JP2014076753A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014076753A
JP2014076753A JP2012226185A JP2012226185A JP2014076753A JP 2014076753 A JP2014076753 A JP 2014076753A JP 2012226185 A JP2012226185 A JP 2012226185A JP 2012226185 A JP2012226185 A JP 2012226185A JP 2014076753 A JP2014076753 A JP 2014076753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
concentration
outside air
introduction port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012226185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5929688B2 (ja
Inventor
Tatsumi Kumada
辰己 熊田
Takamasa Kawai
孝昌 河合
Sho Okabe
翔 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012226185A priority Critical patent/JP5929688B2/ja
Publication of JP2014076753A publication Critical patent/JP2014076753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5929688B2 publication Critical patent/JP5929688B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車室内の汚染物質濃度を低減し、且つ車外空気中の汚染物質濃度の高い空気が車室内に侵入するのを抑制した車両用空調装置を提供することである。
【解決手段】車両用空調装置1は、外気導入口7および内気導入口6を選択的に切り替える内外気切替ドア8と、自車両が空気汚染領域に到達するまでに必要な所要時間を算出する所要時間演算手段42と、車室内の空気中の汚染物質濃度を検出する車室内濃度検出手段50と、車室内濃度検出手段50により検出される値が外気導入口7を開口してから所定条件を満たすまで低下するのに要する換気時間を算出する換気時間演算手段51と、を有する。アクチュエータ9は、所要時間が換気時間よりも短くなる前に外気導入口7を開口し、換気時間経過後に外気導入口7を閉口するように内外気切替ドア8を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外気を車室内に導入するモードと内気を車室内に循環するモードとを備える車両用空調装置に関するものである。
特許文献1には、車外および車室内の汚染物質濃度に依存して換気を行なう車両用空調装置の制御方法が開示されている。特許文献1に記載の発明は、車室内空気および車外空気の汚染物質濃度を検出し、車室内空気の汚染物質濃度と車外空気中の汚染物質濃度との比較行なう。そして、前記比較結果をもとに車室内の汚染物質濃度よりも車外空気中の汚染物質濃度の方が低い場合には外気を車室内に導入する(外気導入モード)。逆に車室内の汚染物質濃度よりも車外空気中の汚染物質濃度の方が高い場合には外気を導入せずに内気を車室内に循環する(内気導入モード)。このようにして車室内の汚染物質濃度を低減し、乗員に不快感を与えることを抑制している。
特開平6−48163号公報
しかし、外気中の汚染物質濃度が低い場所を走行する場合において、外気中の汚染物質濃度が車室内の汚染物質濃度よりも高い場合は内気導入モードが適用される。内気導入モードを適用することで内気が車室内に循環し、車室内のCO2濃度は徐々に高くなる。このように車室内のCO2濃度が高くなった状態で、車両が車室内汚染物質濃度よりも車外汚染物質濃度が高い場所、例えばトンネルなどに進入すると、引き続き内気導入モードが実行される。これにより、さらに車室内のCO2濃度が上昇し乗員の眠気発生などの危険を導く。CO2濃度が上昇した場合に手動で外気導入モードを実行したり、窓を開けて内外気を入れ替えたりすることも可能であるが、トンネル内における汚染物質濃度の高い空気を車室内に導入することとなり車室内の汚染物質濃度が上昇し、乗員に不快感を与えることになる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は車室内の汚染物質濃度を低減し、且つ車外空気中に存在する汚染物質濃度の高い空気が車室内に侵入することを抑制した車両用空調装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。本願の車両用空調装置に係る発明は、外気導入口(7)および内気導入口(6)を選択的に切り替える内外気切替手段(8)と、自車両の現在位置を検出するとともに、自車両が走行することが予想される所定の空気汚染領域と現在位置との距離を演算する距離演算手段(40、40A)と、自車両の走行速度を検出する速度検出手段(41)と、距離演算手段(40、40A)および速度検出手段(41)から得られる情報に基づいて、自車両が空気汚染領域に到達するまでに必要な所要時間を算出する所要時間演算手段(42、42A)と、車室内の空気中の汚染物質濃度を検出する車室内濃度検出手段(50)と、自車両が空気汚染領域を走行している場合に外気導入口(7)を閉口するように内外気切替手段(8)を制御する切替制御手段(9)と、を有する車両用空調装置(1)において、車室内濃度検出手段(50)により検出される値が、外気導入口(7)を開口してから所定条件を満たすまで低下するのに要する換気時間を算出する換気時間演算手段(51、51A)を有し、所定条件は、自車両が空気汚染領域に進入する際に車室内濃度検出手段(50)により検出される値が、自車両が外気導入口(7)を閉口しながら空気汚染領域を走行した場合に車室内濃度検出手段(50)により検出される値が常に所定値以下となるために前記自車両が空気汚染領域に進入する際に満たすべき車室内の汚染物質濃度以下となるように設定されており、切替制御手段(9)は、所要時間が換気時間よりも短くなる前に外気導入口(7)を開口し、外気導入口(7)を開口してから換気時間が経過した後に外気導入口(7)を閉口するように内外気切替手段(8)を制御することを特徴とする。
このような構成によれば、自車両が空気汚染領域に到達するまでに車室内の空気を十分に換気することができる。本発明では、換気時間演算手段により車室内の汚染物質濃度が所定条件を満たすまで低下するのに必要な換気時間を演算する。所定条件とは、空気汚染領域に進入する際に車室内濃度検出手段により検出される値が、自車両が外気導入口を閉口しながら空気汚染領域を走行した場合に車室内濃度検出手段により検出される値が常に所定値以下となるために自車両が空気汚染領域に進入する際に満たすべき車室内の汚染物質濃度を下回ることである。ここで、前記所定値を乗員の健康状態に危害を加えない程度の汚染濃度と設定することも可能である。切替制御手段は、現在位置から空気汚染領域までの到達時間が換気時間よりも短くなる前に外気導入口を開口するので、自車両が空気汚染領域に到達する前に車室内の汚染物質濃度を、前記所定条件を満たすまで低下させることができる。つまり、自車両が空気汚染領域に到達する前に車室内の空気を十分換気することができる。
また、前記換気時間経過後は外気導入口を閉口するので、空気汚染領域に進入する直前から空気汚染領域を通過するまでの間は外気導入口を閉口することができる。よって、空気汚染領域を走行しているときに外気が車室内に侵入することを抑制することができる。さらに、空気汚染領域に進入する際の車室内の汚染物質濃度は、自車両が外気導入口を閉口しながら空気汚染領域を走行した場合に車室内濃度検出手段により検出される値が常に所定値以下となるような空気汚染領域進入時の車室内の汚染物質濃度を下回っている。したがって、空気汚染領域を走行中に外気導入口を閉口し続けたとしても、車室内の汚染物質濃度が所定値を上回ることはない。
このように、空気汚染領域に進入する前に車室内の空気を十分に換気することで、空気汚染領域を走行する際に内気を車室内に循環させたとしても、車室内の空気は所定値を上回らないので乗員が不快に感じることを抑制することができる。また、空気汚染領域を走行する際には、外気導入口を閉口するので汚染された外気が車室内に侵入することを抑制することができる。
なお、特許請求の範囲および上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の車両用空調装置を示すブロック図である。 第1実施形態の情報処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の車両用空調装置を示すブロック図である。 第2実施形態の情報処理手順を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図2を用いて詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態の車両用空調装置1の通風系は、大別して、送風機ユニット2と空調ユニット3との2つの部分に分かれている。送風機ユニット2および空調ユニット3は車室内のインストルメントパネルの中央下部に搭載されている。送風機ユニット2は、周知の如く内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切換導入する内外気切換箱4と、この内外気切換箱4から導入される空気を送風する送風機5とから構成されている。内外気切替箱4には、内気を車室内に循環されるために車室内の空気を取り入れる内気導入口6と、外気(車室外空気)を車室内に取り入れる外気導入口7とが形成され、内気導入口6および外気導入口7を選択的に開閉する内外気切替手段である内外気切替ドア8が設けられている。送風機5は内外気切替ドア8の空気流れ下流側に設けられており、内気導入口6もしくは外気導入口7から導入された空気を車室内に送風するものである。
内外気切替ドア8は、切替制御手段であるアクチュエータ9により外気導入口7を全閉し内気導入口6を全開する位置(内気導入モード)と内気導入口6を全閉し外気導入口7を全開する位置(外気導入モード)と、を実現可能としている。このように内外気切替ドア8を作動させることにより、内気導入モードおよび外気導入モードが実現される。送風機5は周知の遠心多翼ファンを図示しない電動モータにて回転駆動するものである。
空調ユニット3は、空調ケース10の内部に空気冷却用熱交換器であるエバポレータ11と空気加熱用熱交換器であるヒータコア12とを、両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。空調ケース10はポリプロピレンのようなある程度弾力性を有し強度的にも優れた樹脂の成型品からなる。空調ユニット3は、車室内の計器盤下方部の略中央部に配置されている。そして、空調ケース10は空気流入口13を介して送風機ユニット2と接続されている。したがって、送風機ユニット2から送風される空気は空気流入口13を介して空調ユニット3の内部に流入する。
空調ケース10の内部において、空気流入口13直後の部位には、エバポレータ11が空気通路の全域を横切るように配置されている。このエバポレータ11は、周知の如く冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調用空気から吸熱して、空調用空気を冷却するものである。そして、エバポレータ11の空気流れ方向(図1の実線矢印の方向)の下流側に、所定の間隔を開けてヒータコア12が隣接配置されている。ヒータコア12は、エバポレータ11を通過した冷風を加熱するものであり、その内部に高温のエンジン冷却水(温水)が流れ、このエンジン冷却水を熱源として空気を加熱するものである。
空調ケース10の内部にはヒータコア12をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路14が形成されている。空調ケース10の内部で、エバポレータ11とヒータコア12との間には、ヒータコア12で加熱される温風と、ヒータコア12をバイパスする冷風、すなわち冷風バイパス通路14を流れる冷風との風量割合を調整する風量割合調整手段を成すエアミックスドア15が配置されている。エアミックスドア15は、図示しない空調装置の制御装置により、位置が制御されるようになっている。
また、空調ケース10の内部において、ヒータコア12の空気流れ方向の下流側には、ヒータコア12を通過した温風と冷風バイパス通路14を通過した冷風との混合を行なう冷温風混合空間16が形成されている。さらに、冷温風混合空間16はフット通路17、フェイス通路18、デフロスタ通路19と連通しており、各通路17、18、19の入口部には各通路17、18、19を選択的に開閉できる吹出口開閉ドア20、21、22が設けられている。各吹出口開閉ドア20、21、22は図示しない駆動装置により駆動される。
フット通路17とは、車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出す通路である。フェイス通路18は、空気流れ下流側において図示しないセンターフェイス通路と図示しないサイドフェイス通路とに分岐している。センターフェイス通路とは、車室内中央部から車室内乗員の頭胸部に向けて空気を導く通路である。サイドフェイス通路とは、車室内側方部から車室内乗員の頭胸部もしくは車両サイドガラスの内面に向けて空気を導く通路である。デフロスタ通路19とは、車室内フロントガラスの内面に向けて空気を導く通路である。駆動装置を作動されて各吹出口開閉ドア20、21、22を選択的に開閉することで、周知の5つの吹出モード(フットモード、フェイスモード、バイレベルモード、フットデフロスタモードおよびデフロスタモード)を実現することができる。
本実施形態の車両用空調装置1の制御系は、車両用空調装置1の作動状態を検出する空調情報処理手段と、自車両の走行情報を検出および演算する走行情報処理手段と、自車両の車室内の汚染濃度を検出および演算する濃度情報処理手段と、空調情報処理手段、走行情報処理手段および濃度情報処理手段から得られる情報を比較し、その結果を基に各種判定を行い切替制御手段に指令信号を出力する比較判定手段60と、比較判定手段60からの指令信号に基づいて内外気切替手段を制御する切替制御手段であるアクチュエータ9と、から構成されている。エアコンECU100は各演算手段および判定手段により構成されている。また、演算手段および判定手段はそれぞれマイクロコンピュータにより構成されている。
空調情報処理手段は、例えばポテンションメータ30と風量検出手段54とから構成されている。ポテンションメータ30は、アクチュエータ9からの情報に基づき内外気切替ドア8による内気導入口6および外気導入口7の開度を検出するものである。風量検出手段54は、送風機5への印加電圧あるいは回転数に基づき風量を推定する。ポテンションメータ30から得られた情報は信号に変換され比較判定手段60に出力される。風量検出手段54により得られた情報は濃度低下率演算手段55に出力される。
走行情報検出手段は距離演算手段40と速度検出手段と所要時間演算手段42とから構成されている。距離演算手段40は、ナビゲーションシステム等によって自車両の現在位置および自車両の周辺情報を検出し、自車両の現在位置と自車両が走行することが予想される所定の空気汚染領域との距離を演算する。ここで、空気汚染領域とは大気中に含まれている汚染物質、例えば窒素酸化物(NOx)の含有量が人間の健康に危害を加える恐れのある程度の領域を言う。空気汚染領域の一例として、例えばトンネルの内部が挙げられる。速度検出手段は、自車両の走行速度を検出するものであり、本実施形態では車両に取付けられた速度センサ41により構成されている。距離演算手段40および速度センサ41によって得られた情報は信号に変換され所要時間演算手段42に出力される。
所要時間演算手段42は、距離演算手段40および速度センサ41から得られる情報に基づいて、自車両が空気汚染領域に到達するまでに必要な所要時間(Ta)を算出するものである。本実施形態では、所要時間演算手段42は交通情報などを取り込むナビゲーションシステムで構成されている。所要時間演算手段42により得えられた情報は信号に変換され比較判定手段60に出力される。
濃度情報処理手段は車室内濃度検出手段と濃度低下率演算手段55と換気時間演算手段51とから構成されている。車室内濃度検出手段は車室内の空気中の汚染物質濃度を検出するものであり、本実施形態では車室内の空気汚染物質であるCO2濃度を検出するCO2センサ50である。CO2センサ50により検出した値は濃度低下率演算手段55に出力される。
濃度低下率演算手段55は、外気導入モードを実行してからの経過時間とCO2センサ50の検出値との関係であるCO2濃度低下率を算出する。濃度低下率演算手段55には予め車室内容積および車外のCO2濃度の値(本実施形態では車外CO2濃度として500ppm)が読み込まれている。そして、濃度低下率演算手段55は車室内容積、速度センサ41による検出値および風量検出手段54による検出値を基にCO2濃度低下率を算出する。
具体的には、速度センサ41の値を基に自車両が走行することにより生じる風圧から外気が導入された際の外気の吹出量であるラム圧風量を算出する。そして、ラム圧風量と風量検出手段54によって求められる風量とから単位時間当たりの換気量を算出する。また、車室内の容積および換気量から単位時間あたりの車室内のCO2濃度低下率を算出する。
換気時間演算手段51は、濃度低下率演算手段55から得られる情報に基づいて、CO2センサ50により検出される値が外気導入口7を開口してから後述する所定条件を満たすまで低下するのに要する換気時間(Tb)を算出するものである。本実施形態では、所定条件とは車室内のCO2濃度が車外のCO2濃度と略等しくなることであり、換気時間演算手段51は、CO2濃度低下率、車室内のCO2濃度(CO2センサの検出値)および車外のCO2濃度(本実施形態では500ppm)から換気に必要な換気時間を算出する。換気時間演算手段51により得られた情報は信号に変換され比較判定手段60に出力される。
比較判定手段60は、ポテンションメータ30、所要時間演算手段42、換気時間演算手段51から得られた情報を比較し各種判定を行なったりアクチュエータ9に信号を出力したりする。具体的には、ポテンションメータ30からの情報に基づいて内気導入モードであるか否かの判定をしたり、所要時間演算手段42および換気時間演算手段51からTa−Tb≦0であるか否かの判定をしたりする。比較判定手段60は、Ta−Tb≦0である場合には外気導入モードを実行するようにアクチュエータ9に指令信号を出力し、それ以外の場合は内気導入モードを実行するようにアクチュエータ9に指令信号を出力する。
切替制御手段は比較判定手段60から出力される信号をもとに内外気切替ドア8を制御する。また、切替制御手段は比較判定手段60からの指令信号に関らず、車室内CO2濃度が例えば2000ppm以上の場合は強制的に外気導入モードを実行するように内外気切替ドア8を制御する。本実施形態では、切替制御手段は前述の通りアクチュエータ9により構成されている。
次に本実施形態の作用について図2を用いて説明する。本実施形態の車両用空調装置1は、エンジンを駆動するとCO2センサ50が有効となり、CO2センサ50は車室内のCO2濃度を検出する。また、エンジンを駆動すると同時にナビゲーションシステムが起動し、現在の自車両の位置と自車両の周囲であって自車両が最初に通過する予定の空気汚染領域の情報が読み込まれる。そして、比較判定手段60において車両用空調装置1が内気導入モードであるか外気導入モードであるか判定される。外気導入モードであると判定された場合であって、自車両が空気汚染領域以外の場所を走行している場合には引き続き外気導入モードが実行される。また、外気導入モードであると判定された場合であって、自車両が空気汚染領域を走行している場合にはアクチュエータ9により内外気切替ドア8が制御され内気導入モードが実行される。
内気導入モードであると判定された場合には本発明の制御が開始される(図2のフローチャートがスタートする)。なお、前記判定はポテンションメータ30の検出信号をもとに比較判定手段60において行なわれる。ステップ10において、距離演算手段40により現在位置から空気汚染領域までの距離を算出する。次にステップ20において、ステップ10により算出した値と速度センサ41により検出された値から、自車両が空気汚染領域に到達するまでに必要な所要時間(Ta)を算出する。次にステップ30において、CO2センサ50により車室内のCO2濃度を測定する。次にステップ40において、濃度低下率演算手段55によりCO2濃度の低下率を算出する。次にステップ50において、換気時間演算手段51により、CO2センサ50の値が外気導入口7を開口してから所定条件を満たすまで低下するのに要する換気時間(Tb)を算出する。つまり、換気時間演算手段51は外気導入口7を開口してからCO2センサ50により検出される値が500ppm以下となるために必要な外気導入口7の開口時間である換気時間(Tb)を算出する。
次にステップ60において、比較判定手段60によりTa−Tb≦0であるか否かを判定する。Ta−Tb≦0である場合にはステップ70に進み、それ以外の場合にはステップ10に進む。次にステップ70において、アクチュエータ9は、比較判定手段60から出力された指令信号を基に外気導入モードを実行するように内外気切替ドア8を制御する。次にステップ80において、CO2センサ50の検出値が所定条件を満たしているか否かを判定する。本実施形態ではCO2センサ50の検出値が500ppm以下か否かを判定する。CO2センサ50の検出値が500ppm以下の場合ステップ90に進み、それ以外の場合はステップ100に進む。
次にステップ90では内気導入モードを実行し、その後、図2に示すフローチャートは終了する。ステップ100では、比較判定手段60において、ナビゲーションシステムから得られる情報(現在位置から空気汚染領域までの所要時間)を基に自車両の現在位置が空気汚染領域であるか否かの判定がなされる。自車両の現在位置が空気汚染領域である場合はステップ90に進む。このように予定していた換気時間の間に車室内の換気が完了していない場合は、空気汚染領域を走行している場合を除き、車室内空気の換気を優先するため外気導入モードを実行する。また、自車両が空気汚染領域を走行している場合は、車外の空気汚染物質が車室内に侵入しないことを優先するため内気導入モードを実行する。このように、換気時間内に換気が完了していない場合でも、極力車室内の空気を新鮮に保つことができ、乗員への不快感を低減することができる。
以上のような構成によれば、自車両が空気汚染領域に到達するまでに車室内を十分に換気することができる。本実施形態では、換気時間演算手段51により車室内の汚染物質濃度が所定条件を満たすまで低下させるのに必要な換気時間を演算する。また、アクチュエータ9は、現在位置から空気汚染領域までの到達時間が換気時間以下となった場合には外気導入モードを実行するので、自車両が空気汚染領域に到達する前に、車室内のCO2濃度を前記所定条件を満足するまで低下させることができる。
本実施形態では、所定条件は車室内のCO2濃度が車外のCO2濃度と略等しくなることであり、具体的には車室内のCO2濃度が500ppm以下となることである。つまり、自車両が空気汚染領域に進入する前に車室内を換気してCO2濃度を可能な限り低くすることができる。よって、自車両が内気導入モードを実行しながら空気汚染領域を走行した場合に、車室内のCO2濃度が2000ppm以上となり外気導入モードを実行しなければならない状況を回避することができる。よって空気汚染領域の空気中の汚染物質が車室内に侵入することを抑制することができ、乗員に不快感を与えることを低減することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、上記実施形態と異なる部分について図3および図4を用いて説明する。上記実施形態では、所定条件はCO2センサ50の検出値が車外のCO2濃度と等しくなることであったが、第2実施形態では所定条件はCO2センサ50の検出値が後述する濃度上昇推定手段52および濃度演算手段53により算出された目標CO2濃度と等しくなることである。
走行情報検出手段は距離演算手段40Aと速度センサ41と所要時間演算手段42Aと走行時間演算手段43とから構成されている。距離演算手段40Aは、現在位置から空気汚染領域を通過するまでの距離を演算する。走行時間演算手段43は、距離演算手段40Aおよび速度センサ41から得られる情報に基づいて、自車両が現在位置から空気汚染領域を通過するまでに必要な所要時間(Tc)を算出する。そして走行時間演算手段43により得えられた情報は信号に変換され濃度上昇推定手段52に出力される。また、本実施形態では所要時間演算手段42Aから得られた情報は、比較判定手段60Aおよび濃度上昇推定手段52に出力される。
濃度上昇推定手段52は、外気導入口7を閉口してからの経過時間とCO2センサ50の検出値とに基づいて車室内のCO2濃度の上昇度合いを推定するものである。具体的には、TaとTcとの差を算出し自車両が空気汚染領域を走行するのに必要な時間を算出し、この算出結果、乗員の人数および乗員一人当たりから排出されるCO2の量を基に、自車両が空気汚染領域を走行している間に車室内のCO2濃度がどの程度上昇するかを算出する。濃度上昇推定手段52により得られた情報は信号に変換され濃度演算手段53に出力される。ここで、濃度上昇の推定は過去の内気モード時のCO2濃度上昇履歴(CO2センサ検出値)から行っても良い。
濃度演算手段53は濃度上昇推定手段52により得られる情報に基づいて、自車両が空気汚染領域を通過する際にCO2センサ50の値が2000ppmとなるために、空気汚染領域に進入する際に満たすべき車室内の目標CO2濃度(CO2−in)を算出する。具体的には、2000ppmと、濃度上昇推定手段52により算出されたCO2の推定上昇度合いの量と、の差を算出し、空気汚染領域進入時に車室内CO2濃度をどの程度まで低下させておく必要があるか算出する。濃度演算手段53により得られた情報は信号に変換され換気時間演算手段51Aに出力される。
換気時間演算手段51Aは、濃度演算手段53および濃度低下率演算手段55から得られる情報に基づいて、CO2センサ50により検出される値が外気導入口7を開口してから後述する所定条件を満たすまで低下するのに要する換気時間(Tb1)を算出する。本実施形態では、所定条件とは車室内のCO2濃度が目標CO2濃度(CO2−in)と等しくなることである。換気時間演算手段51Aにより得られた情報は信号に変換され比較判定手段60Aに出力される。
次に本実施形態の作用について説明する。本実施形態ではフローチャートをスタートしてからステップ10までは第1実施形態と同様である。本実施形態では、ステップ10の処理後、ステップ15に進む。ステップ15において、距離演算手段40Aにより空気汚染領域の距離を算出する。次にステップ20に進む。ステップ20で行われる処理は第1実施形態と同様である。次にステップ25に進む。次にステップ25において、ステップ10およびステップ15により算出した値と速度センサ41により検出された値から、自車両が現在位置から空気汚染領域を通過するまでに必要な所要時間(Tc)を算出する。次にステップ30に進み、その後ステップ40に進む。ステップ30およびステップ40で行われる処理は第1実施形態と同様である。次にステップ45に進む。ステップ45では、濃度演算手段53により目標CO2濃度(CO2−in)を算出する。
次にステップ50aにおいて、換気時間演算手段51Aは、CO2センサ50の値が外気導入口7を開口してから所定条件を満たすまで低下するのに要する換気時間(Tb1)を算出する。つまり、換気時間演算手段51Aは、外気導入口7を開口してから、CO2センサ50により検出される値が目標CO2濃度(CO2−in)と等しくなる換気時間(Tb1)を算出する。
次にステップ60aにおいて、比較判定手段60AによりTa−Tb1≦0であるか否かを判定する。Ta−Tb1≦0である場合にはステップ70に進み、それ以外の場合にはステップ10に進む。ステップ70で行われる処理は第1実施形態と同様である。
次にステップ80aにおいて、CO2センサ50の検出値が所定条件を満たしているか否かを判定する。本実施形態ではCO2センサ50の検出値が目標CO2濃度(CO2−in)と等しくなるか否かを判定する。CO2センサ50の検出値が目標CO2濃度以下の場合ステップ90に進み、それ以外の場合はステップ100に進む。ステップ90およびステップ100で行われる処理は第1実施形態と同様である。
以上のように、CO2センサ50の検出値が満たすべき所定条件を、自車両が空気汚染領域を通過する際にCO2センサ50の値が2000ppmとなるために、空気汚染領域に進入する際に満たすべき車室内の目標CO2濃度と等しくなることとすることで、換気時間を必要最小限に抑えることができる。つまり、空気汚染領域の距離や、車室内のCO2濃度の変化に応じて目標CO2濃度を設定することができるので、空気汚染領域に進入するまでに行う換気時間を必要最小限まで短くすることができる。
よって、空気汚染領域に進入するまでに外気導入モードを実行する時間を短くすることができ、外気中の汚染物質が車室内に進入することを低減することができる。さらに、車室内のCO2濃度は、空気汚染領域を通過する際に内気導入モードとなるため2000ppmまでは上昇するが、2000ppmを超過することはなく乗員が不快感を与えることも抑制できる。このように、換気時間と短縮することで、車室内の汚染物質濃度を低減し乗員に不快感を与えることを抑制することができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
上記実施形態では、内外気切替手段および切替制御手段は内外気切替ドア8およびアクチュエータ9により構成されていたが、同様の効果を奏するものであれば、これらの実施形態に限定されない。
1・・・車両用空調装置
6・・・内気導入口
7・・・外気導入口
8・・・内外気切替ドア(内外気切替手段)
9・・・アクチュエータ(切替制御手段)
40、40A・・・距離演算手段
41・・・速度センサ(速度検出手段)
42、42A・・・所要時間演算手段
50・・・CO2センサ(車室内濃度検出手段)
51、51A・・・換気時間演算手段

Claims (4)

  1. 外気導入口(7)および内気導入口(6)を選択的に切り替える内外気切替手段(8)と、
    自車両の現在位置を検出するとともに、自車両が走行することが予想される所定の空気汚染領域と前記現在位置との距離を演算する距離演算手段(40、40A)と、
    自車両の走行速度を検出する速度検出手段(41)と、
    前記距離演算手段(40、40A)および前記速度検出手段(41)から得られる情報に基づいて、自車両が前記空気汚染領域に到達するまでに必要な所要時間を算出する所要時間演算手段(42、42A)と、
    車室内の空気中の汚染物質濃度を検出する車室内濃度検出手段(50)と、
    前記自車両が前記空気汚染領域を走行している場合に前記外気導入口(7)を閉口するように内外気切替手段(8)を制御する切替制御手段(9)と、を有する車両用空調装置(1)において、
    前記車室内濃度検出手段(50)により検出される値が、前記外気導入口(7)を開口してから所定条件を満たすまで低下するのに要する換気時間を算出する換気時間演算手段(51、51A)を有し、
    前記所定条件は、自車両が前記空気汚染領域に進入する際に前記車室内濃度検出手段(50)により検出される値が、前記自車両が前記外気導入口(7)を閉口しながら前記空気汚染領域を走行した場合に前記車室内濃度検出手段(50)により検出される値が常に所定値以下となるために前記空気汚染領域に進入する際に満たすべき車室内の汚染物質濃度以下となるように設定されており、
    前記切替制御手段(9)は、前記所要時間が前記換気時間よりも短くなる前に前記外気導入口(7)を開口し、前記外気導入口(7)を開口してから前記換気時間が経過した後に前記外気導入口(7)を閉口するように前記内外気切替手段(8)を制御することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記自車両の走行距離に関する情報を用いて前記自車両が前記空気汚染領域を走行するのに必要な汚染領域走行時間を演算する走行時間演算手段(43)と、
    前記外気導入口(7)を閉口してからの経過時間と前記車室内濃度検出手段(50)により検出される値とに基づいて車室内の汚染物質濃度の上昇度合いを推定する濃度上昇推定手段(52)と、
    前記走行時間演算手段(43)および前記濃度上昇推定手段(52)により得られる情報に基づいて、前記自車両が前記空気汚染領域を通過する際に前記車室内濃度検出手段(50)により検出される濃度が前記所定値以下となるために必要な前記空気汚染領域進入時の車室内の汚染物質濃度を算出する濃度演算手段(53)と、を有し
    前記所定条件は、前記空気汚染領域に進入する際に前記車室内濃度検出手段(50)により検出される値が、前記濃度演算手段(53)により算出される値以下となることであることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記濃度演算手段(53)は、前記自車両が前記空気汚染領域を通過する際に前記車室内濃度検出手段(50)により検出される値が前記所定値と等しくなるために必要な前記空気汚染領域進入時の車室内の汚染物質濃度を算出することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記内外気切替手段(8)の空気流れ下流側には、前記内気導入口(6)もしくは前記外気導入口(7)から導入された空気を車室内に送風する送風機(5)が設けられており、
    前記自車両には前記送風機によって送風される外気の風量を検出する風量検出手段(54)が設けられており、
    前記換気時間演算手段(51、51A)は、前記速度検出手段(41)から得られる情報および前記風量検出手段(54)から得られる情報に基づいて前記換気時間を算出することを特徴とする請求項2もしくは3に記載の車両用空調装置。
JP2012226185A 2012-10-11 2012-10-11 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP5929688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012226185A JP5929688B2 (ja) 2012-10-11 2012-10-11 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012226185A JP5929688B2 (ja) 2012-10-11 2012-10-11 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014076753A true JP2014076753A (ja) 2014-05-01
JP5929688B2 JP5929688B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=50782447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012226185A Expired - Fee Related JP5929688B2 (ja) 2012-10-11 2012-10-11 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5929688B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1086636A (ja) * 1996-09-13 1998-04-07 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JPH11147415A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Denso Corp 車両用空調装置
JP2004196063A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Japan Climate Systems Corp 車両用空調装置
JP2006001310A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Denso Corp 車両用内外気切替制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1086636A (ja) * 1996-09-13 1998-04-07 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JPH11147415A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Denso Corp 車両用空調装置
JP2004196063A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Japan Climate Systems Corp 車両用空調装置
JP2006001310A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Denso Corp 車両用内外気切替制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5929688B2 (ja) 2016-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4258503B2 (ja) 車両用空調装置
JP5640536B2 (ja) 車両用空調装置
WO2015008434A1 (ja) 車両用空調装置
JP6019720B2 (ja) 車両の空調制御装置
US20060030253A1 (en) Inside and outside air change-over control unit for vehicle use
JP5609764B2 (ja) 車両用空調装置
CN103347717A (zh) 用于操作车辆暖通空调系统防止输出逆气流的方法及装置
JP2010030435A (ja) 車両用空調装置
JP5929688B2 (ja) 車両用空調装置
KR101648124B1 (ko) 차량용 공조장치
JP2010006136A (ja) 車両用安全装置
JP2003080926A (ja) 車両用空調装置
JP2009090867A (ja) 車両用掃気システム
JP2015000694A (ja) 車両用空調制御装置
JP6164107B2 (ja) 車両用空調装置
JP2018034739A (ja) 車両用換気装置
JP2005001539A (ja) 車両用空調装置
JP4899821B2 (ja) 車両用防曇装置
JP2008260427A (ja) 車両用空調装置
JP2009274573A (ja) 車両用空調装置
JP4310900B2 (ja) 車両用空調装置
JP6537790B2 (ja) 車両用空調装置
JP3633034B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008126789A (ja) 車両用インスツルメントパネル冷却装置
JP7341644B2 (ja) 車両用空気調和システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160418

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5929688

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees