等の問題を防止するために、これらを水添処理した樹脂または炭化水素系樹脂が使用される場合があるが、粘着剤ベースポリマーたるアクリル系粘着性ポリマーとの相溶性が不足し、透明性が損なわれたり、接着性が低下したりすることがある。
低分子量アクリル系重合体は、アクリル系粘着性ポリマーとの相溶性及び透明性の点で優れており、これまでにも粘着付与剤と同様の態様で用いられる低分子量アクリル系重合体が幾つか示されている。
例えば、特許文献3には、カルボキシル基を有する主ポリマーとアミノ基を有する低分子アクリル系ポリマーを含む粘着剤組成物が開示されている。また、特許文献4には、親水性の高い(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルを主成分とするポリマー及びアミノ基又はアミド基を有する低分子量アクリル系ポリマーを含む粘着剤組成物からなる粘着剤層が、高温・高湿下においても透明性確保等に有効である旨が記載されている。
特許文献5では、透明性、段差追随性に優れ、金属に対する腐食性が低い粘着剤組成物として、ヒドロキシル基含有単量体を共重合成分として含むアクリル系共重合体、同じくヒドロキシル基含有単量体を共重合成分として含む特定のアクリル系共重合体オリゴマー、及び架橋剤からなる粘着剤組成物が開示されている。
特開2009−79203号公報 特開2012−41456号公報 特開平10−310754号公報 特開2002−327160号公報 特開2011−162593号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された粘着剤組成物は、いずれもガラス及びポリカーボネート等の各種被着体に対する接着強度が十分なものではなかった。
また、特許文献3及び特許文献4に記載の粘着剤組成物では、粘着強度の向上は見られるものの、例えばガラスへの接着強度が低い等、被着体によっては十分な接着強度が得られないものもあった。さらに、特許文献5に記載の粘着剤も接着強度及びタックの点で改善されるべき余地が残されるものであった。
加えて、低分子量アクリル系重合体を含有する特許文献3〜5に記載の粘着剤組成物であっても、条件によっては高温・高湿条件下で粘着剤層が白化する場合があり、耐湿熱白化性の点でも懸念されるものであった。
本発明の課題は、十分な透明性及び耐湿熱白化性を有し、各種被着体、特にガラスに対して優れた接着強度及びタックを示すことのできる粘着付与剤、並びにこれを含む粘着剤組成物、さらにはこれを用いてなる粘着製品を提供することである。
本発明は上記課題に鑑み鋭意検討した結果、ヒドロキシル基を必須構成成分とする特定の低分子量アクリル系重合体を含む粘着剤組成物により、各種被着体への優れた接着性と良好な透明性及び耐湿熱白化性等の発現が可能となることを知得し、本発明を完成した。
本発明は以下の通りである。
〔1〕ヒドロキシル基を有するビニル単量体を全構成単位中の10〜70質量%の範囲で含有し、ガラス転移温度(Tg)が40〜150℃であり、かつ数平均分子量が500〜10,000であるビニル重合体を含む粘着付与剤。
〔2〕前記ヒドロキシル基を有するビニル単量体が、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、及びポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリル酸エステルの内から選ばれる1種又は2種以上のビニル単量体であることを特徴とする前記〔1〕に記載の粘着付与剤。
〔3〕前記ビニル重合体の全構成単位中、前記ヒドロキシル基を有するビニル単量体を10〜70質量%、ヒドロキシル基を含有しない芳香族系ビニル単量体を10〜90質量%の範囲で含有することを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕のいずれかに記載の粘着付与剤。
〔4〕アクリル系粘着性ポリマー100質量部に対して、前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の粘着付与剤が5〜60質量部含有されることを特徴とする粘着剤組成物。
〔5〕前記アクリル系粘着性ポリマー100質量部及び前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の粘着付与剤10質量部を含む粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物からなる厚さ50μmの粘着剤層を厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム及び厚さ1mmのガラスプレートで挟み込むことにより積層体を得た際に、当該積層体のヘイズ値が2.0以下であることを特徴とする粘着剤組成物。
〔6〕前記〔4〕又は〔5〕のいずれかに記載の粘着剤組成物に、さらに単官能及び/又は多官能の(メタ)アクリル酸系単量体、並びに光重合開始剤を含む、光硬化型粘着剤組成物。
〔7〕前記〔4〕〜〔6〕のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いてなる粘着加工品。
〔8〕前記〔7〕に記載の粘着加工品を用いてなるディスプレイ。
本発明の粘着付与剤を含む粘着剤組成物によれば、十分な透明性を示した上で、各種被着体に対して良好なタック及び粘着強度を示し、特に、ガラスに対して高い接着性を発揮することができる。さらに、当該粘着剤組成物から得られた粘着剤層は、耐湿熱白化性にも優れたものとなる。
本発明は、ヒドロキシル基を構成成分とする特定の低分子量アクリル系重合体を含む粘着付与剤及びこれを含有する粘着剤組成物、並びに当該粘着剤組成物を用いてなる粘着製品に関する。
以下、本発明について詳しく説明する。尚、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及び/又はメタクリルを意味する。
本発明の粘着付与剤、および粘着剤組成物について詳しく説明する。
本発明の粘着付与剤は、ヒドロキシル基を有するビニル単量体を必須の構成単位とするビニル重合体を含むものである。
上記ヒドロキシル基を有する単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル;ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリル酸エステル;p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、o−ヒドロキシスチレン、p−イソプロペニルフェノール、m−イソプロペニルフェノール及びo−イソプロペニルフェノール等のヒドロキシル基含有芳香族ビニル単量体等が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてもよいし、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのうちでも、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル及びポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリル酸エステルが、得られる粘着付与剤を含有する粘着剤組成物の接着強度が高くなる傾向にあることから好ましい。
本発明におけるビニル重合体は、上記ヒドロキシル基を有するビニル単量体を全構成単位中10〜70質量%含むものであり、15〜60質量%が好ましく、20〜50質量%がより好ましい。ヒドロキシル基を有する単量体の割合が10質量%未満だと、被着体との相互作用が十分でないために接着強度及びタックが十分向上しない場合がある。一方、70質量%を超えると、アクリル系粘着性ポリマーとの相溶性が不十分となる場合があり、製造上もゲル化等を生じやすいために生産性良く製造することが難しい。
本発明では、上記ヒドロキシル基を有するビニル単量体のうちの1種類以上を使用することができる。
上記ビニル重合体は、上記ヒドロキシル基を有するビニル単量体以外にも、これらと共重合可能なその他のビニル単量体を構成単量体として用いることができる。当該ビニル単量体としては特段限定されるものではないが、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル及び(メタ)アクリル酸n−オクタデシル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のα、β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体;スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、β−メチルスチレン、エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、ビニルキシレン、ビニルナフタレン等のヒドロキシル基を含有しない芳香族系ビニル単量体;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸t−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロドデシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル等の脂肪族環系ビニル単量体;(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記その他のビニル単量体の内でも、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、ヒドロキシル基を含有しない芳香族系ビニル単量体、及び脂肪族環系ビニル単量体は、粘着付与剤を構成するビニル重合体のガラス転移温度(Tg)を後述する範囲に調整しやすいことから好ましい。
中でも、ヒドロキシル基を含有しない芳香族系ビニル単量体は、一般的に安価で入手も容易であり、ビニル重合体のTgを比較的高めに調整することができる点において好ましい。好ましいビニル芳香族系単量体は、スチレン、並びにα−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、β−メチルスチレン、エチルスチレン及びp−tert−ブチルスチレン等のスチレン誘導体である。
ヒドロキシル基を含有しない芳香族系ビニル単量体の好ましい使用量は全構成単位中10〜90質量%の範囲であり、30〜90質量%の範囲がより好ましく、50〜90質量%の範囲がさらに好ましく、70〜90質量%の範囲が最も好ましい。
ヒドロキシル基を含有しない芳香族系ビニル単量体を構成単位に含むビニル重合体は、アクリル系粘着性ポリマーとの相溶性が十分でないため、粘着剤層の透明性及び耐湿熱白化性に劣る場合がある。しかしながら、上記ヒドロキシル基を有する単量体を全構成単位中10質量%以上用いることによりアクリル系粘着性ポリマーとの十分な相溶性が得られ、上記透明性及び耐湿熱白化性に優れた粘着剤層を得ることができる。
上記ビニル重合体のガラス転移温度(Tg)は40〜150℃であり、好ましくは60℃〜120℃である。本発明では、DSCにより昇温速度10℃/分で測定した値をTgとして採用する。Tgが40℃未満であると、各種被着体への接着強度が不十分となる場合がある。また、原料単量体の制約等から、一般に150℃を超えることはない。
上記ビニル重合体の数平均分子量(Mn)は500〜10,000であり、好ましくは500〜7,000であり、さらに好ましくは1,000〜5,000である。Mnが10,000を超えるとアクリル系粘着性ポリマーとの相溶性が悪くなる。一方、Mnが500未満の重合体を製造するには、重合開始剤や連鎖移動剤を多量に用いたり、生産性の低下を招く等の問題がある。
また、重量平均分子量(Mw)と上記(Mn)との比(Mw/Mn)は、良好な接着強度が得られやすいという観点から、3.0以下が好ましく、2.2以下がより好ましく、1.8以下がさらに好ましい。
ここで、数平均分子量Mnは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて得られた標準ポリスチレン換算値である。
本発明のビニル重合体は、その製造方法について特段の制約はないが、例えば、溶液重合法等の公知のラジカル重合方法を採用して上記単量体を重合することにより容易に得ることができる。
溶液重合法による場合、有機溶剤、ヒドロキシル基を有するビニル単量体及びその他の単量体を反応器に仕込み、有機過酸化物、アゾ系化合物等の熱重合開始剤を添加して、50〜300℃に加熱して共重合することにより目的とするビニル重合体を得ることができる。当該ビニル重合体は、有機溶剤に溶解された溶液として使用しても良いし、加熱減圧処理等により溶剤を留去して用いても良い。
単量体を含む各原料の仕込み方法は、すべての原料を一括して仕込むバッチ式の初期一括仕込みでもよく、少なくとも一つの原料を連続的に反応器中に供給するセミ連続仕込みでもよく、全原料を連続供給し、同時に反応器から連続的に生成樹脂を抜き出す連続重合方式でもよい。
溶液重合法に使用する有機溶剤としては、有機炭化水素系化合物が適当であり、テトラヒドロフラン及びジオキサン等の環状エーテル類、ベンゼン、トルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素化合物、酢酸エチル及び酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン及びシクロヘキサノン等のケトン類等、オルトギ酸メチル、オルト酢酸メチル、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類が例示され、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらの重合溶剤の中では、ビニル系重合体をよく溶解し、精製しやすいように沸点が比較的低い、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトンが好ましい。
本発明で使用する開始剤は、アゾ系化合物、有機過酸化物、無機過酸化物等を用いることができるが、特に限定されるものではない。公知の酸化剤及び還元剤からなるレドックス型重合開始剤を用いても良い。また、同じく公知の連鎖移動剤を併用することもできる。
上記アゾ系化合物としては、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、1,1−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、アゾクメン、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビスジメチルバレロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2−(tert−ブチルアゾ)−2−シアノプロパン、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等が挙げられる。
上記有機過酸化物としては、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレート、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ビス(tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン等が挙げられる。
上記無機過酸化物としては、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等が挙げられる。
また、レドックス型重合開始剤としては、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、アスコルビン酸、硫酸第一鉄等を還元剤とし、ペルオキソ二硫酸カリウム、過酸化水素、tert−ブチルハイドロパーオキサイド等を酸化剤としたものを用いることができる。
また、本発明のビニル重合体は、攪拌槽型反応器を使用し、180〜350℃の温度範囲において連続重合することにより得ることもできる。この重合方法では、重合開始剤や連鎖移動剤を実質的に使用することなく比較的低分子量のビニル重合体を得ることができるため純度の高い重合体が得られ、後述する着色や臭気の点でも有利であるため好ましい。重合温度が180℃未満の場合には、重合反応に重合開始剤や多量の連鎖移動剤が必要となり、得られた共重合体は着色しやすく、また好ましくない臭気を発生する。一方、重合温度が350℃を越える場合には、重合反応中に分解反応が起こりやすく、得られる共重合体が着色するため、これを含む粘着剤組成物から得られる粘着層の透明性の低下が懸念される。さらに、このような重合方法によれば分子量の分布範囲の小さいビニル重合体が得られる。尚、重合開始剤は随意に使用してもよいが、全単量体に対して約1重量%以下で使用するのが好ましい。
本発明による粘着剤組成物は、上記で説明した粘着付与剤及びアクリル系粘着性ポリマーを含む。ここで、アクリル系粘着性ポリマーは(メタ)アクリル酸エステル類を主要構成単位として含む重合体である。又、そのガラス転移温度(Tg)は−75〜0℃の範囲にある粘着性を有する重合体であり、−50〜−10℃の範囲が好ましい。Tgが−75℃未満の場合は得られる粘着剤の凝集力が不十分となり、曲面接着性等が悪化する傾向があり、0℃を超える場合は特に低温下での粘着力が十分でない場合がある。
さらに、前記アクリル系粘着性ポリマーは、十分な凝集力と良好な接着性を発揮する観点から、重量平均分子量(Mw)が100,000以上であることが好ましく、250,000以上であることがより好ましく、400,000以上であることがさらに好ましい。
一方、重量平均分子量が高すぎると段差追随性が低下する傾向があり、製造上の扱いも困難となる。よって、上限値は2,000,000以下であることが好ましく、1,500,000以下であることがより好ましく、1,000,000以下であることがさらに好ましい。
前記アクリル系粘着性ポリマーを構成する単量体としては、Tgが低く粘着性を有するアクリル系共重合体が得られる点で炭素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、並びに(メタ)アクリル酸メトキシメチル、(メタ)アクリル酸エトキシメチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル等を挙げることができ、これらの内の1種又は2種以上を使用することができる。
炭素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル等が挙げられ、好ましい単量体としては(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル等が挙げられる。
上記炭素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルの使用量は、アクリル系共重合体の全構成単量体を基準にして30〜100質量%が好ましく、50〜99質量%が更に好ましい。30質量%未満の場合は得られる粘着剤組成物の粘着力、タック及び低温粘着性等が不十分となる。
アクリル系粘着性ポリマーは前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル以外にも粘着性能を損なわない範囲で、これと共重合可能な他の単量体を使用することができる。共重合可能な単量体としては例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のα、β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル等の炭素数1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のビニル芳香族系単量体;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸t−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロドデシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル等の脂肪族環系ビニル単量体;イタコン酸モノエチルエステル、フマル酸モノブチルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート及びポリエチレン−ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有単量体;アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシブチルアクリルアミド等のエチレン系不飽和カルボン酸アミド及びN−置換化合物;アリルアルコール等の不飽和アルコール;(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸グリシジル、ダイアセトンアクリルアミド等が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を使用することができる。
アクリル系粘着性ポリマーもまた、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等の公知のラジカル重合法により得ることができる。
本発明の粘着剤組成物は、上記ビニル重合体を含む粘着付与剤及び上記アクリル系粘着性ポリマーを含有するものであればその混合方法に特段の制約はなく、例えば、粘着付与剤及びアクリル系粘着性ポリマーを混合する方法であっても良いし、粘着付与剤の存在下にアクリル系粘着性ポリマーを重合することにより得られたものでも良い。
粘着剤組成物における粘着付与剤の含有量は、固形分換算で、アクリル系粘着性ポリマー100質量部に対して好ましくは5〜60質量部であり、より好ましくは5〜40質量部であり、さらに好ましくは5〜30質量部である。粘着付与剤の使用量を5質量部以上とすることにより各種被着体への接着強度が十分向上する傾向にあり、60質量部以下とすることにより初期接着力(タック)を含む良好な接着性を得ることができる。
本発明の粘着付与剤は、上記アクリル系粘着性ポリマーとの相溶性に優れるため、これらを含む粘着剤組成物からは透明性の良好な粘着剤層が得られる。
上記の相溶性は、得られた粘着剤層を目視又はヘイズ値等を指標に判断することができる。ヘイズ値により判断する場合には、例えば本願実施例において記載する方法により評価することが可能であり、その値が低いほど相溶性が良好であるとすることができる。具体的なヘイズ値としては、2.0以下であることが好ましく、1.6以下であることがより好ましい。
本発明の粘着剤組成物は、上記粘着付与剤及びアクリル系粘着性ポリマー以外にも必要に応じて、架橋剤(硬化剤)、他の粘着付与剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、難燃剤、防かび剤、シランカップリング剤、充填剤、着色剤等の添加剤を含有した組成物とすることもできる。
上記架橋剤(硬化剤)としては、グリシジル基を2つ以上有するグリシジル化合物、イソシアネート基を2つ以上有するイソシアネート化合物、アジリジニル基を2つ以上有するアジリジン化合物、オキサゾリン基を有するオキサゾリン化合物、金属キレート化合物、ブチル化メラミン化合物等が挙げられる。これらのうち、アジリジン化合物、グリシジル化合物及びイソシアネート化合物が好ましい。
上記アジリジン化合物としては、1,6−ビス(1−アジリジニルカルボニルアミノ)ヘキサン、1,1’−(メチレン−ジ−p−フェニレン)ビス−3,3−アジリジル尿素、1,1’−(ヘキサメチレン)ビス−3,3−アジリジル尿素、エチレンビス−(2−アジリジニルプロピオネート)、トリス(1−アジリジニル)ホスフィンオキサイド、2,4,6−トリアジリジニル−1,3,5−トリアジン、トリメチロールプロパン−トリス−(2−アジリジニルプロピオネート)等が挙げられる。
上記グリシジル化合物としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、テトラグリシジルキシレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル等の多官能グリシジル化合物が挙げられる。
上記イソシアネート化合物としては、好ましくは、イソシアネート基を2つ以上有する化合物が用いられる。
上記イソシアネート化合物としては、芳香族系、脂肪族系、脂環族系の各種イソシアネート化合物、更には、これらのイソシアネート化合物の変性物(プレポリマー等)を用いることができる。
芳香族イソシアネートとしては、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、p−フェニレンジイソシアネート(PPDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)等が挙げられる。
脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リシンジイソシアネート(LDI)、リシントリイソシアネート(LTI)等が挙げられる。
脂環族イソシアネートとしては、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキシルジイソシアネート(CHDI)、水添化XDI(H6XDI)、水添化MDI(H12MDI)等が挙げられる。
また、変性イソシアネートとしては、上記イソシアネート化合物のウレタン変性体、2量体、3量体、カルボジイミド変性体、アロファネート変性体、ビューレット変性体、ウレア変性体、イソシアヌレート変性体、オキサゾリドン変性体、イソシアネート基末端プレポリマー等が挙げられる。
本発明の粘着剤組成物が架橋剤(硬化剤)を含有する場合、その含有量は、上記(メタ)アクリル系重合体100質量部に対して、好ましくは0.01〜10質量部、より好ましくは0.03〜5質量部、更に好ましくは0.05〜2質量部である。
上記他の粘着性付与剤としては、ロジンエステル、ガムロジン、トール油ロジン、水添ロジンエステル、マレイン化ロジン、不均化ロジンエステル等のロジン誘導体;テルペンフェノール樹脂、α−ピネン、β−ピネン、リモネン等を主体とするテルペン系樹脂;(水添)石油樹脂;クマロン−インデン系樹脂;水素化芳香族コポリマー;スチレン系樹脂;フェノール系樹脂;キシレン系樹脂等が挙げられる。
上記可塑剤としては、ジn−ブチルフタレート、ジn−オクチルフタレート、ビス(2−エチルヘキシル)フタレート、ジn−デシルフタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸エステル類;ビス(2−エチルヘキシル)アジペート、ジn−オクチルアジペート等のアジピン酸エステル類;ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジn−ブチルセバケート等のセバシン酸エステル類;ビス(2−エチルヘキシル)アゼレート等のアゼライン酸エステル類;塩素化パラフィン等のパラフィン類;ポリプロピレングリコール等のグリコール類;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ変性植物油類;トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート等のリン酸エステル類;トリフェニルホスファイト等の亜リン酸エステル類;アジピン酸と1,3−ブチレングリコールとのエステル化物等のエステルオリゴマー類;低分子量ポリブテン、低分子量ポリイソブチレン、低分子量ポリイソプレン等の低分子量重合体;プロセスオイル、ナフテン系オイル等のオイル類等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−〔β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、ビス〔3,3’−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン、トコフェロール類等のフェノール系酸化防止剤;ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ステアリル3,3’−チオジプロピオネート等の硫黄系酸化防止剤;トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェニルジトリデシル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシルホスファイト)、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジフォスファイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト等のリン系酸化防止剤等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤としては、フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’−(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤;ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、〔2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェノラート)〕−n−ブチルアミンニッケル、ニッケルコンプレックス−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−リン酸モノエチレート、ニッケル−ジブチルジチオカルバメート等のニッケル系紫外線安定剤等が挙げられる。
上記老化防止剤としては、ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン)、6−エトキシ−1,2−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキノリン、1−(N−フェニルアミノ)−ナフタレン、スチレン化ジフェニルアミン、ジアルキルジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、モノ(α−メチルベンジル)フェノール、ジ(α−メチルベンジル)フェノール、トリ(α−メチルベンジル)フェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルハイドロキノン、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベンズイミダゾール、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル等が挙げられる。
上記難燃剤としては、テトラブロモビスフェノールA、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ヘキサブロモベンゼン、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、デカブロモジフェニルオキサイド、含ハロゲンポリフォスフェート等のハロゲン系難燃剤;リン酸アンモニウム、トリクレジルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリス(β−クロロエチル)ホスフェート、トリスクロロエチルホスフェート、トリスジクロロプロピルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、酸性リン酸エステル、含窒素リン化合物等のリン系難燃剤;赤燐、酸化スズ、三酸化アンチモン、水酸化ジルコニウム、メタホウ酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤;ポリ(ジメトキシシロキサン)、ポリ(ジエトキシシロキサン)、ポリ(ジフェノキシシロキサン)、ポリ(メトキシフェノキシシロキサン)、メチルシリケート、エチルシリケート、フェニルシリケートのようなシロキサン系難燃剤等が挙げられる。
上記防かび剤としては、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、トリハロアリル、トリアゾール、有機窒素硫黄化合物等が挙げられる。
上記シランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
上記充填剤としては、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、タルク等の無機粉末充填剤;ガラス繊維、有機補強用繊維等の繊維状充填剤等が挙げられる。
本発明の粘着剤組成物は、上記アクリル系粘着性ポリマー及び上記粘着付与剤を含むものであればその形態に特段の制約はない。例えば、酢酸エチル等の有機溶剤に溶解した溶剤型粘着剤組成物の形態として用いてもよいし、水媒体中にアクリル系粘着性ポリマー及び粘着付与剤が分散したエマルション型粘着剤組成物の形態として用いてもよい。
上記溶液型粘着剤組成物及びエマルション型粘着剤組成物の場合、用いられる有機溶剤または水等の媒体は、粘着剤組成物100質量部に対して通常20〜80質量部である。
エマルション型粘着剤として用いる場合には、安定剤が配合されてなるものとすることができる。この安定剤としては、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ジブチルスズジラウリン酸鉛、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト等の塩化ビニル用安定剤;ジ−n−オクチルスズビス(イソオクチルチオグリコール酸エステル)塩、ジ−n−オクチルスズマレイン酸塩ポリマー、ジ−n−オクチルスズジラウリン酸塩、ジ−n−オクチルスズマレイン酸エステル塩、ジ−n−ブチルスズビスマレイン酸エステル塩、ジ−n−ブチルスズマレイン酸塩ポリマー、ジ−n−ブチルスズビスオクチルチオグリコールエステル塩、ジ−n−ブチルスズβ−メルカプトプロピオン酸塩ポリマー、ジ−n−ブチルスズジラウレート、ジ−n−メチルスズビス(イソオクチルメルカプトアセテート)塩、ポリ(チオビス−n−ブチルスズサルファイド)、モノオクチルスズトリス(イソオクチルチオグリコール酸エステル)、ジブチルスズマレエート、ジ−n−ブチルスズマレートエステル・カルボキシレート、およびジ−n−ブチルスズマレートエステル・メルカプチド等の有機スズ系安定剤;三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、塩基性亜硫酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、ケイ酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉛等の鉛系安定剤;カドミウム系石けん、亜鉛系石けん、バリウム系石けん、鉛系石けん、複合型金属石けん、ステアリン酸カルシウム等の金属石けん系安定剤等が挙げられる。
その他にも、本発明の粘着剤組成物は、上記アクリル系粘着性ポリマー及び上記粘着付与剤以外に、単官能及び/又は多官能の(メタ)アクリル酸系単量体、並びに光重合開始剤等を含む組成物とすることにより、紫外線等の活性エネルギー線により硬化する光硬化型粘着剤組成物の形態として用いてもよい。
本発明の粘着付与剤は、ロジン系樹脂やテルペン系樹脂等の一般的な粘着付与樹脂と異なり、UV硬化の際に硬化阻害を生じない。このため、UV硬化等の光硬化型粘着剤組成物に用いた場合には、硬化性に悪影響を及ぼさず接着強度等の粘着特性を改善することができる。
光硬化型粘着剤組成物の場合、当該組成物中は有機溶剤等を含んでも良いが、一般的には溶剤類を含まない無溶剤型として用いられる。
上記単官能(メタ)アクリル酸系単量体としては、炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンチル、(メタ)アクリル酸イソボルニル等の環状構造を有する(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル類;(メタ)アクリル酸等が挙げられる。これらの化合物は単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
上記多官能(メタ)アクリル酸系単量体としては、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等のアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;トリエチレングリコールのジ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート及びそのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド変性物、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの化合物は単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
上記光硬化型粘着剤組成物における粘着付与剤の含有量は、アクリル系粘着性ポリマー並びに単官能及び/又は多官能の(メタ)アクリル酸系単量体100質量部に対して好ましくは5〜60質量部であり、より好ましくは5〜40質量部であり、さらに好ましくは5〜30質量部である。
光重合開始剤としては、ベンゾインとそのアルキルエーテル類、アセトフェノン類、アントラキノン類、チオキサントン類、ケタール類、ベンゾフェノン類及、キサントン類、アシルホスフィンオキシド類、α−ジケトン類等が挙げられる。
又、活性エネルギー線による感度を向上させるため、光増感剤を併用することもできる。
光増感剤としては、安息香酸系及びアミン系光増感剤等が挙げられる。これらは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
光開始剤及び光増感剤の使用量は、単官能及び/又は多官能の(メタ)アクリル酸系単量体100質量部に対して0.01〜10質量部が好ましい。
本発明の粘着付与剤を含む光硬化型樹脂組成物としては、上記にて説明した光硬化型粘着剤組成物以外にも上記粘着付与剤、単官能及び/又は多官能の(メタ)アクリル酸系単量体、並びに光重合開始剤を含む組成物による光硬化型接着剤組成物としても使用することができる。当該光硬化型接着剤組成物には、必要に応じて上記アクリル系粘着性ポリマーを混合することができる。
本発明の粘着剤組成物は、粘着フィルム、粘着シート、粘着テープ、ラベル等の各種一般粘着加工製品の他に、各種光学フィルム等の積層体を構成する際の貼り合せ用途にも好適に用いることができる。
上記一般粘着加工製品に適用する場合、本発明の粘着剤組成物を各種基材の片面又は両面に塗工後、乾燥またはUV等の活性エネルギー線を照射することにより粘着剤層を形成し、粘着シート又は粘着テープ等の粘着製品とすることができる。また、組成物を溶融状態にして、基材に塗工した後、冷却することにより、粘着層を有する製品を得ることもできる。
基材としては、紙類、フィルム、布、不織布、及び金属箔等を用いることができ、粘着剤組成物の塗工は直接これらの基材上に行っても良いし、離型紙等に塗工して乾燥した後に基材に転写しても良い。
粘着シートに形成される粘着剤の厚み(乾燥後の膜厚)は用途により選択されるが、通常は1〜300μmの範囲であり、5〜250μmの範囲が好ましく、10〜200μmの範囲が更に好ましい。
上記一般粘着加工製品の具体例としては、粘着シート、粘着フィルム、粘着テープ、感圧性テープ、表面保護フィルム、表面保護テープ、マスキングテープ、電気絶縁用テープ、ラミネート物等が挙げられる。
本発明の粘着剤組成物は、透明性及び耐湿熱白化性に優れ、かつガラスをはじめとする各種被着体に対して高いタックと接着強度を有するため、タッチパネル、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマディスプレイパネル等のディスプレイ及びこれに用いられる各種光学フィルムの貼り合せにも好適である。また、フレキシブルプリント回路基板等の電子部品における接着用途にも有用である。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。尚、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。以下の記載において「部」は質量部を意味し、「%」は質量%を意味する。
また、本実施例において得られた重合体の各種分析は、以下に記載の方法により実施した。
<固形分>
測定サンプル約1gを秤量(a)し、次いで、通風乾燥機155℃、30分間乾燥後の残分を測定(b)し、以下の式より算出した。測定には秤量ビンを使用した。その他の操作については、JIS K 0067−1992(化学製品の減量及び残分試験方法)に準拠した。
固形分(%)=(b/a)×100
<分子量測定>
分子量はGPCにて下記の条件で測定した。
GPC:東ソー(HLC−8120)
カラム:東ソー(TSKgel−Super MP−M×4本)
試料濃度:0.1%
流量:0.6ml/分
溶離液:テトラヒドロフラン
カラム温度:40℃
検出器:示差屈折計(RI)
標準物質:ポリスチレン
<ガラス転移点(Tg)>
TgはDSCにて以下の条件で測定した。
DSC:TA Instrument製(Q−100)
昇温温度:10℃/分
測定雰囲気:窒素
<ポリマー組成>
ポリマー組成はモノマー仕込量とGC測定によるモノマー消費量から算出した。
GC:Agilent Technolosies製(7820A GC System)
検出器:FID
カラム:100%ジメチルシロキサン(CP−Sil 5CB) 長さ30m、内径0.32mm
算出方法:内部標準法
1.ビニル重合体の合成
合成例1(重合体A−1の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル198質量部とジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(和光純薬社製、商品名「V−601」)4.4質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、メタクリル酸メチル(以下、「MMA」という)115質量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(以下、「HEMA」という)136質量部、V−601 83質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−1を得た。得られた重合体A−1は、仕込量とGC測定によるモノマー消費量から計算した組成、MMA51質量%及びHEMA49質量%とからなり、Mw2680、Mn1780、Mw/Mn1.51であった。Tgは60℃であった。
合成例2(重合体A−2の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル180質量部とV−601 4.5質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 169質量部、HEMA 84質量部、V−601 86質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−2を得た。
重合体A−2の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例3(重合体A−3の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル201質量部とV−601 4.2質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 169質量部、メタクリル酸4‐ヒドロキシブチル(以下、「HBMA」という) 84質量部、V−601 81質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−3を得た。
重合体A−3の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例4(重合体A−4の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル198質量部とV−601 4.4質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 224質量部、HEMA 28質量部、V−601 83質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−4を得た。
重合体A−4の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例5(重合体A−5の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、スチレン(以下、「St」という)36質量部、HEMA 8.7質量部、酢酸ブチル202質量部とV−601 10.3質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、St 144質量部、HEMA 62質量部、V−601 75質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をメタノール3600、蒸留水 2400質量部からなる混合溶液に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−5を得た。
重合体A−5の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例6(重合体A−6の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、St 40質量部、HEMA 4.2質量部、MMA 1.4質量部、酢酸ブチル197質量部とV−601 7.3質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、St 162質量部、HEMA 30質量部、MMA 10質量部、V−601 84質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をメタノール4200、蒸留水 1800質量部からなる混合溶液に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−6を得た。
重合体A−6の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例7(重合体A−7の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル258質量部とV−601 1.3質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 223質量部、HEMA 28質量部、V−601 25質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−7を得た。
重合体A−7の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例8(重合体A−8の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル274質量部とV−601 0.6質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 223質量部、HEMA 30質量部、V−601 11質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−8を得た。
重合体A−8の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例9(重合体A−9の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、St 57質量部、HEMA 2.9質量部、酢酸ブチル210質量部とV−601 8.3質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、St 171質量部、HEMA 17質量部、V−601 74質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をメタノール4200、蒸留水 1800質量部からなる混合溶液に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−9を得た。
重合体A−9の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例10(重合体A−10の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル200質量部とV−601 4.3質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、メタクリル酸イソボルニル(以下、「IBXMA」という) 219質量部、HEMA 34質量部、V−601 81質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、メタノール4800、蒸留水 1200質量部からなる混合溶液に重合溶液を滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−10を得た。
重合体A−10の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例11(重合体A−11の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、MMA 50質量部、酢酸ブチル227質量部とV−601 15質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 200質量部、V−601 46質量部、酢酸ブチル 90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−11を得た。
重合体A−11の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例12(重合体A−12の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、MMA 19質量部、St 11質量部、酢酸ブチル220質量部とV−601 9質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 108質量部、St 93質量部、V−601 78質量部、酢酸ブチル 90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をメタノール4200質量部、水1800質量部からなる混合溶液に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−12を得た。
重合体A−12の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例13(重合体A−13の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル278質量部とV−601 0.3質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 226質量部、HEMA 28質量部、V−601 6.3質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−13を得た。
重合体A−13の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例14(重合体A−14の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル202質量部とV−601 4.2質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、メタクリル酸ブチル(以下「BMA」という) 182質量部、HEMA 68質量部、V−601 80質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をメタノール4200質量部、蒸留水1800質量部からなる混合溶液に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−14を得た。
重合体A−14の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例15(重合体A−15の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル206質量部とV−601 4質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 242質量部、HEMA 8質量部、V−601 76質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−15を得た。
重合体A−15の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例16(重合体A−16の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸ブチル226質量部とV−601 2.9質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、MMA 231質量部、HEMA 19質量部、V−601 55質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をヘキサン6000質量部に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−16を得た。
重合体A−16の組成及び分析結果を表1に示す。
合成例17(重合体A−17の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、St 43質量部、HEMA 2.6質量部、MMA 1.3質量部、酢酸ブチル205質量部とV−601 6.6質量部とからなる混合液を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を90℃に上昇した。別途、St 171質量部、HEMA 20質量部、MMA 10質量部、V−601 76質量部、酢酸ブチル90質量部とからなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に5時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、重合溶液をメタノール4200、蒸留水 1800質量部からなる混合溶液に滴下することにより、重合溶液中のビニル重合体を単離して、重合体A−17を得た。
重合体A−17の組成及び分析結果を表1に示す。
2.アクリル系粘着性ポリマーの合成
合成例18(重合体B−1の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸エチル230質量部を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を70℃に上昇した。別途、アクリル酸メトキシエチル(以下、「MEA」という)80質量部、アクリル酸ブチル(以下、「BA」という)15質量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル(以下、「HEA」という)5質量部、アゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」という)1質量部からなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に4時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、さらにAIBNを0.3部添加して、70℃で3時間熟成し、酢酸エチルにより固形分濃度を30質量%に調整することにより重合体B−1溶液を得た。得られた重合体B−1は、MEA80質量%、BA15質量%、HEA5質量%とからなり、Mw50万、Mn5万、Mw/Mn10.0であった。
合成例19(重合体B−2の合成)
内容積1リットルの4つ口フラスコに、酢酸エチル230質量部を仕込み、この混合液を窒素ガスのバブリングにより十分に脱気し、混合液の内温を70℃に上昇した。別途、BA 95質量部、HEA 5質量部、AIBN 1質量部からなる混合液を滴下ロートからフラスコ内に4時間かけて滴下することにより重合を行った。滴下終了後、さらにAIBNを0.3部添加して、70℃で3時間熟成し、酢酸エチルにより固形分濃度を30質量%に調整することにより重合体B−2溶液を得た。得られた重合体B−2は、BA95質量%、HEA5質量%とからなり、Mw50万、Mn5万、Mw/Mn10.0であった。
3.粘着剤組成物の製造及び評価
実施例1
上記合成例1で得られた重合体(A−1)を酢酸エチルに溶解して固形分濃度30質量%の重合体(A−1)溶液を調整した。当該重合体(A−1)溶液10質量部、重合体B−1溶液100質量部、架橋剤としてコロネートL45(日本ポリウレタン工業社製) 0.48質量部を混合し、粘着剤組成物を得た。
この粘着剤組成物を、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート(以下、PET)製セパレーター上に、乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布した。粘着剤組成物を80℃、4分間乾燥することで、酢酸エチルを除去するとともに架橋反応をさせ、前記セパレーターとは剥離力の異なる厚さ38μmのPET製セパレーターを貼りあわせて、40℃で5日間静置し、両面セパレーター付きの粘着フィルムを得た。
得られた粘着フィルムについて、次に示す方法により各種測定及び評価を行った。得られた結果を表2に示す。
<ゲル分率>
セパレーター付き粘着フィルムから0.2g粘着剤を採取し、粘着剤の初期重量を秤量した。その粘着剤を50gの酢酸エチルに浸漬し、室温で16時間静置する。その後、200メッシュ金網にろ過し、メッシュに残った残分を80℃で3時間乾燥し、秤量した。初期の重量と残分の重量から、ゲル分率を算出した。
<タック>
粘着フィルムを用いて、ASTM D−2979「プローブタック法」に準じて、プローブタック測定機としてテスター産業製 TE−6002、プローブとしてSUS製円柱型 φ5mmにより評価した。粘着シート表面への接地速度および離脱速度は共に10mm/秒、接触荷重10gf/cm2、接触時間1秒で23℃における引離し抵抗力を測定し、タックとした。
<ポリカーボネート及びガラスに対する接着強度>
粘着フィルムを易接着処理したPETフィルム(100μm)に転写して評価用の粘着シートを得た。被着体をポリカーボネート板(PC)もしくはガラス板とし、23℃、50%RHの条件で、JIS Z−0237「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準じて粘着シートの180度剥離強度を測定し、接着強度とした。
<耐湿熱白化性>
1mm厚のガラス板及び100μm厚のPETフィルムを粘着フィルムで貼り合せ、ガラス/粘着剤/PETの構成からなる積層体を作製した。これを60℃×95%の湿熱環境下に3日間放置し、取り出してから24時間後、日本電色社製ヘイズメーター「ヘイズメーターNDH2000」(型式名)を使用してヘイズ値を測定した。ヘイズ値が2.0以下であれば外観上透明であり、耐湿熱白化性に優れると評価することができる。
<アクリル系粘着性ポリマーと粘着付与剤との相溶性>
粘着フィルムの片側に厚さ100μmのPETフィルムを貼り付け、もう一方に厚み1mmのガラス板を貼り合せることにより、PETフィルム/粘着剤/ガラス板からなる積層体を作成した。得られた積層体を23℃、50%RHの条件下で1日静置した後、上記ヘイズメーターを使用してヘイズ値を測定することにより相溶性を評価した。
実施例2〜12及び比較例1〜9
実施例1において、アクリル系粘着性ポリマー及び粘着付与剤の種類、比率を表2及び表3に示すように変えて粘着剤組成物を得るとともに、実施例1と同様の測定を行った。結果を表2及び表3に示す。
Figure 2014077096
表1で用いた化合物の詳細を以下に示す。
HEMA:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
HBMA:メタクリル酸4−ヒドロキシブチル
MMA:メタクリル酸メチル
St:スチレン
IBXMA:メタクリル酸イソボルニル
BMA:メタクリル酸ブチル
Figure 2014077096
Figure 2014077096
本願発明の粘着付与剤を含む粘着組成物を用いた実施例1〜12は、良好な透明性と共に各種被着体に対して高い接着強度及びタックを示した。特にガラスに対する接着強度は、後述の粘着付与剤を用いていない比較例1に対して大きく向上するものであった。
一方、比較例1及び2は粘着付与剤を含まない粘着剤組成物を用いた例であり、各種被着体、特にガラスに対する接着強度、並びにタックが不十分なものであった。また、比較例3及び4はヒドロキシル基を含有しないビニル重合体を粘着付与剤として使用した場合の例であるが、同様に十分な接着強度、タックが得られないものであった。
比較例5は粘着付与剤のMnが本発明の規定する範囲外である場合の例であるが、粘着性ポリマーとの相溶性が十分でなく、得られた粘着層の透明性が不十分であった。
比較例6〜9は、粘着付与剤のTg若しくは構成単位としてのヒドロキシル基含有ビニル単量体量が本発明の規定する範囲外である場合の例であり、これらもまた、各種被着体に対する十分な接着強度及びタックを与えるものではなかった。中でも、ヒドロキシル基を含有しない芳香族系ビニル単量体であるスチレンを主体とし、ヒドロキシル基含有ビニル単量体量が少ない粘着付与剤を用いた比較例9は、耐湿熱白化性が劣る結果となった。
本発明の粘着剤組成物は、粘着フィルム、粘着シート、粘着テープ、ラベル等の各種一般粘着加工製品に好適に用いることができる。粘着加工製品の具体例としては、粘着シート、粘着フィルム、粘着テープ、感圧性テープ、表面保護フィルム、表面保護テープ、マスキングテープ、電気絶縁用テープ、ラミネート物等が挙げられる。
上記の他にも、本発明の粘着剤組成物は、透明性及び耐湿熱白化性に優れ、かつガラスをはじめとする各種被着体に対して高い接着強度及びタックを有するため、タッチパネル、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマディスプレイパネル等のディスプレイ及びこれらに用いられる各種光学フィルムの貼り合せにも好適である。

Claims (8)

  1. ヒドロキシル基を有するビニル単量体を全構成単位中の10〜70質量%の範囲で含有し、ガラス転移温度(Tg)が40〜150℃であり、かつ数平均分子量が500〜10,000であるビニル重合体を含む粘着付与剤。
  2. 前記ヒドロキシル基を有するビニル単量体が、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、及びポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリル酸エステルの内から選ばれる1種又は2種以上のビニル単量体であることを特徴とする請求項1に記載の粘着付与剤。
  3. 前記ビニル重合体の全構成単位中、前記ヒドロキシル基を有するビニル単量体を10〜70質量%、ヒドロキシル基を含有しない芳香族系ビニル単量体を10〜90質量%の範囲で含有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の粘着付与剤。
  4. アクリル系粘着性ポリマー100質量部に対して、請求項1〜3のいずれかに記載の粘着付与剤を5〜60質量部含有することを特徴とする粘着剤組成物。
  5. 前記アクリル系粘着性ポリマー100質量部及び請求項1〜3のいずれかに記載の粘着付与剤10質量部を含む粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物からなる厚さ50μmの粘着剤層を厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム及び厚さ1mmのガラスプレートで挟み込むことにより積層体を得た際に、当該積層体のヘイズ値が2.0以下であることを特徴とする粘着剤組成物。
  6. 請求項4又は5のいずれかに記載の粘着剤組成物に、さらに単官能及び/又は多官能の(メタ)アクリル酸系単量体、並びに光重合開始剤を含む、光硬化型粘着剤組成物。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いてなる粘着加工品。
  8. 請求項7に記載の粘着加工品を用いてなるディスプレイ。
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